【科捜研の女13】第9話 感想

科捜研の女
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File.9 転落死の闇! 禁じられた検証実験!! 捜査情報を絶たれたマリコ

ゲスト:春海四方、宮内知美、小豆畑雅一

脚本:戸田山雅司
監督:濱龍也

久々の『科捜研』

やべぇ、面白かった!

だけだとどーにもアレなので、ということで今回の感想へ!

要するにアレだべな、「不正は(・A・)イクナイ!!」ってことですな。


◆前回のあらすじ、ってのがあるし、話的にもかなり重要な意味で繋がっているのに正式な話数カウントには数えられないクリスマスSP。なんでだろう。

◆嬉しそうに箱を抱える相馬さんと亜美ちゃん。中身は赤いジャンパー。日野所長がずっとお願いしていたものを、佐久間刑事部長が最後に予算を通してくれたんだそうな。
宇佐見「佐久間刑事部長の置き土産、ってわけですか」
そういうこと言うなよ……悲しくなる……
関係ないけど、相馬くんと亜美ちゃんと一緒に親指立てて「うんっ!」ってジャンパーに喜んでる停職明けのマリコさんがかわいいです(小並感)

◆赤いジャンパーを先輩・木島さんに見せびらかす亜美ちゃんとそれを興味津々に見る木島さんもかわいいが、わざわざ藤倉刑事部長を画像にとっていたずら書きしてる相馬さんは子どもだな。
相馬「なんか、鬼軍曹が全権力を掌握しちゃった感じですね」
楽しそうだね、君。
っていうか、木島っち(by相馬さん)って科捜研に遊びに来てたんですか。まー確かに、お茶美味しいし、お菓子美味しいし。ついでに後輩と悪ガキのような同年代もいるし。サボったりするにはちょうどいい場所だよな。

「君のために書いた」って台詞がバリバリマリコさんを意識しすぎてて、藤倉さんが刑事部長になってから小物化してる気がする。大丈夫なんだろうか。
通じる人は少ないと思うが、間違っても『刑事吉永誠一・涙の事件簿』連ドラ版の辰巳管理官みたいにはなってほしくないです。あの人、ホントに話数が進むごとにキャラの格も株もダダ下がっていったからな。

◆白衣を羽織るマリコさんの、脅威のまな板(メモはここで途切れている)

「報告は刑事部長にしろ」って言われたマリコさんの顔と、聞き込みに向かうときに名残惜しそうにちらっとマリコさんたちを見る木島っちがかわいいです。

◆女王・マリコさんに逆らえない風丘先生。
マリコ「念の為に周辺組織を……」
風丘「……これ?」
マリコ「はい」
風丘「……念の為に、調べさせていただきます」
風丘先生も大変だよなぁ。
ただまぁ、こんな人に5年も付き合ってる辺り、やっぱり陽気で暢気なんだろうなってのはわかる。
しかし、
マリコ「私も先生と同じで、逆境の時ほど燃えるタイプですから!」
鋼メンタルを地で行くマリコさんにこう言われるようなキャラには見えないよね、風丘先生って。そりゃー風丘先生も「いやいや……私ってそんなタイプに思われてるわけ?」ってツッコむ。
っていうか、次回予告のやつれっぷりとか過去の夫・子どもの話関連での取り乱しっぷりとかを見るに、むしろ風丘先生はノーマルメンタルって感じだが。マリコさんはどこらへんを指してそう言ったのか、私は非常に興味あります。なんでですか?

◆期待を一身に集めておきながら、それに応えられず亜美ちゃんに「期待を集めた割には、残念な結果ですね」とぼそーっとツッコまれた相馬さんの顔。

◆日野所長が大人。今度は日野所長の胃が壊れるんじゃなかろうかと、私はとても心配です。いや、むしろストレスで食い過ぎちゃうとか? 髪の毛抜けちゃうとか?
日野さんがマリコさんを「榊くん!」って呼ぶのは珍しいよね。上司(?)がいるからだけど。

◆予告や公式でも広報されてた広報部の新キャラ・江崎和帆ちゃん。
でけーなオイ。ヒール分含めても身長高い。今の面子が基本的に背が高いから、相対的にマリコさんが小さく見える。

◆土門さんを見つけて小走りに駆け寄ってくるマリコさんがかわいいし、それを一旦「勝手な真似するな」って言われてぽかんとするマリコさんもかわいいし、土門さんからのサインにすぐ気づいてニヤリとするマリコさんかわいいし。
この屋上密会シーンで『科捜研』ファンの一部が「きゃーーーーーーーーー」って悲鳴を上げてたのが聞こえた。いや、私が上げてた。ごめん、私です。
まあ、割とさりげなく重要なシーンなんですけどね。事件の本筋的にも、土門さんが「今までのやり方を変えるつもりはない」って言ったところも。

◆刑事部が動かせない→検査できない→どうする?→じゃあ事件に速度違反とか飲酒運転疑惑とかが絡んでるんだし、交通部動かせばいいじゃん!
ってのが、まるでパズルみたいで戸田山さんっぽい脚本だなーと思いました。いやなんつか、確かに抜け道なんだけど、ちゃんと正攻法だよねってところが。

「刑事だけが、警察じゃない……ってことです」
そんなマリコさん信者の和帆ちゃん。つまりは、科捜研のためにもスパイになってくれるってことなのか。
科捜研の話をするときも、「榊さんと科捜研の皆さん」扱いだもんなぁ。
どーしてそんなにマリコさんに憧れるようになったのか、的な話もあったりするんだべか。本当にただ活躍を耳にしていただけだ、とはなんとなく思えないんだよなぁ。

「榊とは、ただの腐れ縁だ」
土門さんのこの台詞に、ものすごい年数を重ねた絆を感じてなんか好きです。萌えってヤツですよ!(力説)

◆刑事のカンを馬鹿にしたらアカン、同じ京都には「主婦のカン!」とか言ってる検事がいるぞ。

◆久々に風丘先生の差し入れキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
いつ以来? もしかして第4話以来か?
しかしそこに詰め込まれるネタの数々。
・ニューフェイスに敏感な風丘先生
「逆境の時ほど燃える」とマリコさんの言葉を自分から名乗る風丘先生
・焼きドーナツを多めに買ってきておいてたエスパー風丘先生
・亜美ちゃんと謎の挨拶ポーズを繰り広げる(4話ネタ)風丘先生
・いきなり左手を伸ばして何してんのかと思ったら、焼きドーナツを催促してた風丘先生
やっぱり風丘先生の差し入れタイムはええなぁ。ネタいっぱいで。

◆聴取には立ち会えないけど、相馬さんがその裏でニヤリとしててなんだろな、と思ったら、木島さんの携帯電話越しに聴取を盗聴する相馬さん・亜美ちゃん・マリコさん。
こいつら、ホントあくどいな……っつーか、『科捜研』ワールドの科捜研だったら盗聴器ぐらいありそうなもんだが、さすがにそれはNGか。

◆「ラブホ」というワードを照れて言えない相馬さんと、さらーっと言えちゃう亜美ちゃんに男女間の差というか、性格の差を感じる。
しかしラブホというワードに特に反応を示さないマリコさんもいるので、やっぱり男女の差だったりするのかね。
というか、すっげー失礼だけどマリコさんは「ラブホ」の意味をちゃんとわかってる? そこまでアレじゃないよね? ね?

◆不正入札に関するアレは、まあ、あの男3人と奥さんが「どいつもこいつもどーしようもないヤツらだった」っていう認識をしておけばいいんですよね?
最後まで「アイツが悪いんだ」(要約)って嘆いてた犯人・飯塚さんが一番どうしようもない気がするが、まだ少しだけは同情の余地があるような……いや、やっぱ脅迫してきた被害者・山際さんも不正やってる政治家の野呂瀬さんもどーしようもねーな。どいつもこいつもダメだわ。

「私たちの仕事は、警察の他のセクションの、江崎さんや、色んな人たちに支えられてるってこと。だから私たちも常に意識しないといけない。『現場に立つ人間だけが、事件を解決に導けるんじゃない』……って」
この言葉で、完全に和帆ちゃんがマリコさんにオチた。オチたよ。亜美ちゃん風に言うならフラグがすげぇ音を立てて立ったよ!
土門さんとはフラグ立てねーくせにな
そんな茶化しはともかく、これも最終回に向けての、後半クールの基礎になりそうな台詞で非常に重要な言葉ですよね。きっとそうなんですよね。
今期『科捜研』は、第12シーズン以上にストーリー性を意識してて好きですよ、そういう挑戦する姿勢。

◆藤倉さん、「まさかとは思うが、つけ上がったりはしてないだろうな」っていう言葉の選び方はなんか小物っぽいから止めた方がいいですよ。
で、結局「今までのやり方を変える気はありません」と宣戦布告するマリコさんと土門さん。マリコさん、本当に逆境に対して燃え過ぎ。やっぱり「タイプ:はがね」だよなぁ、マリコさん。

◆次回予告で「さよなら早月先生……!?」とか打たれてた相変わらずのアオリ予告なわけですが、そーいや風丘先生ももう『科捜研』レギュラーになって6年目になったんだからいい加減outしてもおかしくは(ry)
ホント、切る時はしれーっとレギュラーを切るからなぁ、このシリーズ。佐久間刑事部長しかり。

今回の話としての着地点は「障壁(藤倉刑事部長)を乗り越え、いかに検証実験に持ち込むか」だったんだろうけど、そこまでの流れが綺麗でさすがだなぁと思いました。これからの話もこうであってほしいものだ。どうなるか。

そしてどー見ても百合な新キャラ・和帆ちゃんも期待できる新キャラですな。
ついでに言うと、今回わざわざ名前が出た京都日報の羽村記者、この人もレギュラーになるらしい。次回のあらすじにもお名前がありましたよ。
藤倉刑事部長とは違う意味で科捜研の皆さんの障壁になるが、時には上手くも扱える(今回みたいに)って感じかな。
そんな曲者記者が百合広報課……いや、マリコさん信者な広報課・和帆ちゃんとともに参入してきて、藤倉イズム(by風丘先生)も京都府警内に吹き荒れ、一体どーなるんだべか『科捜研』
後半クールにますます期待がかかるな!

とか言ってたら次回。
風丘先生が襲われて解剖遺体が盗まれ、情報漏洩とかそういう話で風丘先生に責任問題、程なくして見つかるけど臓器が抜き取られてて亜美ちゃんが悲鳴をあげちゃうぐらいの猟奇遺体状態、そこに新解剖医が登場するが、なんか知らんけどマリコさんが独断で風丘先生に事件の情報を漏らしちゃう(雑誌情報)とかいう……

あーどうなるんだべかホントに!

来週はリアタイで見られないことが確定しているので、いやもうホント悲しい。悲しすぎます。
どう考えても風丘先生もマリコさんもただで済みそうにない雰囲気なんで、すげー楽しみなんすけどね。やっぱり視聴者なんて、ドSなものですよ。

そんなこんなで、次回以降も楽しみ! なんだぜ!

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