第8話 死を呼ぶ結婚招待状~代理出席を頼んで殺した花嫁の父!?
ゲスト:渡辺徹、石川梨華、古村比呂、野村真美
脚本:石原武龍、内田静
監督:池澤辰也
古村比呂さんが事件には何の関係もないっていうのが意外すぎてどうしようかと思ったよな(小並感)。
ってなわけで! 今回の感想へ!
◆今回はちょっと個人的トラブルがあって、録画が冒頭切れましたんでリアタイ視聴の記憶のまま言いますけど、やっぱり冒頭は電話。もうたぶん言っちゃいけないんだろうけど、でも一応記録は残しておきたい。
そしてだんだん、というか前からだけど、冒頭電話の受け答えがすげぇ雑になっていってるよな。いいのかな、アレで。
◆序盤のヤマさんのネクタイ、白いベースに……なんかの花模様? に見える。今回はいつもより環境がアレなんで見づらくて、詳しくはわからないんだけど。でもなんか、結婚式会場に向かうことが予めわかってたかのような柄だな。
小山田「……平井はもう、必要なさそうだな」
大福「なんすか? 私の肌がカサカサだって言いたいんですか!?」
小山田「いいえ」
現場であぶらとり紙を見つけた大福に絡むヤマさん。これは相手が相手なら、その場で顔面にグーパン食らってても文句は言えない。あそこで殴らないだけ、まだ大福はヤマさんに対して好意的だなと思います。あと、あぶらとり紙はむしろ年齢重ねるにつれて身だしなみのひとつとして持ってなくちゃいけない類のものなんですよ、ヤマさん。人間って面倒だね。
小山田「わかりました。平井のカンは特別です。頭の隅っこに! 入れておきます」
大福「……おっ!」
なんだろう、この世界では「相手を煽るときは全力で」的な暗黙のルールでもあるんだろうか。「今まで煽られてた分、全力でやり返してやろう」的な意思すら感じる。ここ最近、煽りの方向が大福からヤマさん、というよりはヤマさんから大福になってるな。なんだべな。
◆大福の単独特攻癖は相変わらず。自身のカンがそうだと告げていれば、どこへでも行く。その決断力と行動力は見習いたい。カケラでいいからそれらを分けてくれ。カケラで結構です。
いまいちよくわかんなかったんだけど、大福は今回序盤の捜査会議には出席してなかったように見える(映ってなかった)けど、どうやってあの結婚式会場にたどり着いたんだろう?
招待状を直接見ていた描写もないし、その後に現れたヤマさんの「やっぱりここにいたのか」からしても、ヤマさん経由で招待状のことを聞いたわけでもない。じゃあ現場付近で見かけた田嶋夫妻を尾行していったのか、というわけでもない(田嶋夫妻を会場で見つけて驚いて、係員さんに夫妻のことを尋ねていたから)。
……他の捜査員に結婚式会場のことを聞いた、ってことにしておきたい。そうじゃないとなんか怖い。
◆自分でも自分の言ってることの状況がよくわかってないまま尋ねるんですけど、ヤマさんから大福への壁ドンって、誰狙いのアレなんだろう。
結構ガチで壁ドンしてたよね。後ろからいきなり大福を引きずって行って壁際に追い込んでドン。見てるこっちが一番驚いた。なんであんなガチなんだ。
っつーか、今週の『9係』といいコレといい、テレ朝刑事ドラマでは“壁ドンを流行らせようキャンペーン”でもやってんのかな。
悪いけど、この枠の視聴者はそもそも壁ドンに理解のある人は少ないと思う(いないとは言わない)。
更に言っておくと、たとえどんなドラマで誰が誰に壁ドンしててもされてても、視聴者は誰ひとりとして喜ばないと思うんだよな。
それはさておき、壁ドンされた時の大福が、すごく「らしい」と思った。あそこでやり返すか言い返すぐらいのメンタルはありそうなのに、「痛っ……」って漏らしただけで、あとは仕事の話してるだけなところが。
あと、すっげぇアレなこと言っておくと、壁ドンされた時にちゃんと大福(というか斉藤さん)が壁にもたれかかる形で身をかがめてるところが細かいなって思いました。
言っちゃなんだけど金田さんと斉藤さんってパッと見でわかるほどの身長差がないので(たぶんパンプスのヒールのせい)、そのままで壁ドンやられてもな、という。それに壁ドンされた側の驚きがわかりやすい姿勢だし。
……今週、今まで生きてきた中で一番「壁ドン」について考えた気がする。テレ朝刑事ドラマ観て壁ドンについて考える日が来るとは思ってもみませんでした。
◆もしされるのを選べるなら、壁ドンよりは肩ガシの方がいいな。
ということで、代理出席してた人がヤマさんに肩をガシっと掴まれてるシーンに、キュンとしました。胃の辺りが。申し訳ないが、個人的には肩ポン派なんで。
◆捜査2日目。ヤマさんのネクタイと、大福のインナーの色がお揃いの明るい水色系統。
……え、なんだコレ。「仲いいですね」って言えばいいの? 意外にカラーセンスが似てるのか、或いはだんだん大福がヤマさんのセンスに毒されて、いやいや影響されてきたのか……
そのうち、派手なピンクの縞模様を着た大福が見られるのかも……いや、ピンクは潮干狩りで見たな。アレはアレでインパクトすごかった。もしかして、元々持ってるセンスが似てるのか。
◆今回は大福だけじゃなくて大岩一課長自ら事件関係者の元へ単独特攻。
娘を持つ(持ってた)父親、ということで、なんか感じるものでもあったんだろうか。
でも土ワイ時代は、結構大岩一課長も動いてくれてた感じはあった気がしたんだけどね。
◆大福「随分、大きいクマのぬいぐるみですね。……あっ、でも、かわいいですね」
その場を取り繕うためとはいえ思わずツッコみつつも、きちんとフォローは出来る辺り、大福は別に嫌なヤツじゃないとわかるヒトコマ。
しかし本当に大きいぬいぐるみだ。しかも20年前のシロモノにしては、ちゃんと手入れされてて綺麗。あんなに大きいと、20年前とかだといくらするんだろう。
◆以前「何度でもツッコむ」と宣言してしまったので、野暮は承知でちゃんと言います。
大福は大福大好きでも、別に現場資料班の他の方々は大福好きではないと思います。
これに関しては、「現場資料班は甘党の和菓子好きじゃないと所属できない」ってことになってます。私の中で。
大福「いいですよー。なんでも言ってください。なんでもやりますよ!」
ん? 今、「なんでもする」って言ったよね?
それは冗談として、大福ひとつであそこまで機嫌良くなってくれるんだから大福っていい人だよな。コスパ的な意味で。
でもそれは一課長限定。ヤマさんに頼まれると「……なんだ」だけど、一課長に「すまん。頼むぞ」って頭下げられたら「……あっ、はい」だもんな。
つまり今までの描写を踏まえると、相関図はこういうことになる。
ヤマさん→大福→大岩一課長→小春さん
相関図からわかるこのシリーズ最強のキャラ。小春さんには誰も敵わないんだよ。
◆大福「……別に、大福のために働いてるわけじゃないですけどね」
その割には嬉しそうに釣られてるけど。
画像を写真化したものから分析するより、スマホそのまま持ってきて分析した方がいいと思うけどな……もしかしたら設定上、データに位置情報埋め込まれてるかもしれないし。
っつーかそもそも、これって大福がやるべき仕事なのか。第1話の動画内の写真の破片からの復元といい、大福もスキルと根気はすごいんだろうけど、こういう時こそ鑑識の武藤さんの出番では。
◆前々から知ってたけど、大福って独特な距離感を持ってるよな。上司の前で平然とモノ食いながら喋ったり、ヤマさんどころか大岩一課長にまで、さりげなく「うん」って言ってたり。肝が座ってるというか神経図太いというか空気読まないっていうか……
それでもなんだかんだで可愛がられてる辺りが人徳というか魅力というか、大福の大福たる所以、なのかな。まあ確かに、大福かわいいしな。
でも女扱いはされてないっぽい。ソースはヤマさん。今回の壁ドンといい、東京の夜はまだまだ女性にとっては怖いと語る大福への反応といい、それが顕著。いや女扱いしてたら、それはそれでアレだが。
◆久我山周辺って大体が住宅街らしいんで、あそこまで断られる理由がよくわからん。23時~23時半って、もう基本的には皆さん寝る時間じゃないのか。夜勤の方とかならともかく。
ここまでやる必要があったのか、と問われ、ヤマさんは答えます。
小山田「うるさい。これが俺たちのやり方だ」
ここまで端的に「理屈なんてどーだっていいんだよ!」って開き直られると、こうやってちまちまと粗探ししてる私がバカみたいじゃないですか! ドラマ内から私の存在を否定しにかかるのはやめてもらっていいですか!
でも、「このドラマって、そういうノリだよな」って納得はする。大岩一課長の様子からするに、神田川の久我山周辺のホタル放流については元々知ってたみたいだし、その上で敢えてやってんだもんな。それにただ単にあの画像に写ったものがホタルの光だと特定するだけなら、おそらく別に停電を再現する必要性なんてどこにもないと思う。
でもやる。それがこのドラマのノリなんです。
◆笹川刑事部長がシチュエーションコントを仕掛けてきた! 今回のお題はホタル。
笹川「孫に見せてあげたいので、2、3匹、これに捕ってきてくれ」
大岩「いや、それは無理です。放流しているホタルですし、捕ることは禁止されています」
初めて大岩一課長が笹川刑事部長にツッコんだ! と思いきや、致命的にツッコミどころが違う!
そーじゃねーだろ。たぶん、笹川刑事部長の求めてた答えとも、視聴者が予想してた答えとも違うと思う。やっぱりこの人は真面目過ぎてズレてんな。
それに対して「ホタルいたもん!」(意訳)と言い出す笹川刑事部長。ホントだもん! カゴの中にホタルいたもん!
◆おっ! マリコさんが東京に出張ぅー!(n回目)
今回は「白髪、気にならない!」と「シミにしないぞっ」の2バージョンでお送りされました。
◆今となっては、大岩さんは春菜ちゃんにクマのぬいぐるみを買ってあげなかったことを後悔してるんだろうか。
20年前には殺人現場に遭遇するわ、今回は娘の実の父親と20年前の殺人犯が密会してる場面を目撃するわで、田嶋さんはなんというか、とてもマイナスな方向の何かを持ってるな。
いや、田嶋さんは遺体から財布を盗ってるので、この人の気質そのものがマイナスなのかもしれない。だから不幸を呼びこむんだよ。
それなのに、娘の桜さんは大企業の次期御曹司と結婚できるんだもんな……娘に幸運ポイントを捧げきったのだろうか。
◆あぶらとり紙で眼鏡拭くのか。なんか下手なレンズだと、逆に傷がつきそうなイメージだ。
年頃の娘がいるのに、しかも結婚資金貯金するぐらい子どものことを思ってるのに、過去殺人犯、現恐喝犯&ナイフ所持のクズと付き合うのか……男女の関係ってよくわからない。
「そう……だったらあんたなんか、もういい」
「だって、しょうがないじゃない。だって嫌だもん。しょうがないじゃない!」
私の心の中の佐藤二朗が「しょうがないってなんだよ!」ってうるさいんだけど、たぶんコレは土ワイ繋がりで『逆転報道の女』のせいだな。いやもう、あの演技はすごかったですから。
でも、本当に「しょうがないじゃない」の意味もよくわからない。クズに失望する理由はわかるが、そこから殺人を犯すだけの激情にまで飛ぶ理由もちょっと。
◆オーケィ! ベリーホタルです。
◆なんか初めて、スイカ成長記を怖いと思った。
成長していくスイカを可愛い、と思い丹念に育ててるところはともかく、「日がな一日スイカ眺めてる」って……?
なんかこう、小春さんも多忙な刑事の妻ってことで変なものを内側に溜め込んでるんじゃないか。『9係』と一緒にこれ見てると、ワケのわからん妄想が広がってしまう。
まさか小春さんも、倫子ちゃん化とかしねーだろな。しねーだろな。たぶん、オチは「食べ過ぎですって」辺りになる。ソースは土ワイ版第5作目ラスト。
田嶋さんは行いの割に父親として十分報われてるので、そりゃ最後に泣くよなって思いました。実の父親の本間社長はまあ、過去に奈津子さんと桜さんを捨てちゃったから……
新郎さんが本当に事件にも話にも関係なくて蚊帳の外、これから先、桜さんの尻に敷かれないか心配です。
今回は「唐突な犯人」系統、メインは田嶋家絡みの過去やらを解きほぐしていった話の方なわけだけど、それはともかくとして、それにしたって犯人の動機絡みが雑で笑った。「しょうがないじゃない!」は、土ワイ時代だったらテンプレ入りしかねない動機。ちょっと意味分かんないですね。
まあでも、今回作中でヤマさんが「理屈とかどーでもいいんだよ!」(意訳)と開き直っちゃったんで、あまり細かいことにツッコむのも野暮かな、とは思います。あんまりぐちぐちやってたら、ヤマさんに壁ドンされそうなんでやめときます。私はあくまで肩ポン派です。
次回!
「死にたくなかったら、全部話しなさい!」
「あなたの命は、今、私が握ってるのよ」
……なんか、医師にあるまじき台詞を吐いてた人がいたんだけど……
よくわからんが、医師vs捜査一課らしいぞ!
紺野まひるまで呼び出した! 本当に「2サスオールスター」っていうか「東映刑事ドラマオールスター」っていうか……マジで最終回のラスボスは誰なんだ。しかも2時間でしょ。何やるの。
ってなわけで! 次回以降も期待! しておりますよっ。