【刑事ゼロ】SP 感想

刑事ゼロ
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スペシャル 沢村一樹が“記憶ゼロ”の刑事を演じる人気ミステリーがスペシャルで帰ってくる!
舞台は京都~神戸! “陸の孤島”に閉じ込められた刑事が、謎だらけの連続殺人に挑む!!


ゲスト:大東駿介、河相我聞、長谷川朝晴、宮地真緒、波岡一喜、菅田俊、ふせえり、おのののか、あらい美生、夏目かな、篠原真衣、山本佳志、中川浩三、たかはしあいこ、杉森大祐、加藤千果、正木健久、村角ダイチ、永島敏行

脚本:戸田山雅司
監督:及川拓郎


 時矢さんケィムバーック!(ふたつの意味で)


1回目のCMまで


◆佐相ちゃんの30秒でわかる『刑事ゼロ』本編のあらすじ


 特に過不足なく、嘘がないから困る困らない。
 生田目叔父さんが佐相ちゃんにダダ甘いの好き。おじいちゃんと孫みたいで好き。本編中でももっとこの2人の掛け合い見たかったよなー、って思ってたんで、このSPで補完されて嬉しい。
 「時矢さんの記憶は戻らない方がいいっつってんだろ!」SP。そのせいでビンテージ時矢刑事が佐相ちゃんを泣かせる最低男になっちまったよ……いや実際、あのビンテージ時矢刑事は最低だよ。みんなの佐相ちゃんを泣かせたビンテージ時矢爆ぜろ!が今回のSPの合言葉。




◆13係恒例慰安旅行


 あなたはいくつツッコミどころを見つけられたかな?
 妙に凝ったお手製しおりも、皆さん(特に福知さんと背川さん)のファッションセンスも、そもそも13係慰安旅行なのに背川さんがいることも、雑なオウム返しで記憶喪失をごまかそうとする時矢&佐相コンビも、ユニクロもどきも、っていうかなんで背川さんは時矢さんと佐相ちゃんのサイズ知ってんの……とか、酒をハイペースで飲みすぎる福知さんとか、鼻摘んで「栄養攻撃~!」とか、六甲山のケーブルカーでの女性陣の撮影攻撃がエグイ、とか。
 色々ありますけど、助手席でカーナビの真似する佐相ちゃんが最萌案件ですから。
 どういうこと!? 佐相ちゃんもやっぱり旅行になるとテンション上がるってこと? いやそもそも、テンション上がるとカーナビの真似する系女子ってどういうこと!?
 たったワンシーンのことなのに、佐相ちゃんへの見方がガラッと変わりかねないシーンだった。か、かわいすぎる……
 それにしても慰安旅行中の13係がほのぼのとキャッキャはしゃいでて和む。『科捜研』の和歌山旅行編でも思ったけど、キャスト陣のガチの仲良し加減がにじみ出てる感じがいい。劇中の写真とか、まんまオフショットでも通じそうだし。仲良し13係いいぞ~




◆六甲山を「クローズドサークル」にするのか……


 名探偵 赴く先には 事件あり
 佐相ちゃんのノリノリの語りといい、本格ミステリのパロディ感ビシバシでいいぞ~
 神戸だろうが六甲山だろうが、意地でも「クローズドサークル」にしてやるという気概を感じるw
 でもさ、これだったら、もはや府内に架空の山を作って閉じ込めてもよかったじゃない……そりゃ名探偵モノのパロディみたいな時矢さんが出向けば事件が起きるよ。時矢さんが慰安旅行なんて行くから六甲山が謂れのない風評被害を!(冗談です)
 ドラマには全然関係ないけど、六甲山には行ったことある。牧場行って、神戸牛のハンバーグ食べた記憶がある。めっちゃやわらかくて美味しかった。




◆佐相ちゃんの異性バディムーブ!


 またの名を異性助手ムーブ。
 時矢さん本人に対しては背川さんと一緒に「永遠の愛の鐘」に行くのかよ~ウリウリしときながら、ディナーの際は時矢さんの横の席を譲らない。福知さんと背川さん本人に言われても代わらない。
 と思いきや、佐相ちゃんは「変わりますけど」とか言ってた。
 ヤキモチムーブとか、そんな下衆なことじゃなかった。後の佐相ちゃんの働きを見るに、恋愛感情なんてものがあったとしてもそんなものは一切優先せず、ひたすら時矢刑事のサポートをする超優秀な助手の佐相ちゃんなのであった。
 まぁ、あんまり背川さんにベタベタされると、そこから記憶喪失のボロが出るかもしれないからガードしてるってのはありそうだけどもw




◆料理の写真を撮りまくる時矢さん


 インスタかぶれのクソサブカル系女子みたいだ……とか思っちゃってごめん。
 これが後々の事件解決に役立つんだろうとわかっていても、お約束だと思っていても、やっぱり「写真撮ってねーで食えよ!」が本音。そこは佐相ちゃんに同意である。




◆身分を明かす時矢さん


 「通りすがりの刑事だ……覚えておけ」なんて時矢さんは言わなかったけども、時矢さんがさらっと身分明かして、13係の皆さんが噴き出すのワロタ。
 それにしても、あんな無礼な突撃をかましてあの場の誰にも殴られなかったヌーヴォー時矢さんの対人スキルって、結構すごいと思う。
 ただ、佐相ちゃんが横でビシバシツッコミ入れてくれるおかげで嫌味がないってのはあるかもしれない。時矢さんを引っ叩けるのは佐相ちゃんだけ!
 仮にも年長者なのに、ビシバシ叩いてツッコミ入れられる佐相ちゃんのツッコミスキルが大好き。佐相ちゃんっていうか中の人の台詞回しがまたツッコミキレッキレなんだもんなぁw
 時矢さんと佐相ちゃんの漫才は、ずっと聞いてても飽きないよな。日常パートもっと見たかったぜ。




◆需要を間違えたシャワーシーン


 内海お兄さん、美脚っすね……誰が野郎のシャワーシーンを大写しにしろっつった馬鹿野郎!
 佐相ちゃんの看病で残った時矢さん。作中でラブを疑われると、ラブにはならない。これ東映刑事ドラマのお約束。
 背川さんが可哀想である。でも背川さんは時矢刑事へのオタ活で仕事への気力を得てきっちりと仕事をこなす人だから好きです。鑑識としてはちゃんとプロ。





2回目のCMまで


◆風邪ひいた佐相ちゃんかわいい


 というか、髪を下ろした佐相ちゃんがかわいい。襟を開けたブラウスで寝込んでた佐相ちゃんかわいい……
 あの佐相ちゃんを前に理性を保てるヌーヴォー時矢さんの女性の好みが気になるところ。ビンテージ時矢刑事と違ってふにゃふにゃしているヌーヴォー時矢さんだが、意外と女性にデレデレはしたことない……と思う。「美人」とかは言ったことあるけど、女性にモテるビンテージ時矢刑事のフリしてただけだしなぁ。ビンテージとヌーヴォーで好みが違うとかあったりするんだろうか。
 それはともかく佐相ちゃんの風邪で一波乱あるのかな、って思ってたら、

時矢 「佐相さん、風邪、大丈夫なの?」
佐相 「なんか、どっかいっちゃいました!」
時矢 「ああそう、よかった……」

 ってさらっとなかったことにされてワロタ。
 「13係を分断するための言い訳でーす!」をここまでハッキリと表明されると、もはや笑うしかなくて許すしかないw ずるいw
 でも実際、風邪って気を張ってるとどうでもよくなるというか、ぶっ飛んでしまうという感じはわからなくも……ないかも。





3回目のCMまで


◆探索パートも楽しい掛け合いの時矢&佐相


 人の部屋を漁るのも楽しそうなふたりで、起こってる事件はシリアスなんだけどちょっと笑う。やはり名探偵と助手のバディは掛け合いが命ですな。
 「あっ! ちっちゃいおじさん!」からのノートを奪いとる佐相ちゃんのイタズラっぽい笑み、ノートに記された過去に驚きつつもニヤニヤの笑み、めちゃくちゃ大好きw
 今回、13係が分断されて残念な気持ちも確かにあるが、『刑事ゼロ』の基本はとにかくこの時矢&佐相の掛け合いだと思ってるので、それを十分味わうには孤立展開って美味しいよね……って思いました。
 あと、捜査側が多いと今回の犯人のトリックとか、たぶん成り立たないしな……時矢さんたちが残ってたことですら計算外なわけだし。





4回目のCMまで


◆7年前の愛の証


 ビンテージ時矢刑事にとって、結婚生活は黒歴史……でもないんだろうけど、一体どういう扱いなのかは気になる。
 ヌーヴォー時矢さん的には、自分が過去に結婚してたらしい相手ってだけで積み重ねがないから、戸惑う気持ちもわからんではないんだけどw
 でもそれにしても、未だにちょっと苦手そうにしてるのは何故なんだ。ビンテージ時矢の眠った記憶が作用でもしてんのかな。




◆ビンテージ時矢刑事のときも名探偵みたいなことしてたんだな……


 奥畑さんとラブラブ旅行してたら事件に遭遇。ただの名探偵だこれー!
 気軽に他県の事件にクビを突っ込む辺りも名探偵。もうビンテージ・ヌーヴォー関係なく名探偵なんだなぁ。
 奥畑さん的には、名探偵なビンテージ時矢刑事を見て惚れ直してたとかあるのかな……




◆青酸カリはアーモンド臭


 香ばしく炒ったやつじゃなくて、アーモンドの実の匂いなんだっけ。甘酸っぱい匂い。
 実際、青酸ガスとわからずに吸い込みすぎて異変をきたす人とかいるらしいね。あと、青酸ガスの匂いを感じられない人の割合は意外と多いらしい。




◆時矢アンダーグラウンド


 生得領域とか言い換えてもいいけど、いやまぁ何にせよ、ビンテージとヌーヴォーの距離はこんな深海並に離れてんのな……と。そんなに起きたくなかったんだろか。
 本編最終章で明らかになったように、ビンテージ時矢刑事が記憶をぶっ飛ばしたのは「刑事としての重責」にまつわる責任感や罪悪感が元であり、そんなことを考えるぐらいなので、元々根が真面目なんだろうなぁってのはわかる。
 その果てに、基本はのほほん能天気なヌーヴォー時矢さんが生まれてその後も今回まで「記憶喪失のままの方が具合がいいから」って状態になってた辺りから見て、「京都府警に時矢あり」のストレスが限界だったんだろうなぁって。本人も「自分にこんな繊細な部分があったなんて」とか言ってましたけど、あの京都府警の多数が時矢さんに期待をかけすぎなんだと思うな……




◆ヌーヴォーとビンテージのスイッチングすげぇ


 発声からして違う。顔つきも違う。仕草も全部気障ったらしくなってる。台詞での説明がなくても、パッと見で「まさか……」ってなれるのすごい。
 このSP放送前、『おっさんずラブ』の劇場版見てきたんですよ。沢村一樹も出てるんですけど、なんかスパダリの権化だったんですよ。立ち居振る舞いとかがいちいちスマートでカッコいい。撮り方もあるんだろうけど、ひとりだけビジュアルの存在位置が違う。足の長さがハンパない。スパダリが行き過ぎてて逆にギャグみたいな領域になってた。なんなのアレ……映画自体もハチャメチャで面白かったです。途中で「何の映画だよ、これは……」ってなる。
 それはともかく、そんな基本スペックがバリ高い時矢さんなので、ビンテージになったらそりゃカッコいいに決まってる。記憶取り戻してビシッとスーツを決めて着込んだら、めっちゃスマートでカッコよくてビビるし、スニーカーだけが浮いてて笑うw 服の着方は変えられても、1泊2日の旅行に靴持ってくるわけないもんな……
 そんなヌーヴォー⇔ビンテージのスイッチングもすごかったですが、個人的にビンテージ時矢刑事の演技で一番お気に入りなのは、佐相ちゃんに「逆に記憶戻ってたりして!」(要約)と言われたときに、余裕そうな笑みを浮かべた後に一瞬ふと見せた不安そうな表情だったりする。
 私は勝手に、「ビンテージ時矢刑事も、案外、メンタル面では普通の人だったのでは?」とか思ってるんですけど、それがちょっと補強されたというか。本人が言う通り、意外と繊細寄り。むしろ思考のぶっ飛びぶりや図太さで言えば、ヌーヴォー時矢さんの方がよっぽど上だというw
 考えてみればビンテージ時矢刑事の自己申告通り、本人からすれば1月初旬に能見さんと対峙してたのが最後の記憶なわけで、そこから突然六甲山のホテル内で意識が目覚めて、知らん人が親しげにわーわー喧しくなにか言ってくるわ、知らん間に事件に巻き込まれてるわで、目覚めの状況としては最悪のタイミングじゃないですか。そりゃ不安にもなるだろうし、機嫌悪くて「ちょっとひとりで考える時間ほしいんですけど」ぐらいは言いたいかもしれない。
 今回、佐相ちゃんを泣かせた件は当然絶許案件ではありますが、それはそれとしてズバズバとモノを言い当てて解き明かしていくビンテージ時矢刑事は確かにカッコよかったし、この一瞬の表情でビンテージ時矢刑事も嫌いになれなかったよ。佐相ちゃんの気持ちもわからんではない。でも佐相ちゃんを泣かせたのは絶許。爆ぜろ。




◆これ、二次創作でよく見るやつだ!


 いや『刑事ゼロ』の二次創作じゃなくて(ごめん、見たことない)、二次創作業界全般でよく見るやつ。何故、二次創作業界ではあんなにも記憶喪失が一大ジャンルなのか。二次に限らず創作あるあるなんだと思いますけど。
 記憶を取り戻したら、記憶喪失のときの人格が消えちゃうやつ。あるある。見たことある気がする。
 ビンテージ時矢刑事と初対面する佐相ちゃん、のシーンの寒々しさがすごい。ヌーヴォー時矢さんだったら初対面の女性と挨拶するとき、あんなイケメンな握手しねーよな。無音なのがまた……
 っていうか、佐相ちゃんがビンテージ時矢刑事と初対面するシーン。ビンテージ時矢刑事は窓を背にして外の太陽光が入ってきてるので、後光が差してるのよな……後光が差す存在との初対面。
 大体の二次創作では、この流れだと「記憶喪失のときの人格のほうがいい!」ってなるもんだけど、佐相ちゃんが偉いのはビンテージ時矢刑事のことも絶対に否定しなかったこと。ビンテージとヌーヴォー、両方の存在をきちんと肯定できるというのが佐相ちゃんの一番の長所だと思う。
 そして、今回は佐相ちゃん回。「私だって独り立ちしたい!」(要約)って言ってた矢先に、否が応でもひとりで頑張らないといけないシーンが来る。ミステリの助手ポジにはあるある試練。




◆イケメン無罪かよ!


 ビンテージ時矢刑事を見るとわかるけど、ヌーヴォー時矢さんって無意識なのか自信がなくなった副作用なのかわかんないけど、佐相ちゃんと歩くペースが一緒なんだな。
 逆に、ビンテージ時矢刑事は佐相ちゃんを置いて、さっさと歩いていっちゃう。
 佐相ちゃんへの「おめー邪魔だからどっか行け」(ここまで言ってない)といい、こんな気遣いができない男がモテる……? そんなバカな!
 イケメン無罪かよぉ! 結局顔の造形の話かよぉ! 残酷だよぉ!




◆佐相ちゃん(´;ω;`)


 今回の佐相ちゃんは、事件の舞台が兵庫・六甲山(他県警)なので7年前の事件の資料なんて触れたこともないから「トリセツ」としてはまるで役に立たず、ヌーヴォー⇔ビンテージを繋げる「外付けHDD」なんだなぁ。3ヶ月間を失ったビンテージ時矢刑事の補完をし、捜査の途中で一時離脱したヌーヴォー時矢さんの補完もする。
 そんな佐相ちゃんの存在がいつも以上に重要になるほど、記憶がないって残酷なことだよね。憧れのビンテージ時矢刑事に冷たくされて凹んでも、自力で回復できるガッツがあるところが本当にすごい。
 回想の中での時矢&佐相、仲良くていいよなぁ。喧嘩してても微笑ましかったしな。やっぱりこのふたりの掛け合いこそが『刑事ゼロ』の基本ですよね。
 泣いてるシーンがめちゃくちゃ美人で、佐相ちゃん……(´;ω;`)





5回目のCMまで


◆時矢「(犯人なら)今、俺のすぐ後ろにいるよ」


 そんな、「彼女なら俺の隣で寝てるよ」みたいに言われても……逆メリーさんかよ。
 この状況で襲撃犯を撃退寸前までした人、初めて見た。ビンテージ時矢が強すぎる。そりゃ封印されますわ。ひとりで推理もアクションもできちゃうし。こういう閉鎖空間でのミステリでいると心強いだろうけど、普段からいると逆に扱いづらそう。話が始まる前に終わる感。
 そんなわけで(?)、ビンテージ時矢刑事は記憶のフラッシュバックにより再び落水、ヌーヴォー時矢さんへと戻る(でいいのか?)。
 犯人追跡中、刑事としての責任感と後悔を胸に、落水して沈んで記憶を失う。
 初回の状況そのまま過ぎる。再現具合がえげつない。これ、またビンテージ時矢刑事が出てくるまで、少なくとも3ヶ月はかかるのでは……?




◆落水すりゃいいってもんでもないんだよ!


 たぶん、ビンテージ⇔ヌーヴォーのスイッチングに必要なのは落水っていうよりは「刑事としての責任感・後悔」の方で、深海に沈むようなあの心象風景は、「ああもう、どうしようもないなー」みたいな時矢さんの諦めを意味してるんだと思うんだよね。ここまで沈んじゃったら何も出来ないしー、みたいな。
 それが作中で解き明かされるときが来るかはともかく、意識を取り戻したヌーヴォー時矢さんが、早速溜池に行こうとしててだめだった。まさかまた落水しようとか考えてたんじゃないだろうな!
 メタ的にいえば、今回の舞台が(一応)六甲山で他県警であり、いつものように佐相ちゃんによる情報まとめが全く機能しないので、ビンテージ時矢刑事が代わりに過去の事件のトリセツやってくれたってだけだからな……あと、閉鎖環境下での鑑識代わり。
 気づくスピードに差はあれど、ビンテージとヌーヴォーがたどり着く答えそのものは同じになるはず。たぶん遅かれ早かれヌーヴォー時矢さんも何かしらで推理に詰まってもう一度被害者の死体を調べようってことになり、被害者の異常に気づくと思うんだよな。ヌーヴォー時矢さんも、板橋シェフは自殺じゃない殺人だってのは疑ってたみたいだし。





6回目のCMまで


◆佐相「確かに、ビンテージ時矢刑事は、冷静で、緻密で、論理的で、想像をはるかに超えた切れ者でした」


佐相 「カッコよかった……」

 この呟き方が完全に限界オタクのそれ。完全にエクスタシーですわ。あんな態度とられてもこんなこと言える辺りがガチオタ。そこらへんの有象無象のファンとは深度が違う。
 それでいて、目の前にいるヌーヴォー時矢さんの可能性を信じて、自信喪失意気消沈気味の時矢さんを励まし、最大限のサポートをする佐相ちゃんがミステリ助手ポジションの鑑。これはヒロインですわ……




「調べたのは、俺だ!」


 時矢&佐相だけじゃなく、13係内も仲いいのが和む。少なくとも根本係長は調べてないんじゃないかw
 確かにほぼ一晩で事件を解決するビンテージ・ヌーヴォー時矢の優秀さも凄まじいけど、連絡を取り合えない中、そのスピードに合わせるように的確に捜査でサポートできる13係の他のメンツも優秀。「刑事」としては超優秀だと思う。ただ、『刑事ゼロ』世界で求められるのは「刑事」じゃなくて「名探偵」ってだけで。





ラストまで


◆名探偵 皆を集めて 「さて」と言い


 そりゃ今回は本格ミステリの本格的パロディ回なんだから、こうやって皆さんを集めて推理披露しますよ。
 ミステリあるあるで満たされた今回であった。時矢さんの記憶が完全だったら、シェフと舞衣さん辺りで殺人は止まってたかもしれない。




◆日曜夜9時からのスペシャルなのでハメ撮りもお出しできる


 木ミスのままではできないネタ。いや別に、ハメ撮りにこだわる必要はないと思うんだけど。
 顔出しハメ撮り動画の拡散とか、お前ら自重。波岡一喜最低だな!(風評被害)
 吐く息が真っ白な山奥で盛るの……? こわい…その性欲、むしろ怖い。




◆「死んだあの人はそんなこと望んでない」論


 犯人制圧した佐相ちゃんが跳ね除けられたのは初では。曽根さん強いな……
 よくある「死んだあの人はそんなこと望んでない」論。それに冷める気持ちもわかるんだけど、今回の時矢さんの言葉の対象は「復讐で自己満足して自殺しようとか勝手すぎない!?」ってことだと思うので、個人的にはアリ派です。
 あと、時矢さんの場合、記憶の有無で本当に人格変わっちゃうし、他の人より更に人の心や記憶に対する価値観が重たいんだよね。今回の「死んだ○○さんはそんなこと望んでない!」論は、視聴者がこういう説得を見る度に抱く「そうかぁ?」に対するひとつの回答だし、安直に「復讐ダメゼッタイ!」じゃなくて、時矢さんなりに実体験と重ねた言葉なんだと思う、というのは言っときたい。
 っていうか今回、犯人の曽根さんはほぼ口封じで殺してばっかりだしな……そりゃ脅迫してきたやつも悪いけど、口封じで無関係な殺人をしといて復讐に大義名分を掲げるってのは都合が良すぎると思うし。




◆佐相ちゃんがデレたぁー!


 トキヤユルサン……
 なんだよぉーちくしょおー佐相ちゃんがより一層デレデレじゃねぇかよぉー!




◆鴨川沿いカルテット漫才


 時矢佐相生田目奥畑。この4人の並び、もっと見たかったよねっていうかもっと見たい。
 DVDのオールアップでも武田鉄矢が「OPのナレーション好評で嬉しいけど、もうちょっと本編の出番くれよ!」(要約)っつーてたので、武田鉄矢の願いを叶えるためにもS2お待ちしてます。そのときには、このSPも円盤化してね。
 ビンテージ時矢刑事が跪いて指輪を差し出し、「俺と永遠の愛を築こう」と言えば、半径10キロの女性が一人残らずオチる。イケメンがやると破壊力がエグイな……
 確かに、ビンテージ時矢刑事の仕草は思いっきり気障なハードボイルドだったし、記憶をぶっ飛ばした原因からして、まぁたぶん元が結構な理想家、ロマンチストなんじゃろな……ムード作りのためなら自分が膝をつくのも厭わないイケメンの鑑。だってこの男、背川さんのことを素面で「葉奈ちゃん」って呼ぶんだぜ……ヌーヴォー時矢さんはあくまでビンテージ時矢刑事の振る舞いを真似してるだけ。
 ヌーヴォー時矢さんと奥畑さんのドタバタコメディを他所に、着々と「おじいちゃんと孫」化が進む生田目・佐相コンビもいいぞ~
 しれっと密かに、奥畑さんも佐相ちゃんのことを「佐相ちゃん」って呼んでるし。
 S2やってほしいし、なんだったら事件起きずにダラダラとこの4人で駄弁るだけの日常スピンオフすら見たいレベルでこの4人が好き。掛け合いがイキイキしててかわいいんだよなぁ!





ざっくり雑感。


 戸田山さんの得意フィールドだったんで、面白くないわけないじゃないですかやだー!
 ビンテージ時矢刑事の登場に沸き、佐相ちゃんのガッツと献身的な助手ムーブに涙し、ヌーヴォー時矢さんの閃きを応援する2時間でした。
 やっぱり私、『刑事ゼロ』の皆さんのキャラ好きだわ……何回でも言うけど、事件の捜査中とかじゃなくても、日常の駄弁り掛け合いだけでも見ていたい。
 ミステリゲームで寄り道したり、事件と関係ない場所を調べたりすると、お遊びテキストがあったりするけど、ああいうノリが好きな自分は時矢&佐相の掛け合いがすっごい好き。そこに生田目叔父さんと奥畑弁護士も入れて延々とカルテット漫才しててほしい。

 それだけじゃなく、「クローズドサークル」を舞台にした本格ミステリの本格的パロディが面白かったです。
 よくよく考えなくても、今回の計画はかなり杜撰。
 何度も言うように、死体に触れられる警察関係者(ビンテージ時矢刑事とか背川さんとか)が死体を見てたらアウトだし、そもそも復讐の対象を殺し切る前に口封じ殺人に追われる羽目になってる時点で。
 曽根さんが3人も殺すところまで漕ぎ着けられたのは、大体がほぼ悪運が強かっただけだよなぁ……脅迫されてるんで純粋に強運とも言えないのが悲しい。
 やはり本格ミステリの犯人に必要なのは強運と、人を鐘の上にしれっと担ぎ上げられるだけのフィジカル(『金田一少年 犯人たちの事件簿』)。

 それはともかく、『刑事ゼロ』の魅力がぎゅっと詰まった2時間SPでした。
 ぜひまた会えると嬉しいです。S2待ってます。そして、そのときにはまた円盤化してね。このSPも円盤化してね……お願いします……


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