第5話 不幸のブーケ
ゲスト:芦名星、平岡祐太、橋本真実、近藤しづか、森岡豊
脚本:秦建日子
監督:鈴木浩介
『TV station』2018年5号に、伊東四朗さんへのインタビューコラムが。
ほぼ伊東四朗さんの経歴へのインタビューなんだけど、ちょっとだけ『カクホ』についても触れられてるので、一応記載しときます。
で、次週はまさかの休止。嘘やろ百合子さん。
連続ドラマ、しかも縦軸ストーリーと勢いが肝心のこの系統のドラマで休止挟むのは痛い。しかもあの引きで。なんでや卓球。仕方ないんだけど。でもただでさえ話数少なそうなのに、大丈夫か。
よし、今回はこれで話の枕が繋げたぞ。
毎回ネタに困るここ。インタビューの類、私だと見つけられないんだよな……ないのか……?
今回!
◆よくわかる前回までの『カクホ』と冒頭スタッフクレジット。
幸せそうな結婚式場面で流れるスタッフクレジットが不穏過ぎる。結果的にこの花嫁さんは事件には全く関係なかったし、可哀想だよw
◆いくら積めば、名取裕子さんと横浜の夜景を眺めながらディナーできるんだ……いくら……積めば……
3年前は白い(黒も混じってるけど)服なのに、今現在は黒い服。それは百合子さんの復讐の決意を表しているようでもあり……
晋作さんも公認の「コウちゃん」。今回明かされたけど光太郎さんは百合子さんの後輩ってことなんで、つまりは同じ警察官同士。顔ぐらいは知ってても無理ないだろうし、話からすれば百合子さんは光太郎さんを可愛がってた(意味深)ようなので、まあそこはいいのか。
3年前の時点で、がんがん死亡フラグを立てていく晋作さん。
「しばらく会えなくなると思う。メールも。詳しく話せないんだけど、大事な任務なんだ。でも、そんなに長くかからないと思う」
「終わったら、またこのお店でご飯食べたいな。次はこの店で、一番いいワイン開けようよ」
普通、ここまで露骨に死亡フラグを乱立させていけば逆に回避できるものなんだが、晋作さんは……
◆その頃、神奈川県警では、村山刑事の見合い話で盛り上がっていた。束の間の平和か……
部下に見合いを勧めるなんて、黒田部長は意外と面倒見がいいんだろうか。現代の価値観だと、「余計なおせっかい」とか言われちゃうのかな。
谷岡「でもそれ言ったら、三浦班長も独身ですよ」
3人「シーッ!」
村山「おま……っ! 班長の独身話は、神奈川県警三大タブーの1つなんだよ! 覚えとけよ……!」
ここだけだと笑い話にも見えるが、なんか今回を最後まで見た上だと意味深。だって亜矢さんって独身なのかなんだとイジられてキレるタイプには見えないし(すげぇ淡々と言い返されそうなイメージ)、何を持って「タブー」なんだろう、と。
案外そこ、3年前の事件と関わってきたり……するのか……?
そこに当の本人乱入。慌てる皆さん。ドリフかよw
亜矢さんの久々の「バァカ」いただきました。亜矢さんのこれ、ツンデレ的親愛表現なんだよね。知ってる。かわいい。
◆淵山「あった!↑ あったぁ! あった!」
鑑識の淵山さんは今回も元気。やっぱり『カクホ』の中での唯一の癒やしだわw
淵山「俺が見つけたー!↑」
なんか知らんけど、一番の若手刑事である谷岡刑事と意気投合してんのが笑う。なんだろ、根が素直そうで熱血そうな谷岡刑事とは相性いいのかなw
◆現場で、また百合子さんに対して優しげに「行こう」と声をかける亜矢さんが。もうこれ、デレ寸前ですやん……
◆百合子「そういえば今日、誕生日だったんだ。3年前に亡くなった、刈谷晋作刑事の」
もはや百合子さんは亜矢さんに対して目的(晋作さん関連について探っていること)を隠そうともしてないので、結果的にはド直球。やり方は確かに亜矢さんの言うとおりねちっこいけどw
亜矢 「……何?」
百合子「私も、三浦さんみたいな特技がほしいなと思って。『嘘を見抜く』っていう特技」
亜矢 「……ネチネチ遠回しなことせずに、聞きたいことがあるならストレートに聞けば?」
百合子「私、ネチネチなんかしてませんよ」
亜矢 「してるわよ」
百合子「してないって」
亜矢 「あ、そっかアンタ性格がもともとネチネチしてるから、わかんないんだ。酒飲みが、自分の息が酒臭いかどうかわかんないのと一緒だ。うわっ、キモッ」
百合子「お腹空いてます? 機嫌悪っ。あっ、野毛に美味しいお店あります、行きましょっか!」
私も連れてってくれ。お腹減った……
◆亜矢「若い女性が誰かに刺されてまだ意識が戻んないのよ? 上機嫌でいたら変でしょ?」
意味深に資料を眺めてた亜矢さん、難しい顔をしてた理由を上記のように言ってたけど、もしかして3年前の事件に、雪羽食品、或いはその関連企業か何かが関わってんのか?
今回の被害者(と言っていいのか)であるまどかさんは結果的に生き残ったし、実は意識ある状態のまどかさんに、亜矢さんは今回顔合わせてないんだよな。意味深。
◆淵山「ヘイヘイヘーイ! お前ら、事件解決! 打ち上げの準備しろ!」
ひとりだけテンションが違う淵山さんに裏あったら泣くからやめれ。絶対ない。
淵山「出たよ、指紋。バッチリ5本分なぁ! ヒャッホォォォォォォォ!!!!!」
谷岡「その指紋、マエはあったんですか?」
淵山「知らねぇよ、テメエらで考えろ」
谷岡「はい」
淵山さんと谷岡刑事が漫才コンビみたいになっててワロス。っていうか指紋の前歴を洗うのは鑑識の仕事じゃないのかw
淵山「捜査は明るくやりましょうや。犯人の右手の指紋が丸ごとバッチリ取れたんだ。怪しいヤツの指紋を片っ端から確認したら、あっという間に事件解決だろうがぁー!」
谷岡「怪しいヤツって、誰ですか?」
淵山「知らねえよ。俺に聞くんじゃねえ!」
谷岡「はい!」
お互い頷き合ってんじゃねぇw 謎に波長が合ってるコンビである。なんなんだw
◆真央ちゃんが淵山さんを「感じ悪っ」と切り捨て、百合子さんは「案外いい人かも」と評価。私的には、淵山さんとは友達になりたいですね。
淵山さん、百合子さんとも仲良くしてるしな。そういう意味ではいい人。
……いや、腹黒い百合子さんのことだから、「案外(使い勝手の)いい人」とかいう意味かもしれんけど。鑑識的な意味で。
◆三浦班長の頭痛のタネが増えていく。みんな捜査会議(まだ始まってないけど)の場で騒ぎすぎw
緑川「で、ここからがビッグニュースなんですけど、その目撃者、趣味はマラソンだったみたいです」
一同「……だから?」
緑川「だから……えっと……」
村山「実は犯人が着てたジャンパー、ただのジャンパーじゃないらしいんですよ」
先輩のナイスフォロー。結論をまず先に言え、とはよく言うが、結論を言うときはまず関連性を述べてからにしましょう。まあそもそも、緑川刑事のこれは結論じゃないんだけどね。
◆部外者がいなくなった途端、どんどん距離を詰めてきてわーっと喋ってくる百合子さん、怖いw パーソナルスペースなんぼよあなた。
亜矢「あなた、うるさい! 私だって色々考えをまとめたいのに、横でゴチャゴチャ喋るのやめて!」
これは亜矢さんが正論。言われても仕方ないw
◆亜矢さんが電話で外に出ている間、百合子さんは北原さんに何を聞いてたんだろう。それが事件に関わってくるんだろうと思ってたけど、特になかったよね?
◆刺されたばかりの人に警護の人をつけてなかった神奈川県警の失態。これでまどかさんが死んでたらどうするつもりだったんだ。
なんで創作の中での神奈川県警はいつも無能にされてしまうの?
◆百合子「三浦さんが一番信じてる人って、誰ですか?」
これが今回の締めに繋がるわけですが、同時に百合子さんと光太郎さんの馴れ初め、じゃなかった仲良くなるきっかけも語られる。で、百合子さんの「(生きてる人限定で)一番信じてる人」がコウちゃんって、それもうコウちゃんが3年前の事件に深く関わってますよフラグじゃん……
それにしても、「一番信じてる人」に対して「生きてる人限定で?」って台詞が出てくる百合子さんが切ない。限定されてなかったら、そりゃもちろん晋作さんなんだよね。切ない。
◆亜矢「その『コウちゃん』って、名字は如月……で、合ってる?」
百合子さんが亜矢さんを調べていたように、亜矢さんだってやり返すように調べていた。百合子さんが気づかぬ内に。
ここらへん、ふたりの性格と経験値の差が出てるようで面白いw
百合子さんは案外大胆で捜査に関しては素人だから、危険を承知で体当たりでぶつかっていくしかない。
対して亜矢さんは案外臆病で、捜査に関してはプロだから、気取られないように調べておいて、結果はとっておきのカードとして取っておく。
◆「例の件」について話がしたいと神奈川県警から何度も連絡が入っている、でも光太郎さんは「しばらく放っておこう」と言える……「例の件」って何……?
「すみません、そのウインクの意味がわかりません」
モブ秘書ちゃんと視聴者のシンクロ率400%超え。でも高橋さんにこうやってウインクされたら、多少なりともメロっとするのが女性心理じゃなかろか。たぶん。
で、光太郎さんを探る影があるってことは、光太郎さんもまた死亡フラグ抱えてるってこと、なのか……?
◆亜矢「それに私、あなたの言葉だけは、ホントなのか嘘なのかわかんないから」
こういう便利能力が通じない相手って、得てして「運命の人」だったりするんですよね……創作物だと……
そういえば、このドラマの主題歌ってどんなタイトルでしたっけ?
◆「しー」のリアクションする亜矢さんかわいすぎか。
◆どのぐらいの善行を積めば、名取裕子さんと麻生祐未さんに「お仕事お疲れ様です」とお出迎えしてもらえるのかな……たとえ取り調べでも……そして北原さん、特に善行は積んでないんだけど。
最近疲れてて、「名取裕子さんが女将やってる定食屋で楽しく話しながらご飯を食べた後、麻生祐未さんに愚痴聞いてもらってよしよしされたい」願望が強い。先生っ、美人に癒やされたいです……!
それはともかく、百合子さんと亜矢さんの問い詰め方怖いw こういうときは息ピッタリ。
警察の言う任意 =お前を疑っている
警察の言う「別の場所」=警察署
常識です。
◆身体に刺さったナイフを抜いちゃダメなことは、一般人にも知れ渡っている。これはきっと刑事ドラマの功績。
北原さんの取り調べの最中、何かってーと亜矢さんの方を見る百合子さん。もう完璧に、ただの「便利な人間ポリグラフ」扱いじゃないかw やめーやw
3回目ではとうとう本人からツッコミが。「何?」
百合子「突然ですけど私、真相わかっちゃいました」
◆亜矢「ここなんですけど」
それで頭を指差して勘を指す亜矢さんかわいすぎ問題。これが……アラフィフ……?
で、百合子さんの推理を信じて黒田部長の叱責を耐える亜矢さん。もうデレてんやんけ……
◆看護師さんは白衣の天使、だけど変装した百合子さんは白衣の……
名取さんが看護師コスプレをしてくれただけで、今回は100点満点です! でもその衣装、どこから調達してきたの?
亜矢さんがまどかさんの病室の前で立ち止まって立ち聞きしていたってことは、たぶんこの変装は百合子さんの独断だったんでは……
◆この事件、まどかさんの自作自演だったわけですが、まどかさん本人に追求した時点では物証の類は一切なし。だから最後は心情に訴えかけて落とすしかなかった。という話。
そして「復讐」というキーワードで繋がるまどかさんと百合子さん。ここで百合子さんが変装道具の眼鏡を外してから本心を語るのが、眼鏡を使った王道の心情演出。
百合子「まどかさん、私も心に復讐を誓った人間よ。大切な人を殺されたの。しかも、いわれのない汚名を着せられて。だから私は残りの人生を、犯人に対する復讐のために使うって決めてる。……でも、手段は選ぶわ。あなたみたいに、自分を騙した男より更にクズの人間になるなんて、冗談じゃない。私は真っ当に、法律に則って正しい方法で犯罪者に復讐する。それが人間として、最低限のプライドだと思うから」
まどかさんと同じく、百合子さんも「復讐のためなら死んでもいい」とは思っている。だけど、手段を選ばなければ自分のプライドも誇りも、晋作さんの名誉も貶められかねない。だからこそ、百合子さんは警察官として闘う覚悟をしている、ってことやね。
これはカッコいいシーンなんだけど、でもこれは百合子さんが警察官だからこそ言えた、そしてできることでもあるので、それを一般人でもあるまどかさんにも求めるのは少し残酷な気もする。ただし、自作自演で罪をなすりつけるのはダメ・ゼッタイ。犯罪行為はダメ・ゼッタイ。
ここで亜矢さんが百合子さんの本心を聞いていたのが、アドベンチャーゲームでいうところの最大の分岐点だったのかも。亜矢さんが百合子さんの最大の本音に触れたのは、初めてだもんね。
◆実行犯のチンピラさん。罪状は殺人未遂なんだよなぁ。
そう、たとえどんな理由があっても、人を刺しちゃダメ・ゼッタイ。
◆県警にあんな廃ビルみたいな部屋があってたまるか。
百合子さんの言うとおり、北原さんは会社を追われた。まどかさんの復讐はある意味で成功してしまった。幸か不幸か。それを嘆く百合子さんに、亜矢さんが思うこととは。
亜矢 「……北条さんって、実は優しいのね」
百合子「はっ……今頃ですか?」
これは亜矢さんの本音っぽい。もう絆されとるがな亜矢さん……
亜矢 「そういえば、質問の答え、まだ言ってなかったわね?」
百合子「え?」
亜矢 「『三浦さんが一番信じてる人は誰ですか?』……あなたが答えたんだから、私も答える義務があると思うの」
ということで、亜矢さんの答えは……
亜矢 「一番信じてる人は……いない。でも、『信じる』と決めている相手はいる。刑事として、一番に信じるべき相手。それは、自分の命を預ける相棒。つまりあなた」
百合子「……私?」
亜矢 「どういう縁だか知らないけど、あなたは私のパートナーになった。だから私は、あなたを世界で一番信じたい」
百合子「……『信じたい』……でも『信じられない』?」
亜矢 「それは……今から私がする質問への、あなたの答え次第かな! (銃を突きつける)……あなた、どっち側の人間なの?」
百合子「……えっ?」
亜矢 「暴きに来たの? ……それとも……復讐しに来たの?」
最大のフラグイベントキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ここで百合子さんが選択肢を間違えたらバッドエンドルートへ。正解すれば亜矢さんからの好感度がバク上げ。
まあでも、予告でほぼネタバレされてるよな、コレ……連ドラの辛いところw
◆その裏で、孝雄さんは亜矢さんの家のポストを漁っていたところを幼女先輩に目撃されていた。亜矢さん、901号室なのか……
確かに亜矢さん、「独身」とは言ってたが「子持ちじゃない」とは言ってない。シングルマザーの可能性が……?
っていうか、孝雄さんって一番死亡フラグ立ってて怖いよなぁ。ホント、死にそうな人ナンバーワン。
次回!
来週はお休み、第6話は3月2日! この引きでマジかよ、百合子さん(2回目)。
最終章、突入!! ってことは、多くても全8話なのかな……
連続爆破事件発生! 神奈川もホント物騒だなw
予告で爆発から百合子さんを庇ってる・「呑気なこと言ってんじゃねぇよ、バァカ!」と言ってる亜矢さんがいる時点で、もう百合子さんがバッドエンドルートには行かなかったことを示してる。ホントここは連ドラの辛いところだw
そう、亜矢さんの「バァカ!」はツンデレ的親愛表現だからなぁ。
一体どうなる、神奈川の平和!
ってなわけで、最終章も楽しみ! にしておりますよ!