【科捜研の女 season19】第23話 感想

科捜研の女
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File.23 土門刑事の妻

ゲスト:升毅、早霧せいな、辻萬長、大河内浩、森下じんせい、中村凜太郎、西園寺章雄、加藤貴子

脚本:戸田山雅司
監督:森本浩史




 今回のアンケートです。投票してくださった方、ありがとうございました!
 土門さん関連だと、質問にめっちゃ悩むんですけど!

 結果。「普段の生活」トップ。過半数。土門さんのプライベートは金になる、と表現すると下衆いな。需要があります。
 別に土門さんに限らないし、なんだったら『科捜研』にも限らないんだけど、最近の刑事ドラマは脱プライベート描写って感じよね。みんな、お仕事場での掛け合い中心。私が視聴してる範囲だけかな。
 木ミス枠なんて思いっきりそうだと思うんだけど、『京都地検』『おみやさん』とか筆頭に、主人公のプライベートってそこそこ描写あったと思うんですよね。食卓囲んだりなんだり、『科捜研』で言うならそれこそマリコさんのご自宅での様子とか、「主人公はこういうホームがあるんですよ」って示す描写が絶対あった。でもそんなことやってる作品、今はもはやなくない?
 『捜査一課長』のアレは個人的にはグレー判定なんだけど、私にとってああいうホーム描写って主人公の「弱点」とかの面も含んでると思ってて、大岩一課長はご家庭でも理想像然とされてることが多いんで……
 そういうのが無くなってきてるのって、今やもう求められてないからなのかなぁ、と思ってたりしてたんだけど、違うのだろうか。そういう描写が減ってるのはやはり制作の金の話なのか。じゃあ直接お布施させて……

 「出張先(東京・警視庁)で何してるの?」。そのまんまですね。
 今年のテレ朝夏祭りでのARイベントでも一課長ネタ使われてて笑った。
 ホントみんな、大岩一課長大好きだよなw っつーか、内藤さんが愛されてる。国民的刑事役者と言っても過言ではない。「国民的刑事役者」ってなんだよ、と言われたら適当に誤魔化したいです。

 「妹・美貴ちゃんとの仲」。2位と僅差。
 今回で、少し想像できるような感じもあったよね。なんだかんだ土門さんは美貴ちゃんのことが可愛くて、彼女に押されると弱い。美貴ちゃんも結構言い返すけど、兄貴を慕っている。でもふたりとも頑固。みたいな。
 土門さん、今回の話でも出た2年前の回まで7年間は美貴ちゃんと会ってなかったらしいけど、さすがに電話やメールぐらいはしてあげてたんだよね……? 今も、なんでもない時は連絡ぐらいはしてるんだよね……?
 ちょっと不安だ。土門さん、普通に放置プレイとかしそうで。それは美貴ちゃんへの信頼の証でもあるんだけど、普通はそれわかんねーから! 連絡ぐらいはしてあげようよ!

 「舞鶴(所轄)時代」。意外と低い!
 今回で明らかになった、土門さんの(舞鶴南署じゃない)所轄時代の過去。基本的に運悪いよね土門さん。今回のあれこれがあった後に、舞鶴でなんやかんやあって飛ばされ……みたいな、「そりゃ土門さんも荒れるわ……」って。
 土門さんの革ジャン飴ちゃん時代、好きなんだけど、あれを今、常時やってくれっつーたらテンションが保たないような気もする。作品の中でのテンションもそうだし、私のテンションもそうだな。


 そんなこんなで、秋クールもクライマックスかもしれない今回!


全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ


 土門さんはいくら曇らせてもよい前編。





20の見どころ



◆1.絶望の『LOVEマシーン』


 円盤化!!!!!!!!
 「しませんから」ってことですよね。言わせんな知ってるから。
 ミレニアムハッピーニューイヤー。皆さん、約20年前のこととか覚えてます? 私は当時、たぶん亜美ちゃんと同じくらいの年齢だったのですが、祖母の家で紅白歌合戦見てたことぐらいしか覚えてないです。
 っていうか、1999年が20年前ですって。笑えるよな。ミレニアムチルドレンがもう成人間近ですよ。信じられます? そりゃーマリコさんも20周年迎えますわ。『科捜研』は実質ミレニアムチルドレン!(違います)




◆2.藤倉刑事部長、デレすぎである


 内示って断れるもんなんですか。断れるんだったら、この前の正月SPで現場への未練たらたらな上に、マリコさんのためにと思って巽さんを自分の後釜に据えようとしてた土門さんがバカみたいじゃないですか。それとも、アレとこれはまた別の話なんじゃろうか。詳しい人、教えてくれ。
 何にせよ、事前に呼び出して土門さんのメンタルケアをしてくれる藤倉刑事部長は優しい。デレすぎである。土門さんの現場への未練たらたらっぷりを知ってるからこそのデレ。というか、藤倉刑事部長も実際、現場への未練は土門さんほどじゃないにしてもあるだろうから、気持ちがわかるんだろうな。だからこその今回のデレ。




◆3.現場へ臨場


 今回から赤ジャンパー。佐久間刑事部長の置き土産。現実も随分寒くなりましたね。
 ご遺体に触れることに抵抗がなくなった呂太くん。はいこれが成長! S16-9は活きてる! 呂太くんの成長描写としては、こういうさりげない一幕が一番効果的だと思います。なのでイケメンギルティってことで呂太くんの個人回は当分の間はお預けでいいっすな? 今回も眼鏡かけてイケメンぶりをアピールしたり、マリコさんとの行動多かったりしたしな! イケメンギルティ!
 土門さんの反応が気になる。土門さんの過去とあの現場のチケット、そんな具体的に繋がりあるだろうか。正直、前編だけだと土門さん(の過去)と今回の事件がそんなに繋がってないんだよなぁ。そこは後編に期待してます。




◆4.マリコさんの脳内補完スキル


マリコ「被害者の着衣に指紋がないか、調べてください」
日野 「シアノアクリレート法か……あれ、手間かかるんだけど」
マリコ「さすが所長! ありがとうございます!」(笑顔で渡して立ち去る)
日野 「かかるんだけど……やってみます!

 アレだな、観光ツアー回よりはわかりやすい噛み合わなさだな。たぶん、マリコさん的には「手間かかるんだけど(しょうがない、やってあげるよ)……」って解釈したんでしょ。マリコさんは脳内補完スキル高いからな。「曲解」とも言うし、一般的にはこれはそう言います。
 マリコさんがこういう人だって、15年近く付き合いがあって無茶振られ歴もかなりのもんがあって知ってるはずなのに、それでも語尾を濁してしまう日野所長がアカンよこれは。自己責任です。
 観光ツアー回のマリコさんの曲解ぶりについてはわかりませんw あのテンションぶち上げマリコさんの話の通じなさは、個人的には近年の中でも結構なインパクトがあった。「マリコさんって、テンション上がるとここまで話が通じなくなるのか……」って。




◆5.ミレニアム対応キッズ


呂太 「1999年12月31日って、まさにミレニアムだよね」
宇佐見「うん。カウントダウンで、かなり盛り上がってた記憶があるね」
亜美 「私は2000年問題でパソコンが誤作動しないか心配で、小学校中のパソコンに対応ソフト入れてました」

 ちょっと何を仰っているのか……
 久々に、「亜美ちゃんもボケれるんだよなぁ……」と思ったシーン。日野所長の「恐ろしい小学生だね」で済むのかこれ。2000年問題に対応できる小学生って、それもうIT業界から引く手数多じゃない!?
 『科捜研』レギュラーの人たちって、言っちゃなんだけど「なんで一地方に留まってるのかわからん……」みたいな人がちらほらいますけど、亜美ちゃんとか割と真面目にそんな感じよね。こんな彼女ですが、この府警に来た経緯は就職浪人したところを木島っちが拾ってきたからですよ。亜美ちゃんレベルのスキルで就職もできない『科捜研』ワールドのIT業界、怖すぎない!?
 それとも、当時の亜美ちゃんの対人能力がよっぽどダメ判定される感じだったのだろうか。今でこそ呂太くんのタメ口その他に怒ったりしますけど、彼女だって初登場は「夢涌く 力涌く 勇気涌く 亜細亜のビーナス! 涌田亜美です!」だからね。風丘先生に「変わった子」判定受けてますからね。確かにアカンわこれ。私は亜美ちゃんの初登場についてはしつこくてもいつまででも掘り返していきたいと思ってるよ。好きなんだよこれ。




◆6.亜美「えっ! ノストラダムスも知らないの?」


 ミレニアム当時に記憶がないキッズも見ている『科捜研』なので、きちんと昔なつかしネタも解説していく。沢口さんも視聴者のお子さんからお手紙もらうって仰ってましたが、ひかるさんも同じこと言ってたからますます『科捜研』の影響力ぱねぇ、って話に。

『科捜研の女』山本ひかるが一日警察署長に 年末の特別警戒を呼びかけ

 キッズへの影響力も半端ない『科捜研』ですんで、マリコさんはますますもってヒーローだよね。マリコさんは闘う女。

呂太 「えぇ……だって僕、その頃まだ8歳だし」

 こうもはっきり、呂太くんが自分より年下だとわかると結構くるものがあるな。自分が長年見てきたドラマに、年下のレギュラーが出てる。つらい。今キミ、28歳なのか。
 言うても呂太くんとそこまで歳の変わらん(といって見栄を張りたい)私が勝手にフォローしたいんだが、ノストラダムス云々は周りでそんなに流行ってた覚えがない。私自身が相当ぼんやりした小学生だったってのもあるんだろうけど、ノストラダムス云々の話はテレビの向こうとか、漫画の中とかそういう「創作物」の世界の話であって、身近なものではなかったなぁ。あの当時に世紀末とか言ってたの、『名探偵コナン』の主題歌と劇場版ぐらいしか覚えがないや。




◆7.マリコ「私が科捜研に赴任した1999年の大晦日」


 『科捜研』は一応、現実と即した時間の流れですよと明言したマリコさんの台詞である。こんなに人事異動が多い京都府警に20年いるってだけで、マリコさんはレジェンド級の存在だと思う。
 土門さんの過去に繋がってるかもしれない事件が、マリコさんが京都に来たのと同じ年ってのは、なんかエモいっすな。もしかしたらここでマリコさんと土門さんが出会ってた可能性もあったのかも。
 そういうifを言い出すと、もし木場さんと当時の土門さんが並んだら、当時の荒々しい土門さんはどう扱われてたんだろうとか、色々見てみたくなるよなぁ。意外と上手くいくのかな、とか。そこに当時のマリコさんをぶちこんだらカオスになる予感しかしないけど。で、更に準子さんだの武藤さんだの入れたら、収まりがつかないかもしれん。そしたら、今の『科捜研』は存在してない、見られていないんだなぁ。
 「瞬瞬必生」よろしく、今の『科捜研』は作中でも現実においても、奇跡的なバランスと偶然と、それをバネに変える役者陣やスタッフの皆さんの情熱で成り立っているんだなぁってのは忘れずにいたい。
 Twitterに「#科捜研の女がなぜ面白いか」ってハッシュタグがあって、Twitterでも呟いたんだけど、「どこが」じゃなくて「なぜ」なら、沢口さん筆頭にキャスト陣やスタッフの皆様の情熱と真摯さの賜物だと思う。数分にも満たない鑑定シーンも、ひとつひとつ丁寧に見やすくわかりやすく作られているところが一番わかりやすい。
 その繰り返しが盤石な土台を作ったと言っても過言じゃないどころか、こんな言葉じゃまったくもって足りないんだと思う。色んな人が瞬間瞬間を必死に生きて作り上げてきたから、今の『科捜研』があるんですよ。だから、鑑定シーンもささいな掛け合いも、大事に見ていきたいですね。
 それを茶化してるお前が言うの!? ってツッコミは、知ってるので言わないでください。




◆8.日野所長と蒲原刑事


 マリコさんからの無茶振りを終えて部屋から出てきた日野所長が、蒲原刑事に「おう」って気安く挨拶して肩ポンしてました。
 前も蒲原刑事が科捜研に来たら「おう」って挨拶してたし、日野所長が蒲原刑事に気安い。いや全然いいんですけど、なんかもはや蒲原刑事が、まるで科捜研の一員みたいな気安さで笑う。今更な話だけど、蒲原刑事って一応捜査一課の人だべな。そんなだから蒲原刑事にも無茶振られるんじゃないですかね……




◆9.土門さんは繊細である


 この前の藤倉刑事部長回ラストで曇ってた真相。古傷を抉られて曇ってたのか。土門さんは存外、繊細な人である。旧友が絡むと曇りがち。というか過去が曇り案件だらけである。土門さんはハードボイルドだから……
 それに加えて、終盤で土門さんが取り出した有雨子さんの遠縁の人からのハガキの文面を見る限り、ちょうどあの藤倉刑事部長回の頃って、有雨子さんの命日前後だったんじゃないかなと思う。
 有雨子さんの四十九日法要が12月22日(ハガキの文面より)。藤倉刑事部長回の被害者が解剖されたのが10月17日(第19話の解剖シーン後ろのホワイトボードより)、そこから解決まで数日と考えると、ラストシーンの頃は命日ちょっと前ってところだろうか。関西だと数え方が少しズレるらしいが、まぁ大体その頃だよね。
 身近な人の命日には、そりゃナーバスになるよね。

※追記
 終盤、土門さんが有雨子さんのお墓を訪ねた際に、墓石が映ったのを思い出しました。見てみたら、有雨子さんの命日は10月10日だそうです。ということは、19話の頃はちょうど有雨子さんの命日が過ぎた頃ってことになる。そりゃ土門さんも気が立ってるよな。バッドタイミングすぎる時期に地雷踏んじゃったマリコさんだったのか。マリコさんはそんなこと知らなかったのに……
 四十九日法要は(っつーか一周忌とか三回忌とかも)、基本的に後ろ倒しはしないはずなんだが、有雨子さんの四十九日法要はだいぶ遅くに執り行われてるってのが、なんだか意味深である。
 もしかしたら、お寺の人と話して土門さんが来るのを待っていた……なんて話があるのかもしれない。でも納骨をしないまま年を越すのが嫌だった遺族が、結局土門さんを呼べないまま年末ギリギリに四十九日法要と納骨式をしたのかもしれない。
 そもそも美貴ちゃんに連絡してきたのも「遠縁の人」で、ハガキにも有雨子さんを指して「亡姪」って書いてるのだから、たぶん有雨子さんは既にご両親とかきょうだいなんかの親族がいない人だったんだと思う。生前の関係にもよるが、遠縁の人のご遺骨を預かるっていうのはなかなか難しいんじゃなかろうか。
 ハガキには「事前にご連絡できなかったことをお詫び申し上げます」って書いてあったけど、そもそも報告のハガキに「てめー、呼んだのに来なかっただろコノヤロー」とストレートには書かないだろうし。
 そんな悲しいエピソードがあったらどうしよう。もし次回、そんな話が語られたらどーすんべ。泣くわ。この妄想が外れたら指差して笑ってほしい。っていうか、ハガキの法要の日付か墓石の没年月日か、どっちかが間違ってるって言ってくれぇ。




◆10.日野所長、臨場


 赤ジャンパー着用。冬だからね。日野所長はあまり外に出ないので、着せられるチャンスがあるなら着せておきたいのかもしれない。知らんけど。

蒲原 「日野所長なら、復元できますよね?」
日野 「……その技、マリコくんから教わったの? ……はぁ……」

 マリコビームは技マシンだったのか。そのうち、亜美ちゃんや呂太くんもマリコビームするかもわからん。マリコチルドレンこわい!
 蒲原刑事っつーか石井さんの目がデカいんで、割とマジで威圧感あるw 日野所長が折れる気持ち、ちょっとわかるかも。
 石井さんはイケメンだと私でも認識できるが、私は老け専方面なので石井さんにときめいたりできないんだ。宗派の違いなんだ。わかってくれ。私は『科捜研』レギュラーで一番のイケメンは宇佐見さんってか風間トオルだと思ってますし、なんだったら一番最初にイケメンってかハンサムだなぁと認識した役者さんは宅麻伸って感じのセンスです。よろしくお願いします。誰に言ってんだろこれ。




◆11.土門さんの個人情報


 土門さんの職員番号は「61208」。世の中の土門さんファンの皆さんが、何かのパスワードとか暗証番号に迷った際にはご参照ください。
 ちなみに回想で映った土門さんの生年月日は、「昭和37年6月18日」。有雨子さんは「昭和39年4月22日」。土門さんが結婚した当時の住所は、「京都府京都市下京区唐杉町16-1」かな? これらも、世の土門さんファンの皆さんがなにかのパスワード設定に迷った際にご活用いただければと思います。
 ってことで、土門さんは今57歳。
 で、かなり前にドラマ誌で出たマリコさんと土門さんの年の差10歳設定がまだ生きてるなら、マリコさんは現在47~8歳ってことになる。たぶん。
 妥当、なのだろうか。以前のマリコ14歳回から3年程度しか経ってないことになるが、そこはまぁ誤差っすよ誤差。




◆12.土門「お前もいい加減、独り立ちする頃だろ」


 またそうやって後輩に死亡フラグを建てる。
 そんな不吉な茶化しはともかくとして、蒲原刑事は本当にマリコさんの隣にいてもそこそこ動けるようになってるんやで、ってのをちゃんと示してた大学でのシーン。蒲原刑事の場合は元々、別畑でのキャリアがあるってのもあるんだろうけど、土門さんにここまで言われたんならそりゃこれぐらいできるよな。父ちゃんに信頼されとる出来の良い息子感。
 蒲原刑事は、今までの部下刑事よりスパルタ感すごかったからな。それだけ私がS15好きってだけかもしれん。ってか、落合刑事と最終章が好き。S15は正義の話!




◆13.日野「いつもながらに、タイムリーですね」


 京都タワーケーキ。京都タワー公式Twitterが反応しててワロタ。あれ、実際にはないんだね。コラボして売り出してくれないかな。
 風丘先生がいつもタイムリーな差し入れしてるよね話。それと、もうこの時すでに土門さんが捜査から外れた話を知ってるところからして、京都府警には、風丘先生のエスがいると見た。スパイ。
 科捜研の皆さんに喜んでもらいたい気持ちが高まるあまり、「今、科捜研はこういう事件を扱ってるから、この差し入れだと不謹慎かな……」「三徹してる? じゃあエネルギーになるもの差し入れしなきゃね!」とか、京都府警の内情を事前リサーチしようとしてんだべな。風丘先生は優しいから。彼女と繋がってるエスは誰だろうか。私は亜美ちゃんが怪しいと思いますね。それか画面に映ってない、科捜研じゃない誰か。




◆14.マリコ「土門さんが何を考えているのか、私にもわからない」


マリコ「でも、今、私たちにできるのは、事件の解決のために、証拠を鑑定するだけよ」

 「土門さんのことならマリコさんに訊け」みたいな風潮。宇佐見さんが真っ直ぐマリコさんを見つめて問いかけるもんだから。
 このマリコさんの台詞、そして風丘先生の「さすが! ブレないね」評を聞いたマリコさんの反応が、改めて自分に言い聞かせてるみたいな言い方が、すっごい好きなんですよね。全部ひっくるめて好き。私の中のマリコさんと土門さんの関係性にぴたっとくるというか。
 『土門刑事の女』の感想で、「マリコさんと土門さんの精神的な繋がり方は天秤のようだ」って書いてたんですけど、ここもそうなのかなぁって思ってるんです。
 マリコさん的には、土門さんが揺らいでいる今こそ、自分の使命を果たすべきと考えてるんだと。土門さんの傍にいって話を聞いてやるとかじゃなくて、マリコさんにはマリコさんなりの土門さんの支え方がある。
 そしてこの台詞の裏にはたぶん、「相手もきっとそれを望むだろう」という、一歩間違えれば傲慢にもなりかねない信頼もある。でもそれはおそらく、正解なんですよね。このふたりの場合は。
 相手が揺らいでいるときこそ、自分のやるべきことを成す。それこそが自分の役割であり、使命であり、相手の望むことでもあると知っている。
 繰り返すけどこれ、一歩間違えたら傲慢にもなりかねない何とも自分勝手な信頼関係だと思う。でも、このふたりは精神的な手綱を握り合い、天秤のようなもので釣り合うようにして存在していると私は思ってるので、ここでマリコさんが揺らいじゃったらたぶん、総崩れになるんだと思うんだよね。
 って考えてから改めて見返すと、風丘先生の「ブレないね」評、「面倒くさい視聴者の感想じゃん……」ってなる。マリコさんがちゃんとしてれば土門さんも大丈夫よみたいな。言い方のしみじみ加減とか、なんかだんだんそんな風にも思えてきた。強火どもマリ担かよ。そしてこれはただの気のせいである。考えすぎ、よくない。
 何にせよ、もう一度言うけどここのマリコさんのこの台詞のシーンが本当に大好きなんです。このシーンを作ってくれた全ての人にありがとう。何より、沢口さんの台詞の言い方が本当に好きなんである。
 台詞の言い方ひとつでこんなにも心に残る……やっぱり役者さんはしゅごい……




◆15.蒲原「よかったら、今からちょっと付き合ってもらえませんか」


 マリコさんと雰囲気のいい小料理屋でふたりきりのお夕飯デートする蒲原刑事。

 お前……蒲原お前! 蒲原ぁ! お前ぇ!
 何か? アレかお前、見せつけてんのか? 「俺もマリコさんとふたりきりで夕飯食べに行けるぐらい偉くなったんだぜ」アピールなのかお前!
 見損なったぞカーネル! 見損なったぞ蒲原! ちくしょおおおおおおおおお!
 アレか? 何かお前、私が蒲原刑事ではなく宇佐見さんを作中一番のイケメン認定した報復か? なんだよぉちくしょおおおおおおお
 聞き込みの一環だったとか、そんなことは些末な話です。そもそもここにマリコさんを連れてきた意味は何だよ! 「蒲原刑事はマリコさんをお夕飯デートに誘える」。その事実が大事であり、そのことだけで私の嫉妬の対象になりえます。やっぱりイケメンは有罪。カンバラネタマシイ……




◆16.ノーネクタイの土門さん


 自分のことを「京都府警イチのファッショナブルデカ」っつーてたのが黒歴史、なのかどうかは知らないけど、たぶん土門さんにとってスーツ、或いは革ジャンのあの格好って、武装なんだと思うんですよね。自分の理想とか信念とかを詰め込んだ「刑事」になるための武装。だから結構こだわりが強いのかなって思ってるし、それが通用しなくなる旧友絡みだと途端に繊細な面を見せるのが、「土門さんって面倒くさいな」と思いつつ、実は好きだ。
 ネクタイを外すってのは、土門さんにとってわかりやすく「刑事」じゃなくなったっていうこと。藤倉刑事部長の説明でもわかる通り、今回の土門さんが刑事でいられたのは休暇届出すまでのこと。そこからは素の土門薫さんなんだね。
 土門さんのネクタイ関連でわかりやすいのは、権藤刑事殉職回のラストかな。内藤さんの提案で、屋上で黒いネクタイに付け替えてたアレ。土門さんにとって臙脂色のネクタイは現場の刑事である象徴。それを外して黒いネクタイに付け替えるってことの意味をそういう風に考えると、エモいよね。
 土門さんのネクタイが臙脂色に定まるまでの話? 知らんなそれは。




◆17.美貴「お兄ちゃんが列車に轢かれたのにピンピンしてた時以来です」


 これを身内に言われると、インパクトすっげぇな。BGMでレギュラーの負傷をギャグにするのやめてもらえます!?
 「やっぱり土門さんの生命力とか悪運って、『科捜研』世界でも異常なもの扱いなんだな。あれが標準装備とかじゃないんだな」ってわかる台詞。土門さんは列車に轢かれても死なないはがねタイプだから。ついでにかくとうタイプ持ち。たぶんルカリオとかコバルオンとかそんな感じだから。
 そんなわけで、美貴ちゃん再々登場です。あれからもう2年経ってるとか、ちょっと何言ってるかよくわかんないです。でも、マジでまた出るのが7年後とかじゃなくてよかったw
 っつーか、セミナーのついでに来れるぐらいなら、7年ぶりのアレはマジで土門さん鬼畜兄貴案件じゃん。こんなかわいい妹を寄り付かせない土門さん最低! ギルティ! ギルティ!
 で、あの正月SPでも死にかけてた土門さんの元に、美貴ちゃんは来なかったってことでもある。土門さんが「絶対呼ぶな!」と念押しした……にしても、美貴ちゃんが言及もしないってのは……まさか、知らされてすらいないとか……? 確かにあの時、美貴ちゃんがたまたま京都にいたから知れたって感じではあったし。忘れがちですけどあの話で美貴ちゃんが京都に来たのは捜査協力のためであって、土門さんが列車に轢かれる前には既に京都にいたからなぁ。
 美貴ちゃんと話してる日野所長が、日野さんに戻ってた感じを見たかった。ちらっとだけ見られたけど、もっと視聴者(私)に見せてほしかった。美貴ちゃんと日野さんの掛け合い、ホント好き……




◆18.美貴ちゃんと佐久間部長の存在が偉大


 『土門刑事の女』の時も思ったけど、土門さんの過去が明らかになる度、「当時の土門さんを府警本部に拾ってくれた佐久間部長が善人すぎる」って感想になる。今回では彼の名前は一切出なかったのに勝手に株があがってるんですが。土門さんの過去を訊くと、「そりゃ荒れるだろうな……」って思うだけに、尚更。
 個人的にも、退場後に何してるか一番気になる人なんで、再登場しないかなぁ。コンプリートBOOKで御本人が「別役で出てみたい」(意訳)みたいなこと言ってたから、無理じゃろか。
 で、今回はもうひとり、美貴ちゃんの存在も偉大だったとわかる。いやそんなのは過去のシーズン見てる人なら知ってるんだろうけど、でも兄とその元奥さんを取り次ぐとか、なかなかできることじゃねっすよ。しかも土門さんを強引に連れていって会わせるとか。
 土門さんが美貴ちゃんを、なんだかんだ言いつつ可愛がるのもわかる。美貴ちゃんは優しい。土門さんの色んな面を知りつつも、家族として大きく受け入れてくれている。
 そんなかわいい妹を7年間も京都に寄り付かせなかった鬼畜兄貴がいるらしいな。




◆19.土門さんの過去姿えろいな


 いや違う、カッコいいな。
 えっと、無精髭とハイネックと革ジャンがすげぇ好きです。えっちだ。違う、カッコいい。
 妻の寝取られ疑惑。まさか『科捜研』はNTR属性も守備範囲だというのか。『科捜研』で「寝取った」なんてワードを聞くとは思わなんだ。今時の恋愛ドラマではたぶんもう聞かない!
 有雨子さんに「薫さん」って呼ばれてたの、めちゃくちゃドキドキしますね。というか、有雨子さんと一緒にいるときの土門さんが、今まで見たことない雰囲気ばかりで胸がドキドキします。
 「有雨子」という漢字は内藤さんの提案から戸田山さんが出したものらしいんですが、なんかこう……名前も雰囲気もドキドキします……これが……恋……!?




◆20.藤倉「鑑定結果の報告ではなく、個人的な相談に来たのか?」


 マリコさん、なんでそんなドアの傍に立ってんだ……なんでそんな距離置いてるの……って初見では思ってたんですが、これまさかマリコさん、個人的な相談だから緊張、遠慮してるのか。普段は遠慮なんかしないくせに、マリコさんは時々、そこらの人以上の繊細さを見せるよな。そのアンバランスなところも、また魅力ですよ。
 そんな「個人的な相談」を持ちかけられるくらいに、マリコさんの藤倉刑事部長への信頼度がカンストしておる。個人回効果!
 いや別に今まで信頼してなかったとかじゃないってわかってますけど、藤倉刑事部長側も何も言わずに相談を受け入れる辺り、ダダ甘いな! デレすぎじゃろ! 金田さんよかったね案件!(冗談です)
 というか、ふたりとも「土門刑事」が大好きだよね……って話でもある。言うまでもなく、土門さんのことじゃなかったらマリコさんは藤倉刑事部長に「個人的な相談」をしに来ないだろうし、藤倉刑事部長もそれを受け入れるとはあんまり思わない。
 だけに、めちゃくちゃ衝撃的ではある。こういう一面を藤倉刑事部長に見せてもいいっていうぐらいの信頼が築かれていたんだなぁ……
 今のマリコさんにとって、こういう気安くない相談をする間柄って、意外と藤倉刑事部長しかいないかもしれない。人生の先輩というか、敬意を持って相談できる相手。土門さんや宇佐見さんだともうちょっとマリコさんと立場が近いし、日野所長とかは、もう自分から気安くいっちゃってるし……いや、日野所長はそれでいいと思うんですけども。





簡単雑感


 火浦さんが忍者のごとく消えていった。背を向けた僅かな間で消えてるんですけど!
 そんな火浦さんの謎や殺人事件の謎、そしてまた起きてしまった第二の事件、その上テロ事件まで含めて次回に続く。盛りだくさんだな!
 土門さんの元奥さん話とか、大丈夫っすかね。今回を見る限り、あんまり事件に絡んでなくない……? そんなことない? 土門さんの異動話とか、マジでどう落とすんだべか。

 土門さんの元奥さんの話をマリコさんに訊ねる時、一瞬ちらっとマリコさんの方を見て躊躇ってるけど、その躊躇の意味は何だよ蒲原刑事。

マリコ「私も土門さんのこと、知っているようで、知らないことが多いのかも……」

 マリコさんは、土門さんのことだとこういう表情もするし、こういうことを考えたり言ったりする。今期S19のキャッチコピーじゃないですけど、視聴者(私)も、マリコさんのことを知っているようで知らない。
 まだ前編だけですけど、今回は土門さん回なのはもちろん、それを見るマリコさんを視聴者が見るという入れ子構造みたいなものなんだなぁ。土門さんの言動を見たマリコさんがどういう反応をするのか、ってところもまた見どころのひとつ。それらのひとつひとつにどんな意味があるのか、考えてみるのも面白いと思います。そしてそれをこじらせた人を世間は「オタク」と呼びます。世知辛い。





次回予告とか。


 そんなオタク含めた視聴者たちに激震、走る。次回予告ラストの土門さんの教官姿。リアタイ時、Twitterトレンドに「#科捜研の女」「土門さん」が並ぶ事態。愛されてますな、土門さん。これは内藤さんのエゴサが捗りますわ……御本人が、「めっちゃエゴサする」ってラジオでも吹き替え時のインタビューでも仰ってました。なにそれこわい。
 私、正月SP前に用意した第二ボタン3億個、もういいだろうと思って廃棄しちゃったんですけど……今からじゃちょっと発注間に合わないっすね。
 次回サブタイは『土門刑事の選択』
 私は土門さんが大好きなつもりですが、土門さんが本当に卒業したらその時どう思うか、よくわからない。実際にそうなった時、その話を見てみなきゃわからない。
 でもそれが土門さんの刑事としての「選択」だと言うなら、どんなものでも最終的には受け入れたいと思ってるぐらいには、土門さんのことを好きなつもりではいる。
 ので、どんな形であれ、納得いく「選択」だといいなぁと思ってます。
 納得できなかったら、残留だろうとも土門さんのことめっちゃ怒るかもしれない。とりあえず、第二ボタン3億個分の負債を肩代わりさせたい。


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