【京都地検の女】第9話 感想

京都地検の女
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第9話 私に傘を貸してくれた二人目のひと

ゲスト:本田大輔、末永遥、井上剛、今井和子

脚本:岩下悠子
監督:黒沢直輔

ゆうこりんはアレな、『運命』とか『不思議な縁』とか、そういう話が好きだよな。
嫌いじゃないけど。
なんつーか、現代版・「走れメロス」みたいな話だなぁと。いや、人死んでますけど。
ゆうこりんはキャラを活かした人情話が上手いから好き。

そんなこんなで最終回っ! 感想いってみよう!


◆関わっただけで危害を加えられそうで猛獣みたいなオバサン=鶴丸さん

◆本当はわかりたくないんだけど、鶴丸さんへの言動へのエスパー能力を身につける周囲。
なるほど、ツンデレか(違)。
思考回路が似るかはともかく、段々影響はされてきている気がするけどな……w>池内さん
しかし、さすがに今回ばかりは「なんで送検しねーんだよ」と言いたい周囲の気持ちもよくわかるw

叩かれすぎてひねくれた人=太田さん(by斉藤さん)
今まで(段々染められていった人も含めて)、「鶴丸信者」と呼べる人は結構いたけど、「太田信者」って呼べる人がいなかったのが太田さんの卑屈っぷりやひねくれっぷりを表しているよな。そんな太田さんが大好きです。信者ではないけど。

◆暴走にかけては筋金だけな鶴丸さん
「じゃあ、もっと細くならねぇか?」(by成増さん)
いや、成増さんは散々なんだかんだと言っているけど、鶴丸さんは普通体型だと思う……けどなぁ。色っぽいと思うし、綺麗だと思うけどなぁ。何がアカンのん? オバサンだから?

◆地味にリンゴの皮剥きが得意っぽい斉藤さん。

CM開けに大島蓉子のドアップは卑怯。何がなくても笑っちゃうから卑怯。いやゴメン。でも笑っちゃ(ry)
麗子さんの旦那のストレス性湿疹の原因→麗子さんのマシンガントーク
それが麗子さんが喉をつぶした(原因:韓流スターのコンサートで叫びすぎたから)せいで(おかげで?)症状が治まったとかなんとか。マジすか。パねぇ。
はちみつとしょうが入りの喉のための特別ジュースすげぇw 即効性が売りって、それにしてもすげぇ。たま子さんパねぇ。で、麗子さんはいくらで買収されたの?
それにしても、鶴丸さんはまた自分の世界に入り込んでみんなを置いてけぼりに。あやさん酷い、酷いでぇ

「『お節介』ってよく言われませんか、検事さん」「さあ? 言われた覚え、ないけど」は、なんか意味があるカットなんだろうと思ってたらそうでもないような気がするんだけどでも何か意味があるような

◆描く必要もないから記号的になるのは当たり前なんだが、それにしても今回の被害者は間違いなくクズ。
「ひとりで産む」っつーてるんだから、放っておけばよかったのにな。
まぁ、それなりのエリート様(笑)らしいから、子を盾にゆすられたり脅されたりってのを恐れたんですかねー。いやぁ、木ミス被害者らしく、器が小さい人でした。あの数分でわかる器の小ささってのも大したもんですよ。

「私、決めたんです。いつか、『オバサン』になるって」
「オバサンって、すごいじゃないですか。いつも好き勝手で、どんどん首を突っ込んで……たとえ拒絶されても、いちいち傷ついたりしない。何があっても、人と関わるのをやめたりしない。好き放題やりながら、誰かのことを救っている。そんなオバサンになってみせます。必ず」

そんなオバサンに、私もなりたい。

「主婦の勘!」の使い方に、ちょっとじーんとしたと同時にホッとした。なんつか、鶴丸さんに言われると説得力が違うよね。
あやさんは、今日も変わりなく暴走するのですね。
「京都地検 暴走おばさん 今日も行く」(by副部長、心の一句)

◆「そんなの後回しよ!」→そのツケが書類の山。これもまた自業自得……か?

◆私、鶴丸家の料理だったら、実験台なんていくらでもなりたいけどなぁ。
あんな美味しそうな料理に、「いつもいつも煮魚」程度で文句つけるなんて、バチ当たりだと思いません?
っつーか、文句つけるぐらいにご馳走になるなんて、池内さんはやっぱりなんだかんだで鶴丸さんにほだされておる。

◆最近は段々性格があやさんに似てきているらしいりんりん。
……これは……! もしや、木ミス新シリーズフラグか……!?
題して『京都大学生の女』
サークルの行事で事件に巻き込まれるりんりん。そこでは複雑に絡み合う人間関係があった……!
「俺たちをそのうち、アゴで使うようになるんだ」(by池内さん)の言葉どおり、池内さんと成増さんをアゴでコキ使って事件の情報収集。
決め台詞はもちろん、「『主婦の娘の勘!』とか言っちゃったりしてな」(by成増さん)ってことなので、そう言ってもらいましょう。
何それ、ちょっとだけ見たいかもしれない。絶対ねーよ。

いい話(人が死んでるので、そう断言していいかはわからんけど)だけど、いくらビニール傘だからって名前入りの傘を又貸ししたらアカン。とかツッコむのは無粋ですね。野暮ですね。そうですね。
「傘を貸す」「傘を借りる」って、何気ないことだけど、結構覚えてるものですよね。
100円で傘を買える時代だけど、雨でずぶ濡れになっているところを誰かに救われると、心まで救われる気がするというか。雨に打たれると体だけじゃなく、心も冷えるような気がするんだよな。
傘を返しにいった2人が、どっちも「ええ子(ええ人)やな」って言われていたのが印象的。これはきっと偶然じゃあないよね。
しんみりしていたお話だったけれど後味は決して悪くなく、喩えるなら雨上がりの後の晴れ空みたいな感じ。
ちょうど、黒木さんが傘を返しに行った時って、そんな感じの光加減でしたよね。あれはきっと、黒木さんの心の雨が上がったとかそういう意図がある演出なんじゃないかなーと思う、映像演出のド素人です。
最初にも言ったけど、他者のために自らを犠牲にしたり、誰かを待っていたり、葛藤したりで、『走れメロス』みたいな話ですね。人、死んでますけど。
人生に嫌気がさし、自暴自棄になっていた男の「魔が差した」親切心。
「他人を信じたらどうなるか、ちょっと賭けてみたかった」
彼は人を信じて救われたかった。結果がどうなったかは……見ればわかりますね。
なんか『おみやさん』でも、こんな話があったなぁ。似た台詞もあった。いや、どっちもゆうこりん脚本ですし、どっちも好きですけどね。
「世の中恨むなんて、楽チンなんですよ」
自分が落ちぶれた時、特定の誰かのせいにしたり、或いは自分のせいだと自覚するより、輪郭がハッキリしない「世間」のせいにする方が楽で、リスクがない。
そんな風に自棄になっている時ってのは、赤の他人でも誰かが手を差し伸べてくれただけで、何気ない親切をしてくれただけで、「もしかして、自分はまだ生きていてもいいのかもしれない」と思えてしまう。
そんな黒木の気持ちが何となくわかっちゃうような気がする自分は、ちょっとマズいのかしら。
ちょっと堕ちかけていた黒木さんを救っちゃう、鶴丸さんっていうか『オバサン』の懐の広さとか、図々しさとか。そういう「らしさ」を活かし、生きている話だなぁって思った。
自分の感じ方が変わっているのか、或いはゆうこりんの描き方が変わっているのか、なんだか最近、ゆうこりんの人情脚本に弱い私です。ちょっと涙腺にきたとか内緒ですよ、内緒。

最終回らしく良作だったと思う今週です。
良作で終わってくれてよかった!
あとは、まとめ記事にゆずることにしましょう。
ってなわけで、3ヶ月間ありがとうございました!

そうだ。

『おみやさん』スペシャル予告キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!! 洋子ちゅわぁぁぁぁぁぁん!!!!
こちらも楽しみにしておりますですよっ
『ホンボシ』は……長めの予告が来た今も、なんかイマイチ内容がわかんなかったんで様子見。でも、新シリーズなので楽しみにしてますよっ。
あ、あと関係ないけど、来年NHK火曜22時からの『フェイク』も面白そうなんで、見ようかなーと思ってますです。

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