【特捜9】傑作選 特捜9 season1 第5話 簡易感想

特捜9
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『特捜9』傑作選
特捜9 season1
第5話 殺人ハーモニカ

 青ちゃんは自分のことを「おじちゃん」と言える系おじちゃん。

簡単感想

 青ちゃんはカッコいいですよ。
 「男だからな。好きな女は守りたいよな。でもな、本当のことを隠すってことは、守るってことにならないだろ」
 これは青ちゃんにしか言えないカッコいい台詞ですよ。子ども相手だからとバカにせず、きちんと向かい合ってこれを言える青ちゃんはカッコいい。JKにウケるタイプ。

 それだけに、いやJKのくだりは特に関係なくて、青ちゃんはカッコいいんだけども、それだけに話の流れとかオチはあれでいいんですかねと思っちゃうやつ。
 大吾さんの母親を毒親で涼子先生が言うように「子どもを人形のように扱っているだけ」だとするならば、菜々子先生の事情を汲まずに「子どもを産め」とだけ迫る涼子先生と大吾さんの母親は、一体何が違うんですかね。
 ふたりとも、自分が実現できなかったことを(疑似)母親が(疑似)子に押し付けている構図になっちゃってないですか?
 涼子先生の場合、大吾さん相手には自らの罪を自覚するよう、冷静に諭すことができているのが余計に辛い。なんでその対応を菜々子先生にはできないの、となってしまう。
 大吾さんの母親と涼子先生は言うまでもなく対比されてるわけですが、その対比軸は大吾さん相手だけじゃなくて、(疑似)子を前にしたときの対応でもあるわけでしょ。そこで同じになっちゃダメじゃん、って思うのです。
 もちろん、涼子先生の思いは全否定されるべきじゃないよ。「子どもを産んでほしい」と伝えることは大事だ。
 でも、菜々子先生の環境や境遇だって、同じようにあんな風に否定されるべきではないんですよ。そこはいくら人情お涙頂戴でイイハナシダナーしても、解決はしてないんだから。
 涼子先生がすべきだったのは、大吾さんの母親のように人形化することでも、もちろん劇中のようにヒステリックになることでもなくて、まず菜々子先生の話を聞いてやることだったんじゃないか、自ら産みたいと気づかせることだったんじゃないか……と思うわけです。
 大吾さん相手には罪の意識を冷静に諭せているのだから、できないはずがないと思うんだよなぁ。
 そこが上手く行かないのが女同士、(疑似)母親と(疑似)娘の難しさよねってんなら、それはまた話が違ってくる。対比する軸が大吾さんである意味がどうなの、みたいなことになってくる。

 とか色々考えちゃって、私は今回の話はあんまり好きじゃない。
 っつーか、菜々子先生とか大吾さんの母親とか、みんな若すぎない? 配役謎すぎない? 菜々子先生なんかマジで何歳設定なのかわからんw これはなんか、リアタイ視聴当時も思った気がする。

 その他のところ。
 新藤くんの先走り癖が描かれてた今回。S2のSPとか1話とか、そのせいで新藤くんの扱いが非常に可哀想なことになってた覚えがある。死にかけた次は先輩殺しかけるしな。
 その流れで新藤くんの愚痴が面白い回が次回。とか言うと語弊があるが、自分の中ではそういう位置づけだった気がする。

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