【相棒 season8】第4話 感想

相棒
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第4話 錯覚の殺人

ゲスト:近藤芳正

脚本:戸田山雅司
監督:橋本一

戸田山マリコは大好きです。でも、戸田山右京は苦手です。
やっぱり戸田山脚本だと、主役がスーパー化しちゃうんだなぁ。古沢脚本程じゃないけど。
もう今更かもしれませんが、今回特に右京さんのスーパーっぷりとオーバーリアクションが顕著だったので。アレ、マリコっていうか沢口さんだと気にならないけど、水谷さんだと気になるのはなんなんだろう。役者の違いってか演技や番組の質が全然違うだろうと言ったらそれまでだけど。
トリックとか構成とか、確かに『古畑』で似たようなのありましたけど、それより何より異質な右京さんの方が気になりました。トリックも微妙、期待しすぎたのもあったかもしれないが今回もハズレです。
でも『科捜研』復帰には期待している私は間違っているんでしょうか。とにもかくにも、今回の感想。

今回はあまりモチベーションがあがらなかったので、ダラダラとした小ネタ拾いを中心に行こうと思います


◆謎の粉の正体=うどん粉
どう見ても幼児番組なアレを信じる年頃の子が、うどん粉をテレビ局に送れるのかそこを知りたい。多分、私が同じ年ぐらいの頃には無理だった。今でも郵便物出すときはドキドキするし、ってそこはどうでもいいね。
っつかあのキャラクター(とんちっちだっけ?)、しまじろうのバッタモン加減が絶妙だなぁ……本当に美術の無駄遣い(ry)

◆ルナクラシックがそんなに売れそうには見えない
ファンも典型的な、痛々しい中年ゴスロリっぽかったしさ。

◆今回もはぐれ死、或はタイトルから『錯覚』を上手いこと利用したことによる誘導殺人かと思いきや、ものすごく豪快に投げ飛ばしましたね。一瞬パンツ見えたかと思ったらスカートの柄でしたちくしょう
いや別にいいけど。ハッキリ殺人だとわかったから。

◆神戸のご飯の誘い方に初回SPのホテルでのやり取り、すなわち腐臭さを見た
というか仕事が無い特命といえど一応公務中なんだから、帰りなさいよ君ら。

◆『相棒』だと割と真面目にかっちり撮るらしい橋本監督ですが、現場検証のとこの撮り方は面白い撮り方だと思った。映像演出とか詳しくないので、はっきりとは言えませんが。
でも今回、もっとはっちゃけて撮ってくれてよかったのになぁ、と思う。いつぞやの『メイド刑事』とかみたいな。でも画面揺らすのは勘弁な。

◆被害者の髪型の変化に気付いたり、神戸もバカじゃないらしい。ただ右京さんや今回の犯人が、それの上をいっただけで。
今回の犯人は、vs.右京さんでも会話ではボロを出さなかった相当の強心臓の持ち主。

◆『錯視』について、大学の心理学でもやったなぁ。一般教養科目でのレベルですが。結構面白かった。途中で行かなくなっちゃったけど。
それにしてもことごとく『錯視』に騙されるというか落ち着いて見ようともしない神戸は、おっちょこちょいというか、絶対にケアレスミスが多いタイプだなと思った。
あと、ここでのシーンを筆頭に、今回の右京さんは、間違いなく右京さんの皮を被った何か
まぁ、ここでの右京さんは演技なんだけども。すっごく気になるわー。これは演技の問題か演出の問題か、はたまた脚本からしてこうなのかそれら全てなのか、どれだろう。

◆伊丹の提案により、とうとう捜一公認スパイになった芹沢くん。しかし理由が限りなく惜しい。すげぇ惜しい。着眼点は悪くないのに発想が残念な伊丹さん。
そこで芹沢くんに抱き着く意味がわからないよ伊丹センパイ
その芹沢くんは今回、普通に特命にパシられてましたけど、それでいいんですかね彼は。

◆同じ職場の人の関わり方がモロに2サスだなぁ。
そして米沢さんはなんでも知ってるところがますます2サスだなぁ。
さらに芹沢のオーバーリアクションが本当に(ry)
小耳に挟んじゃいましたか。そうですか。

◆アリバイトリックはさらっと解いちゃったなぁ。ここをもっと凝ってもよかったかと思ったけど、よくよく考えたら穴だらけのトリックだし、いいかもう。
とりあえずNシステムなり近場の監視カメラなりを徹底的に調べりゃすぐわかるんじゃねと思ったけど、そうしなかったのはアレか、鑑識とか科捜研とかそこらへんの、つまりは米沢さん多忙かとしかフォローできない私はなんて無力なんでしょう。

◆いちいち神戸がキザったらしくて大変よろしい、だが浮いとるよ君。周りから
ロゴ入りジャンパーとキャップってオサレすね。でもあれをネットオークションで買えるって、それスタッフのユニフォームである意味あるのかいな

◆神戸に閉め出される芹沢くんカワイソス
そして変人2人な特命のやり取りに「なるほど」としか言えない芹沢くんカワイソス
右京さんの突飛な行動に戸惑う芹沢くん、「おおよそは」と言う神戸さん。大丈夫、ついていけない方が普通だから。
気づけば本格的にパシられてるぞ芹沢くん。それでいいのかっ

◆控室で神戸が錯視に騙される、のシーンは、プークスクス(AA略)にしか見えない私は多分性格が歪んでる。
神戸がやたら教授につっかかる理由が「自分が頭いいって自惚れてるヤツ気に食わない」(意訳)って。
つ鏡 と言いたい

今回、いっそ『なぜなぜティーチャー』を1時間流した方がよかったんじゃねと、割と本気でそう思ってしまっていたり。
それか『とんちっち』。子ども番組でうどんを打つって、それは絶対にNHKよりクオリティ高ぇよ。『ひとりでできるもん』でもうどん手打ちはしたことなんじゃないかな。
こういう、どうでもいいところにこだわる東映クオリティは相変わらず異常だなぁ。

◆今回の肝はトリック解明ではないにせよ、メインが色の錯覚ってなんだかなぁ。これもまた似たようなのが『古畑』にあったような。
証拠も決定的というにはいささか微妙、動機もイマイチ納得いかない、というか犯人像がハッキリしなかったなぁ。そんなに自分の頭の良さに固執してるようにも、それが元で周りを見失うタイプにも見えなかったんだけど。「動機さえも錯覚」って言いたかっただけちゃうんかと。
今回は近藤さんの演技に救われてただけでしょうなぁ。

◆初回SP(内容も書いてたのはシーズン7最終回)以来の神戸日記。
あの書き方、終わり方だと、今シーズンでは右京の存在や立場そのものにスポット当たるのかしら、と期待はしているけどどうだろうなぁ……
あと神戸くん、そんなにガコガコと乱暴にキー打ったらダメだよ壊れるよ、と今使っているネットブックの前に使っていたノートPCのキーを3つ取った私が呟いてみる。それ以来、気をつけて打ってます……

◆来週は恐怖の徳永脚本ですか……あああ……orz
予告は面白そうだったけど、徳永脚本は予告詐欺が多いんで期待はしません。
話は政治絡みだとか何度目だ中の人フィーチャーな感じの米沢さんの新たな趣味発覚回らしかったり、とりあえず今回を下回らなければいいです。どうでも。

今回期待したんだけどなぁ orz
戸田山脚本は嫌いじゃないんだ。『せんみつ』『名探偵登場』『女王の宮殿』は、『相棒』通常事件回の中でも出色の出来だと思うし。
で、その共通点は、みんな「後味がいい」なところと、あと本人がラジオで認めているんでその通り、今回とか劇場版とかみたいな苦めなシリアスオチは苦手なんでしょう。
何というか今回も、『せんみつ』みたいな犯人vs.右京の心理戦みたいのを期待したんだけどそうでもなかったし、かといって『名探偵登場』みたいなノリで押し切ったわけでもなし、『女王の宮殿』みたいに雰囲気と話の勢いで乗り切ったわけでもない。かといって『緑の殺意』みたいに動機部分に捻りや面白みがあるわけでもない、『殺人の資格』のようにやりたかったことが明白なわけでもない。
何とも間延びしてしまっていた回でした。残念です。戸田山脚本復帰のためのリハビリ回としか思えない……
あと、ちょっと無理やり芹沢くんをくっつけたのは、やはり凡人枠が必要だったからなんだろうなぁ。戸田山脚本は典型的な『名探偵と助手』な話が多いと思うので、神戸じゃ凡人助手というにはちょっと優秀(という設定)だし。そこも残念だった、ぜひ神戸を活かしてほしかったんだけどな。
ただ小ネタとかコミカルなやり取りは(右京さんがすごい勢いでぶっ壊れてたのを除けば)面白かったので、しつこいけど来年の『科捜研』にはぜひ帰ってきてくださいと思う次第です。

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