IP_FINAL ディープフェイク
ゲスト:内山理名、大東駿介、波岡一喜、内田恭子、升毅
脚本:戸田山雅司
監督:神徳幸治
そんな感じで最終回!
今回のキーワード
【ギリシャ神話】
中二病ならみんな好きなヤツ。創作好きも好きなヤツ。
この話の見どころ
◆プロメテウスの火
要するにどういうこと?
こういうこと。→「プロメテウスの火」って一体何なの?
ギリシャ神話。中二病なら一度は調べてハマるヤツ!
つまり、西堂さんも中二病ってことやな。ってことは、安洛主任も……いや、なんでもない。
実際のところは、安洛主任の発言とちょっとニュアンスが違うっぽいけど……まぁでも、「人の手には余る力」ってことやね。主に原子力とかのことを指してる場合が多いらしい。
ディープフェイクだけではなく、サイバー技術そのものが、ある意味では「プロメテウスの火」なのかもしれません。人の手には余る力。
◆ラニシン
木ミス、っていうか『科捜研』ファンにはお馴染み(?)の毒物ですな。S13-7に出てきた、希少な毒物……らしいけど。こちらではその希少性への言及はなかった。
「『科捜研』でも聞いた言葉は出てくるけど、世界線はパラレル」ぐらいに思っといたらいいのかな。この世界には榊マリコさんはいない。っていうか、いたら亜美ちゃんとか泰乃ちゃんとか、引っ張られてるでしょこっちに。間違いなく。
◆全警察職員一元管理システム
警察官が起こす年間数百件の犯罪を減らすために、全国30万人の警察官・警察職員の行動を把握する必要がある。なのでメールの送受信やネットのアクセス履歴を収集。GPS端末で行動も把握したい。
そんなシステムを構築するために、「犯罪インフラの撲滅」というお題目で安洛主任を警察庁へ異動させたい、とな。
なかなかぶっ飛んだ話だが、そもそもそんなシステムを安洛主任ひとりでどうにかできるもんなのか。デスマーチで泣く安洛主任が見られたかもしれない未来があったわけなの?
いやまぁ、安洛主任が異動を断ったことでこの計画が頓挫した、なんて話もないわけなので、別に安洛主任ひとりに任せようみたいな話じゃないのかもしれないけど……惜しい人材を無くしたけど管理計画は他の人材の手によってちゃんと動くよ、かもしれないし。
◆夏海「実の父親なのに」
衝撃の発言。知ってたんかーい!
ってことは、気づいたタイミングは絆ちゃんが縁さんの娘だと知った時しかないわけだが、それからずっと黙ってたんかーい!
夏海先生もお人が悪いぜ……
◆絆ちゃんの母・縁さんの真実
絆ちゃんが生まれた年の大震災、阪神か。
現実に起きた災害を目の当たりにして、災害医療を学ぶために縁さんは安洛主任の前から姿を消した。
でもさぁ、なんか……一言あってもよかったじゃないか!
っていうか、私は未だによくわかってないのかもしれないんだけど、縁さんが亡くなったのは絆ちゃんが幼い頃(3歳ごろだっけ?)だよね? なんで今、安洛主任に接触したんだっけ……?(そこからかよ)
まぁ、それはさておき、安洛主任もちゃんと縁さんとのことを覚えてたと。忘れてなんかいなかったと。それは以前にあった安洛主任の持っていた写真のことでわかるけど、更に夏海先生からもダメ押し。安洛主任、ホント当初の想像より全然人間臭いよな……
◆安洛主任、取調室に来る。
お前、安楽椅子探偵じゃないんかい!
でもまぁ、このシリーズは「安楽椅子探偵の成長」みたいなテーマなんじゃないかと思うので、それでいいんだと思うんですが。
サウンドスペクトログラム。これも『科捜研』で見た。どちらも同じ戸田山脚本なので。でもどっちにせよ、こんな仕掛けに気づくのはただの名探偵だけだよ!
◆宣戦布告!
これは『スペシャリスト』の「我々」じゃん! 来たよおい!
名探偵の敵だよ! きたよ!
とテンション上がったけど、よくよく考えるとこいつ、後に安洛主任が言うとおりの小悪党なんだよなぁ……
◆パンドラの箱
「パンドラの箱」って一体な~に?
今回の場合、唯一残った希望は「西堂が自己顕示欲の強いアホだった」って感じでしょうか。宣戦布告なんてせず、こそこそと小遣い稼ぎだけしてれば、もしかしたら逃げ切れたかもわからないのに。
◆多和田さんの宣言
多和田「西堂は、サイバー総合事犯係が絶対に捕まえてみせます!」
父親への決別宣言。多和田さんの成長物語でもあるわけですよね、今回は。
◆ホウレンソウ!!!!!!!
っていうか、絆ちゃんは単独行動しちゃダメ! 刑事は二人一組が鉄則!!!
平塚係長も、ちゃんと絆ちゃんが単独行動してること言って!!!!!
平塚係長はこういうこと出来る人だって信じてたのに……ううう……
◆七波「『ふたりの関係』って……まさか!」
安洛 「絶対勘違いしてるが、説明する5分が無駄だ」
まぁ、まさか「実の父娘です」とか思いつかないよな、普通……
どさくさに紛れてサイバー総合事犯係解散の事実も知らされる皆さん。七波さんのツッコミが冴える。
◆岡林くんの「巡査」Tシャツ
を見るのも、これが最後か……
◆京都の四神と消し炭
父親に教えてもらった薀蓄を、偶然とはいえ活かす絆ちゃん。これはお父さんも涙腺来ますわよ。
◆安洛「父さんが絶対に助ける!」
そりゃこんな可愛い娘を助けられない父親なんて父親じゃないよな。
直前に、自分が教えた薀蓄を早速活かす娘とかいう可愛いところを見せられてたのもあって、デレデレの安洛主任である。アンタ、ホント人間臭いな! 初回の変人ぶりが嘘のようだぜ!
◆華麗に墓穴を掘る
ディープフェイクにはディープフェイクでやり返す。
でもあのディープフェイクニュース、もしかしてそのためだけにテレビで流したの?
いやでも、あの空港だけハッキングすれば、いけるのか……?
これ、バレたら怒られるヤツでは……テロリスト捕まえるためなら緊急避難的なアレなのかな。
◆0でも1でもない、割り切れないもの
安洛 「何故なら……それが人間だから」
デレデレやないかーい!
とうとう絆ちゃんを娘と呼んだ安洛主任。ここにカタルシスを感じるか否かで、このシリーズへの評価変わりそうよなぁ。
そして、多和田さんも「割り切れない」答えを出す。多和田さん、やっぱアンタ、スパイには向いてなかったよ……
◆衝撃の事実
絆 「私、初めて気づいたんですけど。主任って、自分のこと、絶対一人称で呼ばないですよね」
い、言われてみれば……主任が「僕」「俺」「私」とか言ってるの、聞いた覚えがない。
絆 「でも私、一回だけ聞いたことあるんです。主任の一人称」
「『父さん』」
ここの絆ちゃんがめっちゃ可愛くて安洛主任が羨ましい。娘さんをもらってもよかですか!(ダメです)
っていうか、このオチのためだけにずっと一人称呼ばせなかったの!?
戸田山脚本じゃない、他のライターさんの回でも!?
お前は西尾維新か!(似たようなオチを見たことがあるだけ)
ミステリー作家って、とんでもないことするんですね……ちょっと、事件の真相よりびっくりしたかもしれない。全9回の中で、これのためだけに一人称を使わせない。すげぇことするもんだ。
「父さん」呼びした事実にフリーズする安洛主任。周りの反応からするに、絆ちゃんとの親子関係はもう公にしたのだろうか。夫婦で同じ係はダメらしいけど、親子で同じ係はどうなんだろう。異動の対象になるのかな……
簡単雑感
西堂を捕まえた上で、バッサリと斬ったの気持ちよかったな。「まんまとしてやられた!」の時は、逃げられてエンドかと思ってたから。よかった。
あと、「一人称」トリックはホントにびっくりしたw ミステリー作家つよい。
人の手には余る力かもしれないディープフェイク、もしくはサイバー技術。その技術を平和に使えるように、安洛主任たちには頑張っていただきたいところ。火だって、人に温もりを与えることが出来るんですからね。
『科捜研』S21初回は10/14!
主題歌は、劇場版と同じく遥海さんの「声」!
初回には「憎きいっけい」(by内藤さん)こと倉橋さんが出るぞ!
こちらも楽しみ! ですな!