第9話 衝撃…マリコVS科捜研!!
密室殺人VSマリコ&科捜研オールスター!! 被害者も容疑者も科学のスペシャリスト!? 死を呼ぶハンカチ落としと濡れた指
ゲスト:長嶋一茂、宮本真希、山崎一、小島梨里杏、松澤一之、大林素子、西尾塁、寒川綾奈、粕谷吉洋、我妻三輪子
脚本:櫻井武晴
監督:児玉宜久
#科捜研の女
『科捜研の女』第9話・2時間SPは近畿地区の科捜研が集結して事件解決に挑む!?
他府県の科捜研に比べて、この京都科捜研ってたぶん、— そらいろ (@akanegarnet) January 9, 2022
今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!
「個性豊か」と言われがちな科捜研の面々、じゃあその「個性」ってなーに? の質問。
「変人が多いと思う」トップ。半数以上。
だそうですよ、マリコさん。
「優秀な人が多いと思う」は2位。よかったですね、日野所長。
「トラブルメーカーが多いと思う」が次点。……日野所長、よくなかったですね……
「仕事熱心な人が多いと思う」は最下位。今回、他県警の科捜研の人も仕事熱心だとわかったからね。さすがに京都府警ほどじゃなかったけどな……
ってなわけで、個性豊かな科捜研の面々が大活躍の今回!
全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ
科捜研アベンジャーズ再び。
この話の見どころ
◆マリコさんを県外に出すなよ
大抵、ろくなこと起きないんだから。
ということで、今回の前半はクローズドサークル。土砂降りの山中にマリコさんを閉じ込めると、そら事件起きますわな。
おかげで、京都はまったりモード。呂太くんなんかお菓子抱えてボリボリやってるし、亜美ちゃんは機器の清掃中。
日野 「いや、この平和な空気は、マリコくんがいないおかげだね」
いない「せい」ではなく、いない「おかげ」と来たか。実際その通りなんだろうけど、それにしたってもっと言い方ってもんがあるでしょーよ日野所長w
◆資料汚染問題
たまにニュースでも見ますね。そういうことはできるだけないようにしてもらいたいが、やはりヒューマンエラーってのはどうしても起きちゃうもんなんだろうなぁ。ダメなんだけど。
そのおかげで、研修を受けることになってしまった法医研究員のマリコさんと化学研究員の宇佐見さん、そして刑事の土門さんと蒲原さん(と、鑑識の方)。
でも、その問題をやるならば、マリコさんたちはマスクとかもっとしないといけないのでは……とか思うんだけど。ドラマにどこまでリアルを求めるかって話だけど。私は、基本的にはドラマにリアルは求めない派(リアリティ≠リアルだと思ってる)なんだけど、こういう話されちゃうと、やっぱり意識しちゃうよね。皆さんはどうですか。
◆ザワつくコラボ
高嶋ちさ子、『科捜研の女』にシークレット出演!長嶋一茂に続き“ザワつくWコラボ”が実現
カメオ出演ってことは聞いてたから、「気づかないだろうな……」と諦めてたんですが、存外ハッキリと出てたから笑ってしまった。ドォーン(効果音)。
そして、メインゲスト(?)に長嶋一茂。
テレ朝POSTのニュース
一茂は思ったより出番少なかったけど、美味しい役どころではあったと思うw 「当て書き」というだけあって、かなり一茂に寄せたキャラだったのが功を奏したのかな。ボールペンを『科捜研』のスタッフさんに50人分差し入れた甲斐はある役だったというか(『ザワつく金曜日』に沢口さんがご出演された時の話)。意外と演技上手いじゃね―か、一茂……(同じく『ザワつく金曜日』で、黒柳徹子さんが褒めてた)。
◆科捜研あるある?
橋本 「地元の事件のニュースとかテレビで見ると、知ってる警察官がいないかなって自然に探しちゃいません?」
椎名 「ああ~! あるある! 確かにそれって、職業病ですよね」
マリコ「私も事件現場に行くと、必ず探す刑事さんがいます」
野津原「えっ……我々は、そんなに現場行く機会、ないでしょう?」
マリコ「ええ。週に3回ぐらいですよね」
マリコさん、週に3回も現場行ってんのか……やはりドラマ化されてない事件もたくさんある、という解釈でよろしいのかな。そんなにマリコさんが臨場すべき事件が起きる、この世界の京都の修羅っぷりよ。
現実の科捜研の人も現場に行く機会はあるらしいけど、こんなに頻繁に行ってるのはこの世界の京都府警(というか、マリコさん)だけ。
野津原「えっ……なんで法医研究員が、そんなに現場行くんです?」
マリコ「……行かないんですか?」
「相手の方がおかしい」みたいな聞き方はNG。自らの常識を疑うことも、研究職には必要なんじゃないでしょうか!(適当)
橋本 「ああ……僕たちって、友達に結構エグいホラー映画に誘われますよね」
椎名 「ああ、それもあるある。こういう仕事してるからグロいの平気と思われて。私もう一番苦手」
野津原「私もです。死に方がリアルに想像できちゃうんで。榊先生もそうでしょう?」
マリコ「えっ……あ、私、友達に映画誘われたことが……」
野津原「えっ……」
悲しいこと言うの、やめろよ。
一応以前、人に誘われて映画は観に行ってたけど、あれは相馬さんと亜美ちゃんだったしなぁ。
マリコ「だって、休みとか合わないし、大体休みがない……」
「そもそも、マリコさんに友達がいないのでは?」という疑問はNG。マリコさんには友達はちゃんといるんです!
マリコ「あっ、でも、ひとりで見ます。映画っていいですよねえ。ご飯食べる時間がない時、食べながら見られて。この前、家でひとり焼き肉しながら『悪魔の血みどろバトルロワイヤル』見たら、お肉食べ過ぎちゃって……もう太っちゃう!」
沢口靖子級美人に「もう太っちゃう!」とか言われるの、どう反応したらいいんだろうな。
途中までは周りも笑ってたのに、「家でひとり焼き肉」「『悪魔の血みどろバトルロワイヤル』」という単語で完全に引かれてるの草。
それでホルモン系とか食べてたらもっと笑うんだけど、さすがにそれはない……かな。
橋本 「ああ……ここに来る時、結構車が揺れたから、それで調子悪いんじゃないですか?」
野津原「揺れたね。『なんでこんな山の中でやるんだ』って思ったよ」
橋本 「あ、俺、揺れの計算して、船酔いしない場所見つけんの、得意ですよ」
椎名 「ああ! それ、私バス乗る時やる」
マリコ「でも、鑑定のこと考えてたら、船酔いやバス酔いなんかしませんよね?」
椎名 「えっ……」
橋本 「そっちの方が酔いそうですけど……」
野津原「大体、ずっと仕事脳でいると、しんどいでしょ」
マリコ「でも、仕事とプライベートで脳を分ける方が大変じゃないですか? だから、ずっと仕事モードでいた方が楽」
マリコさん、気をつけた方がいいよ。そういう人、定年後は一気にボケると思うわ。定年後のマリコさん、見たいような、見たくないような……
椎名 「ああ……脳と言えば、この間、ウイルス検査で脳細胞の培養したんですけど、培養細胞ってよく考えてみると、すっごい高価なもの食べてるんですよね」
野津原「わかる! 培養液って、すっごい高いものもありますからね」
椎名 「そうそう」
橋本 「確かに……俺より高価なもの、食べてるかも!」
マリコ「でも、たまに高いものを食べると思いません? 『今解剖されたら、私の胃の内容物豪華だろうな』『ちょっと開いて自慢したいな』って。」この前、ひとり焼き肉した時なんか……」
皆 「………………」
マリコ「……講師の先生、遅いですね……」
さっきから他の先生が話をそらしてくれてるのに、その度に自分から自爆特攻しにいくマリコさんはドM説。ただ鈍感なだけです。
椎名先生が「脳細胞の培養」っつーた時の目のキラキラといい、マリコさん的には雑談に花を咲かせてたつもり、なんだろうな。鈍感力とは心の強さのことなのかもしれない。
こうやって見ると、マリコさんって普段は京都府警の人たちに甘やかされてるというか、許容してもらってるのね……と感慨深くなる。昔のシリーズだともっと容赦なくドン引きされてツッコまれてた気もするが、ツッコミも許容の形のひとつと捉えれば、京都府警の人たち、特に最近のシリーズの人たちはホントにマリコさんに優しいんだなと思う。まぁ、この場の人たちも相当優しい反応だなとも思うけどw
◆宇佐見さんはモテる
堀 「優しいんですね。講師の先生がいなくなってから、そっと注意してくれるなんて」
物腰柔らかいイケメンジェントルマンにこんなことされたらときめくのも理解できるが、その実、宇佐見さんってマリコさんに近い面もあったりするヤベーやつってのが私の認識なので、「やめとけ! 宇佐見さんはやめとけ!」と声に出てました。それ以前の問題になってしまったけど。
◆マリコさんの危機管理能力
マリコ「皆さん。ここの防災システムは、最新の全自動式です。火事や浸水や土砂崩れが起きる恐れがあれば、それを感知し、防火扉も防水シャッターも自動で閉まります。この部屋に来る前に確認したら、外からの浸水を防ぐ防水シャッターが閉まっていました。よって、この病院は安全と考えていいと思います」
野津原「いつの間にそんなこと……」
橋本 「危機管理能力、高いっすね……」
くぐった修羅場の数が出てるのよ。
「無人島に連れて行ったら生き残りそう」なキャラ、割と上位なんじゃないでしょうかマリコさん。飲水の確保とか、効率的な火の起こし方とか、食べられるものとか、なんでも知ってそうだし。
◆やだ
マリコ「では、先生はどうぞ、宇佐見さんと戻ってください」
丸山 「やだ……えっ、『宇佐見さん』? お知り合いですか?」
宇佐見「ああ……マリコさんとは、同じ科捜研の……」
丸山 「『マリコさん』……?」
マリコ「どうぞ先生、お戻りになってください」
この「やだ」は、アドリブなのかどうか。割と一茂、アドリブ入れたみたいだしな。
丸山 「う~ん……榊さん。事情を聞いたら、すぐに戻ってまいります! 行きましょう」
去り際にマリコさんを振り返って笑顔だったのは、一茂のアドリブなんだそうです。ここまですべて『ザワつく』情報。めちゃめちゃ度胸あるな。そして、面白いアドリブだと思うし、自然だと思う。
やっぱり黒柳徹子さんの言う通り、一茂は演技上手いんだべか。表情の演技もできてるし、意外と役者としてやっていける人……なのか?
◆刑事側の講習
蒲原さんは遺体役。ちょっと笑っちゃってごめんw
今回、蒲原さんは出番少なめだったね。土門さんより出番少ない気がしたけど、印象的な出番があまりなかったからだろうか。
講習を真面目に受けてる土門さん。その講習を思い出して事件発生現場を特定したんだから、ホント土門さんって事件捜査には真面目よな……と思う。別にその他が不真面目ってワケじゃないんだろうけどw、土門さんのプライベートってよくわかんないからさ。
◆椎名「なんで法医研究員が検視するんです?」
マリコ「私はいつもしてるんで」
そのくだりはS13やS14あたりでやったでしょ!(違うよ)
和歌山県警の峰岸・加藤刑事には「容疑者による検視は認められません!」と止められるものの、一茂もとい丸山さんのファインプレーにて周囲による監視付きで検視を行うことに。
その後も、マリコさんに惚れた一茂もとい丸山さんのファインプレー込みで、続々と成傷器鑑定・血液検査・MRI検査・解剖まで行うマリコさん。行動力の権化かな?
◆成傷器鑑定
傷から凶器の形を割り出す鑑定のこと。『科捜研』ではおなじみだね!
しかし他県の科捜研ではあまり馴染みがないらしい。そういうもんなのか?
これに限らないけど、他県の鑑定事情を聞く度に、この京都府警科捜研の多忙ぶりというか多種多様な鑑定ぶりというか京都の治安の修羅っぷりを示されるようで。他県がやってない鑑定を取り入れなければ対応できない修羅の都。
◆マリコ「それなら……刑事局の倉橋室長に連絡してください」
マリコ「別れた夫です」
丸山さんのショックぶりもさることながら、後ろで椎名先生があんぐり口開けてるの笑うw それをサラッと言うことに驚いているのか、別れた夫がそんなエリートであることに驚いているのか、それともマリコさんが結婚していたことに驚いているのか……
マリコ「離婚したのは昔で、えーっと、平成何年だったか……」
加藤 「先生……榊先生。離婚された年月日は結構です」
マリコ「えっ……だって、『隠し事は一切するな』って……」
加藤 「個人情報は常識の範囲で隠してください!」
今だったらマリコさんの下着の色も聞けるのでは? マリコさんのパンツの色は何色ですかー!?(最低の視聴者)
◆藤倉「『は?』じゃない。あなたのところの榊マリコの要求だ」
日野 「まさか、マリコくんがそんな要求……すごくしそう……」
そういう意味での信頼があって何よりです。
倉橋さんを動かし、なんでもかんでもやり遂げるマリコさん。強い……
◆マリコさんに権力をもたせるなよ
マリコ「もし、警察庁の許可が必要なら、先程の倉橋室長に私から連絡しても構いませんが?」
「警察庁の許可が必要なら、私が直接、倉橋室長に電話します」
「早く(裁判所による異例の解剖の)許可が下りるよう、倉橋室長に私が直接、電話しろってことですね?」
加藤刑事には「だからその脅し、やめろーっ!!」と言われる始末。
マリコさんは一応(一応?)善良なので、正しい目的のためにしか権力は使わないが、その使い方というか、手段がすごいんだよな……マリコさんほど権力を持っちゃいけない人間もなかなかいない。
◆椎名「『私たち』……私たち!?」
真実のためなら他県の科捜研ですら振り回す。
段々と、加えてどんどん他県の科捜研の皆さんまで巻き込んで捜査していくマリコさんの辞書には、「クローズドサークル」って言葉がないんだな……侘び寂びよ!(冗談です)
しかし段々とマリコさんに影響されたのか、事件解明のために協力してくれる皆さん。野津原先生なんか、「別に調べたいことが」とかまで言い出すし、椎名先生や橋本先生は一緒に鑑定や推理に参加してくれるし。
ここにいたのが善良な研究員の皆さんでよかった(一名除く)。
◆宇佐見「はい。いつもそうです」
凶器を割り出すため、成傷器鑑定で割り出した形を皆に配り始めた際、大阪府警の若林先生からの「あの人、いつもこんな感じなんですか?」の問いに。
あまりの即答ぶりに声出して笑ったw
その後の「榊先生って、いつもこんなことしてるんですか?」には「まさか。たまにですよ」だしな。
マリコさんのバイタリティというか、アグレッシブさはカケラでいいから分けてほしい。カケラで結構です。そんな感じです。
◆リモート解剖指示
二度目なので風丘先生への無茶振りのくだりはなし!
とばかりに、いきなりリモート解剖指示している風丘先生。まぁ、確かに、風丘先生ってかなり物分りいいしな。マリコさん相手だとなおさら。
リモートでもきちんと解剖できているあたり、椎名先生がかなり頑張ったのももちろんあるけど、風丘先生の指示が的確だったのはかなり大きいんじゃないでしょうか。風丘先生の授業、わかりやすいって評判なんだろうな。
加藤刑事がリモート越しなのに引いてて草。解剖、苦手なのかw
◆痕跡の残らない首の締め方
を、がっしり映さない良い子のための番組・『科捜研』。
でも、痕跡の残さない殺し方って怖いな……
◆若林「ああ……あのめちゃくちゃアグレッシブだった先生」
日野 「マリコくん。何した」
日野所長が知ったらぶっ倒れそうなことをしてた。
反応速度に笑ってしまった。宇佐見さんをみやっても宇佐見さんは視線逸らすしw そりゃ言えるわけねーべな。
◆大林素子キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
まぁ、今回は実質新春SPみたいなもんだし、ゲストがイロモノ(酷い)ばっかりなのは……と思ったが、この役はめちゃくちゃ重要じゃねーか!
この役だけは、本職の役者さんのほうが良かったのでは……なんか変に目立っちゃったし。いや、そうだとすると、逆にその方がよかったのか?
◆やめて! 日野所長が死んじゃう!
日野 「これ(大量のゲソ痕)、全部前歴調べろっていうの?」
マリコ「全ての靴のメーカーと種類も割り出してください」
日野 「嘘でしょ? 僕ひとりで!?」
マリコ「はい。(耳打ちで)犯人のゲソ痕があるかもしれませんから」
マリコさんに耳打ちや間近で見つめられたりしたいドM、おる?
それだけではなく、
マリコ「所長! この名刺と思われるもの、(耳打ちで)鑑定お願いします」
マリコさんに耳打ちや間近で見つめられたりしたいドM、おる?
そりゃ日野所長もげっそりするわけです。また倒れたらどうするんですか! 脂質とか引っかかってるのに!(仲間です)
◆風丘「気になるなら……調べてみる?」
マリコ「お願いします。私は血液を調べます」
風丘 「えっ……腎臓は、私が調べるんだ……」
ごめん、風丘先生。私も「風丘先生、自分から調べてくれるなんて優しいな」とか思っちゃってごめん。そうだよな、普通はマリコさんが調べるべきだよな。
でもマリコさん、普通じゃないから。だから自分から「調べてみる?」なんて言っちゃダメだよw
◆マリコ「超微量成分の鑑定」
マリコ「ということは……」
お待ちかねのあの人が出てくるよ!
ってことで宮前元所長登場。劇場版では大活躍でしたね!
宮前 「だーかーら! その嫌な予感をこっちに回さないでよ!」
日野 「というわけで、その『嫌な予感』と代わります」
これはまた、マリコさんに押されて協力パターンか、と思いきや。
宮前 「むーりーです! 聞こえた? むーりーです!」
マリコ「『ムーリーデス』? 何語ですか?」
前々から「マリコさん、事件捜査になると言語モードが日本語じゃなくなる説」を唱えてましたが、これは説立証でよろしいでしょうか。言語モードが「科学捜査」になってるよね。
いや、これはある意味、日本語での煽り性能が高いと言うべきなのだろうか……マリコさん、案外煽り性能高いよな……素なのに。
◆宇佐見さんの直談判
宮前元所長に断られたマリコさんを見た宇佐見さんによる、藤倉刑事部長への直談判。
これだけでも、だいぶ異例のことだったんだけど……次が割とだいぶアレなので、「宇佐見さんって、やっぱりマリコさん寄りの人だよなぁ」という思いを更に濃くするなど。
◆峰岸刑事ー!
京都府警の法医研究員には振り回され、京都府警の刑事には引きずられていく和歌山県警の峰岸刑事……お疲れさまです。
しかし、和歌山県警をこんな無能げふんごほんみたいに描いてもいいのか? という疑問が。いや、科捜研の人は優秀だったけどさぁw
◆キメラ事件
亜美 「確か以前、3つのDNAを持つ犯人がいましたよね?」
呂太 「えっ! 何? それ。すごーい!」
懐かしいっすな。思えば亜美ちゃんは、S13からいるんだもんなぁ。長いよね。
◆亜美ちゃんの動転
呂太 「皮膚片採取する時に、汚染しちゃったってこと?」
亜美 「やだ! じゃあ、私のせいだ。ごめんなさい! どうしよう……!」
日野 「何? どうした? どうした?」
亜美 「所長! あの……私がDNAを採取した時に……」
普段はエグいご遺体を見ても滅多に動じない亜美ちゃんの動転だけに、めちゃくちゃ印象的。
「まさか、卒業フラグじゃないよな……?」と思ってしまった。泰乃ちゃんで似たような展開、あったよなぁって。自分が防犯カメラの映像のことに気づかなかったから、って悩んでた話が卒業フラグになっちゃって。そうじゃなさそうでよかった。まだわからんけど。
亜美 「マリコさんや宇佐見さんがそんなミスするはずないです。ミスったとしたら、私です……」
先輩を信頼するかわいい若手の鑑。
いつか亜美ちゃんもこの科捜研を巣立つ日が来るんだべか。その時が来るとしたら、一体どんなドラマを見せてくれるんだべか。
◆僅かにでも可能性があるならば
マリコ「それでも、たとえ僅かでも可能性があるなら、鑑定すべきです! 違いますか? 宇佐見先生」
これはマリコさんの基本スタンスにして一番重要視していることだと思う。どれだけ可能性が低くても、あらゆる可能性を想定して鑑定すべきという。
思考を止めるな、行動を止めるな! が、マリコさん。だからこそクローズドサークルに巻き込まれても動き続ける。と考えると、この話の中でも勿論『科捜研の女』という作品の中でも、その一本太い芯はずーっと通ってるんだよね。マリコさんの一番のスキルは、そのアグレッシブさなのかもしれない。
◆宇佐見さんの直談判その2
マリコさんに説得され、大量の綿棒やガーゼの鑑定を他県の科捜研にお願いするため、藤倉刑事部長に直談判再びする宇佐見さん。
藤倉 「宇佐見さん。あなたにしては無茶を言う。……誰かに、毒されたかな?」
今回のテーマは「汚染」ということで、ここにも「汚染」が。まぁ、これは「伝播」とか言うべき現象なんだろうけど。
◆マリコさんだって先輩なんです
マリコ「藤倉刑事部長! 私は、大切な証拠であるDNAを鑑定中に汚染させてしまいました」
藤倉 「何!?」
マリコ「……かもしれません」
藤倉 「『かもしれません』……?」
マリコ「それをはっきりさせるため、研修で一緒になった兵庫・奈良・和歌山の法医研究員に、依頼したい鑑定があります」
藤倉 「兵庫・奈良・和歌山県警と交渉しろと?」
マリコ「はい。各県警のDNAの鑑定機器を使い、検証したい鑑定があるんです。お願いします」
藤倉刑事部長には「来るんじゃなかった。……仕事が増えた」という超ツンデレ台詞を言っていただきご馳走様です!の気分なんですが、ここで注目すべきはもうひとつあって、マリコさんは亜美ちゃんによる資料汚染の可能性については言ってない。亜美ちゃん自身は、後ろで俯いたり申し訳無さそうな顔してたりしてたんだけど。
かばったわけじゃないと思うし、実際に亜美ちゃんが資料汚染してしまったとわかればきちんとしかるべき対応をすると思うが、可能性があやふやな時点では無闇矢鱈に人を責めたりはしない。そこがマリコさん、ひいては櫻井脚本のいいところだと思う。不確実なことで責めたりかばったりはしない。事実があるときにのみ、しかるべき言葉を言う。それは「誠実」ということなんだと思う。
◆あらゆる可能性を考えろ
土門 「『調べることがない』!? ここは事件現場ですよね? 犯人が、被害者を殺した場所はわかったんですか?」
こちらでも「可能性」の話。
刑事もまた、あらゆる可能性を考えなければならない職業。だから思考も行動も止めない。
研修を早速捜査に活かす土門さんカッコいい。思考も行動も止めないというのは、『科捜研』世界において生きるための指標と言ってもいいぐらい。
土門 「現場を同じ条件にして、みんなで、もう一度調べよう!」
役者さんが同じだから、大岩一課長がよぎったのは内緒です。大量捜索ではないけども。
◆科捜研アベンジャーズ、集合!
各府県警の科捜研が協力して鑑定している場面、今期の中で一番劇場版のBGMが合っている場面だったのではないでしょうか。
ある意味、今回は劇場版リターンズみたいな話よね。マリコさんが京都府警だけじゃなく、色々な人を巻き込みながら大きな事件を解決していく。劇場版のマリコさんも、思考や行動がいつも以上にアグレッシブですよ。
そんな劇場版、あなたはもう見たかな? 円盤発売は2/9(水)、レンタルは既に始まってますよ! 要チェック!
◆決める時は決める御方
宮前元所長、劇場版でも美味しいところを持っていったからな。今回もまた、美味しいところを持っていった。そして「SPring-8」って言われたらビシッとカッコつけてたしw かわいい。
◆宇佐見さんの圧力
宇佐見さんが科警研の丸山さんに相談→倉橋室長と仲良くなってた丸山さん、相談→倉橋室長、科学鑑定監察所のマリコパパに相談、またビームラインを貸してくれる
何このコネ連鎖。劇場版もすごかったが、今回もすごいな……
起点が宇佐見さんにせよ、その大元をたどればマリコさんに影響されてたわけで、ってことはもうこれ、マリコさんからの圧力でもあるよね。
『科捜研』のいいところのひとつに、「話が早い」ってのがあると思う。警察組織内でごちゃごちゃやってる話が少ない。「無い」とは言わないが、それでもたまにいる警察組織内の犯罪者・邪魔者はきっちり締められるんだよな……
そして、みんな優秀。無能で足引っ張るような人は少ない。「いない」とは言わないけど。だからこそ、和歌山県警をあんな無能に描いていいのか、という話でもあるんだけど……
◆亜美「証拠はあります!」
亜美 「いや……絶対見つける!」
亜美ちゃんが言うと、「絶対」は本当に「絶対」なんだろうな、と思わせる。亜美ちゃんもまた、この京都府警の『科捜研の女』なのですよね。
◆土門「ってなわけで、あとはこっちに任せろ」
逃げ出す犯人を、きっちりカメラの前で引っ捕らえる土門さんはプロ。いつの間にか峰岸刑事と仲良くなってるw
犯人を捕らえたことで盛り上がる一同。みんな笑顔だし、日野所長のテンションも高いし、椎名先生の大きいガッツポーズにワロタ。橋本先生も「よっしゃ!」って言ってるし。
ここで分かる通り、皆さん本当に鑑定にプライドを持った職人、プロなんだってことですね。犯人以外。だからこそマリコさんの無茶振りにも対応してくれる。
まぁ、それに甘えまくるマリコさん、たまには周りをねぎらってあげてね……とは思うけどw
◆大林素子のせいじゃん!!!!!
めちゃくちゃ重要な役じゃねーか。元鑑識の藤倉刑事部長に何言われてもおかしくないぞ。
保存袋入りのハンカチなんて、めっちゃ怪しいけど気に留めないなんてこと、あるのか……? 大林素子の年齢的にそれなりに年季入った鑑識さんなんだろうし、それはもうポカってレベルではないのでは……?
言っちゃえばこれ、事件解決の遅延行為なんだよなぁ。こういうのあると、ちょっと萎える。せめて、鑑識員がもっと若いとか(それでも許されないけど)、ポカに納得がいくような話だったらいいんだけど。
◆使命感の汚染
土門 「確かに資料汚染は怖い。だがもっと怖いのは、捜査員や鑑定人の使命感が汚染されてしまうことかもしれん」
『科捜研』でも幾度となくやってきた、「使命感の汚染」問題。それが全く汚染されてない、マリコさんのような人間が奇特だという世の中にはなりませんように。
◆丸山さん、フラれる
知ってた。
丸山 「研修の時、元旦那様に3時間ほど粘って榊先生の好きなもの、色々聞いたんですけれども、結局何が好きなんだか全然わかんなくて。私は何でもいいです。榊先生は何がいいですか?」
これも『ザワつく』でやってたけど、ここの丸山さんの「榊」の発音が変w そのまま通されてるってことは問題ないってことなんだろうけど、いつもの「榊」の発音じゃないから変な感じだ。
マリコ「私、丸山先生とのお仕事だけの関係を、汚染させたくありませんから。では、またいつかお仕事で。失礼」
マリコさんってたまに上手いこと言うよね。
同時に見られる土門さんの顔芸。
いや顔芸っつーか、土門さん、捜査じゃないと感情が表に出すぎやろ。
なんでマリコさんが食事に誘われると不機嫌そうなんですか? なんで断ると嬉しそうなんですか? ねーねー、なんでなんでー!?
簡単雑感
「劇場版のDVDもレンタル開始されたし、もうすぐ発売だし、それらをよろしくね!」スペシャル。
面白かったです。ケチはつけようと思えばつけられるけど、些細なことです。いつものことだけど。
何度も言うけどマリコさん筆頭に、プロが協力してプライドを持って鑑定をするところがとてもよかったです。そうじゃない人は大体締められる。だけに、大林素子は……(細かいケチ)
死因が不明で、それをはっきりさせるため、アベンジャーズを組むってのも劇場版チックでした。あとはファン向け要素がたくさんあったところとかも。倉橋室長と宮前元所長には合掌。
ホント、劇場版は面白いので、円盤はぜひ買ってほしい。Blu-rayの豪華特典も楽しみです!
次回予告とか。
『新春かくし芸鑑定』だそうですよ。次のサブタイ。
……かくし芸?
カラフルな衣装に身を包み、皆さんで芸をマスターせよ!?
マリコさんの「ひとり一芸をマスターすればいいんです!」、めちゃくちゃなこと言ってるな相変わらず……
脚本は櫻井さん、監督は兼崎さんってことで、劇場版のタッグですな。どんなカオス回になるのか(決めつけるなよ)、楽しみです。