File.2 天才画家Xの計画
ゲスト:真飛聖、吉田ウーロン太、川島潤哉
脚本:李正姫
監督:森本浩史
マリコさんと芸術鑑賞してみよう回。
字は綺麗なんだし、もしかしたらワンチャン絵は描けるのでは……? と思ってた私の想像は綺麗に打ち砕かれた。いやでも、こっちの方がマリコさんらしいよな確かに。
全く伝える気がないから公式をちゃんと読んでほしいあらすじ
2億円の絵の下にはもうひとつ、人が鳥のようになる絵があった。
「絵かよ!!!!!!!」
20の見どころ
◆1.グラフィティアート
証拠品になるかもしれない現場の絵を気軽に触る呂太くん。誰も何も咎めなかったけど、ええんじゃろか。
で、その現場に残されたグラフィティアートが「21世紀の北斎」こと実相寺梵という世界的に有名な画家が描いたものであることがわかるや否や、「2億の絵、触っちゃったぁー!」となる呂太くん。普段はぶっ飛んでても、こういうところでちゃんと普通な庶民感覚を持ってるのがわかるから安心できるな。
覆面画家なので、マリコさんが実相寺さんのことを知らなくてもセーフ。全然セーフ。これだけだったら。
◆2.スカーフを拾ってあげる呂太くん
後の展開に繋げるためだけど、呂太くんってなんか小学生男子みたいだよな……「あざとカワイイ」をプロデュースできてる。
『科捜研の女』コンプリートBOOKでも、呂太くんは「あざと可愛さ」を狙ってるようなことが書いてあった。
あの可愛さの権化みたいな亜美ちゃんとあざと可愛い枠を競えているっていう事実がおかしいよな。なんなんだこの子は……
◆3.日野所長の作業量
5分休憩ぐらいはしてもええじゃない……お茶で一服してもええじゃない……
また日野所長がぶっ倒れるだろ! ちょっとは作業量を考えろよ!
でも、足跡とかはともかく、筆跡とか文書鑑定においては日野所長がスペシャリストすぎるので、他に代われる人がいないんだよなぁ。それを言ったら、この科捜研はみんなスペシャリストなんだけど。少数精鋭すぎて人員不足……
◆4.靴にまつわる証拠で一喜一憂するマリコさん
(`・ω・´)靴の裏の付着物を鑑定すれば、被害者の住んでいる場所が絞り込めるかも!
→いや、よりによって靴が新品で、微物がほとんど付着してなかったです
(´・ω・`)そう……
→でも靴に本人じゃない指紋がついてたよ
(`・ω・´)犯人の指紋かも!
靴の指紋に食いついたときの勢い、呂太くんが引いてる。
呂太「露骨にがっかりしてる」
亜美「なんか、すいません……」
別に亜美ちゃんのせいじゃないんだから、謝らなくたってええんやで。
それにしてもマリコさんって、クールに見えて結構素直に感情表現するよね。ツンデレではなく、クーデレ。いやこれはデレてないけど。
◆5.黒マネキンと遊ぶマリコさん
遊んでない。呂太くんの部屋からマリコさんに引きずり出されて実証に使われる。
そして宇佐見さんの鑑定結果と呂太くんの記憶に食いついたマリコさんに、雑に放り出される。ゴトン、って。酷い。く、黒マネキンー!
でもぶっちゃけ、お絵かきしてるマリコさんより黒マネキンと戯れてるマリコさんの方が活き活きしててらしくて、なんか可愛い。かわいくない?
◆6.マリコさんと絵画鑑賞
マリコ「こぼしてしまった絵の具」
マリコさん、ふざけてるわけでも適当に答えたわけでもなく、一応、一生懸命真面目に考えた末に出てきた答えがこれなんだよな……
土門さんが嗜めてましたけど、本人としては大真面目なんだよな、これ。
でも「こぼしてしまった」なのが本当に酷いと思うw
「しまった」なんだよね。意図的にこぼしてその模様を作った、とかじゃないんだね。そうか……
その後に古町さんに絵のモチーフを説明されて「ああ……」って納得したような声も出してたけど、彼女の話の何割を理解してたんだろうな……
マリコさんの芸術音痴設定が出てきたのってS10-7が最初でいいんだっけ。たぶん、今の路線になったのはS12-2の枯山水事件だと思うけど。砂と石……
◆7.「靴をプレゼントした」と聞いたときの反応
土門さんは、「靴までプレゼントするなんて仲がいいんですね。なのに15年も会ってなかったのは何故ですか」
マリコさんは「古い方の靴はどこにあるかわかりますか」
刑事と科学者の違い。超いいね!
◆8.鑑定される靴視点
で見るマリコさんって、あんなにこわ……
いや、お目々キラキラなんだね。
亜美「マリコさんの目が輝いてる……」
亜美ちゃんがマリコさんの様子をぼそっと呟くのすごい好き。
今更すぎるけど、亜美ちゃんはマリコさんをも恐れずツッコミ入れていくから好き。マリコさん本人には通じてないけどツッコむことをやめないツッコミ気質の鑑。
何気に、呂太くんの目も輝いてるように見える。さすが擬似親子。似てるわ。でも、母ちゃんのほうがぶっ飛んでるんだけど……
◆9.亜美「ほい」
呂太くんからの拡大鮮明化要請を受けて。
めちゃフランク。亜美ちゃんと呂太くんの仲良しぶりにほっこりする。
蒲原刑事にも随分気さくに話しかけるようになってるし、若手3人は本当に仲良くなってるなぁ……
◆10.ルヴァンCM・沢口さんver
科捜研メンバーverとランダムで放送される模様。
沢口さん版は美しさがすごいな……
どちらでもお得。ルヴァンは神。『科捜研』視聴のお供にルヴァンプライム!(ダイレクトステマ)
◆11.「実相寺梵」っぽいファッションショー
あのバイト先の皆さんでわちゃわちゃと服選んでたりなんだりは、大学生の悪ノリサークルっぽくて意外と嫌いじゃないw
でもこういう悪戯をするならお金をかけて根回ししようね、が今回の教訓だなと思う。お金もかけずに迷惑かけるようなことはしちゃアカンな。
靴だけは用意できなかったのがなんかリアル。靴はサイズとか合わせるの難しいし、ファッションの中でもモロにお金かかってるかどうかがわかる部分だもんなぁ……靴選びは難しい。
◆12.実相寺梵大作戦(当日)
かなり綱渡りの計画で草。よく古町さんにバレなかったなw
ホテル前の運転手さんの「誰だ? アイツ……」はさすがに笑うわ。でもいきなり知らない人にワケわからないノリで話しかけられたら、ぽかーんとしちゃって反応が遅れるのはすごくよくわかるw
レストランの内装とかもいじくり回してるし、いやマジでよくバレなかったよな。運が味方しすぎ。本物の店員がぼんくら過ぎるというか、意外と古町さんが周囲をよく見てないなっていうか……
でも渡辺さんはこの後、このレストランでの振る舞いが原因で殺されるわけですけど。それを考えると、不運だな。でもやっぱり、こういうときには金かけて根回しするのは忘れちゃアカンな。貧乏人がイタズラすんなってことか。
◆13.明らかになる実相寺梵の正体
あるときは弁当屋のバイト、またあるときはバイト先の仲間と悪ふざけする若者、その実態は! 世界的グラフィティアーティスト・実相寺梵!
なんかすごいロマンある話だな……
「ファンキー」か否かが実相寺の判断基準。バイト先の仲間を「このままじゃナベさんがただの嘘つきになるって思って。だったら実相寺梵として死なせてあげようって思ったんだよね」と思いやる心の持ち主。そんなことしたら、もう自分は実相寺梵として活動できなくなる可能性が高いのにな。すげぇわ。
その上、死体とタイムリミットがある殺人現場で、即席で絵を描き上げるぐらいにはメンタル強者。あの絵にも2億円とかつくのだろうか。むしろ異様な状況で描きあげた絵ってことで、値段がさらに跳ね上がるのか? 芸術はよくわからん。
でも実相寺梵(本物)の行動のせいで、事件がややこしくなった面は否めないんだけども。ファンキーだから許されてるな。正直、「ファンキー」の意味はよくわからんけど。
◆14.マリコさんとお絵かき
遠巻きに、戦々恐々とマリコさんのお絵かきを眺める科捜研メンバーが酷いw
この絵、何に見える?
亜美ちゃん→「キツネ?」
日野所長 →「ウサギじゃない?」
宇佐見さん→「いや、カカシ……ではないかと……」
宇佐見さんが一番酷いよねこれ。前から思ってたけど、宇佐見さんって意外にマリコさんの行動に対して辛辣なこと言ってるときがあるよね。今回は全然抑えめな方。
呂太くんが意を決して尋ねた答えは。
マリコ「ん? 決まってるでしょ? 現場に描いてあった絵よ」
呂太 「えっ!? 馬のつもりなんだ……」
亜美 「ええー……」
ドヤ顔マリコさんかわいい。マリコさんはいつでも綺麗で可愛いけど、私はドヤ顔してるマリコさんが一番可愛いと思う。次点で証拠に目を輝かせるマリコさん。
で、馬の絵。
あー、アレだ。お盆にナスとかきゅうりで作るアレだ! うん、アレにそっくり! 似てる似てる! 見える見える!
◆15.ぴょんぴょこ亜美ちゃん
日野所長の「ウサギじゃない?」評を聞いてうさみみを模す亜美ちゃんのあざと可愛さマックス問題。
◆16.意外とギミック好きのマリコさん
わざわざ絵の下に「証拠」の文字(達筆)を仕込んでおく、ギミック好きのマリコさん。
こういうところでも変に真面目というか、手を抜いたりしないマリコさん。視聴者にわかりやすい画作りを心がけて謎解きを面白くするエンターテイナー系名探偵の鑑。
めっちゃ映えるわ……演出家でもつけてんのかと思いたくなるなw
◆17.2億円の絵を剥がす
2億で騒ぐ呂太くんが庶民感覚でほっとする。
アートを語る天才・実相寺梵の言い分はおそらく半分も理解していないが、絵を剥がす許可さえもらえばオッケーのマリコさん。ぶっ飛びぶりのベクトルは違えど、度合いは同じぐらいだから、マリコさんもまた天才の類だよなと思う次第です。マリコさんは天才で天災、かもしれない。
◆18.犯人の前髪をかき上げる土門さん
もっとガッと勢いよくいくのかなと思ったら、思いの外優しくて驚いた。
いやあの、正直、手付きにドキッとした……
土門さんの手付きは、時々妙にドキドキする。私がアレなだけか。そうか。スマン。
◆19.ダメなギャルソン
確かに渡辺さんたちのイタズラ計画は、実際にやったらあの店に多大な迷惑かけるやつだよね。犯人と渡辺さんとの会話が噛み合わなさすぎて、いっそ笑える。事前に根回ししとけばこんなことには……
まぁでも、いくらテンパってても周りをよく見て無くて壁の絵に突っ込むあたり、普段から周りなんてよく見てないんだろうし、そんな人だったらギャルソンとしてはあまり優秀ではなかったかもしれない。
「絵かよ!!!!!」
高層ビルにガラスに突っ込む鳥みたい、と思ったんだけど、私も一度、ガラスのドアに突っ込んだことがあるんで……あんまりこれについては……私もギャルソンはできそうにないです。
◆20.マリコさん、芸術を語る。
そんなマリコさんをからかえて楽しそうな土門さん。本当に楽しそうでこっちも笑う。中学生かよw
あの絵を私のセンスで語るなら、元々の絵もいいけど絵の具を剥がした後のほうがなんだか綺麗に見える。燻っている感じが逆に綺麗、というか、哀愁がある感じが出ているというか。一旦犯人が絵の具をぶちまけているとはいえ、なんか実相寺梵もあの絵に似合う絵の具を無意識的にでも選んでたんじゃないの? とか思っちゃう。
本物の実相寺梵さんも人間観察をしてアート活動に役立てていたみたいだし、やはり芸術は人と人とのつながりが生み出すものなのかもしれませんね。渡辺さんと雫さん、渡辺さんとバイト仲間(実相寺梵含む)しかり。
簡単雑感
絵に突っ込む(物理)のくだりで、「今回はコメディなんで……」って言われちゃった。
でも、あのバイト先の皆さんが仲良さそうなのはほっこりしたな。
あの後、本物の実相寺梵こと田中さんはどうしたんだろう。まだ画家の活動は続けているのか、あのバイト先にまだいるのか、あの仲間たちには本当のことを告げたのか。実相寺梵関連のその後が気になったりする今回でした。