第4話 子供は誰のものか
ゲスト:知念里奈、赤座美代子、白井圭太、吉本選江、中根徹、杉本湖凛
脚本:西岡琢也
監督:藤岡浩二郎
「子供は、誰のものか。子供は、子供が出会う全ての人たちのもの」
「子供は、出会う人によってその世界が決まる。時には、未来も決まる」
そんなこんなで第4話。
前々から『京都地検』っていうシリーズは、主人公の鶴丸さんのキャラのおかげで明るく見えるだけで、扱ってる題材は割とじめーっとしてるというか、暗くて重たいのが多いよなぁって思ってるんですが、今回はとりわけ暗くて重たかったなー。
こういう風に製作側から直に問いかけられる話は、なんていうか重くのしかかってきますね。試されてるとも言うかも。色々と。
※今回は正直、ちゃんと話を理解できてるか怪しいです。
※っていうか、変な方向に考えすぎている気がしないでもなく。
※いやそもそも、思考が浅いところで空回りしているような気も(ry)
◆というわけで、今回は子どもの親権についての問題提起回だと解釈してるんですが、その割には、ストーリーのオチが無難っつーか、母親寄りになっちゃって何とも言えないオチになっちまったなぁと。
確かに姑の波江さんも父親の沢田もクズ(と、あえて言い切ります)だけども、じゃあ母親の公美さんがマトモな人間かって問われれば、間違いなく違うわけで。
というか、みんな揃ってクズだよ(これも言い切っちゃうけど)。同情すべき点もあるけど、みんな「子を育てる者」としてはどうかなーって人たちばっかりですよ。
だって普通の人は、いくら娘に会いたいがためでも、見ず知らずの人を巻き込んでまで通り魔事件を起こしたりはしません。ついでに言うと、メイン被害者の笠松さんでしたっけ? 彼女に姑の居場所を聞き出すために、何回かしつこく付きまとってたっぽいしなー。
波江さんも、子どもに依存しちゃってた経緯は同情すべき点なのかもしれませんが、行動があまりにキチガイじみてて、絶対に麻紀ちゃんの情操教育に悪影響ありまくりですよ。
沢田も、リストラされたのは可哀想だと思うけど、浮気はするわギャンブルはするわ、いい歳して親から金を無心するわでどうしようもないし。
なので、途中から「公美さんカワイソス」的な流れに偏ってたのはなんだかなと。みんな、立場は等しいと思うよ。割と最低な位置で。
オチも、これから公美さんと麻紀ちゃんは一緒に暮らすかもって感じだったけども、果たして上手くいくのでしょうか。
なんだか公美さん本人が危惧していた通り、麻紀ちゃんに虐待しちゃうような気がしないでもない。ただ、一緒に暮らすかどうかは断言はされてないんだけど。
それに、あの親子の問題って、実はまだ何も解決していないんですよね。これからしていくのかもしれないけど、最終的には公美さんと波江さん、旦那が話し合って和解するしか解決法はないと思うんです。
それが今まで出来なかったから、今回の通り魔事件が起こっちまったわけですよね。
その時点で、あの大人たちがそれぞれ抱える弱さというか脆さが浮き彫りになっていて、果たしてそんな人たちに子どもを育てられるのかなぁと、ドラマの話ながら麻紀ちゃんの行く末が心配です。このままじゃ、間違いなく麻紀ちゃんはグレると思う。
そしてここからは、私のくだらん戯言として流し見してくださって大丈夫です。
麻紀ちゃんが波江さんに向かって「ママ!」と言った時、視聴者側としても「やっぱり……でもうわぁぁぁぁぁぁ」的な気分になったんですけど、鶴丸さんは自分を否定されたような気分にもなったんじゃないかなぁと思ったんです。
彼女自身、りんりんをここまで育ててきた母親の1人ですよね。だからこそ、麻紀ちゃんにも公美さんにも過剰に肩入れしたんじゃないかと思うんです。そして、母と娘が健全な関係に戻れるように、いつものように「お節介」をした。
でも、それをぶっ壊す麻紀ちゃんの「ママ」発言。
果たして麻紀ちゃんにとっては、公美さんと波江さんのどちらが「ママ」である方が幸せなのか。
「裁判所の判断が、必ずしも正しいわけではない」
今回の場合は、裁判所の判断が正しい「と思う」という理由で、鶴丸さんは(ハッキリと言葉に出したわけじゃないけど)公美さんではないのか、と言った。でも、自身で上記の台詞も語っている。
それはつまり、裁判所だろうが誰であろうが、間違うこともあるってことで。それだけ、子供の親権問題はデリケートな問題だよってことじゃないかと思うんですよ。
もしかしたら鶴丸さんは、自身が母親だから公美さん寄りの立場になりすぎていて、あの親子にとって間違った選択をさせちゃったのかもしれないなと思った。鶴丸さんだって人間だもの。いつだって正しい判断を下せるわけじゃないのよ的な。
もしそうだとしたら、ものすごい重たい話だなーと思った。絶対違うけど。
このケースでは何が最善か、なんて、子どもを持たない私には語れる言葉がないのですが、何だかあの親子のこの先に、あまりいい未来が見えないんだよなぁ。何だかラスト、いい話っぽく締められてたけどさ。
と、長々語ってしまいましたが、いつもどおり大したことは語ってません。というか、勢いだけで書いたからちゃんと内容が繋がってるかどうかすらわからん。
以下は通常の小ネタ拾いー。
◆りんりん、教育学部に通っていることが判明。
ってことは、小学校の先生になるのかね?
大変だろうけど、頑張れよ。私は諦めた。
◆戦車に轢かれても怪我しそうにない鶴丸検事 by成増さん
そうかもしれない、と思っちゃってマジごめん
◆鶴丸さんと太田さんの板ばさみになっちゃう斉藤さんがマジで可哀想
それで『事務官見習い失格』はまだしも、『人間失格』の烙印押されちゃう斉藤さんマジカワイソス
そりゃあまぁ、鶴丸さんに睨まれたらドア開けちゃうよな。私も開けちゃう。
◆鶴丸検事、困難が目の前に立ちふさがると逆に燃えて、その壁を乗り越えようとするタイプだと判明。いや、元から明らかか。
斉藤さんはそれを支持。
でも太田さんは不支持。おそらく、太田さんは壁ができたら回りこむか諦めるタイプだな。
◆とか何とか言いつつ、また太田さんのデレ確変入りましたー。いや、これはツンデレか?
なんだかんだ言って、波江さんの過去を調べたりとかしてたよね。
どうしたの、太田さん。何か悪いものでも食べたの?
太田「べっ、別に鶴丸検事のためなんかじゃないんだからねっ!///」
みたいな?
……ごめん、自分で書いててきめぇって思った。ごめん。
◆そんな太田さんの人生最大のテーマ=「鶴丸検事の暴走を止めること」
たぶんそれ、太田さんが命懸けても無理だと思う。残念だけど。
◆キレる鶴丸検事をなだめる成増さん、今回も「あやちゃん」呼ばわり。
ついでに太田さんは「太田ちゃん」
……可愛い。
なんだかんだで麻紀ちゃん捜索を引き受けてくれたり、成増さんっていい人だよね。
で、その時の2回目のCM前の入り方が明らかにおかしかった件。
切られたのか。残念。
◆引越しのサカイがどどーんと。
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◆そうか、りんりんももうお酒飲める歳か……そうだよな、同い年だもんなぁ。
なんか、そうだよね。うん。当たり前のことなのに、すごく動揺しちゃったけど。なんでしょうね、この上から保護者目線。
見ているドラマの登場人物が年をとる姿、特に子役が大人になっていく姿を見ると、たとえいくつであろうとちょっとビビる。
◆りんりんは、
度胸のよさ→あやさん似
知性と教養と品→章ちゃん似
だそうで。
で、母親を美貌で持ち上げて金を借りようとするところは……どっち似なの? 成増さんとか、なつかしの北村さんに影響されちゃった感じですか?
問題提起すること自体は、別に問題ないと思う。
でも、問題提起しておいて、ドラマとしてそれに対する答えを出さずに、そのまま視聴者側へぶん投げちゃった感があるのは残念です。
いきなり「自分で考えろ!」って突き放された感じ?
いや、問題提起としては間違ってないんだけども、でもやっぱりドラマとしての答えがアレでいいのかわかんない。
あの流れだと誰もが救われない結末しか思い浮かばなかったんだけど、それを回避する為に無理やり救済策出して、とりあえず話の決着だけはつけた感じに見える。
でも実はあの親子の問題は、むしろ麻紀ちゃんを取り巻く大人たちのダメさを浮き彫りにしちゃっただけで何も解決してないから、何とも言えない後味の悪さになっちゃった話だったなぁ。
というのが、今回の話の感想です。
次回はあらすじを見る限り、成増さん回っぽいね。面白そう。期待してますよー。