第6話 マリコVS鑑定王子
お宝鑑定殺人!! 1200年前の嘘を暴くマリコの椎茸狩り
ゲスト:元木聖也、生田智子、町井祥真、岩井拳士朗、松木賢三、中道裕子、桑原良二、町野あかり
脚本:岩下悠子
監督:西片友樹
ゲームに夢中になってたら、いつものアンケートを取るの忘れてましたごめんなさい。
テレビ雑誌確認。
12月も休止無しで16日まで放送、9話までとなっていたが本当だろうな!? 信じていいな!?
23日は同じ沢口さんでも『お花のセンセイ』です。そして新春は『キントリ』。
ということで12月から1月にかけては、おそらく1ヶ月ぐらい休止ですw 今更休止ぐらいでガタガタ言うのもアレなので、私は受け入れたいと思います。
そんな感じで、今回の感想へ!
全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ
風を感じるマリコさん。
この話の見どころ
◆梵字
被害者が持っていたキーホルダーに記されていた文字。
たとえ読めなくても、一発で「梵字」とわかる人が現場にいない……! 常識人と博識がいない!
仮にも京都で働いているのに、みんな梵字を知らない。マリコさんはともかく、若手は……
いやいや。マリコさんももう20年以上いるんだから……
うーん?
今回の日野所長は有能。キーホルダーの文字を解読し、地名である線を調べ、2年前の仏像鑑定結果を取り寄せていた。そして天空和尚(架空の人物だよね?)のことを空で解説したりと、細かいところで大活躍。
いや、日野所長はいつでも有能でカッコいいんだよ!
◆宇佐見「ヤマトモミっていう、比較的珍しい種類のモミの木です」
このセリフ、どこが私に引っかかったかわかるかい?
宇佐見さんが、「っていう」なんていうくだけた物の言い方をしているところだよ……! ビックリした。しかも相手は日野所長なのに。
それだけ宇佐見さんがこの環境で気を許せるようになっているのか……と思うと、なんだか感慨深いですね。なんだかんだ宇佐見さんも、もう10年いるもんな……嘘だろ10年!? マジで!?
◆風を感じる
Twitterで「一体感コピペが実況に貼られてそう」って言われててダメだった。
雑改変乙。
鑑定王子、衣装やテレビ用のキャラが『ルパパト』のノエルでワロタ。国宝級のお宝だよ! 日野所長が胡散臭がるのも無理はないっすな……
「あっぱれ鑑定団」も明らかに元ネタがアレ。テレ朝も、ああいう番組作ればいいのにね。
◆マリコさんと土門さんで遠出
ふたりでエレベーターに乗り込む。
えっちだ……(違うよ)
いやそれはさておき、ふたりで山田村まで遠征。久々にふたりきりで遠出したんじゃないですか? デートじゃん。
……あ、劇場版があったな。東京行ってたわ。そうだわ。デートじゃないです。
ふたりで山田村に行ったから、「お二人は夫婦円満のお参り?」「一生ラブラブでいられるで!」と誤解を招く。もはや恒例行事すぎて、動揺もしてなくて笑うw 「またかよ」みたいな雰囲気を感じる。
『科捜研』では土門さんたちが乗ることでおなじみ、ナンバー「71-10」車。車種が変わってる……らしい。よく覚えてない。
◆天空和尚の特産品
天空和尚のキャラ化はかわいくて成功していると思うが、それでもなんでも「特産品」ってつければ売れるわけじゃねーよ!
と言いたくなるラインナップ。バームクーヘンやUSBメモリまでは可愛げがあるけど、「ブリオッシュ・ドゥ・天空和尚」とか、「ブルブル天空くんマッサージ機」はどういう発想なんだ……マリコさんが笑っちゃってるじゃんw
◆都会の人は
「都会の人は、意外と信心深いねん」と言った5秒後に「都会の人は、疑り深いなぁ!」ってなっててワロタ。土門さんのせい。
山田村の人たち、妙にキャラ濃いよな……と思ったあなた、これは岩下脚本なのでそうなのです。今回は名無しだったけど、名のあるモブとかが妙に濃いキャラ付だったりする。
◆科学的に
という言葉に、ピクっと反応して身を乗り出すマリコさんがかわいい。聞き捨てならねぇ!ということか。
鑑定書がない以上、自分たちの目で確かめねばなるまいと鑑定する気マンマンのマリコさん。こういう鑑定一筋、鑑定バカのところがマリコさんの魅力。
それは神仏の類にも及ぶ。
一条 「科学で奇跡は解明できないでしょ」
マリコ「科学で説明がつかない事象は存在しません。存在するとすれば、それは作り話です」
マリコさん、すげー。ホントに神も仏も科学でぶっ飛ばす勢いだぞ。マリコさんならやりかねん……
一条さんも、「俺より傲慢な人に久しぶりに会った」とか言っちゃうほどのセリフ。
でもマリコさんは、決してロマンや奇跡の価値を理解しない人間ではなく。それらを、科学をもって解釈する人だってだけ。マリコさんほどロマンチストな人間、実は 『科捜研』ワールドにはなかなかいないぐらいだからな。
◆宇佐見さんが辛辣
宇佐見「うーん……特産品のない自治体の悲しさだね。結局、ふるさと納税は財源の奪い合いだから」
宇佐見さんが辛辣。なんかふるさと納税で嫌な思いでもしたことあるのか。真実かもしれないけど、もうちょっと手心加えた表現をしたっていいじゃない……
◆マリコ「あっ、そうだ! お土産があるんだった」
マリコ「宇佐見さんには、しいたけ茶」
宇佐見「ああ、どうも」
マリコ「亜美ちゃんには、天空くんUSB」
亜美 「やったー!」
マリコ「呂太くんには、ブリオッシュ・ドゥ・天空和尚を」
呂太 「やったー! 美味しそう!」
日野 「コラコラ! お土産に釣られない」
マリコ「所長には入浴剤です」
日野 「ん?」
マリコ「『天空和尚のお風呂タイム』。ゆっくり温まってくださいね」
みんなお土産喜んでてかわいい。日野所長もなんだかんだ嬉しそうでかわいい。
でもマリコさんといえば、ドイツ土産を関空で買ってきた人なのに、今回はマトモだ……
土門さんがアドバイスした説まであって草。そんなことまで面倒見なきゃいけない土門さん、めちゃくちゃ大変だなw
◆ルヴァン鑑定済みレシピ版
細かいバージョン違いで2つあるのかな?
最後が全員集合のみのと、今回みたいに後ろでみんながわちゃわちゃしてるのと。
どっちもかわいいが、やっぱりみんながわちゃわちゃしてるのかわいいな……
◆科学で人は救えるのか
「なんで何もかも知ろうとしてしまったんですかね」や「科学じゃ、人は救えないでしょ……」というセリフは、ホント岩下脚本。
この問いは、たぶんマリコさんにとってはめちゃくちゃ大きな問いであろうと思う。マリコさんはそれこそ、一生涯かけて「科学は人を救える」と証明していくことになるんだなぁ。その生き方も、まるで神様や仏様のようだ。
◆早速しいたけ茶を我が物にする宇佐見さん
日野所長に出していた。
美味しいのかな、しいたけ茶。
◆エトラプレミア
岩下脚本回で出たことあるよね? このブランド。どの回だかは忘れたけど……
『科捜研』世界の高級ブランドって感じなのか。どんなブランドなんだろ。
◆今日のおやつはバームクーヘン!
風丘 「おっと……! 食べていかない? バームクーヘン」
蒲原 「あっ……俺の分、残しておいてください!」
違う、そうじゃないw
残しておいてください! が通じると思うな他部署だよw
ホント、蒲原刑事はこの科捜研に馴染み過ぎである。お前の分とか、本来はねーから!
で、そのバームクーヘンはふるさと納税の返礼品、天空和尚のバームクーヘン。ホント、風丘先生のお土産センスはタイムリーすぎる。絶対、科捜研内にエスがいるってばよ! サッとみんなが微妙な空気になるの酷すぎるw 宇佐見さんが「しーっ」と口に指を当ててるのかわいい。
◆マリコさんを心配する皆さん
マリコ「この伝説、本当だったのかも。昔の人は本当に、空に観音菩薩を見たのかも……」
亜美 「ま……マリコさんが非科学的なこと言ってる!」
風丘 「大丈夫? 熱でもある?」
マリコさんの扱いが酷いw でもこれはしゃーない。普段の行い。
◆775年イベント
wikiにあった。
名古屋大学の研究チームの発見らしい。2012年のもの。
マリコ「奈良時代の空に、宇宙放射線の風が吹き……」
呂太 「その風が、なんかすごーい現象を発生させた」
日野 「そこに、人々は観音菩薩の存在を感じたってわけか……」
科学とかよくわかんない! という一般視聴者は、呂太くんの解釈でよろしいってことだね。なんかすごーい現象。
今でもありますよね。SNSで天文現象が共有されて、「神秘的だ」ということが。昔の人々はもっとアナログに、ナチュラルに、それらを見て感じたことを残してきたのかもしれないっすよな……
マリコさんは科学を通して奇跡を感じる。それってものすごく、ロマンのある話だよなぁ。マリコさんはやっぱりロマンチスト。
◆マリコさんと宇佐見さん
「775年イベント」の時といい、バームクーヘン=年輪といい、マリコさんと宇佐見さんは通じ合っている。
宇佐見さんは数少ない、「科学捜査」に言語を合わせられるほんやくコンニャク機能を持っているからな。やはり言語が合わせられるってのは強い。宇佐見さんもぶっ飛び人間説。
マリコ「年輪と同じ用に、科学も日々、育ち続けているの」
しかし、バームクーヘンを年輪に見立てるとか、今回のマリコさんは割と洒落がわかる人間だった。ワンチャン、お土産もマリコさん自身が選んできた説あるぞこれ。
◆天空仏を素手で触るマリコさん
しかし、貴重なお宝を素手で触るあたり、いつものマリコさんって感じもある。素手で触っちゃダメだよ!
マリコ「私もやっと、風を感じることができました。奈良時代の空に奇跡を起こした、宇宙放射線の風を」
マリコさんが感じたものと一条さんが感じた風は別だと思うけどw、それでも何度でも言うがマリコさんは決して奇跡やロマンを感じられない人間ではない。それらを科学を通して解釈することで、より神秘性を増した状態で感じることができる人。めちゃくちゃロマンチストだよなぁ。
一条 「いっそ、この仏像さえなければ、科学に殺されずに済む……」
「俺は、『科学』って言葉に負けたんだ……」
奇跡と科学は相反しない、というのをマリコさんは証明する。でも、多くの人にとってはこのふたつは相反するもの。敵対するもの。そう思ってしまう。本当の奇跡は、科学で証明できてなお神秘的なものなのかもしれませんね。
◆マリコ「真実はしいたけが教えてくれるわ!」
今回の「衝撃的なマリコさん」。しいたけ狩り。呂太くんがウキウキしててかわいい。
マリコ「食べるのは、鑑定の後!」
むしろ鑑定した後、食べるおつもりなので!?
今回のマリコさんは、ホント洒落のわかるお人であった。科学バカだけど洒落がわかる、これサイッキョでは?
◆土門「お前、ふるさとを嫌っていたんじゃないのか?」
故郷を嫌う気持ちも本当、でも……と、愛憎入り交じる気持ち。
結局、被害者も犯人もクズだったという話ではあるんだけど、犯人と鑑定王子、ご住職の子どもの頃の回想映像で力づくで泣かせようとするのはズルいんよ。
青い空の下、3人で走り回れた思い出があるということが、そもそも奇跡のひとつなのかもしれない。大切な故郷があるということそのものが、大事にすべき奇跡なのかもしれない。そんな、水たまりに映る青空のカット。綺麗でしたね。
◆科学は人を救える
マリコ「科学を知らないからこそ、見えるものもあるのね」
土門 「だが今回、伝説を証明し、あの村を守ったのは科学の力だ」
土門さん、こういうことをさらっと言える。カッコいい!
その言葉を受けたマリコさんの笑顔が、とってもキラキラしていてねぇ……
本当、ここはロマンチスト揃いの京都府警である。
簡単雑感
面白かった!
今までの岩下脚本で例えるなら、『空海の密室!?』のような大胆な話であり、『一番大きなバラ』『赤い宝石』『折り鶴が見た殺人』『半世紀前から来た客』、色々な要素を更に深めたミステリーでした。どれも名作なので、ぜひ再放送かTELASAで見てね!
https://akanegarnet.com/blog-entry-424.html
https://akanegarnet.com/blog-entry-579.html
ロマンある宇宙ミステリーって感じで、こういうネタすらも人情話に落とし込める『科捜研』すごいや、ってホント思う。
岩下脚本の『科捜研』は奇跡を科学で解き明かしても、決して奇跡の否定にならないところ、むしろ奇跡の神秘性が増すところがホント好き。その時あった人の情や心の存在を、科学で明らかにするところが好きよ。科学の否定でもないところが。
いやー、もうなんか、「いいもの見させてもらいましたわー」って感じでした。冬クールも岩下脚本回あるといいなー。
次回予告とか。
次回は男性アイドルグループオーディションで殺人事件!
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