CASE.8 もう一人の容疑者! 呪われた映画の秘密
ゲスト:前田愛 六平直政 吉井怜 三津谷葉子 筒井真理子 石田太郎 谷口高史 紅萬子
脚本:岩下悠子
監督:兼涼介
一足遅い夏の怪談+ゆうこりんお得意の人情話という感じで、なかなかどうしていい話。
久々に「あ、科学してるなぁ」と思った話でもあります。
そして同時に、今期で1番明るめの話だったせいか、光子さんがいれば……と強く思った話でもあります。いてくれれば、美貴ちゃんと一緒に怖がって、話がもっと明るくコミカルになっただろうし。まぁ、言っても仕方がないんだけどさ……orz
◆初っ端からいつも以上の説明口調で検死、と思いきや、映画の警察監修を担当したらしい。
ちなみにドラマタイトルは「科捜研の男」
って、某刑事さんに瓜二つなプロファイラー、武藤さんの本のタイトルですやんっ
あの胡散臭い武藤さんも、ベストセラー→直木賞→ついにはドラマ化ですか。
◆プロデューサー、後藤が木材の落下事故に巻き込まれ、意識不明の重体に。たまたまその近くにいたマリコたちが、なし崩し的に事件の捜査に当たることになる。
日野さんの「科捜研歩けば事件に当たる」ってそれは言わないお約束。
◆撮影所では、照明機材が発火したり、青山ユリエを降板させろと事務所に脅迫電話がかかってきたり。
それ、週刊誌あたりがスッパ抜いててもおかしくないネタだよね、現実だと。
◆六平さん演じる小宮山さんの関西弁がものすごく胡散臭い件
そういや、主演コンビは一応バリバリの関西人だけど、関西弁喋らなくなっちゃったなぁ。
ま、2人は大阪の人だから、京都舞台だとどのみち違和感あるかぁ。
◆ゴミ集積所で散々な目に遭う美貴ちゃん
ホラー話には欠かせない怖がり担当でもあり、今回の道化は美貴ちゃんですかそうですか。
日野さんも怖がってたけど、そんなに目立たなかったもんね。
◆木材落下現場からはガーベラの花びらが。
そして木材の留め具には、天然ゴムを溶かすためのリモネンと、何故か無害な炭酸カリウムが付着していた。
発火した照明機材からは、燃焼促進剤のリン、松ヤニが発見された。
そして、両方の現場から発見された下足痕は24センチ、どちらも一致。
つまり、一連の事故は事件だった。
◆ガーベラの花は、撮影所近くのギフトショップを通じて贈られてきたものだった。
そこの店員、橋本悦子はギフトを届けるために撮影所に行ったようだが、不審者には心当たりはないらしい。
ちなみに彼女は、足のサイズは23センチなので、容疑者からは除外される。
◆現在撮影中の映画、「怨霊少女」は18年前のヒット作のリメイクだった。
今回の事件はそのオリジナル版主演で、今は芸能界から姿を消し、死亡説まで流れる謎の子役、南条すず(字がわからんので適当)の呪いだ、と青山ユリエは主張するのだが……
しかも、その南条すずの幽霊が、撮影所内で2人もの人間に目撃されているらしい……
◆その「怨霊少女」オリジナル版DVDを見た各人の感想
日野&美貴→怖がる
所長&乾→笑う
マリコ→そもそも見てない(事件について考えていて思考がぶっとんでた)
ものすげぇ予想通りすぎて日野さんと美貴ちゃんが可愛く見えてきた
◆マリコは、ゴムに炭酸カリウムが付着していた理由が気になる様子。
土門さんは今回の事件関係者が謎の子役、南条すずの関係者ばかりなのに目をつけ、その子役の消息や周辺について調べることにする。
ところで線路沿いを歩く2人を映すカメラがえらく独特で、っていうか酔うよカメラ酔いしちゃうよやめれってよオイ
◆当時のすずを知る照明担当の小宮山いわく、彼女が芸能界から姿を消したのは、父親の自殺によるものだという。
有名な子役の親とということで騙されて借金を背負わされ、青酸カリを服用して自殺した。
「1番薄情なのは世の中や。表舞台から消えたあの子を、みんなあっという間に忘れてしもうた。かと思うたら、今になって妙な濡れ衣を着せる始末や」
世の中って、いくら人情派ぶっててもそんなもんなんだよね。実際は。だからこそ、「あの人は今」なんて企画をたまに雑誌とかがやっているわけで。
◆後藤が目を覚ました途端、今度はユリエのマネージャー、荻原が階段から突き落とされて意識不明に。
その現場には、何故か小宮山が……
そして、その近くには何故か照明機材が発火した時の燃焼残渣が。
◆その燃焼残渣から出た指紋、口紅から、助演の女優が犯人だと判明する。
しかし彼女が認めたのは、照明機材と木材の事故、そして脅迫電話についてのみ。荻原を階段から突き落とした件については否認する。
そしてマリコがずっと気にしていた、ゴムに付着していた炭酸カリウムについても、目撃された子役の幽霊についても謎のまま。
◆炭酸カリウムは、被害者が飲んでいたペットボトル飲料の中身に混入されていたものだと判明する。
中身が零れ、ゴムに付着したのだ。
しかし、無害な炭酸カリウムが何故飲み物に?
ペットボトルのフタからは、ガーベラの花粉が発見される。
◆18年前、南条すずの父親を騙し借金を背負わせたのはプロデューサーの後藤。
その復讐を企てたのが、元子役の南条すずことギフトショップ店員、橋本悦子だった。
撮影所で目撃された南条すずの幽霊は、配達についてきた彼女の娘だったのだ。
だけど夜の雨の中、あんな風に子ども見たら気味悪いわなぁ。ホラー映画の撮影中だし。
◆荻原を突き落としてしまったのも彼女。
撮影所に出入りする彼女を見て、荻原は一連の事故の犯人が橋本だと勘違いをし問い詰めた。
その内揉み合いになり、荻原が階段から落ちてしまったのだ。
完璧に事故か……
◆橋本は父親の復讐のため、青酸カリを飲み物に混ぜた、つもりだった。
しかし使用した青酸カリは、18年前に父親が自殺に使用した古いものだった。
なので、長い年月の中で潮解という現象を起こし炭酸カリウムに変化、無毒化していたのだった。
科学者の端くれの父いわく、潮解を起こすと空気中の水分を吸ってぐずぐずになるらしいんですが、再現映像だとちゃんと粉末だったよね。そこんとこどうなんでしょ。私にはわからん。
◆どんなに時は経ってもこの怨みは消えない、と語る橋本に、小宮山は言う。
「すずちゃんは明るいところの方が似合うで」
「ぎょーさん光浴びて、怨みなんか忘れるんや! しんとくなったら、いつだって照らしたるわ!」
◆ラスト、マリコさんが科学者らしかぬ「幽霊はいないけど、撮影所の守り神はいるのかも」発言でベタながら上手く纏めてたとこ悪いんだが。
小宮山健吾
六平 直政
9係連想して噴いたのは私だけじゃないようでよかった。そうか、ゆうこりんはつかさちゃんより小宮山さん派か、話が合いそうだな(違)。
しかし、つかさちゃんにせよ小宮山さんにせよ、主任は婿入り、か……(だから違うって)
◆今期唯一の死者なし話で、風丘先生出番なし。後味も悪くないし、ベタだけどなかなかな話書くよな、ゆうこりんは。今のとこ6話、4話の次に好き。