【京都地検の女7】第8話 感想

京都地検の女
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第8話 初恋の人がホームレスに! 京都東山、10年後の再会の果てに…

ゲスト:柄本佑、大村彩子、伊庭剛、小野寺拓海、古澤蓮

脚本:西岡琢也
監督:黒沢直輔

これを2回も見たらHP削られるっつーねん。何これ登場人物がみんな病んでて怖い。
ついでに鶴丸さん、今期2度目の敗北。次週も敗北しそうで怖いんだけど、マジでこのシリーズ終わるの? って不安が生まれちゃうからやめろ。
無敵の鶴丸検事、今期だけで何回挫折すりゃいいんだよ(本人は敗北していると自覚しているかは微妙なところだけど)。
ってことで今回、いってみましょうか。

※今回、いつも以上に話が読み取れていない気がします。すんげぇ自信ないです。


◆あらあら。りんりん、就職おめ。でも本人は不満があるようですが。今期の間に決着つくのかいな。
どうでもいいけど、りんりん……いやあの……
ブラ線がはっきり見えるんですが気のせい?

◆鶴丸さんの地獄耳怖い怖い。相変わらずいっけいの細かい小芝居は笑えるw

◆池内さんの「ばっかじゃないの?」になんか笑った。

◆畑山さんの地雷を踏んでしまって目をそらす太田さん。あれ、怖いよなぁ。

◆畑山さんの境遇を成増さんと話し合う時に選んだお店が結構な高級店で、そういうところから「ああ、鶴丸さんは本当の意味で畑山さんの立場には立てないんだなぁ」と思っていたら、案の定の結末だった気がする。

「きっとやり直せるわよ。畑山さん」と携帯電話の絶望感
やめて……なんかやめて……マジやめて……

◆どんどん太田さんに似てきた斎藤さん。言うこともやることも、顔もどことなく、だそうで。それはショック受けるわw

◆生活保護は名前の通り、生きるための最低限の保護だからなぁ。受けるのが抵抗あるって方が割とメジャーみたいです。惨めったらしいから嫌だと。何もしなくてもお金がもらえると喜ぶ人は一部みたいですよ。

◆こういう「貧困ビジネス」という詐欺は、結構横行してるらしいですね。
まさしく池内さんの言うように、「世の中、こう不景気になるとな、金持ち食い物にするだけじゃ足りなくて、貧乏人のささやかな上前をはねようとする輩が出てくるもんなんだよ」
嫌な世の中だよなぁ……本当。騙されないようにしたいです。
というか、私でも知ってたけど鶴丸さんは知らなんだか。

◆一応今回は発揮されていた「主婦のカン」。ただし、本筋ではないところに、だけどね(主婦友の皆さんとの会話の中)。
ちなみに今週のジュースは小松菜みかんリラックスジュース。

「主人はどうなってもいいんです。畑山くんだけは……」という山崎さんも、なかなか病んだ存在ではあるよな。DV受けてるっていうのを差っ引いても、「どうなってもいい」がさらっと出てくるあたり。

◆ついでに、畑山さんの両親もかなり病んだ存在でした。止むに止まれぬ事情があるとはいえ、生活保護を受けるために我が子を見捨てる、か……

◆優しすぎる太田さんが鶴丸さんの心配をしすぎてて激しくもらい泣きです。検事、そろそろ何かねぎらいの一言でもかけてあげるべきだよ。

「世の中が悪い。社会が悪い。そうやって、人のせいにばっかりする人が大勢いるから、いつまで経っても……!」
ここでは成増さんのが正論というか、現実的なのよね。鶴丸さんはこういう面ではロマンチストというか、理想論者というか。

とりあえず畑山さんの行動なんかをまとめてみた。

・包丁を万引き
・交番に乗り込み自首
・刑務所に入りたいと懇願
・起訴猶予処分を受け、携帯電話をプレゼントされる
・NPOの保護を受けるかについて相談し、鶴丸家で逆切れする
・「貧困ビジネス」に遭う?
・ひとり修学旅行をする
・実の親に拒絶される
・副部長の計らいで再就職。社長に気に入られキャバレーめぐり。
・酔った勢いでDV夫殺害宣言を鶴丸さんに電話
・が、最初はまっとうにDV夫に懇願し土下座
・だけど拒否され、ナイフで刺す

「睦子、俺やっぱり無理だわ。幸せになんかなれないよ」→当初のお望み通りに刑務所入りに

今期5話より酷い、「主婦のカン」の惨敗っぷり。というか、話の本筋ではまたもや発揮されなかったんだよな。
なんかゲストがみんな病んでて、『京都地検』というより『迷宮案内』を見ているかのような感じでした。
いや、一応『地検』らしく話を落ち着かせるためのセーフティは色々あった気がするんだけど、それがうまく働いてたかと言われると微妙。むしろ後味を悪くする加速装置になってた感じががががが。
むしろ最初の包丁振り回した事件で起訴猶予処分にしなければ、携帯電話をプレゼントしなければ、いやお節介を焼かなければ。
「1番悪いのは鶴丸検事じゃない」と成増さんは言ったけど、私には今回の鶴丸検事は物事の悪化加速装置にしか見えなかったけどなぁ。1番じゃなくても。
(少なくともこのシリーズの中では)彼女の美点であるはずの「お節介さ」が『地検』らしさを維持するセーフティだったはずなのに、逆に働いてしまったようにしか見えない。
もうひとつ、DV受けてた幼なじみの山崎さんの存在も、また「理解者がいる」ということで『地検』らしさを維持するセーフティだったと思うんだけど、オチのためにDVを受けているとされたことで、彼女もまた病んだ存在になっちまった感があって。
それは意図的にやったことなのか、たまたまこうなってしまったのか、私には判断がつかない。

おそらく内容的にも『相棒』『ボーダーライン』と比べられると思うんですが、あれとこれとの何が違うか、それはおそらく、1番大きな点は「主人公に、キャラクターの絶望を間近で見せたか否か」じゃないかと。
『相棒』の場合は、既に事が終わった後に特命の2人に物事を追わせるような形でしたよね。なので一歩引いた目線で事象を捉えたままで終わった。既に事は終わっているので、誰かを救うこともなく終わった。
対して今回の『地検』は、主人公である鶴丸さんは常に畑山さんの身を案じ、出来る限り傍に付き添い、お節介を焼き続けたが、それも空回ってしまっていた。ただ最後に、そのお節介が畑山さんの中にある何かひとつを救ったようですけども。
その違いが視聴者に何を残すのか。同じ無力感というか、無常感というか、そんなものでも何か違いがあるような気がします。

「か細くて、弱々しいかもしれないが、外と繋がった線があることを、あなたに覚えていてほしいんです。あなたが望めば、多くの人と話すことができる。声が聞ける。味方ばかりじゃないが、敵ばかりでもない。そのことをあなたに是非、知っておいてほしい」

この台詞を言ったことで、おそらく畑山さんだけじゃなく鶴丸さん自身も救われたんじゃないでしょうか。そしてそこも、『ボーダーライン』との違いのひとつじゃないか、と私は思っています。
そこを上手いこと表現出来ればいいんですが、私にはどうにも無理そうです。ごめんなさい。

で、だ。次回予告。
なんだなんだ、どいつもこいつも『最後の事件』とかなんとか煽りをつけおってからに。しかも鶴丸さんがとんでもないこと口走ってなかった? 「私のせい」ってなんだよ……

そしてとうとう『科捜研』の予告キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
土門さんに銃を使わせていたところから見るに、初回は櫻井脚本と予想しておく! 外れても謝らない!

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