【科捜研の女13】第11話 感想

科捜研の女
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File.11 殺意のバイオリン! 止められた演奏、見えない証拠!! 黄砂が暴く存在証明!

ゲスト:黒坂真美、瀬奈じゅん、斉藤陽一郎

脚本:小川眞住枝(プロット原案 戸田山雅司)
監督:森本浩史

な、難聴の音楽家……
違う、違うってば!


◆空港で颯爽と歩くマリコさんのスーツケースも赤系の色。

◆京都で空き巣が多発する中、科捜研で起きる(日野所長がわざわざ並んで買った)バームクーヘン泥棒の正体は勿論、相馬さん。
そのせいで本場のドイツバームクーヘン土産に期待する日野さんと亜美ちゃんだけど……?

◆その当のマリコさんが買ったのは『関空土産の定番 関空さくさくクッキー』
い、一応バタークッキーとチョコクッキーがあるよ!
東映公式で「マリコさんのお土産はなんでしょう?」クイズがあったので(違)、どーせろくでもねーモノだろうと思ってたら土産ですらなかった。これは「お土産」とは呼ばない。絶対呼ばない。
おそらく飛行機の中とかで「あ、お土産買い忘れた」とか思ったのか、或いは……素なのか。
素なんだろうなあ。マーちゃんホント……ズレてる。

◆相馬くんも「あの方」とかそういう言葉を使うのか。ごめん、誤解してた。
そして素直にマリコさんのお迎えに行って、しかもスーツケース運んであげてるんだ。ごめん、誤解してた。

◆なんか日野さんっつーか斉藤さん、微妙に風邪っぽい声してなかった?

◆スタジオのドアを閉めた後の無音、木島くんが開けた後の音が戻る感じの演出が好き。
で、その木島くんはなんかここ最近、関係者各位に対してガンガンいきますね。もっと命大事に行こうぜ。

◆無茶ぶり女王のマリコさんに完璧に調教されてしまった風丘先生の台詞がこちら。
「念のため、調べさせていただきます。……この間のことがあったから、マリコさんにコキ使われるとなんか嬉しい……」
しかしマリコさん、いつも通り聞いてない。
「はい。これまたいつも通り愛想なし。嬉しい

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いやむしろ、キマシタワーなのかしら。
マイペース暢気な風丘先生をここまで完璧なドMに調教しちまったマリコさん、マジ女王様。これからマジで「マリコさま」って呼ぶべきかもしれん。

◆今回、名前しか出なかった藤倉刑事部長。いいのか、それで……
しかもなんか今回の土門さんは普通に科捜研と捜査情報を共有してるんですけど、本当にそれでいいんですか、藤倉刑事部長っ

◆指揮者の真似してる相馬さんがとてもほほえましいです。
「1億!?」
「数億!?」

っていちいちうるさいのも微笑ましい。そうだよね、普通の人にとっては億って大金だよね。

◆空き巣に対して容赦なく椅子から引きずり倒したりして、そういう手荒い土門さんが好きですよ。
「私がお邪魔したのは、別の家です」
いちいちいつにどの家に侵入したかを覚えている辺り、この空き巣もある意味では職人、なのかもしれない。なんか「押し込み強盗とは違う、留守の家にしかお邪魔しない」とか言って、一定のプライド的なものもあったらしいし。でも空き巣なんだけど。

◆誰かが情報を隠したり抱え込んだりすることが許せない和帆ちゃんの過去。
「『何かを隠す』って、罪だと思いませんか?」
通り魔に襲われたことを家族にも警察にも言えなかったせいで、新たな被害者が出てしまった……という、なんかとても重たい過去。いやでも、それは和帆ちゃんのせいじゃないよって言ってあげたい。たとえそれが意味のない慰めでも。
「その時、心に誓ったんです。誰かの個人的な事情や、組織の都合とかで、情報を隠すようなことは、絶対にするべきじゃないって……」
そのトラウマから、前回の暴走に繋がるんか……
この言葉に対して、マーちゃんは(あえてこう言うけど)暢気に「ありがとう。必ず真実を突き止めるから」とか言ってるけど、でもマーちゃんは前回のやり取りを知らないんだよな。彼女の危うさを知らない。
それが爆発するのが最終回、とかになるのかしら……となったら、また2時間スペシャルとかになったりしないかなぁ。したらいいなぁ。

◆口頭で時系列を整理しているところについていけるタイピング速度を持つ亜美ちゃんが羨ましい。
私もそこそこタイピングには自信あるんだけど、ドラマのセリフを打ち込んだりする時は何回も巻き戻したり一時停止したりしないと追いつかん……今も実際そうです。

◆こういう「部屋の温度で死体の死亡推定時刻をズラす」話を見る度、この話は「どれだけ死体を冷やせば(温めれば)どれだけ死亡推定時刻がズレるのか」っていうのがわかるウェブスクリプトが一般公開されてる世界の話なんだと思ってる。なにその世紀末世界。

◆わざわざ冴子さんのところに行って品田さんが自供したことや正しい死亡推定時刻を伝えたり、「真実を科学で解き明かすことが、私の仕事です」とか言い出したり、ホントにマーちゃんってこういう倒叙モノじみた話になると燃え出すな。嫌味ったらしく揺さぶりやがる。

◆風丘先生の差し入れにばびゅんと飛びつく相馬さんと、念願のドイツ製バームクーヘンにガチで喜ぶ亜美ちゃんと日野所長かわいい。
で、これはいつものことなんだけど、「マリコさんには鑑定書」っていう台詞は、まるで「お前には差し入れなし!」って言ってるみたいだから……
いや。でもマリコさんはぶっちゃけ、差し入れより鑑定書の方がいいんだよね……

◆今回はコント回。
マリコ「相馬くん。車出して。関空に行くわよ」
亜美「え? ドイツにバームクーヘン買いに行くんですか?」
相馬「バームクーヘン食ってからでもいいっすか!?」
そしてバームクーヘンを没収される相馬さん。ダメだこの若者2人、ボケだ。
風丘先生を完璧に調教した女王様のご命令なんだ、すぐに車出さなきゃダメに決まってんだろ。

◆テ ロ ッ プ テ ロ
でも何事もない地震でよかった。

「ヴァイオリンから切り離された生活……それは私にとって、どんな刑罰よりも辛いこと……」
そう語る冴子さんに、土門さんは言うのです。
「あなたは、それだけのことをしたんだ」
カッコいい。

「伊東冴子のようなずば抜けた才能の持ち主は、無自覚に周りを振り回すんだろうな……俺のよく知っている人間にも、似たようなのが1人いる」
ということで、まあそれはいつものお約束でマリコさんなので「おおむね、そういう人間は自覚がないもんだ」なんだけど、あのマリコさんの様子だと自分のことだと気づいた上で言わせたかったに一票。
なにイチャついてんだよ……あああもうリア充が! リア充が! くっそ! くっそ!
もっとやれ!!!!!
しかしマリコさんに名前を挙げられた3人はいい迷惑だと思います。芝監察官に風丘先生に亜美ちゃん、マリコさんから見ると「周囲を振り回す」タイプなんだ……
たぶん、3人の誰に聞いても「お前に言われたかねーよ!」って言うと思います。マリコさんが何より台風の目だよねぇ。

難聴の音楽家……まさかのタイムリーネタ。いやでもまぁ、現実とは全然真逆の話でしたけど。
しかし思うのは、今回は結婚後に豹変しちゃったっぽいから結婚しちゃったところまでは仕方ないとして、どーしてこんなろくでもねー男と別れないんだろうな。

それはさておきこの事件の真相だと、品田さんが中盤に語った話は大体が嘘ってことで、「冴子が憎かった」も嘘だった……いやもしかしたら、本当に嫉妬の気持ちは多少なりあったにせよ、それでも彼女の才能を守ろうとしていた。
そんな品田さんの目を見ただけで彼女の真意を悟ってしまう冴子さん。
この2人の音楽を通じての絆。今回の陰の主役は、本当の犯人である冴子さんではなく、品田さんだったのかもしれません。

なんか新3の硬水回っぽいと仰ってた方がいらっしゃったんだけど、そうかもしれませんね。女性職人が自分の障害とプライドを天秤にかけた末の犯行ですし。そして両方戸田山さんが脚本に関わってるからかな。
小ネタもいっぱい入ってたし、1時間飽きなかったのでよろしかったんではないでしょうか。

そんなこんなで次週ぅぅぅぅぅ!

フードライターが殺され、女友達が絡んできて、謎の数字があって、大豆があって乳酸菌。そして風丘先生の「女友達って色々面倒ね」
ああうん、なんか盛り沢山なのはわかった。大体。そして脚本をチェックしたらやっぱり真部脚本だった。女同士のイザコザ好きだな、この人。
東映公式によれば「泣ける」話、「情」の話らしい。
ということで、次週にも期待! しておりますよ!

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