【京都地検の女9】第6話 感想

京都地検の女
スポンサーリンク

第6話 鶴丸あや、殉職…!? 死なないで! 雨の京都に響く悲痛な叫び!!

ゲスト:松尾敏伸、西尾まり、川俣しのぶ、榊英雄

脚本:西岡琢也
監督:石川一郎


清々しいまでのサブタイ詐欺。まあ、いつものことです。
鶴丸あやさんの厄年としか思えない今シーズンも今回でおしまい。
いやしかし、精神的にも肉体的にも本当に滅多打ちにされてますな、鶴丸さん。そろそろ本気で厄払いしてもらいなさい。お寺で厄祓いとか出来ないの? 成増さん。
ってな感じで、今回の感想へ。





◆夜遅くまで残業続きのあやりんはお疲れ。
トイレから薄暗い部屋の中に戻ったら男のいびきが聞こえるって、それヘタしたら京都地検の怪談になっちまうよ。
酔っぱらいのアルバイト刑事兼なんちゃって坊主が遊びに来た。お土産を持ってきて、残業続きの鶴丸さんを労いに来たのかと思ったらそうじゃなく、ただ飲みに誘いにきててそれがダメならタクシー代せびるって、ダメだこのアルバイト刑事兼なんちゃって坊主、もはやただのヒモじゃねぇかコレ。その上、思い通りにいかなかったらお土産すら没収。これは酷い。


◆なんでこれだけマスコミでも注意喚起してるのに未だに振り込め詐欺に引っかかる人がいるかっていうと、人間は耳だけじゃなくて視覚でも話の内容や真偽を判断しているから、電話だけだと相手のボディーランゲージという判断要素が奪われるからだ、という話をマンガで分かる心療内科でやってました。
警視庁のTwitter公式アカウントでも毎日のようにアナウンスしている通り、振り込め詐欺被害は他人事じゃないんですよ。笑ってられないですよ。


◆女性社会人にとって化粧というのは最低限の身だしなみのひとつだから、プライベートでは「化粧しなくていいだろ」とか「すっぴんの君が好き」とか言ってもいいけど、仕事する上ではそういうこと言っちゃダメだよってばっちゃが言ってた。
いやまあ、あまり関係ないけど、鶴丸さんが化粧ポーチ忘れて髪ボサボサで、化粧室の鏡の前で悪戦苦闘してるのを見てたら思い出したので。


◆無敵の鶴丸さんもやはり人間だから、自分のキャパ以上のことはできないんだなあ。ここまでくだびれた鶴丸さん、初めて見た気がする。
今まではどれだけひとつの仕事に打ち込んでても、そのせいで他の仕事が溜まっててもここまでのことはなかったと思ったけど……
何らかの事情で、いつも以上に仕事が来ちゃったってことなのかな。他の検事もあっぷあっぷしてるってことなのかしら。
そんな状況下でも、弱音もはかないし助けも求めない鶴丸さん。こういう人はある日突然、ばきっと壊れそうだから困る。
高原「何せ鶴丸検事は、バカがつくほど真面目で几帳面だから」


◆最近の刑事ドラマでの密会場所の流行りは、お魚が楽しめるお食事処なんだな。シャレオツですな。
榊英雄がもじゃっとしてて驚いた。というか、痩せたよな。一時期はめちゃくちゃ太っててどうしようかと思ったよ。


「みんな井森事務官に会wいwたwいw会wいwたwいwってwwwwwww」
川喜多の爆笑っぷりからするに、たぶんロクなこと吹き込んでないなコレ。いやホント、川喜多の爆笑っぷりがむしろ清々しいレベル。
井森「ビア樽娘の酒の肴になるなんて、私はゴメンだ」
それを感じ取ったか、井森さんにしては皮肉と怒りがたっぷりな返しを。
うんまあ、そもそも井森さんが酔っ払ったらどうなるかを目の当たりにしてるくせに誘う辺り、川喜多の底意地の悪さがわかるな。だから爆笑してるんだろう。でもそこらへん、嫌いじゃないよ。
川喜多「ビはビールのビ~♪」
なんというか、川喜多は人生が楽しそうでいいな。


◆萩原じゃなくて荻原は第2シーズンで司法修習生でしたな。個人的には船越シーズンだと第2シーズンが一番印象に残ってます。あの時の高原副部長(当時)回が好きです。
第6シーズンの高原副部長(当時)回では、荻原くんのその後があったりもしましたねー。弁護士になったはいいけど仕事がねーよとかいう話が出てた気が。あの話も、事件はともかく高原副部長(当時)関連のエピソードは好きだった。
その過程を知ってると、今回は余計にエグいなーという感じだな。仕事がなくても、弁護士として正しい道を進んでいってくれてると思ってたのになあ……


◆ああやって軽口を叩くのも、成増さんなりのコミュニケーションってことで心配も安堵もしてるんだろうけど、鶴丸さんが刺されたところも倒れちゃったところも直に目撃しちゃった友子ちゃんにとっては、そういうところを感じ取れってのは難しいよな。そこを配慮できなかった成増さんが悪い。
鶴丸さんとか友子ちゃんの台詞からするに、混乱しながらも応急処置をしてくれたってことか。アメリカで学んできたのかな。


◆りんりんキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!! あ、ハネムーンからはさすがにもう帰ってきてたんですな。
りんりんは真っ直ぐ育ちましたよな。だからこそ結婚出来たし、結婚しても母親の心配ができる。いい母娘関係だ。
鶴丸さんに親子のことを聞かれて「何の問題もない」と虚勢を張ってしまうのは、やはり父親特有の見栄なのかしらねぇ。それとも自分の子育てに自信が持てない、親なら大なり小なり誰しもが持つ弱さなのかしら。
私はまだ子どもはいないけど、親も子も難しいなと思います。


◆今回のジュースは「加茂茄子とぶどうのフォーエバーヤングジュース」だそうです。紫ジュースか。美味しそうだ。
今回は話が暗いからか、意識的に笑いどころとかホッと一息つけるポイントが入ってた気がします。商店街の主婦軍団さんもそのひとつだよね。それにしても、お見舞いに来てくれるとか本当にいいお仲間だ。


◆あれ、成増さんって荻原のこと知ってたっけ。なんか知ってるような素振りだったから。第6シーズンの高原副部長(当時)の回のときに、なんか言ったんだっけ? アレ?
酒飲んじゃって人が集まる居酒屋で大声出しちゃって周りからの注目を集めるオッサン2人。ああ、これは恥ずかしいわ。


◆意識的に入れられた笑いどころ、その2。川喜多。片手で10キロダンベルで鍛えながら事務仕事……しかもリュックの中にはもうひとつ、12キロダンベルまで。
つまり川喜多は、毎日合計22キロはあるリュックを背負って京都地検まで来てるんだ……その他諸々、仕事で使うものとかお弁当とか色々入れてたらもっと重くなるよな。30キロ近くになるんじゃないのか。元重量挙げ選手だったからって、今はもう事務官見習いなのに未だ鍛える意味はなんなんだ。趣味?
油断してたのもあってか、10キロダンベルを持って崩れ落ちる自称色男の井森さん。「『色男 金と力はなかりけり』って言うだろ」
それ聞いて爆笑する川喜多の底意地悪さが好きですよ。まあ、確かに、井森さんは「色男」の部類ではない。いやカッコいいけど、一緒に酒飲もうとか誘われたら、あれだけ酒癖悪くても一緒に飲みに行きたいけど。色男とはまたちょっと違うよな。


「恨みが希望に変わるかもしれないって、信じてるからかな」
そう信じているからこそ、鶴丸さんは常に被疑者に対して真摯に向き合おうとしてるんだな。人が人に恨みを抱くことは否定出来ないけれど、それを希望に変えられたら。
そうやって真摯に向き合うから、その真摯さが相手に伝わる。その真摯さに被疑者は心を動かされて救われる。だから被疑者は鶴丸さんに感謝する。
基本的に鶴丸さんが担当した被疑者は再犯しない理由みたいのは、そこらへんにあるんですな。


◆今回のあやや……じゃねぇ、亜弥さんの動機は支離滅裂もいいところなんだけど、本人からすれば精神的な浮気をされたみたいな感じなのかもしれないな。
「岩崎健吾の女房です」と名乗るってことは、旦那が出所してくるまで待ってて出所してからもちゃんと旦那を迎えてあげた奥さんだったんだろう。
なのに旦那さんに、毎日のように「同じ『あや』って言うけど、お前と大違いだ」なんて言われ続けたらなあ。しかも旦那、他に女作りやがってるし。確かに本人からすれば、「笑い事じゃないんだよぉ!」かもしれません。むしろ実際に女を作ったことよりも、同じ「あや」に負けたことの方がプライドを踏みにじられた感が強くて屈辱的だったのかもしれない。でもやっぱり支離滅裂な言い分なんですけど。


「私なんてちっぽけで、とても弱い。でも、負けてらんない!」
弱い自分は確かにいるけど、それでも確かに立って物事に立ち向かって人と向かい合おうとする鶴丸さんが好きですよ。


◆そーいや、レギュラーの中で司法修習生だった荻原のことを知ってるぐらいに古参なのって、今はもう鶴丸さんと高原部長と池内さんだけなんだな。刑事組で最古参が池内さんだっていう事実。池内さんは荻原と会ってたっけか?


◆「名前が一緒でムカつくから刺した」も「弁護士だけど詐欺します」も、現実でも起こりうるから困る。まさに「事実は小説より奇なり」。


◆第6シーズン辺りに、友子ちゃんからエアメール来たよーってめちゃくちゃ喜んでてウザかった成増さんの回があった気がしたが、結局エアメールの返信は1、2回しか来なかったのか。
鶴丸「友ちゃん。でも、いつまでお父さんと向き合わないつもり? 話さないの?」
友子「私……ここにいたら、邪魔ですか?」
鶴丸「……そう……邪魔ね」
前も友子ちゃんが同じように「私がここにいたら邪魔ですか?」と尋ねるシーンがあったと思うんだけど、その時は鶴丸さんは「そんなことない」って友子ちゃんのワガママを受け入れちゃうんだよな。でも今回は、きっちりと突っぱねた。その差は、友子ちゃんの真意がわかってたかわかってなかったか。真意がわかったからこそ、鶴丸さんはきっちりと友子ちゃんのワガママを突っぱねた。
ある意味、友子ちゃんの「私がいたら邪魔ですか?」はズルい言葉だよなと思う。相手の「いつまで相手から逃げるの?」という問いかけには答えない上に、相手に寄りかかって甘えるための言葉だから。
でも、いつまでもそのままじゃダメなんだ。相手が親だからこそ、いつかは必ず向き合わないといけない時が来る。やりたいことが明確で、やるべきことも明確な友子ちゃんは、いつまでも成増さんから逃げてちゃダメだ。「誠実な人の味方になる」ために検事を目指すならば、ずっと逃げ続けるなんてことはできない。それは誠実じゃあないからね。
そういう意味がこもった厳しい言葉。これが言える鶴丸さんは、本当にいい「母親」なんだなと思いました。


「でも私、お父さん好きだよ」
不器用で無神経なところもあって、やり方がどーかなーってところもあったけど、それでも成増さんは初回からずっと友子ちゃんの方を向いてましたからね。友子ちゃんが成増さんの方を向いた今から、やっとまた親子関係の時間が進むのかもしれません。


◆高原部長への鶴丸さんの説得って、要するにつまり「私のために辞めないで!」ってことだよね。下手に言い繕うより清々しい。


◆いやあでも、いくら振り込め詐欺ではなく本当の息子だとしても、30万円取られたってのは洒落にならんのでは。


◆鶴丸さんは「取り調べを始める前に、私から一言言わせてもらいます」って言ったのに、全然一言じゃないよ!
そんなどうでもいい揚げ足取りはともかく、これが第2シーズンで賑やかし要員やってた荻原の末路かと思うと……でも、ここからやり直してくれると信じたい。荻原のこれからのために、荻原に真摯に向き合い取り調べをすると鶴丸さんは言ったのだから。
川喜多が泣いてたけど、アレはガチかしら。


◆高原部長、息子の良に鉄拳。
部長が荻原と対面してから、互いに一言も台詞がないからこその重さがあるよね。
やっぱり手紙より言葉より、何より大事なのは直に向きあってやること、だったのかな。


◆高原部長に集る気マンマンの成増さんに、あんなド派手な柄シャツ着せたらもうあからさまにそれはその道の人だからやめなさい。
あー、友子ちゃんもファッションセンスにははてなマークがついちゃう系の子かぁー……刑事の娘って大体そういうセンスが悪いイメージなんだけど、どうですかね。
っつーか、いくら気心知れた仲でも他人の家で着替えようとするのはやめなさいよ。



今回のテーマは、「辛くても向き合うことの大切さ」みたいな感じでしょうか。
友子ちゃんの話が一番わかりやすかったと思うんだけど、やっぱり話さなければならない大事な相手(事柄)に対してずっと逃げ続けるってことはできないわけです。そうやって逃げ続けることは、現状が停滞し、誰かに迷惑をかけてしまうことにもなる。
だけど友子ちゃんが成増さんと向かい合ったことで、友子ちゃんは「誠実な人の味方」という目標に一歩近づけたわけだし、成増さんにデパートで買ったシャツをプレゼントできるぐらいの関係性に進めたわけです。
同じことは高原部長と荻原にも言える。
高原部長は最初、荻原が犯罪に手を染めているという事実が発覚して逮捕されたとき、息子と向き合うことをせず(面会をせず)に自身の進退について考えてしまいます。それは潔いようでいて、実は「逃げ」と呼ぶ行動です。
しかし荻原と向き合い、無言の対話をし鉄拳を食らわせたことで、ようやく彼は荻原の本心と向かい合うことができました。
荻原が逃げていたのは、弁護士になっても仕事がない状況下で「親友」の連帯保証人になり借金をひっかぶってしまったままならない現状であり、それを打破できず犯罪に手を染めてしまった自分自身です。それは、榊英雄演じる取り立て屋も指摘してましたね。
それを薄々ながらも本人も気づいていたからこその「申し訳ございませんでした」という謝罪であり、鉄拳を食らったときの嗚咽なのではないでしょうか。
みんな誰だって、強くはなりきれないし向き合いたくないことはある。それでも、それに向き合って生きていくしかない。それから逃げ続けることはできない。いつかは必ず、向かい合わなければならないときが来る。
そうやって向かい合ってきたからこそ、鶴丸さんは被疑者の心を救えてきた。今回は鶴丸さんと友子ちゃん、鶴丸さんと高原部長・荻原の対比がなされてた回ですな。たとえ今回みたいに理不尽な恨みにさらされても、どれだけ傷ついても、彼女はそれでもずっと人の心に向かい合っていくだろう。恨みを希望に変えるために。カッコいいなあ。私も、ああなりたい。
という、今シーズンのストーリーの柱だった友子ちゃんのための話だったのかもなあと思いました。

という、ものすごくすっきりした終わり方だったので、「ええええまさかこれ、本当に最終シーズンじゃねーよな?」とか思っちゃって本当にゴメン。
「私、成増友子は司法試験に合格して京都地検の検事になりました! 検事の先輩である鶴丸検事から受け継いだ集中力、刑事の父親との連携プレー、そして『アメリカ帰りの勘』を使って事件関係者の恨みを希望に変えてみせる! 20××年新シリーズ、『新・京都地検の女』! 初回2時間スペシャルでスタート! こうご期待!」とかになったりしない? ねぇ、しない?
それぐらい、鶴丸さんから友子ちゃんへのバトン受け渡しが綺麗でなあ。
でも司法に携わる者、検事としての心意気は伝えたけどまだノウハウは受け継いでないから、次シーズンは今シーズンから2、3年後ぐらいの設定にして友子ちゃんが新米検事になって大ベテラン・鶴丸検事とコンビ組むシリーズにしませんか。ねぇ。
それぐらい、個人的にははっきりしたメッセージ性を持った話でお気に入りですよってことで、この戯言をご容赦いただきたい。ダメですか。

そんなこんなでスタッフの皆様、3ヶ月間、本当にありがとうございました!





そして来たな、『科捜研』新シーズン予告!
新シーズンは10月17日スタート。あの言い方だと、初回は2時間ではなく1時間っぽい。で、宅麻伸が1~2話でゲストらしいので続き物ってことかしら。2時間じゃない初回は第8シーズン以来かな。まあ、第8シーズンは春の単発2時間があったしな。
で、レギュラーに混じって宅麻伸が大々的に取り扱われているので、結構話の中核に関わってきそうだ。科学者ってことは、犯人の確率も高いな。でもマリコさんが直々に依頼するぐらいだから、信頼出来る人なのか……?
話はどうやら、初回ということで爆弾みたいです。もう何度目だ『科捜研』世界における京都での爆弾テロ。いい加減学習して、爆弾テロ対策を万全にしてほしいところです。そろそろ京都府警だけじゃなく、あそこの日本警察は爆弾処理のプロを片っ端から集めて京都を再優先して配置しておくべき。
マリコさんも爆発に巻き込まれたり、ピンチになったりするのかしら。銃構えた土門さんカッコいいヽ(=´▽`=)ノ
色々思うことはあるけど、新レギュラーの金田明夫も楽しみなので、10月17日を心待ちにしておりますよ!

タイトルとURLをコピーしました