【科捜研の女13】第2話 感想

科捜研の女
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File.2 20年目の罠! 誘拐された真犯人 爆死まで5秒、起爆装置の謎

ゲスト:宅麻伸、手塚理美、木下ほうか、渋谷哲平

脚本:戸田山雅司
監督:森本浩史

これからの『科捜研』予定ぃーっ!

・第3話……10月31日
脚本:戸田山雅司
監督:石川一郎

・第4話……11月7日
脚本:李正姫
監督:石川一郎

・第5話……11月14日
脚本:櫻井武晴
監督:兼崎涼介

・第6話……11月21日
脚本:松本美弥子
監督:兼崎涼介

月刊雑誌では今のところ、11月いっぱいは休止なし! やったね!

で、第4話以降、キャスト一覧にあの人の名前がない……
うんまあ、来週は……覚悟してみるから……やめて、つつかないで。

そんなこんなで、今回の感想ーっ!

なんか今期のマリコさん、めっちゃ美人じゃね? いや今までも美人だけど、なんか明るくなったというか、髪型似合ってるというか、監禁シーンとかラストの笑顔とか筆頭にその美しさが際立つシーンが増えたというか、なんというか。
そんな戯言以外の本筋の感想は追記から。


◆最初に話の筋に全く関係ないこと言っとくけど、科捜研にあったポリスマロンくんのデジタル時計が無くなって、アナログ時計になってる。
あれ、日付もわかって結構便利だったんだけど。なんで無くしたし。

◆前回のあらすじタイムから滲み出る特撮ドラマ臭。

◆マリコさんの「ひとつお願いが」とかいう台詞から溢れ出るムチャぶり臭に、一瞬息を呑んだものの「まいど」と真顔で応じられるようになっている辺り、風丘先生もだいぶムチャぶり女王のマリコさんに調教されちゃってるなコレ。
いやまあ、事態が事態なんですけども。

◆マスコミが京都府警に殺到してる中、記者連中が「科捜研の榊さんですよね!」ってなんで顔知られてんの。
と思ったが、そういやマリコさんは他県にまでその名声を轟かせてる名物研究員なんで、この疑問は今更でした。あとマスコミには何回も顔出してるもんな。
そんなマスコミ連中からマリコさんを守る土門さんと、肩を抱いてさっと連れ出した鷹城さんがカッコいい。後者は犯人だけども。

◆私はここに、佐久間刑事部長はラノベの主人公説を打ち立てておく。
トラブルメーカーが周囲に複数人いてそいつらには決して嫌われて無くて、何かと厄介事・面倒事に巻き込まれる「やれやれ」系だけど、いざってときはカッコいい。ほら、ラノベ主人公だべ?
ということで、佐久間刑事部長をラノベ風に言ったらレの部下たちがこんなにラブルメーカーなわけがい」、略して「オトナ」
どうでしょう。うん、尋ねられても困るとは思いますけど。
今回なんて実質、犯人の口車に乗せられちゃったようなもんだもんなぁ。やっぱりトラブルメーカーを呼び込む体質なんだな、佐久間刑事部長……でも許可を出してくれたシーンそのものはカッコいいと思うよ。

◆風丘先生が差し入れ持たずに科捜研来たの、初めてじゃね?
とかなんとか、ものすごく人聞きの悪いことを言っておく。いや、たぶん実際は他にもあったはず。
マリコさんのムチャぶり(カッター付き内視鏡用意して!)を1日足らずで叶え、マリコさんのために事件解決のために進んで頼まれてない血液検査をして、ついでに相馬くんも適当にあしらう風丘先生マジ素敵。いい人過ぎるわ、この人……

◆ほうかがやっぱりクズだった。安定のほうか。さすが人間のクズの代名詞、木下ほうか。
そんな人聞き悪いにも程があるようなことを。でもこれは、本当に褒め言葉だから。

◆篠塚さんは「捜査一課の過熱ぶりに飲み込まれないように、予断を持たないように」と言っていたけど、その「予断を持たないように」こそが予断だったんじゃね、というとんでもなくややこしいネタを振っておく。
別に篠塚さんが間違ってたわけじゃないんだろうけど、そこに自分の意思を介在させてたのは間違いないんじゃないかなぁ、とか思うんですよ。
たぶん普段の篠塚さんだったら、少なくとも、科捜研を辞めることはなかったんじゃないかなぁ。
篠塚さんが科捜研を辞めちゃったのも、「もう科学鑑定に携わる資格はない」と言ったのも、事件捜査の責任を取るためっていうのも勿論あるだろうけど、「予断を持たないように」気をつけていたのに、そんな自分こそが予断に飲み込まれてしまったことに気づいたから……だったりして。
己が抱く信念や理想とは違い、一度でも予断を持ってしまった自分が許せなかった、だから鷹城さんの提案を頑なに断ってしまって殺された……とか考えると、いつも通りの手塚理美っぽくてとても薄幸ですね。悲しい話だ。

◆せっかく土門さんが「危険だ、下がれ」っつーてんのに、「同じ爆弾だとすれば構造はわかってるわ」とか言って退かない漢前ヒロインが榊マリコさんですよ。
そこだけなら科捜研の人たち(+風丘先生からの必殺アイテム)にしかできないからいいんだけどさ、それだけじゃなく犯人のところに単身で突っ込むから厄介だよな。

◆マリコさんは新2の灼熱倉庫回で小日向さんに「頭いいな、でもバカだ」って言われて殺されかけた頃から何にも学習してないな。
なんで何も言わずにひとりで行くんだろう。しかもなんであんな怪しげな地下室に突入しちゃうんだろう。根拠がクリップだけだったから?
面倒なので、マリコさんにはGPS発信機でも埋め込んでおくべきだと思います。その受信機は私が責任をもってお預かりしますので。どうですか。

◆椅子に縛り付けられつつも犯行の動機とか経緯とかそういうのをじっくり聞き出す、ってのは縛り付けてる側より縛られてる側が立場が上っぽくて、なんかこう、あれですね、うん。
なんつーかマリコさんを椅子に縛り付けてるところといい、篠塚さんの口を無理やり開かせて毒薬カプセル飲ませて殺してるところといい、なんか鷹城さんがものすごくアレな人に見える。私だけなんでしょうか。私の頭が膿んでるからでしょうか。そうかもしれない。

◆すっげーさらーっと言ってるけど「一から科学捜査を学んでラボを立ち上げた」って、すげぇ熱意だな。
しかも、約20年間ずーっとコツコツとラボに持ち込まれたDNAと一致するか鑑定し続ける……って、ものすごい熱意だな。
なんかもっと、効率のいいやり方があったような気はする。いや、具体的にどんな方法があるかはわからんけど。

◆うっかり鷹城さんの恨みの対象である篠塚さんと同じことを言ってしまったばっかりに、アレな感じの鷹城さんにタゲられたマリコさんがさすがに可哀想です。やめてあげてつかぁさい。
「犯罪捜査の現場では科学こそが神であり、神は万能で無くてはならない。科学鑑定に携わり、私達の運命を大きく狂わせた彼女に、そんな言葉を吐く資格はない! ……だからこそ彼女には、偽りの神に殉じてもらうしかなかったんだ……」
なんで『科捜研』の「科学に詳しい犯人」ってのは、大体厨二病じみてるんですかね。
わざわざこんな厨二病じみた言い回しを選ぶ鷹城さんの前で、「でも神話の神様なんて、みんな人間よりもクズなヤツばっかりですよね」とか厨二病じみた返答をしたら、やっぱりブチギレられて殺されてたんだろうか。
そんな鷹城さんの前で、落ち着いて真っ当に自分なりの答えを返すマリコさんは、真面目というか神経太いというかなんというか。
「あなたは間違っています。科学は決して万能ではあり得ません。新しい発見が、過去の常識を180度変えることだって起こり得る。それでも私たちに出来るのは、20年前に起きた不幸な事件が二度と起きないようにすることであり、それこそが、私たちに課せられた使命なんじゃありませんか?」

『科捜研』の見どころは『チームワーク』『コンビネーション』(byテレ朝公式)。
ということで、鷹城さんを取り押さえたのはコンビネーション(物理)

マリコ の チェアカウンター!
たかじょう に すきが できた!
どもん は たかじょう を とりおさえた!
たかじょう は たいほされた

今回で一番きゅんってしたのは、このコンビネーション(物理)からの「ちょっと、無茶がすぎるぞ」でした。そりゃあ土門さんもそう言うわな。
しかし、まさかマリコさんが物理で犯人に抵抗しようとは。鷹城さんも、マリコさんの後ろに回ったままだったら勝てたのに。

◆勝ち負けの話ではないのはわかってるという前提で聞いてほしいが、このオチは実質的に鷹城さんの勝ちに見えるのは、私の読解力がないんだろうか。
捜査を誤った方向に導いた(と思ってる)篠塚さんは殺せたし、科捜研とかの科学鑑定の信頼度を下げることには成功したし、綿瀬修を殺せなかったけど社会的に貶めることには成功したし、マリコさん含めて今回の捜査に携わった人々は頭下げることになったわけだし。

◆謝罪会見を見ながら、泰乃ちゃんがその現場に来ていないことに先に気づいたのは相馬くんであり、宇佐見さんは「ああ、そうですね……」とか言ってたのを私は忘れない。

◆で、その泰乃ちゃんの異動フラグ。
泰乃ちゃんの持ってる書類の表紙は「サイバー犯罪対策課 強化案」、そして中身の2番に「民間企業との協力」とかいう文字が見える。
そうか、泰乃ちゃんは映像・データ解析要員だし、民間企業の出身だもんな。「どうしても泰乃くんを」って、そういうことか。

◆マリコさんは前期の芝管理官を始めに散々同性をたらしこんできましたけど、とうとうオッサンの藤倉鑑識課長まで速攻でたらし込みやがった。まあ、まだツンケンがツンツンデレになったよレベルだが、マリコさんはそこらのハーレムもの主人公より人をたらし込むスキルに優れているな。
篠塚さんの言葉をずーっと胸に刻み込んでいる藤倉鑑識課長とマリコさん、互いに相手の仕事に敬意を払い合いつつも簡単に己の主義主張を曲げなさそうな、そんな風なそこまで悪い関係にならなさそうな出だしで安心しました。だからこそ厄介そうではあるが。

「『やりにくくなりそうだ』って顔に書いてあるから」と土門さんの本心を見ぬくマリコさんに、「安心しろ。扱いにくいのは、お前で慣れている」とか言えちゃうのは土門さんだけ。
まぁでも、この出だしなら厄介でありつつもそこまで面倒な事にはならないんじゃないかなぁ、と視聴者(私)は楽観視してますけど。
なんか案外、早い段階から仲良くなれそうですもんな、マリコさんと藤倉鑑識課長。

◆先週書くのを忘れてたけど、予告後の次番組紹介。
沢口さんは普通に「ドクターエックス」って発音してたね。
いや、去年の『捜査地図の女』の珠子さんもとい真矢さんの「ドォクタァーェエックス」(ウインク&決めポーズ?付き)が印象的すぎたので。
でもむしろ真矢さんの発音の方が、実は「ドクターX」のタイトルコール?には近いっていう。

正直よくわかんないんだけど、なんで鷹城さんは科捜研の鑑定と一緒に自分の鑑定も「誤りだった」って発表したんだろう。
自分が疑われないようにするため?
でも計画の全体像を眺めてみると、捕まるのを覚悟している、というか自身が警察に逮捕されて初めて完遂できる、捨て身の作戦にしか見えないのだよな。
しかも、大事な人を奪った犯罪そのものだって憎んでいたはずなのに、復讐のためとはいえ犯罪を実行するために、科学捜査の知識を利用したわけで。
「犯罪捜査において科学は神だ、神は万能でなければならない」って言いつつ、その科学鑑定全てをわざわざ自ら貶めるような真似をする意味がよくわかんない。私がアホなんだろうか。
結局、科学を万能視しておきながら、一番科学を信じていなかったのは鷹城さんなのかもしれない。だからこそ、こんなことしたんじゃないのかな。
そして「本当に科学を信じているか、いないか」が、鷹城さんとマリコさん・篠塚さんの分かれ目だったのかも。
マリコさんと篠塚さんは本当に信じていたからこそ、科学捜査の危険性も理解し、科学に対して万能感を抱かず、溺れず、自らの使命を全うしようとしている(していた)。
鷹城さんはそうじゃなかった。本当に科学を信じることが出来なかったからこそ、その万能感に溺れて自ら犯罪に手を染めてしまった。その犯罪こそが、自分の大切な人を奪ったものなのに。
とか考えると、なんか案外深い話な気がしてくる。
でもそう考えると、そんな鷹城さんに実質的に負け(たようにしか見えない)、科捜研始め今回の捜査に携わった人たちがマスコミの前で頭を下げる羽目になったっつーオチがなんとも後味が悪い。確かに鷹城さんの誘導に乗っかっちゃった落ち度はあるけどさ、でも。
この話が後々に響くのか、響かないのか……正直あまり響かない気はしますけど、藤倉鑑識課長とマリコさんの関係がどうなるのかを含めて、これからも楽しみにしておりますよ!

次週ぅぅぅ!

次回予告前のアイキャッチ的なアレで「さよなら泰乃……!?」とか銘打たれ、「異動に揺れる乙女心」とかいう字幕、「やっぱり私じゃダメなんです……! 何の役にも立てないし……」とか泣いてる泰乃ちゃんとか、それを励ますマリコさんとかそういう予告を見ていると、マリコさんが最大級の同性たらしスキルを発揮して、それに傾き「私、サイバー対策課からマリコさんのために頑張ります!」とか言い出す泰乃ちゃんしか見えない。
いやごめん、なんでもない。
宇佐見さんと最後のデートできるし、どう見ても泰乃ちゃんスポット回でしかも戸田山脚本だし、ああああもうこれは……これは……
でも今までと違い、かつてないほどの近さの卒業先なので、これからちょこちょこ出てくるのは期待したい。
あれだべ、なんか大きなサイバー的要素が関わった事件で再び登場して、

泰乃「お待たせしました! 私が解析したプログラムによれば、この世は滅亡します!」
みんな「な、ナンダッテー!」

的な大発見大活躍をするやもしれん。
とにかく完全退場は本当に寂しいので、勘弁してくれぇー(´Д⊂

そうそう、ちょっと宇佐見さん! あんた、絶対3話で泰乃ちゃんを引き止めなさいよ!
引き止めなかったら、「お前なんて放送日前日の『戸田鮎子の推理カルテ2』で疑わしい役やって犯人扱いされて、みんなから『やっぱりトオルちゃんのお茶は毒入りなんだね』って言われ続けろ!」って呪詛の言葉を吐き捨ててやる!
次週で宇佐見さんが泰乃ちゃんを泣かせたら、私の中の「コイツは絶対許さない」リストに入れるからな! いいな! なんか優しい言葉かけてやれよ!
相馬さんには期待してない!

しかし「(京都ローカルとはいえ)嘘を報じるジョークサイト」って、つまりそれって某新聞……また社主さんが頭を丸めて謝罪するのか。いい加減にしてやれ。

そんなこんなで、次週からも期待! しておりますよっ。

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