第3話 死を呼ぶ愛情弁当!? 四角いハンバーグは美男子を殺す
ゲスト:戸田恵子、川村陽介、逢沢りな 、大水洋介(ラバーガール)、浅田祐二
脚本:伊藤洋子
監督:伊藤寿浩
女たちの“特報”最前線(2) 元おはガール・近野成美、刑事役で本領発揮
刑事課紅一点(なのかな?)、佳奈ちゃん演じる近野さんへのインタビュー動画付き!
前回が高畑さんだったので、流れ的に今回は宮崎美子かなっと思ってたら違った。っていうか、メイン3人以外にはインタビューしないと思ってた。このまま行くと、レギュラーの女性陣には全員インタビューしてくれるんだろうか。
いっけい本人がいる前で共演の感想を尋ねられる近野さんが可哀想だよw セッティングの仕方にもテロップにも悪意しか感じられないんだけどw
大変申し訳無いことに、近野さんの他の役とかは存じあげないので、今作品でしか語れないけども、佳奈ちゃんはかわいいよな。気が強そうだけど、京子さんに対してはチョロインっぽいところがかわいい。
今回!
◆『今日の一言』じゃない、食堂の張り紙。さりげないし直接的ではないけど、きちんと今回の話のまとめみたいな内容でしたな。乙姫さん連れてきたときの方が見やすいかな。
内容は、『いただきます、ごちそうさま そのひと言に こころをこめて。』
ご飯を誰かに作ってもらえるというのは、本当に幸せなことなんだってことですね。ご飯を作ってもらったら、とりあえず「ありがとう」と言いましょう。たとえメシマズでも。
◆それが大前提のシリーズであることは重々承知だし、そこが好きだけど、基本的にあの女子会3人って言いたい放題・やりたい放題だよな。
もはや「捜査上の秘密とはなんなのか」を問いたくなるレベルの京子さんの情報漏えいっぷり。そろそろ京子さんはナルシー加藤さんあたりに後頭部引っ叩かれても文句は言えない。捜査資料を当たり前のように女子会スペースに持ってくるんじゃねぇよw
◆面食いであることが最初からモロバレしてる弥生さん。美鈴さんと似たテンションで被害者の顔に文句つけたりホストクラブにきゃーきゃー言ってましたけど、明らかに質が違うんだよなw 美鈴さんのはしゃぎ方はなんか、ホントに気のいいオバチャンが「あらアンタ、ハンサムねぇ。いや今はイケメンってーの? とにかくそれよ! まぁー、これだけ顔いいとモテるでしょ? ねっ?」とか無神経にズケズケ聞いちゃう、ただ外野からモノ言ってる、対象から距離を置いてる感じなんだよな。
弥生さんは確か愛人作った旦那さんに逃げられて早数年、とかだったっけか。ホストクラブに限らず、ダメ男に引っかかりズブズブ泥沼にハマりそうなのはわかる。この中で一番破滅的な人生送りそうなのって、たぶん弥生さんだと思うわ。割とマジで。
◆イケメンかどうかなんて、まあ人の美醜の感覚は多種多様だから……
あと、ホストの人気度(売上)なんて、顔だけで計れるものじゃないから……抜群のトーク力とか必ずウケる一発芸とかあるかもだから……
と、震え声で庇ってあげたいところだが、人に話を聞いてもらってお金をいただくのには、大前提としてそれなりの見た目は必要なんだよな。一番は清潔感だけど、それがあっても乗り越えられない美醜の壁って間違いなくある。清潔感はあとからどうにでもなるけど、見た目ばっかりは生まれ持ったものが強く作用するからなぁ。人に見た目を審査される職業はホント大変だ。
◆千晶ちゃんがすいーっと女子会スペースや女子会テリトリーに入ってきてるの、本当に笑うわw 「自分のペースを崩さない」って点では、千晶ちゃんもメイン3人に決して負けてないよな。
作中でも「美鈴2世」呼ばわりされてたけど、育成方法を間違えなければ美鈴さん以上の逸材になる可能性が十分にある。それがいいことなのか悪いことなのかは知らん。
◆ホストクラブへの反応でわかる、『女の業の深さ』。
京子さん→「金払う男より高級肉」(要約)
弥生さん→「え? 別に? ホストクラブなんて興味ないし。全っ然ないし。……でも、どんなところなのかなーって。いや行かないよ? 行かないけど! イケメンの若い男の子に尽くされるのは悪い気はしないだろうけど、いやでも」(意訳)
美鈴さん→「ホストクラブ? ……あ、ああ! 行ったことあるし! あるし! た、大したことないし! 大したことないし!」(意訳)
美鈴さんの見栄の張り方かわいいな。弥生さんは上に書いた通り。京子さんは……終盤の乙姫さんへの説得でも分かる通り、なんか一番「女」を捨てた「オバチャン」化してる感じ。意外に一番女性性を感じさせないよな、京子さんって。3人の中で唯一マトモに結婚生活が続いてる既婚者だからだろうか。美鈴さんは婚姻歴があるのかどうかすらわからんし。
美鈴「やってあげた方ってのは覚えてるけど、やられた方は忘れてしまうもんなのよ。恩返しなんて期待したらロクな目にあわないわよ」
これはマジらしい。人間は「してあげた」ことの方を、「してもらった」ことの35倍多く覚えてるものらしいよ。心理学的に。
でもそれにしても美鈴さんはひとりだけ言ってることが地に足着いてるよな。はしゃいでてもふざけてても、基本的な常識はこの人が一番しっかりしてそう。友達になるなら美鈴さんがいいな。
◆乙姫さんが顔パンパン、とな。
……中にあんこでも詰まってるんですか?
そんな戯れ言はともかく、この時点でさらーっと女子会メンバーの前で「伊根の花火大会行ってた」(要約)って予防線張ってる辺り、乙姫さんは最初から女子会メンバーをアリバイ作りに利用する気マンマンだったんじゃないか?
◆玉手箱を押し付けあう弥生さん・美鈴さんという美しい日本人像。
そして弁当箱を持って走るオバチャン・京子さん。女子会スペースにいたときには弁当箱を包んでた布が外されているのに、玄関にたどり着くまでにきちんと綺麗に包み直してる辺りがすごい。女子力というより、主婦力が高い。
◆京子さんが一番あくどい、厄介だと初回から言ってるけど、友達だろうが他人の家にニコニコしながらズケズケ上がり込んで色々見て回ってる時点でそれはおわかりいただけると思う。
しかも京子さん、高スペックだから困る。好奇心旺盛だし、観察眼や想像力は、さすが事件ドラマ主人公って感心するレベル。本当、なんで現場からお声がかからないのか不思議になってくるわ。聞きこみとか、京子さん連れて行くだけで効率上がりそう。
つまり犯罪者は、京子さんと関わった時点でアウト。京子さんが乙姫さんの家で着々とフラグ建築していってるのはすごかったよな。そもそも犯罪に手を染めるのがアウト、っていうのは置いといて。
◆被害者が勤めてたホストクラブ、『科捜研』第15シーズンにも出てきたところと同じ……かな? 内装は似てる気がする。「気がする」とかでモノ言っちゃイカンか。
しかしホストクラブ内にホストの写真貼りだされてましたけど、ぶっちゃけ被害者とそこまで顔面偏差値変わらないと思うんだけど……
◆里中刑事と岡島刑事、佳奈ちゃんは苦労してるな。一番苦労してそうで場の空気が読めそうなのは里中刑事だな。ナルシー加藤さんの語りが始まった途端、慌てて2人を引き戻してるし。
ナルシー加藤さんの言ってたことは、前期同枠の『捜査一課長』の主人公・大岩一課長と内容的にはそこまで変わらないと思うんですけど、人望のあるなしでここまで印象が変わるもんなのか。
加藤「(前略)そして一刻も早く、ホシを挙げろ!」
3人「…………(戸惑ったように3人で顔を見合わせ)はい!」
反応酷くない?
人に好かれる、尊敬されるってのも、ある種の才能だよなぁ。人生も人間も残酷だ。
◆井戸端会議の後ろで着々とこっそり3人に近づいて、いきなり女子会スペースに入り込んでくる千晶ちゃんに笑う。やっぱ好きだ、この子w
千晶「内緒話だったら小声でしてくださいよ」
美鈴「そしたら聞こえないでしょー!?」
美鈴さんの切り返しスキルは惚れる。色んな意味で素敵な開き直りだ。
「ユウさんは乙姫さんの子どもじゃね」説を唱えだす京子さんは元より、あの3人は2サス好きそうだ。
京子さんはキャスティングで犯人を適当に予想してあとはながら見。つまらなければ消す。再放送派。
弥生さんは(メンタルが)実況民。名前知らないイケメン俳優が出てくると「アレ誰!?」と騒ぐ。
美鈴さんは京子さんと似たようにキャスティングで犯人予想しつつ、実は結構好きできちんとリアタイ視聴し、だんだんのめり込んで最後のお涙頂戴にまんまとハマるいい視聴者。
と予想しとくが、どうだろう。
◆爆弾を身体に巻いて地雷原(乙姫さん)に特攻していく弥生さん。美鈴さんが隣で露骨に引いてるじゃないか。
そこですかさず弥生さんに乗る京子さんもどうかと思うw
◆日常生活ではあっけらかんとしてそうな京子さんだけど、事件が関係するとなんでああも疑り深くなるんだ。弥生さんは逆で、日常生活ではネガティブなのに事件に対してのスタンスは基本的に楽観的。重要な事に気づいてヒントはくれるけど、詮索好きの度合いで言えば京子さんの方が厄介だよなぁ。
◆弥生さんの尊い犠牲(主に金銭や自尊心的な意味で)により、事件の情報ゲットしちまう京子さん。フルーツ盛り合わせという名の金で情報を買う警察ドラマ。
……まあ、半分以上素人探偵みたいなもんだしな。素人が手っ取り早く情報を手に入れたかったら金よ金。
せっかく弥生さんがフルーツ盛り合わせ頼んでくれたのに、京子さんはホストにもフルーツ盛り合わせにも興味を示さずアメちゃんをつまらなさそうに舐めていた。せめてフルーツ盛り合わせ食ってやれよ。京子さんって、人が良さそうなフリしてるけど根本的な部分が酷いわw
弥生「延長延長ー! この店で一番高い酒、持ってこいやー!!」
……ホストクラブにはご縁がないんで相場がわかりませんが、ああいう店で一番高いのって数十万とかしそうなイメージ。しかもあそこ、京都イチの人気ホストクラブなんでしょ。酒に呑まれるって怖いな。
◆ナルシー加藤さんの指パッチンの音、後乗せとかじゃないのかな。自分が指パッチン下手くそなので、あんな綺麗に指パッチンできるの羨ましい。
それにしても、仮にも上司に対して「は?」「なんですか、金銭トラブルって」とか漏らしてしまう捜査課の皆さん。ナルシー加藤さん、人望なさすぎ。舐められすぎ。
◆今回の弥生さんの四字熟語は『破鏡不照』。
「ずいぶん高くついたけどね」と京子さんが言うってことは、一応お金は折半したんだろうか。この点に関しては京子さん可哀想だなw たぶん京子さん的には、ホストに話を聞けたらあとはウーロン茶で済ませようとか思ってたんだろうな。あの態度を見る限り。
◆京子さんのアメって、なんか自白作用でもあるんだろうか。京子さんにアメもらった人は大体すらっと物事話してしまうし。
関西のオバチャンのアイコン、最大公約数としてのアメちゃん持ち歩きなんだろうけど、コミュニケーションスキルやトークスキルがないとアレは成り立たないよな。警察権力を行使できない代わりに、日常生活で役立つスキルが高スペックなのでそれを最大限捜査に活かす京子さん。やっぱり厄介だw
◆千晶「おしゃべりも早弁も一緒ですけどねー」
そう言いながらアンパン(だと思う)にパクつく千晶ちゃん。
反対に伶香ちゃんは曲がりなりにも手作り弁当。意外だ、伶香ちゃんって典型的な「何もしないお嬢様」みたいな描写だったから、手作り弁当持ってくるイメージなかったわ。外食で済ませようみたいな。なんかこれだけで好感度が上がったw 今までは本当にモブレベルだったんだけど、これだけで一気に好感度上昇。
……あれコレ、伶香さんの手作りだよね? まさか今回の話の着地点的に、親御さんが作ったヤツとかなんだろうか。それだとちょっと引くw
◆「できればもう会いたくないんですけど」とこれ以上ない絶縁宣言を叩きつけられても、「でも、私は会いたいもの」で受け流せる辺りが京子さんの高スペックさを表している。ポジティブとかいうレベルじゃないわ。コミュニケーションスキルお化けなのか京子さんって。
◆京子さんがコミュニケーション能力の塊っていうのは前提があっても、佳奈ちゃんはペラペラ情報しゃべりすぎだよなw 本当にチョロインっぽい。こういう人がいないと、素人探偵に過ぎない京子さんは事件にクビ突っ込めないもんな。
◆弥生「なら、もう犯人捕まらなくてもいいんじゃないの? あの男もいなくなったんだし」
脅迫で金も地位も築くようなヤツなので、弥生さんの言うことは否定しようのない話だけど、それは人前で言っちゃダメだw
無神経度合いでいうなら、意外に弥生さんが一番かもしれん。無意識に言っちゃイカンこと言ったあとに気づいて後悔するっていう……私は弥生さんタイプだ。申し訳ない。
◆今のスマホは本当に高画質かつ簡単に画像の拡大縮小ができるので、ああいう事故が当たり前に起こります。スマホを持ってるご家庭内で嘘を吐きたい場合は十分にその点配慮してください。
ということで、飲み会を残業と偽る大輔さん。他の作品でもよくある描写だけど、そんなに飲み会ってやましいことなの? 嘘吐かないといけないレベルでやましいことなの? むしろ同僚と一緒の方が、ひとりで酒呑ますより安心じゃないか?
京子「もう帰ってこなくていいわよ?」
意図的ではない、ただの偶然なんだけど、このタイミングで京子さんもとい高島礼子にこれを言わせちゃったっていう。高島礼子が何したって言うんだ。
◆どんな理由や過去があっても、ご飯を、しかも手作りのものを粗末にする息子は引っ叩いていいぞ。本気で。遥さんはその後、反省してたのでまあ許す。何様だ。
自分からクズに脅迫されにいく乙姫さんも乙姫さんだが、脅迫相手を煽る被害者も被害者だよな。相手がオバチャンだからって、刃物振り回されたり、今回みたいに不意打ちされるかもしれんのですよ。脅迫は死亡フラグ。脅迫して生き残ったヤツはいないってばっちゃが言ってた。
◆京子「それでも飛び込むならいいわよ! 私、死んでも助けるから!」
「おめーが死んだら息子が責任感じちゃうだろーが」(要約)も実に的確な説得だし、この台詞は漢前だわで京子さんはやっぱり高スペック。今日日、「死んでも助ける」なんて少年漫画の主人公でも言えるかどうか怪しい。京子さん、少年漫画の主人公だったのか。
◆刑事じゃない、友達だからできるお節介アフターケア。これは刑事モノだとなかなかできない、素人探偵モノならではのやり方だよな。2サスだわ。元が2サスの作品にこれ言うのは本当におかしいんだけど、2サスだよな。親子愛が基本にあって「待ってるから」も完備。2サスだ。
ちなみに今日の一言は『明けない夜はない』。
◆面と向かって楯突かれて啖呵切られたのに、よくあんなポジティブでいられるな、ナルシー加藤さん。そもそも京子さん云々の話じゃなくて、既婚者のいい歳したオバチャンから手作りお弁当もらって嬉しいんだろうか。
自分がどう思われてるかっていうのがわからないというのは、不幸でありつつ本人は幸せなんだよな。「幸せとは事実誤認のことである」って誰かが言ってた。ということで、積極的に事実誤認して生きていこう。それこそがポジティブに生きる秘訣。
とうとう女子会メンバーから殺人犯が……やっぱりなんかに呪われてんじゃないのか。と思ったが、そういえば土ワイの時点で既に殺人犯出てたわ。今更だった。もしかしたらあの女子会、事件関係者ホイホイなのかもしれん。なんか不幸を持つ人を引き寄せてんのかも。
3人の井戸端会議で事件があっちこっち行ってる感じが楽しかったです。捜査関係者じゃないし事実をひとつひとつ積み重ねてみたいな確実な感じではないんだけど、好き勝手やってたらいつの間にか真相に辿り着いちゃってる感じが楽しい。
相変わらず美鈴さんが食堂から動かないんだけど、先週よりは出番多かったし、きちんと出張ってたのでよかったです。現場にも犯人のもとにも行く京子さんと弥生さんが目立っちゃうのはしゃーない。
3週連続で親子話(母親話)になってんのは、有名女優が出てくるってのもこの作品の目玉のひとつらしいので、まあ……来週もそうなのかなぁ。親子の話は2サスの定番ではあるけどな。
乙姫さんと遥さんが話のメインだったので、ユウさんとそのお父さんが終盤で話の展開から放り出されちゃったのが悲しい。特にお父さん。お父さんの心境は複雑じゃないかなぁ、自分の娘の過去が原因で婚約者の母親が殺人犯になっちまったとか知っちゃったら。
ということで次回!
色めき立つオバチャン3人。というか色気づいてる。ギャグ狙いの濃い化粧しても、美人は美人なんだな……京子さんを見てそう言ってます。弥生さんのチークはさすがに扱いが可哀想。
相変わらず薄幸そうな雰囲気しかない石野真子。幸せになってる石野真子を事件モノで見られる日は来るのか。
美鈴さんがナルシー加藤を褒めてたり、京子さん・弥生さん・ナルシー加藤さんで『呪いの崖』らしきところへ赴いてたりで、なんか次回も楽しそうだ。
事件がどうとかより、3人を中心にしたドタバタっぷりと、京子さんのコミュニケーションスキルお化けっぷりが楽しいです。連ドラ初回からずっと言ってるけど、京子さんは高スペックだしあくどいし厄介。
ってなわけで! 次回以降も期待! しておりますよっ。