【刑事ゼロ】第2話 感想

刑事ゼロ
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第2話 2つの別荘で…密室殺人!! 記憶ない刑事が7年前の冤罪に挑む

ゲスト:いしのようこ、中村靖日

脚本:戸田山雅司
監督:及川拓郎

 ほとんど『刑事ゼロ』関係ない気がするんですけど、『刑事ゼロ』メインライターの戸田山さんが、『月刊ドラマ』のミニコーナー「ライター掲示板」にコメントを寄せていました。
 コーナーの趣旨からその脚本家さんの近況報告を主にしたミニコメント掲載ってノリなんですけど、戸田山さんの「俺はミステリ好きで得意だから『ミステリ脚本家』って名乗るよ!」(要約)に草。
 「今年、脚本家生活30年目」って仰ってて、いやもうなんかそんな大御所に今まで散々「連続殺人とか目を輝かせて書いてるだろ」とか失礼なこと言ってごめんなさい!
 でも「ミステリ好き」は御本人も自負を持って認めるところらしく、これからも『刑事ゼロ』では「ミステリにどっぷり浸かり(略)なんでもアリで書いていきます」だそうですんで、めっちゃ期待してます!

 ……本音を言うならば、『科捜研』視聴者としては『科捜研』関連の宣伝しつつ、今期の『記憶捜査』(初回面白かった)の宣伝もしていった櫻井さんの勝ちですw
 近況報告の勝ち負けってなんだよ、って話ですけど、まぁ映像判定導入してたら間違いなく櫻井さんの勝ちです。ないですけどね、映像判定。
 櫻井さんのコメントを「ライター掲示板」で見るのはたぶんこれで2度目だが、2回とも多忙への悲鳴混じりな印象を受ける。今回とか、『記憶捜査』に加えてまだ先の『科捜研』の宣伝もしてくれたが、正直に言うなら宣伝しかしてないとも思うw
 なんだろ、こっちのバイアスの問題かな。「忙しそう」っていう先入観。いや実際にお忙しいんだと思うんですけどね。

 今回のアンケートです。投票してくださった方、ありがとうございました!

 「時矢刑事の記憶喪失の謎」トップながらも、結構票が割れましたね。
 それだけ多角的な魅力があるってことですね!
 って、それだけだとあまりにまとまってしまうのでダラダラ書くと、自分の予想より「本格ミステリー調の事件」に多く票が入り、「旧・時矢刑事の描写」は少なかったな感。
 もっと言うと「キャラ同士のコミカルな掛け合い」の票も多いと思ったし、「記憶喪失の謎」も案外票少ないなと思った。正直、これがダントツで他は票が少なめかなとか思ってた。
 やはり多角的な魅力があるってことですね! いいことだ。実際、いい意味で木ミスっぽくなくて好き。
 もちろんこのアンケートには何の信頼性もないことを念の為。

 はい、今回ぃ!

OPまで

◆初回と今回は表裏一体

 ソースは公式ツイッターの内海おにいさん便り。

 セットというか、初回じゃ描ききれなかったレギュラーメンバーの個性を第2話で描写してこれからに繋げる「溜め」「繋ぎ」回。
 なのもあるのか、事件はコメディ振り。
 こういう風にコメディぶってるシリーズほど、ストーリー(縦軸)が重くなるんでしょ、私は知ってるんだ!

◆だから冒頭は前回ラストの続き。

 時矢さんを締め上げる元奥さんの奥畑記子弁護士。
 離婚時に何があったのか、そもそもどんな結婚生活だったのかわからないのでなんとも言えないですが、別れた夫が、自分がプレゼントしたネクタイ締めて自分を口説いてくるとか最高に嫌味だよなw しかもマンションのローンの支払いが滞ってる状態で。火に油注ぎまくってるよぉー!
 「7年越しのプレゼント」。メインの目的、及び今回のストーリーはこちらになります。
 これを渡しにわざわざ時矢さんの元へ来てるところからしてもうデレてる。
 なんやねん。イケメンビフォー時矢の前に落ちない女はいねぇってか。くっそ! イケメンくっそ!!!!!

◆時矢刑事が生田目叔父さんの家に住んでる理由

生田目「あのな。お前が我が家に転がり込んだのだって、4年前、記子さんと離婚して、それで慰謝料の代わりに2人で住んでたマンション取り上げられたんだよ」
時矢 「(渡された通帳を見て)……はぁ……っ! ローンだけで月々12万!?
佐相 「うーわーぁ……」

 時矢さんが佐相ちゃんからさっと通帳隠してるの草。覗き込んでる佐相ちゃんも、気持ちはわかるけど覗き込むのはダメw
 捜査面では「京都府警に時矢刑事あり」とまで言われて半ば崇められて皆が憧れを抱くビフォー時矢刑事も、私生活ではそこまでちゃんとした人じゃなさそう、ってのがまたw
 時矢さんの今の部屋見てても、あれは元から片付けしなさそうな人の部屋だったもんな……私の部屋と似てる。和室じゃないですけど。雰囲気がね。

 ……っつーか、なんで叔父さんが時矢さんの通帳持ってるん……? なんで管理してんの……? 「お前は借金持ちみたいなもんなんだし、金の管理なんてロクにできないだろう。俺がやる」みたいな話なんだろうか。
 時矢刑事過激派信者の佐相ちゃん的には、このローン持ちはどうなんじゃろな。
 「プライベートはプライベートですから!」と完全に割り切る信者の鑑なのか、「でも冷静に考えると借金持ちの時矢刑事は嫌……」なのか。元嫁に住まいを取り上げられる、って相当よな。
 でもこれは叔父さん談でしかないので、実際がどうかはわからんけどね。もしかしたら時矢さん自らがマンションをあげたかもわからん。現実だとありえない選択肢だと思いますけど、なんかビフォー時矢刑事だとイケメンすぎてスマートにそういうことしそうにも思える。なんだろうな、これ。

◆佐相「そっか。奥畑弁護士のことを思い出せば、自動的に事件や自分が刑事である記憶も蘇ってしまう」

 だから離婚したことはおろか、結婚生活も結婚した経緯も、出会いすらも忘れ去られている奥畑さん。
 ……って書くと、急に悲劇的に見えてくる。現時点では奥畑さんが何も知らないからコメディですけど、知った途端にこれ悲劇になるじゃん……なんやねん……本作の真のヒロインは奥畑さんだった……!?

生田目「心がそれを強く拒めば、思い出は上手く引き出せない。そういうわけですな。お茶でも飲みますか? ねぇ」
佐相 「いただきます」
生田目「なんか甘い物なかったかな」
佐相 「いただきます」

 初対面で佐相ちゃんと生田目さんが仲良くなっててほっこりする。おじいちゃんと孫……

1回目のCMまで

◆冤罪の可能性がある7年前の事件

 が、今回のメインイベントかつ唯一の事件。
 なんか複雑そうに見えるけど、実際今回の事件は言うなれば『おみやさん』みたいなもんですからね。公の扱いは時効成立済とか迷宮入りとかじゃないけど、実質的には迷宮入りだった事件の時間を現在でようやく動かした話。

 当然ながら7年前の事件をまるで覚えてない時矢さん、きちんと覚えてる福知・内海組&根本係長。記憶は大事だな……という認識が改めて。
 福知さんに突き飛ばされる佐相ちゃん。大人げない福知さんと、福知さんにはツンデレならぬツンドラの佐相ちゃん。この両者間のさりげない対立関係、ちょっと好きw

内海 「これ、時矢先輩がスパッと解決したんすよね!」
福知 「ああ? 手錠をかけたのは俺だ。ちなみに、被疑者の芹野って野郎を落としたのも俺だ」

 また寺島進がヤクザみたいな京都府警刑事やってる……(2度目)
 禁煙中だからペロキャン。口さみしい。なんで京都府警のヤクザ刑事はみんなアメちゃん舐めてるんだろ……(風評被害)

◆福知「(冤罪なんて)そんな脅しにな、オタオタするようなヤツが京都府警捜査一課に……」

根本 「うちで扱ったヤマが冤罪って……まずいでしょ!!!!」

 (迫真)
 期待を裏切らぬいっけい。初回はちょっとほんわかした雰囲気だったのになぁw

◆893番……じゃなくて、342番

 ヤクザ顔にはビビリまくってても、中村靖日の顔にはビビらないどころか、直前のビビリの反動か顔を輝かせ始める時矢さん最低w っていうか馬鹿野郎w
 アクリル板にいたずら書きする時矢さんが子ども。逆コナンくんっていうか、『かまいたちの夜2』サイキック篇の透くんっていうか……

佐相 「調書の顔写真ぐらい確認しておいてください!」

 じゃあもっと早く状況にツッコんでよ! ツッコミの役割放棄は重罪だぞ!
 と思ったんだけど、今回の佐相ちゃんはツッコミめっちゃ頑張ってた。むしろ身体張ってツッコんでた。なんでツッコミ兼ヒロイン兼助手役が身体張ってんだろw

◆佐相ちゃんにお守りされたい

 そんなことを思う第2話でした。一家にひとり、いやあなたの専属パートナーに佐相ちゃん。いいじゃないですか。特に私は物忘れが激しいので、色々記録・記憶していてもらえるなら助か

 らねーわ。私の黒歴史が掘り起こされるんだったらいいです。マトモな社会生活を送りたいので、私は佐相ちゃんを諦めます……

佐相 「捜査一課の佐相といいます。あの、7年前の事件を勉強のために調べていて……もちろん、時矢刑事は全て完璧に覚えているんですけど、私はあえて、芹野さんの口から事件のことを聞きたくて」

 自らを下げることになっても、尊敬の対象のことは下げない。
 佐相ちゃんが時矢刑事の信者過ぎて震えるw
 説明役兼助手兼ツッコミ兼ヒロイン、めっちゃ大変そうだよな……実際、今回の台詞量とか半端なかったと思うし。
 そんな苦労も、時矢さん本人がぶち壊していくスタイルなんですが。

芹野 「だって、社長の別荘は当時、密室でしたから……」
時矢 「嘘ぉ!」
佐相 「驚かないでください!」

 驚くなって佐相ちゃんは言うけど、私が驚いたのはツッコんだ佐相ちゃんがそのまま事件の説明を続けたことだよ。勢いで押し切ったすげぇw
 その後の時矢さんの事情を知らないままのトンチンカン発言も「はい!はい!はい! 事件を直接担当された時矢刑事には釈迦に説法かもしれませんが」って、あくまで時矢刑事は下げない。信者兼説明役兼ツッコミは辛いw

◆時矢「真実も何も、俺の記憶の中にはなーんにもないんだよな……」

時矢 「だって……! 自分が冤罪を生んだかもしれないんだよ? しかも記憶にないビフォー時矢がやったことなのに、なんであんな純粋な目で見られなきゃなんないんだよ」

 当たり前のように「ビフォー時矢」の名称を自分で使ってて草。アンタのことやで、でも記憶にない。
 でもアフター時矢さんからしても、ビフォー時矢刑事はほぼ別の存在のような扱いになるんだな。これもある種の自己否定に見えるから嫌w

 真実は全て記憶の中にある。
 だから記憶を失った時矢さんひとり(と、助手の佐相ちゃん)では今回の真相には辿り着けず、記憶ありのビフォー時矢刑事からのバトン込みで解決。
 今回はビフォー時矢刑事は実質的な協力者として存在していたけど、時矢さんが記憶を失った理由を「自分の刑事人生の否定」と仮定するなら、それを抱いてしまったビフォー時矢刑事のことを、アフター時矢さんはいつか乗り越えていかねばならん日が来るのじゃろうか……

◆時矢「だよね、そうだよね……あのさ、事件を洗い直すにはやっぱり、13係みんなの協力が欠かせないよね?」

 時矢信者の佐相ちゃんも眩しがる純粋の圧がすごいw 後ろの窓から差し込む光がアフター時矢さんの純粋さを表しているようで。

時矢 「この際だから、俺の記憶喪失のこと、みんなにも打ち明けようかなーと思って……」
佐相 (机バァン)「ダメです」

 こっちはこっちで圧がすごい。信者の過保護ぶりすごいよぉ。

時矢 「だって……なんかみんなのこと騙してるみたいで気が引けるしさ、それに例えばね、記憶喪失休暇とかもらえたり、ワークシェアリングなんかもできたりなんかするんじゃないかなと思って……」

 発想が素敵。どういう人生を歩めば「記憶喪失休暇」なんてパワーワードを思いつくんだろうな。素敵すぎて時代が追いつけないw

佐相 「警察は、働き方改革に寛容な世界ではありません」

 とりわけ、創作世界の京都府警はどこもブラックだしね……しょうがない。

◆佐相ちゃんによる「時矢さんを取り巻く現実」

 時矢さんを促す佐相ちゃんの指クイクイと顔クイッがイケメンすぎて笑った。アレやられて落ちない女はいないな。

福知 「捜査の責任者は時矢だ。調書にもヤツの判子がある。冤罪になったら責任はすべてヤツが取る羽目になるぞ」
内海 「えっ? 『手錠をかけたのは自分だ!』って自慢してたくせに……」
福知 「復帰してからの時矢は調子がいまいちだし、過去の事件とはいえミスが明らかになったら、次の主任は……俺だ」
内海 「……小さく腹黒いっすね」

 内海おにいさんのdisりが的確で草。器も野望もやってることも小さく腹黒い、これが真の邪悪。
 しかし、「復帰してからの時矢は調子がいまいち」って言ってますけど、前回(初回)の事件だって、死者3人+1人の規模の事件を2日でスピード解決してるんですけど……
 えっ、じゃあビフォー時矢刑事だったらあんなの楽勝だったとか言うわけ? 全盛期のイチローコピペみたいな話なの? 2時間SPだけど1時間で解決しちゃって残りは雑談してたみたいなノリなの?

◆佐相ちゃんのリサーチ力すごい

 初回の事件を解決したのが実質2日ってことは、佐相ちゃんが13係配属になってまだ1週間も経ってないはずですよね。なのにこのリサーチ力……!

佐相 「福知刑事は時矢刑事を一方的にライバル視しています。そんな相手に記憶喪失、バラすつもりですか?」
時矢 「……でも、せめて根本係長には……」
佐相 「私の見る限り、根本係長は『超』のつく“ヒラメ”です」
時矢 「ヒラメ?」
佐相 「『常に上しか見ていない』という意味です」

 佐相ちゃんの13係メンバーへのdisがすごいw
 いや的確な人物評だとは思うんだけど、新人にしては遠慮がなさすぎてすごいw

佐相 「……今、『彼女なら打ち明けても大丈夫』って思いましたね?」
時矢 「すごい洞察力だね……刑事みたい」

 背景に飾ってあるビフォー時矢刑事のデコ済写真の圧がすごい鑑識の背川さんは、どんなSNSの拡散力をも上回るスピーカー役。すごいな……
 そしてそれもリサーチ済みの佐相ちゃんすごい……
 と同時に、「時矢さんにはここまで手厳しく言わないから、やっぱりこの子は時矢信者なんだな……」と思う次第。しかもビフォーアフターどちらも推す。ガチヲタ信者の鑑だな……
 もうひとつ。この環境で名刑事になれるビフォー時矢刑事しゅごい……
 誰ひとり本当の味方じゃないw マトモそうなのは内海おにいさんぐらいか。ふぇぇ、信者が増えていくよぉ……

◆アフター時矢さんの可能性も信じる佐相ちゃんがガチヲタ。

 今回はレギュラーメンバーのキャラと基本設定のおさらい・掘り下げ回だったと思うけど、何より佐相ちゃんのことを好きになる回だったよなぁって思う。ガチヲタぶりと説明役とツッコミ役を兼ねてるとめっちゃ大変そう……とも思うw

佐相 「記憶も密室の中ってことですか……」

 だれうま。

2回目のCMまで

◆佐相「なんて不躾なこと言うんです!!!!!」

 CM明け約30秒でこのテンションである。
 バァン!って。佐相ちゃん、憧れの対象だった人をバァン!って。
 リアタイしてたらこのツッコミの勢いに思わず噴き出してしまった、ズルいw
 この後も、テンションの高低はあってもツッコミを欠かさなくなる佐相ちゃん。無言で裏手まで入れてた。パァン!って。パァン!って。
 佐相ちゃんの過剰労働が心配だ。佐相ちゃんが2人必要。私が眼福。

◆『ひょうたん沼のおまわりさん』

 幼き日の時矢さんが大好きだった絵本のようだ。ちょっと読んでみたい。

時矢 「……こういうことは覚えてるんだな……」

 だって時矢さんの記憶は、刑事だった20年間“しか”ぶっ飛んでないからなぁ。
 そうすると、余計に「刑事だった記憶」に巻き込まれて出会いから別れまで記憶全てを無くされた奥畑さんが可哀想……みたいな感想になるんですけど。スマホや「看護師」呼びは覚えてるのになぁ。人の脳って残酷だよ。

◆ビフォー時矢刑事キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

時矢 「あなたの証言次第では、無罪判決が下りる可能性だってありうる。そうなれば、殺人犯が野に放たれてしまう。……ですが、それ以上に私が恐れているのは、あなたが罪を犯してしまうことだ。公判での偽証は、明らかな罪だ。人は、一度でも罪を犯せば犯した罪以上に苦しむことになる。ひとつの罪を見逃すことが、新たな罪を生むんです。私は、あなたが芹野を見逃すことで、一生自分を責め続けるようなことになってほしくないんです

 スーツも髪型もビシッと決めてて見た目からして文句つけようがないイケメンだし、言動も文句なしでイケメンだしで、早くもビフォー時矢刑事の存在はイケメン大喜利みたいになりつつある。どうやってそのイケメンぶりを見せていくかの大喜利。

◆佐相「過去の自分に負けてどうするんです!」

 がーんばるきみーへーエールをー
 ※ただし佐相ちゃんのエールはスパルタ
 嫌なことから耳をふさぐ時矢さんを許さないからな……スパルタ指導すぎる……
 でも、結果的にアフター時矢さんを認知して肯定してくれるのは、現状では佐相ちゃんしかいないんだよな。他の皆さんは大体事情を知らないし、生田目叔父さんは否定はしないが肯定してくれてるわけでもないし。
 そう見ると、アフター時矢さんがビフォー時矢さんにコンプレックス感じたり落ち込んだりするのもわかる。そもそも今の自分を認められてないからな、たったひとりを除いて。
 そんな時矢さんを独占できる、独占してる佐相ちゃんは大変だけど、信者冥利に尽きそうだな……とも思うw やはり時矢信者過激派の佐相ちゃん。

3回目のCMまで

◆背川さんは時矢“ファン”

 写真のデコり方がクソコラじみてて草。
 「仕事ガンバレ!」
 「時矢様」
 「お前の鑑識姿カワイイぜ」

 相合い傘まである……
 クソデコ写真に息を呑むアフター時矢さんに草。まじまじ見つめ過ぎやw
 そんな背川さんだが、こと事件捜査になればきちんと役割果たしてくれる辺りはプロ。だから浮かれてても背川さんのこと好きだよ。

◆生田目叔父さんの家がミニ捜査会議に使われてる……

 しれーっと生田目叔父さんも混じってるけどええんか。捜査資料ばっちり見とるで。

時矢 「本当だ、俺の字だ。……覚えてないけど

 記憶喪失になると、筆跡って変わるんだろうか。時矢さんの場合は「刑事生活20年」だけがぶっ飛んでるから変わらないと思うけど。
 もちろんここは「こんな捜査メモを書いたことを覚えてない」って意味なのはわかってますよ。
 佐相ちゃんも当たり前のように「ビフォー時矢刑事」呼ばわりで草。っていうか、元々の「新」「旧」も佐相ちゃん発祥だったっけか。

◆時矢「司法の場で、軽々しく『密室』などという言葉を使うのは、控えるべきではありませんか?」

 法廷でも落ち着き払って不敵に笑うイケメンかよくっそ!!!!!

時矢 「私が言いたいのは、『密室』などという不確かな言葉に惑わされず、予断を排除すれば、真実は至ってシンプルだということです」

 ビフォー時矢刑事のイケメン大喜利2度目。
 基本設定のこれに改めて言うのもなんなんですけど、本当にビフォーアフター比べると落差が酷いw
 匠にもどうしようもなさそうなビフォーアフターぶり。あのイケメンだった時矢刑事が20年ぶっ飛ばされると今になる。現実って残酷だな……(フィクションです)

生田目「ああー……記憶を失う前のお前は、なんかカッコいいな」
佐相 「私もそう思います……!」
時矢 「……俺も」

 ここの佐相ちゃん、完璧にエクスタシー入ってるでしょ。ガチヲタぁ!

◆時矢「わかるわけないよ、そんなの。前の俺にも解けなかったんだから」

 この台詞聞いた佐相ちゃんが不満げでめっちゃかわいい……! って。
 佐相ちゃんの心情からすると、尊敬の対象だった推しに幻滅している瞬間なので下手に茶化したり愛でたりは酷なんだけど、むーって唇尖らせてるのかわいいな……! って。対照的に目が悲しそうなのがなんだか犬っぽくてかわいい……

4回目のCMまで

◆失踪宣告

 今回は6分拡大なのでCM回数も普段より1回多め。
 私的にはありがたいです。セーブポイント(区切り)は多い方がありがたい。でもやっぱり一度にがーって書いてるんですけど、今も。じゃあちょっと休もう。

 はい休んできた。頑張る。
 失踪届出してから7年経ったら死亡扱いになるアレ。ミステリ的にはお馴染みのアレ。
 この時点で今回の動機の大筋は見えるんだけど、細かいところを詰める材料もきちんと提示済みのアレ。

◆ビフォー時矢刑事からアフター時矢さんへのバトン

 正直に言うと、今回の事件の筋をビフォー時矢刑事が見破れなかったとは思えないんだよなw
 密室トリックなんて7年前の時点で重要視されてなかったし、棚やレンガの違和感とかなんでビフォー時矢刑事が気づかんのやって思うし、要は芹野と明日香さんの繋がりに気づけたかどうかぐらいの差。
 もっと言うなら、奥畑弁護士がわざわざ再審請求して掘り起こしてこなかったら、そのまま埋没してたかもしれない件。逆に言えば奥畑弁護士が再審請求して時矢さんの元にこの件について知らせたからこそ解決した、ように見える。
 「結果的に奥畑弁護士GJ!」ではあって、その受取先はビフォーアフターで解決スピードに差があったとしても、結果は変わらなかったと思うんだよなぁ。
 だから、アフター時矢さんの「今の俺だからこそ解ける謎が、絶対にあるはずなんだよ」は、「まぁ、芹野の仮釈放後の今だからと見れば……」みたいな感じ。
 「今の俺だからこそ」は、むしろ初回の方がわかりやすかったんじゃないかなと思う。ビフォー時矢刑事ならきちんと手続き踏もうとするだろうから、遺言書の辺りでは確実に詰んでるでしょw いや、あれは法令違反という名の反則だけど。
 今回で上記の台詞を言っても、あまり説得力が無かったのは唯一にして大きな残念ポイント。これが後々にも繋がるならいいんだけど。
 いやもしかしたら、これ段階踏んでるのか。初回は「導入」、今回は「自覚」の段階かな。記憶なくしても俺は刑事だよ、という自覚。誰しもが認めるビフォー時矢刑事には敵わなくても、アフター時矢さんの今だって刑事だぞ、と本人が自覚し始める回。前回ラストで「俺の中に刑事は生きてたんだ……」っつってた、そういえば。

◆佐相「お言葉ですが、一般的に違和感は『覚える』です」

 日本語警察・佐相ちゃん。
 かちっとした文書じゃない、口語ぐらいだったら勘弁してほしいw

◆めっちゃ重い棚を2人で動かす

 動かし終わった後、字幕にもならない小さな声で、佐相ちゃんが「やっと動いた……」って言ってて、いや本当にお疲れ様でした。
 棚の裏には隠しスペース。こういう壁ごんごん叩くの、創作物あるあるのおなじみの描写だけど、何が最初なんだろうな……

◆劇伴が素敵なのは否定しないんだけど

 CM前の階段降りながらの会話をかき消さんばかりの劇伴はちょっと……音量が若干大きくないすか……あとメモリ2つくらい小さくして……
 基本的に円盤類は出ないこの枠だけどこの面子なら、DVDはまだわからんがサントラなら硬いと思うんで、発売決定の報をお待ちしておりますよぉ!?(圧)

ラストまで

◆保険金殺人を目論んでからの、ドミノのような犯罪連鎖

 睡眠薬飲ませておいて、自殺に見せかけるも何もねーよなw
 「これじゃ自殺には偽装できないんじゃないかな?」とか、もうそこらへんからコメディに。劇伴含め、演出の力ってすげー。人は死んでるけど喜劇。悲劇と喜劇は裏表って言うもんな。知らんけど。
 金目当てに短絡的に犯罪に走ればこうなるんやで、って話。
 『刑事ゼロ』は本格ミステリ(新本格?)オマージュ・パロディ作だと思ってるんで、「金目当ての動機とか美しくないわー。だから扱いはこんなんでいいわー」かもしれない。本格系ミステリは動機どろどろしててナンボみたいな偏見は確かにあるw だから初回なんかどろどろだったしな。

◆少年のようにひょいっと棚に座り込む時矢さん

 その仕草とか、「でしょ?」とかもうコナンくん……いやいや、少年のようで。妙に純粋な目で犯罪者を見るんじゃないw

◆今回で重要だったのは「How」ではなく「Why」

 ビフォー時矢刑事も似たようなこと書き残してたけど、今回のトリックは「密室の作り方」ではなく「密室の存在意義」。「どうやって」ではなく、「どうして」の方。
 なので話はフーダニット(犯人当て)でもハウダニット(仕掛けの解明)でもなく、ホワイダニット(動機当て)。
 ……でいいんだろうか、分類的には。表現に自信がないw
 ってところを踏まえながら見ると「犯罪のためにめっちゃ手のかかることを……」なんだけど、アホなことを一生懸命やってる空回りの愚者を笑うのは娯楽だよね、って。
 自分が笑いものにされないためにも、犯罪・ダメ・ゼッタイ。

◆男女間の情も利用してるのに徹底的に自己保身するとか、本格ミステリ的に美しくないわー

 時矢さんの遺体が隠されてるとわかってる場所の壊し方が乱雑w 蹴飛ばすな蹴飛ばすなw でも手を合わせてあげてたのはさす時(さすが時矢さん)。

時矢 「えっと、じゃあ、あの……府警本部でお話を伺えますか?」

 デデーン! 芹野、明日香、アウトー
 そんな感じにコメディ落ち。とうとう佐相ちゃんが犯罪者間を取りなす役までやる羽目に。佐相ちゃんの負担がすごいw

内海 「まあまあまあまあ……落ち着いてくださいよ。いやいやいや、俺っすか? いや……」
   「……犯人ですからね? えっ? なんで泣いちゃう……」

 福知・内海組も、「若者の方がしっかり者でツッコミ役」って意味では主人公組と同じなのか。落ち着きがない先輩たちw

◆佐相「優秀な刑事が2人がかりでしたから」

佐相 「7年前の時矢刑事と、今の時矢刑事です」

 ガチヲタの鑑かよ……
 さっきも書いたけど、ビフォーアフターの時矢さん両方を認知した上でアフターの存在を肯定的に見てくれてるのは、現状だと佐相ちゃんだけなので、これはガチヲタ的にはめっちゃくちゃアドバンテージですよね。
 「誰にも公言できない秘密の共有」は強いって話。佐相ちゃんはそういう性格じゃないだろうけど、他の時矢信者たちにマウンティングとれる話だよなぁ。私だけが知ってる時矢刑事のひみつ。

◆時矢刑事と奥畑弁護士の始まり

 ビフォー時矢刑事のイケメン大喜利(今回ラスト)。

時矢「(有罪判決に)満足なんて出来ませんよ。芹野が心から悔いているとはとても思えない。犯罪者を逮捕し、自らの犯した罪を全て心から償わせる。それができなければ、刑事の仕事としては中途半端だ。満足からは程遠い」

 ※お好きな恋愛ドラマの劇伴・主題歌を流してください
 奥畑弁護士、本当にこれで恋に落ちたらしい。で、スピード結婚して数年で離婚か……現実は甘くない……
 でも「イケメン大喜利」とか茶化してますけど、やっぱビフォー時矢刑事はカッコいい。そりゃ奥畑弁護士もオチますわ。半径3キロの女性たちが音を立ててオチますわ。
 ってところでオチをつけて今回終了。
 奥畑弁護士、まだ未練があるのか……
 これはやはり、時矢刑事と奥畑弁護士の結婚生活の描写が待たれる。たぶん、ロクにないと思うw
 っていうか、2人の結婚生活は『刑事ゼロ』本編で描かれるこれからの2人にはあんまり関係しなさそう。7年前に出会って結婚のキッカケを作った事件を記憶喪失後に再捜査して正しく解決したことで、この2人は今また出会いからやり直してるんだなぁ。時矢さん視点で言えば、の話だけど。
 しかし別にこれ、恋愛ドラマじゃねぇから! 戸田山さんが苦手なやつだからそれ!(月刊ドラマの自己申告)

ざっくり雑感。

 事件の解決の仕方はコメディ、でもフォーマットはミステリ。
 番宣で沢村さんが何度もそのニュアンスで語ってる通り、『刑事ゼロ』は刑事ドラマに見せかけた本格系の名探偵モノですよね。解決に導くのは実質ド素人の2人で、名探偵の時矢さんには明確に有能な助手の佐相ちゃんがいるし。
 しかも、警察権力を遠慮なく振りかざす厄介なヤツ。それこそ浅見ぼっちゃんが警察権力を振りかざす快感を覚えたらこうなる気もするw
 『相棒』とかでも、戸田山さんは本格ミステリフォーマットとして愛してた気はする。そうじゃないのもあったけど、ミステリ回とか絶対テンション違うだろ……みたいなw
 上でも書いたけど、『刑事ゼロ』は本格系ミステリのオマージュ・パロディとして見る感じでいいんだろうと思う。突飛な事件、それをド素人が解決!
 「本格系ミステリ」に馴染みがなければ、それこそコナンくんとか2サスでもいいのかな。違うかもだが。

 で、そんなことやりつつも、キャラ同士の掛け合いを起点に愛着わかせるの上手いなぁって思う。今回で佐相ちゃん大好きになりました。推しです!

 それだけじゃなくて、なんか今回は私にしては珍しく、見ながら展開予想をしてしまっていた。
 実は普段こういう刑事ドラマ系統は、あまり犯人当てとかトリック予想とか展開当てとかしてない。実況しながらぽけーっと見てる。一番興味ないのが犯人当て。キャスティングで当てにいくのも無粋な気がしてあまり気乗りはしないし、そもそも「犯人は冒頭に出ただけのモブキャラでしたー!」っつって屁理屈でどうとでもひっくり返されることが増えたし、考えるカタルシスが全くないじゃん。ぼんやりと「こうかな?」ぐらいは考えるけど、「あそこがああだったから……」とか、描写を踏まえた上で考えない。そういう不真面目視聴者です。
 でも今回は、短編読んでるみたいで楽しかった。やっぱ小説読むときって、画がないから想像力巡らすもんなー。だから必然的に犯人当てもトリック解明も動機当てもやる。自分で考える。超脳トレ。最近はめっきり読まなくなった……
 私は今回のリアタイ時、最初は「芹野はお礼参りのために刑期短縮を狙った?」とか思ってたもん。はい迷探偵ー!

 そういう、ミステリ的面白さがぎゅっと詰まっててよかったです。
 事件の話が重くなりすぎないところもよかった。初回がどろどろ系の動機だったので、その「裏」、補完というならこれぐらいの軽さでいいのかもしれない。

 それになんだかんだで、時矢さん関連のストーリーの種は蒔かれているように思うし。
 いやもう、うん、本当に私はただただベタ褒めしてるだけだなw
 この勢いが続けばいいなぁ。

次回予告とか。

 先週初回が2時間、今回は6分拡大の21時枠にステブレレス直結なので、2回も3秒予告がない。あと次番組への繋ぎもなし。悲しいのう。来週こそは。

 「逆回転誘拐」発生! 人質開放から始まる誘拐!?
 そもそも「人質」は誰だよ!
 「いるはずの息子がいない」?
 大富豪の家が20年間隠した秘密って何!?
 とりあえず次回も本格系ミステリひゃっほい!

 ってなわけで、次回以降も期待! しておりますよ!

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