【科捜研の女 season21】第7話 感想

科捜研の女
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第7話 犯人オーディション

殺意のアイドル選抜合宿!! イケメン6人VS踊るマリコ

ゲスト:佐野岳、松島庄汰、斉藤陽一郎、川野快晴、岡部尚子、清水学、祐楽、加藤千果、松原由希子、西川すばる、澤田佳波、小山紗愛

脚本:真部千晶
監督:宗野賢一

 今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!
 呂太くんトップ。若手イケメンは強い……しかし、呂太くんって運動神経ない設定だよね? 少なくとも、体力はない。ダンス踊れるだろうか。
 マリコさんは今回踊りましたが(と言っていいのか?)、マリコさんはダンス踊れるのだろうか。中の人は踊れます(舞台で見た)。なんか、やるとなったらダンス完コピしてきそうなんだよなマリコさん……w
 宇佐見さんは意外にも3位。イケメンとはいえオジサンなのが響いたか。踊れるんだろうか。踊れない宇佐見さんはちょっと、解釈違いではあります……
 風丘先生も今回踊ってましたが(違うよ)、なんか風丘先生ってダンス下手そうだよな……(偏見)。中の人は知らんけど。今回のダンス(違うよ)を見ても、上手そうには見えないw
 やっぱり一番ダンスが上手いのは、踊れる刑事の蒲原刑事なのかしら。中の人、本職だもんね。TikTok見たぞ!

 というわけで、今回の感想へ!

全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ

 アイドルは大変だ。

この話の見どころ

◆ダンス審査ライブ

 を、みんなで集まって見る。どうやら『科捜研』世界のアイドルヲタ……いやアイドルファンは、みんな陽キャのようだ。いや、陰キャを描いても仕方ないってのはあるんだろうけど。
 そのアイドルファンの中には、風丘先生の姿も。風丘先生が若手アイドルにハマる、親戚のおばさんのようにみんなを応援する箱推しであるってこれめっちゃ解釈の一致を感じる。しかも理由が「娘の影響」
 ここまで視聴者の解釈と一致するキャラ、ホントすごい。「風丘早月」というキャラの作り込みを感じる。すごい大げさに言ってるけど、言ってることは本音です。

◆アイドルとか知ったこっちゃねーマリコさんと土門さん

 興味も知識もなさそうだよね。確かに。
 土門さんにTT-Nimoの解説をする亜美ちゃん、「父親にアイドルの解説をする娘」なんだよな。しかし亜美ちゃんはアイドルの知識はあっても興味はないので、後にものすごくクールな反応をするのでした。そこに痺れる! 憧れる!

◆マリコ「犯人は……この中にいる」

 それは確かなことなのかもしれないけど、マリコさんがこういうこと言うの珍しいなーってことで。
 マリコさんがわざわざこういうこと言うから、今回は犯人当てがメインなのかな?と思ったら、割とそうでもなくて肩透かしを食ったのはある。段階を踏むことで自動的に候補が絞られていってしまって、「自分で犯人を当てる」犯人当てのカタルシスみたいなものがあまり感じられなかったので。

◆肩ポン

 マリコさんが、アイドル候補生の死を悼む風丘先生を励ましてる! と思いきや、採取した証拠品の話。そこがマリコさん、いつもどおりである。
 でも、劇場版では知り合いの死に動揺する風丘先生を気遣って肩ポン出来てたのにね……同じ肩ポンでも、意味合いが違ってしまうマリコさんよ。
 まぁしかし、風丘先生の場合は目の前のご遺体に対しての職務があるので、そこに引き戻すことがすなわち彼の死を悼むという意味合いでは一番いいのかもしれない。風丘先生の解剖はいつだって、被害者の生前を想うものなのですよ。

◆イケオジの眼鏡クイッ

 キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 若手イケメンには負けるかとばかりに眼鏡アピールキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 そういえば、容疑者のアイドル候補生の中には眼鏡キャラいなかったね。賄いの人とプロデューサーは眼鏡だったが。ダンスの時に邪魔とかそういうことなのかな。今時、眼鏡キャラはひとりぐらいいそうなもんだが。

◆容疑者が11人もいる!

 昔、そんなタイトルのドラマがありましたな。

日野 「どの子がどの子だか、おじさんには全然区別がつかない」

 大丈夫だ、私も区別がつかないw まぁ、私は元々人の顔を覚えるのが苦手なんだけど……これも老化現象だったりするんだろうか。つらい。

◆呂太くんのコート

 細かいですが今回から秋撮影なので、赤ジャンパー+冬衣装。
 呂太くんの私服コート(フェイクファー付)も話の流れでお目見え。これはファンが喜ぶやつ……なのかな。

◆マリコさんのダンス

 マリコさんセンター。さすがのマリコさんも、若手イケメンに囲まれてダンスされると迫力負けするのかちょっとビビってた。貴重なシーン。
 本人はダンスの意図はなく、たまたま動きがそう見えたってシーン。それが面白いかどうかは別問題だと思います。マリコさんの動きがあまり自然じゃなかったのが敗因な気がする。振り付けした人が悪いw
 中の人は踊れる(舞台で見た)。こんなイケイケダンスじゃなかったけど、ダンスは普通に上手かった。
 上でも書いたけど、マリコさんってそんな感じでマジでダンスやったら振り付け完コピしてきそうなんだよなぁ……妥協とかしなさそう。見たいわ。恋ダンスするマリコさん、見たくない?

◆オタクとしての風丘先生

 日野所長にイケメンアイドル布教してる……
 視聴者への説明も兼ねてるんだけど、めっちゃ語るじゃん風丘先生。ガチヲタじゃん風丘先生。しかもどの候補生に対しても語りの熱量が一定じゃん風丘先生。箱推しじゃないか……
 語り口調が親戚のおばちゃんのような、「あの子たちの成長が眩しい……」みたいな視点なもんだから、誰よりも風丘先生への好感度がアップする語りであった。そうだよなぁ、風丘先生ってこういうキャラだよなぁっていう公式と視聴者の解釈の一致も感じるw
 風丘先生は陽キャ。陰の要素はあっても、それは辛い過去によるものであって、基本は陽キャなんだよな。眩しい。

◆呂太「どうしたの? なんで泣いてるの?」

 呂太くんが年下同性に話しかけてるの珍しいよね。呂太くん、末っ子キャラだから。相手が泣いてるからってのもあるだろうけど、こういう口調になるのか。泣いてる相手には優しく接しようとする、呂太くんは優しい子。
 しかし亜美ちゃんはというと、「君たちの部屋はどこ?」とクール。この時点では嘘泣きってのもバレてなかったのに、めちゃくちゃクールな口調だった。あくまで彼らは捜査対象。亜美ちゃんはイケメンには靡かない。

◆凶器捜索

 蒲原・呂太コンビと亜美ちゃんが合宿所を捜索。ここらへんも撮り方凝ってて面白かった。
 プロデューサーに車のトランクを開けさせる時の呂太くん。変顔+謎ポーズ。あざとい。イケメンアイドル候補生に負けるか!とばかりのあざとかわいさアピール。レギュラーのあざとかわいい枠は僕だ!
 まぁその直後、凶器捜索で乾燥機の中を覗き込む亜美ちゃんがぴょんっと飛んでるのが一番かわいかったんですがー。あざとかわいい枠は私だ!
 そのあとのユズキくんへの聴取をする厳しめ亜美ちゃんとのギャップもあいまって、ここのぴょんはホントかわいかった。あざとい。やはりあざとさはギャップが命。ってことで、私は亜美ちゃん派です。

◆イケメンの干し芋作り

 タレントのYoutubeチャンネルで、オフショットとかで見るやつだ……いや、ピンポイントに干し芋かはともかく、こういうわちゃわちゃ感がね。

マリコ「オーディションって、こんなこともやるんですか?」
サニー「共同作業をすることで、協調性を審査していました」
亜美 「動画の再生回数を増やすためでしょ。イケメンがわちゃわちゃやってる動画って、人気あるから

 何の感情も乗せず、乗らずにこれを言い切る亜美ちゃんがクールすぎて痺れる。亜美ちゃんはイケメンには靡かない(2回目)。そこに痺れる憧れる!
 で、その作られた干し芋が、容疑者たちにガシガシ遠慮なく踏まれてて可哀想だった。食べ物は踏んではいけないという当たり前の話もそうなんだけど、一応これ建前は「共同作業・協調性の審査」なわけで、それら諸共蔑ろにされてる感があってねぇ。この配信を見てる人たちの中には、干し芋作りでの彼らを見て応援した人たちもいるかもしれないのにね。
 最後、この話はアイドル肯定論、「アイドルは応援してくれる誰かがいるからアイドルなんだ」で終わるわけですが、干し芋を踏んでることでなんかそれも微妙な話になったなぁって。干し芋作りを見て彼らを応援した人たちのことはどうでもいいんですか!?
 まぁ、尤もらしく色々言ってるけど、簡単に言えば「食べ物を粗末にするんじゃねーよ!」で終わるわけですが。ダメだよ、それは!

◆土門「できれば、今夜はここに泊まってください」

 土門さんに言われたいセリフなんですか?
 賄いのおばちゃんは土門さんがタイプ。「あなたも泊まるの?」
 しかし土門さんはそんな言葉を華麗にスルーするんですが。
 土門さんって、意外と(失礼)モテるよな……限界オタク以外にもモテる土門さん……

◆優しげな口調で聴取

 今回は若者が相手なので、蒲原刑事も土門さんも口調は優しげ。
 でも聴取は詰め詰め。ギャップが怖い。

◆本当にわさびなの!?

 被害者が「ユズキはわさびチューブを舐めてるんだ!」とか言い出した時は「そんな古典的なw」って笑ってたんですが、それがマジだったときは真顔になったよね。どう反応すれば良いんですか。泣き虫キャラを演じるにしても、もっと方法があるんじゃない!?
 むしろ、逆にそれを持ちネタにしちゃうとかどうです? 自分に都合の悪いことが起きるとわさびを舐めて泣くフリをする腹黒キャラで。それだとお笑い芸人になっちゃうのかな……

◆マリコ「先生、ファンクラブにまで入ってらっしゃるんですか?」

風丘 「娘がね」

 嘘だぞ。絶対、先生も入ってるぞ。「会報誌」とか、亜矢ちゃんの年代じゃ出てこないワードやぞ。語るに落ちたな風丘先生。
 と、そんな感じで今回大活躍の風丘先生がまたもや大ヒントをもたらしてくれるわけですが、そこでの風丘先生の動きがAA化してほしいぐらい面白かったw

風丘 「角で壁を突き破る! 翼を広げて世界へ羽ばたく! ……という意味を込めたTT-Nimoのオリジナルグッズ」

 ポーズ自体が、というよりかは風丘先生の演技込みでって感じなんだけど、今回の風丘先生がテンション高めであることがよくわかるヒトコマだと思う。無駄に声が張られてるから余計に笑うw あのポーズもTT-Nimo発祥だったりするんかな。面白すぎるわ。隣で亜美ちゃんと呂太くんが羽ばたくポーズしてるのもかわいい。

亜美 「ユニコーン? 翼があるからペガサスじゃないの?」

 東映制作ドラマがこれを言う意味は深い。東映アニメ、基本的に「ユニコーン」と「ペガサス」の区別ついてないからな……セーラームーン然り、プリキュア然り。

◆GKT

 有罪知識質問法。TKG(卵かけご飯)ではない。要するに、「犯人しか知り得ない事実」を知ってるかどうか。
 それをポリグラフ検査でやってみようという今回でしたが、亜美ちゃんが「あっ……!」と言っちゃったのは普通にダメなヤツだったよね? 直後、亜美ちゃんが縮こまってたし。ここの描写に、「過去、ぬいぐるみで人を殺した演技をした」情報を引き出す以上の意味がなかったのがなぁ。もうちょっとスムーズにこの情報を引き出せなかったか。
 でも、「ポリグラフ検査は情動を感知するから、『何』に反応したのかはわからない」というのは面白かった。過去、似たようなことやってなかったっけ?とも思ったけど。でもポリグラフ検査は万能ではない、だからこそ物的証拠を詰めにいくってのはよかったです。本音を言えば、これはこれでさらっとネタを終わらせるのではなく、1テーマとして取り上げてほしいぐらいではあるんだけど。

◆隠し子がいるアイドル

 これは明らかになったら、叩くファンと庇うファンで「ファンの定義」が問われるようになるやつだな……子どもがいること自体はプラスに働く気がする。要は隠し子で養育費払ってないのがマズいw
 踊る佐野岳神はそれはもう『仮面ライダー鎧武』なんよ。運動神経ずば抜け神。連続バク宙とかできる人だからなぁ。スタントマンがいらない男。スーツアクター泣かせの男。Youtubeで検索したら出てくると思います。見てみてください。
 そんな人がダンス下手の演技をしていて、コケ方も上手いもんだから笑う。下手じゃねー! 呂太くんもそうなんだけど、運動神経いい人が運動神経悪い演技をすると、割と特徴的な動きになるなと思う。上半身と下半身の動きがばらばらになりがちというか、たぶん上手い人からは下手な人がああ見えてるんだなってのがわかる。

◆被害者のリサーチ力すごいな!

 大半は偶然とはいえ、そのリサーチ力は眼を見張るものがある。アイドルより向いてる仕事、なんかあったんじゃないか?
 犯人が押したからってのもあるが、被害者が足を滑らせたのは干し芋に足を取られたから。もし干し芋が「共同作業・協調性」を見るアイドルファンの象徴と置くならば、被害者は自らのファン含め、アイドル候補生たちのみんなのファンを蔑ろにしてたから死んだ……みたいな捉え方も可能。意図としてどうなのかはともかく、そう見えるのは面白いと思います。ただ、だからといってやっぱり干し芋を踏みつけて平然としてる皆さんには違和感しか無いし、「干し芋可哀想」という感想になっちゃうんだけど。
 そして、とどめはちゃんと犯人が刺しているわけなんですが。偶然とはいえ、過去に作品の中で人を殺したのと同じ方法で人を殺してしまったってのは怖い話だ。闇深い。
 闇深いというと、子役として売れなくなって家庭内暴力に走ったという犯人の過去も闇深い。その被害者である母親のことを、アイドルとしてのアピールに使ってるのも怖い。
 裏表か過去のあるヤツばっかりか! いや、掃除中で真っ先に容疑から外れた2人と、もうひとりがいたな。残り3人がマトモであることを祈るばかり。

◆そんなことまで調べていいの!?

 事件とは関係ないのに、誰が配信の書き込みをしたのかまで調べて奥さんと娘さんに会いに行くのは、プライバシーの侵害じゃないか!? 警察権力の乱用では!?
 大我さんの救済には必要だったんだろうが、そこは引っかかる。事件とは関係ないじゃんな……

簡単雑感

 犯人当てとしても、人情話としても肩透かし感あったな……この尻すぼみ感、真部脚本!って感じだ。たぶん、私の苦手意識がバリバリ前面に出ているからなんだろうけど。
 風丘先生の新たな一面発掘(尚解釈一致)ってところは面白かったです。
 真部脚本回って、出だしは面白そうなんだけどなんでこんなに尻すぼみに感じてしまうんだろうか。オチがありきたりな人情話に落ち着きがちというか、そうならそうするで一本筋を通せばいいのにな、みたいなところがすごく惜しいと思う。めっちゃ偉そうに言うけど。
 犯人当ての面白さという意味では、今期5話があるしな……って、また5話と比べてしまう。5話はよかったぞ。評判も良かったもんな。人情話なら先週6話がよかったし、シチュエーションのぶっ飛び具合とかトンチキ具合とかは3話に負ける。印象薄い普通回、という結論になります。ある程度話数が重なってくると、どうしても比較対象ができちゃうからなぁ。

次回予告とか。

 次回はvsAI。とうとう来るところまで来た感じだ。
 ゲストはミムラさん、じゃなくて今は美村さんなのか。いつ改名したんだっけ。
 脚本は戸田山さん、監督は兼崎さんということで『IP~サイバー捜査班』のメインコンビ。これはミステリ的にも期待大っすな!
 次回は諸事情により1週飛んで12/16、そして年内最後。年明けの放送がいつになるかも含めて、楽しみにしたいところです。

仮面ライダー鎧武 超全集
間宮尚彦(著), 川上裕生(写真)
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