【刑事ゼロ】第3話 感想

刑事ゼロ
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第3話 前代未聞の誘拐トリック!! 復讐の3億!? 京都の雨に消された親子愛

ゲスト:竜雷太、中原果南、佐伯新、大浦龍宇一

脚本:戸田山雅司
監督:田村直己

 今月の『デジタルTVガイド』では沢村一樹さんと瀧本美織さんの、『TVnavi』では沢村一樹・寺島進・渡辺いっけいのオジサマトリオのインタビューがあるよ! チェックチェック。

 『デジタルTVガイド』
 やっぱり佐相ちゃんの説明台詞は大変だよね(要約)的な話が一番「わかる!」って。だよなぁ、今作では事件の概要は今のところ佐相ちゃんが担ってるわけですけど、そこにもアフター時矢さんとの漫才挟み込まれたりしてるもんな。そういうコメディ的なやり取りってテンポとか間が命だろうし、そんな中でも視聴者にはきっちり情報伝えなきゃいけないミステリ的制約もあって、助手兼ツッコミは本当に大変だと思うw
 でも佐相ちゃんの説明は聞き取りやすいし、時矢さんとの掛け合いのテンポもよくて好き。前回・今回とどんどん佐相ちゃんを好きになってきている。瀧本さんの演技を見るのはおそらく初なんだけど、素敵な女優さんだなぁ。

 『TVnavi』。見開き2ページぎっしり。
 アフター時矢さんの衣装でも、きりっとしてればカッコよく決まる沢村一樹のイケメンぶりがエグいw むしろ笑うわこんなん。足の長さからして違う……
 それぞれが語る自分のキャラクターや周りとの関係、『刑事ゼロ』の魅力からプライベートまで、結構内容が濃いのでオススメです。
 一番意外だったのは寺島さんといっけいの関係性。
 『京都地検』で共演してたけど絡みはほぼなく、『刑事ゼロ』が実質初絡み。視聴者はそう思ってないと思うけど(笑)」(要約)
 マジで!?
 そうだったっけ。太田さんと成増さんって、絡みなかったっけか……
 でもそういえば、成増さんシーズンは太田さんの出番が減ってた時期だった気がする。そうか……普通に「『京都地検』で一緒だったし……」とか思ってた。だからこそのあの雰囲気だと思ってた。全然違った。適当な視聴者でごめんなさいw

 今回のアンケートです。投票してくださった方、ありがとうございました!

 「佐相さんの時矢ノートを研究し隊」トップ。あの闇深いノートを紐解きたいという猛者が多いw
 確かに、あれ何が書いてあるんだろうな……全てが事実とも限らないけど、限りなく本当に近いことはたくさん書いてあるんだろうし。
 ビフォー・アフターも人気だし、なんか名実ビフォーアフターともに時矢さん大人気で嫉妬も湧かなくなってきたw なんだよくっそw

 その裏で福知さんと内海おにいさんも人気でした。これだと福知さんと内海おにいさんのどちらが人気なのかわかりませんが、まあどちらも人気ってことでw

 はい、今回ぃ!

OPまで

◆電話を取らされる婿殿

 この他には嫁と婿殿の関係性を表す描写ってあんまりなかったと思うが、むしろこれだけでも普段の婿殿の扱いがわかるようで。
 いや、電話取るのは別にいいんだよ。
 「もしもーし、鳴ってますよー」。これがアカン。
 気づいてるんならお前が出ろや!

◆まさかの変わり身人形

 あれは自作だろうか。すごいな君、忍者なの? アイエエエエニンジャナンデ!?

 それはともかく現金強奪。大金を積んだ車を無防備に停めるなと数々のフィクションで学べ。過去の事例にも学べ。
 でもあの場合、停めなかったらそれは人でなしだけどな……金にがめついくせに警備に金をかけなかった夏富じーちゃんが悪い。タチの悪い筋と取引してたのも悪い。強欲は罪。

◆時矢「いやぁ……現金強奪事件なんて初めてだよ」

佐相 「私の記憶が正しければ、元祖・時矢刑事は過去20年間で8件担当しています

 「新・旧」「ビフォー・アフター」と来て今度は「元祖」。ラーメンかよ。
 20年間で8件。それが多いのか少ないのかは知らんけど、別にあの京都府警は深刻な人材不足って感じもしないし、それでも8件担当するぐらいには修羅ってんのな……とは思うw
 それでもアフター時矢さん的には「そうなの?」って反応。適当w

◆福知「調べたのは、俺だ」

 この「○○したのは、俺だ」のテンプレ化は寺島さんと監督が現場で作ったアイディアなんだとか。
 福知さん、最終回までにはいいとこあるといいね……「ホラ吹き野郎」(寺島さん談)で終わったらちょっと悲しいw

◆時矢「誘拐……は……初めてだっけ?」

 無言で首を振る佐相ちゃん好き。
 っていうか、この第3話の時点で記憶喪失になってから1週間近くは時間経ってると思うんだが、未だ過去の時矢事例については完全に佐相ちゃん頼みなアフター時矢さん。そんなに「刑事の記憶」を思い出すのが嫌か……
 そういや今回、初めて生田目叔父さんが出てこなかったんだなぁ。

1回目のCMまで

◆豪邸にきょろきょろしちゃう時矢・佐相コンビ

 時矢さんだけじゃなく、佐相ちゃんまでこうってのがかわいい。佐相ちゃんかわいいよ!

時矢 「この……自分の肖像画飾るって、すごい趣味ですよね!」
佐相 「時矢刑事、何、失礼なこと言って……!」
時矢 「いやいや、『すごい』って言っただけで別に『田舎者』とか『下品』とか言ってないし」
佐相 「やめなさいよ!」

 相変わらず時矢さんは無礼。
 記憶喪失とはいえ、一応本人の自覚は31歳・交番勤務だった頃の自分のはずなのだが、やっぱり落ち着きがないw
 この後も落ち着きがなく、とうとう佐相ちゃんに「いいから座って。おとなしくして!」って。親子かよ……
 佐相ちゃんママに叱られたい。ママーーーーー!!!!

◆誘拐七つ道具!

 時矢刑事の頼みなら、誘拐専従班から機材を借りる仲介役をも惜しまぬ背川さん有能。ミーハーファンで府警内噂話のスピーカーだとしても仕事はプロフェッショナル。そういう人、好きですよw
 「七つ道具」の響きにわくわくしないミステリがあってたまるかって話ですよ。名探偵の掟、ひとつ、七つ道具に心躍らせるべし。
 でも「誘拐七つ道具」っていうと、こっちが誘拐犯側っぽくなるのでここはちょっと長いけど「誘拐捜査七つ道具」がいいな……

時矢 「これが定番の隠しマイク。そして、これは身代金に入れるね、高性能GPS発信機なんだけど、ちょっと見て見て。はい、ピコッ! ピコッ!」

 「なんで刑事ドラマの発信機ってあんなにデカくてピコピコして目立つんだろうな……」を、ものの数十秒で披露していくターン。本当、なんでだろうなw(お話の都合)
 他の七つ道具にも触れてほしかったんだぜ。せめて紹介だけでも。でも、現代機器で溢れてたな。タブレットにトランシーバーに……あの時計っぽいのはなんなんだろう……

◆この誘拐事件が起きたのは1月15日

 前回2話の芹野さんが仮釈放された日付が「1月11日」(奥畑弁護士が渡した書類通知より)。
 その後、まだ刑務所にいた芹野さんに接見したりしてたので、冒頭~中盤は仮釈放される前の10日のはず。
 そこから1回夜を挟んで芹野が仮釈放された夜には事件解決してるので、前回は10~11日の2日間の出来事。また2日でスピード解決してる……
 今回も「誘拐」という時間が命の事件が対象だったのもあって超速の解決具合だったし。日付がはっきりわかるものが自分で見つけられなかったから夕焼けとか夜かどうかとかで測るしかないけど、今回もほぼ1~2日で解決でしょたぶん。
 時矢さんはすごいな……

◆「誘拐の正しい順番」解説

 時矢さんいわく、以下の順序だそうな。

 1.犯人が人質を誘拐
 2.誘拐の宣言
 3.通報することへの警告
 4.「人質の証」を明かし身代金の受け渡し方法の「指示」をする
 5.「身代金の奪取」
 6.誘拐の「終結宣言」

 なんで解説にわざわざ劇画タッチのイラストがつくんだ。これ誰が描いてんの?

根本 「……っていうか、『誘拐ドラマ』あるあるみたいだな」
佐相 「警察が犯人を逮捕しない『あるある』なんて認めません!」

 時矢さんいわく、「あくまでもこれは今回の事件を元にしたケースだから」ってことだけど、目的が身代金の場合に限り、誘拐事件の成功例(身代金を奪取されたまま、事件は未解決)ってないんだっけか。現代じゃ、尚更誘拐の成功は難しいだろうな……
 解説してる時矢さんを動画撮影してる背川さんが好きw イマドキ。

◆時矢「すなわち、超絶逆回転誘拐なんです」

 いくらイケメンがカッコよくキメてても、「超絶」をつけるのはさすがにダサいな……
 と思ってたら、根本係長がきっちりツッコんでくれた嬉しいw

根本 「なんで『超絶』をつけるかねぇ……」

 時矢さんの超絶仮説に「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」状態の背川さん。そういや最初に「超絶」を持ち出したのは背川さんだったなw 意外にこの2人、波長が合うのかもしれないw
 時矢さんに押しのけされてた福知さん好きw 意外にそういうことをする時矢さん。

◆長男は「永久」くん

 祖父は「輝一郎」さんで、その子どもであるお母さんは「紗輝子」さん。実の子どもの次男はそのまま「輝(あきら)」くんだもんな。
 名前の時点で除け者にされてた永久くん。これは実の親からの条件なので仕方ないんだけど、その時点で運命は決まってたようなもんだったのかなぁ。悲しい。

◆ミスター「こうかく」

 佐相ちゃんいわく、元祖・時矢刑事は「ミスターこうかく」だったそうです。
 「降格」じゃなくて「定(捜査)」のプロってことで「ミスター行確」。
 それを語るときの佐相ちゃんの顔……嬉しそうすぎて「これがガチオタが語るときの顔か……」って。ガチオタ特有の笑み。でも私たちが鏡を見ても、そこには瀧本美織さんは映ってないんだけどな……

佐相 「覚えてないと思いますが、元祖・時矢刑事は尾行や行動確認も得意で、『ミスター行確』と呼ばれてました」
時矢 「……なんか2軍に落とされそうな名前だな……」

 今の時矢さんにはあんまりシャレになってないなw 記憶喪失のことぶちまけたら、それこそ「ミスター降格」的な扱いになるだろうし。

 そんなわけで、家政婦の房江さんを尾行開始。

佐相 『金持ちの家の秘密は家政婦に聞く』……これ、鉄則です」
時矢 「どっかのテレビ局でよく見るパターンのやつだね」

 むしろ君たちの局で最近よく見たパターン。えっちゃん……
 時矢さんと佐相ちゃん、ボケとツッコミで固定なのかと思いきや、こういうところではボケツッコミが反転するらしい。佐相ちゃん、意外と2サスとか刑事ドラマとか好きなんだべか? なんで尾行してるときにあんな嬉しそうなのw

 でもド素人2人の尾行なので、当然バレバレ。時矢さんはともかく、佐相ちゃんも尾行に関してはポンコツで笑ったw
 房江さん側も只者じゃない感じだったしな。これは残当。残念ながら、っていうよりは、残念だけど当然。

佐相 「新装開店・時矢刑事は、尾行の才能も忘れちゃったみたいですね……」

 佐相ちゃんのボキャブラリーに惚れる。やっぱりラーメンじゃないか!
 そのこころは、佐相ちゃんの信者心もラーメンみたい、ってか? 熱々なら美味しいけど冷めると伸びてマズい、みたいな。なにそれ。自分のたとえの下手くそさに震えるw

◆房江「家政婦でも、時に悪口は必要ですから」

 只者じゃない感バリバリだった房江さん。誘拐に加担してるのでは、とか疑ってごめんなさい……
 ちゃっかりあんみつおごってもらってる時点で、まぁ只者ではないよな。アレ美味しそうだな。
 で、きちんと(?)家政婦の務め(=家庭内の秘密の暴露)をやってるところも只者ではない。房江さんの強キャラ感つよい……

2回目のCMまで

◆「別け隔てなく同じようにかわいがった」はず……なんだけど

紗輝子「輝が6歳の冬に、家族で別荘に遊びに行ったときに」

 訊ねられてるのは永久くんについてなのに、返答が「輝が6歳の冬」の時点で両親の闇も深そうだよなって。
 そもそも、あの開かずの間になった永久くんの部屋に(簡易的とはいえ)キッチン・シャワー・トイレまでつけられてる時点でなぁ。房江さんの話を聞く限りだと、輝くんが生まれた後にリフォームしてわざわざつけた(そして実質「閉じ込められた」)としか思えないんだけど。
 本棚に貼られた小学校3年の時間割と、本棚の中にある本。「絵ばなし図鑑」「日本の歴史 できごと事典」「勉強辞典 国語」。永久くんの時間がいつ止まったのかが目に見えてわかるようで辛い……

◆ファンと信者の違い

時矢 「この誘拐には……まだ『ゼロ』があるはずです」
背川 「なんか……超絶カッコいい」
佐相 「……思わせぶりに呟いてるだけだと思いますけど」

 遠巻きに眺めるファンと間近で見る信者の反応の差。信者手厳しいなw
 こうして見ると、時矢さんって富士山みたいだよな。そのこころは遠くから見れば綺麗で立派でも、間近で見ればゴミいっぱい、って定番のアレ。

3回目のCMまで

◆佐相「そもそもなんで2人だけで来るかなぁ……」

 警察官としても視聴者としても真っ当過ぎるツッコミなので、佐相ちゃんの台詞書いとけばもうツッコミいらず過ぎて笑うw
 そもそも『刑事ゼロ』自体がミステリやドラマのテンプレパターンへのパロディ・オマージュっぽいしなぁ。フォーマットはガワだけ刑事ドラマだけどその実、名探偵と助手の本格ミステリ(のパロディ)みたいなもんだしな。

◆動機が生まれた瞬間こそが「ゼロ」

 そういうわけで今回は偽装誘拐。これには大半の視聴者は気づいてたでしょ、むしろ気づかせるように描いてましたよの体。
 今回もまた、肝は「動機」。本格ミステリの肝はやはり動機。ってのもあるだろうし、現代でミステリやりたかったら動機メインになるのはあるあるだよなぁって思う。
 フーダニットはともかく、ハウダニットは難しそう。現代だからこそできることもあるだろうけど、現代だからこそ簡単に暴かれそう。テクノロジーの進化は本格ミステリの衰退とイコールですよ。

◆おじいちゃん、杖なくても歩けるんじゃん!

 しかも重たいケース2つも持って歩けるんじゃん!
 じゃあ、あの杖はなんなんだ……雰囲気作り……?

◆婿養子GJ

武臣 「あのぉ……今度しくじったらまた叱られると思って、会長には内緒でこっそりケースにGPS発信機を入れたんですけど、私、お役に立ちましたでしょうか?
時矢 「ちょっとちょっと……素晴らしい! 素晴らしいですよ! 婿養子上等ー!

 この状況では確かにGJな働きなんだけど、発信機仕込んだ理由が「我が子が心配だから」とかじゃなくて「また叱られるのがイヤだった」って、結構なアレだよね。なんか雰囲気で誤魔化されるけどさw
 「婿養子上等!」はどっちにせよ「それは違うだろ」って感じなんだけどw

ラストまで

◆真相は兄弟愛

 葬儀の記帳を躊躇った理由が「俺にはもう名前がない」。切ねえ……
 計画を立てた主犯はむしろ実子の輝くん。祖父がクソジジイで両親がアレでも、子どもはマトモに育つもんなんだなぁ。家政婦の房江さんも現状を嘆いてたし、案外、外にも世界を持てば人はマトモに育つのかもしれない。
 願い(時を巻き戻す)だけでなく、現実(通常の誘拐では永久くんは見捨てられてしまう)も理解した上での「逆回転誘拐」。両方あるのが切ねぇ……ってなる。
 それを子どもたちだけで実行しようとするところ、なんとなく今回はジュブナイルミステリ的な趣がある。大人たちを利用はすれど手は借りない。子どもたちだけで大人からの理不尽に抵抗する。
 最終的には2人の願いは叶ったといって差し支えないと思うので、今回は実質、犯人側の勝ちみたいなもんだよな。名探偵は遅れてやってきて事件を解決するけれど、事件の発生そのものは防ぐことができない。稀。

◆わかりやすい悪役キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

 一応ガワだけでも「刑事ドラマ」の体の『刑事ゼロ』なので(かなり意図的に隠されてるけど)実質犯人側の勝ちはマズかろうなのか、「このままだとカタルシスがないんで……」ってことなのか、とりあえず大浦りゅうういちは期待を裏切らないから大好きw

茂木 「自分の金には家族すら一切手を触れさせない……そんな強欲ジジイから金を奪う千載一遇のチャンスなんだ、逃す方がどうかしてる!」

 すごいストレートにわかりやすくありがとうございますー!
 この後のベラベラと自分の計画喋ってくれるし、もうちょっと高校生の計画を見習おうよw 高校生の計画の方が複雑ってどういうことなの。
 でも、物事は案外シンプルな方が通りがいいのかもしれない。あの猟銃だけであの場の全員+福知・内海組全員を殺すのはさすがに無理だろうけど……

◆とうとうあの人の真価が……!

 通常時もそうだから今更だけど、アフター時矢さんは自覚としても交番勤務の頃の記憶はあると思うんだが、交渉も反応もまるっきりド素人同然である。ええんかw でも、一応気を引きつけることには成功してたから……
 ここでついにホラ吹き野郎の福知さんがその真価を見せる、と思いきや、茂木さんから猟銃落とさせたのも内海さんと2人がかりだし、1対1だと簡単にいなされちゃうし。真価発揮ならず。残念。汚名返上はまた今度でw
 なんだろ、あの雰囲気だと茂木さんは格闘技かなんかやってた設定なんじゃろか。それかケンカがマジ強設定なのか。ひっそり内海おにいさんが顔面に頭突きくらって退場してるし。若手男性刑事なのにアクションで見せ場ないの辛いw
 で、実際に今回真価を発揮したのは我らが佐相ちゃんだった。
 まさかの回し蹴り。しかも後ろ回し蹴り。猟銃抱えてるとはいえ、足技だけでそれなりに手練っぽい茂木さんを一蹴。
 つよい……リアル蘭ねーちゃんじゃん。最近の若手さんは男性も女性もアクションこなせる人多くてすごいなー。回し蹴り決めた後の凛々しい顔もカッコいい。
 むしろ、今のアフター時矢さんより、佐相ちゃんの方が女性警官に人気出るのでは……みたいな。百合園のおねえさま的人気というか。憧れの的というか。アフター時矢さん、アクション場面では猟銃抱えることしかできてなかったしなw

 佐相ちゃんっていうか瀧本さんの回し蹴りは、放送当日の朝、一応事前にニュースになっていた。

現場で急遽決定!瀧本美織、鮮やかな「回し蹴り」を披露

 Youtubeのテレ朝公式チャンネルにも回し蹴り部分のスペシャル動画があります。

 処理雑ゥ!
 画面の処理も(仕方ないけど)雑なので若干見えてるし、音声処理をしていないので、これを事前に見てたらクライマックスに誰が蹴られてるのが丸わかりだったというアレ。事前に見なくてよかったw
 正規版を見たい方は録画かTVerで。
 佐相ちゃん、っていうか瀧本さんの、蹴り技出してるときのなんていうのか、掛け声っつーか気合入れる声がめっちゃ好き。ドスきいててカッコいい……!

◆福知「確保したのは俺だぁー!」

 内海おにいさんの付き合いが良くて草。「はい!」って言ってあげてる。優しいw 仲いいコンビ・バディは微笑ましいな。

福知 「俺とお前のホットライン、忘れてんのかと思ったよこの野郎!」

 なんとなくですけど、この「ホットライン」ビフォー時矢刑事にも意味は伝わってなかったんじゃないかと思うw
 でもなんだかんだで場の雰囲気を呼んで上手く処理しちゃうスマートさがありそうなのがビフォー時矢刑事。で、その後、福知さんが「俺の手柄!」とか言ってても、相手に話を合わせて適当に流してそうなのがビフォー時矢刑事。そして福知さんはますます調子に乗る。
 以上は全て私の勝手なイメージですw

◆そそそそ、それはずいぶん思い切ったね輝くん!!!!!!

 3億全部があのカバンに入ってたんだろか。それ投げ捨てちゃったのか。頭ではわかっていても、それはなかなか実行できない。
 やっぱり金持ちってすげーわ、が庶民の感想。
 それだけ強い想いがあったんだね、が子どもに寄り添えるジュブナイル的感想。
 私は……言うまでもなく前者。3億はなかなか……

◆締めは並んでの語り合い

時矢 「輝くんが立てた『逆回転誘拐』の結末……まあ……正直言って、おとぎ話だよね。現実はそんなに優しくない

 現実で本格ミステリめいたことをやろうとしても、成功するわけなんかない。
 それがわかってても強行した理由を、「だって弟が自分のために立ててくれた計画だから」と人情面に落とし込んでくるのズルいw
 最終的には輝くんの願い(永久くんの苦しみに光を当てる)は叶ったようなものだと思うし、クソジジイには一泡吹かせることができたし、さっきも書いたけど今回って、実質犯人側の勝ちともいえる話よねって。ミステリとしてはおかしくない、ままある結末。刑事ドラマとしてはアウトかもしれんけどw

 心を閉ざし、輝くんのためもあるだろう永久くんの黙秘を溶かしたのは、アフター時矢さんの真っ直ぐな対応だった。
 これはアフター時矢さんにしかできないケア。体当たりもいいとこだけど、これが永久くんの心を溶かしたんだから、刑事としての最適解ではなくても、今回の事件には最適解だったんだよね。
 思えば輝くんに対しても腰を下ろしてきちんと目線を合わせて話してたし、永久くんに対しても、机を挟んだ対面から永久くん側に向かい、そして記憶喪失の暴露は、側に座り込んで寄り添ってるんだなぁ。

時矢 「確かに、時間は取り戻せないかもしれない。ただ……その空白を埋めるための努力は……できる」

 偶然かそうでないかはわからないけど、佐相ちゃんがビフォー時矢刑事に惚れたのも取調室での彼の言葉がきっかけなわけで、これはある意味、アフター時矢さんが再び「刑事」を取り戻し「ゼロ」ではなくなった最初のきっかけではないだろうか。刑事としての自分がまだ生きている自覚を持って以降、初の説得だし。
 なんだかんだでアフター時矢も推してる時矢信者過激派としてはアフター時矢さんだからこそできた今回の説得も見たかっただろうに、それでも時矢さんを守るために皆さんを取調室の前から遠ざけることを優先させる信者の鑑。自らの欲より、推しを優先するのが信者の務めと体現するガチオタの鑑ですよ佐相ちゃんは。

内海 「時矢先輩、そんな若くないしー!」

 取り調べを見てるところを邪魔されて不満たらたらな皆さん、の中でも、内海おにいさんだけ時矢さんに毒吐いてて笑った。確かに51歳を若いとは言わんけどもw でも時矢さん、ビフォーでもアフターでも51歳には見えないよなぁ……

◆次番組への繋ぎ

 ここ、少なくとも佐相ちゃんと2人なのは硬いと思ってたのにー! あわよくばみんなでわちゃわちゃやってくれるかもって期待してたのにー!
 実際はあざといアフター時矢さんの独壇場。アラフィフがなんだあの階段の降り方! あざとい!
 やっぱイケメンって得だわw という結論になる。何やっても決まる。ズルいw

ざっくり雑感。

 エモーーーーい!

 まさかジュブナイルミステリみたいな話が来るとは思わなんだ。「自分の存在理由」に悩んだ末の犯行。青少年……!
 それに対抗、いや説得できたのは、記憶を失う喪失の経験を経て心が少年のようになってしまったアフター時矢さんだったってのも綺麗な落とし所だった。
 ビフォー時矢刑事がどんな人となりだったのか、ほぼ(理想化された)伝聞しか無いので想像しかできないけれど、ビフォーアフターの違いは「刑事」という立場を捨てられるか否か、なのかも。

 最後、少年同士が夜を徹して語り合うように、椅子を永久くんの側に持ってきて隣で語り合うってところで締めるの、めっちゃくちゃオシャレだったよなぁ。
 アフター時矢さんの人間性の提示であり、永久くんが「奪われた時間」の中で誰とも過ごせなかった空白を埋めるための第一歩でもあり、と。
 もうあの最後のカットだけでも今回は大好きです。メインだった動機面とかももちろん好きなんだけど、あのカットは本当に大好き。スタッフクレジットは早めに処理しといて、でも主題歌もばっちり決まったタイミングで流れてたし、今回の締めの演出はバリッバリ大好きな系統です。好きだわー。
 「締めをこうしなければならない」の定形がない新シリーズは色々やれていいよな、という感想になる。
 今のところ、『刑事ゼロ』で一番好きなのは「(制約の中でも)好き勝手にやってそう」なところかもしれないw 遊び心は大事だよね。

次回予告とか。

 透明人間の殺人!?

 敢えて何とは言いませんが他シリーズのおかげ、いや、せいですっかり「予告芸」呼ばわりされる3秒予告タイムですが、『刑事ゼロ』初の3秒予告は文字だけでマトモ。
 ここからどうなっていくかはわからんけどな。でも『刑事ゼロ』は最初からコメディタッチな描写に結構振ってるので、3秒予告でもコメディ振りするとあざといかもわからんね。いや知らんけど。

 そんなわけで、次回は「透明人間の謎」。
 「京都府警が経験したことのないサイバー犯罪」『京都府警を襲った未曾有のサイバーテロ事件』ってなんだ?
 ビフォー時矢刑事を知る人、再び! 今度は過去の事件で組んだことのある相手……?
 最後にアフター時矢さんがその相手・但馬さんに掴みかかってたりと色々気になるところですが。
 
 兎にも角にも「キョートマン」ですよあなた。予告に出てたのは「キョートマンヘヴン」。ヘヴン……
 いやもう、「キョートマン」っつーたら『スペシャリスト』の主人公・宅間さんが10年ぶち込まれる前に生み出したキャラですよ。殺人事件の小道具にされたこともあったな。
 「ヘヴン」は『スペシャリスト』には出てこなかった新顔ですけど、攻撃力・防御力が「10000」【全知全能の神】らしいので、キョートマンたちの上に立つ存在なのかな。厨カードじゃん、禁止カードに入れろよ(遊戯王脳)。
 でもキョートマンは凝ったキャラデザだと思うし、グッズ化してほしいぐらいだ。実は「キョートマンヘヴン」のカード、ちょっとほしい……
 なんでその『スペシャリスト』のキャラが出てくるのさ、ってのは、「スタッフが一緒だからかな……」としかw あと、『スペシャリスト』『科捜研』とコラボしてるので、これで『刑事ゼロ』『科捜研』『スペシャリスト』の世界観ができたことになる。時矢さんとマリコさんと宅間さんが同一に存在しうる世界線。なにそれ怖いw 絶対修羅るじゃん、その京都……

 色々気になるけど、とにかく次回以降も期待!しておりますよ!

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