【科捜研の女’10】第7話 感想の蛇足な補足。

科捜研の女
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やることもないので、ぼーっと『科捜研』の7話を見返していて、「今回は小ネタもいっぱいあるなぁ」っていうことに今更ながら気づく。
そして見返していて、人の意見を読んでいて、色々感想が変わったところもある。
でも、今更感想記事に付け足すのもアレだなぁ。っていうか、こっそり付け足しても、誰も気づいてくれないだろうなぁ。
それは、なんつか寂しい。
ってことで、なんか感想記事の補足みたいな感じで、改めて小ネタ拾いとかをやってみることにした。

内容としては完全自己満足・蛇足の極みみたいなものなんで、いつも以上にさらっと流してあげてください。お願いします。


◆被害者の奥さんのあのどことなくぼやーっとした感じは、元々の性格なのか、或いは旦那が死んだからなのか
結婚してない自分には、よくわからんかった……ゴメン、バカで。

◆何べん見ても、
マリコ「被害者についてた絵の具やワニスがどんなモノか、特定してやろうぜ」
日野「世の中に絵の具やワニスがどれだけあると思ってんだ。無理ぽ」
マリコおkおk。出来る出来る。成分わかってるんだから楽勝。さぁ、やるべ!」
このくだりは、「マリコさんってさ、人の話聞かないよね」って。日野さんがよく食っちゃうのは、間違いなくストレスのせいだよねって。そう思うんです。
だって、これそもそも会話になってないよ。「数多すぎて無理だ」っつってんのに「出来る!」って、お前は修造か。
日野さんは、「ワニスって何さ?」にも即答できたり、絵の筆跡鑑定したり、額縁の絵を読み取ったりと活躍してるのに。そろそろ、もう少し労わるべき。
っていうか、科捜研の裏ボスって、間違いなく日野さんだよね説を私は提唱したい。すごく提唱したい。今年の春のSPでは、それを痛感しました。だから、そろそろ誰か労わってあげて下さい。

◆橘さんの作業場の廊下って、この枠のドラマではよく見るよね。
『853』の府警本部とか、『科捜研』でも何回か出てたっけ?
撮影所内部とかなんでしょうか。気になる。

◆感想記事にも書いたけど、やたら今回、父さんのテンション高かったなぁ。
特に、安芸津画伯の絵を見られる! って超はしゃいでたよね。絵を見るセンスもあるようだし、考古学と美術には、何か通じるものがあるんでしょうか。私はどっちにも明るくないので、共通項はわかんないけど。
なのに、その娘ときたら、「安芸津画伯の絵かどうか、科学的に鑑定する」っていう一点にしか興味なさげ。うん、本当に芸術オンチの科学バカだな、マリコさん。そこが好きです。大好きです。

◆で、「美大の卒業制作があんなに小さくていいのか。もっと大作を作るのでは」って教えていただいたんですけど、そうなんスか?
ゴメンなさい。私、マリコさんのことを笑えないぐらいの芸術オンチなんで。
ぶっちゃけ、リアタイ視聴してた時、あの百合の絵を見て父さんや日野さんが「迫力ある絵だよね」云々言ってるのを見て、「そぅお?」って声に出た。マジごめん。そしたらマリコさんも同じレベルで、ちょっと安心しましたゴメンなさい。
カラヴァッジオは……ごめん、「カルパッチョはねーよ」とか言いつつ、私自身の認識も「名前と、いくつかの絵については何かの授業で聞いた気がする。っつか、確か映画になってなかったっけ?」レベルなんで、私は間違いなくマリコさんのことを笑えない。ゴメンなさい。

◆でも芸術オンチのマリコさん、事件捜査のためとあれば、苦手分野の一夜漬けも厭わない。
だって、翌朝しれっとカルヴァッジオについて解説してましたよ。前日の晩には「カルパッチョ?」だったのに。
マーちゃん、根っからの負けず嫌いなんですね。わかります。それは、一度「犯人だ」と捉えた橘さんへの粘着っぷりからも明らか。
根性ナシの私としては、その根性をカケラでいいから分けてほしい。うん、カケラで結構です。
で、あまり関係ないんだけど、ここで個人的に気になるのはマリコさんの画力。今まで、マリコさんが絵を描いてるところとかってあったっけ?

◆今回の新しい科学ネタ:赤外線撮影と紫外線撮影と超音波解析
赤外線と紫外線、それぞれの撮影法を使って云々ってのを、科学オンチな自分が初めて知ったのは『特上カバチ!』だったり。なんか、たまたま見た回で、そんな話をやってたんですよ。うん、それは私が無知なだけですゴメン。
で、以前紫外線撮影使った回って、新2の2話だったよね。アレも櫻井脚本の職人モノだったっけ。仏像の扱いとかにツッコミまくってた記憶しかないや。好きなんだけど。

◆倒叙モノだからでしょうか
それとも土門さん・マリコさんともに、微妙にテンション高いせいでしょうか
それとも、元からでしょうか
っつーか、今更でしょうか
なんか近い。この2人近い。距離近い。
個人的に最もきゅんってしたのは、解決編(?)に行く直前、マリコさんが土門さんに写真や特殊光撮影をする会社の地図を見せるところ。
なんか近い。この2人近い。距離近い。近すぎるってば。そしてあの地図の渡し方はきゅん死ねる。
マリコさんの右手から、隣にいる土門さんの左手へ。あれ、ぴったりくっついてないと出来ないよね?
撮影の都合上なのはわかるんですけど、じゃあむしろなんであの構図で撮ろうと思ったのか。普通に目の前にいる土門さんに「はいコレ」でいいじゃないスか。いや、萌え的にはこのままで全然構いません。いや断然こっちの方がいいです。しかし、何故この構図で(ry)
これはアレか。私、釣られてる。間違いなく釣られてる。知ってたよ。知ってるよ。
なんつか下手な描写より、こういうさりげない描写の方がよっぽど萌える。
ゴメン。なんか本当にゴメン。誰に謝ってるのかわかんないけどゴメン。
ダメだコイツ、早くなんとかしないと……

◆橘さんが安芸津さんを殺した時の気持ちは、真紀さんを殺されたことに対する恨み、復讐のようなものだったのか、或いは安芸津さんの圧倒的な才能に対する嫉妬や劣等感なのか、プライドを打ち砕かれたことによるものなのか、はたまた別のものなのか。
もう、本人ですらハッキリとはわからないんじゃなかろうか(一言で言えば、感情が理性を超えたことによる衝動殺人だと思うんで)。

こちらのブログさんの、「何故、橘さんはカラヴァッジオの絵を外したのか?」という疑問に対する、
『「病める少年バッコス」のバッコスの顔はカラヴァッジオ自身の顔をモデルにしたもの(自画像)だとされている』
『カラヴァッジオを通して自分が嫉妬した安芸津の才能を思い出させられるから、忘れさせてくれないから、そんなような理由なんじゃないか』

という解説を拝見して、またもや妄想の栓がきゅーっと開く。

うん、たぶん、ものすごい勢いで間違ってる気がする。根拠は何もない。だからもうここから先は本気で妄想全開だ。ツッコミどころ満載だ。ゴメン。先に謝っておく。ゴメンなさい。

「それが最後は人殺しの画家だ。それも俺らしいかもしれない。それなら、お前の手でそうしてくれ。きっとそれが、俺の運命だったんだ」

この台詞、大まかに分けると、こんな感じでカットが切り替わります。

「それが最後は人殺しの画家だ」(安芸津さんが映った後、橘さんがキレた感じ?の表情で映る)
「それも俺らしいかもしれない」(キレた様子の橘さん、木槌を手に取る)
「それなら、お前の手でそうしてくれ。きっとそれが、俺の運命だったんだ」(木槌を手に取り振り返る橘さん。そして、『病める青年バッコス』をバックに安芸津さんが映る)

この台詞を言い終わると同時に、安芸津さんは橘さんに殴られます。3回も。その後の橘さんは、ものすごくやるせなさそうな、悲しそうな顔をしている。
んで、気になったのは「それが最後は、人殺しの画家だ」の時点で、もう橘さんはキレてるっぽいところ。
感想記事を上げた時点では、「それも俺らしいかもしれない」が地雷ワードだったんだろう、と思ってました。要するに、「お前の自己陶酔が気に食わねぇ!」みたいな。でも、違うのかなと。
橘さんにとっての地雷ワードは、「それが最後は人殺しの画家だ」の方だったのかもしれない。
衝動の引き金を引いたのも、感想記事に書いたような「誰がお前の人生の箔付けに協力するかバーカ!!」なんてものじゃなく、あの殺す瞬間、橘さんには、カラヴァッジオと安芸津さんがオーバーラップして見えたからなのかなぁ。
どっちも、圧倒的な『才能』を持った『人殺し』。
でも、安芸津さんの告白によって、図らずもつきつけられた「才能さえあれば、天才ならば、その罪を赦せるか?」という問いには、橘さんは結果的に『殺害』という方法で否定してしまった形なんですよね。
安芸津さんを殴り殺した後の橘さんのやるせなさそうな悲しそうな顔は、自分の手で好きだった画家を、そして自分の夢や価値観すら揺らがした圧倒的な安芸津さんの才能(百合の絵)を、『嫉妬』によって自分の手でぶっ壊してしまったような、最悪の形で否定してしまったような、そんな後悔から来るものだったのかもしれない。
だから、わざわざ絵を直して置いておいたのかもしれないなと。あの絵が自分の人生を揺らがしたという意味で大切だったのもあるだろうし、様々なものを自らの手でぶっ壊してしまったことへの、せめてもの贖罪という意味もあったのかなぁ……
『嫉妬』って、要するに『好き』とか『大切』の裏返しだもんなぁ。好きなもの、大切なものが壊れたら、普通は直そうって努力する。
そうして直してしまった絵に、自分の人生が壊されてしまったのは、皮肉なもんだよね。

何が言いたいのかわからない? うん、なんか私もよくわかんなくなってきた。なんか、ものすごい勢いで間違ってる気もするし。なんか書いてて恥ずかしくなってきた。

◆いやしかし、何べん見返しても安芸津さんは「わざとやってんの?」なレベルで人の神経を逆なでしてるなぁ。っつか、私の神経が逆なでされました。
だって、罪の告白と謝罪をしにきたはずなのに、
「お前より俺の方が才能がある。彼女だって画家の卵、それぐらいわかっていたはずだ! なのに、俺よりお前を取るなんて……」
「でも信じてくれ、あれは事故だった。殺すつもりなんかなかった!」

そして極めつけは、
「それが最後は人殺しの画家だ。それも俺らしいかもしれない。それなら、お前の手でそうしてくれ。きっとそれが、俺の運命だったんだ」
ですよ。
お前はわざわざ橘さんの才能(現状)を否定しに来たのか、或いは言い訳しに来たのか、それとも潔く捕まりに来たのかどれだよ。なんで上から目線やねん。
しかも、たぶん本人としては(おそらく)大真面目なのにそんな態度だから怖い。自己愛が強い性格だったんだろうなぁ、って思ったのは、そういう理由からです。要するに、個人的に気に食わなかったんですよ、この人。
なので勢いで感想記事には、『安芸津さん、実は自分の人生に箔つけたかっただけだろ』とか書きましたし、それに同意してくださった方もいて、自分はちょっと嬉しくなったんですが。
でも改めて見返してみると、さすがにそこまでハッキリとした『意思』があって謝罪しに行ったワケでもないのかなぁ……と。
告発されたかったのは確かでしょうし、下手すりゃ(出来るかは知らんけど)捕まる覚悟もあったと思う。そして、罪をきちんと償う意思も、あったとは思うんだ。
それでも、私には安芸津さんが橘さんの元を訪れた動機は、作中の終盤で連呼されている『運命』という綺麗な言葉だけで表せるようなモノとは思えなかった。「やっぱり少なからず、自分のために行ったんじゃないかなぁ」説が、自分の中では覆りません。
確かに安芸津さんは絵との再会に『運命』を感じたのかもしれないけど、その『運命』とやらを、いったいどう解釈したんだろうなぁ……気になる。そこを考えろよ、って話なのかもしれませんが。

なんてことをぐだぐだ考えてたんですけど、やっぱりこの話は詳しく語られない「もやっ」としたところに中毒性があると思うんだ。そこを想像や妄想で補完するのが楽しい。本当に出来ているのかはともかく。
しかし、その「もやっ」とした感じを上手いこと表現できない。そして、解釈がものすごく間違ってる気がする。いや、間違いなく間違っていると思う。
ああああ、なんかすげぇもどかしい! 表現できない! っつか、そもそも理解できている気がしない。
でも、色々解釈あっていいよね! これも「解釈」のひとつだよね! と自分を誤魔化しておく。
そうでもしなきゃ、なんか自分の恥ずかしさと情けなさで死ぬ。こんな文章をドヤ顔でうpしてる自分にヘコむ。だから、そう誤魔化させてください。

とかなんとか、色々小ネタ拾ったり、改めてメインストーリーについて考え直したりしていたら、(ネタ被りもあるとはいえ)なんかいつも書いてる感想記事1本分ぐらいの文章量になってしまった。
こんな長さの文章を、こっそり感想記事に付け足すのもどーかなーと思ったので、別エントリを立てて、臨時補足記事にすることにしました。
うん。ものすごい勢いで間違っている気はしている。が、止まらなかった。正直スマンかった。反省はしている。たぶん、少し経ってからこの記事を見直したら、枕に顔をうずめて足をバタバタしたくなると思う。
でもそれだけ、自分にとってはこの『科捜研』7話は衝撃だったようです。
ってことで、勘弁してくわさい。ゴメンなさい。
もし、こんな蛇足で自己満足な文章にここまでお付き合いくださった物好き 辛抱強い方がいらしたら、本当にありがとうございます。

なんてつらつらと書いていたら、え、もう火曜日!? そしてもう明日から9月なの!? え? いつの間に?
どうやら私は、キングクリムゾンにかかったらしい。しかし、いくらキンクリでもぶっ飛びすぎですよ。何これ、むしろ時間泥棒なの? モモなの? 全然違います。

『科捜研』7話は、大変なものを盗んでいきました。私の時間です。
『科捜研の女』……本当に奥が深いドラマやで……ゴクリ
……私の思考回路が溶けてるだけだってのは、知ってるから言わないであげてください。知ってますからやめて。

何はともあれ

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何の支払いかって、そりゃああーた、『科捜研』のサントラのですよ。
明日に……来ない……かなぁ。来ないか。うん、知ってたよ。
Amazonを信用したらkonozama……だぜ……まぁ、これでも早い方か。うん。

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