第8話 消えた乗客
ゲスト:中川安奈、松田洋治、平野貴大
脚本:徳永富彦
監督:和泉聖治
つまらないというか、そもそも「評価するに値しない」というのが正しいこの話。
以前、「これからはもっと楽しむ方向で見てみようと思います」とか書いたのに早速で悪いけど、今回の話はどこを楽しめばよかったんでしょうか。
個人的に今回の話は『相棒』ではなく、久々の『段違い平行棒』(@ホリケン)と呼びたい。
少し加筆修正しました。
◆人に重たい荷物を押し付ける右京さん。過ぎたことにこだわる神戸くん。運転しながらエアチェスは危ないと思うよ現職警察官。
◆『後ろ乗り』について逐一説明する米沢さん
しかし4人の架空乗客、乗降データはどうやって偽装したのかしら
◆エセパスモ。『ICPASS』ってまんまだね。
◆愚痴るトリオ
伊丹「何でまた特命が第一発見者なんだ」
芹沢「事件発見のアンテナでも持ってるんじゃないスか」
三浦「ソンになっても相変わらずだな」
◆硬直する捜査一課と特命のやり取りは数少ない笑い所。
べらべら喋る芹沢くん、「お前バカだろ」。相変わらずすぎる。もはやワザととしか思えない。
◆最初から君野さん怪し過ぎるねん、証言めちゃくちゃだし、乗客ひとりの証言で決め付けるのはどーかなぁ。
全体的に今回の捜一は空気かつただのバカだった。
◆中島さんも上條さんも案外ハイスペックな件
中島→元中学の化学教師
上條→元テニススクールの講師、元ホスト、ダイビングのインストラクターの免許持ち
しかしあんなチンピラがわざわざ硫化水素使って自殺に見せかけるなんて七面倒くさいことするのかね。
◆相変わらず死体が苦手な神戸さん
◆神戸のせいで大木がコーヒー零した
◆上條さん、パチンカストーカーですか……打ってたのはマクロスですかね、スポンサー的に。
留置場から勝手に被疑者出して取り調べって。その結果が「Mがつく名前なんて~」って、先週と同じネタじゃない。しかし悲しいかな、話の出来は雲泥の差。これはあからさますぎて、あまりに視聴者バカにしているよね。
◆「女子高生がブラックコーヒーとは……渋いですな」それはやや偏見じゃないですかね、何故かjkの校章に詳しい米沢さん……って、何か怪しげな感じするからやめろ。ごめん六角さん。
制服のマフラーって、jkマニアのサラリーマンかもしれないじゃないの。というのは冗談にしても、忘れ物がそのままだったとか借り物だったとか、苦しいけれど色々考えられるような気がするがなぁ。
右京さんと神戸の記憶力は異常、というか現場写真は? 鑑識なのに撮ってないとか言うなよ?
◆たまきさん久しぶり。しかし久々の登場がこの話とは……もったいない。しかし、やっぱり老けたなぁ……シワが酷くて、言っちゃなんだが正面顔がおばあさんみたいに見えたよ。
神戸くん、自力で『花の里』来訪。相変わらず客がいないことについて何かツッコんだんだろうか。
「ありがたい」のは常連ができたたまきさんじゃね?
◆言っちゃなんだが、自殺した人はどんだけ魅力的だったんだろ。
男性2人と女性1人をひきつけちゃうんだもんなぁ。しかし親子ほど歳の離れたレズカップルだなぁ。
<以下、一晩寝て頭がすっきりしたので労力の無駄遣い>
大体キャラ描写が薄っぺらいんだよ。
レギュラーだけでも、花言葉を知らない右京さんってどうなの。花や花言葉に疎い私でも、紫陽花の花言葉やその由来ぐらい知ってるよ。しかも右京さんは『ベラドンナ』で、小暮ひとみにマリーゴールドで宣戦布告してたじゃないの。
で、あんなモロに日本的な紫陽花をプレゼントにするか? 何か変じゃないか? とか、4話で女心の機微に敏感なところを見せた神戸なら気づいてもよさそうなのに。もう本当にキャラがブレまくってて笑えないってレベルじゃねーぞ。
神戸はエアチェスと『花の里』訪問以外空気だし、捜一トリオはただのバカ、暇課長と米沢さんは情報提供係。たまきさん出てきたことぐらいしか見所なし。
ゲストは言わずもがな。マシだったのは中島さんくらい。
『殺人生中継』でもう女性同士の恋愛による事件はハッキリとやってるので意外性はないです。しかもアレより更につまらん。あっちはキャラネタ回としてなら観賞に耐え得るが、こっちはネタとしてもつまらない。
今回の真犯人の君野めぐみさんが、人を利用して恋仇の同士討ちを狙うどうしようもない女なのはガチだけど、死んだ女性も、要は「レズ治したいから中島踏み台にするわ」っていうことだよね。
何それ。ただのクソ女同士じゃん。上條も、その犠牲になっただけのように思える。
大体、女同士の愛し合う描写が紙よりペラいので感情移入もできやしない。
棒立ちでペラペラと台詞だけで説明したってわかるもんか。それだったら小説読むわ、ドラマなんだから映像と演技で演出せいよ。
で、今回の本当の被害者は中島さんなのに、何であのクソ女に同情してるわけ? 特命の2人は。
事件も、「復讐相手を探し出すために偽装誘拐!」で1時間持っただろうに、何故そこに「更にその裏には、それを利用する人物が!」とか、「その真犯人は、自殺した女性と同性愛の関係にあった!」とか、余計な要素をゴテゴテつけるんだ。おかげでいつもなら気にしない、気にならないレベルの細かいところまで気になる始末。
まるで「どーだ! 意外っしょー? これが『相棒』っしょー?」と胸を張られているようで、なんだかなぁ。
偽装誘拐計画自体に穴があることは、特に構わないんです。その、「『意外性』にだけこだわればいい」みたいな態度がダメ。
あとね、最後に上手いこと言おうとして締めるクセやめろ。厨二病臭い。
ダメだ何かもう、怒る気にもなれない……頼むからもう私が見るドラマじゃ書かないでくれ、と懇願したいレベル。
来週はワカパイゲスト、久々にハセベさんが脚本らしい。今回を下回るってことは絶対にないので、期待してます。