【警視庁捜査一課9係 season11】第6話 感想

警視庁捜査一課9係
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CASE.6 花の殺人

ゲスト:青山倫子、渡邉紘平、不破万作

脚本:保正和之
監督:吉田啓一郎

要するに、「電波、入りましたー!」な方々とは付き合うなってことですね。わかります。

そんな感じの今回でした。テンションは概ねこんな感じです。それでもよろしければ、感想へ。


◆話の最初にお料理男子・浅輪さん。卵溶いてたけど、何を作ってたんだろうか。朝ごはんだし、オーソドックスに卵焼きと味噌汁、か?
デキる男は料理も出来る。なんだそれ。それで彼女持ちか。くそ! 誰かー! 壁殴り代行呼んできてくれー! 浅輪さんのボディにかましてもらいたいんだけど、いくらですかー!

◆青柳「手を触れずに係長をお待ちしておりました」
わざわざ青柳さんがこんなこと言うから、既に現場から何か重要そうな物証でも持ち出してたのかなって思ってたけど、特になかった……よな?
2週連続インパクトのある死体。でも先週の方が、下手な小道具なしであのインパクトだったので勝ちかな。何の勝負だ。

◆人工保存花……って、一般的な造花とは違うの?
どうやら一見しただけでは生花と区別がつかないぐらいのクオリティらしい。
プリザーブドフラワーとも違うのだろうか。
なんかよくわからないまま話が終わってしまったw なんか突っ込めばもっと面白そうな要素だったような気もするんだけど。

◆気のせいか、ここ最近は『9係』でも、『科捜研』『法医学教室』並とはいかなくても司法解剖の様子を映すようになっている気がする。
まあ、せっかく早瀬川先生がレギュラーなんだしね。見せなきゃね。
早瀬川「ご遺体の前で、自殺か他殺かの話はしない」
……そんな決まり、あったっけ。決まりというか、早瀬川先生のポリシーだけど。今まで割と平気でやってた気がしたんだけど。気のせいだろうか。

◆青柳さんが被害者のことを「アヴァンギャルドな芸術家」って言ってたけど、すぐ隣にすっげーアヴァンギャルドな格好した刑事さんが……
いやさすがにそれは言いすぎだし、これもう何回目だって話だし、そもそもドラマの衣装にこういうこと言うのは本当に野暮なんだけど、でも矢沢さんの格好(特にカラーセンス)が素敵すぎて毎回惚れる。あの青いシャツ、よく見るけどお気に入りなんだろうか。合わせてるネクタイの柄も、サスペンダーもステキ。
アレはたぶん、矢沢さんにしか許されない格好だろうなぁ……青柳さんや村瀬さんや浅輪さんがやってたら、たぶん、コスプレ一歩手前だよな。
早苗ちゃんの話が出て嬉しい。今も矢沢さん、アシスタントやってんのかな。たまに妙子さんも駆りだされたりしてんのかな。

◆浅輪「せっかくだから、俺はこの2人の修羅場を見る道を選ぶぜ!」
言ってない 浅輪さんはそんなこと 絶対言わない
それはともかく、人の家に上がってひとりだけ玄関で待機って、なんか謂れ無き疑いをかけられても文句は言えないぞ、係長w そんなに早乙女さんと話すのが嫌なのか。
早乙女「浅輪さん。花も人生も、自然体が1番だと思いますよ」
浅輪「んっ? あ、ああ……え、はい」
早乙女「ねぇ、倫太郎さん」
係長「はい!」
早乙女「お返事は良いのね、いつも」
果たして早乙女さんは、浅輪さんと倫子ちゃんの現状を正しく認識しているのかいないのかで、このやり取りの意味は変わるな。捉える方の浅輪さん次第でもあるが。

◆トランス入ってる女の人にちょっかいかけようとする青柳さん。そんなことやってたら主役チーム補正がないと真っ先に死ぬぞ、青ちゃん。
「関わらない方がいいですよ。危ないですよと至極真っ当な判断ができる矢沢さんはものすごく正しい。正しいけど、口にだすのはやめよう。正しいだけに残酷だよ。

◆相変わらずお金のニオイに敏感な青ちゃん。「あのー……はっきり聞いちゃいますけど、こういうお仕事って儲かるんですか?」
で、自分から聞いておいて、具体的な値段を聞いたらよろめいて矢沢さんに寄りかかっちゃう青ちゃんは通常運転。平然としてる矢沢さんも通常運転なんだけど、「やっぱりゲイジュツって高値がつくのね」と遠い目をすればいいのか、「ああ、そういえばこの人は超セレブだった……」と遠い目をすればいいのか。どっちにせよ、私のような庶民には何ら関係のない世界だった。

◆2週連続で「泥棒猫!」 パシーン
今週の方が正しい使い方をされているような、気はする。でも、被らないようにとかしないんだね、こういうの。

◆係長がしれーっと「この作品集、いただいてもいいですか?」って言ってもらってたけど、アレってよく見なくても裏にバーコードついてたし、たぶん売り物ちゃうの……? いくら捜査のためといえど、もらっていいの……?

◆情報を隠す青柳さんを敢えて泳がせる方向で行くことにした村瀬さん。これぐらいの精神的余裕があったほうが、精神衛生上よさそうではあるな。
青柳さんと矢沢さんは仲いいなぁ。本当に今更なんだけど、仲いいなぁ。楽しそうに捜査してるな。小学5年生男子、って感じのノリだ。

◆動物たちの世界に笑顔を見せる村瀬さん。動物が好きなのか。
人それぞれの好みも事情もあるので、あまりこういうこと言っちゃイカンのだろうけども、不破万作を取り合う美女フラワーアーティストたち……って、なんかすごい構図だ。しかもこのオッサン、割と下卑たご趣味の持ち主のようで。小宮山さんと村瀬さんが顔を見合わせるのも無理はない。

◆ストーカー森屋さんトランス入りましたー!
夜9時とはいえ、ちょっとアレはギリギリだと思うw
ものすごくやわらかい表現をしても、アレは電波さんだよねw あの電波っぷりに動じること無く対応できてる係長って、やっぱり我々とは違う世界が見えてるのかもしれない。受信チャンネルが違うというか……とか書くと、なんか係長が電波みたいだw
その後の2回めの森屋さんと青柳さん・矢沢さんとのやり取り、アレだけなら「青柳さんと矢沢さんって暗示にかかりやすいタイプ?」とか笑いどころにできたけど、オチ知っちゃうとなぁ……

「本物の命を創らねばならない」
話には関係ないが、「永遠の命」という要素が肯定的に扱われている作品って、私は『美少女戦士セーラームーン』の原作ぐらいしか知らない。アレも敵との争いを招く結果になったり、終盤では「それ故、闘いからは逃れられない」みたいな話になってたから、全肯定ってわけでもないし。
やっぱり、みんな「永遠の命」なんてものは手に入れようがないから、酸っぱい葡萄扱いしちゃうしかない、ということなのかな。それを手に入れた先の話なんて、誰も知るわけがないのに。もしかしたら幸せかもしれないのに。

◆矢沢さんの似顔絵スキルは相変わらず。犯人のものすごい自爆はともかくとして、ぶつかった衝撃でも目を開けないってすげーな。本物のトランス入ってんじゃねーの。
あんな雑な二股してたらそらバレる。二股そのものの是非はバカバカしいのでこの際問わない、問わないからせめてもう少し隠れてやれよ。

「どうして? どうして生け花の女なの? 永遠の命なんて笑えるわね。生きた花に乗り換えるなんて……許さない。絶対に」
この台詞からはセンスを感じる。電波なセンスを。
殺される間際に笑ってたことといい、サイコホラーとかそっちのジャンルだったらまた違った味わいがあったかもしれんね。
浅輪さんの「一緒に夢を追いかけてきたのに殺したのかよ!」は、倫子ちゃんとのこれまでを思い返すととても印象深い。対して係長の台詞は、ちょっと言い回しにピンと来なかったんですけども。

◆まだマトモかなって思ってた赤峰さんまで、最後の最後に電波ポエム言ってていっそ笑える。いやむしろ、笑わないともうダメだ。色々耐え切れない。なんやねん「懺悔」って。しかも「先生がそう言ってました」じゃなくて、お前の想像かよ!
でもあの被害者だと、割と当たってる気がするから困る。赤峰さんが泣いてたのも遺志を継ぐ決意したのも、ストーカー森屋さんとはまた違う次元で先生の魂とトランス入っちゃったんじゃねーの……とか思うわ。なんなの今回、みんな怖いよぉ。

◆ストーカー森屋さんはガチサイキッカー。トランス入れるし透視もできるし。
『9係』って、今まで超能力とかそういうオカルトな話あったっけ? 覚えがないので、そういうのは「ない」ものとして扱ってるのかと思ってた。
別に世界観を全否定するほどの要素じゃないのであってもいいんだが、特に話の主題だったわけでもなく(よくある「インチキ霊能力者の嘘を暴け!」とかいう話ではない)、話の結末に余韻を持たせるためでもなく、ただ話の飾り程度の要素なのにオカルトが肯定されて終わる刑事ドラマ、って結構珍しい気がする。敢えてやる必要が無いからみんなやらないだけ、とも言えるが。

◆倫子「御飯作って待ってるって、メールしたよね。(中略)ねぇ、どうして『外食しよう』とか言えるの? 私がこれだけやってるのに。『反面教師にして』って言ったのに……」
そしてカレンダーに書き込まれているラブラブ生活の未来日記……
なんなの、倫子ちゃんもまた今回の電波っぷりに当てられてたの? 事件とは全く関わりないのに、当てられちゃったの?

◆対照的に父親は早乙女さんと少しだけ友好を図っていた。そんな場合じゃないっすよ、あなたの娘と部下がピンチです。

今回、犯人の秘密の暴露とストーカー森屋さんの証言(になるのか?)だけで物的証拠がひとつもなかったんだけど、いいのかな。あまりよくない気がする。

アシスタントの赤峰さんは被害者のことを「厳しい人」とマイルドに言ってたけど、アレは「厳しい」の範疇で収まるんだろうか……
だって、直前の回想で、早乙女さんとこんなやり取りしてたんだよ。

早乙女「あなたにとって、創作ってなんですか?」
葛城「全てです。生きている意味の、全てです」
早乙女「じゃあもし、作品が作れなくなったら?」
葛城「……生きている意味がありません……」

それなのに、赤峰さんの作品を跳ね飛ばして「あなたには作品を作る資格はない」だからな。これは葛城さん方式に当てはめたら「死ね」って言ってるのと同じだぞ。言われた立場の赤峰さんがどう受け止めるか、以前の問題として言っちゃダメだろそれ。
と、ここでの心証が個人的に最悪でした。いくら作品の相続人を赤峰さんにしたからってダメなもんはダメだろ。
事の真相がどうあれ、今回の被害者には同情も何もねーなぁ、と思いました。
「お前が私を思わないなら、私を殺すように唆してやる」という事件の構図といい、電波とクズが盛大な潰し合いをしただけにも……なにこれサイコホラーなの?

ラストの倫子ちゃんも、なんだかなぁ。
こう描くのはわざとなのはわかった。わかったけど、「今になってこんなん見とうなかった」が嘘偽りのない本音です。
味覚障害になって思い悩んで、浅輪さんと別れたときだって、お互いの思いの方向性はすれ違ってたとはいえ曲がりなりにも「浅輪さんを思いやって」行動出来てたじゃないか。
なのに、なんで今になってそれができなくなるんだ。今はもう100%自分しか見えてないじゃないか。
なんかこの描き方のペースだと、今期中に倫子ちゃんがちゃんと問題解決まで向き合えるかどうかが不安だ。だって今もう6話目だよ。半分過ぎてんだよ。これでラストでまた「浅輪さんとすれ違っちゃいました」オチになったら、もう笑うに笑えないからやめてけれ。

次回!

キャメラ……十津川……ウッ頭がっ
次回の鍵はカメラ!
二眼レフカメラに秘められた秘密って?

次回以降も楽しみ! にしてますから! お願いしますよ! ホントに!

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