【科捜研の女 season19】第15話 感想

科捜研の女
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File.15 女神のぬか漬け

ゲスト:森口瑤子、少路勇介、仲村瑠璃亜、戸井勝海、武野功雄、坂ノ上茜、宇谷玲、星野美恵子

脚本:岡崎由紀子
監督:田﨑竜太

 今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!
 ぬか漬けといえばお夕飯の友では、というところから。
 順位は投票開始時からずーっと変わりませんでした。マリコさん、いくらなんでも票数少なくない? マリコさんとディナーだよ? って思ってたんですが、今回を見れば納得、なのかな……あと、たぶんめっちゃ高いところ行くことになりそうだし……
 風丘先生の手料理が人気。たぶん、今の『科捜研』レギュラー陣の中では、唯一まともに日常的にご飯作れる人だからな……圧倒的な料理力不足! 料理は科学じゃなかった!!!!
 土門さんに奢られたい。土門さんはどこに連れて行ってくれるんだろう。定食屋みたいなとこかな。土門さんがお酒飲んで少し上機嫌なところを間近で見てみたいみたいな願望は確かにある。
 若手トリオと割り勘で飲み会。何話せばええんじゃろか。っつーかこの3人、仲いいのは見てたらわかるけど、一緒に御飯行って何を話すんじゃろか。やっぱり職場のことなのかな。「今日のマリコさん報告」とか、「本日の日野所長の寝顔について」とか、「昨日の風丘先生の差し入れ評」とか、「土門さんがこんなこと言ってたんだ」とかかな。なにそれ、私だけ置いていかれる話題じゃん。そこに放り込まれるのは辛いw

 今回の結果に限った話じゃないし、今回の結果が特にどうとかじゃないんですけど、最近は呂太くんがいる選択肢に結果が偏りすぎてつまんないな……というのをうっすら感じる。私の中では、一時期の宇佐見さんみたいな感じになりつつあるw ぶっちゃけ、扱いに困ってきた。呂太くんが絡まない質問を考えてみようと思います。

 はい、今回!

全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ

 ぬか床トリップ☆マリコさん。

20の見どころ

◆1.最近の流行りならなんでも知ってる呂太くん

 たとえぬか漬けであろうとも、流行っていればなんでも知ってる。なんなら『ぬか漬けの女神』森本さんのことも「様」を漬けて違う付けて呼ぶ。
 なんか雑誌いっぱい読んでそうだな。そんな呂太くんに聞きたいんだけど、テレビ雑誌なら何がおすすめですか?
 現場にあったぬか漬け、何に見える?

亜美 「これ、被害者が食べてたものでしょうか? ミニトマトと……ナス」
呂太 「ズッキーニだよ」
マリコ「キュウリじゃないんだ」

 ふたりとも自分の知識だけ、思い込みで語ってる、って感じ。今はなんでも漬けるナウい時代。はい、ふたりとも不正解!
 まぁ、そもそも「ズッキーニって何?」って話ではある。ウリ科の中でもカボチャの仲間なんだって。母が作ってくれるズッキーニのトマト煮込み、好きだったなぁ。

◆2.『科捜研』の前は『ハナタカ!優越館』

 そういえば、野菜ソムリエの森乃さんが来て、ズッキーニだのミニトマトだののトリビアを披露してたな。UFOズッキーニとか、ミニトマトの呼び方は世代で違うとかの話をしていた。
 「ミニトマト」と「プチトマト」の呼び方話。
 なんでも、「プチトマト」は日本に来た品種の名前で、今はもう純粋な「プチトマト」は世間に流通してないんだとか。
 で、「ミニトマト」は「プチトマト」も含む小さいトマトの総称なので、徐々にこちらが使われるようになり、今の若者世代は「ミニトマト」と呼び、アラフォー以上は「プチトマト」と呼ぶことが多いんだって。
 それを踏まえると、今回の『科捜研』ではみんなちゃんと「ミニトマト」呼びしていたのであった。こ、細かい……
 っていうか、『ハナタカ』で野菜特集してたのは一応『科捜研』の宣伝でもあったのかな……なんか、『ハナタカ』でちゃんと(?)こうやって宣伝してるの珍しい気がするw

◆3.ぬか床は見ていこうよ!

 何はともあれ、ぬか床の中は調べなきゃダメじゃろ!
 土門さんも蒲原刑事も、ミステリや2サスを嗜まない人なんだなぁ……ってのがわかるシーン。
 そりゃぬか床には何か隠すじゃろ。ドラマにぬか床が出てきたら、大体は通帳か凶器を隠してるんだよ。これでひとつ覚えたね! 土門さん!

◆4.風丘「『持ち帰って鑑定してみます』……でしょ?」

 「さすが先生」っつーか、「そりゃ10年以上も言われてきたら覚えるじゃろ」っつーか。これか「先生調べてください」のマリコビームの二択じゃん……50%で当たるやつじゃん……微物ならほぼ持ち帰るじゃん……
 それはともかく、次回が次回なので、マリコさんと風丘先生の阿吽の呼吸を前の週から視聴者に見せつけていくスタイル。今回は題材もあって、通常回にしては風丘先生が目立ってた。

◆5.なんかマリコさん、お疲れ?

 風邪って感じじゃないけど、なんか声がお疲れ気味じゃなかったですか?
 沢口さんの体調への考慮を度外視するなら、今回のマリコさんのかすれ気味の声は色っぽくて素敵でしたね……好みです……
 でも、やっぱりマリコさんはハツラツとした感じじゃないと寂しくなるし、単純に心配になるので、お元気でいてほしいっすな。この猛暑じゃ、それも難しいだろうけど……(この回は猛暑前の撮影とか聞いたけど、よく知らない)。

◆6.今回の蒲原刑事は私の敵です。

 色っぽいマリコさんボイスに耳元で囁いてもらえる蒲原刑事。
 は? お前……は????
 そしてマリコさんと並んで、美味しいぬか漬けをごちそうになる蒲原刑事。
 お前……は? お前……おまえ!!!! 蒲原! おまえ!!!!!!!
 なんだよお前そこ代われよ! なんで……なんで、なんだよその役得ぶりは! お前! そこ代われよ! 何を平然と当たり前のようにぬか漬け食ってんだ! 代われよ! 代わってください! お願いします!!!!!!
 私の醜い嫉妬はともかく、今回の蒲原刑事は「そこ、土門さんが一緒でも変わらんよね……」って感じじゃなくて、ちゃんと蒲原刑事っぽくてよかったです。ぬか漬け食べてあんなフレッシュな反応をする土門さんは嫌だw
 まぁ、それはそれとして、今回の蒲原刑事は私の嫉妬の対象なわけですが。私だってマリコさんと並んで美味しいぬか漬け食べたいわよ! なんだよ! 羨ましいんだよ!

◆7.マリコさんは味覚オンチじゃないんです!

 確かにマリコさんは料理下手だけど、味覚オンチじゃないってことがわかる。ちゃんと美味しいものには美味しいって言う。自分が作った煮物がまずいってこともわかってるんだよ。
 マリコさんが食べ物食べて「美味しい!」って顔輝かせてんの、かわいいな……マリコさんはかわいい……(猛暑で溶けた思考)

◆8.マリコ「味じゃなくて微生物の話」

 かわいくてもマリコさんはマリコさん。語り口が安心の科学バカ。相変わらずのオタク特有の早口に笑うw
 もう『科捜研』も20周年で、マリコさんのキャラもその間にだいぶ変化したけど、「マリコさんってオタクだよね……」なところは変わらないから安心できる。見た目が美人で可愛いから騙されがちだが、マリコさんって意外と私たち側の人だよね。突き詰めたオタクの趣味語りのテンプレっつーか。ビジュアルで得をしまくってるマリコさんである。人は見た目が100%。
 土門さんはマリコさんの中の身近な感性的な言動を見つける度に「からかってやろう!」って顔をするが、半分以上はマリコさんのぶっ飛びセンスでカウンター食らってるから笑う。20年近く付き合いがあろうとも慣れないマリコさんのセンスってすごいな……実際に傍にいたら、毎日が刺激的すぎて飽きないんだろうな。
 それでも、土門さんはそんなマリコさんの扱いを心得てるのがすごい。というか、扱いを心得るまでコミュニケーションをとることをやめなかったのが偉いと思う。今回はマリコさんの話を流してたけど、あれはあの対応が一番その場に適切だとわかってたからだし。
 捜査上においては会話をやめるつもりはない、といつかの言葉を日常でもきちんと有言実行してるのが偉いな……と、通常回のコメディ描写を無理やりこじつけて感慨深くなる。それが『科捜研』オタクって人種らしいですよ。
 なので、上記の戯言に少しでも肯定的な考えを持っちゃったら、あなたも『科捜研』オタクです。

◆9.ぬか漬けキット

 お手軽にぬか漬けできるキット、むしろ現代だと売れそうだけどなぁ……特に料理面だと、「手間暇」と「お手軽」を両立した便利グッズは需要ありそうな気がするけど、何がアカンのじゃろな。
 「もしかしてマリコさん、(ぬか漬け)やってみたいんじゃ……?」とひそひそ話する呂太くんと、笑ってる土門さん。完全に、「お母さんがまたなんか新しいものに興味示してるよ、お父さん……」な息子であるよ、呂太くん。
 呂太くんが土門さんと接してるの、なんか新鮮さがあっていいな。父と息子感。年齢的にも違和感ないし。土門さんには疑似父親として甘えてみたいという願望は確かにある。父ちゃん、私もぬか漬けキットほしい! 今回は絶対に飽きたりしないからー! 買ってよー! 買って買ってー!

◆10.蒲原「マリコさん、どうかしたんですか?」

 これ、本人に直接聞いてるんじゃなくて、周りに聞いてる(声がデカいけど)のがマリコさんの普段の扱いがわかるようで笑う。
 ああいうときのマリコさんに直接触れたらダメです、ってのが刑事陣にも伝わってるようで。触らぬマリコさんになんちゃら。でも気になっちゃうから聞いちゃう辺りが蒲原刑事である。そういうところが好きだよ。

◆11.風丘「今日のおやつは炒りぬかクッキー!」

 
 呂太くんいわく「さすが先生、いつもながらに空気読めてる!」だそうですけど、被害者の胃の内容物から連想できるものを差し入れにするのは、マリコさんほどじゃなくてもなかなかぶっ飛んだセンスだと思うんだ。今更だけどw それをまた平然と食べる皆さんよ……やっぱここの人たちも相応に変人よね、ってのがわかるヒトコマ。今回は漬物そのものじゃなくて一捻りいれてるから、多少はマシなんじゃろか。
 夏の装いの風丘先生。Tシャツにパンツ姿で軽やか。めちゃくちゃ身近な格好だな……と思いかけたけど、忘れちゃいけないのは風丘先生はお金持ちなことである。「食べたくなったから」という理由だけで、毎度まいどお菓子を見繕って、時には並んで買って、科捜研に持ち込んでくる人なんだよ。
 このイトーヨーカドーとかダイエーで買えそうなTシャツも、実はブランド品だったりするんじゃろな……前も、「すげぇセンスのインナーだな」とか思ってたら、実はうん万円するようなやつだったってのが視聴者に特定されてたことがあったし。

◆12.風丘「みんな、ホント料理しないんだね……」

 家庭的なことなら風丘先生しか答えられない『科捜研』です。
 かろうじて調理器具に触れそうなのは宇佐見さんぐらいで、その宇佐見さんも、仕事やお母さんの介護でそんな凝ったことはしないだろうしなぁ。
 みんな、日頃のご飯はどーしてんだべ問題。日野所長は出前とか惣菜や弁当を買う生活なんだろうし、亜美ちゃんも外食とかお弁当とかカップ麺なイメージ。宇佐見さんも、作っててもそんなに頻度高くないだろうし。
 一番想像できないのは、実は呂太くんかもしれない。一応、初登場時に炊き込みご飯のおにぎりを食べてはいたんだよなぁ。全く自炊しないってほどじゃない、かもしれないけど、作ってもパスタやサラダやサンドイッチなんかをお手軽に、なんだろうな。女子か。
 マリコさんは……今はなんか、自分の食事とかあんまり興味なさそうにも見える。行きつけの定食屋でも作ってないと、日々の食生活が不安すぎる。お母さんやお父さんに面倒見てもらってたもんなぁ。昔はカップ麺をストックするぐらいには食ってたみたいだけども。

◆13.鶴丸さんに会いたい……

 今回ぬか漬けが出てきたとき、熱心なファンなら旧時代の『科捜研』でマリコさんもマリコママが漬けたぬか漬け好きだったよね、ってことを思い出すのでしょうが、私は「京都でぬか漬けっつーたら『京都地検』じゃろ……! 鶴丸さんに会いたい……会わせて……!」ってなってました。
 なんか、アイドルの可愛ルミさんがすげぇネイルでぬか床触ってるのを見た時に、その思いが抑えきれないぐらい溢れてしまった。
 確かミニトマトのぬか漬けも出てきたことあったし、「そんな爪じゃぬか床もかき回せないでしょ!」ってキャラに喧嘩ふっかけてたこともあったと思う。
 『科捜研』ももちろん大好きだけど、『京都地検』はまた別格なんだよな。人情モノもコメディ描写も湿度のある話も好きだったなぁ。私は終わり際の第8~第9シリーズも大好きです。
 あの、その場の空気すら画面から伝わってきそうな湿度のある演出が好きだった。アレが「エモい」ってことなんじゃろな……
 良くも悪くも、今の『科捜研』ってそういう湿度があまりないよなぁとは思う。人情話やっててもドライなことが多い。それがいいこともあるし、ぶっちゃけさっぱりしすぎててどうかなって時もある。
 『科捜研』って、私がちゃんと木ミス枠を見始めた頃は、そのサバサバしててドライなところがむしろ枠の中では異端だったけど、今はもう王道になっちゃってる感ある。
 実はそれがちょっと、寂しい。もうちょっとウェットな、湿度のあるシリーズもまた見てみたい……できたら、名取さんとか主演で……
 『京都地検』が終わった理由は蟹江さんが亡くなったことが大きいとは思うんだけど、でも第9シリーズ最終回って、どこまで意図してたのかわからないけどちゃんと作品の最終回としても成り立ってるところも好きだったりする。『京都地検』は作中の経年変化もはっきりしてて、うっすらとでも終わり際のことは考えてたと今でも思ってる。
 だから『京都地検』に復活してほしいとは、実はそこまで本気で思ってないんだけど、名取さん主演で、ああいう湿度のある話もやれるシリーズはぜひまた見たいよなぁ。
 なんて、同じ週に名取さん主演の金8ドラマ続編の報があったので思っちゃいました。『カクホ』に続編あったのは嬉しいんだけど、またスーツも着物も着こなす木ミスの名取さんが見たい……

◆14.ぬか床を育てるマリコさん

 私が無知なだけなら申し訳ないんですけど、ぬか床に外の空気を吸わせるって文化は一般的なものなんですかね……?
 雪絵さんの「ぬか床は赤ん坊みたい」(要約)を真に受け過ぎてるよマリコさん! 違う、そうじゃない。
 うっとりしながらぬか床をかき回して語るマリコさん、完全に推しと同調したと思い込んでるオタクの語り口である。二次元の存在に思いを馳せて「尊い……」って涙を流すオタクと変わらんじゃないかコレ。
 マリコさんにかかればぬか床だって科学であり、そんなぬか床=科学を自らの手でこね回して変化を間近で見られるという体験ができるのは、そりゃあ科学オタクのマリコさんからすればうっとりしたくもなるんだろう。言うなら、「私の手で育つぬか床、尊い……」みたいな。
 やっぱりマリコさんは目を輝かせて科学オタクぶりを見せつけているときが一番かわいいと思う。言語は一緒でも話が通じなさそうなところが、思い込んだときのオタクって感じでヤバい。身近さやデレはあくまでスパイスであって、マリコさんはそもそもぶっ飛んだ人だよねって前提があってほしい派です。
 完全にドン引く科捜研の皆さんの気持ちがめっちゃわかるw 同じジャンル(科学オタク)でも、微妙に属性も違うし、思いの深度はもっと違う。「オタク」なんてのは、大雑把なくくりでしかない。
 ただし、ドン引きしたり呆れたりしてても、そんなマリコさんの解釈を、誰ひとりとして否定はしないのが『科捜研』。この科捜研はオタクに優しい世界。程度や方向の差に違いはあれど、みんなオタクな面を持ってることに変わりはないからね。この科捜研の描写に、オタクたちが大事にしなければならない「個性の尊重」がある。そこまで大袈裟な描写じゃないです。
 ちなみに、あの変色したぬか漬けは「最高の浸かり具合」なんだそうですよ。東映公式。でもマリコさんが手にしてるってだけであのおどろおどろしいSEをつけられるんだから可哀想だよw

◆15.マリコさんに触れられたい

 雪絵さんの手を握るわ、野村さんにはイケメンな肩ポンを決めるわ、風丘先生の手も唐突にぎゅっと握るわ、マリコさんは自分がスキンシップする効果を知っている。
 マリコさんは割と誰にでも気軽に触れる傾向があるが、決め時はちゃんとわかっている。「このタイミングでスキンシップすれば落とせるな」と無意識にわかっている。
 マリコさんは疑いようのないオタク気質だが、同時にビジュアルは最高級に恵まれた人であり、それとは別に天性の人たらしの素質を持っている。これらをハイレベルに組み合わせるとマリコさんになる。マリコさんは私たちの仲間ではなく、私たちオタクが目指すべき到達点のひとつなのかもしれない。ビジュアルばっかりはどうしようもないんだけど……

◆16.ルヴァンCMチャレンジ

 ってのを、私はひとりで勝手にやってます。
 今期『科捜研』ではルヴァンのCMが通年でスポンサーっぽいので、放送中に流れるCMが沢口さん単独版なのか、科捜研メンバー版なのかをひとりで予想して遊んでます。
 ここ最近は予想ハズレばっかりで寂しい。ってか、科捜研版が流れなくて寂しい。次回、夏クール最終回こそは科捜研版で……!

◆17.取調室で説明していった!

 事件時、どう動いたのかをきちんと説明してくれた犯人。
 いやでも、取調室って本来はこうあるべきよな。容疑者の自白は取調室で聞くものだよね。

◆18.人を殺したことが間違いなんだよボケ

 マジでこれ。茶化しようもなくこれ。
 ぬか漬けに罪はないんだよ話。土門さんのこれは正しいよ。
 全然関係ないけど、今回は土門さんの出席率が高めでしたね。っつーか、蒲原刑事とこんなに一緒にいたのが久しぶりだと思う。「思う」だけで、実はそうじゃなかったらごめん。でも見返して確認するのが手間だというのが本音です!
 もう蒲原刑事も、一人前にかなり近づいているからな。出来る息子に甘えてる父ちゃん感。別に前の蒲原刑事がダメだったとかそういう話じゃなくて。

◆19.喪服の森口瑤子さん……だと……?

 夜8時に見ていいのだろうか。色気がヤバい。やつれてるの最高……
 不謹慎な自覚はあるが、美人が喪服を着ると、なんでこう、胸の下の辺りがきゅってなるんだろうね。きゅーって。マリコさんが喪服着てたときも、きゅーってした。
 今のマリコさんのビジュアルで喪服を着用されたら、私は死ぬかもしれない。私の心が死ぬ。マリコさんのビジュアルで確実にひとりは死人が出ますよ。私です。

◆20.風丘「なんか起こりそうじゃない」

 マリコさんと土門さんが一緒にいることは、別にそんな当たり前のことじゃないらしい。少なくとも、風丘先生にとっては。
 この引きであの予告なので、風丘先生はこのまま立てこもり事件に巻き込まれるのかと思いきや、よく見たら着てる洋服が違うから別日っぽい。
 マリコさんが珍しく御礼言ったせいでフラグが立って風丘先生が……って言う気マンマンだった、っつーか実際言ったけど、次回は後日の話なんかい!
 いやむしろ、後日のほうが怖くない? そんなスパン空けてもフラグはきっちり回収させられるとか怖くない? この京都はやっぱりこわい。
 しかし、マリコさんに御礼を言われた風丘先生が本当に信じられないものを見ている顔でダメだった。仮にも10年以上付き合いのある人から御礼を言われて向ける顔じゃないw
 本人も言ってるけど、如何に普段コキ使われてるかが出過ぎてる。次回は、それでも成り立つマリコさんと風丘先生の信頼関係にもスポットが当たる……んだと思います。たぶん。

簡単雑感

 なんかいい話になってたけど、いい話……なのかな。死ぬ間際に不倫や家庭不和を後悔しただけ、マシではあるのか……な……
 今回だけに限らないけど、特に今回は2サスっぽい話の作り方だなーと思った。
 個人的に東映刑事ドラマの中でも色々種類があって、『科捜研』は2サスに近い作り方の話も結構あるよねーって。
 そもそも、刑事ドラマと2サスって何が違うのさって話だけど、色々あるとは思うけど個人的には、話の運び方が違うと思う。
 刑事ドラマは通常1時間(実質45分)の中で、メインに取り扱う事件(軸)はひとつなんだよね。死者が何人出ようと、事件がいくつ起ころうと、大きく取り扱われる軸はひとつ。その軸を試行錯誤して掘り下げていく中で、起承転結を作っていく感じ。
 対して2サスは、起承転結を様々な出来事を次々に起こして繋げていくってのが多いと思う。意外と解くべき謎がひとつじゃなくて、あっちこっちに視点や考えが移動することが多い。色々な出来事を、ひとつのやり方でひとつの線になるように繋げていくっつーか。
 今回は、解くべき謎はひとつだったじゃん? じゃあ刑事ドラマじゃん? って見えるけど、割と2サス的だったなーと思う。捜査と捜査が繋がってないというか。今回のマリコさんたち、特に科学捜査してないし……決め手の「ぬか床はかき回した人の潜在菌で個人特定できる!」っていう一点突破で、謎が解けたのも、まぁ大体が偶然の閃きに助けられたたまたまだったし。試行錯誤するというよりは行きあたりばったりな感じが2サス的だった。
 これ、ぶっちゃけ『特捜9』とか『おかしな刑事』でやってても違和感ないしな……この2つはキャラ同士の絡みこそが何よりも特徴で、そこが見どころになるから捜査の過程がどうなってもそこは割とどうでもよくなるんだけど、一応『科捜研』だと捜査の過程そのものも面白くあってほしいな、というファンの贔屓目とワガママです。捜査面が単調な『科捜研』は辛い、っていう、個人の好みの話です。
 なので事件的には面白みは殆ど感じなかったんだけど、マリコさんがぬか床に目を輝かせてたのが可愛かったです。そこがとにかくよかった。マリコさんはこういうぶっ飛びぶりを見せるからかわいいんです。
 ごくたまにはこういう回があってもいいけど、ごくたまにでいいです。マリコさんのかわいさがなかったら危なかった。

次回予告とか。

 立てこもり事件に巻き込まれた風丘先生から、防犯カメラ越しのSOS!

 もはや解剖関係なくても事件に巻き込まれる風丘先生。これはもう、「風丘早月」という彼女のキャラの立ち具合を示してる。すごいよなぁ。
 次回のサブタイも、まんまストレートに「風丘早月のメッセージ」である。
 このサブタイの意味はともかくとして、サブタイにキャラ名が入るのはマリコさん(お馴染み『マリコの~』のアレ)、土門さん(S18-3『土門刑事の女』)に次いで3人目。風丘先生の扱いの重要さがわかりますな。
 ってことで、名前がサブタイに入らなかったので、この前のお茶回は宇佐見さん回としてはノーカンってことでよろしおすな?

 それはともかく、卒業するかも詐欺。
 いやこの段階で「詐欺」って決めつけるのもアレだなぁと思うんだけど、まぁたぶん恒例の詐欺でしょう。少なくとも死にはしないと思うし、悲劇の卒業ってことはないじゃろ。あっても一旦離脱くらいでおねしゃす。
 この卒業詐欺予告、確かに土門さん辺りでやりすぎたよなーとは思うんだけど、それに真面目に怒ってる人を見ると、自分の不真面目にヘラヘラしてるところを刺されてるようで後ろめたくなるし、言い過ぎてる人にはモヤッとするのが正直なところ。
 自分が不快には思ってないからってのが大前提ではあるけど、なんか一部過剰反応しすぎじゃね?って人もいる気がする。
 でもそれぐらい、キャラ卒業とかには悲しい思いをするファンもいるんだよって話だな。私とは感じ方が違うよって話だ。

 私の場合、土門さんの卒業詐欺も、何度目かにはもう苦笑いにはなってたんだけど、自分としては「卒業詐欺を跳ね返すぐらい、内容に自信があるってことなのかな」と思ってる。それでもまず、ドラマ本編を見てもらわなければ話にならないから、なりふり構わず宣伝してんだなぐらいに好意的解釈してます。実際、土門さん死ぬかも詐欺の回は、何の見どころもなくどーしようもなくつまんない回とかない(と思ってる)しな。
 土門さんの卒業詐欺に関しては、正直、あの正月SPからの今期初回で笑っちゃったから許したwになってる部分はあると思うw だって、あんな大怪我負ってたのにしれーっと何事もなく出てきてんだもん。そりゃ笑うでしょ。
 もう誤解も語弊も恐れずに言うなら、あの流れって謝罪会見的なアレでしょ。「土門さん卒業詐欺は正月SPで終わり! これが禊です! はい、これでもう卒業疑惑はノーカン! なかったことにしてください!」っていう声の大きい堂々とした言い訳だと思ってる。だから土門さんは刑事という概念になったのだ。
 あの勢いについ笑っちゃったヤツとしては、「許すw」ってなっちゃいましたって話。自覚してんだったらいいや、ぐらいの気持ち。さすがに「もう卒業詐欺もアレだな」と自覚してたんだな……って。
 視聴者にツッコミ入れられたり不満を持たれたりしてるのは重々承知の上で、それでも盛り上がっちゃうからついついやっちゃうんだ☆ てへぺろ☆
 上手いところに落としてくれるなら、予告では嘘をついても構わんよ派。ある程度は。予告でワーキャー騒ぐのも、リアタイ視聴の特権ではあるし。順番がランダムになっちゃう再放送では意味がわからなくなる引きだw リアルタイム視聴でしか味わえないドキドキを特権にする、これはこれで効果的なSNS対策かもしれない。
 自分としては、予告詐欺よりお茶回のような話を当たり前にやられる方がよっぽどダメージがデカい。ある程度のクオリティが保証される風丘先生回+戸田山脚本な時点で、今回のような予告詐欺については不問に付したい。同じくハズレなしだと思ってた宇佐見さん回というワクワクを返して。
 いつまで私はこの傷を引きずるつもりなのか。もう2週前だよ。

 これで次回がつまんなかったら、そのときはもうアレだ。マイぬか床を京都東映に送りつけようか。「爪の垢代わりに『科捜研』ファンの潜在菌を煎じて飲んでください!」って。煎じたら菌は死ぬのかな。じゃあ炒りぬかクッキーにでもするか。

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