【科捜研の女 season19】第31話 感想

科捜研の女
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File.31 ピンク色の鑑定

ゲスト:赤楚衛二、東ちづる、堀内正美、春田純一、伊庭剛、越村友一、當島未来、南岐佐

脚本:岩下悠子
監督:濱龍也



【「科捜研の女」シリーズ20周年 最終回スぺシャル・プレミア試写会&トークイベント】観覧募集



 提供画面でも宣伝されてたアレです。沢口さん、登壇します。
 2年前のS17最終回でもやってたアレですな。あのときは確か、平日にも関わらず3,000組の応募があったんでしたっけ。当選枠70名分なので、当選確率約2%って言ってたのはよく覚えてます。ソシャゲガチャかよ。
 さすがにあの二の舞にはならない……と信じたいが、また少ない枠を争うとんでもない運ゲーになるんだろうな。
 ちなみに、今回の提供画面で宣伝されてしまったので、「他の人にはなるべく知らせないことで、たとえ僅かでも自分の当選確率を上げる」なんていう私の狡い計画は水泡に帰したことをご報告申し上げます。
 あーーーーーー。何かのバグで、当選しないかなぁ。なんかこう……電話で知らせるリストの中に、何かの間違いで私の名前が紛れ込んだりしないかな。
 なんだったら、3万円までなら払うから入れてくれないかな……立ち見でいいから当たらないかな……
 『科捜研』のイベントに出てる生沢口さんが見たい。沢口さんの舞台は見たことあるけど、『科捜研』のイベントに出ている沢口さんを見たいよぉー後生だよぉー。
 と、駄々をこねてもしょうがないので、粛々と申し込みしてきました。来たれ、当選連絡。



 2/22発売のテレビ雑誌、『TVnavi』に沢口さんと藤崎Pのインタビューがあるよ! 見開き2ページ。
 通年放送もいよいよクライマックス。ここまでのまとめとか裏話、最終回に向けての見どころなんかが載ってます。チェックチェックぅ。
 ちなみに最終回は3/19、2時間SP。脚本は戸田山さん。「20年間のマリコさんの集大成」だそうです。楽しみ。
 3/5は休止、3/12は第6話の悪女・鶴田真由さん再登場です。もちろん脚本は櫻井さん。こちらも楽しみですな。
 いよいよ『科捜研』S19通年放送もラストスパート。終わりが近い。
 通年放送が終わったら、虚無感ヤバそうだな……『一課長』始まるっつーても、『科捜研』『一課長』では楽しみ方とかが色々違うし……
 でも、最後まで楽しみです。まずは事故も事件もなく、無事に終わってほしい。これっすな。皆さん、体調その他諸々、お気をつけください。





 今回のアンケートです。投票してくださった方、ありがとうございました!
 ファッションが印象に残る人選手権。人選は適当です。
 首位。風丘先生。ぶっちぎりである。半数以上じゃん!
 確かに髪型の変化とかも楽しいし、風丘先生のお洋服って実はお高いのばっかりらしいし……私なんかはセンスが無いので「アヴァンギャルドだなぁ」とか適当なことを言っておりますが、風丘先生は実はというか当たり前にお金持ちなのです。美人にしか着こなせないファッションなんですよ、あれらは。
 2位。マリコさん。今回の夏夫さんいわく「冒険が足りない」らしいですが、作品全体で見たら変化が一番激しいのはマリコさんだよな間違いなく。マリコさんはシーズンごとにも、或いはシーズン中でもころころ髪型が変わるので、ファンアートを描く人はいつも泣いてるって評判です。そんなオシャレなマリコさんが好き。
 3位。呂太くん。女性陣に交じるアルパカ男子つよい。そりゃまぁ公式でオシャレ設定だしな。服装も凝ってるが、呂太くんもマリコさん並の頻度で髪型が変わる。今回も、話の中ですら髪型変わってなかった?
 4位。亜美ちゃん。一応公式設定では「女性らしさを感じない」らしいですけど、登場初期はともかく最近のオシャレぶりは「嘘つけよ!」としか言いようがない。亜美ちゃんはオシャレ。というか、オシャレじゃない子はそもそも、ロングヘアをあんなに色々セット変えたりしないと思う……

 とまぁ、そんなファッションにも注目していくと楽しいかもしれない今回!
 (しかし私はファッションセンスが全く無いので、本文中では殆どファッションについて言及しておりません。申し訳ない)


全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ


 植物の色をその時々で引き出すことは、哲学に通じるのかもしれない。





20の見どころ



◆1.規制線の意味とは


 あんな簡単に規制線にものを縛り付けられるなら、規制線の意味とはなんなんだ。見張りの警官ぐらい置けよ京都府警! 相変わらずだな京都府警!




◆2.作中時間は2月22日以降


 解剖時の日付が2月22日なので。
 現実では徐々に暖かくなってきてますが、作中の現場の日差しは、思いっきり真冬って感じの光でめちゃくちゃ寒そう。撮影、ホントお疲れさまです……




◆3.なんか呂太くんの髪型が短くなってる!


 冒頭お馴染みの鑑定シーン。呂太くんの髪型が、現場にいるときから短くなってる! ……よね?
 現場ではふわふわっとした感じだったのに、科捜研に帰ってきて鑑定始めたらなんか幼くなってる!
 髪切ったら、なんかものすごい真面目な人に見えるな……別に普段が不真面目とは思ってないけど……
 僅かな空き時間に散髪を済ませる呂太くん、それもうオシャレなのかなんなのかわからんな。
 私の勝手な偏見だけど、呂太くんってファッションに気を使ってるみたいだし、それなりに値段高そうな綺麗でオシャレな美容室とか行きそうだなーって思ってたんだけど、この僅かな合間にってことはもう町の1,000円カットじゃんたぶん。いや町の1,000円カットを侮っているわけじゃないけど、オシャンティーな人は行かないじゃんたぶん。
 なんじゃろ、散髪する施設を臨機応変に変えてこそ「オシャレ強者」ってやつになれるんじゃろか。時間があるときにはきちんと美容室でセットしてるけど、時間がないときは1,000円カットだって使う。忙しくて美容室の予約取れなかろうが、髪型のセットに妥協はしない。その姿勢こそ「オシャレ強者」……なのかもしれない。
 ……とまぁ、そんなくっだらねー話はともかくとして、呂太くんは他キャストと比べてもころころ髪型が変わるのでビビる。下手な女性キャストより髪型変化率高いんじゃないか。私は特に若い人の顔の認識能力が弱いっぽいので、髪型が変わるだけで一瞬「誰!?」ってなる。
 たぶん次のお仕事(舞台らしいっすね)に向けてのアレなんだろうが、いや忙しいことは良きことかな。『科捜研』も最後までよろしくお願いします。




◆4.マリコの知らない「草木染の世界」


 今更な話ではあるけど、マリコさんがプロフェッショナルの元を訪れるとそれは「マリコの知らない世界」になりがち。別に今回に限らず。
 マリコさんは科学でその「知らない世界」を読解・理解しようとするけど、本家も博識でゲストと渡り合ってたりするので、「知らない世界」でもあながち間違いではないんじゃないかと思うw
 ってなわけで、今回の「知らない世界」は草木染。科学知識で渡り合える世界だ。

紅子 「綺麗でしょう? 桜で染めたんですよ」
マリコ「花びらの色がそのまま出るんですね」
紅子 「いいえ。花びらで染めると、くすんだ色になるんです。桜染めには花咲く前の枝を使うんです」
マリコ「枝を?」
紅子 「ええ。冬の枝を切って煮出すと、春の色に染まるんです」

 冬の枝で春の桜色。春の花びらを煮出せば、灰色がかった夏の緑色になる。
 植物の中にはいつも次の季節が眠っていて、命はきっと未来だけを見ている。
 名作と(私の中で)名高い『京都地検』第8シリーズの3話じゃないですか。誰かへの切ないまでの愛が詰まった回。同じ岩下脚本回です。
 もう滅多に再放送も見かけなくなってしまって悲しい限りなんだけど、今回が好きだよって方の中で未見の方は、もしも見る機会があれば絶対に見てほしい。話の筋も台詞もそうだけど、皆さんの芝居も演出もエモさのカタマリ回なので。
 『京都地検』はメインキャストが全員ちゃんと「粋」を理解しているのでエモさ全開だったけど、今回はエモさに振りつつもちゃんと『科捜研』なのでめちゃくちゃ好き。
 科学バカのマリコさんが、草木染を解して理解する「愛」と「希望」の話が今回なんだと思ってます。
 もちろん、『京都地検』該当回を知らなくても今回が良いってことに変わりはないんだけど、信者としましては「ああこれ、過去の岩下脚本回で見た……!」って要素を感じてニヤニヤできたのもまた良かったんですよね。それが正しい楽しみ方なのかどうかはさておき。
 創作家には「引き出しの多い」タイプと「引き出しの深い」タイプがいて、岩下さんはきっと後者なんだろうと思ってるんです。同じワードや要素を使っていても、描かれる度にその世界は色を変える。それは確固たる「哲学」があるからこそ、と思ってます。そこが好きなんだよ!
 とまで言うのは、さすがに信者の贔屓目が過ぎるんだろうか。このブログを読んでくださっている皆さんには、「信者の妄想、怖っ……」とか思われんのかな。引かれてたら申し訳ない。でも好きだからしゃーない。




◆5.今回の土門さん登場は20時7分頃


 最近、ちょっと出席率頑張ってたのにな。今回はまた少なめ。この時期はホント鬼門だなw
 でもぶっちゃけて言うけど、今回は別に土門さんの出番が少なめでも、話自体が好きなので「まぁ、いっか」ぐらいには思ってる。甘い判定。
 というか今回は、マリコさんがいようがいまいが事件解決そのものには、いずれ辿り着いてた気がするんだよな。過去の誘拐事件という前提さえ掴めていれば、脱税の噂なんかは刑事組単独で掴んで捜査して詰めてたし。
 その科捜研と刑事組がそれぞれきちんと独立して捜査してるの、好きだ。もちろん協力はするんだけど、お互いに頼り切りなわけじゃないんだよってバランスが好き。たまにある、蒲原刑事が当然の顔して科捜研に入り浸ってるのとか、話にもよるけど私はどうかと思ってるし。




◆6.京都府警のロマンチスト


 ホームレス・ニーチェさんに苦笑いしか出来ない蒲原刑事は「粋」を知らぬ。
 確かに、蒲原刑事は純粋っつーか素直っつーか、言葉をそのまま受け止め発するような人なので、理想や理念を突き詰めてロマンチストになってる人の言葉を解釈するのは苦手なのかもしれない。少なくとも、哲学好きには見えない。
 何かとマリコさんと同類のセンス扱いされがちな蒲原刑事ですが、マリコさんの方が実はもうちょっとロマンチストな気がしないでもない。
 別に蒲原刑事がゴリゴリのリアリストって思ってるわけでもないんだけど、ここらへんは在籍する職場の差なのかなぁ。マリコさんの方がより、誰かを信じるとかそういう人の気持ちに価値を置いている感じがする。というか、たぶんロマンチスト具合でいったらマリコさんはダンチだろうな。
 というか個人的な考えだけど、マリコさんって絶望的にアウトプットが下手なだけで、別にロマンとか抽象的な概念を理解できないわけじゃないと思ってるよ。実際、今回もなんかニーチェさんとどことなく通じ合ってたし。
 ……いや、「通じ合ってた」って断言していいのかは、諸説かもしれない。もしかしたらディスコミュニケーション同士がコミュニケーションのドッヂボールをしている様が、たまたま外野からはキャッチボールに見えたってだけの話かもしれないし……




◆7.かわいさは正義!


 夏夫さんいわく、「色使いとこなれ感は合格点だそうだけど冒険が足りない」んだそうです。
 そんなこと言ってどうするよ、ある日突然、マリコさんのファッションが風丘先生以上のアバンギャルド感で来たら。
 ……まぁ、当然のように着こなすんだろうけど……美人だから……
 それを裏付けるように、満更でもなさそうに笑顔で夏夫さんのファッションチェックを受け流すマリコさんである。
 これは何かにつけ言ってるけど、マリコさんって実は自分のビジュアルについてはちゃんと自覚している人だからな。「元がいい」って自覚してんだよこの人。その証拠に、マリコさんって誰かにビジュアルを褒められても「そんなことないです」なんて謙遜したことないでしょ。たぶん。それってマリコさんがオシャレにあんまり興味ないってのが大きいんだろうけど、少なからずマリコさんは自分のビジュアルがもたらす効果について自覚してるってのもあるんだと思うよ。
 実はマリコさんこそ、『科捜研』で一番あざとかわいいお方だからな……若手組とか目じゃないっすよ申し訳ないけど。夏夫さんの言う「かわいさは正義」を作中で最もシンプルに体現してるのがマリコさんだからな。ビジュアルの可愛さだけでも自身のマイナス面を帳消しにする勢いだから。
 マリコさんのスタイリングが徐々に垢抜けた大人の女性ファッションになってきたのが好きだし、だから今のオシャレマリコさんももちろん好きだけど、昔のシンプルな服装も好き。旧シーズンとか、スタイリングの補正ももあるんだろうけど少年のような中性的な美人だもんなー。あれで当時すでに30代っておかしい。20代ならともかく中性的な30代美女、って他にあんまりいないのでは。




◆8.夏夫がアドリブを言うのは勝手だ


 けどそれをやった場合、誰がツボってしまうと思う?
 沢口さんだ。

 『仮面ライダービルド』は初回と最終回しか見てないです。あとは川井憲次さん劇伴なのぐらいしか知らない。
 ここでパニクる夏夫さんはアドリブらしく、それがツボに入っちゃったのが沢口さんだって東映公式に書いてあった。笑い上戸の本領発揮。
 そう言われると、このシーンのマリコさんが笑いをこらえているように見えてしまう。……いや、まさか。




◆9.待て! よし!


 この二語でおみやを食べていいかどうかを制御される成人男性。大型犬とブリーダーかな?
 呂太くんもまた、「かわいさは正義」を体現する男であった。「お洋服メーカー」だし。でも、あざとかわいさはマリコさんが最上位なんで!(謎の主張)
 さすがに日野所長が無言でたしなめててワロタ。呂太くんをちゃんと躾けるのは大変そうだ……
 今回のおやつは桜餅。やっぱり風丘先生って、京都府警内部に差し入れ用のスパイ仕込んでるべ。「今回の事件には、この差し入れがふさわしい……」とか考えながら差し入れ選んでるべ。そうだべ絶対。
 そういえばTVnaviの記事に、「風丘先生のおみやに関しては、台本指定の場合とそうじゃない場合がある」(要約)って書いてあった。風丘先生のおみやについての裏話が知りたい方も要チェックっすよ。




◆10.ニーチェ、京都府警科捜研に来る


 お茶の産地まで当てるニーチェさん。それは素直にすごいんだけど、そんな簡単に外部の人を科捜研まで入れていいのか……
 またイカレポンチが乗り込んできて毒ガス散布しようとしたらどうするんだよ! 学べよ京都府警!
 言っときますけどこれ、冗談ですからね。
 お茶を振る舞われているので、ニーチェさんが善意の人物であるのは確定したのであった。宇佐見さんのお茶は犯罪者が飲めないアレだから。たぶん。




◆11.科学バカだから見える「イデア」


 マリコさんにとっては10円玉は紙幣であると同時に「銅のカタマリ」。
 そういえば前回の節約回ラストで、マリコさんは「硬貨の物質が綺麗だから貯金しようかな!」(要約)と仰ってましたが、図らずも?そのセンスが捜査に生かされる。
 そして哲学の薀蓄を語ろうとするニーチェさん、ではなく彼が口にした「色彩」というワードに着目して被害者の行動の意図を知る。
 世界とはその人の目に映る景色そのものであり、その解釈は世界を見る人に委ねられていて、答えは人それぞれにある。つまりこの世には、世界は人の数だけある。
 それって哲学じゃないですか。つまり、一見哲学から一番縁遠そうなマリコさんこそが、一番真理に近い存在なんですよ!
 被害者が見る世界では、10円玉は銅のカタマリだった。
 ニーチェさんが被害者の「冤罪」を晴らそうとしたことも、彼しか知らない被害者の一面があったからでしょうし、またニーチェさんが聞き込みした小学生が見た光景がなければ、ニーチェさんが情報をもたらしてくれるには至らなかった。
 他の世界を知ることは、様々な見方を得ることである。そしてそれが世の真理にたどり着くための道である。つまり哲学じゃないですか!
 ……いや、悲しくも私は浅学なので、本当にこれらを「哲学」って呼んでいいのかは知らないです。適当なこと言いましたごめんなさい。めっちゃツッコミ受けそう。無知って辛いな。
 まぁでも、科学バカであり未知の世界への畏れを知らぬマリコさんだからこそ、今回の真実にたどり着けたんだってのは、たぶん間違いないところだと思います。『科捜研』の世界ではイデアに近しいところに在るお人なんですよマリコさんは。たぶん。




◆12.レディーのエスコートが出来る日野所長


 マリコさんが脱いだコートを当たり前のように日野所長に預けているのも、日野所長がマリコさんのことを簡単ながらも畳んでテーブルの上に置いているのも、「慣れてるな……」って感想しか出てこないw
 まぁ日野所長、なんだかんだ言いつつ、この中では唯一の妻帯者だからな。しかも、長期ってレベルじゃないぐらい単身赴任してても、ちゃんと連絡取り合えるしお互いの身を案じることも出来るんだから、そりゃまぁレディーのエスコートぐらいは当たり前にできるんですよ。ここらへんがそこらにいるモテねー凡人と日野所長の歴然たる差ですから。モテとは愛の有無だよ!




◆13.科学バカと化学のプロと


 マリコさんが化学式を描いた時点で、マリコさんの言いたいことを全て理解していたっぽい宇佐見さんの専門は化学である。さすが宇佐見さん。科学バカ=マリコさんの思考にちゃんとついてくる宇佐見さんは秀才。さすうさ。
 他3人は「それってどういうことですか?」係ではあるんだけど、マリコさんからある程度の説明を受ければ、ちゃんと言わんとしていること(被害者の足取りの手がかりになるよ!)を察することができるって辺りで、皆さんの優秀さがわかると思う。
 そう、如何に普段わちゃくちゃやってようが、たまに息抜きの様子を見せようが、この人たちはプロフェッショナルの集まりなのであった。知能レベルが我々凡人とは段違いなのである。私があそこにいたら、たぶんひとりでぽかーんとしてる気がする……
 このように受け取る側のポテンシャルが高いってのもあるんだけど、一応マリコさんも「知識が同等以下の人に、自分の専門知識をわかりやすく咀嚼して説明する」ってことはできるんだよなぁって。マリコさんは善のオタクだからな……




◆14.花言葉


 葡萄の花言葉は「陶酔」「好意」「信頼」「思いやり」「親切」「慈善」「酔いと狂気」「人間愛」なんだそうですよ。
 「陶酔」とか「酔いと狂気」はともかく、他のワードは今回っぽいですよね。今回は人間の愛の話ですよ。
 そして鍵になった草木染の元、ミヤコヒガン……は架空の品種なんだけど、彼岸桜の花言葉は、「心の平安」「独立」「精神美」なんですって。
 なんか、夏夫さんのことっぽい花言葉ですよね。
 もしかしたらそこまで意図していないかもしれないけど、でもそうこじつけたくなっちゃう。「したくなっちゃう」と思わせるだけの力が、今回にはあったと思うんです。




◆15.マリコさんに首を絞められるのはご褒美では?


 マリコさんに首を絞められるのはご褒美では?
 実際にやられたニーチェさんにとってはたまったもんじゃないでしょうけど。そう見えるだけなのかはわからないけど、なんかニーチェさんの首を絞めるマリコさんの手とか見てると、ホントに力強そうでビビるw なんで君はそんな力強いんだ!って日野所長も仰ってましたな……
 でも、この前にはマリコさんにぎゅっと手を握ってもらえてるんだから、トントンどころじゃないですよ。明らかにご褒美。羨ましい。




◆16.紅子「植物の声に耳を傾けて、その時々で、最もふさわしい色を引き出してやるんです」


 夏夫くんが好きなものを「内緒」にする理由を、直接は描かないのが優しい世界……って思う。視聴者の心までケアしていく御伽噺の世界だ……
 もちろん、答えに近しいと思われる描写はあるんだけど、もしかしたら理由はそれだけじゃないかもしれないし。
 何より大事なのは、後藤さんの言葉と約束は、夏夫さんの心に色彩を与えたっていう事実なんですよね。

後藤 「いつか君に、ピンク色の布をあげるよ。冬の葉っぱから春のピンクをくみ上げて……君にあげる」
夏夫 「本当?」
後藤 「好きなものは、好きでいればいいんだ」

 後藤さんが言った「好きなものは、好きでいればいいんだ」って言葉の価値は尊い。
 だけどそれと同じか、或いはそれ以上に価値があるのは、夏夫くんの個性を肯定したことそのものなんですよね。
 結果として夏夫くんはこの日の詳細を忘れてしまうけど、それでも父親の元から独立し、自分の好きなものを貫く生き方を選んだのだから。
 それだけ「肯定してもらえた」という事実が夏夫くんの心に強く残り根ざしていたんだなぁ。
 この日の出来事がなければ、夏夫くんの個性はどうなっていたのだろうか。今とはまた違った道を歩むことになっていたんだろうか。
 この出逢いはたまたまでしかないけれど、「草木染」という触媒あってこそ、彼の中に強く残ることになったのかなぁ。
 それはまるで、植物の声に耳を傾け、ふさわしい色を引き出す草木染めのよう、なのかもしれません。




◆17.戻る呂太くんの髪型


 なんか、冒頭の臨場時の髪型に戻ってる! またふわふわになってる!
 えっ、じゃああのふわふわ前髪分けセットは、もしかして臨場用のセッティングとかそういうことなんですか?
 そんな急ぎのセッティングを町の1,000円カットでしてくれるとは思えないので、もしかしたら呂太くんは自分で髪型セットどころか散髪までできる系オシャレ男子かもしれない。なにそれ、スキル高っ。




◆18.今回のルヴァンCMは風丘先生版!


 このCMも残りあと3回。寂しいっすな。
 毎回CMのある・なしを書いてるけど、これは後で自分が見返す時用にリアルタイムの思い出を記録しているだけなので、気にしないでください。
 冬クールは風丘先生版多めで嬉しい。秋クールは取調室版が多かったからね。バランスだね。




◆19.命に宿る未来、枯れ葉の命


後藤 「私にはもう、草木の未来をもらう資格はありません。それに信じたいんですよ。落ち葉の中にも花咲いていた頃の、思い出の桜色が隠されていると……」

 後藤さんが完全に、「託す側」として、「枯れゆく側」として覚悟を決めてるのが辛い。さすがに夏夫さんに草木染を渡さぬまま、あの場で殺されることまでは予想してなかっただろうけど、仮に犯人である父ちゃんが「草木染は渡しておくから、夏夫の前に姿を表さずに死んでくれ」なんて言ってたら、もしかしたら後藤さんはそれを受け入れてたかもしれない。
 植物の中には、いつでも次の季節が眠っている。冬の枝木の中には春の色。春の花びらの中には夏の色。
 そして冬の枯れ葉でも、触媒さえあれば次の季節である春の色を表すことが出来る。
 枯れ葉は土に還り、木々が育つための礎になるのだから。
 その枯れ葉自体が色を取り戻すわけじゃない。でも自分の何かを別の命、次の季節へと繋げていけることは、それはきっと「希望」とかそう呼べるものなんじゃないですかね。




◆20.ニーチェさん、草木染でイデアに迫る


 後藤さんの遺志を継いでいるのか、或いは本人の新たな哲学思考の一環にでもなってるのか、だいぶ桜色に近づいている手ぬぐいである。ニーチェさん、すごいな。スペックが高い。こんなおいしいキャラをゲストで使い捨てるのさすが。
 春は新しい命の始まりの季節。ちょうど、近所の梅も満開です。冬も終わりますな。通年放送も……
 目を閉じて感じられる真の色彩。新たな季節は、すぐ目の前まで来てますよ。ああ、通年放送が終わる……





簡単雑感


 後藤さんがやったことは、はっきり言ってしまえばとても身勝手ですよね。たとえ川上社長がどんな人であっても夏夫くんを誘拐していい理由にはならないし、もっと言えば自分の命の期限を知ったからって、19年も経ってから「約束」を果たそうってのも独りよがりな行いでしかない。
 最後まで、夏夫さん自身が後藤さんに対してどう思っていたのかは、はっきりとした台詞にはならなかった。
 でも、夏夫さんにとってはそれでいいのかもしれない。
 彼にとって何よりも大事なのは、あの日のことを忘れてしまっても心に残っていたのは、「好きなものは好きでいい」と自分を肯定してもらえたことなのだから。
 たった一日の、たった一言が、もしかしたら何か化学反応を起こしてその人の人生のこれからを決定づけてしまうかもしれない。それは悪い方向へ行くこともあるかもしれないけど、こうやって希望ある未来へ繋げていくことも出来るはず。
 そして言葉を受けた人がどうするかは、それぞれに託されている。世界を感じるのも変えるのも、人それぞれの力次第なんだよ。
 これは、人に元から備わる愛とか未来への希望とかを語る、哲学のお話なんだよ!
 オタクはこういう綺麗な言葉が大好きです。私だけか。
 哲学がどんなものかは無知な私にはわかりませんが、もしも「世界の見方」を表す学問なのだとすれば、今回もまたひとつの哲学であることは間違いないと思います。
 水底は京の朝、世界の色彩はあなたしか知らないんです!

 「好きなものは好きでいい」
 夏夫さんが好きだったものがレースとかリボンとかピンク色なんかの「かわいいもの」だったのは、なんか最近流行りの流れって感じですな。男の子だって地球のみんなだってプリキュアになれる現代っぽい話というか。
 しかしそもそもを言えば、そういう「好きなものは好きでいい」『科捜研』で最初から強く体現しているのは、やはり主人公たるマリコさんだと私は思います。
 だってこれ、何かにつけ言ってますけど、マリコさんはその圧倒的ビジュアルで緩和されてるけどガチの科学オタクじゃん。旧の頃とか、そのディスコミュニケーションぶりでよく孤立してた感じのオタクじゃないですか。
 それでもマリコさん自身の変化もあり、時代の変化もあり、徐々に円滑にコミュニケーションをとれるようになってきての今じゃないですか。まぁ、今でもたまに結構稀によくディスコミュニケーションのドッヂボールしてるけども。
 作中ではそんな感じだけど、20年も「好きなもの」を芯に据えて突っ走ってきたら、現実にも影響を及ぼしているじゃないですか。女性の科捜研志望者や科学捜査に憧れるお子さんを現在進行系で増やしてるし、警察の新機材導入のプレゼンに使われたりもするんですぜ『科捜研』
 しょっちゅう周りを振り回すけど、マリコさんの原動力は科学への飽くなき探究心。それが人の心をすくい上げて掬ったりするんですよ。
 好きなものは好きでいい。それが誰かの助けになるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。逆に迷惑をかけちゃうかも。それでも、好きである気持ちを捨てる必要はないんです。その気持ちとの付き合い方を覚えていけばいい。
 それを20年間、ずっと突っ走ることで表現してきたのがマリコさん……
 っていうのは、さすがに今回の話からはズレすぎた話なんだけども。でも私は、そう思ってますよってことで。
 「何かを好きである気持ち」は、何よりも尊い。オタクの心をぶっ刺していくやつー!
 そう考えれば、その体現者のマリコさんがオタクっぽい人たちとは割合良好なコミュニケーションを築けているように見えるのも納得かもしれない。マリコさんはオタクに優しいヒロイン(語弊がある)。





次回予告とか。


 マリコさん、ネイルするってよ。
 私が、今までネイルのお手入れをマトモにしたことがない女子失格の人生を歩んできたもので、次回をマトモに見られるかが不安です。爪の形がね、どうもネイルアートに向かない形してるのよね……あと面倒……
 そんな物臭な私も、次回を見れば「ネイルアート、してみたい!」って思えるようになれるでしょうか? 楽しみです。


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