【ホンボシ ~心理特捜事件簿~】第5話 感想

ホンボシ ~心理特捜事件簿~
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第5話 血塗られた京陶器! 豪邸に集う殺人疑惑一族

ゲスト:品川徹、高橋和也、マギー、広岡由里子、大林丈史、久世星佳、山根誠示

脚本:真部千晶・武上純希
監督:藤岡浩二郎

『フェイク』本家より美術品ミステリじゃないですか。

……冗談になってない冗談はさておき。

全何話かはわからんけど、おそらくもう半分は終わっているはずなんですが、未だ後味悪くない話が来ないってどういうこった。
ギリギリ1話が普通の後味でしたね、ぐらいで、あとは後味悪い話ばっかりな気が……
今のところ、後味の悪さだけで比較するなら、私的には

4話>5話>2話>>>3話>>>1話

って感じでしょうか。
「そもそも殺人事件を扱ってるのに、後味いいわけねーだろ。大体、このドラマのコンセプト自体が『人の秘密を暴く(心理学的に)』なんだから、そりゃあ後味いいワケねーだろ」と。
そう、ガツンと真正面から食らったような気がしたお話でした。
「人が死んでんねんで!」っていうか。
話の運びもベタっちゃベタかもしれんけど、だからこそエグいっていうのもあるよね、とか、そんなことを思ったり。

ぐだぐだ言ってても仕方ないから、とりあえず今週も感想行ってみようか!


◆今回の現場の蔵って、『フェイク』でも使われてた蔵だろうか。3話のヤツ。違っても謝らない!

◆今回はやたら御子柴くんと桐島さんが絡んでましたなー。桐島さんの十八番を奪ったかと思いきや、一歩及ばない御子柴くん哀れ。
その代わりかどうかは知らんけど、今回は真田班長の影は薄めだった感じかな。まぁ、桐島さんが近所の酒屋さんを怒らせた時にフォローしたり、桐島さんの行動を読んだりなんだりで、相変わらず桐島さんのお目付け役って感じでしたが。
桐島さんも、真田班長に睨まれるとたじろいだりしてる所からして、一応怒らせちゃいけない相手だっていうのはわかってるんだろうな。怒らせちゃうけど。しかも桐島さんいわく、理由は「ヤキモチだよ」……
おい!w 六条ちゃんも、それで納得しちゃダメだろw

「随分と豪華な凶器ですね。人間国宝に相応しい」(by御子柴くん)
いやいやいやいやいや。君、さすがにそれは不謹慎だって。そういうキャラなのは何となくわかってたけど。

◆OPタイトル前の桐島さん、こっち見んなw

「あのさぁ。外見で判断できないものは、科捜研で成分分析してもらえばいいでしょう?」(by凛子さん)
マリコ「え? 呼んだ?」
そんな夢が広がりんぐなコラボ妄想はともかく、若手の桜井くんは相変わらずダメだな。ベテラン梶原さんに八つ当たりしつつ、なんだかんだで作業を手伝ってくれる凛子さんマジツンデレ。

◆前々回のふしぎなおどりでも思ったんだけど、桐島さんのお義父さんは怪しげな宗教とかにハマりやすそうなタイプだよなと思った。
それでも桐島さんに的確なアドバイスをしてくださったり、「空です。あはははは」「からかうな」と誰うまな漫才したりで、後味悪め・シリアス風味なこのドラマ内では、ホッと一息つけるアクセント的立場を守ってくれていますよね。

◆今回は鑑識の皆さん(凛子さん含む)大活躍展開でしたな。まさに私得。しかも来週も大活躍するっぽい。ひゃっほい!
フッ化水素アンモニウムは、陶磁器を骨董品に似せる時に使用するんだって。で、それを購入するには、毒物譲渡書に、署名と捺印がいるんだって。

◆今回2番目の被害者の古美術商詐欺の安藤さん、自業自得っちゃ自業自得なんですが、あっという間に殺されるわあっという間に犯人捕まるわで影薄くなっちゃって、割と扱いが可哀相だった。
まぁ、人を騙して高飛びを計画してたような悪人に、「可哀相」もクソもないんですが。大体、コイツが詐欺を働かなかったら、今回の悲劇も起こらなかったと思うと……
あと、弟子の2人も。犯人じゃない方とか、名前すら思い出せないもの……

◆落としやすそうな相手(家政婦さん)を突くのは正攻法っちゃ正攻法なんですが、桐島さんがやると「うわぁ、エグい」とか思っちゃう。不思議! 
さりげなく腕を差し出すなよw 組むわけないだろうw
それに、隆二さんに「頭いいッスね」と言われて肯定したりというようなズレっぷりとか厭味とかお調子者っぷりとか。
段々、桐島さんのことを好きになってきた。これが船越マジック……なのか……?

◆美術品豆知識:金継ぎ→割れたり欠けたりした陶器を漆で繋ぎ、その上を金粉で修繕すること

◆今回、マギーがいい味出してたよなぁと思うのは私だけでしょうか。どうしようもないチャラけたダメ男に見えて、実は陶芸の才能があり、事件の真相知ったときの反応を見る限り、更生不能なダメ男ではなかったし。
隆二さん、この事件で心折れるんじゃね……自業自得な面もあるが、それ以上のしっぺ返しを食らった感じでした。うわぁ。

◆今回の、ちょっと所々わざとらしいというか、舞台がかった演出が好き。OP前の桐島さんの口上とか、真相解明編になった時、なんでか知らんけどみんな後ろ向いてたり。

◆1話とかで御子柴くんのシリアルを取ってた常習犯は、結局桐島さんではなく六条ちゃんだったってことでおk?
はい、あーんして自分でパクっ、とか、ベタだけど酷いよ六条ちゃん。

【今週の心理学講座】
・耳を触る(口では嘘をついてても、耳の中では音が再現されるから無意識に触ってしまう)
・また出た『なだめ行動』
・また出たポッケに手
・眼が動いてて動揺
・また出た『嫌な人からは逃げたいから足の向きが変わる』
・合コンとかでよく出るよな、「座る位置でわかる相手への心理状態」
・カインコンプレックス(兄弟間の心の葛藤、競争心・嫉妬心)

家政婦さんが長男を密かに想っていたり、職人としてはいい人なんだけど親としてどうだかなぁな被害者とか、親は平等に愛しているつもりでも才能の違いから図らずも扱いに差が出てしまったり、弟子は詐欺働いたりとか、兄弟間の心の葛藤とか。
サブタイ通り、人間国宝を取り巻く複雑な人間関係! 登場人物も多かったしなー。
心理学要素を除いたら、割と王道なサスペンスドラマの作りだったよなぁ。それを上手いことよく45分弱にまとめたなーと。
「陶器は日常で使うもの。自分はそれを作る職人に過ぎない」「飾っておくだけの陶器なんて馬鹿げてる」
職人としては慎み深く、思慮深く、プライドがある人だったんだろうけど、親としては……
完璧な人間なんていないんだよ、ってことですね。神様だって間違いを犯すんだもの、と桐島さんは言ってたけど。
少なくとも3年以上は介護続けてたのに、あんなことを(アルツハイマーの人が相手でも)言われたらそら悲しくなるわ。絶望もするわ。キレたくなるのも、十分わかる。
出来のいい妹がいる自分としては、胸が詰まると同時に耳が痛くなった。決して他人事じゃないんですよ。私の場合は一応、親は口に出して妹と私を比べるような人じゃないのが幸いですが、内心ではどう思ってるんだろうなぁ……と、一緒に見ながらビクビクしました。うわぁああ。やめてぇぇぇぇぇぇ
しかも、お気に入りの湯飲みに隠されたエピソード(大切にしていたのは、兄弟2人で力をあわせて作ったものだったから)のせいで余計にうわぁあぁぁああああああ
「1番罪作りなのは、愛情を素直に子どもに伝えられなかった父親よね……その過ちに気づかないまま、亡くなってしまったわけだし」
でも、誰が1番悪い、何がダメだったとかじゃなくて、物事や状況が最悪の方向でガッチリ噛みあっちゃったからこその悲劇に見えたなぁ。
そりゃあ、ラストに隆二さんも発狂するわ。一樹さんも泣くわ。っていうドロドロ加減でした。いや本当、よくこれだけの要素をまとめたなー。
今週も面白かったです。こういう後味悪い話を、素直に「面白かった」と言っていいかはわからないけど。

次週のゲストは……水野真紀だとう!?
まさかの『事件記者・冴子の殺人スクープ!』シリーズコラボキタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!!(違います)
もうこうなったら、モーさんも入れちゃおうぜ。そうしたら年末になるから(何)。
で、どうやら予告の雰囲気を見る限り、俺の凛子さんが大活躍する展開っぽいんだが、先週の真田班長フルボッコっぷりとか今週とかを見ると、不安しかないんだけど……え、今度は凛子さんの心がフルボッコにされるの?

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