【科捜研の女 season18】第6話 感想

科捜研の女
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File.6 渡り蝶の秘密

ゲスト:岩松了、渡辺梓、小池里奈、三浦孝太、山下裕子、関秀人、細川洪

脚本:岩下悠子
監督:兼崎涼介




今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!

定番風丘先生からの差し入れ。これをやった回に限って風丘先生はお休みなのであった。仕方ないね、風丘先生は現在軸で死人が出ないと出番ないからね……(昨年で例外はあったけど基本的には)

結果。猫どら焼きトップ。やっぱねぇ、猫はズルいよ猫は……しかもどら焼きだもんな。ズルいな。
秋の味覚パンプキンドーナツ。もう冬に差し掛かってますが、作中ではまだ黄色ジャンパーだし秋でいいです(次回7話でもまだ黄色ジャンパー)。
たい焼き。なんか某たい焼きチェーン店で「コイキングたい焼き」売ってるとか聞いたんですけど、マジですか?
舞妓さんクッキー。あれ可愛いよね。食べたい。


そんなわけで、実は風邪っぴきで声も出ないし咳も痰も止まらないし熱もヤバいしな状況なので今回は簡易的。無念。

今回!


OPまで


◆呂太「マリコさん、(被害者のこと)知ってるの?」


 いつも被害者に「誰それ?」って言うのはマリコさんの役割だからなぁ。
 科捜研のあのインチキ、違うトンデモデータベースの昆虫分布の作成者のひとり。だそうで。そうなのか……





File.6 「渡り蝶の秘密」 1回目のCMまで


◆最初の科捜研内の鑑定結果報告


 普段もそうだと言われればそうなんですが、今回はとくにテキパキ鑑定も報告も進んでたなーという印象。BGMの印象なのかな?
 割と初期段階でほぼ事件については提示されてて、今回のメインはアサギマダラに絡んだドラマですよー、っていうのがハッキリ提示されてた感。




◆呂太「虫が助けてくれたのかもよ。ほら、昔話とかによくあるじゃん! 生き物に優しくすると、恩返ししてくれるんだ!」


宇佐見「あったね……」

 マジで今期、宇佐見さんが本音を隠そうともしてなくて草。こんな辛口じゃなかったでしょちょっと前まではw
 他の皆の無視(虫)も酷いけど、宇佐見さんの呆れたような「あったね……」は宇佐見さんのキャラ変を感じる。宇佐見さんのイメ変。アラフィフイメ変。




◆礼子「ああいうのも、“虫の知らせ”っていうんでしょうか?」


 蒲原刑事の反応が「お、おぅ……」でしかなくて草。引くなよw




◆亜美ちゃんが真っ昼間からバーでカクテル頼んでる……


 あらヤダオシャレ……と思ったら、捜査の一環でしたそりゃそうですよねー! あのバー、オシャレだなぁ。近所にあったら行きたい雰囲気。
 ちなみに土門さんが後ろで控えてるので、父娘感半端ない。
 今回の土門さんは開始5~6分で出てきたのでまだマシな方です。本当、出ないときは10分くらい経ってようやく出てくるからね。出席率不良生徒!(今期はマシ)




◆八木重吉 「うつくしいもの」



わたしみづからのなかでもいい
わたしの外の せかいでも いい
どこにか 「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが 敵であつても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るといふことが 分りさへすれば、
ああ ひさしくも これを追ふにつかれたこころ


 八木重吉の「うつくしいもの」




◆なんで階段の踊り場に地図広げてんだろ……


 呂太くんさんのあざと可愛さを狙う演出。
 それだけじゃなく、亜美ちゃんも階段の手すりの隙間から顔を覗かせてたり、蒲原刑事も手すりの向こう側のギリギリに立って身を乗り出してたり、若者組が面白い階段での一コマ。
 今回は話がめちゃくちゃ情緒的だったけど、演出はパキパキしてたり謎のおもしろ演出あったりで、あまりロマンチックに寄らないようにしてた気がする。それを良しととるか否かはあなた次第。
 今回はほぼマリコさん以外のメンバーの鑑定と捜査によって事件解決してたからなぁ。今回のマリコさんが解き明かしてたのは、アサギマダラの秘密という人情ドラマ。




◆平良さんと花森教授の聴取を連続でやった土門さんを見て


 「なんか今回、土門さんがコミュ障の相手させられてんな……」とちょっと気の毒になったのはここだけの話です。
 いや今回がめっちゃロマンの塊の話だから、出てくる方々も結構ポエミーな台詞を言うんですけど、そのせいで土門さんとまるで話噛み合ってなくてちょっと笑ってしまったw
 平良さんの「虫は嫌い」とか、花森教授の「ミノムシってさ、結構動き回るんだよね」からの布団かぶり証言拒否とか。
 これドラマだから一定の距離を持って見られるけど、実際にやられたら腹たちそうだなぁ……とか思ってしまった。これを立て続けにやられても動じない怒らない土門さん、器がデカいわ。





2回目のCMまで


◆ぼんやり日野所長と労る科捜研メンバー


マリコ「所長?」
亜美 「所長、疲れてるんじゃないですか?」
日野 「んー?」
宇佐見「ちょっと休憩しましょうか。お茶淹れます」
呂太 「チョコあるよ。食べる?」
日野 「……うん」(包ごと口に放り込む)

 おじいちゃんと長男長女と孫たち……
 ここでマリコさんも含めて皆が日野所長を労ってるの、やっぱ200回SP後の皆さんって感じですよねぇ。マリコさんと亜美ちゃんに背中を擦ってもらえる日野所長うらやま……
 「もう経験しなかった頃には戻れない」っていう重みのある経験。もう長いことやってる『科捜研』ですのでそういう話はそれなりにあるんだけど、200回SPは特に直近かつ現メンバーの中で起きた大事件だっただけに、あれ以前・以後で確実に皆さんの動き方は変わってるという。
 ってことで、200回SPを意識した話作りやキャラの動かし方ができてる人が『科捜研』のメインライターです。できてない人は違う。すげぇわかりやすい見分け方だね! できてない人はいないと思うけどね!
 で、実際のこれは、日野所長は気になること(筆跡)があったからぼんやりしてたって話で、それを科捜研メンバーが200回SPの出来事を踏まえて過剰に心配しちゃってるっていうある種、すれ違いコント的な悪趣味な笑い……なんだけど、日野所長って気にかかることがあるとこんなにぼんやりする人だったっけ? こんなにマリコさんタイプな人だったっけ? って。15年も近くにいると、やっぱ色々移るのかね……
 ここで亜美ちゃんが、呂太くんからチョコもらってんの笑う。しかもあれ、たぶん日野所長用とかじゃなくて自分が食べたい用だろw 何さりげなくもらってんだよw




◆世界を美しくする力


 『科捜研』に出てくるゲスト科学者・研究者の善人・悪人の見分け方のひとつに、「ロマンチストか否か」がある気がしている。
 自分の世界を突き詰めすぎて、ロマンチストになってしまう人はだいたい善人。犯罪者であっても、動機は止むに止まれぬ事情があって系が多くなる。
 花森教授はその典型と言える人ではある。どっちかといえば、マリコさんも似たタイプだからなのかなぁ。
 「世界を美しくする力」
 あの場面、本当に花森教授もマリコさんも、ふわーっと蝶みたいに飛んでいっちゃいそうだったもんな。
 そこで重石になるのがリアリスト側の土門さんとか藤倉刑事部長とか、あとは科捜研の皆さんなんだけども。マリコさんひとりだと、本当に「危ないなぁ」って思うことが多々。




◆日野所長にひれ伏せ下々の者ども


 ちらっと見ただけで筆跡に違和感を覚える筆跡鑑定の鬼。さすがは科警研の方々も舌を巻く鑑定技術の持ち主ですわ。
 これは何度でも言いますけど、日野所長は「鑑定に置いてはオールラウンダー的なマリコさんでも全く知識や技術が及ばない」って点でずば抜けてますからね。それ言ったら皆さんにそれぞれそういう専門分野があるんだけど、特に日野所長の専門である文書鑑定においては、マリコさんはほとんど及ばないからね。
 だから日野所長はもっと崇め祀られ讃えられるべき。下々の我々にとっては天上人と言っても過言じゃないよ。崇めるんだよぉ!





3回目のCMまで


◆江美子「嘘も方便、病は気からってね。私は、悪いことしたとは思ってない」


 たとえ嘘でも誰かを救えるなら。確かにこれを「悪いこと」と断じることは、少なくとも私にはできない。
 だけど花森教授は研究者だから、たとえ目的があすかさんを勇気づけるためでも、これはその自分の生きる道に嘘をついたということでもある。

花森 「大げさじゃないよ。偽の飛行データ、提供しちゃったんだから。……ごめんねぇ、アサギマダラのみんな。僕、昆虫学者を名乗る資格、ないよね」

 花森教授が最後にその精算をしなくていいのか、という疑問はあるといえばある。
 んだけど、私は研究者である前に人だった花森教授が嫌いになれないし、その道を選んだ彼を責める資格は、花森教授自身以外には誰にもないと思う。




◆S11のメインテーマとマリコさんの自転車久しぶりちーす!


 S11のテーマは緊張感あっていいよね……
 マリコさんの自転車も、折りたたみになってから本当にとんと出番なくなってなぁ……もっと出ても……いや、冬場に自転車は辛いか。そうか。じゃあ夏に『科捜研』やろう(提案)。





ラストまで


◆亜美ちゃんの手をスリスリしたホストは万死に値する。


 6年前の現金強奪犯+殺人未遂と公務執行妨害のトリプル役満で蒲原刑事にぶん投げられた後、亜美ちゃんにもアタック食らってましたけどアレは逆にご褒美だからダメ。土門さんに締め上げられればよかった。
 っつーか亜美ちゃん、胆力すげぇ。あそこでアタック繰り出すかそうかー……さすがマリコさんの後継者(?)。
 今回はアサギマダラに秘められた人情ドラマがメインで、むしろ花森教授襲撃事件とかはオマケに近い扱いだったので、平良さんと花森教授の相手はメインのマリコさんと土門さん。オマケだから蒲原刑事と亜美ちゃんが相手。悲しいのぅ。それでも面白かったからいいんだけどねw




◆S18主題歌ピッタリで賞・大賞


 流れるタイミングも内容もピッタリすぎて震える。心も身体も震える。




◆マリコさんが土門さんを捕獲


 虫扱い……
 土門さんのリアクションが冷静すぎて笑う。これぐらいならいつもの突拍子のなさよりはマシ、ってことなんだろうか。付き合いの長さって深い……(無理やりそっちに持っていく)





ざっくり雑感。


 しつこいけど、今回はアサギマダラに秘められた人情ドラマがメインなので、事件解決だけならマリコさんがいなくてもできてた。というか、マリコさんが介在しなくてもよかった話。
 でも、その人情ドラマにも一捻りあるのが鍵。
 だって序盤で花森教授が「6年前の罪」って言い出したとき、素直に「ああ、現金輸送車強奪の犯人なんだ」なんて視聴者は思わないじゃないですか。殆どの人が「アサギマダラに関係してるんだ」ぐらいは思うし、「あのとき飛ばしたアサギマダラは、実は種子島にはたどり着いていなかったのでは? 花森教授の偽装だったのでは?」って、大体の人はピンとくるじゃないですか。
 
 そこでマリコさんが真相を暴いて、でもあすかさんは「私、嬉しかったんです。私は独りぼっちじゃない。みんなの優しさや、思いやりに支えられてる。初めてそう気づくことが出来たから」と嘘をついた大人たちを許す。がオチでも、人情ドラマとしては全然ありじゃないですか。

 でも、この話はそこで終わらない。確かに花森教授はアサギマダラが種子島にたどり着いたように偽装した。でも真実はもっともっと奥深く、遠くにあった。
 あすかさんは、最初からアサギマダラが種子島には行っていないことを知っていた。そして6年前の時点で、「私は独りぼっちじゃない」と気づいていた。
 6年前にあすかさんがマーキングしたアサギマダラは、より遠く、沖縄本島にまでたどり着いていた。それは花森教授や周りの大人たちが思っていた以上に、あすかさん自身の中にも生きる力、「世界を美しくする力」があったから。
 しかしあすかさんは、「あの時から、私の世界は変わったんです」と語る。つまり私が今生きているのは、周りの皆さんのおかげだと。誰かの為を思ってついた嘘だって、無駄にはなっていなかった。
 そして人知を超えた自然の力か神のいたずらか、アサギマダラは全く接点のなかった2人の人生を繋げることになる。
 現金輸送車を襲った前後の平良さんの心の中に何があったのかは想像でしかないけれど、それでも(犯罪で得た金だけど)有り金全てをつぎ込んでギャンブルに使った。「宮内あすかが生き抜く方に賭けた」


わたしみづからのなかでもいい
わたしの外の せかいでも いい
どこにか 「ほんとうに 美しいもの」は ないのか
それが 敵であつても かまわない
及びがたくても よい
ただ 在るといふことが 分りさへすれば、
ああ ひさしくも これを追ふにつかれたこころ



 自分が「本当に美しいもの」を追うにはもう自分の手は汚れすぎている、けれど「美しいもの」が生きるために自分が何かできないか、何かしようとする心もまた、「美しいもの」なのかもしれない。
 たとえ手が届かなくても、「美しいもの」が在るということがわかりさえすれば。

 あすかさんが平良さんと再会したとき、「海のにおいがしたから」と言う。そして4,000万円が入っていたバッグからも「あの頃は、海のにおいがしたんです」とも。
 けれど病に侵されていた時(アサギマダラに願いをかけていた頃)のあすかさんにとっては、海は「未知の恐るべき世界の象徴」だったんじゃないかなと思うんですよ。

あすか「また、同じ夢を見たんです。アサギマダラが海に落ちて、死んじゃう夢……」

 そしてあすかさんは、生まれも育ちも京都で、おそらく京都から出たことがない。そして「海のにおい」を珍しく感じている様子から、術前も術後も海に日常的に接していたわけじゃない。
 けれど、「海」に対する考えが、前後でこうも違う。術前(アサギマダラの事件)がある前は、海は自らの命を飲み込む絶望、恐るべきものの象徴。
 しかし術後(アサギマダラの事件後)は、海は自らと周りの力で乗り越えていける、新たな世界や希望の象徴になったのだと。

 人はどこでどう繋がるかわからない。
 誰のどんな言葉が、どんな行動がどこの誰に何を与えるかもわからない。
 人の予想を遥かに超えて海を渡ったアサギマダラのように、遠く離れた人へ希望を届けることもあるかもしれない。それこそ、人知を超えた何かが起こるかもしれない。

 はい、ロマンチーック! S18名作来ましたー。個人的には3話の『土門刑事の女』とこれでツートップです。
 もうなんか、既に「S18、これでもういいんじゃない?」的な感じすらする。これらを超える話があと2話で出てくる気がしない。大丈夫か?
 逆に言えば、この2つがあるから残り2つでどれだけ自分に合わない話が出てきても許せる気がする。
 そういうわけで、おつかれっしたー!(早いよ)
 それにしても、風邪ひいてずっと咳止まらなくて、さっきから自分が何書いてるかもよくわかんなくなってきた。万全の体調でこの話の感想を書けなかったことが悔やまれる。無念。





次回予告とか。


 マリコ収穫祭

 マリコさんがたくさん採れる祭り……!?

 行きたいような、怖いような……
 次回はセレブブロガーvsナチュラリストブロガー、正反対の女2人の対決?
 ライフルの弾丸90連発鑑定……また大量鑑定話になるのか!?
 ライフルを構えるマリコさんが3秒予告でもよかったんじゃ、と思うけど、一応ライフル構えるマリコさんは前にもあったな……(仁義なき戦い)。
 っていうか、「達人」ってシリーズだったんか! 知らなんだ。そうなんだ……あんまり記憶に無いけど、そうなんだ……

 そんなわけで、次回以降も期待しておりますよ!


 で、1月期からの平成最後の木ミスは新シリーズ、『刑事ゼロ』。沢村一樹主演、メインライターは『科捜研』でもお馴染みの戸田山さん。
 手堅いところキター。数字がどうかはわかんないですけど、内容的に大ハズレはないよなこれ、っていう手堅さ。
 しかし「20年間の記憶を失ってしまった=今までのノウハウがゼロになってる」がシリーズの土台なら、これって長期シリーズ化は難しそうっていうアンビバレンツ。年数重ねていけばいくほど「記憶喪失でも、それ以降の経験も結構あるし……」みたいになっちゃうよな、これ。あんまり長期シリーズ化は見込んでないのかな。
 なんにせよ、次も楽しみです。

 ちなみに同じく『科捜研』メインライターの櫻井さんは、1月期のテレ東金8で『記憶捜査』というこれまた新作メインライターを担当されるのでした。
 同じ作品のメインライターが、同じ時期に同じく「記憶」をテーマに違うアプローチで作品を描く、ってのは、なんだか面白い偶然ですね。どちらも楽しみです。


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