【科捜研の女 season16】第15話 感想

科捜研の女
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File.15 七枚の迷宮

ゲスト:小松彩夏、内田慈、加治将樹、安村典久、大迫一平

脚本:戸田山雅司
監督:西片友樹

今回のアンケート。
選択肢が4つしか作れないので、放送後の反響が大きかった(と思われる)ものの中から、個人の好みによる独断で選びました。デートのアレは、私が好きじゃないんで除外です。
「マリコ姫」がトップ。やっぱり、しんみりラストのあとのギャグ予告は罪深い。マリー姫自体にはギャグ要素ないのにな。そしてそのギャグが、主人公が身体張る系のものだと本当にズルいw
「マリコ再婚」もその系統かな。これは完全にギャグでしょ。蓋を開ければ本編中の扱いも、ただの日野所長の妄想だったわけだし。
しかしあの次回予告は、いったい誰がどういうつもりで選んでんだろーな。
個人的には「マリコ姫」は結構好き。その週の話がしんみりっつーかあまりに重たかったんで、マリー姫がぶっ飛ばしてくれた感が、実を言うとちょっとありがたかったw
今までで一番ワケわかんなかったのは、前期の「叱られマリコ」でしょうか。もっと予告に適した場面あったんでは……みたいな。着物の話だったんだから、着物の何かを出してあげればいいのに、みたいな。

あの予告、実況民とかネタ大好き勢からすれば好評(に見えるし、私はそっち側だ)けど、真面目な視聴者はどう感じてんだろうな。っていうか、そもそもあのアイキャッチ的予告はどうして入れることになったんだろうな。たぶん、入れ始めたのは『科捜研』(の第14シーズン以降だったっけ?)だけど。

今回!


◆まあ確かに、式場にあった写真では萩野さんとの距離は、野宮さんより紗代子さんの方が近かったもんな。

◆呂太「口径から見て、ピストルかな?」
呂太くんさんのポーズ、あれをどう表現するかで年代がわかる。
私は「キラッ☆」かなと思ったんですが、よくよく思い出さなくても違った。でも呂太くんさんのノリ的にはそんな感じに見えた、と自己弁護しておく。

◆マリコ「亜美ちゃん、呂太くん。写真の鑑定、手伝って」
そう言われたとき、亜美ちゃんはすぐに「はい!」って鑑定体勢に入ってるんだけど、呂太くんさんはニヤッと笑ってた。そんな呂太くんさんを促して連れていく亜美ちゃんマジお姉さん。
どっちにせよ、亜美ちゃんも呂太くんさんもマリコさんのこと大好きだな……

◆番組開始から6分程度で犯行現場のキャンプ場を特定していく科捜研の皆さん。京都府警科捜研のデータベース最強説。
この京都は修羅の都なので、データベース更新も日常的に行わないと対応できないんだろうな。
データベースアップデートの様子、一度でいいから見てみたい。3分程度のスピンオフ動画とか作って、いかがですかね。ダメか。

◆改造銃持って男女縛り上げて笑顔で写真に収まってるサバゲーマニア怖ぇなと思ってたら次が解剖室のシーンで、そこでのマリコさんの方が怖くて笑った。
風丘 「(小さな傷は)熱傷かな? わからないけど」
マリコ「だとしても、わかるはずです。調べれば、必ず
風丘 「………………」
マリコ「風丘先生が」
風丘 「………………」
風丘先生が何も言い返さない上に、無音なのがシュール過ぎてじわじわくる。
いや本当、これは何回でも真面目に言うつもりだが、風丘先生断ってもいいんだよ。
っつっても、断れないのか……
これはマリコさんからのリターンが相当じゃないとと思うが、お礼すら言わなくなったマリコさんにそれを望むだけ無駄だな。
あまりに可哀想なので、風丘先生は月1くらいのペースでマリコさんにケーキバイキング奢ってもらってるっていう脳内補完妄想をしておきます。それでも風丘先生がナイスバディなのは、マリコさんにコキ使われすぎてカロリー消費がハンパないから。

◆日野所長のサバゲーへの理解は、「おもちゃの銃で撃ち合うあれ」
間違ってはないんだろうけど、ざっくりしすぎた認識で笑う。
今回はそこまでじゃなかったけど、日野所長って自分の興味ない話題だと結構なドライさを発揮してて、時折行き過ぎててブラックになってるよね。服の色はブラウンだけど。日野さん時代から発言はブラックだったりシニカルだったり。

◆サイバー犯罪対策課……つまり泰乃ちゃん! 泰乃ちゃんですね!
今回の序盤は泰乃ちゃんが大活躍&お手柄展開なんですね! そうなんですね!

◆看護師さんは主題歌を歌っているKさん。
つまり野宮さんは、医師たちをも欺く演技力の持ち主。女の執念怖すぎぃ!

◆土門さんが「宇佐見さん」って呼んだ! 話の展開上で名前を出す以外では初じゃね?
で、前週予告の「仁義なき戦い」
マリコ「大丈夫。弾は入ってないはずだから」
そういう問題じゃないと思うw
まあ、フレンチ料理店で「胃の内容物」とか言っちゃう人だからな。土門さん(や視聴者)の気持ちをわかれっつーても無駄だよなw

◆2人だけでやり取りするなら、今の時代はわざわざ掲示板ではなくメールでもなく、LINEなのでは。
そんな野暮なツッコミはともかく、呂太くんさんに「読んで」と掲示板のやり取りを音読させる亜美ちゃんがマジで弟持ちのお姉ちゃん。何澄ました顔してんだよw

◆土門さんが素直に藤倉刑事部長に「掛け合ってみる」と言えるようになってる……
今期、一番感慨深いのはやっぱりマリコさん・土門さんと藤倉刑事部長の関係性の変化がはっきりわかることだよなぁ。縦軸のストーリーがない分、そこがはっきりわかるというか。

◆真相を知ったあとで見返すと、萩野さんと野宮さんをけしかける紗代子さんの様子、なんか若干勝ち誇ってるようにも見える。
女って怖い……

◆刑事部長自らが現場で先陣切って山狩りとか、責任もプレッシャーもハンパないなw 藤倉刑事部長はやはり現場で活きるお人なのか。
藤倉「必ず、ホシを挙げる!」
ドラマが違います。

◆日野「これ(エアソフトガンの弾速測定)本当は、専門外なんだけどなぁ……」
もはやこの京都府警科捜研に、「専門」とか「専門外」とかそんな言葉は存在しないのかと半分くらいは思ってた。もう誰でもなんでもやるしな。マリコさんのフットワーク軽すぎ問題。
日野所長のガンマン願望。口笛がシャレててオシャレ。そういや斉藤さんはトランペットの奏者なんだっけか。なんかああいう吹奏楽系の楽器やってる人は、口笛が上手いイメージがある。

◆今回、地味に一番お手柄なのは亜美ちゃん説。
亜美ちゃんが写真の色の真実に気づかなかったら、事件の真相が闇に葬られてた可能性が高かった。マジファインプレー。

◆マリコ「うん……じっとして」
なんかこのマリコさんがエロい。
私の頭が煮えているだけというのは置いといて、とっても吸われたいですね。何をとは言えないです。
そんな頭がとろけきった煩悩はともかく、呂太くんさんが死体のある場所に横たわれていることに成長を感じます。大丈夫、直に遺体に触れられるで。
遺体を動かすのを手伝うといえば、蒲原青年は割と登場初期から手伝ってくれてて「おっ」と思った。あそこで「この人、口や態度は硬いが実はいいヤツなのでは……?」と思ってた。そしたら、予想以上に可愛らしいキャラでびっくりした。そんな思い出。

◆外にいるマリコさんの息が真っ白だった。
これは寒がりなマリコさんもとい沢口さんじゃなくても防寒必須である。マジで寒そう。大変だ……

◆ビデオ通話、マジでこれからの『科捜研』の毎年のお約束になるんかな。
日野「まあ、(高圧ガスによる改造でエアソフトガンの)威力は増すけども、殺傷能力はないね。違法だけど
日野所長による全力のクレーム回避に草。いやマジでこのご時世、下手な描写や台詞があると、途端にクレームつくらしいですからね。その代表格が「捜査令状」ですよ。

◆常々、風丘先生の差し入れのセンスはキレキレだよなって思ってますけど、結構ブラックジョークスレスレなこともあって草。
今回はバレットラムネ。呂太くんさんが食いついてるw
改造銃の話でバレットラムネか……でも、被害者の胃の内容物から連想される食べ物よりはマシ、だろうか。今期というか最近はそういうのない気がするけど。
ビデオ通話の鑑定結果報告では、風丘先生の演技もキレキレで草。前期の魔女事件といい、風丘先生はマリコさんが大好きだなーって思う。ビデオ通話という距離を挟むことで浮き彫りになる、風丘先生のマリコさん大好きっぷり。

◆サバゲーマニア2人、エアガンを人に向けて撃つようなちょっとタチ悪い連中ではあったが、事件には完全にただ巻き込まれて犠牲になった存在で可哀想すぎる。萩野さんがいなくなったかもと言われたら探しに行ってくれるぐらいにはいい人たちだったのに……
雪山の洞窟の穴に蹴落とされるとか、本当に下手したら死んでてもおかしくなかった事案。その上、初対面のいい人たちに罪をなすりつけようとするとか、鬼畜も驚く所業すぎる。

◆藤倉刑事部長に見つけてもらえる安心感、プライスレス。
っていうか、木村さんと八代さんは(おそらく低体温症で)死にかけてる紗代子さんを必死に介抱して励ましてて、本当に良い人すぎる。善人が極悪人の餌食になって命を落とさないで済んでよかった。それは今回の話の一番の救い。

◆あの強面の藤倉刑事部長にタメ口とピースをかませる呂太くんさんのそういうところは、是非次シーズン以降も維持していただきたい。私は大好きです。
そんな藤倉刑事部長による「よくやった」というお褒めの言葉。最上級のお褒めの言葉すぎる。私も言われたい……
なんか心なし、ここでの藤倉刑事部長の顔が若干綻んでません? 優しげに見えたな。

◆足でその人の感情を表現する演出、『迷宮案内』『京都地検』の黒沢監督を連想する。
今回の土門さんが野宮さんをぶん殴らなかったのは、割とマジで「女だから」の一点だけだと思うw あそこで机蹴っ飛ばさないだけ、土門さんは大人だなと思う。椅子は犠牲になった。

◆落ち込むマリコさんをフォローする土門さんが優しすぎか。
こういうの見るにつけ、マリコさんが無茶苦茶できるのも誰かを救えるのも、マリコさんもまた周りにフォローされてるからだよなぁと思う。アレよ、誰かを救える人は、誰かに助けられながらやっているんですよ。誰からも救われないヤツは誰かを救うことは出来ないんですよ。何の話だ。
先週の「真実でも人を救えるとは限らない」もそうだけど、マリコさんが信じた相手が極悪人で、みたいなのも結構重めのテーマだなという気はする。単回でやるなら、土門さんがフォローしてくれて、っていう今回みたいに収まるのがベストだな。

◆前期から、すっかりCDプレゼント告知は物理グリーンPCイエローの役割。
2人が並んではしゃいで手を振ってると、マジで姉弟だな……
おもちゃのピアノを、呂太くんさんが持ってる木製人形が弾く真似してて草。細かいところがかわいいw

序盤の推理は全て犯人の筋書き通り。今回もまた、「先入観は怖い」という話。
そしてその先入観は犯人の証拠操作によって作られたもの、というのがミステリだよな。
1時間があっという間のミステリ風サスペンスだったけど、意外に刑事ドラマ・サスペンスドラマだとタブー感ある話だったかも。
基本的に刑事ドラマとかだと、(主に尺の都合もあり)「証拠の正確性」を問う話ってのはタブーに近いと思うんです。だっていちいち「この証拠は正しいのか」とか疑ってたら話が進まないでしょ。だから基本的には「正しい」という前提で話を進める。
でも、まさしく証拠を鑑定していくことがメインの『科捜研』だからこそ、「証拠が犯人によって与えられたニセモノである」という展開でもきちんと1時間に落とし込めるというか。犯人が証拠を操作してなお真実を見つけ出すカタルシス、みたいな。

ひとつひとつの要素を検証し事件の時系列を明らかにすることで真相に迫る、そして犯人が証拠を操作する・それを見破るというのを「写真」というビジュアルのインパクトが大きなアイテムでわかりやすくしたのが今回、って感じだ。「写真」というアイテムひとつで、きっちりミステリ・サスペンスしててすごいなぁ。
事件の時系列を整理することで真実を明らかにする、得た証拠が犯人によって作られたものであり捜査が混乱させられる。ミステリ要素がてんこ盛りのサスペンスだったな。
舞台が雪山というのもよかったよな。でも東映公式を見る限りでは、雪山になったのはたまたまっぽいんだよな。神様の粋ないたずら。

次回!

マリコさん、10年ぶり2度目のバスジャック遭遇。甲子園か。
バスジャック遭遇しても、視聴者から「またか」と思われる系ヒロイン。常人の人生を10周しても、マリコさんの肝っ玉座りぶりには到達できなさそうだよな……
100均グッズとお料理でバス内(?)鑑定! マリコさんの科学知識無双再びなるか?

次回以降も楽しみ! にしておりますよ!

今期『科捜研』は全17話。3月9日最終回。最終回は前後編でもなく2時間でもないようだ。ソースはテレビ雑誌。
しかしまだ撮影してるっていうから、やっぱ単発スペシャル期待しちゃうよな。明日発売の月刊誌でわかるかな?

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