EPISODE.7 太陽になりたい男
ゲスト:池田鉄洋、前川泰之、ゆいかれん、大出菜々子
脚本:松本美弥子
監督:柏木宏紀
あらすじ
20代女性が何者かに襲われた!着ていたブルゾンには、ペロブスカイト太陽電池が付けられていた。その服を開発したベンチャー企業・ソリスラボをマリコらは訪ねるも、代表の花澤(前川泰之)は多忙で取り付く島もない。ブルゾンは、会社立ち上げメンバーである辻堂(池田鉄洋)が持っているはずだというが、彼は花澤と対立し、すでに会社を辞めていた。やがて、被害者が太陽光電池のクラウドファンディング詐欺にあっていたと分かり…!?
見どころ
◆発光するおじさん
夜間に出会うと、なかなかのホラーだと思うのだが、そのおじさんと仲良くなってSNSに画像をあげられるあの若者、結構な鋼メンタルの持ち主だと思う。辻堂さん側が善良な人という前提はさておいても。
◆宇佐見「被害者の靴底から、ロベリアの花粉が検出されました」
実はここの宇佐見さんが持っているタブレットの表示内容にミスがあり、この時点では被害者の身元は判明していなかったはずなのに、被害者の名前が載っている。劇場版でも似たようなミスをしていた『科捜研』である。刑事ドラマって、こういう演出管理も大変そうだよね。
◆ペロブスカイト太陽電池
なんかすごい太陽電池。薄く作ることが出来て、洋服に取り付けることもできる、のか。少なくとも、作中の説明ではそんな感じ。
その有名な研究者が例のごとく京都にもいる、ということで企業のPVが流れるわけですが、そこで亜美ちゃんの一言、
亜美 「ずいぶんシュッとした人ですね。研究者っぽくないなぁ……」
亜美ちゃん、たまには横を見てみたり、過去を思い出してみたりしないかい? 君の周りはシュッとした研究者ばかりだと思うけど……そして「シュッとしてる」=「研究者っぽくない」って、ずいぶんな偏見だと思うけど……
まぁ、この科捜研周りは顔面偏差値が凄まじいので、感覚が麻痺してるのかもしれない。亜美ちゃんだっておめかししなくても全然かわいいしね。初登場時はもっとオタク女子だったのに、いつの間にかオシャレさんになっちゃって!
◆Q.もし上司に復讐するとしたら?
A.実験を妨害されたり、データをいじられたりしたら、すごく嫌かな。
どういう質問だよというのはさておいて、この質問に「あまり考えたくないけど」と前置きする君嶋さん、お前イケメンだな……前の上司(同僚だっけ?)、結構なヤツだったじゃん……
◆亜美ちゃんが音を上げるスマホパスワード解析
さすが辻堂さんも研究者というべきなのか、でも研究者っつーても、太陽電池開発とスマホ云々は畑が違うのでは……と思わなくもないけど、詳しくないからなんとも言えない。辻堂さん、ハイテクドローンとかも自作してるしなぁ。
◆平田「私が辻堂さんにお願いして、一緒に電池を作りました」
花澤 「何を言ってるんだ?」
いや、ホントですよ。花澤さんの方針に反感を持ってた、実用に耐えるものを作りたかったのはわかったけど、恐らく熱耐久性を上げる新しい太陽電池は、会社の資材と費用で研究して製作されてるよね? 誰に断ってそんなことしてんの? ダメだよそんなことしちゃ! 研究員としても会社員としてもダメじゃろ。
自社開発の太陽電池が壊されてるのだって立派な犯罪なんだけど、なんでロッカーに隠して黙っちゃうの……フェスをやり遂げられないとか、予備の太陽電池云々でツッコまれるかもしれんけど、それはそれじゃない……? 会社にも警察にも、報・連・相!!!!!!
それにフェスを通じて得られる会社作の太陽電池の発電量のデータだって、今後に活かすためのデータになるだろうに、そこに違いが出ちゃうのは(君嶋さんも似たことを言ってたけど)本当に助けになっとるか? だし。辻堂さんもそうだし、平田さんの行動もそこそこ洒落になってない感がすごい。
◆ドローン復活
宇佐見さんが「賢いね」って呟いてるのに、なんかきゅんとしちゃった。宇佐見さんにそうやって褒められたい願望は、確かにあるかもしれない。
◆動機に便利、オンラインカジノ
オンラインカジノをやってる=クズ の図式でいいので、説明省けていいよな。別にこれは批判ではなく、単純に「便利だな」と思う。
◆研究者なのに情報リテラシーがアカン辻堂さん
家の中とはいえ、パスワードのメモを無造作に放置はアカンでしょ!
◆土門「どうしてそう簡単に、犯罪に手を染めるんだ?」
土門さんの、もはや憐れむような言い方が印象的。オンラインカジノに手を伸ばした挙げ句、器物損壊したり人を殺しかけたり、知人を嵌めたり殺しかけたり……
ちょっと話は違いますけど、闇バイトで関東広域に強盗・傷害・殺人なんかをやってたグループの指示役が検挙されて明らかになったのは、「実行役は30人を超えていたが、報酬を受け取れたのはわずか6人」とかだったらしいですよ。なので犯罪なんて最もリスキーなギャンブル。ゼッタイダメですよ。
◆被害者はマジでただ巻き込まれただけ
可哀想過ぎる。仕事もなんか大変そうだし(ブラックかはわからん)、お祓い行っとこ。助かってよかったけど(なので風丘先生の出番はなし)。
辻堂さん、一度研究やめてから定職にはついてなかったらしいけど、太陽活動以外でどうやって過ごしてたんだろね。お金とかどうしてたんだろ。退職金かな。
◆「科学は希望」、希望は繋ぐもの
土門 「俺たちも、下の世代に渡していけるものがあるかな?」
マリコ「特別なことじゃなくても、君嶋さんも亜美ちゃんも、きっと何か受け取ってくれている。そう思いたいな」
マリコさんも土門さんも、ご自身の影響力を自覚してないのは美徳といっていいのか。影響されて自らの正義を見直した人多数だと思いますけどね。それこそ、上も下も関係ない。
ファイナルはそれこそ「科学は希望」であり、希望を次世代につなぐような話になってくれるといいなと、私は思います。
雑感
話をすべて理解してから見返すと、花澤さんが一方的にパワハラで酷い人というよりは、辻堂さんも平田さんもそこそこ洒落にならんことやらかしてるので、「コイツら、普段からあまり言うことを聞かないからキレられてるだけなのでは……?」みたいな気もする。もうちょっとやり方を考えましょうよみたいな話。お互いにダメなところありまくるよね、って話なのか……?
被害者が亡くならなくて本当に良かった。これで下手に人命が失われるような話だったら、ちょっとこう、歪さに耐えられなかったと思う。「被害者助かってよかったよね」でギリギリ。