【科捜研の女 season20】第1話 感想

科捜研の女
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第1話 榊マリコになれなかった女

ゲスト:大久保佳代子、あめくみちこ、高田夏帆、池下重大、里吉うたの、松島紫代、中村友香

脚本:櫻井武晴
監督:田﨑竜太

 ライブ配信のアーカイブです。観てない方は要チェック! 見返す方も要チェック!

ルヴァンプライム特別CMが新たに完成!『科捜研の女』メンバーの“リモート会議”で驚きの仕掛け

 今回も流れた「ルヴァン」の新CM。
 「ルヴァンプライムを食べながら科捜研の女を観よう!」キャンペーンも実施。全9回、12/24(木)まで。
 ってことは、『科捜研』も全9話、12/24まで放送があるって認識でいいのかな。このご時世に、全9話やってくれるだけでありがたい。クリスマスまでかぁ。クリスマスSP……(トラウマ)

沢口靖子×でんじろう、異色の科学タッグ誕生!『科捜研の女』ならぬ『科捜でんの女』

 沢口さんとでんじろう先生とがタッグを組む、科学実験動画。去年の「沢口サーズデー」をよりパワーアップしたような企画だね。
 毎週月曜日更新です。第1回目は「空気砲実験」。
 これ、明らかに子ども層狙ってる企画じゃない? 最近増えてると話題の子ども視聴者をガチファンにしようとする、強い意志を感じるw でんじろう先生の科学実験で子どもたちを取り込み、沢口さんのかわいいリアクションで大人のファンを刈り取ろうみたいな。
 放送開始から21年目になろうとも、若い視聴者層獲得を諦めないアグレッシブなドラマ、それが『科捜研』なのかもしれない。

 今回のアンケートです。投票してくださった方、ありがとうございました!
 「最近好きになりました!」トップながらも、結構平均的に割れたんじゃない?
 今も尚挑戦を続け、新たなファン層を獲得していく『科捜研』すごい。ってことなのかもしれません。
 私もこの感想を読んでくださってるあなたも、未だ色々とニュースに溢れるとんでもないドラマを好きになっちまったもんですね。すごいぜ『科捜研』

 ってなわけで、記念すべきS20の初回!

全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ

 「榊マリコ」と書いて、あなたはなんと読む?

20の見どころ

◆1.河合範子さんかわいい

 

『科捜研の女』ファンのビヨーンズ・里吉、ゲスト出演!沢口靖子に会い、感動のあまりガチガチに

 この方、ホントにかなり前から『科捜研』愛をYoutubeやブログで語ってらした方なので、出演の報を聞いたときは「よかったねぇ……」と謎の親戚のおばちゃん目線になったw
 演技も可愛らしかったですよね。

◆2.土門さんが冒頭から……いる!

 さすがにシーズンの初回は冒頭からいる。
 こんな風に言われるのは、ホント土門さんは自分の過去の出席率を反省してくださいw S19の最終回はまぁ置いといて、酷いときなんか10分近く経ってから出てくるからなw

◆3.ちょこっと藤倉刑事部長

 シーズン初回だけど、今回はここしか出番がなくて私は寂しい。

◆4.OPは歴史を感じる仕様

 映像はS1の頃かな? 初期の頃だ。それと今期マリコさん、でいいのかな。なんかすっごいキラキラしてるし!
 なんだろう、とても歴史と希望を感じるOPです。今回はOPテーマ→OP映像の流れだったけど、次回以降はどういう演出になるんだべか。

◆5.ソーシャルディスタンス取調室

 『一課長』でもやってたな、机2個。まさかこれ、マジで実際の取調室でもやってんのか?
 沢口さんもインタビューで語られていたとおり、距離を取ったりで空間を広く使うことで、取調室の中にまた違う緊張感が生まれていた気がします。コロナ禍でもそれを上手く利用していく東映ドラマ。

◆6.S20の宇佐見さん

 カラビナの解説をするのは宇佐見さん。そういえば宇佐見さん、登山部設定だったな……
 なんか宇佐見さんの髪型、鳥の巣に見えるんだけど私だけか? もしゃっとしてる。かわいい。
 鑑定中にメガネをかけるようになった宇佐見さん。ろ、老眼鏡……?
 しかしイケメンなので、メガネの効果がグンバツに映えるのであった。くそっ、イケメンくっそ! 妬ましい!!!!!

◆7.土門さんが敏腕刑事みたい(酷い)

 渡辺先生の供述の嘘をすぐ見抜いたり、星名さんの誘導や狙いに気づいたり。
 まるで土門さんが、敏腕刑事みたいな……いや、それに関しては疑ってはないんですけど。
 最近、あまり見せ場がなかったからな……マジで問題は出席率よ。こーの不良生徒!(やめろ)

◆8.「いつ」「誰が」「どこに」

 今回の容疑者の三者三様の5W1H。ミステリーの基本かよ。
 誰の供述が一番怪しいか。そう考えれば、「誰が」でちゃんと質問に意味が通る答えだった井ノ口先生が唯一嘘をついてない、ってのはわかりやすい話なのかも。

◆9.「それでもやるとして」

マリコ「じゃあ、実際に現場でやってみて確かめましょう」
日野 「現場でやるって何やるの? っていうか、現場ってどこ?」
マリコ「荒谷岳の現場でこのカラビナを使って、ぶら下がって見るに決まってるじゃないですか」
日野 「決まってないよ……そんなの、科捜研の仕事じゃない!」
マリコ「それでもやるとして……」

 そう言われたら、日野所長も視聴者ももうマリコさんにツッコめないじゃないですか……現に、日野所長もツッコミ諦めちゃったし。
 そしてマジでぶら下がりに行くマリコさん。マリコさんは周囲を振り回しもするけれど、その分、自分も体を張っているので許されている節がある。マリーダムぶりが成り立つのは、その真面目さ故なのかな。
 マリコさん、すげぇ跳躍する前にちゃんと準備運動してたしな。準備運動は大事よ。そこも真面目。

◆10.リモート・ルヴァンプライムCM

 今年もルヴァンプライムのCMありますね。
 皆さんの自宅の様子が見られて(日野所長除く)、いいっすなこれ。なんで日野所長はおうちに帰れないのん……?
 呂太くんの部屋、お菓子いっぱい・観葉植物もあって女子力高い部屋だった。ちゃんと片付いてるし。呂太くんの私服がオーバーオールってのは、なんかイメージ通りだな。
 宇佐見さんがまたキラキラパティシエになっててワロタ。なんか宇佐見さんの私服、パジャマに見えなくもないんだけど私だけ? 色が濃いシャツだからかな。モダンなお部屋の後ろには、ちゃんと登山道具があったりする。
 亜美ちゃんの部屋は……あ、熱そう。PC機材いっぱいで熱そう。いや亜美ちゃんっぽい部屋なんだけど、熱そう。それか逆にクーラーがんがんかけて寒そう。でも亜美ちゃんの格好は普通なんだよなぁ。
 リモートなのにルヴァンプライム取られちゃう日野所長ソス。
 っていうか、なんでマリコさんはハブなの!? マリコさんの家はそんなに見せられない状態なの!?(本編ではちゃんと出てきます)

◆11.イケメンに心配されたかったら、宙吊りになれ

 と、誰かが言ったかは知らないけど、マリコさんは作中でも随一のイケメン・宇佐見さんと蒲原刑事からの心配を一心に受けるのでした。
 まぁ、あの動きしてて心配しなかったらそれはそれでアレなんですけど。蒲原刑事、ほぼ半泣きじゃないか。
 宙吊りであの動きができるマリコさんには、「恐怖心」とかそういうのがないんじゃろか。「科学鑑定」という一言を言うだけで、マリコさんはなんでもしてくれそうな気配がある。
 ん? 今なんでもするって言いました? 言ってないです。
 ちなみにここは、この前のキスマイさん特番でキスマイ藤ヶ谷さんが宙吊りになってたとこですな。沢口さーん、安全でーす!

◆12.土門さんが科捜研のラボに……いる!

 深夜のラボにふたりきり。ら、ラブシーンキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
 でもこんなこと言われるぐらい、土門さんの出席率がってこれ何度目だよ言うの。土門さんの出席率不良生徒ぶりは存分に広めていきたい次第。マジで反省しろくださいw
 しかし、なんかここの土門さん、えっちだな……違う、めちゃカッコいいな。マリコさんとふたりきりだからなのか、少しだけ気が緩んでる感じがちょっとえろいな……違う、カッコいいですよね。
 心の声がだだ漏れてる私の感想はともかく、今回の土門さんはホント敏腕刑事だった。その設定を思い出すくらいには。だから普段の出席率ですよ……

◆13.キスマイさんの白骨汚し

 同じく、この前のキスマイさん特番で藤ヶ谷さんと宮田さんが汚しを手伝った頭蓋骨(とうがいこつ)。めっちゃドアップだったな。
 お二方ともこの白骨に並々ならぬ思い入れを抱いてくださってて、「OA楽しみ」と仰ってくださってました。俺らが塗った頭蓋骨、いい色してるな……

◆14.命綱

 確かに、野田さんが命綱を外さなければ、河合さんが死ぬことはなかったのかもしれない。だって、そしたら山中にひとりきりになることもなかったんだから。
 真犯人は確かにいたけど、それを理由に野田さんを慰めることはしない。何故ならそれは本来、山中では決してやってはいけないことだから。
 蒲原刑事が「この10年間、ずっと苦しんできたんですね……顧問の井ノ口先生も」っつーてたのは、あれは同情だからね。
 そこらへん、本当にドライだなぁと思う。『科捜研』がっつーか、脚本的に?
 それでも、それ以上責められることがなかったのは優しさなのかな。野田さん自身が悔いているから。

◆15.マリコさんと土門さんに問い詰められたい?

 私は絶対イヤです。
 「DNA、提出してもらえますね」は詰み宣言だってそれ何百回も言われてっから! 罪宣言。

◆16.ナチュラルにサイコ

 不倫してた相手を「人妻」と属性だけで見てるし、殺人は犯すし、高揚感感じちゃうし、それを隠蔽しようとしてまた殺人犯すし、ザイルを「記念品」呼ばわりするし、ナチュラルにサイコ。怖ぇ。
 「人生で初めての感覚だった」。犯罪はドラマじゃねーよ話。
 でも、10年も2件の殺人について隠匿してられるってのは、案外こういう感性の持ち主だからなのかもなぁ。普通はもっと罪悪感に押しつぶされるでしょうよ。

◆17.土門「意味がわからない。わかる気もないがな」

 そんなこと堂々と言われたら、もうサスペンスドラマにはツッコめないじゃないですか……
 ってのはまぁ冗談として、意味わからん手合にも慣れてる土門さんカッコいい。ピシャっと終わらせてくれた土門さんがホント好き。カッコよさしかない。土門さんカッコいい!(土門さん過激派)
 個人的には、マリコさんが渡辺さんを見る目も最後には「理解できない」みたいな拒絶を感じさせる冷たさが少しあったのがよかったです。あくまで「少し」。理解できないものを見た故の拒絶、が感じられたのが好き。マリコさんは相手のことをなるべく理解しようとする人なんだけど、そんなマリコさんでも拒絶するしかない手合もいるんだよっていう。

◆18.河合さんの話

 「死体遺棄を見かけました」と言われても、非常勤講師に何ができるんだ……
 話をちゃんと聞いていれば、河合さんが殺されることはなかった。そう言う星名さんに、土門さんは「そうかもしれませんね」としか言わない。変に慰めたりはしない。
 星名さんも星名さんで、まぁ同情できるような人じゃないからなぁ。そういう人には、きちんとドライな対応をする土門さんが好きですよ!

◆19.なんで大久保さんは男運ない役ばっかりなのん?

 はまり役なのは認めるけど、可哀想っすよ……(それはそれで酷い感想)

◆20.マリコ「スポットライトはきっと、浴びている方は気づかないのかもしれないわね」

 対比であるマリコさんもスポットライトを浴びていることに気づいていないが、星名さんのようになることはなかった。だから、別にそこが差ではないんじゃない? とかは思う。
 土門さんの笑みは、そういうことなのかな。

簡単雑感

 なんか、ずっと「土門さん」「土門さん」っつーて、土門さん過激派みたいな感じになってる感想だな……
 それぐらい、土門さんがカッコよかったんだよってことでご容赦ください。

星名 「もちろん、無料奉仕です」

渡辺 「人生で初めての感覚だった」

 星名さんとマリコさんの違い、或いは星名さんと渡辺さんの共通点って、「被害者意識がある」とか「鬱屈としている」とか、そういうところなんじゃないかなぁ。
 マリコさんも崖に宙吊りになったり、ものすごい量の鑑定をしたりしてて、たぶん「無料奉仕」と言えるような仕事の仕方してるんだろうけど、マリコさんのキャラクターもあってそんな感じしないじゃない。なんでかっていうと、それはマリコさんが「被害者意識がない」からじゃないかなと思うんだよ。
 「なんで私がこんな苦労を」
 「なんで俺がこんな目に」
 不運や悲劇は、確かにドラマチックかもしれない。ついそう思ってしまうこともあるかもしれない。
 でも、人生も犯罪も結末を決められる作り物のドラマではないんだよ。その時を自分なりに精一杯、生き抜いていくしかない。
 渡辺さんはわからんが星名さんの場合は、生徒に慕われていて十分「スポットライト」は浴びていた。にも関わらずそれに気づけなかったし、「舞台」から転げ落ちてしまったのは、ひとえに「ここは舞台ではない、これはドラマではない」と気づかなかったことなのかもしれない。
 そう、星名さんは、「榊マリコ」と書いて『主人公』と読んだ。
 けどマリコさんは違う。ちゃんと「星名瑠璃」を「星名瑠璃」と読んだんだと思う。捜査や科学鑑定を通して、彼女自身の人間を理解しようとしていたんじゃないかなぁ。
 そういう、人間力の差みたいなのをまざまざと見せつけられた初回でした。そう捉えたら、ものすごい残酷な話な気がする……っていうか、めちゃくちゃドライというか、櫻井さんは被害者ぶる人が大嫌いそうだよな、って……
 どちらかといえば私は星名さん側の人間なので、ついついマリコさんを「主人公」と呼んでしまう。でもそうじゃなくて、マリコさんだってひとりのキャラ、いやひとりの人間なんだよ。精一杯生き抜いているからこそのキラメキなんだよ、って、そういうことなんじゃないかと私は思います。
 このご時世だと、そういう「精一杯生きる」という心持ちはとても大事なことなのかもしれない。

次回予告とか。

 まさかのハロウィン回。
 みんなが仮装してる!? 土門さんまで!?
 誰だ、『仮装研の女』っつったヤツ(東映公式)。
 マリコさんの関西弁が久しぶりに聞ける! ……ダジャレで、だけど……
 色々ごった煮カオスな感じだけど、楽しいコメディ回になりそうですね。次回も楽しみだ!

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