【科捜研の女 season24】第1話 感想

科捜研の女
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EPISODE.1 新生科捜研に衝撃! マリコVS死を呼ぶキス…
姿なき犯人の空飛ぶ1000の分身と猫の謎

ゲスト:大塚寧々、津田寛治、鈴木福、市川理矩、豊島心桜

脚本:櫻井武晴
監督:兼﨑涼介

 『TVガイド』やら『TVStation』に、沢口さんのインタビューがあるよ。興味ある人はググって取り寄せよう。

 かわいい宣伝大使だ……
 小学生女児にウケる『科捜研』パねぇ。小学生女児と並んでもキラキラしてる沢口さんパねぇ。

 今回。2時間は観る分にはいいけど、感想書くと、時間かかるね……

あらすじ

天然温泉が併設されたビジネスホテルで、客や従業員が次々嘔吐し倒れる事件が発生!支配人の大月裕子(大塚寧々)は硫化水素中毒を疑ったようだったが、消防の高度救助隊隊長・佐藤剛(津田寛治)が検知器で調べたところ、事故の原因は何らかの毒物と判明。無差別大量殺人事件を疑い捜査を開始するが、事件の夜、現場に駆けつけた交番巡査・新開(鈴木福)が亡くなった被害者とかつて友人関係にあり、確執も抱えていたことが判明して…!?

見どころ

◆亜美ちゃんによる京都総監視状態ソフト

 京都中のライブカメラを一括で見られるソフト。
 正直に言うと、「まだ作ってなかったんだ……」って感じだ。この修羅の都なのに。
 まぁでも、実際に作ろうとなるとプライバシーとかなんとか色々言われちゃうんだろうな。私は、ことこの修羅の都に限っては、「人権より命だろ!?」って気がしますが。年一感覚で爆発事件とか起きてるからなぁ。

◆科捜研の経費の番人

 今期の目玉・新レギュラーキャラクター加瀬 淳平さん。みんな「加瀬くん」と呼んでるので、私もそれに倣おうかな。
 マリコさんが予算をじゃんじゃん使うので、ストッパーとして呼ばれたらしい。そもそもマリコさん、「予算」という概念をご存知なんだろうか……

【科捜研の女 season23】第1話 感想
第1話 ネコが見た殺人…マリコvs謎の国際強盗団!? ゲスト:徳重聡、市毛良枝、奥田恵梨華、小橋めぐみ、森田甘路、篠原悠伸 脚本:櫻井武晴 監督:兼﨑涼介  実は引っ越ししまして、つい先程まで家具組み立てたり片付けたりしてました。  もう、...

マリコ「でも、久しぶりですね。経理の人が科捜研に来るなんて」
日野 「確かに。……懐かしいね」

 そこで映される光子さんに涙。ちゃんと忘れてなかったんだね……
 これは結構真面目に言うけど、深浦さんがご存命だったら今の『科捜研』とは全然違った路線になってたんじゃないか、と思う。光子さんがいなくなったことって、『科捜研』が一時期硬派な雰囲気になったことと無関係じゃないと思っている。科捜研内の庶民派担当みたいな役割だったしね。
 そんな彼女と同じ経理担当の加瀬くんが、この25年目という節目で「科学知識への質問担当」として据えられているのは、間違いなくそこらへんも意識しているんだろうなと。
 ただ、加瀬くんは加瀬くんであり、間違っても光子さんにはなれないしならなくていいので、そのキャラクターでS24を最後まで駆け抜けてほしい、が個人的な希望です。よろしくお願いします。

◆早速大きな事件が起きてる……

 加瀬くんの祈りが通じて(?)、大きな事件発生。現実で起きたら、1ヶ月はワイドショーのネタ持つだろ。
 ほらっ、加瀬くんはこれで満足か!?
 しかし、軽口叩いてたらそれが普通に起きかねない修羅の都、怖すぎるな……迂闊なことを口に出せない……

◆ヘルメット

 自転車に乗る際、警官がヘルメットつけてるのは「おお、ちゃんとしてるな」と好感度高い。
 マリコさんがつけてると、若干……いや、でも去年とかよりはなんかマシに見える。なんだろ、ヘルメットが変わったのか、スタイリングの問題なのか。去年のSPとかは、正直ダサ……

◆OP

 キリッと鑑定しているマリコさんから、笑顔やドヤ顔などやわらかい雰囲気のマリコさんまで。
 今回のOP、好きだわー。
 ネットや雑誌のインタビューを拝見する限り、今期では「やわらかい雰囲気」のマリコさんがたくさん見られそうなので、そこらへんも楽しみっすな。

◆被害者は50人

 死者は(最後まで通算すると、今回の毒物事件では)2人だけど、被害者の数だけでいったら今まででトップじゃなかろうか。S14-9のあの事件がどれぐらいだったっけ?

【科捜研の女14】第9話 感想

 25周年ってことで、派手にいこうぜ!となった結果、こうなっちゃったんだろうか。そういえば、50って25の倍……

◆謎の兼﨑スロー

 土門さんと蒲原刑事がスローでホテルに登場。謎の兼﨑スローにテンションが上がるようになったら、あなたも東映マニア。知らんけど。

◆君嶋さんのコミュ力

 君嶋さんは蒲原刑事のことを「蒲原くん」と呼ぶ。意外と親しげだな……
 と思ったけど、言われてみれば君嶋さんだって京都に来て3年目だし、去年の蒲原刑事出張後に土産がない話に「嘘だろ」とか言ってた人なので、亜美ちゃんともども蒲原刑事と仲良くしてるのかもしれない。今までの若手組みたく、一緒にどこかへ飲みに行くとかそういうのはないかもしれないけど……(家庭持ちだからね)

◆きゃー藤倉刑事部長よぉー!

 今期も初回から出番あってよかった。ぶっちゃけ、あってもなくてもあまり話の流れは変わらない感じではあったけど、出番あって私は嬉しい。
 今期も渋カッコいいところを見せてくれることを祈っております。でも、大事件が起きないとなかなか難しいだろうか……
 そういえば、大事件だけど今回は佐伯本部長出なかったね。マスコミ対策とか対外的なところでてんてこまいとかそういう話じゃなかったからかもしれんが。

◆かわいいフォントで用語説明

 初心者、特にお子様でもわかるような配慮。25周年を迎えても貪欲に新規客をゲットしにいくドラマが『科捜研』です。
 このフォントが浮かぶ演出、今後も続くのだろうか。ポップだなぁ~。現代的なのだろうか。私は、最近のドラマ事情に詳しくないのでわかりません……ジジババ感性だわ。反省。

◆風丘先生の差し入れはポケットマネー

 加瀬くんを「とん平くん」と呼ぶ風丘先生。今までの新入りみたいに、普通にフルネームで呼んであげないあたりが風丘先生。確かに、こう、加瀬くんは「とん平」って呼ばれてても違和感ないな……(パワハラ思考)

加瀬 「なんかいつもすみません。っていうか、この経費処理、いつもどうしてるんです?」
風丘 「経費って?」
加瀬 「勘定科目は会議費ですか? 接待交際費ですか? 一応、うちと整合性合わせるために、聞いておかないと……」
風丘 「純粋に私のポケットマネーです」

 明かされた衝撃じゃない事実。いつか「風丘先生の差し入れは、自身が食べたいものを持ってきているんだ」と言われてた回があったけど、それにしたって毎回ポケットマネーだよ。初登場のS8からだから、もうかれこれ15年以上は自費で差し入れしてくれてんだよ。
 なんだよ、この女神……そりゃ加瀬くんも若干ひくわw

加瀬 「えっ、まさか……経費で落としてないんですか? 洛北医大の教授って、そんなに儲かるんですね!」

 確かに、風丘先生ってばいいとこ(京都市内だっけ?)の一軒家住まいだもんな……シングルマザーで子ども2人を大学(しかも亜矢ちゃんは医大)まで進学させて一軒家まで建てて、と考えたら、そう言われるのは当然だと思う。

加瀬 「僕は、風丘先生の経費の相談に乗ります」

 この一言だけで、「お前、いいヤツだな……!」となったチョロいヤツは私です。新入りなのに、風丘先生の差し入れにも気を配ってくれるいいヤツ。言っちゃなんだが、君嶋さんとかは「センスいい」とは言ってても、今までお返しとか渡してるシーンはなかったしな……(ママ友にはお返し渡したりしてたのに)
 まぁ、風丘先生は経費で落とさないらしいですが。いいのか? 本当に? 風丘先生もまた聖人であった。そういうズルっこいことはしない、ということなのか……いい人すぎる……
 ふたりでアイス食べて美味しそうにしてんのかわいい。これからもふたりで漫才しててくれ。

◆マリコ「ありがとうございます。宇佐見さんが鑑定します」

 思わず宇佐見さんも動揺する突然の無茶振り。
 そういや今回、風丘先生は無茶振りされてなかったな。

◆お仏壇に手を合わせる土門さんが好き

 こういう何気ない一描写だけでも、なんかこう……土門さんのキャラがね、伝わりますね。
 そう思っていいですかね。
 単純に私が土門さん贔屓なだけですかね。そうかもね。

◆楽しそうだね、君

マリコ「今日は帰れませんもんね」
日野 「はっきり言わないでよ、へこむから」
加瀬 「これが、『大事件が起きたら家に帰れない』ってやつですね?」
日野 「経験できて満足?」
加瀬 「はい。僕も今日は帰りません」

 楽しそうだね、君。元々お役所の人なのに、残業したがりなのは珍しい。ミーハーというか不謹慎スレスレというか、まだまだ警察の捜査に関わる人間としての自覚が足りないというか……
 人事交流の一環で来ているなら、いつかはお役所に戻るみたいな話も出ると思うんだけど、その時に加瀬くんがどういう選択をするのか、結構楽しみだったりする。それまでに、「警察の捜査とはどういうものか」っていう、辛かったりする面も知れるといいね。今回のSPでは、なんか派手ですごい科学捜査が事件解決しちゃった陽の面しか見てないと思うので。

◆イソトキシン様毒

 知りたがりの加瀬くんが加入したことで、なんでも説明できてるの本当に便利。

マリコ「生化学的構造が、イソトキシンに似てる毒物」
加瀬 「……って言われても、全然わかんない」
マリコ「わかりやすく構造式で表したのが、これ」
加瀬 「何? これ。もっとわからない!」

 ここでサッと宇佐見さんが解説を引き受けてるの、ホント宇佐見さんって『科捜研』におけるほんやくコンニャクだな……って。こういう時のマリコさんは入力も出力も「科学捜査」がメイン言語になっているので、日本語が通じなくなるんだよなぁ。的確に翻訳できる宇佐見さんがいないと、割とこの科捜研、詰みである。
 テロップの毒のイラスト、なんかかわいいな……こういうポップ路線は、やはり巷で噂になっているように小学生女児にもウケるようにってことなんだろうか。マジで小学生女児からの憧れ度が半端ないらしいマリコさん。だから宣伝大使が彼女なんだろうし。再放送の力は偉大だ。

◆加瀬「こうやって推理してから鑑定するんですね」

マリコ「推理や仮説は、時には先入観になってしまうかもしれないけど……」
君嶋 「推理、仮説、先入観……それを明確に分けるのは、我々科学者でも難しいですからね」
マリコ「ただ、『今から科学で鑑定する』、そう思えるものだけ、私は推理したり、仮説を立てたりしてるつもり」

 おぅ聞いてるか真部脚本。こういうとこやぞ。マリコさんのスタンス、こうなんだってよ。忘れんでやってくれよな。頼むぜ。
 で、こうやって大見得切った話で「先入観は怖いね」話するのは、なんかイマイチ噛み合わせが悪い気もするんだよなぁ。いや、最後のまとめは好きなんだけどさ。

◆女湯から出てくる土門さん

 悪意を感じる……
 権藤さんの時には騒ぎになっていたけど、土門さんはそれを免れているのを含めて、悪意を感じる……
 覗き・ダメ・絶対(営業停止中です)。

◆なんやあのアラーム

 冒頭で亜美ちゃんが作ってたディストピア的一斉監視システム(違)のアラーム音、けたたましくて笑う。いざという時に気付けなかったらアレだけども、もうちょっと普通の音もあったでしょ。どうして……

◆ランタンを飛ばすお祭り

 モチーフはこれなのかな? 舞鶴じゃないけど。

 

七夕スカイランタン祭り2024

 綺麗なお祭りだし、時期だしってことなのかな。舞鶴なのは、単純にロケ地の問題だろうか。
 ランタンが飛ぶ映像をバックにマリコさんが座り込んで天井を見上げる場面は、兼崎監督らしい演出だなぁと。漫画で言うなら、見開きでバーンと決め絵を描くタイプ。そういうの、ここだけじゃないと思うけど。画面のインパクトを優先してる感じで、こういう駆け抜けるタイプのSPとか劇場版とか、向いてるよなぁって。

◆網を背負う蒲原刑事

 別にいいんだけど、別にひとりで一度に持ってくる必要なくない?
 君、なんか最近あざとくない?
 亜美ちゃんとあざとかわいい枠を争う若手刑事である。
 まぁでも、こと『科捜研』という作品においては、若手だろうがイケメンだろうが敵わないあざとさのキャラクターがいるんだけどね……榊マリコさんって言うんですけど。

◆亜美「私と君嶋さんで作りました」

 君嶋さん、デジタル面でも優秀なんだ……そうか……くそっ、イケメンがよぉ!

亜美 「いつもはひとりでやるんですけど、君嶋さんと一緒にやったら全然……」

 さりげない苦労人アピールに涙が出る。この科捜研はそれぞれがめちゃくちゃ優秀な人材なので、他の組織からの引き抜きとか全然あり得ると思うんだけど、亜美ちゃんがいなくなったらこの京都府警、一気にサイバー系への耐性も体制もなくなりそうで怖い。亜美ちゃんももう10年選手、しかしまだまだ若手なので、頑張っていただきたいところ。

◆言葉の機微に敏い土門さん

マリコ「警察学校の同期で友人、ってことでしょう?」
土門 「いや、『同期』を『友人』と言い換えた。俺にはそう思えた」」
マリコ「それが?」
土門 「うん……例えば、島木陽菜が殺される前と後で彼の心境が変わった。まあ、俺の勝手な推理だが……」

 今回、事件を解決したのはマリコさんなんだけど、途中から土門さんは被害者である佐藤さんの人間性を解き明かす方向に舵切ってたのが印象的でした。犯人検挙というよりは、遺された人々へのケアで役立ってた感。
 こういう役割分担もいいなぁと思います。そもそもマリコさんは科捜研(科学者)、土門さんは刑事なので、やれることも感じることも違う。その中で最善を尽くし、最良の選択肢を選ぶ。今回は、ちょっとこう……被害者が多かった感あるけども……

◆もっと日野所長を崇め祀り讃えよ

亜美 「すごい……日野所長、すごい!」
君嶋 「50人の被害者が事件の時にどう動いたか、これでわかるかも。所長の汗と涙の結晶ですね!」
日野 「何度も泣いたよ」

 いや、ホントよ。日野所長はすごいのよ。地道な作業をひとりでもちゃんとこなす(弱音や文句は言うけど御愛嬌)。それが事件解決に役立ったことも数知れず。そりゃ日野所長自身、ドヤ顔のひとつもする。今回だって、被害者の人間性を解き明かすのに役立った。さすがやでぇ。
 まぁ、こういうことをやってのけてしまうからこそ、マリコさんからの無茶振りも激しくなるんですけどね……マリコさんの無茶振りは、信頼の証なので。マリコさんからの信頼が重たい……

◆加瀬「何? これ……見てられない。止めて!」

 加瀬くんはグロ画像ダメなタイプらしい。直接的なグロではないけど、被害者たちが助けを求めてエレベーターでもがき苦しんでるのは、精神的グロ動画といって差し支えないと思う。いやまぁ、そりゃ誰だって見たくないよなぁ。
 それをピシャっと、「ダメ! ちゃんと確認するの」と一喝する亜美ちゃんの逞しさ。死体にビビる呂太くんに、ビシッと叱ってた頃を思い出しますな。さすが、亜美ちゃんはマリコさんに鍛えられてるだけはある。いや、この修羅の都で10年以上修羅場をかいくぐってきた一面が見られるようで……

◆宇佐見さんは航空科学研究所出身

 加瀬くんのなんでも質問体質もそうだけど、今回は全体的に『科捜研』というシリーズの基本をおさらいしよう!」SPだった感じ。誰がどんなキャラなのかも、今回を見ていれば大体わかるようになってる。つよい。
 そんな中でめっちゃ無茶ぶられる宇佐見さん。宇佐見さんへの信頼が重い。いやまぁ、基本的にマリコさんは性善説というか人を下に見ることがないので、その人がちょっとでも何かに長けていると「じゃあできるわよね!」と常に100%出力を求める人だからな……自分がそれできちゃうもんで。優秀な人故の、不出来な人の気持ちがわかってない感。

◆マリコ「大丈夫。所長の言いたいことはわかってます!」

日野 「本当にわかってるの?」
マリコ「じゃ、せーの」
日野 「予算がたくさん必要!」
マリコ「人手がたくさん必要!」

マリコ「よかった! 合ってた!」
日野 「合ってないよ!! 一番大事な上の句が合ってない」

 相変わらず、マリコさんと日野所長の間には崩れたバベルの塔が見える……そのうち、『科捜研』でもサブタイが『バベルの塔』の回が来るかもしれん。
 このままだと日野所長が佐伯本部長に次いで美しいハゲになってしまわれるが、マリコさんとの掛け合いで見てて一番楽しいのも日野所長だから困る。そして実際、マリコさんもなんか楽しそうなんだよなぁ。
 マリコさんってファザコンっぽいから、年上の甘えられる男性との掛け合いがめっちゃかわいいんだよな。土門さんとは、なんかこう、甘えるとかじゃないから……

◆君嶋「飛ばされたランタンを回収。無謀ですね」

亜美 「無謀でもやるのがマリコさん」
宇佐見「ランタンの余りを手に入れて、飛行距離と方角を計算してみる」

 さすがよくわかってらっしゃる皆さんである。亜美ちゃんと宇佐見さんはともかく、来てまだ日が浅い方の君嶋さんもマリコさんナイズされてるのがすごい。いや、元々ちょっとマリコさんっぽいところはあったんだろうけど……
 この科捜研は、可能性があるならどんなに困難なことでもやる。可能性こそが科学の武器、と言わんばかりのゴリ押しプレイもいいとこなんだけど、どこまでも可能性を信じるマリコさんだからこそ、鮮烈にドラマティックなんだよなぁ。とかなんとか。
 生分解性。今時はエコにも配慮してイベントをやる必要がある。すごいねぇ。

◆これは経費で落ちます!!!!!!

加瀬 「あの。以前もドローンを使った捜査をしていましたよね?」
日野 「そう。すごーくお金がかかるやつ。だから止めて」
加瀬 「わかりました。……捜査本部と交渉します!」

 日野所長の「おい、止めてくんないのか!?」が完璧なツッコミで本当に笑う。
 『科捜研』にも『それは経費で落ちません』の森若さんが来たのか……男性だし、森若さんのように堅物ではないし、かわいいというわけでもないが、マリコさんにとっては「鬼に金棒」になってる。

加瀬 「今の話をもう一度、捜査本部にして、ダメなら総務に頼んでみます! 説明役が必要です。君嶋さん、来てください!」

 加瀬さんも、独断とゴリ押しで承認してるんじゃなくて、本人なりに考えた上で「交渉」という手段を取っているわけなので、有能といって良いのではないか。
 まさしく、マリコさんにとっては「心強い人が来ましたね」。まぁ、マリコさんが振り回せる金棒が増えたようなもんだからな……

◆ランタン捜索時のBGM、最高か?

 たぶんこれは新規音楽だと思うんだが、年1でこんなカッコいい音楽を生み出せる川井憲次サイッキョ。
 これを聞いた視聴者の何割かは、「サントラぁ!!!!!」って叫んだでしょ。私はそう。
 木ミス終わって3作経つし、前の第3弾サントラからは5年経つし、そろそろ第4弾サントラ出しても良い頃合いじゃないですかね……お願いしますよ……

◆猫認証

加瀬 「『猫認証』ってなんですか?」
亜美 「私も初耳です」
マリコ「猫を顔認証するとか、できるでしょ?」
加瀬 「……できるんですか!?」
亜美 「できません」

 どうしたんだ、マリコさん。急にバグりだした。この暑さでやられた? じゃあしょうがないね……
 これが亜美ちゃんへの重い信頼の現れ。でも亜美ちゃんの場合、現行の技術でできないもんはできないので、こういう反応になる。

君嶋 「猫の顔認証は無理でも……条件認証と色彩認証を応用すれば……」

 マリコさんの天才的すぎて現実が追いつかない発想を、現実的なものに落とし込める君嶋さんも、もしかしたらほんやくコンニャク食べてるのかもしれない。いや、君嶋さんの提案が本当に現実的なのかはともかく、ギリギリ「まぁ、できそうかな……」って納得できるリアリティラインに持ってきたというか。君嶋マジックだ。

◆大量鑑定

 ドローン+大量人員でのランタン捜索も大変そうだったが、その後の大量のランタン鑑定も大変。1000基全て見つかったとは言ってないけど、それぐらいはあるランタンをひとつひとつ鑑定していくっていうのも、大量鑑定史上(?)最大の数値かもしれない。25周年だから、ってことなのかな。
 特に何も言わず、鑑定を手伝ってる(ランタンを搬入するのを手伝っている)加瀬くん、お前いいヤツだな……ってなる。
 でも、亜美ちゃんを「亜美ちゃん」って呼んでるのは許しませんからぁ! 亜美ちゃんから加瀬くんにはタメ口だし、加瀬くんから亜美ちゃんへは敬語っぽいのに、呼び方だけフレンドリー。年齢的にはほぼ差はなさそうだけどね。

◆人からもらった飲み物を飲むな

 っていうのは本当にその通りで、蓋が開いてたら余計手を付けてはいけない。
 それは正しいし、わかるんだけど、なんかそこだけ被害者の人物像と合わない気がして違和感はある。手つかずだけだったらまだわかるんだけど、なんでゴミ箱に捨てたんだろう……別に犯人に殺されることを予期してたとかでもなさそうなのに。

◆背負う立場の苦しみ

 今回のドラマからすると、一番扱いが小さい支配人のドラマ。でも、これだけあっさりしんみり語られると、逆にスッと染みる感じがあるな。他2つが情緒的すぎたというのもあるのかな……
 支配人は今回、ただただ被害者の立場の人だったので、これ以上いざこざに巻き込まれて新郎が増えることがないといいな……と思う。犯人に損害賠償請求してくれ。支払い能力がないとしてもしてくれ。少しでも、その苦しみが癒えますように。

◆科学は人の心をすくう

 しかし、今回はめちゃくちゃ手遅れ感というか今更感が強かったな……
 コミュニケーションは大事。そういうことなんだろうけど、それにしたってお互いこんな不器用なことある? という気もするし、そもそも金の貸し借りで人を助ける気になっちゃダメだよという気持ちもあり。
 金の貸し借りは、仕事でやっててもトラブル起きるからね。一個人が、善意のつもりでもそう気軽にやっていいもんじゃないってことなのかなぁ。
 まぁ、初見時はツダカンの嗚咽でこっちも泣いちゃったわけなんですが。アレは卑怯だよ。こっちも泣くって。

◆浄化タイム三連続は長いよ

 視聴者(私)の問題といえばそうなんだけど、支配人・お父さん・新開巡査と三連続で浄化タイムが続くのは、さすがにダレたんだよなぁ。大小合わせて3つもそれぞれの誤解が解けてわだかまりが浄化するドラマがあって、今回後半の真相解明タイムがほぼそれだったからな……
 その上で土門さんが「先入観」で今回の話をまとめてたセリフは、さすがに「洒落臭ぇ!」と感じてしまった。本当に申し訳ない。もう少し、集中力を養うべきなのか……ちゅらい……

◆鴨川のまとめ

土門 「『俺の息子は出来損ない』。『親不孝者』。『親を尊敬していた』。『恨まれている』。『騙された』。『命の恩人』……『この人はこうだ』と、人はレッテルを貼りたがる」
マリコ「ええ。別の見方をしている人もいたのに……」
土門 「レッテルを貼って、『自分は間違っていない』と安心したいんだ」
マリコ「でも、その安心を求めて、かえって追い詰められていた」
土門 「俺も、勝手な推理をして、捜査をすることがある」
マリコ「私も、それで別の可能性を勝手に排除していた」
土門 「推理をするなら、レッテルを貼るなら、どんな責任でもとる覚悟で、その人を調べ尽くさなきゃならないな」

 このまとめがなきゃ、今回のテーマは表せられないとわかっちゃいるんだけど、さっき書いたように「洒落臭ぇ!」と思っちゃったのも事実。浄化タイム三連続で集中力の続かない作りにしたのが悪いよぉ(責任転嫁)。
 いやホント、わざわざ初回でこんなこと言わせてるんだから、マリコさんには先入観でどうこういうセリフを滅多なことでは言わせないでほしいっす。頼むよ。誰とは言わんけどさ。真部脚本とか。

雑感

 「新加入だよ! 『科捜研の女』の基本のキから学び直そう!」SP。途中途中のかわいいフォントのテロップといい、新規客層にも優しい御長寿ドラマです。これが25年やってるドラマの風格。
 新キャラとん平、違う加瀬淳平くん。なんか「櫻井さんがコナンくん映画を書いた成果が……!」みたいなノリ。それと、賑やかな画面が好きそうな兼﨑監督との相乗効果的な。ひとり少年探偵団みたいな感じだった。科学知識はないし、グロ動画を観続ける度胸もなさそうだが、それでも首をつっこみたがるところがどう話の中で生きるか、楽しみです。
 まぁ、新加入キャラって遡れば、今や「大人気キャラ」といって差し支えない相馬さんや呂太くんどころか、もはや貫禄すらある亜美ちゃんだって、加入当初は色々言われてたからな……色々言われるのは慣例だと思って、気にせずキャラが生き生きして描きたいことを描いてほしいと思う。

 話自体に関しては、上で書いた通りです。浄化タイム三連続が長かった……仕方ないんだけど……

次回予告

マリコ「隠し味なら、私たちが科学の力で突き止めます」

 打って変わって通常回。思い出の味を再現するんですって。マリコさんに料理をさせるな定期回。
 まぁでも、次回は科捜研のみんなで料理してるようだから、セーフ……なのか?
 しかし、まともに料理できそうなのって、宇佐見さんとか君嶋さんぐらいなんだよなぁ……大丈夫か。まさかの加瀬くん料理上手説とかないか。どうなんだ。

BEST ALBUM SUPERVILLAIN(CD2枚組)
ビッケブランカ(アーティスト)

 主題歌が久しぶりの男性歌手。S16後半クールまで遡るらしいです。マジか。
 上の広告には今回の主題歌入ってないので、とりあえず公式の動画も貼っておくので許してね。いい歌ですね。

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