【科捜研の女12】感想 まとめ

科捜研の女
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ついてる★は、話の個人的評価です。★=1点、☆=0.5点。5点満点で0.5が最低。

5~4.5→傑作。絶対見てほしい!
4~3.5→良作。是非見てほしい。
3~2.5→佳作。まぁまぁ好き。
2~1.5→凡作。好きじゃない。
1~0.5→駄作。ダメ、無理。

評価は私の趣味嗜好だけでつけました。何かの目安にでもなれば幸いです。
「前と言ってること違うじゃねーか!」ってところもありますが、そこらへんは「時間が経って意見が変わった」ってことでご勘弁ください。


File.1 疑惑の銃撃戦! 立てこもり事件の謎!? 矛盾する弾道、接点なき共犯者の罠! 顔+歩容認証が暴く真実!! エリート管理官に潜む闇…
★★★★
ゲスト:蟹江一平、柳下大、松尾れい子、大寶智子、西田健
笑える迷シーン:「な・い・しょ! ハッハッハッハ!」
真面目な見所は:科学捜査無双とかシーズン通してのネタ振りとか

File.2 枯山水殺人! 作られた密室、描き直した紋様の秘密…
★★★☆
ゲスト:長谷川初範、伊藤洋三郎、渡辺梓
笑える迷シーン:色々あるけど、敢えて選ぶなら「それって、感受性ゼロって感じ」
真面目な見所は:マーちゃんって、ホント芸術オンチの科学バカ 実験!

File.3 夜祭の凶弾! 疑惑のともし火、母娘に隠された罠…
★★
ゲスト:三浦理恵子、左時枝、渋谷謙人
笑える迷シーン:宇 佐 見 絶 対 に 許 さ な い
真面目な見所は:死にかけの婆さん相手にクズすぎるだろお前

File.4 疑惑の白骨死体! 残された押収拳銃の謎
File.5 殉職刑事が残した謎 血液指紋の告発…
★★★★☆
ゲスト:隆大介、田中幸太朗、山谷花純、高林由紀子
笑える迷シーン:「皆さん、どこの組の方ですか?」
真面目な見所は:全部。特に後編は全部。

File.6 謎の転落死体! 不可解な落下地点!! 疑惑の花嫁、偽りの家族愛
★★★
ゲスト:遠藤久美子、倉貫匡弘、藤田瞳子
笑える迷シーン:全体的に相馬さんと新人の木島くん
真面目な見所は:メンヘラってこわいねー。

File.7 警察犬の死角! 消えたロック歌手、途切れた臭いの罠
★★★
ゲスト:吉井怜、伊藤陽佑、松本若菜、柴木丈瑠、伊藤毅
笑える迷シーン:マリコさんに内緒話はできないんだなぁ
真面目な見所は:見やすいところ

File.8 疑惑の女たち! 奇妙な溺死体、不可思議な海水の秘密
★★☆
ゲスト:杉本有美、菊池麻衣子、春木みさよ、橋爪遼、比留間由哲
笑える迷シーン:差し入れはひとつの袋にまとめればいいじゃない(by風丘先生)
真面目な見所は:イルかわいさと菊池麻衣子の薄幸っぷり

Last File 罠に堕ちた管理官! 色彩認証が暴く殺意
★★★★
ゲスト:矢崎滋、小西康久、阪田マサノブ、奥田達士
笑える迷シーン:相馬さん。
真面目な見所は:敢えて言おう、全部であると。


東映公式最後の更新を見て、ちょっとうるってした。アットホームなんだろうけど作品作りには真摯であろう現場が想像できて、ちょっと心がほっこりしたよね。私だけかな。

本編!

私は今期が大好きです(小並感)。
んだば、まずさらっとキャラについてでも。

◆マリコさん
マーちゃんってホント芸術オンチの科学バカ マリコさん、一緒に美術館にでも行きませんか? いや、私も芸術には全く詳しくないから。だから一緒にお勉強しましょ! ね!
ベスト・オブ・マリコさんは、めでたく最終回の「私が鑑定します(ニヤッ)」に決定しました。異論は認めない。

◆土門さん
カッコよかったなぁ! うえーい!
贔屓目込みで言う。今期は心なし、出番も見所も多かった感じでよかったです大好きです!

◆風丘先生
毎年恒例の風丘先生スポット回がなかった代わりなのか、風丘先生が結構満遍なく目立ってた感じがしました。権藤さん回とか特に。それ以外にも色々、美味しいところを掻っ攫っていくお方でした。
関係ないが、そろそろ風丘先生監修という体で『京都名菓100選』とか1冊の本にして出せよ。買うから。

◆日野所長
誰が悪いわけでもないだろうとわかっちゃいる、でもハッキリ言うと、今期はホント髪もとい影が薄かった。
現場になかなか出ないからってのもありそうだが、マリコパパも退場間際はあんまり目立たなかったのを見るに、シリアス路線での所長ポジはこういう感じになっちゃうのかねぇ。

◆宇佐見さん
絶 対 に 許 さ な い
顔は勘弁してやるからボディーに5、6発ぐらい入れてもいいよね?
と、個人的私怨はともかく、この人も今期はなんだかんだで美味しいポジションだったと思う。何かと目立ってたし。ただのお茶淹れキャラからの脱出。泰乃ちゃんに感謝するんだぞ!

◆泰乃ちゃん
コイスルオトメな泰乃ちゃんが可愛いことは承知の上で言う。あんなヤツ、絶対にやめとけ! 絶対幸せになれねーから! カシオミニ賭けたっていいぞ!
相馬さんとのやり取りでも、宇佐見さんへの恋心でも、しっかりポジションをゲットした泰乃ちゃん。来期がある場合、その恋心について、キャラ描写とネタいじりに定評のある戸田山脚本がイジり倒すに100ペリカ。絶対報われないと思うけど。

◆相馬さん
個人的に『相馬くん』から『相馬さん』にランクアップ。
ほぼ毎回において、話の中でホッと一息つける暇を与えてくれるそのキャラのブレなさっぷりが愛しい。もうバレてるとは思いますが、私は相馬さん贔屓です。
来期があるなら、何度も言うが、そのキャラのままで突っ走ってくれ。私はついていくつもりです。

◆佐久間刑事部長
コロコロカッコいい。
……で終わらせると、あまりに可哀想なのでもっと言うと、芝管理官のおかげで引きずられるように出演が増えて見せ場も増えて、佐久間刑事部長好きとしては嬉しい限りです。今期、1番得してたのはある意味この人。

◆権藤さん
中盤までの話の引き締めと、中盤の盛り上げをしっかりこなしてくれたお方。おかげで今期の話における目玉になってしまいましたが、それは功罪あるような気はする。
それでも、よかったです。お疲れ様でした。

◆木島くん
そして後半から入ってきた彼。私の中では「イケボわんこ刑事」です。早口言葉みたいだ。
それ以上のキャラ付けがあってもよかんべ、とは思うが、キャラ付けされたらされたで「これ、権藤さんみたいな死亡フラグ?」とか取られかねないな。なのでまぁ、ほどほどに、今までどおりに頑張って下さい。

そして、今期の重要キャラである芝管理官と、今期の大雑把な感想。

最終回の感想にも書きましたが、「芝管理官のキャラを存分に、十分に活かしていたか?」と問われると、実に微妙なところだなぁと思っている。
いや、あの決着のつけ方が悪いとは思わないんだよ。でも、そこまでの描き方含めてしっくり来てないのも事実なの。
それは、権藤さんのところでもチラッと書いたけど、「今期の話の目玉が、『芝管理官の過去と現在』じゃなく、『権藤さんの殉職』になってしまったこと」があるかなと思っている。
そりゃー、ポッと出で主人公と対立することもあるキャラより、そこまで2シーズンも一緒に捜査してきた仲間の死の方がインパクトあるのは当然だよなと。
そして権藤さんの死と芝管理官の過去に、殆ど関係性がないのもあるかもしれない。ベタでも安易でも、権藤さんの死が芝管理官の過去と似ている(関連性のある)ものだったら、この違和感はなかったかもしれない。
あと、上手く言葉に出来ないんだが、芝管理官の出番自体は1話、2話、4・5話、8話、9話と今期の半分以上には出ているのも関わらず、何故だか「もっと芝管理官を出せばよかったのに」と思っている。なんでだろう。
芝管理官の、思想とかそういうのに踏み込む話が少なかったから、かもしれない。確かに彼女は、たくさん出て行動はしていた。でも、誰かが彼女の「思想」へ踏み込んで、何かを変えたり変わったりとかそういう話はあまりなかったよなー、と。最終回のオチからしても、元々私が予想・妄想していたような「芝管理官の成長物語」ではなかったっぽいから、そもそも「何かを変えたり変わったり」を期待することが間違っていたのかも。そこで肩透かし食らってたのはたぶんある。
そう、芝管理官って最終回まで来ても、特にその思想とかに大きな揺らぎはなかったんだよね。内心では色々迷ったり悩んでたりしてたかもしれんけど、それを表にはなかなか出さなかったキャラだし。最後に監察官への道を選んだのだって、考えが変わったからとかではないし。「変わる」ことではなく「続ける」ことを選んだ人だから。少なくとも、私にはそう見えた。だから、私が予想・妄想してたような「わかりやすいカタルシスを伴った成長物語」ではなかったが故の、超個人的な肩透かしがあったよ。
いや、誤解されるかもしれんけど話がつまんなかったとかじゃないのよ。面白かったんだよ。でも、あの最終回を見て「スッキリ爽快爽やかに面白かったな!」って言える人はなかなかおるめぇよ。いない、とまではさすがに言わないけど。
ちょっともやっとしたような、そんな感じを敢えて残して今期を終えたということは、きっと芝管理官改め芝監察官が、またマリコさんたちの前に現れてくれる……ということでよろしいんですよね? 期待していいんですよね? 勝手にしてろ、ということですかね。

なんつーか、今期が大好きだからこそ思うんです。今期も2クールだったらなぁ、と。
去年の2クールも、2クールだからこそキャラ回いっぱい詰め込めたんだよというお話を伺って「あ、そうだな」と納得しているので、今期もまた2クールだったらじっくりしっかり芝管理官の過去と現在をやってくれたに違いない、とか思っちゃうんですよ。全9話はあまりに駆け足すぎた。勿体無い。単に去年が2クールだったから、ちょっと感覚が贅沢になっているだけかもしれませんが。
で、実際に2クールになったはいいけど、芝管理官について描けるであろうメインライターの櫻井さん・戸田山さんは他のお仕事が忙しくて結局書く分量が変わらなくて、という未来もちょっと見えた。別作品の東映Pである須藤さん曰く「櫻井武晴は3人いる」とまで言われる多忙ぶりだから、2クールにしたら本気で櫻井さんが分身しなきゃならなくなるかもしれんけども。

と、なんかケチつけまくってる感じではありますけど、「じゃあお前、今期つまんなかったのかよ!」と聞かれたら「いいや、違うねっ!」と言っときます。
なんだかんだと言いつつも、芝管理官の過去とか考えとか、そういうところに惹かれてましたから。何度も言うけど、芝管理官は抱きしめたくなるキャラ。そして思い切りビンタされるまでがワンセット。
科学捜査無双もたくさんあったしな!
それに、芝管理官の投入、権藤さんの殉職などというカンフル剤があったおかげで、レギュラーキャラの皆さんの新たな一面が見られたりして、キャラ萌え至上主義の私としては非常に満足度が高いシーズンでございました。

不満点があるってことは、改善点があるってこと。それってすなわち、まだ作品が伸びる余地があるってことじゃん! すげぇ!
そういうことです。

きっと来年も、またこのメンバーにお会い出来るであろうことを期待しております。
その時は、サントラ第2弾とかDVDとかを引っさげて帰ってきてくださいね! よろしく頼みましたよ! 録画難民を救うためにも! どうか! ご慈悲を! お願いします!

色々な話がありましたが、3ヶ月間楽しかったです。
役者・スタッフの皆様、本当にありがとうございました!
来年も待ってますよ!

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