File.1 殺人音楽隊
ゲスト:前川泰之、マギー、湯江タケユキ、東風万智子、金井勇太、ミスターちん、田中千尋、いわすとおる、武田香織
脚本:櫻井武晴
監督:田崎竜太
この記事をアップした10月21日は、『科捜研』初回放送日だそうです。19周年。
おめでとうございます!
20周年も楽しみにしてます。
こっちはすげぇどうでもいいんですけど、今回でこのブログにおける『科捜研』カテゴリの記事が100個目です。おめでとう自分! すごいな自分! ある意味、気持ち悪いな自分!!!
#科捜研の女
いよいよ10月18日(木)20:00よりS18が始まる『科捜研の女』。
もしも叶うなら、あなたが個人回を見てみたいキャラは?— そらいろ (@akanegarnet) 2018年10月14日
S18本当の初回分のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!
今までのアンケート企画の中でも最多投票数。多い時の3倍くらいはある。
こういうストレートな質問の方がやっぱりウケるのか……今までは変にひねってたのがつまらなかったんか!!!
と、ひとりで勝手に愕然としてましたw
これからは素直な心を持ってアンケートの質問を考えたい。変なウケ狙いはしない。私はユーモアセンスのないつまらない人間だから。
はい、結果。
圧倒的なまでの呂太くんさんトップ。最初から最後までぶっちぎり。すごくない!?
ここまでの結果を見せてもらい、なおかつ投票してくださった方々には本当に申し訳ないんですが、私は自分でやっておきながらこのアンケート企画には全く信用性を抱いていないので、
「(中の人含む)ファン層とTwitterの親和性の比率がそのまま出てるな……」
「亜美ちゃんの場合は、もう『今、もしも個人回をやったらイコールで卒業回の可能性が高いしな……」
「藤倉刑事部長も亜美ちゃんに似た理由に加えて、さすがに若手2人ほどのキャラ人気はないんだろうな……」
「佐伯本部長回はどう考えてもギャグ回になりそうだもんな……」
と、捻くれた見方しかできませんでした。さっきの「変なウケ狙いはしない」という決意が一瞬で崩れる瞬間。ウケ狙いバンザイ!!!
それにしたって呂太くんさんが圧倒的すぎて笑う。S18開始前SPで既に(見た目は)ただのイケメン化してたもんな。登場初期のエセムロツヨシみたいなモジャヘアーは遠い昔。「イケメンはパワー」をひしひしと感じるw
ちなみにこの人選の理由は、
・土門さん :どうせ死にかけるからNG
・日野所長 :200回記念SPカッコよかったでしょ!
・風丘先生 :ほぼ毎年メンタルフルボッコ回があるから……もうそれで勘弁してあげて……
・宇佐見さん:現科捜研メンバーの中では一番個人回が多いので(S11-11、S13-5、S15-5の3回……のはず)
・蒲原刑事 :この前やったばっかりでしょ!(S17-14)
我ながら酷い理由での人選だな……なんだよ、「どうせ死にかけるから」って。土門さんにぶっ飛ばされそう。しかしながら、S17の開始前SP・最終回SPでの殉職詐欺を忘れてはならない(戒め)。
そんなこんなで、S18はーじまーるよー!
放送当日の番宣は特になかったはず。
『ワイド!スクランブル』の安定した番宣、めっちゃ楽しみだったのに……大二郎、惜しい人を失くした……何故降板したんや……
大二郎がいても、沢口さんの生出演番宣がないのは寂しいな。色々諸々大変なのかな。この夏は異常気象過ぎたよな。人間では抗えぬ台風のせいということにしておこう。
はい、今回!
私は吹奏楽の知識は全く無いので、そこらへんのツッコミは詳しい方にお任せしたい。
OPまで
◆冒頭から日野所長スペシャルの嵐。
日野所長、もとい斉藤さんはガチのトランペッター。ちなみに土門さんこと内藤さんも色んな楽器を演奏できる。奇跡のコラボセッションの画像は東映公式で! その動画も公開してくださいお願いしますなんでもしま
というか、今回全てが日野所長スペシャル。昨シーズンの200回記念SPでも実質個人回みたいなものだったし、つい先日の開始前SPでも要所要所で活躍してたのに、それを上回らんばかりの活躍ぶり。
これは来てるよ。時代の波が。ビッグウェーブが。日野所長の時代が来たよ!!!!!
……でも『科捜研』の場合、こうやって個人推しされると「ご卒業が近いんですか……?」なんて疑心暗鬼になってしまうのがなんとも。
正直に言う、今回一番ホッとしたのは、ラストまで日野所長が生き残ったことです。最後の1分まで、いつ「辞める」とか言い出すんじゃないかとそっちでハラハラしてた。どう見ててもそんな話の流れにはならないのに、だ。
◆嵐の前の静けさ。
開始前SPで出番のなかった佐伯本部長ちーっす!
開始約40秒で京都府警の体面命ぶりを発揮する面子の鬼。佐伯本部長はさすがブレない。個人回、こういう方面で活かすのもアリ……なのかなぁ……?
2人も食中毒を出す合宿。それはもう、ある意味でもうひとつの事件じゃろ。ここでも危機管理体制の甘さが露呈する京都府警。「警備」ともうひとつ、「危機意識」って字も声に出して毎日読んでみようぜ。
ここは佐伯本部長の「トランペットが2人も入院とはどういうことだ!」が全面的に正しい。珍しく正論。理由はともかくとして正論すぎてぐうの音も出ない。
場所は変わって府警内廊下。開始前SPを経ても、「放送枠も違ったし、アレは一応、正式にはS18カウントできないよね……」なのか、ちゃんとレギュラーキャラの名前紹介をしてくれる親切設計。長寿シリーズはこういうところが丁寧。
日野 「今日はもう、鑑定ないから早く帰るんだよ」
マリコ「……(壁のポスターに掲示されるポスターを見る)そういえば日野所長、警視庁にいた時、趣味でトランペットやってたって言ってませんでした?」
人の話を聞けよ!
せっかく日野所長が「早く帰れ」って言ってくれてるのに! せめてそれに相槌くらい打とうよ! 可哀想じゃろ!
仕事もないなら帰ろうよ! どっかで美味しいご飯でも食べようよ!
会話の繋がりがないよぅ……日野所長……(ノД`)
牧村 「あの……今、『警視庁でトランペット』って……」
日野 「……はい」
牧村 「ちょっと来てもらっていいですか。お願いします!」
日野 「何? ちょっと……おい!」
牧村 「時間がないんで……! お願いします!」
日野 「マリコくん! マリコくん!」
昨シーズンでは科捜研内でぶっ倒れたと思ったら、今度は府警内で人さらいに遭うのか……
さすがに今回のこれはマリコさんのせいじゃないけど、マリコさんが話すタイミングが悪かったw
でもそれが巡り巡って、日野所長が音楽隊のコンサートに参加することで今回の事件を解決する鍵になるんだから、ここが今回における最大の分岐点……だったのかな。
マリコさんは通常営業で、ただ上司の帰宅勧告をスルーしただけなのに。
◆日野所長が巻き込まれる勢い嵐の如し。
日野 「……この曲、トランペットメインみたいだけど」
牧村 「ええ。嵐山コンサートの1曲目は、毎年これなんです」
曲名は『Monte Tormenta』(モンテ・トルメンタ)。
今回出てくる曲は大半が劇伴の川井憲次さんの今回のための書き下ろしらしいですけど、なんで1曲目がこの曲名なのかは東映公式に。
でも、リアタイ視聴時でもパッと理由に気づいてた人がいらしてすごい。実況民はこれだから……
っつーかこの時点で、ちゃんと「日野所長はトランペッターとして譜面を正しく読める」ことも提示してるんだな。だから今回の大活躍も違和感がない。
今回は基本的なノリはコメディタッチなのに、ミステリとしての条件提示は細かいところまで丁寧。なんかここまで来ると、逆に悔しいw
麻衣 「というわけで、早速吹いてもらえますか?」
日野所長の怒涛の腕前アピールタイム。
入間 「明日、朝8時。1階エントランス集合でお願いします!」
音楽隊までブラックなのかよ、京都府警は……
明日て。朝8時て。しかも「お願いできますか?」じゃないのな。「お願いします」(強要)なのな。もっと言うなら、ろくに練習もさせてもらえない。
相手の話を聞かないし無茶振りをする人材ばかりが集う京都府警。今どき、押し売りの訪問営業だってもう少し相手の話や要求を聞くと思うけどw
でも悲しいかな、日野所長は常日頃から、もっと他人の話を聞かない人を相手にしてるから、こういう怒涛の流れも慣れっこなのであった。
普通なら、もっと戸惑うし「明日朝8時集合……!? もう練習終わり……!?」とかなるよね。マリコさんの調教のおかげ、いや、せいか。
◆それでもどっしりと構える日野所長は山の如し。
ノリノリで口ずさんじゃってるぐらいである。本当にトランペットが好きなんだなぁ。
ぶっ倒れるほど多忙な中、今でも定期的に趣味としてトランペットを続ける暇があったのかは疑問だけど、腕前が衰えてないっぽいってことはやっぱり続けてたんだろうし。楽器は特に、1日練習をサボると取り戻すのに3日、いや1週間はかかるとか聞くしなー。日野所長すごい。
前日にスカウトされてろくな練習もさせてもらえず、ほぼぶっつけ本番で会場入りさせられたのに、周りの色々諸々を観察する余裕まであるぐらいだもんな……日野所長のビッグウェーブが到来している。我々は乗り切れるだろうか、この時代の波に。
所変わってコンサート会場。ウキウキで会場に来てる呂太くんさん始め亜美ちゃん、なんだかんだで楽しみそうなマリコさん。かわいいなぁ。
亜美 「宇佐見さんは?」
マリコ「誰かひとりは科捜研にいた方がいいからって」
呂太 「ええ~! 宇佐見さん、真面目ー」
宇佐見さんの姿勢は何ひとつ間違ってはいないだけに、「日野所長の演奏を見られないなんて、宇佐見さんも可哀想に……」って。あの日野所長の演奏を見たくない人なんているんですか? 一緒にウキウキしようよ!
亜美 「あっ! あれ、日野所長ですよ! やだ、制服着てる~!」
呂太 「所長ー! ひーのー所長ー!」
はしゃぐ若手2人かわいすぎか。開始前SPで唯一コスプレノルマを達成できなかった日野所長も無事にノルマ達成。やはり制服姿はいい。
呂太くんのラブコールにサムズアップで粋に応える日野所長がイケメンすぎて眩しい。頭部じゃないです。
「日野所長がカッコいいイケメンのシーンだ……!」と思いきや、きちんと話の手がかりの提示にもなっている。音楽ミステリ……!
しかし単純に、科捜研メンバーが日野所長の新たな一面に惚れ直す場面でもあった。トランペットの腕前に酔いしれろー!
◆土門さんの無茶振りも嵐みたい。
コンサートを聴きに行っていると知ってたっぽいのに電話かけてくるとか、土門さんからマリコさんへの無茶振りも大概だよなと思う次第です。
マリコ「嵐山って……私、今、近くにいるけど」
土門 「だから電話したんだ。状況的に事故死の可能性が高いから、俺たち本部は出張れないが……まあ、お前が近くにいるなら」
マリコ「わかった。ご遺体を確認してみる」
「俺が行けないからお前行け」(要約)。土門さんも結構、科捜研使いが荒いw いくら山のような強固な信頼に基づくものとはいえ、無茶振りは無茶ぶりですよ。
それはさておき、どうでもいいけど、「まあ、お前が近くにいるなら」のところのかなり意地の悪い言い方が大好き。土門さんのそういうところが好き。
それを踏まえた上でのマリコさんの返し方も好き。
これは大真面目に真顔で書いてます。
「File.1 殺人音楽隊」 1回目のCMまで
◆presto(急速に)
いわく、
・頸動脈を切って大量に出血しているのに、現場にはその痕跡がない
・被害者が持っていた透明な筒状の何か
・何故かピッキングの道具を持っている
ってなわけで、殺人の線で捜査開始。スピーディーだ……
鑑定作業も協力プレイなら早いよね! ってことでそのチームワークが垣間見える。亜美ちゃんが日野所長の鑑定分の準備してたところが一番好きです。
あと協力プレイ云々ではないけど、呂太くんさんの部屋のお菓子のビンの蓋に取り付いてる3色人形が自由なポージングしてて笑った。遊ぶのは後ろの3色マネキンから人形になったのか……
◆vivace(活発に、活き活きと)
風丘「はい、解剖鑑定書。早業!」
自分で言われると、ちょっと否定の仕様がないですねw 実際そうだし。ゴッドハンド早月。
風丘先生の「早業!」ポーズにガッツポーズで応えてるマリコさんはたぶんアドリブでそれだけでめっちゃくちゃかわいいんですけど、なんでこちらに背を向けてるんですかね。
風丘先生へのデレの表情が見えないよ! ちょっとファンサービス弛んでるよ! そこを出し惜しみする意味はなんなの! 見せて!!!
呂太くんさんと戯れる風丘先生。既に犬ポーズで待機する呂太くんさんが成人男性ってことに驚く。差し入れへの飽くなき情熱がすごい。
風丘「もう、今日は……」(「ないよ」のポーズ)
呂太「ええ~っ!?」
風丘「お干菓子」
呂太「ああ~っ! 待ってた! 先生!!」
お菓子に飛び跳ねる成人男性……!
「待て。待て待て待て……よーし、よくできた。はい、オヤツ!」
ここって明らかにこういうことだよね? 風丘先生の満足そうな笑みといい。これ完璧にただのブリーダーですやんけ……
そりゃ日野所長も、「いつもいつもすみません」って頭下げる。これは完全に上司の監督不行き届きですからね。外部委託のブリーダー・風丘先生に月々の契約料を払わないとイカン。
あのお干菓子、かわいいなぁ。なんか実在するものらしいって聞いた。そうなのか。かわいいな。ほしい。食べたい。どこのだよ……通信販売とかしてないの……?
◆assez(十分に)
この時は、
被害者が持っていたスライドバーが音楽隊のひとりのものだった
→被害者と音楽隊には何らかの接点があったのでは?
→でも音楽隊の皆さんは関連を否定
→じゃあ、皆さんの楽器に痕跡が残っていないか鑑定します
と、一応は目的と経緯を説明してたな。
入間 「演奏で市民と警察の垣根をなくし、警察に協力してもらいやすくする。我々は、そういう音楽家なんです」
牧村 「……つまり我々は、音楽家である前に、警察官だってことですよね。それなら今、優先すべきは、演奏より捜査じゃないですか?」
入間 「牧村くん……」
牧村 「隊長。捜査に協力しましょうよ。警察官として」
結果的に牧村さんアシストがなければどうなってたかはわからない。そんな牧村さんを途中で疑うなんて酷いよマリコさん!(冗談です)
◆traumerei(曲名。「夢見ること」)
日野所長が突然わざわざ押収現場に襲来。自らの観察眼と記憶力を披露。筆跡鑑定のプロだからか! 細かいことがいつでも気になるってか!
「私たちとは違う」に目ざとく、違う、耳ざとく食いつくマリコさん。
いわく、音楽隊を目指して警察に入ったか、警察に入った後に音楽隊に異動になったかの違い。
作中でもちょろっと出てたけど、音大出の就職って難しいらしいもんなぁ。まさしく「音大で親に金使わせたし、安定した給料がほしい」らしい。近くにいる音大出が言ってた。
じゃあどこかの音楽隊とか入ったら? とその時に聞いたら、
「えー……ああいうのって、公務員試験受けなきゃダメなんだよ?」
「そうなの?」
「そりゃそうでしょ! 仮にも公務員だもん! 確かに音楽を仕事にはしたいんだけど、公務員という責任を負った上で音楽を仕事にできるかなぁって考えると……」
みたいな会話をしたことがある。本当に大変なんだと思う。教師や講師なんかの指導的立場を目指すのがメジャーな選択肢らしく、そうなると教員免許を取るのもセットになってくるし。
更には、楽器によっても色々違うらしく。プレーヤーとして仕事にしたいというなら、尚更。
結局その人は、普通に就職してたなぁ。
他にも、「どんな形でも、音楽に携われるなら」って、コンサートホールの事務職を目指している人もいた。
……ってことを、思い出した。「好きを仕事にする」って、本当に大変だよね……
マリコ「では、金管楽器も全て任意提出していただきます」
「では」の意味がわからない。
今の話と金管楽器の任意提出のどこに繋がりが……?
それはお二人の「はぁ!?」が正しい。説明責任を果たせよ! 「言いたいことは言わせたんだからいいだろ?」みたいな態度やめろw
◆affectueux(愛情に満ちた、情に深い)
(おそらく)初回限定のブラスバンドアレンジ・『科捜研』メインテーマキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
S15版が元なんだろうか。違ったらごめん。耳が腐ってるんだ私は。
まさかこれ、ここでしか聴けないとかそんな無慈悲なこと言いませんよね?
今年は我慢するから、来年の『科捜研』20週年(!)の時にサントラ第3弾にして豪華版を発売して、そこに収録してくださるんですよねぇぇぇぇぇ!!!?(圧)
私は未だに、S12-7の『Forte』の曲の収録とか待ってるんですけど……その前に第2弾発売しちゃったけど……
今回、一番無茶振りされて活躍してたのは間違いなく、作中の誰でもなく劇伴の川井憲次さんである。
東映公式にも「川井さんには今回、めちゃくちゃ無茶振りしちゃって……」(要約)みたいな話が載ってましたけども、自覚してるなら! サントラ出してよぉー!
何? 出してもらうには何が足らないの? 信心? お布施? お祈り? 毎日の『科捜研』再放送視聴? TVerとかそこらへんの見逃し配信視聴?
サントラ第1弾、第2弾にある川井さんのコメントとともに今回を見ると、川井さんの『科捜研』愛に打ち震える。
これを作品への愛情の搾取にしないためにも! サントラ第3弾を出していただき! そしてそれを必ず! 皆で買う!!!!
少なくとも私は絶対に購入をお約束するので、出してください。お願いします。なんでもしま
◆infernale(恐ろしい、ぞっとするような)
宇佐見「その作業も明日には終わると思います」
呂太 「あれ~? 宇佐見さん、珍しく仕事おそーい」
宇佐見「リードも、オイルも、数が多いんだよ」
呂太 「うわ~! 珍しく怖い……」
宇佐見さんおこ。本当に珍しいな。呂太くんさんの煽りが酷いっていうのが理由の大半なんだろうけどw
下手に触れるな危険。お茶になんか変なもの混ぜられても文句言えなくなるからなw
マリコ「その(楽器のケースから見つかった)繊維片と、被害者の手袋を照合してみてくれませんか?」
宇佐見「……了解」
つい1、2分前に「自分の作業量が多い」(要約)ってこぼしてた相手にそれを言えるマリコさんにしびれない憧れない!!!!!
宇佐見さんもさすがにマリコさんには当たらない。まあ、マリコさんのこれは鑑定に必要な指示だし……呂太くんさんの煽りとは違うし……
でも宇佐見さん、マリコさんに出すお茶は1回だけめっちゃ苦く渋くしていいよ。私が許す。それぐらいなら許される。
◆repetizione(繰り返し、反復)
マリコ「これって、今日のコンサート!(の映像)」
SPの時も似たようなこと書いたけど、本当にこうやって改めて台詞やテロップで時間経過を説明されると「鑑定や捜査の進展スピードが半端ない……」って思う。約半日で、全楽器の押収・鑑定作業開始・途中結果報告までできるのか……
で、日野所長がなんでコンサートの記録映像を見てるのかといえば。
日野 「でもね、ほら。合わせる音が、クラリネットに代わった。これはね、オーボエの音が不安定だったからなんだよ」
亜美 「ええ~? いつもこうやってるんじゃないんですか?」
日野 「言うと思った。呂太くん、去年の嵐山コンサート」
ってことで去年・一昨年の映像まで用意しておいて自分の疑問が抱いた正しさを提示できる有能日野所長。
マリコ「所長。なんでこんなこと、調べてるんです?」
マリコさんがそれ言うの!?
自分の胸に手を当てて、よーく思い返して……いや、無駄に終わりそうだからやっぱりいいですw
マリコ「被害者の(手袋の)繊維片があった楽器は、どっちも調子が悪かった!」
日野 「そう。それって、偶然だと思う?」
マリコ「さぁ……で?」
日野 「……『で?』って……『で?』って言われると……」
マリコ「……さあ。2人とも、仕事に戻って」
日野所長の確変タイムが一旦終了しました。この後、また活躍タイムが多数控えてるのでここはしゃーない。
でも日野所長も結構、鑑定結果とか鑑定希望とかに「で?」って言うことがあるので、だからこそこういうときに自分に跳ね返ってくるんやで、とも思う。自分が言ったことはいつか自分に跳ね返ってくる。インガオホー。くわばらくわばら。
2回目のCMまで
◆di molto(非常に)
刑事部vs広報課。
藤倉 「これは刑事部からの報告であり、広報課の音楽隊を調べるのに、課長、あなたの承諾は必要ないと考えます」
入間 「……それなら。あなた方刑事部の科捜研の所長も、その時、現場にいました。我々音楽隊が容疑者なら、日野所長も容疑者です!」
藤倉 「……なるほど」
犯人以外には全く身に覚えのない事件で、言ってしまえば「面倒事」「厄介事」だろうからそれを全力で回避したいのはわかるけど、いくらなんでも日野所長が不憫すぎません?
・前日に突然音楽隊の助っ人に呼ばれて
・ろくに練習もさせてもらえずぶっつけ本番
・本番をこなしたら事件発生で即、仕事に戻らねばならず
・仕事してたら「お前だって怪しいんですけどぉー???」と難癖をつけられ鑑定から外される
・しかも「日野所長も容疑者!」っつーたのは日野所長をスカウトしたひとり
そりゃ、今回を日野所長スペシャルにしないと割に合わんわ……
逆に言うと、今回が日野所長スペシャルだからこういう話の展開なんだろうけど、そのせいで入間さんがなかなかクズいなw
そんでそんな入間さんの言葉に全く負けない藤倉刑事部長がさいつよ。仮に日野所長が容疑者だろうと、彼にとっては「だからなんだよ」でしかない。だから鑑定から外して捜査は続行。さすが。さいつよ。
藤倉刑事部長的には全くブレてないし、そこが大好き!
◆amarevole(悲哀)
日野 「そんなに動揺しない。僕の疑いが晴れるまでだからさ」
マリコ(食い気味に)「そうですね。……じゃ、DNA型鑑定の結果を報告します」
日野 「いやいや、もうちょっとショックの余韻があっても……」
マリコ「えー、牧村さんのリードナイフの血液は……(以下略)」
マリコさんは、たぶんもう一度日野所長が目の前でぶっ倒れてくれないとショック受けないんじゃないかな……
それに今回は、目の前で日野所長がぶっ倒れたとかそのせいでドミノ連鎖のように冤罪が生まれちゃったとかそういう話じゃなく、一応本人は目の前でピンピンしてましたし……多少はね?
◆scherzoso(おどけて)
マリコ「この大きさなら、死体を入れて運べる!」
?皆さんは、?本当に、チューバのソフトケースに入ってはいけませんよ!#科捜研の女
— ヤマハ・ウインドストリーム (@Yamaha_Wind_jp) 2018年10月18日
今回、楽器を貸してくださったヤマハ・ウインドストリームさんウッキウキで『科捜研』関連のツイートしてて微笑ましくて可愛い。そしてありがとうございました。
そういうわけで、クレーム回避は完璧だな!(目を泳がせながら)
呂太 「怖っ……そんなこと、本当にできるの?」
マリコ「そうね……やってみないとね」(白衣を脱ぎだす)
マリコさんはいつでも本気だから怖い。
マリコ「何してるの? みんな手伝って!」
「何してるの?」はそっちだよ!
でもマリコさんが言い出したら聞かないのはみんな知ってるので、戸惑いながらも手伝う。宇佐見さんも蒲原刑事も呂太くんさんも、皆流されてる……
マリコ「うん……ご遺体は私とそんなに体型が変わらない。つまり……これにご遺体を入れて運ぶことは可能よ」
亜美 「ちょっといいですかー? ……ヒッ! マリコさん、何事!?」
マリコ「亜美ちゃん、どこ行ってたの?」
亜美 「あ……あの倉庫の周りの防犯カメラ映像を借りてきました」
バッグに入ったままモゾモゾしないでください! こっちの腹筋が壊れます!
っていうか、「運べるかどうか」は、マリコさんが入れるかどうかだけじゃなくマリコさんinの状態で持ち上げてみなければ完全な立証にならないのでは?
(しかしチューバのソフトケースの耐重量は約10キロらしいので、実際に人体を入れたら破けるそうです。下手に真似されるのを避けるミステリ的な嘘ってヤツですね)
亜美ちゃんまで驚くマリコさんの奇行。亜美ちゃんもマリコさんの奇行には慣れたと思ってたんだけどな……っつーか「ヒッ!」って言ってたよね亜美ちゃん。亜美ちゃんですら。
それでもこの場で唯一、マリコさんの奇行にツッコめているんだから強い。その後、マリコさんの「どこ行ってたの?」にも動じず応対できてるからさいつよ。
やっぱり亜美ちゃんのツッコミセンスはキレキレである。マリコさん相手にも躊躇いがない。
言動も行動も突拍子がなさすぎるマリコさんと一番漫才を組みやすい相手は亜美ちゃん説、あると思います。よっしゃ、M-1目指そうぜ。優勝あるで。
最後に、これは結構見かけた意見なので私は決して変態ではないという前置きと注意の上で言いますが
ソフトケースに入る前に見えたマリコさんの首元後ろのほくろとか、ケースから顔を出したときの乱れた髪を直す仕草とか、たまらんですよね。
たまんなかったですよね?
あと、首だけ出してる状態、めっちゃ可愛かったよね?
可愛かったよね?
3回目のCMまで
◆indegnato(怒ったように、情熱的な)
日野所長の音楽隊見学アンパン持ち込み。もちろん(鑑定から外れるから)情報収集のためなので、これは実質張り込み。だからアンパンなのか……? 牛乳はどうしたー?
嵐山コンサートは終わったけど、『モンテ・トルメンタ』をまた練習している。さすがに嵐山コンサート専用曲じゃないんだろうけども、他にも色々練習しなくていいんだろか。よくわからん。
刑事部、っていうかマリコさんと土門さんの図らいで「全部押収」。それを許可した上に、一旦はなんだかんだで広報課長をやり込め打ち勝つ藤倉刑事部長もすげぇわ……絶対に敵に回してはいけない京都府警トップ3。次点は宇佐見さんかな。
色々鑑定する中で「やっぱり犯人は音楽隊の誰か」で話がまとまるくん。で、蒲原刑事が机バーン。
どうやら蒲原刑事の分の台詞には、「机叩く」とかそういう動きのシーンもセットで描写されてることが多くなってると『アクターズ・レイディオ』で仰ってたけど、これもそうなんかな。キレキャラ扱いされる蒲原刑事か……
◆fermamente(断固として、しっかりと)
その頃の佐伯本部長の部屋では、広報課(音楽隊)vs刑事部のリターンマッチが行われていた。
佐伯 「ここはひとつ、穏便に……」
入間 「穏便に話させないのは、刑事部です! 彼らは、我々音楽隊を完全に犯人扱いしています!」
佐伯 「京都府警の仲間をうたぐっちゃいかんだろう」
土門 「本部長。昨日のコンサートで楽器を保管していた倉庫に、これだけの血痕が残っていました。ここが殺害現場だとすると、あったものは全て調べるべきです」
佐伯 「捜査一課も、こう言ってることだし……」
前川 「私は、広報課長であると同時に、音楽隊のマネージャーです。音楽隊に不名誉な噂が立つことは避けたいんです」
入間 「私も音楽隊体調として、前川課長と同意見です!」
日和見主義もここまで行くと、ひとつの立派な“正義”かもわからんね。藤倉刑事部長の普段の苦労察して余りある。
今回はなかったけど、佐伯本部長を相手にしたときの藤倉刑事部長が露骨に「やってらんねー」みたいな雰囲気出すのが、実はちょっと好きw ああ、この人も苦労してるよなぁ……って。下も問題児だし……
それだけじゃなく、ちゃんとカッコいい藤倉刑事部長。
藤倉 「つまり広報課長や隊長は、何か不名誉な噂が立った場合の責任は取りたくない、ということでしょうか?」
2人 「……はっ?」
藤倉 「私には、彼ら捜査一課を預かる刑事部長としての責任があります。よって、彼らが何か間違った捜査をした場合の責任は、取る覚悟ができています」
強烈すぎるカウンターパンチ。しかも真犯人を知った上で見ると、藤倉刑事部長のこの台詞が渾身の一撃すぎて相手が瀕死である。
藤倉刑事部長が変わったというよりは、マリコさんや土門さんとの関係が変わったんだなぁというこの台詞。S13~14の頃でもこういう状況下ならこういう台詞は言っただろうし、藤倉刑事部長なら実際に責任取るだろうし本人たちにも取らせると思う。
でもこの台詞を言うことで、視聴者がどう受け取るかが変わったのが大きい、という話。案外変わったのは3人の関係性ではなくて、今までのシーズンを経た私たちの視聴態度、なのかも。
何にせよ、土門さんがここで頭下げてたのは「土門さんも変わったなぁ」なんだけどね。
しかし、ここで佐伯本部長がニヤリと笑う資格はない。「うるさいヤツらを黙らせてくれて助かった。ありがとう」的なニュアンスに見えるんだけど、本来ならそういうのを一喝して黙らせなきゃいけないのは佐伯本部長のはずなんですが?
◆abbadare(注意深く)
長谷部さんの譜面が1枚目と2枚目で使用されているインクが違う、何故だ……というときの鑑定結果報告。
鑑定を禁じられている日野所長が、後ろで“手”を組みながらも“口”を出す。「ほら(顎をしゃくって)こんな風に」のところと「(楽譜の筆跡鑑定が)できたとしても、今の僕にはできな~い」(くるっと回りながら後ろ手をぴこぴこさせる)が一番わかりやすいけど、手は出してない=鑑定はしてない。だからセーフ。というアリバイ作りの演技・演出。めっちゃわかりやすいのに面白い。
ここでの日野所長は、きちんとカッコいいのにこの仕草がお茶目でかわいい。ズルい。これ考えたの誰だろ。ここだけでも、今の日野所長の魅力が詰まってる。
マリコさんが「パート譜」という言葉を知ってたのは、やっぱり昨シーズンの事件が活きてるのかな。
アレもトリックは「ばんなそかな」だったけど楽しかったなぁ。
そして、同じく川井憲次さん書き下ろし曲を贅沢に使ってましたよね。
過去の書き下ろし曲も全て豪華に収録したサントラ第3弾、いつ出すの? 20周年時には出してよ!? 約束だからね!!!?
「掌外沿痕(しょうがいえんこん)」。「傷害・怨恨」ではない。
あー、鉛筆とかで何かをずっと書いてると、どうしても紙についちゃうアレか。そんな名前なのか。そしてやっぱり個人識別できる。人の体はマイナンバー以上の個人識別率。
日野 「このパート譜、変だ。これは、音楽的には絶対ありえない譜面だよ!」
「昨シーズンは冷たい石畳の上で死んでもらったり、200回記念SPでぶっ倒れさせたりしてごめんなさい」って私の中で誰かが言ってた。
日野所長怒涛の謎解きパート突入。真実への譜面は描けた!
この前の直前SPでもいぶし銀の活躍ぶりでしたし、もう実質的な主人公は日野所長かもしれない。時代は日野所長ですよ!!!!!
◆fino(~まで)
思ったんだけど、CMごとに区切るとCMネタをどこに入れたらいいか迷うな。
「CMネタ自体がいらない」って言われると「ごめん」としか返せないけど、私が入れたいから入れる。せっかくのリアタイ視聴+録画視聴での感想なので、当時のリアルタイムネタは積極的に入れておきたい派です。
そんなわけでS18最初の50の恵。開始前SP除く。桃色スマイルバージョン。
相変わらず50代に見えない50代の沢口さん……って、もうこの言い回し飽きたな。もっと気の利いた言葉を見つけたい。なんだろな。S18が終わるまでには見つけておきたいです。見つけられるかはお約束できない。
ラストまで
◆drangend(追い立てるような、緊迫した)
音楽隊の練習に乱入することで、自然とミステリ的な皆さんを集めての推理披露パートに突入できる。ミステリのお約束、「事件関係者を集合させる」。
日野所長が事件解決パートにいるのももう珍しいが、それが私服姿なのも珍しい。ブラウンでシックな雰囲気がカッコいい。その恰好で改めてトランペットの腕前を披露。っつーかもしかして、あのトランペットって日野所長の自前(という設定)なのかな? やっぱ今もトランペットは定期的に吹いてるのかなぁ。
日野 「では、この指揮者用の楽譜を、トランペット用の譜面に直してください」
最初から相手に書き直させたものなんか必要としてなくて、相手を追い詰めるためだけにこれやらせるんだもんな……
土門 「やはり、左利きだったか」
日野 「どうしました?」
マリコ「これは、去年の嵐山コンサートです」(動画を見せる)
初回にして「絶対にこれやられたくないで賞」大賞候補。
前言撤回。京都府警は敵に回したら皆揃って怖いw
これはただの圧迫聴取推理ショーだよ! 弁護士を呼んでください! 15分後の世界から小鳥遊さんのとこでいいです!
マリコ「この譜面の掌外沿痕と、あなたの掌外沿を、照合してみますか?」
今回はちょっと言い回しが違うけど、「鑑定であなたの疑い、晴らしてみませんか」は「お前もう詰んでるぞ」の意味だってばっちゃも知ってる。
よく『科捜研』に対して「まるで京都感がない」という意見があるけど、こういう嫌味はめちゃくちゃ京都の人っぽい。ぶぶ漬けハラスメント。
とかいうと、京都への風評被害だな……
◆concitato(興奮して、激しく)
思ったよりアクロバティックな抵抗・殺人劇だった。仮にも警察官の男性相手にここまで善戦するとか、武闘派かよこの女楽器泥棒。
約1時間でかなり頑張って証拠隠滅を図る前川広報課長。現場の血痕を拭き取り、楽器を全てケースに入れ直し、譜面を書き直して、ケースに死体を詰めて運んで山中に遺棄。
開始前SPの逆恨みエンジンもかなりの高性能ぶりでしたけど、今回の責任回避エンジンのパワーもすごいな……
どちらがよりパワフルなのかって訊かれると、事前に準備してたのと突発的な殺人で状況が全く違うのでなんとも言えないですけど。
◆Koda(ひとつの楽曲や楽章、または楽曲中の大きな段落の終わりに。集結の効果を強めるために付け加える部分)
マリコ「警察の音楽隊は、音楽家である前に警察官。そう言った人がいました」
土門 「あんたは自分を、音楽隊のマネージャーだと言っていたな?」
マリコ「その前に、あなたはちゃんと警察官でしたか?」
警察官である前に、人として犯罪逃れも証拠隠滅もダメだけどな……
S18初回の屋上トーーク。土門さん、マリコさんのこと待ってたの?
土門 「これは、藤倉部長の受け売りだが……職務で何かあった時に責任を取る覚悟。警察官なら、それを持つべきだ」
マリコ「……そうね」
耳が痛い……いや別に私は警察官じゃないんですけど、耳が痛い。
全然関係ないんですけど、エンドロール。「タイトルバック演出」とか、そんな役職あったんだ! そうか、今期とか凝ってるもんな。
すっごい申し訳ないんだけど、エンドロールで気にしてるのって役者さんとか脚本・監督(演出)、せいぜい助監督と、それ以外でも知ってる名前があったら「お!」ぐらいなもんで。
こういうのをちゃんと注意深く見てれば、ドラマはもっともっと楽しめそうだよな。でもエンドロールの頃になると、集中力が……首が背中が腰が腕が。
今回の前川広報課長の敗因は武闘派の女窃盗犯に負けたぐらいの非力さだと思うので、ちょっと今から一緒に京都府警の再発防止筋トレプログラムに参加してくる。
ざっくり雑感。
どうやら風邪ではなかったらしいんだけど最近絶不調の体調のときにこれを見たんですが、そんな煮えた頭で見てたらいつも以上に鑑賞力も理解力も落ちていて、
「きゃー! 日野所長トランペットソロー!
川井さんの書き下ろし曲ー!
吹奏楽版『科捜研』テーマ曲素敵ー!
さすが藤倉刑事部長ー!
うおお、日野所長大活躍ー!」
……って叫んでたらもうエンドロールだった。楽しかった。
楽しかったんだけど、せめてあと15分ほしかったw なんかバタバタと話が進んでいったよ勢いがすごいよ! って息継ぎしてる間に終わった、とも言えるので。
必要な情報は十分提示されてたし、それだけ詰まってたってことなんだけど、あと15分あったら色々もっと……こう……
後ろもドラマ枠の悲劇。調整はできない。仕方ない。
予告とか。
◆attaccasubito(休まず、すぐ次へ)
マリコ大接近
BGMで遊ぶなw
前期の『遺留捜査』しかマトモな3秒予告がない木ミス。遊ぶ時間じゃねぇから!w
仮にも美人の、しかも主人公がこの扱い。
そして「もうこれ、開始前SPで見た……」っていうアレ。無慈悲過ぎるネタかぶり、いやネタバレ。酷いw
……でもさ、沢口さんの綺麗で大きな目で見つめられるという体験ができるなら、たとえ自分の全てを暴かれてメデューサのように石化させられたとしても、その人生に悔いはないって言い切れるんじゃないかな。私は言い切れると思う。
いくら払えばそういう体験させてもらえるの? どこに行けばいいの? 切実に知りたいんですけど!!!
◆seconda(2回目)
雛形あきこ・宮本真希・阿南敦子が揃い踏み。しかも倒叙モノの犯人として。
これはもう勝ち確では……? 開始前SPの古間さんの如く、キャスティングの時点で勝ち確の話なのでは?
主婦3人vsマリコさん。倒叙モノ。このキャスティング。
たとえどんな話になったとしても、きっと楽しい話なんだろうな……期待が高まるぜ。
◆seguendo(次に続く)
「『科捜研の女』の後は!」
ここまであざとかわいい50代の存在が許されていいんですか?
今まで亜美ちゃんとか呂太くんさんとか、ゲストをあざと可愛い枠扱いしてすみませんでした。あなたが……チャンピオンです……!
あのポージングをして許される50代がこの世に何人いるかって話ですよ。もっと言えば、許せるか? あのポージングした時に、その自分を許せるか?
そういうことですよ。
そんなわけで、S18も期待! しておりますよ!
今回の見出しで参考にしたサイト
NCNMusic
「意味が全然違うんだけど……」とかあっても、許してクレメンス。
やる前は「やったら面白いかな」と思ったんだけど、やってみたら楽しかったけど時間もかかったし、正確性もないのでこういうことはもう2度とやりませんw
brumeux
ここからは、今回に関係あるようなないような、そんなすごく個人的なおまけのお遊びの与太話です。
暇で暇で仕方のない、心の広い方だけ読んでね!(全力のクレーム回避)
実は最近は熱で煮えた頭で、
「よく櫻井脚本ファンが言う、櫻井脚本さんが描いてるとされる(そして「そこが好きだ」とよく言われてる)『人間である前に警察官』ってどういう意味だろう」
とか考えて遊んでたんです。
「法律を作ったのだって警察という仕組みを作ったのだって人間なんだし、『人間だからこそ警察官でいられる』んじゃないの? それじゃダメなの?」って。
『人間である前に警察官』っていうのはそれまでの自分には全く理解できない考え方で、私は櫻井脚本は好きだけどそこは全く理解が及ばない、好きじゃないなーと、どこか線を引いて離れたところから眺めていました。
先に言っておくとこうやって考えてたのは、結局はこれらの考えを自分なりにするめみたいにいつまでも咀嚼するための遊び、「どういう意味なら自分はそれを受け入れられるんだろう」っていう自分なりのお遊びなんで、明確な答え、結論なんて出やしないよなー、とか思ってたんですけど。
そんな中に今回の中に思いがけずそんな感じの話が出てきたので、妙な符合にひとりで勝手にビビってたw
なんだろ、誰かに心の中を読まれた気分w 怖いw
しかし今回を見てもしかしたらこの話、ひいては『人間である前に警察官』は、「『人間である前に警察官』じゃなきゃいけないのは、傍から見ればカッコいいかもしれないけど、辛いんだよ」という自虐と愚痴を兼ねた言葉なんだよっていうのをコメディテイストに圧縮した話なのかもしれない、というトンデモ自己解釈。
今回の感想では、捜査に非協力的だった音楽隊の皆さんを指して「音楽隊である前に警察官なんだから、殺人事件には協力しろよ」という意見が多数ありましたし、私もリアタイ視聴時には当然のようにそう思ってました。
でもこの言葉のそれぞれの立場の言葉を、たとえば自分の立場とかに置き換えてみたらどうだろう?
「被害者である前に一般市民なんだから、捜査協力の義務があるんだよ協力しろよ」
「とある家庭の父親である前にこの企業の一員なんだから、この会社のために犠牲になっていつでも休日出勤しろよ」
「女である前に母親なんだから、子どものことだけ見てろよ他のことするな」
「独身である前にアイドルなんだから、客のことだけ考えてろよ恋愛するな」
……みたいな。
それぞれの立場からしてみたら「いやいや! それは違います!」って言い分はたくさんあるアレなんだけど。それをめちゃくちゃデフォルメした形に見えなくもないんですよね。
今回の犯人を庇うわけじゃないけど、同じクズ性根を持った仲間として、
「悪いのはどう考えても勝手に侵入してきた楽器泥棒じゃろ? なんでそいつを捕まえようと抵抗したらいつの間にか自分の一生が終わってんの? アホか!」
って気持ちは、よくわかる。
そこに『殺人事件を隠蔽すればワンチャンあるよ』と悪魔が囁いてきたなら、それに乗っかりたくなる気持ちもわからんでもない。
じゃなければ、人を誑かして存在が成立する『悪魔』なんて最初から言葉自体が存在しないだろうし。
音楽隊の皆さんの方もそうで、今回の事件は別に音楽隊の皆さんの目の前で事件が起こったわけでもないし、皆さんにとっては本当に何も身に覚えがない降ってわいたような天災レベルの話なわけで、そんな状況下でろくに納得のいく説明もなく「楽器も譜面も譜面台もケースも全部押収!!!」って言われて、果たしてすんなりあっさり納得いくもんなんですかね。
感情は瞬間的に出てしまうものだから。
『音楽隊である前に警察官』って言うなら、『警察官』って言葉はそんな瞬間的に出てしまうものすらも全て押し殺さないと成立しないものなのかな。
つい反射的に「なんでやねん!」とも言っちゃいかんほどのものなのかな。
「自分、関係ないやろ……」って愚痴ってもいけないものなのかな。
「できれば面倒事には関わりたくない」と、抵抗を示してもいけないんかな。
そんなに『警察官』って、人間から離れなくちゃ存在できないものなの? 人間がやってることなのに?
っていうのが、めちゃくちゃデフォルメされた話なのかなーと思ったんです。2回目を見たら。
現実だったら、いくらなんでも「殺人事件の捜査です」って言われたら内心に不満があっても「わかりました」って素直に協力するものだろうし、この話の中の音楽隊の皆さんも、なんだかんだありつつ結局は捜査協力はしていた。
でも、外野が一様に「警察官だろ、しっかりしろよ」って押し付けるのは、そういう多数からの大きすぎて重すぎる期待も責任も矛盾も全て一緒くたに、その組織に属するひとりひとりに背負わせてるのかもなぁ……っていう話。
そういう期待と責任と矛盾を背負うから、「だから警察は一般人を拘束したりできるし武器を持てる、そんな強い力を持つことを許されるんだよ」というのは以前に土門さんも言ってたし、他の刑事ドラマでも言ってる。そしてそれは正しい。この上ない正論だ。
そしてその責務を常に遂行できるマリコさんたちは、(たとえ鞄の中に入ってエスパーマリコ化してても)確かにヒーローやヒロインだよ。カッコいいよ。
でもそれは、背負う立場の人たちだけが言っていい台詞じゃない? 今回で言うなら、土門さんが最後に言ってたのが正しい使い方じゃない?
それを外野が勝手に背負わせていいもんなの?
一歩間違えればそれって、彼ら彼女らに期待や希望をかけすぎてしまうヒーローポルノになりかねないんじゃないの?
ポリスポルノにしようかなと思ったけど、別にこの話はよく考えれば警察官に限らないんで、「ヒーローポルノ」ってことで。これだと定義が大きすぎる気がしないでもないんだけど。
とにかく、そんな勝手に大きいものを背負わせてくるヒーローポルノのダシにされたら辛いよなぁ。
そりゃちゃんと責任は果たすけど、お前らの勝手な期待とか希望とか知るかよ!
だって瞬間的に「なんでやねん!」って思うことすら「お前は警察官だろ!」で封じられちゃうとか辛すぎない? 感情を持つことは基本的人権に入らないの?
そういうついつい露呈しがちな弱さを警察官自らが己を律するための、或いはヒーローポルノに足を突っ込みかけた一般人を揶揄するための言葉としてなら、私は『人間である前に警察官』という言葉を受け入れられそうだな、という話。
なので長々書きましたけどこれは私が『人間である前に警察官』を受け入れられるかの思考遊びの一環であり、「如何に私がクズか」っていうのが露骨に露呈していて辛いな……w っていうアレ。
たぶん、大多数の視聴者や警察官の皆さんは、当たり前だけどここまでクズじゃないし酷くないw
そしてたぶん、今回にそういう意図はないと思うw
でも、『人間である前に警察官』を踏まえて改めて見てみると、今回の舞台が警察の音楽隊であるってのも面白く感じられるよね、って思うので、更に続けます。
強大な権力を持った組織である警察の中でも、民間との橋渡し役などとして存在する音楽隊。
なら、彼らは『人間』であってはいけない警察組織の中では、最も『人間』に近い存在と言えるんじゃなかろうか。音楽を楽しむのも人間だけの特権みたいなもんだろうし。
そんな『人間』であってはいけない組織の中で『人間』に近づかなくてはいけない人たちのひとりが、弾みで『人間』に最も害をなす行為である殺人という罪を犯す。『人間』であれば誰でも持っている、自己保身の心を出してしまったが故に。『警察』から『人間』に近づきすぎちゃったんだろうか。
そう考えたら今回の話って、めちゃくちゃ皮肉だなって気がしません?
本当に嫌な話で、めちゃくちゃ鬱話じゃんw どこが楽しい話なんだよふざけんなw
コメディチックな演出とかありえない描写で誤魔化してるけど、「『警察』は『人間』ではありません」を表からも裏からも描いてて辛い。責任感とヒーローポルノは表裏一体。
そして、「そうか、櫻井脚本ファンはこういう皮肉を『鬱』として捉えて楽しんでるんだな……」と解釈してしまう私。
「じゃあその境地までたどり着けない私はやっぱりそこまでの信心を持てません、覚悟も持てません。話は好きだけどさぁ!」と裸足で逃げ出すしかないなぁっていうw
しかし私も、なんだかんだと屁理屈こねようが、ヒーローポルノは大好きだし。
警察官としての責務を背負う皆さんがカッコよくて大好きだし、過去に『土門さんのパーソナルな部分が知りたいというよりは、あくまで「刑事」を土台とした時の土門さんの素が知りたい』『私は捜査一課の刑事である土門さんが好き』って言ってるし、それは嘘偽り無く未だに揺らがない本音ですし。『耳撃者』はノーカン!(しつこい)
今回の結論は「自分がクズの甘ちゃんなのがわかって辛い」です。
私も躊躇いなく「人間である前に○○○(責任ある立場)」という言葉を受け入れて、自分の背負うものに対して誠実な人間でありたかった。いや、理想としてはそうあらねばならんのだよな。そこまで行かなくても、せめて自分の背負うものには責任を持たねばならんのよな。反省。
なんで木曜夜8時のドラマでこんなお説教受けてんのやろ。それとも、さすがにこれは被害妄想か。じゃあなんで私はこんなに被害妄想をこじらせてんのやろ。自分がクズ人間過ぎて辛い。それが身にしみてわかりすぎて辛い。
……数ヶ月後、この感想を読み返した時の私はきっと、「我ながら、この時は辛かったんだなぁ」と振り返ることでしょう。たぶん、こじらせてるのは被害妄想に加えて風邪。肩と背中と脹脛が熱でバリィさん。