【科捜研の女 season19】第16話 感想

科捜研の女
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File.16 風丘早月のメッセージ

ゲスト:合田雅吏、忍成修吾、三浦浩一、氏家恵、小松美月、ノモガクジ、森尾由美

脚本:戸田山雅司
監督:田﨑竜太




 テレビ朝日系ドラマ「科捜研の女」オリジナルサウンドトラック Part3発売決定!

 各ネットショップでも予約受付開始。発売日は10月23日。
 各シーズンのメインテーマはもちろん、S17-4『殺人交響曲』S18-1『殺人音楽隊』で人気だった作中曲も収録! やったね!
 そして、まさかのキャラ名入りの曲が収録されている新参者・呂太くんである。

 ろ、呂太坊ぉー! 貴様ぁー!!!!
 キャラ名入り個人曲なんて、古株の日野所長も先輩の亜美ちゃんももらってないんですがぁ? 宇佐見さんもキャラ名は入ってないんですがぁ??
 お前、まさか自分が土門さんや風丘先生、シーズンごとの対立キャラと同格だとでも言うつもりなのか……ロタネタマシイ……

 そんな私の戯言はともかく、興味をそそられる曲名が盛りだくさん。気になるあなたは早速予約予約ぅ。
 『科捜研』サントラではお馴染み、劇伴担当の川井憲次さんによる愛が溢れまくった『科捜研』エピソード語りも楽しみですね。むしろ、サントラをちゃんと現物で買う理由の大半は川井憲次さんの語りが目的まである。







 今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました! 総投票数は204。
 順位は下記の通りです!

1位・相馬さん帰還に喜ぶ風丘先生(3話) 58票
 まるっきり親戚のおばちゃんみたいなノリだった3話が1位。
 相馬さん効果がすごい、みたいなことかもしれない。やはり相馬さんもまた人気キャラ。今度、戦隊メンバーになるしな……

2位・マリコさんの御礼に本気で戸惑う風丘先生(15話) 35票
 このアンケートの直前の回がランクイン。
 何回見ても、あの顔は10年付き合いのある人に向けるものじゃないw でも風丘先生の困惑も最もすぎるので困る。

3位・スキップで科捜研にくる風丘先生(1話) 28票
 正直、自分ではあんまり印象に残ってる感じではなかったんですがランクイン。
 風丘先生はテンションが露骨に態度に出るのが可愛らしいと思う。ノリがよすぎる。陽キャだよなぁ。

4位・熱く『バクのだいぼうけん』を語る風丘先生(4話) 27票
 陽キャにしてもテンションがぶっ飛んでる回。
 風丘先生は何にでも興味を持つし、子どもがいるので話題の対応範囲が広すぎるのが便利すぎる。プロフェッショナルの知識とメンタル、庶民のセンスを合わせると風丘先生になる。ぶっちゃけ、今や『科捜研』の庶民派担当だしな……

5位・蒲原ビームを受ける風丘先生(8話) 25票
 マリコさんの影響を受ける若手筆頭・蒲原刑事の回。
 土門さんの部下への教育は基本的にしっかりしてるなぁとは思ってるが、マリコさんからの影響をそのまま放置してんのはどうかと思うw 上司の監督不行き届きっすよ!

6位・マリコさんと一緒に即席講義を開く風丘先生(12話) 12話
 だから風丘先生は単なる差し入れ係じゃねぇんだよな回。
 風丘先生は科捜研にお菓子もってきて皆とワイワイしてるだけじゃないんだぜ、ってところを少ない描写でもしっかり描いてくれると、きゅんとします。私の心が。

7位・プロとしてアドバイスをくれる風丘先生(5話) 10票
 これもそれ。風丘先生は本来、めちゃくちゃすごい人なんだよ! ぞんざいに扱い過ぎだって!

8位・夏クールになって髪の毛が伸びた風丘先生(9話以降) 9票
 これだけ、回じゃないけど私がどうしても入れたかったんです。
 マリコさんほどじゃないけど、風丘先生のビジュアルも結構頻繁に変わる。一番のイメチェンはS14で「髪が鬱陶しくなったから切ってくる」(要約)って言い出した次の回でホントにショートにしてきたときだと思うが、あれ以降は短めを保たれてたのに今期は伸びてきて、心がときめく……風丘先生はショートも似合うけど、ロングも好き……



 今回。
 次回のあらすじといい、特にメインライターおふたりはネタの打ち合わせでもしてんのかな。してないんだろうけど、このふたりだと色々とネタのキャッチボールがさらっと自然で超ビビる。どういう制作体制なんだろう……


全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ


 風丘先生はすごい人なんですってば!
 それはそれとして、不測の事態にテンパるとそりゃ人間ミスしますよねって話。





20の見どころ



◆1.冒頭からピンチの風丘先生


 人気キャラの風丘先生は死なないだろうし、言っちゃ何だけど拳銃向けられようが茶番感があるな……と思ってたらあのオチですよ。
 個人的な意地の悪さを最大限発揮するなら、これって「いえーい! 予告の卒業詐欺にハラハラした人たち、見てるぅ~?」(AA略)的なアレですよね。あの卒業詐欺予告すら話の仕掛け、というかオチを形作る要素のひとつ。そりゃ茶番感あるよ、だってあのオチだもの的な。どんな形であれ、あの予告に気をひかれたらその時点で負け。
 いや、でも実際はこんなクソみたいな思惑じゃないとは思いますw ハラハラさせて気をひいて視聴者を集めるのも、予告の王道ですよね。一視聴者として、悪趣味だなぁとは思うけどw




◆2.からふるもなか


 何度でも言うが、風丘先生はお金持ちであり、お菓子を科捜研に差し入れするのは自分が食べたいからである。そのためなら行列に並ぶことも辞さない。スイーツ好きの鑑だ……

風丘 「ピンクはマリコさん。私が白。で、黄色が亜美ちゃんで、呂太くん、宇佐見さん、所長……うん!」

 各々の衣装イメージカラーまでも把握する風丘先生の「ご近所の面倒見が良いおばさん」ムーブ。やっぱあのイメージカラーって、みんなの趣味で着てるみたいな話なんじゃろか。いやまぁ、じゃなかったら誰かに強制されてんのかよって話になっちゃうけど。
 「からふるもなか」の販売期間は、8/31~9/8。すなわち、この感想記事がアップされる(はずの)日まで。短い……でも他のところに出店するお店だと、こんなもんか。
 風丘先生、全部の色を2個ずつお買い上げー! ひとり2個ずつ食べていい。太っ腹かよ。っていうか、これ1個単位で販売してるの!? 自分が高級和菓子の値付けの単位がわからん庶民であることを思い知らされる描写だw




◆3.風丘先生を中に入れちゃった古森さんが敗因


 一緒にいた無関係の方の女性客2人は逃げるのをそのまま見逃してたんだし、っていうか銃で風丘先生を動かして内側から扉と鍵を閉めさせるぐらいなら、このときに風丘先生を追い出してしまえばよかったのよな……今回の事件がここまで茶番になったのは、大体は古森さんのうっかりのせいw
 でもこのオチだと、茶番感があってもボロがあっても「そりゃ、素人にこんな大それた計画をボロなく実行するのは無理だよね……」っていう言い訳が成り立つのがズルいw
 いくら修羅の都であるこの京都でも、大多数は善良な市民なので犯罪とは無縁なのです。ハプニングが起きたらそりゃテンパる。
 犯罪を起こせば必ず不測の事態が起きてテンパる羽目になる。なのでハンザイ・ダメ・ゼッタイ。
 ちなみに今回のゲストのキャラ名をよーく見ると、今回の事件のテーマがあるかも……? 東映公式より。
 

 館林穣治
 古森謙一
 樋口清史
 横井敏美
 陣野宇彦
 原田千里


 読み方の確認は、録画か見逃し配信で! さすがは東映公式、宣伝が上手い。




◆4.平和な一時の科捜研


 皆さん呑気。この科捜研はオンオフの切り替えがハッキリしてて羨ましい。
 なんか蒲原刑事が当たり前に科捜研にいる……別に科捜研で風丘先生を待つ必要はどこにもないと思うw マジで蒲原刑事は科捜研を「美味しいお茶とお菓子にありつける場所」と誤解してるんじゃないか。
 嵐山で起きた傷害致死事件が今回の事件に関係してるはず!と思った視聴者は手を挙げろ。私です。




◆5.風丘先生の初登場


呂太 「早月先生って、いつからお土産持ってきてくれてるの?」
亜美 「じゃなくて。『いつから解剖を担当してくれるようになったか』でしょ?」

 呂太くんが風丘先生のことをすっかり差し入れ係扱いしてるのはさておき、そんな呂太くんの世迷い言をしっかり翻訳できる亜美ちゃんに驚く。君も宇佐見さん並のほんやくコンニャク係になるとでも言うのかね……

 風丘先生がお菓子を持ってきてくれるようになった、違う、解剖を担当してくれるようになったのは、S8初回から。亜美ちゃんはおろか、宇佐見さんより前。回想の皆さんがまだ若い。11年前ってマジか……
 この回と、風丘先生の過去回でS8は娘の亜矢ちゃん大活躍展開だったね。息子の大樹くんより登場頻度が高い亜矢ちゃん。大樹くんの結婚? 知らない話ですね……なんて突き放す程には、実は別にあの話のことは嫌いではない。面白いかどうかは別w
 今回、風丘先生が死ぬかもってのはありえないなーと思ってたんだけど、それは風丘先生には子どもがいるからなのかな。
 メタ的視点込になるけど、風丘先生が死ぬってことは、彼女がこの世界で紡いできた物語の断絶を意味すると思うんだよ。風丘先生の夫のことも、彼女が背負ってきた死者や人への思いも、やっぱり消えちゃうんだよ。視聴者が覚えてても、マリコさんたちが覚えてても、風丘先生が死んだらあの世界からは消えてしまう。
 今まで風丘先生が紡いできた物語は『科捜研』の世界には必要なものだと思うので、そういう意味では風丘先生は神様(作り手)に守られている。
 逆に言うと、風丘先生が自分からその物語のバトンを誰かに引き継いだ時が一番危ないw これはどんな作品、どんな話にも言えるけど。だからもし風丘先生が本当に卒業する時があるとするなら、それは死んで退場ではなく、物語を別の場所に昇華するために自分の意思でどこかに行く、って方が王道だと思う。




◆6.科捜研の古株


蒲原 「じゃあ、マリコさんや所長に次いで、科捜研の古株ってわけですか」

 間違ってないどころか正しいんだけど、まず何より先に出るのが「マリコさん」なんだな……
 これ、蒲原刑事だからどうっていうか、この科捜研ならではの話し方だなと思う。この科捜研の歴史を語る上ではどうあっても欠かせない存在。一種の特異点みたいになってるマリコさん。

亜美 「きた……勝手に科捜研のメンバー認定」

 こういうこと言うのも本気で野暮だと思うんだけど、その「勝手にメンバー認定」してる人って、他には誰がいるのさ亜美ちゃん。それはその京都での話? それとも、第四の壁を破って私たち視聴者に釘さしてるの? どっち?
 そう、誤解されがちであるが、風丘先生は外部の人である。警察関係者ではあるものの、警察組織には属していない。そんな人の善意につけこんで無茶振りするマリコさんは善意の搾取だと思いますぅ! 半分冗談です。

宇佐見「確かに先生は毎度毎度、マリコさんの無茶振りにつきあってくれるからね」

 あの宇佐見さんがここまでハッキリとマリコさんの所業を「無茶振り」って表現するの笑う。普段の宇佐見さんなら、もうちょっとオブラートに包んでもおかしくないのに。まぁ、宇佐見さんも他ならぬ無茶ぶりの犠牲者のひとりだしな……
 マリコさんが出てきた途端に、居心地悪そうに視線をそらす皆さんに草。これ、相手がマリコさんだから助かってるけど、常人のメンタルだと耐えられないよな。常人はあんな無茶振りしないけど。




◆7.特殊班の広橋係長


 キャラ名テロップ表示時にSEがつくようになった。ますますニチアサみたいな演出になっていく『科捜研』
 その手腕はともかく、現場で頑張る人は大好きなので、ぜひまた再登場してください。
 っつーか今回、事件の真相もあって珍しくSITの突入が成功してた感。失敗の具体例が浮かばないけど、今回で真っ先に思ったのは「突入失敗しそう……」でした。ごめん。




◆8.京都をどうアピールするって?


 佐伯本部長、もしかして夏クールの出番は今回のここだけなのか。まぁ、基本的に事件がデカくなるか、その人脈を活かす方に話がいかないと出番がないからなぁ。

佐伯 「2020年には、海外の要人も多数京都を訪れる。安全都市・京都を世界に誇るためにも、うちの特殊犯捜査係の実力をアピールする絶好のチャンスじゃありませんか」

 藤倉刑事部長がまたため息をつきそうな表現を選んじゃう佐伯本部長が好き。こんな台詞を吐いても、あの場にいる人たちがみんなこの程度で佐伯本部長の不謹慎発言を受け流してるのが強い。あまりに「いつものことじゃろ」のノリで笑うわw
 戸田山脚本回では愛されているよね、佐伯本部長。演じる人が違えばめっちゃ憎たらしくなるキャラだろうに、ここまで愛されるキャラになるのはホント西田さん大好きw って改めて思います。佐伯本部長には長生きしてほしい。
 っていうか、こんな毎年の恒例行事のごとく爆発だの爆弾だのが事件になり、挙げ句サイバーだのウイルスだのでも大事件になりがちなこの修羅の都を、「安全都市」でアピールするときたか……
 まー、でももし殺されるか不慮の事故で死ぬのが決まってて、死ぬ場所が選べるというのなら、必ず真実を見つけ出してくれる優秀な捜査員や科捜研、解剖医がいるこの京都かもしれない。殺人の場合なら、とりあえずなんか引っ掻いておけば真実に辿り着いてくれるからなぁ、この京都の皆さんは。
 自分で言っといてなんだけど、嫌な想定だなぁこれw 死に場所や死に方は選べないけど、できたら穏やかに死にたいよね。




◆9.洛北医大の新任・牧村先生


 日野所長と話してるところがちらっと映ってたし、牧村先生がこんな出番で終わりとは思えないので、また出番はあるんじゃろなぁ。その出番がどうなるかは、『科捜研』の神のみぞ知る。
 S13の和帆ちゃんコースだったらどうしよう。アレ、未だに結構トラウマ。S13はクルシミマスSPや最終章の重さもそうなんだけど、個人的には和帆ちゃんの退場が一番心にきた。何度再放送を見ても、和帆ちゃんのラストで心が折れる。




◆10.風丘先生の機転と度胸と読唇術


 いくらこの科捜研の実力を間近で見てきたからって、自分の命もかかった状況で風丘先生の機転も度胸もすごすぎる。さすが修羅の都で10年以上生き残っているお方は違う。
 そもそも、まずこの事件への巻き込まれ方からして違う。一般人(と思ってる相手)を咄嗟に拳銃(と思ってるもの)からかばうのは、風丘先生の性根が前提にあっても、風丘先生も大概ネジぶっ飛んでんなぁと思う。本能的な恐怖より前に誰かを守りたい気持ちが出る人ってのはなかなかいない。だからすごいんです。




◆11.マリコさんが宇佐見さんの背中を押してる!


 呂太くんが「読唇術ソフト使える!」っつーたとき。リアタイ視聴時、「今、マリコさんは誰を押してたんだ?」と思って見返してみたらまさかの宇佐見さんである。しかもガッツリ腕掴んで背中を押してる。
 ど、どうしたの……? 別にそんなことしなくても、宇佐見さんはちゃんと着いてきてくれる人だと思うけど……マリコさんのスキンシップが過剰問題。もしマリコさんに背中を押してもらえるなら、私もダイエットできるかもしれない。できないかも。




◆12.「そ」は「そんなことより、狙撃されるかも」の「そ」


 風丘先生も「そんなことより」を唱えるようになった。
 あの距離で見える狙撃班の位置取りは正しいのだろうか。いやこれは、気づいた風丘先生がすごいんだろうか。風丘先生の視力はいくつだべか。目が悪そうには見えないけど。




◆13.現場で科捜研ができること


 こう言っちゃアレなんだけど、確かに風丘先生はこの科捜研との付き合いの深さも長さも半端ないけど、やっぱり部外者じゃないですか。鑑定のお手伝いはしても、本格的に関わってるわけじゃない。
 なのに、「こうすれば科捜研の皆がなんとかしてくれる」がいちいち適切なのがすごい。この科捜研にどんな機材があって、どんなことができるのかをちゃんと把握している。風丘先生も熱心な『科捜研』視聴者なんだべか。再放送を録画して、「あの科学捜査、前も見たことあるー!」とか言ってんだべか。
 いくらこの科捜研でも、できることは基本的に捜査員のサポートだけ。その範囲と効果がエグいんだけども。でもそのサポート範囲をわかっているからこその風丘先生の行動。風丘先生も同じサポートキャラだからなんかな……アタッカー(捜査員)のサポートの仕方をわかっている……




◆14.解剖医は名探偵!?


 天井に銃痕がないことを見つけ、防犯カメラ越しに科捜研へメッセージを伝え、既にこの室内の音声が拾われていると踏んで犯人に伝わらない専門用語を使った暗号を触診時に仕込む。犯人の口から語られる動機が偽物だと気づく。モデルガンだと見抜いた上で、立てこもり犯を挑発する。風丘先生のミステリ適性がすごい。そういや、前にミステリ作家さんが被害者の回では、被害者の作品のファンだったって言ってたもんな。
 名探偵が事件に巻き込まれたときみたいなアレ。暗号の仕込み方が即興とは思えないそれ。なんなの? この修羅の都で過ごすと、みんなこんなサバイバルテクを身に着けちゃうんですか? 人質慣れしすぎてペットボトルロケットに暗号仕込んだマリコさんのアレがおかしくないとでも?
 割とマジで、今回の風丘先生からのメッセージのそれぞれは今までマリコさんたちが体験した事件と対応してるんじゃ……とか思っちゃう。風丘先生のポジションなら、事件の顛末とか印象的なこととかを若手辺りから聞いててもおかしくない。そうじゃないとしても、風丘先生がどうやってあのメッセージ群を思いついたかの解説はぜひ聞きたいw




◆15.謎の再登場弁護士さん


 事件関係者の人がこういう形で再登場するのは珍しい。そのくせ、ちょろっと出てきただけ。また出てくるんだろうか……
 牧村先生もこんなノリだったらどーすんべ。いや、どうもしないんだけどw




◆16.銃はマズいですよ!


 S15の悲劇が……
 木島っちも銃に運命狂わされたようなもんだし、落合刑事が正月SPで残した爪痕がね……
 「銃は絶対に正義にはならない」というのは、割と戸田山脚本内では徹底した考えだと思う。事態を解決する根本的な策にはならない。だから今回も、そもそも銃は偽物だし、どんな理由があっても偽物だろうとも銃を振りかざしたらそれは犯罪になるし、犯罪者を銃で制圧することもない。
 もしかしたら戸田山脚本回でも主人公側が事件解決のために銃を使う回もあるのかもしれないけど、私はパッと思いつかない。まぁ、戸田山さんが好きそうな本格ミステリ世界には、硝煙のニオイは似合わないよな。




◆17.藤倉刑事部長は最後の砦


 もう藤倉刑事部長相手にも「そんなことより」の詠唱を躊躇わないマリコさん。強い。
 暴走しがちな科捜研(マリコさんに限らず)を抑えられる最後の砦。割とマジで、藤倉刑事部長がいなかったら詰んでる場面って結構あったと思う。
 藤倉刑事部長を説得するには物的証拠が不可欠だけど、証拠を揃えて筋道立てて話せば心強い味方。「強敵」と書いて「とも」と呼ぶノリのアレ。味方になっても格落ちしない人。ソシャゲで言うならSSR。でも、藤倉刑事部長ならサーモグラフィカメラの映像をひと目見ただけで真相に気づいてほしかった、みたいな欲は確かにある。
 全然関係ないけど、『科捜研』をソシャゲにしたら、高年齢層のソシャゲ廃人が見られるのかもしれない。「マリコさんのあの場面がほしくて5万溶かした」「呂太くんのあの笑顔が見たくて給料突っ込んだから今月はカツカツ」とかいうオタクの戯言が聞けるようになるんだろうな。想像すると最高にクールな地獄だ。私もソシャゲやってるので課金には気をつけようと思います。無課金、無理のない課金をしたいですな。




◆18.名探偵にはなれなかった風丘先生


 マリコさんを見つけた途端に勢いよく抱きつく風丘先生が可愛すぎ問題。マリコさんが驚く抱きつきぶり。そりゃ怖かったよね。ここらへんがどこかの科捜研の名探偵のメンタルとは違って一般人。ねぇ、マリコさん。
 風丘先生の観察力は確かだったが、推理力はマリコさんに一歩及ばず。真相を明かしていくマリコさんたち含め、あの部屋の人たちを信じられないように見る風丘先生でちょっとだけ笑ってしまった。ごめん。今回のマリコさんって、実質安楽椅子探偵だよね。マリコさんの言う通り、それだけ風丘先生のメッセージが的確だったという話でもある。
 真相は全員グル。アガサ・クリスティ。この真相は、風丘先生はキレていいやつw でも風丘先生は怒るでもなく、ただただ脱力してマリコさんに泣きつくのでした。このシーンのマリコさんのスパダリ感がすごい。なんでマリコさんって同性をたらしこむときはこうもイケメンになるの……普段は姫ムーブしてるのに……ズルい……




◆19.今回の唯一の犠牲者は


 「皆様には大変ご心配をおかけしました」とお土産を持ってくる風丘先生。割と真面目に心配するんだけど、これPTSDとかなってない? いくら偽物だったっつーても、死ぬ思いしたのは間違いないわけだし。なんかテンションぶっ壊れてない? 平気?
 今回は犠牲者なし、かと思いきや、最後に明らかになる「からふるもなか」の犠牲。風丘先生の正義のため、「からふるもなか」は犠牲になったのだ……たとえ潰れたものでも、風丘先生からのお土産を食べられる平和な幸せも一緒に噛み締めなきゃアカンのやで。だから風丘先生は単なる差し入れ係じゃねぇっつってんだろ!

風丘 「これのために、私がどんだけの目に遭ったか……」

 マジでそれな。今回、マジで「風丘先生がいなかったら」なのが酷いと思うw 風丘先生というたったひとつのイレギュラー要素のせいで、誰も予想できなかった大事に。風丘先生が「からふるもなか」をあの時間に買いに行かなければ、いや、あのエレベーターに駆け込んで乗り込まなかったら……
 いたたまれない空気の中、空気を変えようとしたりフォローしようとしてくれたりする宇佐見さんと亜美ちゃんがめっちゃいい子人。宇佐見さんのお茶は鎮静作用もある。かもしれない。
 あ、あと犠牲者って程じゃないけど、待ちぼうけ食らわされた上に母親が命の危険にさらされてたと後から知らされることになったであろう大樹くんも大変だったと思うw 今回は茶番だったからよかったけど、風丘先生は科捜研へ来る前に大樹くんと菫さんのところに行ってあげなよw




◆20.マリコさんと無茶


 マリコさんはもう自分が無茶してるってことは否定しないんだな。前からそこは否定しないんだっけ?
 でも、自分が風丘先生に無茶振りしてることは否定する。これは、本当に自覚がないのか、それとも自覚はしてるが「風丘先生との間には確かな絆があるので無茶ぶりではありません」的な開き直りなのか。たぶん間違いなく前者だが、後者も無意識に入ってそうなところがマリコさん、そういうとこやぞ。
 とうとう土門さんがマリコさんの無茶振りに関してのツッコミを放棄した。土門さんまでツッコミを放棄したら、もう誰もツッコめなくなるのでそこらへんは自覚しといてほしいw 土門さんはマリコさん特化のツッコミなんで。土門さん、意外と他の人にはツッコんでくれないよなぁ。





簡単雑感


 どんでん返しのネタは面白かったんだけど、序盤の駆け足感が残念だった感。駆け足すぎて、緊張感があるというよりは、話に入り込む前に話が進んじゃった感じ。
 事件の導入部分とか卒業詐欺回想の辺りを、もっと入念に描く尺があれば「風丘先生助かってよかったー!」ももっと味わえたし、最後のマリコさんの締めももっとぐっときただろうな……的な。
 後ろがドラマ枠だから15分延長できない木ミス枠の悲劇。たまにある6分拡大も、あれほぼCM増やしてるだけだもんなぁ。
 ネタ的に2時間もつ話じゃないので、ありえないんだけど1時間半とか、せめて15分延長で見たい回ではあった。もったいない。でも面白かったのがすごい。なんだろ。ハッピーエンドの雰囲気に押されてるのは自覚してるw
 そんな駆け足の中でも卒業詐欺回想を意地でも突っ込むのは、私は好きですw 先週の予告詐欺からひっくるめて話の一部みたいで好き。でも、ああいうのはたまにやるから効く。やりすぎはよくない。


 今回の話というか、夏クールのまとめみたいになりますが、なんとなくコメディタッチの回が多かったですね。夏っぽいというか。なんじゃろ、夏休み対策?
 こうして見ると、春クールは当社比で真面目な回が多かったんだな……って思います。クールごとに雰囲気を変えていくんだろうか。じゃあ、秋や冬はどうなるんだろう。それも楽しみですね。 





次回予告とか。


 マリコさん、立てこもりと爆弾と銃と対決するってよ。マリコさんの住むマンションで。マリコさん、マジでマンションに引っ越してたんだな。あのお住いに、最近のマリコさんのおしゃれファッション全てが収納できるんですか?
 すわ卒業かと騒がれた風丘先生と違って、マリコさんと立てこもりや爆弾や拳銃を並べても、もはや実家のような安心感すらあるのが酷いw 主人公として信頼されすぎるってのも、それはそれで問題かもしれないな……
 もはやマリコさん単体じゃサスペンスが生まれねーよ! ってことで、次回は色々な状況や思惑を巻き込んでいくスクリューボール・コメディなんだそうです。ヤバい、めっちゃ楽しみ。
 ゲストは浅野ゆう子。めっちゃ大物でビビる。20周年を迎える『科捜研』は浅野ゆう子も単回ゲストで使い捨てられる。すごい。
 この秋にめでたく真の20周年を迎える『科捜研』S19通年放送も折り返し。ここから後半戦。時間が流れるのが早い……
 次回10月17日からも楽しみです。


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