第3話 偽りの夫婦
ゲスト:水崎綾女、鈴之助、沢井美優、古澤蓮
脚本:瀧川晃代
監督:細川光信
GW前に遅らせるわけにはいかない……GWは遊ぶんだ……
の気持ちで1週に2回分更新です。
GWは……遊ぶんだ……!
あらすじ
ドキュメンタリー動画のディレクター・本条美緒が自宅で死んでいるのが見つかった。浅輪直樹(井ノ原快彦)ら特捜班が臨場したところ、室内には争った形跡があった。夫の悠太は事件当日、急いで出かける美緒を見送ったと話す。美緒は生前、危険な取材をしていた上に、怪しいセミナーを追いかけていた事が発覚。美緒を殺害したのは、夫なのか、危険な取材相手なのか、それとも怪しげなセミナーがからんでいるのか…?
見どころ
◆ゴシップ大好き特捜班
というか、下世話な親戚というか……
こういう時、何よりも身を乗り出してきそうな青ちゃんはといえば、
青柳 「本人が言わないんだから、そっとしておいてやろうよ」
志保さん・由真ちゃん・矢沢さんは「気になるー!」派なのを見るに、青ちゃんの大人ぶりが目立つ。3人揃ってかわいい……かわいい?
というよりかは、浅輪さん相手だとどことなく青ちゃんは甘め。そのスキルを認めてるってこともあるんだろうし、刑事1年生の頃から知ってるからまだまだ気にかけてるってのもあるんだろうし。
志保 「やっぱり、こういうのは上司から聞くべきじゃない?」
突然話を振られる国木田班長、乙。その後、浅輪さんが来てしまうわけですが、めちゃめちゃ困ってるのを見ると、ホントこの人も特捜班に馴染んだな……って。
別にそれはいいんだけど、もうちょっとこう、硬い側面見せてくれてもええのよ。私はバリ硬暗躍の国木田班長が好きなので……(なにそれ)
◆浅輪「ああ……いつもと同じですよ。一課長の長い話から始まって」
浅輪お前、大岩一課長の話を長いって、ヤマさんとか大福に殺されるぞ……(殺されないよ)
まぁ、『9』シリーズと『一課長』シリーズはたぶん別の世界線なんですけどね。今までそういうコラボ要素、見せたことないし。
浅輪 「ああ、そうそうそうそう、皆さん。『経費削減、気をつけてください』って言われました」
経費削減の波がこのシリーズにも。まぁまぁ豪華なキャスト使ってるからな(違うよ)。
◆OPの入り方が変わった!
警視庁の外観→窓や消火栓のモザイク→青ちゃん矢沢さん、の流れになる。モザイクのところが新規演出かな。
◆嘘をつけない由真ちゃん
浅輪さんに気まずい反応。
そんなわかりやすくて、君は刑事をやっていけるのか……と思うんだが、まぁ先輩に志保さんやら青柳さんやらいるから、大丈夫でしょう。ホンマかいな。
◆午後4時頃に作った夕飯がパスタ?
午後4時は夕飯時には早すぎる。なのにパスタを作るなんて妙だな……と思っていたら、これも伏線のうちだったでござる(遺体を発見してから作り始めたから、最初から食べるつもりがなかった)。
もっと言うなら、手早く作れてすぐに次の段階へ進めるからパスタだったってことだよね。言葉にしないけどちゃんと伏線。今回の演出陣、ちゃんと優秀。
◆悩める青ちゃんと矢沢さん
青柳 「なぁ。浅輪、俺に気ぃ使ってるってことねぇかな?」
矢沢 「まさか、青柳さんと妙子さんが結婚できないから、子どものこと言えないってことですか?」
青柳 「わかんないけど……」
矢沢 「そんな気になるんなら、青柳さんの方から自分で聞きゃあいいじゃないですか」
青柳 「聞けるわけねぇじゃん……いいなあ。問題のない、平和なご家族は」
矢沢 「………………」
青柳 「えっ、嘘……」
矢沢 「実はですね、あの……」
ここで被害者の夫が家を出てきたことにより会話が中断されたわけですが、なんだよ、矢沢家に一体何があったんだよ……!
それが次週明らかになるようですが、気になるじゃんか! もしも福太郎がグレた、万引きしましたとか言ったらちょっと泣くかもしれん。どうしよう。
◆みんなの様子にちゃんと気づいてる浅輪さん
さすが共感性に長ける主任。
そして場面転換で特捜班へ。なんでみんなそんな知りたがるんだ。いや、主に知りたがってるのは志保さんか。やはりゴシップ好き……
自分のせいで言えないのでは? と気にしたり、青ちゃんは浅輪さんに対してはやはり甘め。いい先輩でいようと心がけている……ってわけでもないんだろうが、でもいい先輩だよなぁ。
◆由真「妻の倫子です」
そこで自分の名前じゃなく、実在の奥さんの名前を名乗るあたりが由真ちゃん真面目。これはお仕事であって、別に不倫とかじゃないですから!(そういう話じゃないよー)
不妊治療セミナーで、1本15,000円(原価20円)の水を飲まされ、買わされる。捜査のためとはいえ、経費削減の話はどこいったw
しかし、詐欺師っていつの時代もえっぐいことするよなぁ。特に子どもに関する詐欺って、なんでこんなに嫌悪感強いんだろうか。
◆何故みんな米びつにモノを隠すのか
意外にも、青ちゃんが米の量について気づく。ってことは、普段から妙子さんとイチャコラしながら料理手伝ったりしてるのかな……とか想像させて、ちょっとこう、妄想がはかどりますね。
何を言ってるのか私は。でも私、『9』シリーズのカップルの中なら、あおたえが一番好きなので……
ただ単に、青ちゃんが刑事として優秀ってだけかもしれない。たぶんそうです。間違いなくそう。私のあおたえ妄想はただの妄想。悲しい。
それにしてもなんでみんな米びつにモノを隠すのか。別に隠すのに適してるとも思えない。衛生的かっていうとそうでもない。なんで?
◆青ちゃんは優しい
まだ犯罪を犯してない人にはちゃんと優しい。だから力づくで止めるなんてことはしない。まぁ、あそこで力づくで止めるのは人質いて無理だろうけども、それだけじゃないよね理由は。
青柳 「復讐なんてしても、彼は喜ばないよ」
この後、取調室で悠太さんの想いに気づいても矢沢さんと顔を見合わせるだけで何も言わないところが青ちゃんの優しさ。決して茶化したりはしない。まぁ、時代の変化もあるんだろうけど。
今回よかったなーと思ったところは、悠太さんの性的指向を明らかにしなかったこと。茶化したりはしなかったこと。それが恋愛だったかどうか、はっきりさせなかったこと。想いは想いであり、敦さんへのものも美緒さんへのものも、等しく尊いものなんだよって扱ってたことですかね。時代の変化もあるだろうけど、青ちゃんとか矢沢さんのさりげない優しさも染みる感じでよかったですわ。何も言わない優しさって、あるよね。
◆置き時計から盗聴器を見つけるところの音楽
なんかカッコよかった。いいな、こういう静かな音楽も。
◆黒幕の喋り方
「俺が殺したって証拠はどこにもないだるぉ?」とか、「ぉおーらぁー!」とか、それ以外も、なんか黒幕モードの喋り方に妙に癖のある犯人だった。中の方は寡聞にして存じ上げないのだが、有名な方だったりするのだろうか。
そんな黒幕・エンジェルの言い分に浅輪さんもおこ。そりゃ机ドンしますわ。絶対に許さないさんキター。
◆ショック療法がすぎる
犯人の様子を直接見せて奥さんを元気づけたりするのは、ショック療法がすぎるのでは!?
いやでもまぁ、結果オーライなのかな……
◆悠太さんのケアをする青柳さん
青柳 「もしかしたら、あんたに(子どもを作るのを)拒否されるのが怖くて、言い出せなかったのかもね」
これはこれでショック療法じみてるというか、言ってやるなよ感はある。まぁ、でも、それで悠太さんが立ち直るなら、結果オーライなのかな……
喫茶店でパフェ食べたり飲み物飲んだりしてるふたりが、なんかシュールで好き。
◆浅輪家の赤ん坊の真相
アルバイトの子を期間限定で預かってただけ! はい! 解散!!!!!!
いやでも下世話な話、浅輪さんのところはお子さんどうなんすかね。
倫子ちゃんは「刑事の妻」としてやっていく覚悟はできただろうけど、同じ思いを子どもにさせたいかっていうとそうじゃないだろうし。母親になったからこその苦悩もありそうだし。
こんなの、現代では下世話過ぎて聞けないんですけど、浅輪さんのところはマジでこのまま夫婦だけでやっていくのかな。メタ的に、子どもできちゃうと矢沢家との違いが少なくなっちゃうってのもありそうだしな……
でも今回、赤ん坊を一時的にでも家に迎え入れて親子体験したことにより、子ども欲しい願望が芽生えたり……しないのかな。どうなんだろ。
雑感
刑事ドラマとしては並ぐらいの出来だと思うんですが、「これくらいが今期の平均になってくれれば」みたいな回でもあった。良かったよ。
根深い問題を抱えているのは浅輪……じゃない! 矢沢! お前だったのか!
こうやって順繰りにレギュラーキャラのプライベート掘り下げやっていくのかな。浅輪夫婦がこれだけだったらちょっと泣くけどw
国木田班長と由真ちゃんのプライベート回が気になる今日このごろ。どうなんすかね、実際。
次回予告
次回の舞台は学園!
スクールロイヤーとダンスが鍵……!?
思春期相手にどうする特捜班!
青ちゃんのたらしぶりが出るか!?