【科捜研の女 season19】第5話 感想

科捜研の女
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File.5 半世紀前から来た客

ゲスト:中田喜子、寺田農、大出俊、リチャード・ウィルソン

脚本:岩下悠子
監督:田﨑竜太


 青春とは、なんて無駄な時間なんだと思う。


全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ


 ライ麦畑でつかまえられなかったよ……





20の見どころ



◆1.抹茶おからクッキー


 単純に食べたい。美味しそう……




◆2.今期はなんとなくグローバル


 3話には事件関係者にアランというめっちゃややこしい何も関係ない人が出てきたし、今回は被害者。
 今期、春クールは結構グローバル。




◆3.焼死体に悲鳴をあげない呂太くん


 登場初期とはいえS13の亜美ちゃんですら顔をしかめてた焼死体だけど、呂太くん頑張った。さすがに顔しかめてビビってたけど。
 今回はご遺体は映されない。解剖時にも意地でも映されない。木曜夜8時の限界。ご飯時に黒焦げの死体見たいか?




◆4.マリコさんの復顔作業


 ふつくしい……
 別に復顔作業だから綺麗ってわけじゃないと思うんだけど、復顔って特に集中力が必要そうな作業だからか、マリコさんが更に美しく見える。何かに集中している時のマリコさんは本当に綺麗で、地上波ドラマで気軽に見られていい美しさじゃない気がする。それを再放送込みでほぼいつでも見られちゃう『科捜研』の尊さよ……




◆5.風丘先生の差し入れ


 もはや「事件解決に役立つ」か「視聴者の目を引く」か、話の中でなんらかの機能を果たすスイッチ。
 「お約束」と言ってしまえばそれまでなんだけど、「風丘先生の嗅覚すげぇわ……」ってことかも。SNS映えするお菓子がばっちりわかってる。次回のアレといい、風丘先生は本当に便利だな……




◆6.亜美「あっ……お邪魔します」


 何言ってんの、亜美ちゃんは……
 屋上じゃなくても二人で話すマリコさんと土門さんの雰囲気に割って入りづらいのはわかるけど、お仕事の話なんだから別に「お邪魔」したってええんやで。むしろ二人からしたらウェルカムだと思うやで。
 これはあくまで冗談として言うけれど、亜美ちゃんはもうちょっと自分も『科捜研』の一員である自覚持ってよw
 マリコさんと土門さんの間柄のことになると、明らかにひとりだけ視聴者側にいる亜美ちゃん。そろそろ第四の壁を超えてくるかもしれない。今、『科捜研』ワールドの中で一番のどもマリ強火担は亜美ちゃんだよな。




◆7.行きたくない東映仮想国家トップ・エルドビア


 ついでにルベルタも。
 何かといえばエルドビア。エルドビアには何をさせてもいい。エルドビアが何したって言うんだ。色々してきたか。
 他の東映刑事ドラマでもたまに名前が出てきて、その度にろくでもない状況になってたり、ろくでもない目に遭ってるエルドビア。絶対に行きたくない仮想国家過ぎる。
 東映刑事ドラマワールドでは、エルドビアってどんな国だと想定してるんだろう。それぞれのドラマでちょこちょこ情報は出てるんだけど、統一してみたらどうなるんだろうな。




◆8.壁、ドン……?


 東映公式ではあのマリコさんの行動を「壁ドン」と言い張ってましたけど、どう聞いてもあの音は「ゴン」だよ。壁ゴンだよ。
 次回予告でちょうどこの壁ゴン場面に『科捜研』のタイトルロゴと放送日時が重なったのがインパクトありすぎたのか、バズってた。3秒予告がなくなってもバズる『科捜研』予告、強い……




◆9.実験大好き蒲原刑事


 いや知らんけど。
 マリコさんの視線の意味を一瞬で把握し、大人しく従う蒲原刑事。君、本当なら壁ドンする側のイケメンじゃろ。なんで壁ドンどころか壁ゴンされてんの……
 それだけではなく、何を考えてたのか自分から壁に頭突きをかます蒲原刑事。それが後に事件解決に役立つとはいえ、あの瞬間、視聴者はみんな「蒲原刑事もこの科捜研に毒されてるな……」って思ったはず。実際、毒されすぎw




◆10.紅葉賀に来た時のマリコさんの格好


 私の観察力や注意力がアレすぎるってだけなんですけど、一瞬、マリコさんの格好がフリル付きの丈長めのブラウスに見えちゃって、「マリコさんがやたらフェミニンな格好してんな……」とか思っちゃった。
 よく見たら上に来ている薄いベージュのカーディガンがフリルに見えただけだった。だってインナーが白で、似た色だから……しかも日陰だったから……そう見えたんだもん……
 今のおしゃれなマリコさんなら、少しフォーマルな場ならそういうブラウス着ててもおかしくはないだけに。そして沢口さんなら、そういうフリル付きのブラウスも似合うだろうしなぁ。




◆11.風に吹かれて


 ボブ・ディラン。
 作中の演出として大きな役割を果たしていたことは間違いないだけに、「これ、ハナから円盤化はしないということじゃろうか……」と絶望したくなる俗っぽい視聴者が私。
 まだ『科捜研』円盤化を諦めてない視聴者がここにいるんですよ! ここに! いるんですよ!!!!
 これ、他の曲に差し替えたら台無しだろうしなぁ。それだけに切ない。悲しい。




◆12.「成熟が諦めを意味するのなら」


 僕は、力を尽くして倒れる方を選びたい。
 でも、実際は「選びたかった」になってしまったんだなぁ。
 そして、平松社長は図らずも、「成熟」と「諦め」が繋がらないことを証明してしまった。
 今現在の平松社長は「寺内」のことを「終わったことやないか……もう何もかも」と言い、その心が諦めで満たされているのは誰の目にも明らかだけど、決して成熟しているとは言い難い。どこか、50年前に心を残して、未練が残っているものな。




◆13.専門家としてアドバイスをくれる風丘先生キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!


 無茶振りや差し入れだけじゃない有能ぶりを発揮する風丘先生が大好き!
 そんな風丘先生を描いてくれる岩下脚本も、プロフェッショナルな風丘先生も、どっちも愛してる!(告白)




◆14.半世紀前の服(血痕付)


 よく捨てずに残してたな。血痕も割と綺麗に残ってるし。この話の最大のミステリーはここ。
 ご住職は半世紀前の事件の真実を知ってたんだろうか。知ってたならとっておかない気がするし、知ってたからこそとって置いた気もする。どうなんだろ。




◆15.脱走兵の「寺内」さん


 寺に匿っていたから、寺内さん。
 リチャードさんにとっては、この匿われている期間が彼の人生における数少ない何も背負わず笑える時、大切な青春だったのかと考えると……
 大切な人の命を守るためなら、大切な人自身を傷つけることだって躊躇わない。
 さくらさんが「崖から落っこちる前に捕まえたかった」と言ったのは『ライ麦畑でつかまえて』がモチーフだからか。マリコさんには通じない……
 大切な人を守りたかった気持ちが空回り、逆に大切な人を崖から突き落としてしまった形になったのは、皮肉というのは意地が悪すぎるぜ。しかも、今もまた捕まえそこねてしまったとさくらさんは思っている。実際がどうあれ、彼女はそう思っている。
 お寺に匿われていたけれど、助けてくれる神様も仏様も、リチャードさんにはいなかった。




◆16.後藤さんと土門さん


 この二人のやり取り、すごいよかったですよね。
 後藤さんの「彼もまた、撃ったはずだ」に表情を変える土門さん。
 彼が立ち去って、畑に座り込む土門さん。
 土門さんの今の正確な年齢はわからんけど、もしかしたら土門さんのご両親とか、そういうご年代じゃないかと思うし……




◆17.ファンキーじゃないアーティスト


 なまじ、今期2話にあの実相寺梵というファンキーな名ゲストキャラがいたので、落差が酷い。他の話で株が上がるのは名キャラの証ですよ。再登場希望。
 気遣いの人。リチャードさんも何かを傷つけることを躊躇いさえしなければ、あんな結末は選ばなかったかもしれない。




◆18.マリコさんを実験台にするには躊躇いがある亜美ちゃん


 確かに、マリコさんの頭を壁に勢いよく打ち付けるのは躊躇いがある。
 でもこれ、相手が蒲原刑事や呂太くんだったら、亜美ちゃんは躊躇いなく壁ゴンしてたんじゃなかろうかという、謎の確信がある。亜美ちゃんはそういう子だと思ってるし、私は亜美ちゃんのそういうところが好き。




◆19.やっぱりエルドビアじゃないか!


 とうとうエルドビアが遠く離れた地にいる人までを死なせてしまった。やっぱりろくでもない国だよ……
 今も昔もリチャードさんを捕まえられなかったのは、平松さんも同じ。兄も妹も、揃って業が深すぎる。この真実を知ったところで、この兄妹が救われるどころかもっと重たいものを背負うことになるってのいうのが……
 風に吹かれながら炎の中に吸い込まれていくリチャードさんは、木曜夜8時にしては攻めすぎ。見ながら「あああ……」って声が出てしもうた。心がきゅっとなる。むしろ、『科捜研』ぐらい長年やってるドラマじゃないと、こういう話題はやれないかもな……
 秘書さんがタイミングを見計らえなかった問題。いやでも、これでこの秘書さんを責めるのは可哀想だな。




◆20.真面目な屋上トーク


 言葉が少ないのがいいですよね。多くを語らなくても、伝わるし伝えてる。





簡単雑感


 最後の屋上トークのとおり、今回を自殺ととらえるか殺人ととらえるか。
 青春真っ只中の不安定な青少年たち。ライ麦畑でつかまえられなかった。リチャードさんは崖から落ちてしまった。しかも、2度も。1度目は心が殺され、2度目は……
 思えば『科捜研』S17-3の『折り鶴が見た殺人』だけじゃなく、数年前にNHKと東映の珍しいタッグでやってた『フェイク』でも京都の空襲の話を描いていた岩下さんなので、たぶん戦争の遺した爪痕は、岩下脚本にとって大きなテーマなんだろうな。
 雰囲気とインパクトが凄まじかった。夜8時にチャレンジングだぜ……そんなところが好き。


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