【相棒 season8】第7話 感想

相棒
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第7話 鶏と牛刀

ゲスト:久遠さやか

脚本:櫻井武晴
監督:東伸児

ゴメン、まず言わせて。
こんなもん買うヤツ、いるのかね。

◆右京ティーカップ 
¥8,200(税込)/1客/¥16,000(税込)/2脚セット

◆右京ネクタイ(チワワ柄)チーフ付
¥8,800(税込)

画像は公式サイトのものを見ていただくとして。
何だかなぁ、という気持ちでいっぱいです。
にわかファンの私ですが、ちょっとこれはさすがに退くわ。
いつぞやのいたみんグッズ・右京さん紅茶・右京さんフィギュアと同類ね。テレ朝大赤字で、いまやドル箱状態の『相棒』で何とか金を稼ぎたいのはよくわかるけど、それにしてもこれは酷い。こういうの、ボッタクリ価格っていうんだよ。
何だか最近の『相棒』の路線を『踊る』路線だなんだという人もいますが、さすがのフジテレビでもここまで露骨なことしてたっけと思う。
にわかの私ですら退くんだから、古参のファンはドン退きじゃなかろうかと思う。もう、モロに『逆転裁判』化している気がする。あっちはもはや黒歴史化している4の後にスピンオフ出して、それからピタッと開発止まっちゃってるみたいだけど。しかも脚本のエろは別のゲーム開発にいっちゃって、今はWiiに移植したりして食いつないでるけど事実上続編凍結っぽいみたいだし。
『相棒』もそんな風になりやしないか、それだけが不安です。いつからかスポンサーにパチカスついてるけども、パチンコ化なんかしたら見放すぞおい。

ドラマとは関係ないところでぐちぐち言いましたけれども、今回の話は年金不正問題というタイムリーネタで、ああ、これクレーム来てもおかしくないなって皮肉っぷりが利いていた回。ちょっと疑問に思うところ、粗もあったとは思いますがシーズン8始まって以来、初めて1時間飽きずに見られた話でした。
……っていうのが高評価に繋がるのも嫌な話ですけどね。実際、6話までは最初のCMまでに集中力切れちゃうことが多かったので。

では今回の感想。ちょっと書き直ししました。


◆初っ端から社会年金庁(現実でいうところの社会保険庁)のお偉いさん方と面談している小野田、という濃ゆい幕開け。
小野田「警察は不正を見逃しません。警察は正義の味方ですから」
とかものすごい意味深なこと言ってるから、今回も黒小野田発動クルー!? (゜∀゜)
と思ってたら、案外そのまま本当に正義の味方っぽかった件。コイツらと取引しても、あまり旨味はないと判断したんでそーか。

何度目だ転落死。それといい、何故か結構『背信の徒花』とあらすじが被ってましたね。出来は全然違うけど。
中園参事官が単独出演って、何気に初めて?
『ついている女』の時は、内村刑事部長は電話出演してたもんなぁ。
というわけで、上からの圧力のため、二課に口止めと捜査の打ち切りを、一課にも自殺として処理し捜査打ち切りを命じる参事官。
もちろんそれに納得いかなかった一課+二課の面々、という描写の有無、そしてキャラクターを上手く動かせているか否かが『背信の徒花』との違いかね。

◆置いてけぼりを食らいつつも、右京さんの居場所を探し出すことには定評のある神戸さん。
右京「どうかしましたか」
神戸「もちろん、警部を探しに来たんですよ」
右京「そうですか。では目的は達成できたわけですね。このお写真、お借りします」
米沢「ええ、どうぞ」
神戸「…………ちっ(舌打ち)」

いい加減、右京さんの性格の悪さについては学習してもいい頃じゃないかと思った。傍にいる米沢さんの、何か生暖かい感じが印象的でした。

◆今回は三浦さんがFBI研修でお休み。の代わりに、伊丹と芹沢は結構目立ってましたねー。ヤクザの六原に取調べしているときのやり取りに笑った。あれ、右京さんの物真似なのか。
あとはラストの、被害者・藤石の婚約者、亜由美への気遣いとかね。
伊丹「父親になろうと思ったんだろうなぁ……そんで、不正を告発しようなんて、思っちまった」
辞職覚悟で不正を告発しようとし、それが元で彼女と口論してしまう。渡したプレゼントを投げつけてしまい、それが彼を殺した凶器になってしまった。そして不正の告発が原因で殺されたということで、彼女にとってはこの上なく辛い結果になっちゃったんだなぁ。あの時、もっと止めていれば。或いは、彼の勇気を受け止める覚悟さえあれば。
しかしあのプレゼント、凶器だろうに返しちゃっていいのかね。そしていくら彼からのプレゼントとはいえ、凶器を返されてもなぁ……と、余韻もクソもないことを考えてしまった。ごめん。

◆組織犯罪対策五課の面々も活躍していました。暇課長もそうだし、大小コンビに、久々にセリフが! シーズン8入ってから初めてじゃないかね。
違法捜査にぐちぐち言う神戸さんに、「現場はそんなもんだよ」と言ったりね。いや、それはよくないんですけども。
以前、シーズン6だかで米沢さんが、「運命共同体ですな」とかワクワクしながら言ってたけども、違法捜査に協力してあげている辺り、組対五課ももう運命共同体みたいなもんだよなぁ……今更ですけど。
暇課長「経済ヤクザはウチの専門外だから、二課にお願いすれば?」
右京「二課は捜査を止められています」
暇課長「じゃあ……でっち上げるしかないね」
まさかの「忙しい?」発言といい、今回の暇課長はいい味出してたなぁ。

◆そんな濃い面子の中で、今回の神戸さんは頑張った。
・焼き鳥屋で密会する右京・小野田の様子を探るため、黒いシャツにスカジャン、怪しげなサングラスにキャップ、競馬新聞という組み合わせで盗み聞きしてみる→しかし即効バレて、焼き鳥盛り合わせ(だっけ)を奢られる
しかし、その後の「僕は君に隠し事をするつもりはありませんが、君は僕に隠し事をするのですね」というセリフを聞くに、そろそろ右京さんも神戸さんの役目に気づき始めている? 何にせよ、久々にスパイ設定に触れられていてよかったと思います。
・なんだかんだ言いつつ、違法捜査についていく
・解明シーンで、何か亀山を思わすような熱さで犯人につかみかかる。先々週といい、不正がらみだと亀山化するのかえ。
・ラスト、視聴者も惑わすほどの溶け込み具合で再び右京・小野田の密会現場を盗み聞き
アレ、もしかして女装していたんですかね……? 右京さんの右後ろ側の、ロングヘアの女の人。

◆事件は……タイムリーなネタで、現実では、懲戒処分受けた職員も採用することになりましたとかいう事実を知っていると、その皮肉っぷりがよくわかるかと。
ただ、恥ずかしながら私があまり時事ネタに詳しくないため、「ん、今何やってるんだ?」と置いていかれてしまったのも事実。ごめんなさい。
死者(しかも相手は暴力団)からの横領、ヤクザ企業の厚生年金脱退見逃し、その不正の罪を他人に被せる、破棄命令が出ているデータを保険に取っておく。
などとやっていることはえげつない今回の真犯人(名前失念、藤石の上司でしたね)。
その彼を追い詰めるキッカケになった「窓を外して飛び降りた」ってセリフは、もうちょっとサラっと言わせられなかったのかな……と思った。今回の主題が犯人当てとかそういうところじゃないにせよ、何だかなぁと。
今回の犯人の棒読みっぷりは何かちょっと萎えた。

◆最初にも書いたけど、今回の小野田が案外普通に保険庁を成敗していたのにびっくり。今までだったらうやむやになっていたかと。しかしでもこれも最初に書いたけど、取引するだけのメリットが、今回はなかったということでいいのかな。
「これからは、あなた方からも将来が台無しになる人を大勢出しなさいよ」というセリフは小野田らしかったけども。
しかし先週・先々週と見せた警視庁の超・科学っぷりを駆使すれば、1ヶ月と言わずそれこそ「米沢さんが一晩でやってくれました」と復元できるんじゃあ……と思ってしまった。あのCDは焼くんじゃなくて割って川にでも捨てればよかったのに。

◆そして、神戸の盗み聞きに気づかず戸惑い、それを取り繕おうとする右京さん。してやったり顔の神戸。珍しいものが見られました。しかし出し抜くのに、まさかの女装(推定)という禁じ手を使わないとダメだなんて……

後味の悪さ云々ではなく、ちょっともやっとするところもあるにはありました。あと脚本っつか演出とか編集の問題なんだろうけど、ちょっと後半(真相解明とかその辺りから)勢いが失速してた……?
ただ、現時点では今期で1番面白かったです。サブキャラが結構活躍していたし、久しぶりに『相棒』見たなぁって気分になりましたしね。同じお題目でも微妙なのを書いてきた徳永さんはこれを見習うべき。
で、来週は再び、その徳永大先生の脚本なわけですが。あらすじを見ると……バスジャックに誘拐?
ちらちらと連想するものはあるにせよ、やっと何度目だ(ry)状態からは脱することになるのかしら。
とりあえず、マグロとか『髪を切られた女』レベルにさえならなきゃいいかなぁ、ぐらいの気持ちで見ることにします。久々に(何と初回SP以来)たまきさん出るらしいし、そこは期待しておく。

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