【フェイク 京都美術事件絵巻】感想

その他のドラマ
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美術品に隠された真実から、事件の真相を見つけ出す――。

※全話感想アップ完了です!

追記リンクの向こうから感想。

目次リンク
第1回 幻の伊藤若冲
第2回 信長の油滴天目茶碗
第3回 釈迦如来像の謎
第4回 尾形乾山誘拐事件
第5回 能面の告白
第6回 歌麿の鎖


第1回 幻の伊藤若冲
無理に殺人事件絡めなくてもいいんじゃねと思った第1話。

キャラ紹介を兼ねた初回だし、話のわかりやすさとかベタさは、わかりやすいぐらいでちょうどいいんじゃないかと思うので、こんなもんかなーと思う。
「美術品を贋作だと知っていて買ってしまった」その心理とか、「万一の場合に、それぞれの人物が保険をかけていた結果があの事件」とか、実は箱の中には何も入っていなかったとか、その発覚の仕方なんかは結構綺麗で好きなんです。
でも、殺人事件だけ妙に浮いてる気が。私、最初は美術品詐欺なんかを取り扱う話だと思ってたので、死体が出てくることに驚きましたし。無理に刑事ドラマにしなくてもいいというか、殺人事件は無くてもいい気がするんだがなぁ。来週も人死ぬんでしょ? なんでやろ。
京都方言の指導がついてて全員が京都弁話してたり、美術品などの小道具や鑑識さんがきちんとキャップやマスクをつけてたりなんかの金の使い方は、さすがNHK。これはテレ朝刑事ドラマにも逆輸入されたり……しねーのかな。
あと、黒幕とかも必要なのかな。純粋に1話完結のミステリドラマじゃアカンの? ものすごく背中がこそばゆくなったんですけど。敢えて入れるなら、全6話と言わずに10話ぐらいにしてやれよ、『セカンドバージン』みたいに。

他に気になったこととか。

右さんは変な人。
「タクシー代」「お駄賃」と金にこだわる右さん。あの手の出し方は握手を求めているようにしか見えないよ。
さすがに40にもなって、お使いへ行った帰りに余計なものを買った上に「お駄賃」て、そら母さん呆れるよ。
リュックの中に色々入ってるな。ドロップ缶とか入ってたな。
しゃりんしゃりんと何が鳴ってるのかしらと思いきや、お守り? かな。っていうか、40なのに行動に落ち着きがないw 飛び跳ねてるし。
人との距離も落ち着きないというか。なんと言うか。近い。

相棒役の白石刑事の髪型はキャラ作りにしてもものすごく強烈な髪型ですねコレ。
「美術品の大敵は直射日光と湿気」という付け焼刃の知識をとりあえず即生かす白石さん。

初回なので、色々と様子見かのう。

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第2回 信長の油滴天目茶碗
初回は何だったんですか。第2話です。

いやなんつか、ごめん。初回で「微妙」とか思っててごめん。今週は面白かったです。
前回はキャラ紹介を兼ねてたのもあり、全体的にバタバタっと話が進んでて色々微妙だなぁとか思ってたんですが、今週は先週ほどではなく、落ち着いて見られました。
今回は前回に比べて美術品の名前や茶道に関する言葉が多かったせいか、きちんとテロップ入っててわかりやすかったし。
話は、メインタイトルの「フェイク」っていうのは、美術品の「贋物」という意味と、人の言葉の「贋物」(嘘)もかかってるのかなーと思った。
それに関連して、これは美術品の周りで殺人事件は起きてるけども、美術品そのものや事件解決の過程自体はあくまでオマケのようなもので、メインは美術品に関わる人々の心の方、人情話なんだと考えると、従来のゆうこりん脚本っぽい方向性でストンと腑に落ちました。
今回で言うならば、近代の茶碗を「本能寺の変」を潜り抜けたという伝説の油滴天目茶碗と偽ることで言葉にせず語る人の想い、「禁花」である冬知らずを敢えて飾った理由、それらの元になった京都の空襲……御恥ずかしながら、私も京都は空襲を受けてないものだとばかり思ってました。
だから、右さんが「ここがこうだからコレは贋物です」と説明してると、テンポがもたつくというかクドくなるから敢えて省いてるのかもなーと思いました。違うかもしれんけど。ただ単に尺の問題かもしれないけど。

その他のことー。

【今週の右さん】
・初っ端からやたらへっぴり腰で茶を運んでおられる。と思ったら、茶柱立ってたんか。それは重要だな。うん。重要だ。結局倒れちゃいましたけど。
・現場にはエチケット袋を持参する右さん。理由は「死体を見て、気分が悪くなるんじゃないかと」……で気づいたんだが、そういえば今のところはまだ右さん、死体を直で見たことないのか。来週は見ちゃうっぽいが。
・前回はあまり美術品の専門家って感じじゃなかったけど、今週の右さんはちゃんと色々薀蓄垂れてて専門家でしたね。っていうのも変だけども。しかも、どっちかっていうと今回のそれは茶道家の範疇の知識な気がするけど。
・贋作を「1番価値があるよ」とか言っちゃう右さん酷い酷すぎる。と思ったけど、彼女からすれば真贋や価値を自分で見極めようともしない人には美術品はもったいない、ってことなんでしょうか。

【今週の白石さん】
・ぎこちない手つきで茶を飲む白石さん。まぁ、こういう茶道とかに縁がある人には見えないよな。
・浦沢骨董店を酒盛りの場にする代わりに、いつの間にか、右さんのお母さんの好物(かにみそ)を使って取り入ってる白石さん。
・「バツイチ」と言ったら浦沢親子に食いつかれる白石さん。これは気まずい。
・「K」が荒らし回るなら懲らしめてやろう、と共闘宣言をする白石さん。デレるの早いなw 2人とも、仲良くはなってるのかな。一緒に酒飲んでたし。

【それ以外のところ】
・真野課長は浦沢骨董店の常連客。どうやら骨董品には一家言お持ちのようですが、あの様子だと右さんの母ちゃんに食われてる気がしてならない。
・新人刑事くんの役目は、どんなドラマでも「なんですか、それ?」って聞くことだよってばっちゃが。
・須藤教授は、たぶん「警察に協力するの、有名になっちゃうからヤダ。もっと自由に活動したい」って理由で右さんを押し付けてるんだと思うんだけど、それが嫌な人に見えないのはキャラ設定とか中の人の演技力とかのおかげだと思う。ぺらっと「余計なこと」(by右さん)喋っちゃったりするけど。
・結局、右さんのお母さん、かにみそ缶1個で働かされてることになってるんだけど、いいのかな。
・さりげなく『京都日報』が出てきてた。
・波多江さん(ホテルの経営者だっけ?)のPC画面がさりげなく前回のメイン美術品。こういうお遊びは大好きです。
「売ることの理不尽、購い得る者は所有し得る者 所有は隔離、美の監禁に手渡すもの、我」
全文は

納税告知書の赤い手触りが袂にある、
やつとラヂオから解放された寒夜の風が道路にある。

売る事の理不尽、購ひ得るものは所有し得る者、
所有は隔離、美の監禁に手渡すもの、我。

両立しない造形の秘技と貨幣の強引、
両立しない創造の喜と不耕貪食(どんしょく)の苦さ。

がらんとした家に待つのは智恵子、粘土、及び木片(こっぱ)、
ふところの鯛焼はまだほのかに熱い、つぶれる。


自分には学も文学の才能もないので間違ってる気がするんだけども、右さんの後の言葉から察するに、美術品を持つということには様々な意味での責任と、「美」を独り占めしているという罪があるんだってことなんでしょうか。

っていうことで、こういう方向性の話が好きな私としては、今週の出来には満足しておりますです。今回、演出も綺麗だったなーと思うのは私だけでしょうか。ちょっと最後のお茶のシーンでうるってした。うるって。
ただ、いきなり「戦死通知は誤報です」ってのはどうかと思った。一応前振り(ホテルの創設者が寺の周辺に住んでるとか)はあったけども。
やっぱり時間が足らない感じなのかなぁ。結構情報は取捨選択されていると思うんだけど。

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第3回 釈迦如来像の謎
もう半分終わっちゃったんだ。第3話。
人情刑事ドラマとしてはドストレート。話の流れが若干ごちゃっとしてたかな。
話そのものは可もなく不可もなく、強いて言うなら「偶然多すぎ」って感じではあるんですが、正直そこらへんはどうでもいいや。今回の話がいまいちピンと来なかったからそう思うのかもしれない。ごめん。
今回、初めて贋作が出てこなかったなーと思いきや、娘の方がいわば「贋物(っていうと可哀相だけど)」ってことなのかしら。でもKさんは初めて関わってこなかった事件なのねん。

そんなこんなで本日も気になったことー。

【今週の右さん】
・失礼な話ですけど、右さんって運転免許持ってるのか。しかも軽トラ運転できるのか。よくよく考えれば、骨董品(美術品)を運ぶのに必要だろうから持っててもおかしくはないんだけども、ほら右さんって日常生活だと鈍臭そうだし、運転する姿は「ああ、運転慣れてないのね」感丸出し。ペーパードライバーなのかな。
でも迷う。右さんに新たな属性「方向音痴」が付加されました。人の家の中でも迷ってるし。まぁ、あそこの家は広そうだものなぁ。蔵があるくらいだし。
・初の死体遭遇。持っててよかったエチケット袋。でも吐いた後はすっきりしたのか、割とけろっと現場調べて冷静におかしな点を指摘している辺り、やっぱりこの人の神経は図太い。というか、いくらうぶ出しに来たからって勝手に誰もいない蔵を漁りまわる時点で、この親子の神経は相当図太いと思った。
・興味が殺人<美術品 っつーのは、ある種怖い発想だよなと思う。別に右さんも、人の命をないがしろにしているワケではないんでしょうけども。
・ぬいぐるみが好きだった右さん。かじるのが好きとか言うから、まさかここでもかじるんじゃ……と思ったら、違った。

【今週の白石さん】
なんか白石さん、もう右さんの保護者みたいになってんな。現場を勝手にうろつく右さんの首根っこをひっ捕まえたり、名刺探してガサゴソやる右さんをフォローしたり、迷う右さんの背中を押したり。
「私が捜査の許可を取ってあげるわよ! かっ、勘違いしないでよね! あくまで捜査のためであって、あなたの美術的関心のためなんかじゃないんだからっ!」……ツンデレですか、わかりますん。
・白石さん、保護者役だけじゃなくちゃんとワトソン役もこなしておられる。美術品調査用語やなんかにちゃんと「何それ」って聞いてくれるのは大事な役目よ。
・白石さんから右さんへの呼び方、「浦沢さん」なのね。いつも「あなた」とか「彼女」とか呼んでたから、直接呼んだのは多分これが初だよねと思うんだけど。

【今週のその他のこと】
・右さんのお母さん、右さんが道を間違えたことをずーっと文句垂れとった。なんか知らんけど、こっちが謝りたくなってきた。ごめんなさい。
「うぶ出し」の説明をして耀子さんに褒められて鼻高々な真野課長がかわいい。
・仏像を調査するときには、一旦仏様の魂を抜いて、作業が終わった後、魂にお戻り頂くんだそうで。
じゃあアレか、いつだったか『科捜研』で仏像をテーマにした話がありましたけど、あの時も魂抜きやってたのかな。でもマリコさん、いきなり現場の仏像にルミノール液ぶっかけてた気がするんだけど。とか、そんなことが気になる私の悪い癖。どうでもいいね。
・模して刻むから「模刻」。仏像の一部を胎内に納めることで魂を受け継ぐとか、なんか「万物に魂が宿る」っていう日本的な発想だよなと思った。それは神道か。
・なんか知らんけど、ホワイトボードの前で説明する鑑識さんのテンションがえらくハイだった件。声がデカいだけかもしれんが。

ってことで次週ー。

舞台が京都+謎かけで捜査側を振り回す
で、テレ朝木8の『副署長』第3シリーズ・3話を思い出した。アレ、脚本がゆうこりんだったし。あれぐらい吹っ飛んだ回が来たら面白そうだけど、それはないかな。
美術品の誘拐と、人の誘拐が起こるのかな? 初の死者なし話だったりするのかな。
次週にも期待しておりますですよっ。

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第4回 尾形乾山誘拐事件
で、結局10年前の焼死体は誰だったの。そんなこんなで後半戦突入の第4話です。
まぁ、焼死体云々は本筋に関係ないといえばないんですが、そこがすごく気になりました。一言でいいからフォローはほしかったかもしれんね。
そういえば、前回・今回と脚本がゆうこりんじゃないのね(前回は松本美弥子さん、今回は武上純希さん)。前回はいまいちピンと来なかったんですが、今回は結構面白かったです。
ストーリーが45分間、ぐるんぐるんと動く動くw 粗はあったけども、見てて飽きませんでした。テーマだった親子和解オチもベタでまたよし。それでいいやと思いませんか。思いませんか、そうですか。
ただ、今回もやっぱり殺人はいらんと思いました。が、ダメなのかな。一応コレは刑事ドラマだからダメなのかな。誘拐事件の謎かけの2つの意味とか美術品の真贋に込められた意味とか、結構綺麗だったからそこらへんは好きなんですけどね。
そういえば、またKさんが関わってこなかったね。もしかしたらあの水指の贋作を作ったのがKさんとか、そういうオチかと思ったら違ったし。

そんなこんなで本日も気になったことー。

【今週の右さん】
◆店の前でエミさんとぶつかったときの右さんの買い物の荷物がモロに独身喪女のそれ。真昼間からカップ酒とか買うなよ、寂しいから……
◆右さん、非常勤とはいえ講師なんだから、学生の研究発表中に居眠りはダメだろ。
◆右さん、携帯電話はすぐにリュックから取り出せるのね。名刺は出せないのに。このまま全6回、名刺出せないまま終わるのか。
◆美術品のことならすぐに頭の中から取り出せる、そんな彼女の頭の中はどうなってるんだろうなぁ。
美術品に釣られて行ったら、死体見る羽目になったでござる(by右さん)。オロロロロロ寸前だったぞw 「やっぱり、来んといた方がよかった……」
◆素人さんだから仕方ないけど、エミさんの携帯を素手でガッシリ掴んでた右さん。現場のものに素手で触れたらあきまへん。たぶん、来週疑われる理由も、こんな風に「ノリでナイフ触っちゃいました」じゃないかなと思った。
「水指にばっかり気を取られてたし、私、美術写真見慣れてるから変だと思わなくてごめん」(要約)

【今週の白石さん】
◆今週は最初から右さんを頼る白石さんのデレっぷりと保護者全開っぷりがたまらなかったです。
いやぁ、さすがに自分から「カップル」ってのはどうかと思うよ、白石さん。しかも(捜査のためとはいえ)演技ノリノリ。
◆白石さん、右さんがいきなり現れたからって驚きすぎである。
◆白石さん、このドラマの売りのひとつでもある(はずの)美術品薀蓄を「そういう薀蓄はいいから」と切り捨てようとするなんて酷い酷すぎる。右さんから美術品薀蓄取り上げたら、たぶんただの変人だぞ。
◆美術品への抑えられない好奇心をエサに無理やり右さんを事件に巻き込む白石さん酷い酷すぎる
◆白石さん、そこで構えるべきは銃じゃなくてヨーヨーだろjk

【今週のその他のこと】
◆須藤教授、えこひいき酷いです(´・ω・`) 美人に弱いのか。白石さんに「美人刑事じゃん」って言ってたし。
エミちゃんかわいい。細い声がまたいい感じ。性格とやってることは結構ムチャクチャなんだけど。
今回の被害者、小林くんがKさんだと思ったヤツ、正直に手を挙げろ。ごめん、たぶん私だけ。シリーズの途中にはぐれ死するなんて、これは斬新過ぎる展開。とか思ってたら違った。それにしても扱いが可哀相すぎたなぁ>小林くん
◆最後の仲良し親子いいな。というか、今回の右さんの母ちゃん、地味だったけど実は1番頑張ってたよね。

それにしても、大分次回予告がカオスだったんだけど。右さんがピンチ過ぎる。
殺人容疑で逮捕とか、それは色々な意味でマズいのでは(今の立場的に)。

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第5回 能面の告白
白石さんと右さんコンビ萌えの回。というわけで第5話。
正直、事件はどうでもいいです。なんかもう、細かいこととかどうでもいいんじゃないかな。そんな気になるぐらい、今回はネタ回でした。色々な意味で。
右さんが疑われるとか、犯人の開き直りっぷりとかヤンデレっぷりとか、右さんのそっくりさんとか、真相解明シーンでの演出(何で面被ってんだよw)とか。あとさりげなく、実は皆さんはツンデレでした。
なんていえばいいのか、色々ありすぎて見てて飽きなかったけど、出来がいいかって言われたら違うよね。
でも楽しかったからいいや。ごめん、酒飲みながら見てたんで、なんかネタ拾いだけで。

【今回の右さん】
右さん、とうとう人殺しになりはった。
と思いきや、やっぱり疑われた理由はノリで現場のものに触ってしまいましただった。白石さん、「現場のものに素手で触ったらダメやないの!」って右さんをしっかり躾けといて下さい。
右さん、一目惚れされる。と思いきや、そっくりさんっておいおいおいおい。
◆ありのままを話したら「嘘つけ!」「バカにしてんのか!」って怒鳴られるわ、被害者のストーカー扱いされるわ、刑事さんに叱られて(´・ω・`)←こんな顔になるわ、留置場に放り込まれるわ、でもなんだかんだで捜査協力させられるわ、捜査協力してるのに若手刑事が余計なこと言うから睨むわ、そっくりさんのせいで捜査陣は混乱するわ、能面被るわ、最後に大笑いするわ、白石さんのツンをくらってムッとするわで、表情と状況がころころ変わってて面白かったです。
◆序盤~中盤の右さんがいちいち(´・ω・`)←こんなすがるような顔で白石さんの方を見て、何かっていうと「白石さん」と頼ってたのに正直萌えたスマンかった。
◆右さん、今回の被害者が殺されなかったら、もしかしたら独身喪女卒業だったかもしれないんだな。女関係派手な人だったから、何があるかわからんけど。でも、いくらいきなり触られたからって、触られたところをゴシゴシするのはどうかと思うのね。
◆一応、自分が独身喪女であることは自覚はしているんだな。っつーか、母ちゃんに「ええ年して、そんな格好してるから殺人犯に間違われるんや」とファッションセンスを否定される。ごめん……私、似たような格好して街中うろうろしてるわ……本当にごめん……

【今回の白石さん】
白石さんがツンデレすぎてご馳走様でしたー
最初から「彼女はそんな人やないわ」と言い、右さんの証言を全面的に信用し、事件解決の為に奔走し、暴走して交通課のお手伝いをさせられ、色々大変だったのに事件解決した後は「私はちょっぴり疑うてしもたわ。あなたが言い寄られるなんてありえへんもん」とツンモードに。素直じゃないねー。
◆能面を作ってる人の目の前で、「正直、違いがようわかりません」と素直に言っちゃう白石さんは嘘をつけないタイプと見た。そこは「そうなんですか、勉強になります」ぐらいで流しておけばいいのに。

【今回のその他のこと】
今回の真野課長は、何気に胃が痛くなる立場だな。
知り合いのお偉いさんと馴染みの骨董品屋さんにぼろくそ言われるわ、部下は好き勝手動くわ、署長には睨まれるわ、最後は頭下げなきゃいけないわ。それでも部下を自由にさせてあげた真野課長は本当にいい人だね。
◆須藤先生と右さんの母ちゃんの脅しが怖い怖すぎる
◆さりげなく鑑識の中山さんがいいキャラしてた。というか、今回大活躍。「人の顔を同じかどうか、ピピって見るアレ」=(スーパーインポーズ法)とか、最後のオチとか。今回のMVPは間違いなくこの人。
◆最後の右さんのお母さんの笑みは、私には「嫌やわぁ、真野さん。顔あげておくれやす~(でも今度骨董品買う時は容赦しまへんえ)にしか見えない。

次回は最終回っ
とうとうKさんキタ━━━(゚∀゚)━━━ !!!!!
次回こそ、ゆうこりんですよね? ゆうこりん脚本ですよね?
っていうか、やっぱりメインストーリーがあるなら全6話は短かったんじゃないかなぁと思った次第です。
それはさておき、この次のこの枠のドラマも面白そうだね。見ようかなぁ。

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第6回 歌麿の鎖
右さんの戦いはこれからも続きます! 終わっちゃいましたね、最終回でした。
一応の決着はついてましたけどね。
いやしかし、Kさんの正体が明らかになるとは思わなかった。絶対うやむやのまま終わると思ってたもん。そこかよっていう。
今回の被害者、Kさんのお父さんの山科さん。最後に白石さんが「彼は何の為に死んだのか」とかやるせなさそうな顔をしていましたが、色々芸術家っぽい理由はついてたけど結局は「子の過ちを正せなかったから」自殺を選ばざるを得なかったわけで、しかも自分の画家としての人生を折った張本人なのに、そんなどうしようもない我侭なガキの罪まで引っかぶろうとして死んでしまった彼には、悪いけど同情はできないよなぁと。もっと他にやるべきことがあっただろう、と。
Kさんは……ええと、これは贋作を通して右さん(というか、真贋を見分けられる眼を持つ人。それがたまたま右さんだった)へアプローチしてた……ってことでいいの? 随分と回りくどいストーカーですね。
「本物であることに何の価値があるんですか。手にした人には真贋はわからない。贋作を作っているのは自分ではなく、それを『贋作だ』と見破ってしまう人(=右さん)」っていうのは、一見面白い物の見方なようでいて、実際はただのガキの屁理屈、開き直りだよなぁとしか思えなかった。そんなガキのプライドを、粉々に砕くことができなかったのは、すごい不完全燃焼で勿体無かったです。
そんなKさんと右さんの戦い、そして右さんと白石さんのコンビはまだまだ続くのでしょう。完。

【今週の右さん】
右さん、スキップ。ドラマだからギリギリ許せるけど、現実にいたら確実に足を引っ掛けたくなるなコレ。
◆右さんの授業を指して、白石さんが「学級崩壊やわ」って言ってましたけど、現実だとああいう授業がありがたかったりするんだよな。あの様子だとたぶん、「浦沢先生の授業は単位が取りやすい」ってことで有名なんだろうなと思った。なんか、そんな熱心に教えているようにも見えないし。
右さんが右拐、いや誘拐。ゴメン、これが言いたかっただけ。
「白石さん……?」「白石さん、ありがとう」とそれに伴うやり取りにきゅんってしたのは私だけですかそうですか。
◆右さん、親を前にした第一声が「お酒飲みたい」かよw
◆右さん、せっかく作った名刺を即行で失くす。どこに入れてたんだろう、アレ……あーあ……しかも拾った人がおいおいおいおい。
◆右さんって、白石さんのこと友人だと思ってたんだ。いや、何か意外でした。確かに、まぁ、そう……なのかな……?

【今週の白石さん】
◆本当に白石さんって芸術オンチなのな。超有名な日本画家の顔も知らんのか。私も知りませんが。
◆それにしても、白石さんは右さんの心配をしすぎである。そして右さんを見つけた時の顔が、完璧に迷子になった我が子を見つけた時の親のそれ。完全に白石さんは右さんの保護者だなぁと思った。いやスマン、ちょっときゅんってした。しかもさりげなく、美術商の人たちのことを「後でぎっちぎちに締め上げてやる」とか物騒なこと言ってるし。本当に過保護だなぁ。
◆右さんを事件に引っ張りこもうとする白石さんが完璧に保護者にしか(ry)

【今週のその他のこと】
◆あんまり関係ないんだけど、オークションって下見があるんだー、とそんなところで感心してしまった。いや、考えてみれば当たり前なのかもしれんけども、知らんかったもので。
◆須藤先生の肝の据わりっぷり。教え子を自由に動かすためとは言えど、警察署は定食屋ではありません。カツ丼も天丼も出ません。ついでに言うと、出たとしてもそれは自腹切ることになるんですよ、先生。
◆あのアトリエ、東映の事件モノではお馴染みの場所ですね。何回か見たことある。
◆須藤教授曰く、骨董を見る眼は全くないけど、人の心の中はよく見えてるね~」……真野課長の扱いが……ヒドス・゚・(ノД`)・゚・。
「骨董の世界でモノ言うんは、国家権力より、人脈です」(by右さんのお母さん)……真野課長、たぶんこのまま一生この人には頭上がらないだろうなぁ。
『白いアカシア』って。ゆうこりん、遊びすぎw
「娘の命がかかってんだからとっとと吐け、このタコ!」(意訳)……私、この作品内での最強キャラは右さんのお母さんだと思うんだ。
◆先週は子の前では割とドライだった右さんのお母さん、今回は本人を前にしても超過保護。まぁ、状況が違うけど。しかも一緒になって宴会する気満々でしたけど。

ふーむ。なんか不完全燃焼だなぁ。あと1話ぐらいあってもよかった、というか、vsKさんをもっと軸に描いてくれたらよかったのになぁと思いました。

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【以下、簡単にまとめー。】
自分としては決して嫌いな作りじゃなかったんですけど、やっぱメインライターのゆうこりんが全編書いてくれてたら、もっとvsKさんを前面に押し出してくれたのかなぁ。やっぱり、全6話は短かったし、あとやっぱり正味40分のドラマだと短いなぁ、と。
キャスト面その他、金のかけ方とかは木ミス枠じゃ絶対出来ないよなぁコレ。って感じで、結構好きだった。
美術品薀蓄も、ズブの素人からすればこんなもんなんじゃねーのぐらいですかね。
まぁ、右さんと白石さんがツンからデレに移行するまでのドラマ、として見れば上出来でした。5話とか最終回とか、ものすごいデレっぷりでしたよね、お互いに。はいはい、ご馳走様でしたー。
この設定をリアレンジして、木ミス枠で似たようなのをやってくれないかなーと思った。最近の木ミスって、主人公が警察関係者ばっかりでアレだなーと思ってるんですわ。右さんはギリギリ一般人なので、面白そうだなと。

自分的に好きだったのは、2話と4話でした。

全6話、ありがとうございました! ってことで。

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