【科捜研の女 season19】第13話 感想

科捜研の女
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File.13 お茶の達人

ゲスト:松澤一之、萩尾みどり、藤田宗久、川野直輝、楠見薫、吉田輝生、英智佳、福本清三

脚本:松本美弥子
監督:西片友樹




 今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!
 割とガチめの質問をしているということは、私が宇佐見さん関連の質問を思いつかなかったということです。全てイケメンが悪い。
 S-11春SPは宇佐見さん初登場回。
 S11-11は宇佐見さんの過去と絡む猟奇殺人事件回。
 S13-5はマリコさんvs宇佐見さんの鑑定対決回。
 S15-5は宇佐見さんが遠隔解剖にチャレンジした回。

 S15-5『致死率100%の密室』トップ。やはりおでこコツン効果だろうか。イケメンはパワー。
 思ってたよりは差がない気も……
 あれ、S13-5のマリコさんvs宇佐見さんが意外と低くない!? 正直、私はS13-5がトップかと思ってたよ。私自身もS13-5に入れると思う。
 なんでやー。やはりおでこコツンとイケメンの過去編は強いということなのか。イケメンはパワー……

 はい、そんなわけで宇佐見さん回は初登場含めると5回目! ピックアップされすぎじゃろイケメン!
 今回。

 ※今回、めちゃくちゃ否定的なのが端々に出ていて、まとめでぶちまけているので、それが嫌な人は回れ右。


全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ


 お茶は美味しい。





20の見どころ



◆1.宇佐見さんのこだわりのお茶


 お湯を冷まして戻す。そのひと手間が、修羅の都の事件解決に奔走する科捜研の皆さんの心を癒やす。それ以外の人もたまに癒やされてる。素晴らしいっすな。
 マリコさんが珍しく宇佐見さんのお茶に手を伸ばした! 「いただきまー……」と取りかけたところで事件発生の入電。マリコさんはどうあっても宇佐見さんのお茶を飲めない運命。飲んだことないわけじゃないと思うが、作中では殆ど飲んだことないよね。
 って、さらーっと流してしまうけど、入電してるのにその場から動く気配も見せない亜美&呂太。マリコさんが動いてるからいいとかいう問題じゃねーんだよw 呂太くんはまぁもう諦めてますけど、亜美ちゃんはこういうときに動かない子じゃないでしょ。
 いやでも、これは素晴らしいことなのかもしれない。年功序列とか関係ない、個性とやる気を尊重した京都府警科捜研です。当たり前に所長に電話とらせたりするような職場だからな、ここ……




◆2.平等院鳳凰堂と科捜研


 橋渡ってくるマリコさん・宇佐見さん・亜美ちゃんがかっけぇ。
 そんなところでご遺体。
 被害者の橋本さんの近くに屈んだ亜美ちゃんの、こちらに向けられたケツいやさお尻の可愛さ。ジーパン女子のお尻って、いいよね……
 それはともかく、すごい重箱の隅をつついてる自覚はあるんだけど、科捜研に入電した時のマリコさんの「お茶?」って、何を指していたのか気になる。被害者の橋本さんの勤め先のことだろうか。或いは、ズボンの裾について茶葉のことだろうか。
 被害者の勤め先のことなら、マリコさんがオウム返しする台詞が「お茶?」っても臨場要請した相手(蒲原刑事?)はどんな伝え方してんだよって話になるし、茶葉のことなら先に臨場していた蒲原刑事から「ズボンの裾にこんなものが……」とかの台詞がないとおかしいと思う。
 どっちにせよ、「蒲原刑事、何やってんの」案件。
 こんな重箱の隅をつつかれる蒲原刑事も大変だなぁって他人事のように思いますw
 でもやっぱ、あの応答は変だと思うの。それを一種のお約束にしちゃった『一課長』じゃないんだから。




◆3.「開いてみましょうね」キャンセル


 別にマリコさんにも悪気はないし、むしろ大事な発見してたから……
 風丘先生の「開いてみましょうね」は、キャンセルされると「開きます」になる。もう誰にも解剖を邪魔させないという、確固たる意思を感じる。これは一切の茶化しや冷やかしなしで、風丘先生カッコいい。
 でも次回は、その解剖……というか、ご遺体を巡って葬儀屋さんとバトルする話みたいで。風丘先生回になるのだろうか。相変わらず、風丘先生は受難の日々だな……




◆4.宇佐見さんのお茶講座


 まずは亜美ちゃんに対して、茶葉の合組についてマンツーマン。
 なんで妙齢の女子と密室でふたりっきりになる必要があるんですかね……
 自信満々で「1種類!」って答える亜美ちゃんかわいいよ亜美ちゃん。その後、さっき宇佐見さんに聞いたばかりの知識を得意満面に呂太くんに披露する亜美ちゃんかわいいよ亜美ちゃん。
 今回は宇佐見さん回だって聞いたけど、どちらかといえばサブにいる亜美ちゃんの方がかわいかったし魅力的だったなぁ。亜美ちゃんは本当にいつも美味しいポジションにいると思うw あざとイエローだわ。
 その後、共有スペースに宇佐見さんと亜美ちゃんも合流して、鑑定結果の報告を交えながらお茶講座。

宇佐見「お茶の専門家は、『茶葉』と書いて、『ちゃよう』と読みます」
日野 「……悪いけど、『ちゃば』でお願い」

 突然のブラックに草生えない。なんでにんまりしながら言うんですか。割とそういうとこあるよね、日野所長……
 でも宇佐見さんは、みんなの視線を受けたからとはいえ律儀に『ちゃば』読みを守るのであった。自称するくらいのお茶の専門家なのに。
 そして「ちゃば」読みを守った宇佐見さんを見た日野所長、めっちゃ笑ってるんですけど……斜め後ろからのカットだからわかりにくいと思いきや、それでもわかる日野所長の笑み。そ、その笑みの意味はなんですか……




◆5.ぼったくりの「かどくら庵」


 お茶ひとり分、3,000円。お茶請けのくるみ餅、2,000円。授業料10万円。
 いくら店頭にサクラを置いてるとはいえ、サクラはひとりだけだし、怒りの声をあげて客が帰っていくとかぼったくり料金とか、あっという間に噂になって、サクラ設置だけじゃ賄えなくなりそうだけどなぁ。
 それでも、宇佐見さんが「美味い」っつーてたぐらいだから、味は確かなんでしょう。特売の茶葉だけど。合組ハンパねーな。
 そのせいか、宇佐見さんだけ食いつくところが違う。事件捜査だってこと、忘れてない?
 いくら美味しいお茶を淹れられるからって、蒲原刑事のクレームが100%正しいようなぼったくりカフェやってる角倉さんにだけは「茶の道を舐めてるんじゃない?」とか言われたくないもんだけど、そこらへんどうなんだろ。
 っていうかまぁ、今回の話はみんなどこかしらで茶の道を舐めてる気はする。久住茶寮の人が一番マシだとは思うが、それも描写が少ないからそう思うだけなような気もする。




◆6.すごい量の茶葉


 マリコさん、くるみ餅は買ったみたいだけど、あの大量の茶葉はどうしたんだろう。
 まさか、経費で落としてないだろうな。これは経費で落ちるんですか? 森若さん、教えて!(金曜夜10時) でも森若さんはなんだかんだ融通の利く人だから、マリコさんの使いみちなら通すんだろうな。
 いやまだこれを経費で落としたと決まったわけじゃない。押収物かもしれない。何の令状もないけど。
 無償で提供してくれたのかもしれない。相手、ぼったくりカフェの経営者だけど。
 それはとにかく、大量の茶葉鑑定に必要な科学鑑定アイテムを紹介する亜美ちゃんかわいい! ホント、今回はやたらめったら亜美ちゃんがかわいかった。可愛さ爆発! 亜美イエロー! あざとイエロー!
 色彩色差計。前も使ってたっけ。
 「(現場に残された茶葉と)数値の近い茶葉だけを鑑定すればいいんです!」って、それだけでも結構大量な気がするんだけどなw 相変わらず大量鑑定がお馴染みの科捜研です。




◆7.早月先生の差し入れティータイムだよ……?


 茶すていら、美味そう。私にもくれよ。
 「宇佐見さんのお茶に合わせると最高だと思う」。この台詞でわかってもらえると思うが、風丘先生は毎回の差し入れを自分が食べたいから持ってきてるのである。だから毎回高級な美味しいお菓子なんである。なんかこの科捜研を休憩所かなんかと勘違いしてねーかw
 そんな風丘先生や若手勢のはしゃぎも、謎に傷心気味な宇佐見さんにぶち壊されるんですがー。
 頭いい人ってたまにワケわかんないことで悩んだり落ち込んだりする人いるけど、宇佐見さんもそのタイプかー……
 これは自分で置き換えるなら、「オタク仲間と深く語ろうとしたら、オタク対象のグッズ(高価)を買わされそうになった。渋ったら『本当に○○のファンなら買えるはずでしょ? ○○のファンの道、舐めてるんじゃない?』とマウンティングされ、真に受けて落ち込んでる」とか、そういう感じだろうか。
 なら、若干わからなくもない……のか?
 『科捜研』コンプリートBOOKや20周年記念のグッズを買ってない人、『テレ朝夏祭り』『科捜研』ARイベントやコラボカフェに行ってない人は、『科捜研』ファンの道を舐めてるんじゃないですかー????
 ってことなのかね。わかりやすく言えば。これをマジで言ったら炎上不可避ですわ。
 そう捉えるなら、宇佐見さんが凹む気持ちもわかんなくはない。が、あそこまで凹むのはさすがにちょっと変だと思うw いくら今回がコメディ回でも、宇佐見さんのあのリアクションはいくらなんでもオーバーすぎると思うんだよなぁ。繊細ヤクザかよ。それも面白いかっていうとそうでもないし……
 自分で茶を淹れないとなると、コンビニのペットボトルになる極端な男・宇佐見さん。そなたのお茶。おーい……
 宇佐見さん的には、ティーバッグでお茶を淹れるのも「自分でお茶を淹れる」換算なんじゃろか。




◆8.角倉逃走中


 走らされる捜査一課コンビ。この真夏の京都でスーツかっちり着込んでるやつを走らせるんじゃねーよ! ぶっ倒れるわ! ってかこのふたり、クールビズしないね。忍耐強いっつーか融通が利かないっつーか。熱中症が怖くないのかな。
 自転車を奪って逃げる角倉さん。自転車で逃走というのは、一番理にかなってると思う。1度鍵を外してしまえばそれだけで体力の限り走れるし、小回りもきくし、Nシステムに引っかかることもないし。
 他の何を差し置いても、曲がりなりにも自転車強奪の一件は事案だと思うんだけど、それについてなんか言われてたっけ。あのオッチャンに謝れよ!




◆9.福本先生! 福本先生じゃないか!


 京都東映でお馴染みの福本先生じゃないか!
 数年前の一時期、まるで何かのノルマのように毎クールの木ミスでゲスト出演してたけど、今回は久しぶりじゃないかな。お元気そうでよかったです。なんかお姿を拝見すると、ホッとしますな。




◆10.秘密の小屋で茶葉の合組


 茶葉の合組なのに、まるで爆弾製造みたいなこそこそ具合である。実際、あそこ爆弾製造のラボとか言われても違和感ないんじゃないか?
 そこから押収した茶葉を淹れてた容器の日付ラベルの筆跡に気づく日野所長。きちんと鑑定をする前に違和感に気づける、さすがその道のプロ。さすが日野所長。カッコいい。抱いて!
 ぶっちゃけ今回、その道のプロとして一番カッコよかったのは、お茶関係の人たちじゃなくてこの一件に気づいた日野所長なんじゃないかなって思います。やっぱり日野所長がナンバーワン!




◆11.土門さんが笑った!


 雅代さんに警察手帳を見せたときに。「へへっ」って、なんでそんないたずら小僧みたいな笑みを……いや好きだけど……
 雀荘で呑気に賭け麻雀してる角倉さん。あんた、自分が人様から自転車強奪した身分っての忘れてねーだろな。




◆12.台風がきた


 マリコさんがお茶を淹れると雨が降る、らしい。日野所長が言ってました。実際、現実では台風来ちゃいましたね。マリコさんぱねぇわ。
 お茶の淹れ方はマリコさんの通常営業でしたが。本当に雨が降るときは、マリコさんが宇佐見さんのようにお茶を淹れたときじゃないですかね。
 こっそりとマリコさんの実験、いや違う、お茶淹れの様子を伺う日野所長と若手組。恐る恐るといった様子なのがホント酷いw 今更だけどマリコさんって、周りからこう思われてんだなぁ。
 でも、器具の違いはあっても、マリコさんも宇佐見さんもお茶を淹れる様子が綺麗だよね。手の仕草が綺麗。おふたりとも手元がアップになることが多いから、作業には気をつけているってインタビューとかでも仰ってるけど、それがわかる。手の演技が綺麗だ。美男美女は手の仕草まで綺麗……この世の不条理……
 マリコさんっていうか、沢口さんに目の前でお茶を淹れてもらえる機会があるなら、私は一ヶ月分のお給料をはたいてもいいと思うのです。だって、マリコさんじゃなくて沢口さんなら、絶対美味しく淹れてくれるはず。そして、沢口さんがお茶淹れするその美しい仕草(妄想)まで楽しめるなら、一月分の給料なんて安いもんですよ。




◆13.合組の真実


 久住さんは本人が気づいてないだけで味覚障害。だから自分で合組したお茶がマズい。宇治茶グランプリで出されたお茶は本人が合組したもの。
 ……それ、日常生活でも気づかないもんなんだろうか。
 或いは、橋本さんから亡くなってからこの取調室の時点で、少なくとも1~2日は経っているはずだけど、久住茶寮の茶葉はみんな久住さんが合組してるのに、ボロが出ないものなんだろうか。一度にどれだけ合組するのか知らんけど、複数日に渡って生前橋本さんが合組した分が残ってるもんなんだろうか。
 っていうか、マリコさんの推理も結構な飛躍を感じる。「あの小屋で合組をしていたのは被害者の橋本さん本人」「角倉さんがすり替えたとされるお茶はあの小屋で格組されたもの」までは、物証がある。でもそこから「久住さんは味覚障害で、そのフォローをするために美味しいものとすり替えたんだ!」は、さすがに発想が飛躍し過ぎでは……マリコさんがなんで「久住さんは味覚障害なんだ!」「角倉さんは橋本さんの遺志を継いで、お茶をすり替えるつもりだったんだ!」に辿り着けたかの根拠に乏しい。
 何か久住さんの味覚の異常を描写するとか、或いは事実だけを突きつけて「何故、あなたは被害者の橋本さんに小屋を貸していたんですか?」と問い詰めるとか、もっと話の進め方にはやりようがあったと思う。
 っていうかそもそも、この流れでマリコさんがお茶を淹れる必要性も乏しい気がするんだけど……「衝撃的なシーン」を入れたかっただけでは……




◆14.お茶に対して真剣


 それだけに、「お茶の専門家」としての観点から自分で見聞きしたことを根拠に角倉さんの行動の動機を予測したわけなので、宇佐見さんの語りはマシ。別に好きじゃないけど、今回のマリコさんの飛躍した推理よりは全然好きです。
 でも、「茶の道」とか「お茶に対して真剣」という割には、今回のお茶の扱いは薄いなぁって思いますけど。ぶっちゃけ、お茶じゃなくても……みたいに感じちゃう時点でダメだと思うんだよ。




◆15.茶筒のシミと血痕


 角倉さん、不注意にも程がない!? あんなシミも血痕も、気づけよ! なんで「今気づきました」みたいな反応してんの!?




◆16.呂太くんが淹れるはずだったお茶


 ミネラルウォーターでお茶淹れしようとしてんじゃねーよ話。水道水の方がマシなんだよ話。そこまでは言ってない。硬水と軟水の話は、『科捜研』ファンにはお馴染みですね! 水を探す話は『科捜研』のスタンダード。
 茶葉を水で台無しにしそうな呂太くんを止める宇佐見さんは、「にわかファンの所業に黙ってられないクソ面倒なオタク」感があっていいっすね。
 この科捜研にいる人、度合いや方向性の違いはあっても、やっぱみんなオタク的だよねw 研究職ならではって感じの人ばかりだ。




◆17.日野所長、宇佐見さんで遊んでない?


日野 「おっ。いよいよ、宇佐見くんがお茶を淹れるね」

 今更なんですけど、日野所長は宇佐見さんのことをどう思ってんだろうな。今回の日野所長、宇佐見さんで遊んでないですか?
 やはり本家がお茶を淹れると、実験器具で淹れてても様になりますよね話。イケメンは得とも違う。この8年間で積み上げたものの差です。積み上げた先が今回なのかよって問題はあると思います。




◆18.茶の道を舐めてるんじゃない?


 雀荘で知り合った女に面倒見てもらって金まで出してもらって、ぼったくりカフェを開いた角倉さんが、一番「茶の道を舐めてる」と思うんですけど、そこんとこはどうなんですかね。師匠に頭下げりゃ丸く収まる話でもねーだろ。
 橋本さんが犯人の雅代さんをどう思ってたかは知らんけど、ミネラルウォーターより水道水の方がいいってのは合組を学んでるぐらいなんだから知ってるだろうに、なんでウォーターサーバーの水でお茶淹れるんだ。橋本さんも茶の道を舐めてるんじゃない?
 それら全て、犯人特定の道のりまでの要素でしかないの辛いな。通常回ならここまであーだこーだ言うのもどうかと思うが、一応曲がりなりにも宇佐見さんの新たな一面を描こうみたいな回でこういうやっつけ仕事されるのはちょっと。こんな輩に絡まれて因縁ふっかけられた宇佐見さんが可哀想っすよ。バカ真面目に凹んじゃったじゃないか。




◆19.科捜研にお茶が戻ってきた!


 これがなくちゃね。風丘先生が悲しむからね。差し入れ持ってきてくれる人を悲しませちゃダメだよ!




◆20.お茶を飲みたいおふたり


 一瞬、「飲みに行くか」って外に行くのかと思った。科捜研に行くかってことか。
 土門さん、もうすっかり科捜研に来なくなったからなぁ。お茶(と、風丘先生の差し入れ)の恩恵に預かってるのはもっぱら蒲原刑事の方。いや、蒲原刑事の溶け込みっぷりも、あれはあれでいいんだろうかとは思うけどw





簡単雑感


 マジで今回、なんだったんだろうこれ感がすごい。何を見たんだろう。
 一応宇佐見さん回ではあると思うんだけど、これを宇佐見さん回にカウントするのはいくらなんでも酷いと思う。これ、本当に宇佐見さんファンが喜ぶと思って作ってんの? この話で、宇佐見さんのどんな一面を描きたかったんだろう。「凹んじゃったりする宇佐見さんもかわいいオジサマだよね☆」的な? クソだな。
 だって、今回の宇佐見さんは別に可愛くねーもん。落ち込み方が繊細ヤクザで面倒だもん。あんなあからさまに凹んで周りに気遣わせるなんて、宇佐見さんのキャラから一番乖離してると思うんですけど……しかも、事件とは全然関係ない100%自分の趣味の領域の話で。
 角倉さんの暴言に凹むところまではかなり譲っていいとしても、「もうお茶淹れません」って凹み方がアレ。宇佐見さんなら普通に振る舞うけど、なんとなくぼーっとしちゃってお茶こぼしちゃうとか、お茶を淹れて考え込んじゃうとか、そんな感じじゃないかなぁって。

 っつーかそもそも、宇佐見さんがあんな暴言で凹む意味がわからん。角倉さんのあの台詞は、流れ的にどう聞いても口の悪さが行き過ぎた暴言の類じゃん。っていうか、因縁つけてきた客への逆ギレでも同じ台詞を言ってるんだから、その言葉には宇佐見さんを凹ませるほどの重みがないじゃん。松澤さんの演技もそんな感じだったじゃん。
 そりゃ本人が美味しいお茶を淹れる茶の達人を自負するぐらいのプライドはあるんだろうけど、それは宇佐見さんがもってるものとは違う領域の話ではないのか。角倉さんはぼったくりカフェやってようがお茶を淹れることを生業にしてるけど、宇佐見さんは違うでしょ。
 宇佐見さんのお茶って、もっと人への気遣いや心配りを表したものじゃないの? それを最大限表現するためにこだわってる(のにプラスされて、研究者ならではのオタク性も加わる)んじゃないのか。少なくとも、私はそう思って今までを見てきたよ。だからこそ、今回取調室に乗り込んできて角倉さんの真意を語ったりするし、権藤刑事殉職回とか取調室にお茶持ってきたんでしょ。宇佐見さんにとって、お茶は人の心を伝えるためのツールなんだよ。
 宇佐見さんと角倉さんでは、そもそもお茶に対するスタンスが違うはずなんだよ。真剣さの深度では同じかもしれないけど、お茶を淹れる動機、こだわる原動力は全く違うはずじゃないのかと。
 なのに、そのふたりの話を一緒くたにして語られてるから、なんか双方のプライドもこだわりも浅くて薄い描写になってない?
 一口に「お茶にこだわりを持ってる」っつーても色々なスタンスがあるわけで、そのスタンスの違いにも触れないまま「趣味でやってる人がプロに敗北感を持ちました」とか言われても、「はぁ」としか言えない。そりゃそうじゃろ。何を思い上がってんだと。

 そもそも、お茶へのこだわりの描き方もうっすいし……
 「角倉さんは合組がめっちゃ上手い!!!!!」で終わるなよ。お情けでチャノキの育て方が丁寧とか言われてたけど、それだけでいいんですか。
 お茶の淹れ方に対する科学的なアプローチを描くのは、『科捜研』なんだから、言っちゃえば当たり前じゃないですか。大前提じゃないですか。
 それにプラス、達人なら「何故、その方法を選んだのか?」とか、「どうしてこの組み合わせが最適なのか?」とか、「そのお茶をお客様にお出しする時、角倉さんはどういう気持ちなのか?」とか、「ぼったくりカフェをやりながら、本当はどう思っていたのか?」とか、色々描くべきところはあるはずじゃないかと。
 なのに、今回は「お茶淹れが上手い!!!!!」っていうカタログスペック語りだけで終わってるのが一番クソだなと思います。仮にも達人回、職人回をやるなら、心情の変化の5W2Hぐらい描けよー! せめて想像できるくらいにはしておいてくれよー! なんだよー!

 これは今回に限らないけど、別にキャラ愛が溢れてたり「これやりたい」が先走っててもいいけど、こういう達人回・職人回をやるなら、それより先にその道のスペシャリストへの敬意を払うものであってほしいと思う。この系統の話を見る度に思う。
 前もどこかで言ったかもしれんが、そりゃ事件ドラマなんだからゲストキャラたちが過ちを犯してしまうのは仕方ない。でも、それを差し引いても視聴後に残るのは、そのスペシャリストへの敬意に繋がるものであってほしいと思う。
 今回で言うなら、この話を見た後に「お茶のスペシャリストはすごいな!」って本当にそう思うか? って話。
 特に『科捜研』の場合は、そもそも主人公のマリコさんたち科捜研こそが一種のスペシャリストなわけで、じゃあ違う分野でも同じスペシャリストには敬意を払ってほしいなと思うんです。
 マリコさんたち登場人物だけじゃなく、話の作りとして。だって相手に敬意を払えないやつは、自分も同じ扱いをされることを受容したのと同じなんじゃないか。

 いやちょっと今回、自分でもビックリするぐらい腹が立ったんですが、なんだったんだろう。なんで宇佐見さん回、しかもどうやらコメディ回(としてもどうかと思うけど)でこんなにキレてんだろ。自分でも謎。
 この猛暑にやられた悪夢みたいな話だなと思ったので、宇佐見さんはとりあえず夏バテしない方向でお願いします。今回のこれは夏バテとして処理しておくので。ぜひともお願いします。





次回予告とか。


 次回はvs葬儀屋の女。
 誰だ、「火葬件の女」っつったやつ。
 中島ひろ子さんの全身黒コーデ、なんか……すっげぇサブカル女臭……椎名林檎とか好きそう……(偏見)
 とにかく、みんなが人生の終わりに向き合う話だってよ。葬儀は遺された人にとってのけじめなんだって。
 マリコさんは寿命迎えるまでは死にそうにないが、彼女が死ぬときはどんな時なんだろう……と思う。
 っていうか、マリコさんは定年とか迎えるのかな。やったら面白そう、なのか? その前に土門さんとか日野所長が危ないな。いやその前に、佐伯本部長や藤倉刑事部長か……


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