【科捜研の女 season21】第8話 感想

科捜研の女
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第8話 マリコVS殺人AI

マリコVSシリーズ史上最大の敵…殺人AIを愛した女

ゲスト:美村里江、近江谷太朗、小日向星一、野田晋市、田中沙依、渡辺佑登

脚本:戸田山雅司
監督:兼﨑涼介


 またアンケート取り忘れた。忘れると前置きのここで語ることがなくなるので困る。
 そして更新遅れてすんません。腰を痛めまして、長時間座ってられなくてギブアップしてました。座ってるだけで腰痛い、みたいな状況です今も。湿布とバファリン最高。
 なので今回は、やや簡易的な感想です。が、それは内容の出来とは無関係です。私の不甲斐なさによるもの。本当にすんません。

 そんな感じで、年内最後の感想へ!




全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ

 アイ(AI)の疑いを聞かせて。



この話の見どころ

◆UMA-Ⅱ

 人間のように表情豊かに語ることもなく、ただ幾何学模様がみょこみょこしてるだけなのにこの存在感。兼崎監督の美意識が光る演出。


◆赤ジャンパーを颯爽と羽織るマリコさん

 体の細さとのアンバランスさがいい。羽織り方がカッコいい。


◆京都AIセンター

呂太 「うわぁ、すごい……! ここって、最新鋭のAI開発してるんだよね?」
亜美 「ハードウェアが全部、科捜研の10年先です! 羨ましい……」

 この京都府警科捜研の10年先なの!? こんな、なんでもかんでも分析できちゃうようなところの!?
 と思ったけど、もしかしたら優秀なのはソフトウェア(亜美ちゃん開発のもの?)で、ハードウェアはそうでもないのかもしれない。よく知らんけど。でも割と高頻度でPC入れ替わってる気がするけどな……


◆サブタイ

 『マリコvs殺人AI』。もはや何とでも闘う女にされてるマリコさんである。
 今回はマリコさんの不戦敗、ということでいいのだろうか……(殺人犯は暴いたけど、裏にある優真さんの思惑を暴くところにまでは到達できなかったし)


◆宮越優真さん

 全身黒ずくめで、隙のない言動。ミムラさんもとい美村さんの演技や兼崎監督の演出が絡み合って、宮越さんの底知れないキャラができたんだなぁ。すごい。
 劇場版の加賀野教授もそうだけど、相手がプライドを持った相手だと、マリコさんもいつも以上にプライドをかけて捜査や鑑定に当たるので見応えがある。
 やっぱり、マリコさんにはバチバチにやり合うライバル、好敵手が必要……! いつもそれだと疲れちゃうだろうし飽きちゃうだろうが、たまにはそういうキャラを出して縦軸作ってもいいよね。それがS12~S15だったんだけど。ここらへんのシーズンが人気高い理由もよくわかる話。


◆人間は考える葦である

 名ぜりふ劇場 人間は考える葦である 哲学者パスカルの言葉 毎日小学生新聞
 哲学者パスカルの言葉。
 実は『科捜研』、思考停止した人間には非常に厳しいところがあると思ってる(特に櫻井脚本回で)ので、こういう言葉が出てくることは納得。
 そして、マリコさん自身が哲学を嗜むかどうかはさておき(絶対哲学書とか読まないと思う)、結果的には作中の誰よりマリコさんが一番真理に近いところにいるっていうのも定石。マリコさんは哲学を科学でぶっ飛ばすお人だから。


◆人工知能が罪を犯した?

 そんな話を信じろってのかよ、人間がやったに決まってんだろと言わんばかりに日野所長は懐疑的。まぁ、意外とシニカルな日野所長のキャラっぽいといえばそうかも。
 宇佐見さんは割とAI、UMA-Ⅱが犯罪を犯した可能性について検討していた模様。
 しかし後にマリコさんも土門さんに似たような疑問を語っていたが、もはやここまで来ると科学とかじゃなくて法解釈の問題になるんではなかろうか……いや、UMA-Ⅱの犯行を証明する過程で必要になる考えだから、まるっきり専門外ってわけでもないのか? 刑事事件ムズカシイネー。


◆土門「昔、その手の小説を読んだことがある」

 

アイザック・アシモフのロボット工学の三原則(三法則)
第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.

第二法則:ロボットは人間に与えられた命令に服従しなくてはならない.ただし,与えられた命令が第一法則に反する場合はこの限りではない.

第三法則:ロボットは前掲の第一法則,第二法則に反するおそれのない限り,自己を守らなければならない.

この三法則(三原則)は,1950年にアシモフが執筆した『われはロボット』の扉に記されている.後にアシモフは,この三法則に先立つものとして第零法則を提示した.すなわち下記のようなものである.

第零法則:ロボットは人類に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.

その結果として,第一法則は下記のように変更を受けた.

新しい第一法則:ロボットは人間に危害を加えてはならない.またその危険を看過することによって,人間に危害を及ぼしてはならない.ただし,第零法則に反する場合はこの限りではない.


 そして現代では、『AI七原則』というものもあるらしい。-政府が策定したAIの7つの原則 <人間中心のAI社会原則>
 いやそれはいいんだけど、土門さん、小説とか読むんだ……
 「SFなんて土門さんらしくないわね」とマリコさんはおっしゃいますが、らしいらしくないの前に、土門さんが小説を読むってところがビックリだよ私は!(失礼)
 でもS17最終回では『星の王子さま』の一節を諳んじたりしてたし、意外と(失礼)文学少年だったりしたんだろうか、土門さん……
 全然想像できないけど(失礼にも程がある)。


◆動機と物証

マリコ「土門さんが動機を探すなら、私は物証を探してみる」
   「たとえAIが殺人を犯したとしても、犯罪が起きた現場には、必ず証拠が残るはずよ」

 『科捜研』の原点、科学者と刑事のタッグ感。そしてマリコさんの揺るぎない物証主義。いいな! さすが戸田山さんだぜ!


◆UMA-Ⅱへの恐怖心

 呂太くんは素直に恐怖心を表現する分、あまりそういうことで考え込まないから恐怖心の度合いはそこまで高くなさそう。
 でもマリコさんは、よくも悪くも色々考えるから今回取り乱したりしたんだろうか……
 しかし、捜査中のマリコさんって恐怖心感じたりするんだ……と酷いことを。なんか、マリコさんって捜査とか鑑定になると、そういう感覚がぶっ飛んじゃうのかな、とか勝手に思ってたんで、案外人間らしいんじゃんと。私たちはまだまだマリコさんのことを知らない。
 ドアが開いてよろけたマリコさんを抱きとめる呂太くん、運動神経とか体力とかはない設定のはずなのに、体格差だけで説得力を生むのズルいw 呂太くんの中の人は180センチだっけ? マリコさんは159センチ。いい差だ。


◆MIZARI.WEB.COMの小野寺さん

 被害者の同僚さんなんだけど、なんか妙に印象に残るキャラだった。なんでだろ。


◆負のインフルエンサー

 そこまでいかなくても、現実にもいるよねそういうの。ツイッターランドには特に。
 「嘘を嘘を見抜ける人間でなければ、インターネットは難しい」――そんな言葉もあったけど、まさに現代の私たちはネットリテラシーが常に試されている。
 しかし、この「負のインフルエンサー」や次の「認知バイアス」、「フィルターバブル」の件は、まるっきり『IP~サイバー捜査班』でやってそうなネタだったな。やってそうな、というか、やってたというか。
 今回の脚本の戸田山さんと監督の兼崎さんはどちらも『IP』ではメインライターとメイン監督だし、やりたかったことの流用だったりするんだろうか。
 ちなみに、当ブログでも『IP』の感想があったりするので、お暇な方はぜひ読んでみてね!(ダイレクトステマ)

【IP~サイバー捜査班】感想 まとめ




◆優真「榊マリコ。敵か味方か……UMA-Ⅱはどう思う?」

 なんでマリコさんは知らず知らずのうちに敵を作ってしまうのん。マリコさんが圧倒的正義だからこそ敵が生まれてしまうのか。


◆今回は蒲原刑事の顔アップ多め

 だった気がするんですけど、気の所為ですかね?
 美形であることに定評のある蒲原刑事ですので、そこを売りにすれば食いつくファンも多いと公式も気づいたのか。いや、知らんけど。


◆認知バイアスとフィルターバブル

風丘 「人って、『認知バイアス』っていうのがあるから」
   「簡単に言えば、思考の偏り。人って、溢れかえってる情報の中から先入観なく選んでるつもりだけど、自分にとって都合のいい情報だけを集めてしまうものだから」
   「そういう情報ばかり集めているうちに、自分とは違う考えの情報が目に入りづらくなってしまう、『フィルターバブル』という状態に陥ってしまう」


 風丘先生のよくわかる心理学講座、でよろしいんですかね。風丘先生はなんでも知っているなぁ。
 これらの内容を、ただ語るのではなく顔つきおせんべいや箱まで使って視覚的にもわかりやすく説明できるのが風丘先生。
 風丘先生、そういや本職は教授だもんな……学生への講義もわかりやすいんだろうな、と想像できる。人気ありそうだよな、風丘先生の授業。


◆風丘「蒲原勇樹はどっち?」

蒲原 「ああ……笑顔が絶えない生活を送りたいので……」

 おせんべいの顔の話。
 ……S15の頃の話とか、S17での蒲原刑事回とかを思い返すに、めっちゃくちゃ重たいなその言葉……若干引くわw
 っていうか刑事である以上、「笑顔が絶えない生活」はなかなかハードルが高そうだ。頑張れ、蒲原刑事。
 おせんべいをもらってポケットにしまっている。せっかくの笑顔もバッキバキに割れてしまいそうだ。悲しいなぁ。


◆後ろで背伸びしてる亜美ちゃんかわいい

 後ろで背伸びしてる亜美ちゃんかわいい。
 それだけです。


◆モバイルバッテリー

 ドアストッパー代わりに使うという話の筋があるからなのか、めっちゃデカイな!
 あんなの持ち歩くのか……と、想像するとちょっとげんなりするw 数年前でも、もうちょっとコンパクトなのあっただろw もう少しコンパクトでもストッパー代わりにはなると思うんだけどなぁ。


◆マリコ「藤倉刑事部長に掛け合って」

 わざわざ彼の名前を出すということは、やはり藤倉刑事部長の名前が出ていた『IP』の世界観を意識していることは明白……ってことでいいのかな。
 でも、私は『科捜研』『IP』は同一世界観ではなく、似たような世界のパラレルワールドだと思ってますが。だって同一世界観だったら亜美ちゃんや泰乃ちゃんが引き抜きに合わないのがおかしいし、何より藤倉刑事部長があんなポンコツ捜査一課を許容していることになってしまうので……それは……キャラ崩壊だし……


◆閉所恐怖症

 被害者が閉所恐怖症であった、という真相への手がかりの提示が鮮やかで惚れる。
 ミステリにおいて、読者(視聴者)が快感を感じるのは「自分で謎を解いた時」でもあるだろうけど、「解けなかった謎が、実は解けたはずだった時」も、人は快感を感じるようにできているんじゃなかろうかと思っている。これってマゾ思考かしら。
 確かに言われてみれば被害者は狭いところを避けていた、そこから被害者がとった行動を推測し、現場にあった痕跡の意味をたどる。そして最終的な結論にたどり着く。
 その過程が鮮やかでなぁ。いや、さすがミステリの名手・戸田山さんですわ。
 思い返せば、『IP』も色んな話やってたけど、王道ミステリやってた回は面白かったもんな……と思い返す。
 ってなわけで、当ブログの『IP』感想もよろしくね!(二度目)


◆マリコ「土門さん」

 たった一言で相棒を呼びつける科捜研の女王。


◆人間は天使と獣の間に存在する

 天使と野獣
 正確には「人間は天使でも野獣でもないが、不幸なことに、天使になろうとすると野獣になってしまう。」らしい。
 作中のセリフとはニュアンスが違う気がするんだけど、私がなんちゃって解釈で当てはめるなら、「自らを『正義』と信じ込んでしまうと、人は簡単に道を踏み外す」ということなのだろうか。今回はどこまでも、認知バイアス、フィルターバブルのお話。



簡単雑感

 で、優真さんは新たなライバル(?)っつーか敵キャラになるのか否か。
 似たようなキャラにS19-3の相馬くんに出てきた越田カウンセラーがいるけども、あの人も再登場しそうな雰囲気あったのに全然しねーしな。
 まぁでも、越田先生と優真さんで決定的に違うのは、マリコさんが「可能性を観測した」一点でしょうか。越田先生に関しては土門さんが違和感をもってるかも?ぐらいの話で、マリコさんは全く感知してないもんな。『科捜研』世界において、マリコさんが観測していない可能性は起きていないってことなので、逆に言えばマリコさんが可能性を観測した以上、優真さんの件は解決する気はある……のかもしれない。あと、東映公式の書き方からするに、うっすらと解決の可能性はあるかもしれない。
 と、今回がSFチックなお話だったので、こちらもSFチックななんちゃって解釈を述べてみましたが、それはともかく面白かったっすな! 上でも書いた通り、謎の提示と解き明かし方の鮮やかさが見事でした。やはり戸田山さんが描くミステリはいい。



次回予告とか。

 次回は1月13日、2時間SP!
 脚本はおなじみ櫻井さん、監督は児玉さんってことで、S19-11『殺人遊覧船ツアー』を思い出しますな。

【科捜研の女 season19】第11話 感想



 密室に集められた科学捜査のスペシャリストたち――各都道府県の科捜研!
 容疑者も全員科捜研!
 鑑定バトル勃発!?
 またマリコさんはすーぐバトっちゃうんだから……
 ってなわけで、約1ヶ月空きますが内容のワクワクはドキムネ。楽しみっすな!



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