【ホンボシ ~心理特捜事件簿~】第6話 感想

ホンボシ ~心理特捜事件簿~
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第6話 疑惑!! 美しすぎる課長の殺意と嘘

ゲスト:水野真紀、大河内浩、山下容莉枝、窪田弘和、春海四方、滝藤賢一、川野直輝、山下裕子、東山龍平

脚本:真部千晶
監督:藤岡浩二郎

最終回、2時間スペシャル確定おめでとうございます。(月刊誌情報)
2時間SPってのも驚きなんだが、脚本が岩下悠子、丸茂周になってるんだが(ザ・テレビジョン)。だからゆうこりん、『フェイク』でも中抜けだったんか? ちなみに、最終回の監督は猪原さん。

それはさておき今回ー。

予想してたより、普通にキャラ(凛子さん)にスポットを当ててる回でした。4話(真田班長回)みたいなえげつなさとか後味悪さも無く、むしろ初めて「よかったね」って言えそうなオチでした。いや、人死んでるんですけどね。

ってなわけで、本日も行ってみようかー。


◆最初のキチガイ(ナイフ振り回してたバカ)のエピは、果たして必要だったのか。普通に転落死体発見でもよかったんでは。
と、最初は思ったんだが、途中の福井係長の話とか犯人の動機とかを見るに、「不景気って辛いよ」が今回の背景にあったからそれを象徴するようなエピソードを入れたのかなぁ、と思った。あと、今回のテーマだった「ありのままの自分を受け入れる」ことができなかった末路がこの男なんだよ、という暗喩もあるのかな。考えすぎか。
それにしても、死体見つけてもビビることも慌てることも無く、むしろチャンスとばかりに死体からIDカード毟り取って堂々と会社への侵入を図るその(ものすごく間違った方向への)度胸と行動力。それを就職活動で活かせばよかったのに。

◆今回(も?)、ゲストが豪華だったなー(2サスファン的に)。
水野真紀と桐島さんが並んで映っているときは、『事件記者・冴子の殺人スクープ』キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! と叫んだのは私だけじゃないはず。いつ水野真紀が桐島さんを「緒方さん!」って呼ぶかとハラハラした。嘘です。最後に単体でシリーズ放送したのが2003年とか嘘ですやん。そんな前だったっけ? 毎年年末にモーさんとコラボしてるから錯覚してるのかしら。
山下容莉枝と桐島さんが並んで映ってるときは『火災調査官・紅蓮次郎』キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! と叫んだのは私だけじゃないはず。いつ俺の容莉枝が桐島さんを「紅さん!」って呼ぶかとハラハラした。嘘です。こっちは年1でやるお馴染みのシリーズですね。
他にも大河内浩さんとか、2サス・サスペンスモノではお馴染みの方が。豪華だなー。

「最近走ってないもんでね、身体が鈍ってるんですよ!」
ってところは、視聴者からの「嘘吐けよ!」ってツッコミ待ちでしょ? 安心の船越走りでした。
俺の容莉枝(お喋りバージョン)を突破口に情報得たり、ミラーリングを使って福井係長にアプローチしたり、鏡がトラウマ状態になってる犯人をわざわざ鏡だらけのところに置いたり、と、今週も桐島さんのやる事が実に厭味ったらしいっていうかえげつないっていうか、変人ぶり全開で大好きです。

◆営業部の皆さんの悲哀とか、リストラされた人たちの悲哀とか、冒頭のナイフ野郎の動機とか、まだまともな社会人経験が無い私にはわからない世界だけれど、大人って色んなものを背負って大変だからお酒を飲むのも煙草吸うのも許されるんだよ、って『魔法少女まどか☆マギカ』のまどか母が言ってた。

◆桐島さんが用意した白いアレイ(ペンキ塗りたて)のせいで「お手手こんなになっちゃったぞ!」って叫ぶお義父さん。
気のせいか、どんどんお義父さんが可愛く見えてくるんですけど。

◆室内が暖色系でまとめられた部屋だと、寒色系でまとめられた部屋より時間の流れが早く感じる。なので飲食店なんかは暖色系でまとめていることが多い。っていうのは、個人的に好きなサイト:『マンガでわかる心療内科・精神科』『好きな色だけで、全てがわかる心理テスト』にも出てくるんで知ってました! だからなんだよ、って話ですが。ちなみに、男色系だと時間が止まります。
個人的な偏見かもしれませんけど、そういうのもあってか会議室って割と寒色系(薄いブルーとか)でまとめられてるところが多い気がするんですが、あの部屋は嫌になるぐらい真っ赤でしたね。心理的錯覚以前に、あの部屋は落ち着かないだろうなぁと思った。

◆桐島さんにネタフリされて、「友達、いないんで……」とぼそっと言わされた御子柴くんカワイソス・゚・(ノД`)・゚・。

◆人に感情移入しすぎてしまう凛子さん。「私は相手の嘘を見抜けない。だから鑑識に行ったんです。モノは嘘を吐かないから」
そんな凛子さんの思いや昔話を受け止めてアドバイスを送る真田班長がカッコよかった。惚れた。
「各自がやり方を貫くことで、見えてくる真実もある。だから、凛子が相手を信じたければ、信じればいい」
「『こうでなきゃいけない』って方程式は、このチームには無い。俺たちは、『鰯の中のナマズ』だからな」

さすが元捜査一課長……っ! 何このカッコよさ。抱きしめられたい。

「すぐ戻るって言ったのに!」の桐島さんの顔芸。

◆桐島さんの言葉を受けて、凛子さんが精神的にレベルアップ! てっててーん。
「モノは嘘を吐かない。私はモノから、真相を見つけ出す」
凛子△

◆犯行の状況を見るに、心理的にとか潜在的にとか以前に、そりゃあトラウマになるわって思った。
ひとつだけツッコみたいのは、今回はものすごく突発的な犯行だったし、状況が状況だったんで、現場には絶対に指紋が残ってると思うんだが、指紋については完全にスルーだったなぁと。元社員だからついててもおかしくはないから証拠になるかどうかはさておいても、現場の指紋についてはガンスルーだったのがすごく気になりました。

◆成長した凛子△その2。
「無理をするのを、やめることにしました」
「私は私のまま、ジタバタする自分を隠さずにやっていきます」

これ以上、眉間のシワが深くなるの嫌だものね。と笑いあう2人は、これから友達とまではいかなくても、上手いこと付き合っていけそうだよなーとかそんなことを考えました。

◆桐島さんとの距離も縮まったご様子の凛子さん。イタリアンでランチデートか(違)。
パスタ好きだとダメなのかな。私もパスタの方が好きなんだけど。

【今週の心理学講座】
・危険な場所にいる際、人は顔見知りではない相手に対しては無意識に警戒する(当たり前か)
・ファミリアストレンジャー(よく見かける他人のことを、社会心理学ではそういうんだって)
・人は、強い関心を抱く話題を前にすると、無意識に唇を舌で舐めるんですって。
・ミラーリング(相手が気づかないように、相手の仕草や姿勢を真似すると、無意識のうちに相手は警戒心を緩めて心理的接近がしやすくなるんだって)
・色のイメージによる心理的錯覚(白いものは黒いものより軽く見える、赤い部屋だと時間が早く過ぎる)
・人の好感度は、互いの性格や環境など、共通点が多ければ多いほど高くなるんですって。
・人は鏡の前に立つと、「正しく美しい自分でありたい」という潜在意識が働く(コンビニに鏡が多いのは、その心理を利用して万引きを防止するためなんだって)

事件そのものは「成長した凛子さんが新事実発見! そこから事件解決ぅ!」って感じで捻りや面白みがあったとは思いませんが、凛子さんのキャラを掘り下げると同時に「支援班」というチームの在り方を見せる回だった、と思うと、嫌いじゃない回です。
あと、「鏡」を通して「自分は完璧ではない。その現実を受け入れる。自分には出来ないことがある。それを認める。でも、そんな自分だからこそ出来ることがある」(by桐島さん)ということに気づき、受け入れて成長した凛子さんがカッコよかったんで、自分としてはそれだけでも結構満足だったり。
まぁ、あんまり凛子さん大活躍展開にしちゃうと、それこそ「『科捜研』でやれ」とか言われかねないですしなぁ。バランスとるのは難しいよな、そこらへん。

来週ー。

女装した被害者にゲストが高橋ひとみって。何だかカオスですね。
残すところはあと2回! 次週と最終回、合わせて期待しておりますですよっ!

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