【京都地検の女8】第2話 感想

京都地検の女
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第2話 老紳士の恋と偽りの涙…不正受給の謎!!

ゲスト:宝田明、水野久美

「本当の、人の心は、わからない……」

やっと第2話って。もう7月終わりますけど。
そんなこんなで第2話。
思ってたよりはすっきりしたスープを出された印象。
いや、なんつーか、もっと混沌としたスープを出されるのかなぁって思ってたから……
具体的には、社会派問題をぐっちゃぐちゃに混ぜてまた重たいのを出されるのかと思いきや、暗い色をした人情脚本を出されたような。と、自分で書いてて思ったけど、人情……かなコレ……意外にミステリしてたのは(冷蔵庫のくだり)、かなり驚きだけど。
そうなんだよ、ぼーっと見ていたので、本気で冷蔵庫のくだりに気づかなかったバカがここに。演出の一環かなーぐらいにしか思ってなくてゴメン。そうか、顔を見られたくなかったのか……ああもう、なんかそんな自分がドラマ感想とかやっててごめんなさいな気分になるからやめて。ものすごくやめて。
しかし、ここ最近の西岡脚本だと、本当に「主婦のカン!」が敗北状態というか、絶対的存在ではないんだよな。というか今回もまた「主婦のカン!」そのものは発揮してないんじゃないかな。というか、さすがの「主婦のカン!」も、それ以上の人生の積み重ねによって生まれた老獪さに負けたという感じではあるが。なんか主人公の絶対的武器のはずなのに、それが空回りor発揮できてない状態って、意外にすごいような気がする。何がどうすごいのかと言われると困るんだけど。それとも、部長の言うような「歳は取りたかないねぇ」な状態が、鶴丸さんにも訪れちゃったということなのかしらねぇ。鶴丸さんは、「老いは誰にでも訪れます」と言ってたけど。なんか寂しい。
それはそれとして、元からといえばそうなんだけど、今期の鶴丸さんはなんかやさしいですね。どう書いていいかわからないから「やさしい」なんだけど、もっと適した言葉がある気はするんだよな。
なんというか、前回木内さんの奥さんを赦したように、その重荷を一緒に背負ったように、今回もまた篠原さんを許した、ように見えるんだよね。それが憐憫の情からなのか、彼女が元から持つ「やさしさ」によるものなのかはわからないけど。それが最後のあのダンス。
ただ、前回の木内さん一家への態度とは、明らかに違う「やさしさ」とは思うんだけど。前回の木内さん一家への態度は芯のある「やさしさ」だったと思うんだけど、なんか今回はそこまでの芯を感じなかったんだよなぁ。何が違うんだろう。
そんな感じで、おいおいそこで許しちゃっていいのかよ、曲がりなりにも相手は恐喝犯+傷害容疑の現行犯だぞ、と言いたくはなるんだけど、それを超えるこの篠原さんという人への憐憫の情。
かつての栄光、思い出という腹の足しにもならん財産にすがりつき、ひとりの女性を愛したフリをしてしまった哀しい老人のお話。
この老人に対してどういう感情を抱くかは、やっぱり人それぞれで正解なんてないと思う。
だからこの話を受け入れられない、嫌い! っていう人もいれば、ワケわけんねって人もいるだろうけど、私はなんとなくわかるような気がするし、この話を嫌いだ! と突っぱねることもできそうにない。そんな感じです。
まぁ、なんつーか宝田さんの怪演で1時間持たせたという感じもしないでもないw パッと見いい人なんだけど怪しげで哀しい老紳士、ハマり役でしたなぁ。
っつーか、水野久美さんに一言もセリフがなかったのが1番の驚き。しかし、優雅にダンスされているところを見られただけでもよかった。
最後のムーンリバー→主題歌の切り替えだけが残念だった。いや、まだマシではあったけど、ダンスシーンのところだけはムーンリバーで押し通すべきだったような。

で、次回。

岩下さんらしい、木ミスっぽい話を見たい症候群。2回も変化球だったので、今度は直球来い来い。どういうのを直球っていうのかはまぁ、人によるだろうけど。
安定の神保さん。殺されないだけマシなんだろうか。
っていうかキャスティング豪華。今期の『京都地検』はやる気だなぁ。これで後半失速されたら悲しいけど、そうならないことを祈りつつ次回を楽しみに待ってます。

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