【科捜研の女 season23】第1話 感想

科捜研の女
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第1話 ネコが見た殺人…マリコvs謎の国際強盗団!?

ゲスト:徳重聡、市毛良枝、奥田恵梨華、小橋めぐみ、森田甘路、篠原悠伸

脚本:櫻井武晴
監督:兼﨑涼介

 実は引っ越ししまして、つい先程まで家具組み立てたり片付けたりしてました。
 もう、限界……お腹空いた……
 環境も新しくなって、感想は書きやすくなったと思います。ちゃんとした姿勢?でパソコンのキーボード打てるの最高。パソコンデスク最高。今までは、ちょっと人には言えない体勢だったので……

 そんな自分語りはともかく、今回の感想へ。

あらすじ

2人組の覆面強盗により、資産家が殺害される事件が発生。榊マリコ(沢口靖子)ら科捜研メンバーは、最新科学で強盗の行方を追う。残された指紋から詐欺事件の容疑者が浮上。それは、捜査二課の阿久津刑事(徳重聡)の母・敏子(市毛良枝)が警察官を名乗る男に騙され、現金を奪われたというもので、阿久津の所轄異動の原因に…。その後、爆破事件が発生し、第二の被害者が!全ては謎の指示役<X>の仕業なのか!?科学が暴く衝撃真相とは!?

見どころ

◆闇バイト

 貧すれば鈍する、金が無いという状態は「犯罪・ダメ・ゼッタイ」という当たり前すら崩す。電車の中の広告に警察庁が闇バイト防止の広告出すくらいには、深刻な問題なのよね。
 と、他人事のように語っている私やあなただって、貧すれば何するかわからんということは肝に銘じておきたいもんっすな。人間なんて一皮むけばみんな同じよ。

◆フライングプレス

 それはそれとして、死因がデブのフライングプレスっていうのはホント、今回の最初の被害者には同情します……しかも元になった動機に、特に旦那さんは関係ないっぽいし。
 殺しちゃった犯人の方も、まさかフライングプレスで人が死ぬとは思ってなかったと思う。ホント、犯罪なんて何も生み出しませんな……

◆現場臨場

 マリコさんは正義側のお人なので、自転車に乗るならそりゃヘルメットをつける。道交法は守りましょう。でも、ドラマとして見るとダサいよな、ヘルメットって……スポーティなのつけてるとはいえ、ダサい。仕方ないけど。
 現場に臨場するマリコさんと亜美ちゃん、君嶋さん。君嶋さんは今期は現場臨場大丈夫そ?
 日本一白衣をカッコよく羽織れる女優・沢口靖子。やっぱりヒーローは何かはためかせてないとね!

◆阿久津「なんで科捜研が検視なんかする?」

 それ、もう10年前くらいにやったんで……所轄だろうと知っといてください。
 いやでも、10年経てば配置換えとかあるか。実際、阿久津さんはそうだし。
 ということで、

亜美 「するんですよ、うちの法医研究員は」

 亜美ちゃんはもう10年選手なのでこうやって説明できる。ついでに窒息死の所見もわかったりする。
 ……10年? 亜美ちゃん来てから、もう10年経つの!?
 あのオタクな挨拶してた亜美ちゃんが、立派になって……もう亜美ちゃん登場初期知ってるだけで古参名乗ることができるのではなかろうか。実際はそんなことはない。『科捜研』はシーズン23なので、半分は登場してないから。改めて『科捜研』の流さに思いを馳せてしまうな、この事実……

◆OP

 カッコいいんだけど、なんかニュース番組とかの気配も感じる。報ステとか。あそこらへん。よく知らんけど。
 今期からサブタイはなくなったのか、或いは2時間SPだからないのか。
 ちなみに、サブタイっぽいのとあらすじは、EPG情報から引っ張ってきてます。こうすればよかったね。

◆藤倉「必ずホシを挙げろ」

 『一課長』はさすがに水9に引っ張ってこれない(作品の雰囲気的に)と思ってるので、あとはたまに2時間SPやるくらいなのかなぁ。
 兼崎監督、『一課長』ネタ好きだよねw 劇場版でも藤倉刑事部長がこれ言わされてたの、監督発案の験担ぎだったらしいし(オーディオコメンタリーより)。実際、ウケるんだろうね。
 まぁ今回は劇場版とは違い、明らかな殺人事件なので藤倉刑事部長がこれ言っても、ギリ許されるかな感。でも藤倉刑事部長はこういうこと、言わないような気がするって点で解釈違いなのは間違いないですw 一視聴者と解釈違いだからなんだよ、というのはさておき。

◆土門「阿久津。刑事は2人で動くのが基本だ」

 元一匹狼がなんか言ってる……
 まぁ、土門さんは「二人一組」の基本はちゃんと守ってる、はず。一時期の部下刑事いない期間でも、大事な場面ではモブ刑事さんと組んでたりしてた、はず。ドラマの都合は除く。
 そんなわけで今回は、蒲原刑事は中の人の都合(舞台)で別行動、土門さんは阿久津さんと組んだ状態に。出席率も上々。初回2時間くらいはね、出てもらわんと困る。あと、蒲原刑事いないと本格的にマリコさんが刑事になっちゃうので。土門さんいないと締まらん。
 蒲原刑事は有給まるまる残ってる。すごいね。私、現時点で有給もう殆ど残ってないです。色々な事情がありまして。もう休めない……

◆マリコ「『ほぼ不可能』ってことは、可能性がある」

風丘 「……はい?」
マリコ「体重が割り出せたら、連絡ください」

 新シーズン始まって10分も経たないうちに、風丘先生への無茶振りが来た。それでちゃんと割り出すんだから、風丘先生もホント大変だ。
 大変なのは中の人もで、皆さんご存知でしょうか他局の主演までやってる。一応録画してるが、初回以来観られていない。申し訳ない。
 そういう事情もあって、風丘先生の出番は少なめ。2時間SPだとこんなもんだっけ? いや、少ないよなぁ。今期は出番少なめでお送りされると思う。悲しいな。仕方ないんだけど。

◆動物相手に苦戦する亜美ちゃん

 亜美ちゃんの担当は「映像データ担当」である。決して動物ではない。のに、ネコちゃんにもワンちゃんにも苦戦していて、大変だ……でも苦戦する亜美ちゃんはかわいい。
 撮影の裏側は、公式ツイッター(X)で。

◆宇佐見さんの老眼鏡

 いいね!
 私は大好きです。

◆阿久津「すごいな……」

 阿久津刑事、登場の仕方からありがちな「主人公チームに反発する役回り」かと思いきや、科捜研チームの科学力に圧倒されてあっという間に懐柔されててワロタ。いやでも、現代っぽい流れだとは思う。今の時代だと、いちいち反発して話の流れ止めるの、鬱陶しがられる傾向にあるよね。それよりも描きたいことがあるなら、こういう風に話がスムーズにいった方がいいってのはそうだと思う。

◆君嶋「うわ、先生ってお菓子選びのセンス抜群ですよね。あっ、解剖のセンスも」

風丘 「ありがとう。でも逆な気がするよ、順番」

 今までの物理担当だったら、相馬さんも呂太くんも「解剖のセンスも」とは付け足さなかった気がするので、さすが子持ちだけあって社会性はあるな……と思った次第です。別に相馬さんと呂太くんに社会性がないとは言わない。足りてるかどうかは別として。

◆警察官騙り詐欺

 要するに、「警察署の方(ほう)から来ました」ってやつが、「警察署の方(かた)」を名乗り始めたってこと。うわぁ。詐欺できるその知恵と度胸その他諸々を、他のことに活かせばいいのに……

阿久津「どうせわかっちゃうので、言っておきます」」

 さっきの話と重なるけど、これも「他に描きたいことあるので、お約束は流しておきますね」案件。そういうところでぐだぐだ話を引き伸ばしてもね、みたいなことよね。

◆佐伯「感動した!」

佐伯 「藤倉くん。使えるものはなんでも使わなくちゃ! それが、上に立つ者のすることだよ!」

 相変わらずの佐伯本部長で、こちらも感動しました。なんだかんだ、去年は初回しか登場しなかったからな……(ウマ面通し回の写真は除く)
 今年は……もうちょっと出番あるといいですね。
 今回、このムーブで事態がややこしくなるみたいなことは特になかったし、後には警察庁へのパイオプ活かしてたし、活躍してたんではないでしょうか。

◆マリコママからの電話

 今回何回かかかってきていて、その電話内容がアポ電を連想させるものなのに、なんかやけにマリコさん冷たくねーか、マリコママと喧嘩でもしてるん? え? いざこざ?
 と思いきや、あのオチですよ。いや、平和なオチでよかったですけど。
 でもあんなオチにされたら、アポ電と引越し業者の電話を一緒にするなんて云々、とかクレームにならんのか……と、余計な心配。クレーマーはなんでもクレームにするからな。大丈夫だろうか。

◆100キロ超えが2階から飛び降りる

 自殺行為じゃない……? よく生きてたな。いや、足は怪我してるんだけどさ。
 悪いことはするもんじゃない。そう思わされますね。警察の人が来ても、逃げるような人生は送りたくないね。

◆亜美ちゃん、その砂糖の量は……

 めっちゃシュガー入れるじゃん。少し前からそうだけど、どうしたんだ。そんなに甘党だったっけ?
 頭使ってるから糖分を欲してるってことなんだろうか。まぁ、他の人よりPC画面見る時間は多そうだしな、亜美ちゃん……大変そうだ。
 マリコさんに褒められて得意満面な亜美ちゃんかわいい。

◆マリコ「『難しい』ということは、可能性はゼロじゃない」

 マリコビームとマリコさんの無茶振りが君嶋さんにも。「なんとかなりませんか」じゃねーのよ。
 でも君嶋さんはなんとかしちゃう。頭をぽんぽんと叩くのが、君嶋さんの「ルーティン」なのかな。スポットライトも浴びて、特別待遇である。
 探偵ってのは大体、推理する時には「ルーティン」があるものだと思ってるんだけど、それに値するものが君嶋さんの場合は頭ポンポンみたいだね。他のシーンでも、考えるときはやってたし。
 ちなみに、マリコさんの今のルーティンは「脳内回想」なのかなと思ってる。前は「武藤さんの家に行く」とかあったよね。つまりは「お約束」のことです。
 「可能性」が見えれば、途端にきらめき出す君嶋さんの表情。キャラ設定とも合ってるし、この科捜研(マリコさんだけではない、実は)の雰囲気とも合っている。
 今回は色々テーマがあったけど、捜査陣側のテーマは「可能性」だったと思う。僅かでも可能性があれば追い求める、それが科学者。そう描かれるマリコさんたちが、眩しくて鮮烈でねぇ。

◆泰乃ちゃんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

泰乃 「宇佐見さん、お久しぶりです」

 ここでわかるとおり、泰乃ちゃんにとって未だ宇佐見さんは特別な人なんだよね。日野所長だって挨拶してたでしょ!
 でも、したいこととすべきことの両立はできている泰乃ちゃんですので、宇佐見さんにうつつを抜かすようなことはないのです。むしろ、亜美ちゃんを驚かしたり、君嶋さんと交流してたりで他の人ともちゃんとコミュニケーションとってる。日野所長の挨拶を無視した? 知らんな、それは……
 今回登場してくれたの、嬉しかったなぁ。なんでもない特別でもない日常の中でも、こうやって泰乃ちゃんは科捜研と連携してるんだよと示してくれたみたいで。初回SPっちゃそうなんだけど、特に話自体には特別感なかったですしね、今回。

◆藤倉「本部長なら、警察庁にもお知り合い、多いですよね」

佐伯 「まぁ……いないこともないけどな」
藤倉 「さすがです。では早速、手続きをお願い致します。必要な書類は、一切私が担当しますから」

 そうして藤倉刑事部長に連れ去られていく佐伯本部長。介護じゃないか……
 藤倉刑事部長、褒めて上げて佐伯本部長を使ってるのもそうなんだけど、まさしく「使えるものはなんでも使う」してて笑う。言われたことを意趣返ししとるー! その分、自分も働いてるから文句も出ない。さすが俺たちの藤倉刑事部長は格が違った。

◆土門「じゃあ、ロンドンに行ってくれ」

 あのマリコさんが「!?」と土門さんを見やるぐらいには無茶振り土門さん。そうだった、土門さんもどっちかと言うならマリコさん側の人だった……
 マリコさんが「土門さん、勝手に決めちゃっていいの?」とか抜かしてましたが、科捜研メンバー相手なら絶対同じことやってるぞ……これは確信を持って言える。

蒲原 「ロンドンってなんですか?」
土門 「イギリスのロンドンに決まってるだろ」

 スーツ姿の土門さんの、貴重なボケがこちら。
 そして警察署の廊下を「ロンドーン!」と叫びながら爆走する蒲原刑事が爆誕した。今回、蒲原刑事出番少ないはずなのに、印象的なシーンが多くてそうは思えないw 術中にハマってるわー。

◆マリコ「犯人のゲソ痕捜すなら、やっぱり所長でしょ」

 マリコさんからの信頼が重たい。それを成し遂げる能力があるのが日野所長、ひいては科捜研メンバーなんだけども、それにしたって信頼が重たい。
 無茶振りは信頼の証。そう考えると、無茶振り回数が多い風丘先生、日野所長がマリコさんにとってどれだけ特別な存在かは明白だと思います。喜べ百合の民、時代はマリ風だ。
 それはそれとして、無茶振りされれば大変なのでされた側は悲鳴を上げる。日野所長の「嘘でしょ……!?」とか、ホント「悲鳴」って感じで大好きです(鬼畜の視聴者)。

◆君嶋「題して……顔認証ドローン!」

 この科捜研の物理担当は、みんな新メカ登場にパンパカパーンしなきゃいけない決まりでもあるのけ?
 それにしても、君嶋さんは今回、やたら楽しそうだったな。新メカ紹介の時もそうだし、なんというか全体的に楽しそうだった。なんだろ、昨シーズンがシリアスな雰囲気だったからわかりづらかっただけで、本来ならこういう人なのかもしれんな。というか、今期はこれでいきますよというか。

◆土門「榊! お前は行くな!」

 長年の付き合いでも止められないもの、なーんだ?
 正解はマリコさんの無茶。マリコさんは運動神経がいいとは思わないけど、こういう時の行動力はホントピカイチだからな……厄介なお方だ。

◆亜美ちゃんの敬礼

 阿久津刑事に。今回、蒲原刑事いなかったからね……

◆土門「お前、この捜査、やっぱり外れた方がいいんじゃないのか」

 「どうして」とか、理由は教えてくれないでこれだけ言う土門さん。誤解を招くよ、その言い方は……まぁ、阿久津刑事を若干疑ってた?っぽいから、理由も言わなかったんだろうけども。

◆蒲原刑事、外国で捜査する

 「コッツウォルズ」と謎にいい発音。それももどきだとわかるのに、時間はかからなかった。
 「君の英語は、とてもわかりづらい」だもんな……蒲原刑事、英語できそうには見えないしなぁ。というか、実際できるんだっけ? 会話は難しくても、文章題ならいけるタイプだろうか、紙に書いたものは翻訳してたし。

◆日野所長への無茶振りが加速していく

 「ゲソ痕と接触した人物のゲソ痕」。何その、気の利いたレトリックみたいな……そんなものを見つけろとか、日野所長への無茶振りが加速し過ぎじゃない?
 でも日野所長、この段階ではまだ「難しいこと言うね……ま、探してみるけど」という反応。もしかして、できるんですか? 状況によってはできるんですか!?

◆マリコ「所長。不可能なのはいったん置いといて、とにかく……」

日野 「置いとけないよ。だって不可能なんだもん!」

 いくら「可能性」を追い求める科捜研メンバーといえど、最初から「不可能」とわかっていることをやろうとするのは、いくらなんでも無謀だし、無駄。さっきは「探してみるけど」と返答した日野所長ですら、そう。
 こういう描写は毎シーズンに1回はあるけど、日野所長だけがストッパーになれる。亜美ちゃんはおろか、宇佐見さんも案外マリコさん側の人だからなぁ。

◆君嶋「すぐに準備します。朝までにはなんとかします」

 マリコさんの思いつきを具現化できる超有能。君嶋さんはやはり今回目立っている。
 しかし、君嶋さんって子持ちじゃろ。前シーズンでは徹夜するときは家に電話してたけど、もう1年も経つとすっかりこの科捜研に染まっちゃって……

◆君嶋「題して……電磁スペクトルドローン!」

 君嶋さんのパンパカパーン2回目。日野所長だけ詳細がわかってなさそうなの、萌える。
 日野所長の「ちょっと今回、ドローン使いすぎじゃない?」は、制作側からのメタツッコミと受け取りました。予算ってものがあるんですけどー。許可取るのも大変なんですけどー。っていう。

日野 「マリコくんは『予算』という言葉、知らないの?」
マリコ「知ってます。ビタミンBの一種で、プテロイルグルタミン酸のことです
宇佐見「それは『葉酸』

 マリコさんの科学的なボケにツッコミを入れる宇佐見さん、という珍しいものが見られた。でもマリコさん、たぶんこれ意図的なボケじゃないよな……素で言ってるよな……ツッコミ損だよなこれ……

日野 「はぁ……こんな時間に刑事部長起こすの、嫌だよぉ」

 なんだかんだ言いつつ、「可能性」が見えれば色々やってくれる日野所長。なんだけど、確かに寝起きの藤倉刑事部長を説得するのは、嫌だな……w

◆宇佐見「マリコさん。一応これ、渡しておきます」

 今回、あまり目立たないなーと思ってた宇佐見さん、今回の事件解決の決め手の証拠を発見する。
 「性格のいいイケメン」ってところで君嶋さんと被ってるし、君嶋さんが目立ってるからか宇佐見さんが目立つ機会が減ってるなーとか昨シーズンとかは思ってたんだけど、今期はどうなるんだろうね。

◆土門さんのネコちゃんの抱き方

 手慣れてる。エロい。違う、手慣れてる。
 ネコちゃんの名前は「ビビ」ちゃん。ありがちだけどさぁw

◆動機はご近所トラブル

 やったことへの飛躍ぶりはともかく、恨みに思う気持ち自体はわからんくもない。だけに、やったことの飛躍ぶりなぁ。
 まぁ、今回の計画は金持ちだからこそできた計画って気はする。闇バイト相手にそれなりの金払ったり、爆発物作ったりなんだりで。
 ペットを飼うならご近所への配慮も忘れずに。でも、何にせよ犯罪はダメ・ゼッタイ。そういうことですな。

◆犯罪は、人の絆を壊す

土門 「詐欺は、家族の絆さえ奪う。たとえ、警察官であっても」
マリコ「でも、事件で奪われた絆なら、事件が解決したら、修復できるわよね?」
土門 「そうだな。そうでなきゃ、親子として嘘だ」

 「犯罪は人の絆を壊す」というのは、櫻井脚本でしばしば言われるセリフっすな。印象的なのだと、S11-9とかかな?

【科捜研の女'11】第9話 感想

 でも、マリコさんは信じている。人を、人の絆を、信じている。
 だからこそ、いつだって「事件が解決すれば」と返す。
 特筆すべきは、土門さんが「そうだな」っつーたことじゃないでしょうかね。殺しと詐欺でだいぶ状況が違うといえど、以前だったらこうやって同意なんてしてくれなかったんじゃないかな。
 如何に隣りにいるロマンチストに絆されたのか、ってのがわかりますね。もう20年近く一緒にいるからねぇ。そうでなきゃ、嘘ですよね。

◆土門「お前の母親、大丈夫なのか?」

 ずっと気になってたんですか。ちゃんと気にかけてあげてて偉い。

土門 「横浜の実家にアポ電がかかってくるそうじゃないか」
マリコ「あっ……」
土門 「事件は解決したんだ。力になるぞ」
マリコ「土門さん……」
土門 「なんだ? なんでも言ってみろ」

 なんでも言っていいんですか? じゃあ、私の引っ越しの掃除、手伝ってもらっていいですか?
 冗談ですよ!
 で、オチはさっきも書いたけど、引越し業者からの見積もり電話。一斉見積もり忘れてたって、マリコママ、別の意味で大丈夫かいな。
 マリコママ、引っ越しの予定あったんだね。と思ったら、土門さんがちゃんとツッコんでくれた。ひとりでは広すぎる、か……マリコママ、寂しい思いしてないといいけどな。いや、実際寂しいよな。夫も娘も離れたところで仕事だもんな。それが当人たちにとって幸せなことだとわかっていても、マリコママ自身は寂しいだろうな。

◆マリコ「土門さん、勝手に決めちゃっていいの?」

 櫻井さんが好きな天丼芸。蒲原刑事、有給休暇消化決定でーす!
 蒲原刑事ファンが悲鳴あげてたぞ。土門さん、蒲原刑事ファンに刺されないといいですな……勝手に決めると、後が怖いからな。
 そして、土門さんにも出席率を頑張ってもらわないといけなくなりました。土門さんも蒲原刑事もいないとなると、刑事役いなくなっちゃうからな……マリコさんはあくまで科学者なので。

雑感

 今回は特にレギュラー陣の移動なし、事件もじっくりドラマを描くというよりかは「最新科学ド派手に使っときました!」なんだけど、僅かでも可能性があるなら追い求めるマリコさん(たち)が相変わらず眩しくて鮮烈で良かったです。日野所長だけがストッパー。『科捜研』とは、可能性を追い求める皆さんのドラマです。
 君嶋さんが初回ボーナス(?)でかなり目立ってた。ドローンをワクワクに紹介したり、お前……ノリノリだな! ってなりました。
 マリコさんの脳内回想は、名探偵のルーティン……櫻井×兼崎のお約束になるのかしら。いや、昨シーズンはこのふたり以外の組み合わせでもやってたから、まぁ今のマリコさんのルーティン、ってことになるのかな。
 とにもかくにも、「詐欺も闇バイトもダメ・ゼッタイ」。もし関わりそうになったら、すぐに警察へ。そういうことですな。

次回予告

 浅野ゆう子だ! でも、S19とは違うキャラっぽい。玉城班長……
 誘拐事件発生! 香道家元の孫娘を救え!
 鳥の鳴き声が鍵? それが表すものとは!?
 でも次回、真部脚本かぁ……そうかぁ……
 個人的には、あまり期待しないでおきます。

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