【科捜研の女 season17】第12話 感想

科捜研の女
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File.12 あるドクターの死

ゲスト:相島一之、古村比呂、奥田達士、佐々木勝彦、野仲イサオ、IZUMI、木内義一

脚本:櫻井武晴
監督:森本浩史




今回のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!
マリコビームトップ。知ってた気はするが、いざこの結果を目の当たりにすると「カッコいいシーンを選んであげられなくて、風丘先生、本当にごめん……」と無力感でいっぱいです。この結果は、なんか私の選択肢が問題だった気がするw
意外なのが、MRI票の少なさ。なんでや、アレは風丘先生回じゃないのにマリコさんから風丘先生へのデレが見られた貴重なシーンだろ! そしてその愛に見事応えた素敵な風マリ回だっただろ! なんでだよ! 愛が重すぎるとか、そういう理由なのか!
ポンタくんへの差し入れも案外少ない。超ごきげんで科捜研に入ってくるところとか、呂太くんさんと揃ってポンタロスになってる風丘先生、かわいかっただろ!

風丘先生も登場初期はこんな無茶振られ便利屋キャラじゃなかったと思うが、今は作中でも一、ニを争う狂言回しだよな。亜美ちゃんと競えるレベル。たぶん、この2人がいなかったら京都府警科捜研っていうか『科捜研』が成り立たないと思ってるw

そんな便利屋扱いされがちな風丘先生ですが、決めるときは決める。それがこういう毎年恒例のキャラスポット回。
ってなわけで、今回!


※今回はいつも以上に途中のネタ拾い部分がふざけているので、それが嫌だな、まどろっこしいなという方はバックするか、最後まで飛ばしてください。





◆冒頭で風丘先生が医学部長に訴えかけるシーン、前も見たね。
S13の風丘先生回、アレも解剖(臓器提供)について訴える回だったと記憶してます。正直、当時はその部分より私はS13の縦軸(和帆ちゃん)部分に気を取られてたけど。
準レギュラーとはいえないまでも、何度か出ている医学部長さん。名前が出たのは初めてか? 安野孝さん。安い考え……みたいな?


『科捜研』における陰のゆるキャラ・白骨死体……ではなく、模型を連れて歩く我らが主人公。
その主人公が、風丘先生が必死になって訴える「解剖医の不足」の一因になっている、というアレ。
もちろんそれはとても近視眼的な話だし、そもそも風丘先生だって解剖医として秘めたる「使命感」があるからこそマリコさんの無茶振りに常に応えてきてはいるんだけども。ただ、風丘先生は性格も感性もだいぶ視聴者寄りなので。
登場初期より、だいぶその色濃くなったよなぁ、と思う。もう風丘先生個人の、パーソナルな部分の掘り下げは十分過ぎるほどやってきたので、こういう風に風丘先生の立場ならではの話に切り替える、ってのは正解なんだろうなと思う。


◆風丘先生が和気藹々と(解剖医の未来についてという暗い話題を)同僚と話してる。新鮮。
そう、風丘先生は解剖結果とお菓子を持って科捜研に差し入れに来るだけのbotじゃないんです。こうやって自らが所属する職場があり、家庭も過去もあるんですよ。
なのに、あの白い悪魔が笑顔でこの天使をこき使うんです!!!!!
「悪魔」が誰か、とかは深く考えないように。ピンクの悪魔みたいなノリで書いただけだから。やめて石投げないでガチ勢の方!


◆マリコさんは人の話を聞かない。こう書くと、ラノベのタイトルみたいだ。
マリコ「風丘先生! 今日の授業に使うの、これ(白骨模型)ですよね?」
で、白骨もろともコケる。ドリフかよ。ドジっ子は今時ラノベでも色物扱いだぞ。
風丘 「マリコさん……今日、授業で使うのは骨格模型ではなく内蔵模型。そしてあなたに頼んだのは別のお仕事」
マリコ「ああ……解剖したご遺体のウイルス検査ですよね?」
風丘 「はい」
マリコ「インフル・ノロ・ロタ・アデノ、全て陰性でした」
風丘 「あっ、そう」
庄野崎「いいんですか? 教授。科捜研の人にそんなことさせて」
風丘 「いいんです! 私はいつもこの何百万倍も働かされてます、この方に」
マリコ「はい」
今回は歴史的な回ではなかろうか。風丘先生がマリコさんの目の前で同等と「こき使われてる」宣言をし、マリコさんもにこやかにそれを認めた。つまり、マリコさんは少なくとも風丘先生に対しては自覚なきドSではなく、故意的な女王様ということになる。風丘先生はやれやれ系の下僕。
……それを良しとしてる(わけではないんだろうけど)風丘先生、マジドM。すげぇわw


◆あそこでマリコさんが電話を取り、「ユミハラ キミヒコ」の名を復唱しなかったら、いったいどうなってただろうな、と思う。
いくらマリコさんでも、もしかしたら真相はわからなかったかもしれない。あくまで、今回真相がわかっちゃったのは科捜研と風丘先生、そして事件とみなし捜査した警察の力のおかげ。いや、「せい」なのか。


◆遺体の肺に残っていた空気が漏れた、本当に最期の声。
これを風丘先生は「泣き声」と言ったけれど、もしかしたら「怨嗟の声」かもしれないよね。解剖なんてするな、という。
何にせよ、あの亜美ちゃんですら悲鳴を上げるレア現象。亜美ちゃんがご遺体関連でビビってたの、初臨場時(フリーズしただけ)と臓器強奪事件(悲鳴を上げた)と焼死体案件(怖がってはいたけどちゃんと検視に付き合った)ぐらいしか浮かばん。それだけあれば十分、という見方もできるが、逆に言えば結構長いこと居てもこれぐらいしかビビらない亜美ちゃんの神経は、この修羅の都の科捜研向き、とも言える。


「事件性のない解剖は許可しない」botこと藤倉刑事部長。
という表現は冗談にしても、本当にマリコさんは毎度毎度すごいな。土門さんが一緒になって無理やり解剖強行突破しないだけマシになってるとは思うし、きちんと藤倉刑事部長と(マリコさんなりの)対話・説得を試みようとしてるところもマシだとは思う。ホント、数年前なら電話ぶっちで強制解剖続行してただろマリコさん。そういうとこやぞ。


◆風丘「司法解剖が許可されないのなら、ご遺族から許可をもらってでも解剖します」
立った! 弓原さんの死因が明らかになっちゃうフラグが立った!
ホント、アドベンチャーゲームで言うならここが最大の分岐点だったよなぁと思う。ここで風丘先生が「口を出す」を選択しなかったら、きっと真相は明らかになんかならなかった。そういう意味で、今回の主人公はマリコさんじゃなくて風丘先生。被害者と関係もあるしね。
呂太 「やん! 早月先生、強い!」
風丘 「ごめん、マリコさん。立場、悪くした?」
マリコ「(頭を振って)事件性がないと、私たち警察は積極的に動けないけど……風丘先生なら、動けるんですね」
そんなやり取りを見ている呂太くんさん、と映ってはいないけど亜美ちゃん。こうやって若者組がどんどん毒されていくんやで……


◆風丘先生の年齢設定ってあるんだろうか。
享年49歳の弓原さんと「歳が近かった」なら、風丘先生もアラフィフ。少なくとも、現在47歳前後と推測されるマリコさんより年上になる……のだろうか。いや、2歳程度なら「近かった」の範囲内だから、マリコさんと同年代……かも……
風丘先生の歳が知りたい。そうだ、風丘先生の誕生日回やろうよ! んで、風丘先生のバースデーに事件起こそう! な!
……我ながら書いてて、「何その風丘先生だけが不幸になる話……」ってなったから、やっぱりいいです。風丘先生のメンタルをこれ以上攻撃しないであげてくれ。


◆風丘先生が聞き込みに同行。S10の風丘先生回以来?
土門さんが少し後ろで控えてて、本当に余分なことを全く言わないもんだから、「アカンこれ、風マリの絆の固さに気まずさを覚えて所在なさげにしとる土門さんやんけ……」と。ここのシーンの土門さんは視聴者。冗談です。


◆まーたそうやって土門さんはすぐに人を疑う。それ、悪い癖っすよ。
土門 「俺は、奥さんを調べてみる」
マリコ「ちょっと……まだ事件になってないのよ」
土門 「だがどうせ、お前は科学で事件性を探るだろ?」
マリコ「もちろんよ」
即答やめれ。藤倉刑事部長の胃が心配。佐久間刑事部長のときとは違った意味で心配。佐久間刑事部長の頃は、良くも悪くももうちょっと緩かったよ、みんな。


◆本編とは全然関係ない告白をしますけど、風丘先生の法医学教室にいたモブキャラ・由梨ちゃんがかわいく見えて仕方なかった。微妙に関西訛り?っぽいのが出てたのがかわいい。医局の鍵を失くすドジっ子属性は……まあ、置いておこう。でも明るかったし。
お付き合いを前提に結婚してくれないだろうか。ダメか。そうか。じゃあ、また今度何かの機会に出てくれ。約束だぞ。


◆亜美「すごい……! 定時で帰れる奇跡、2夜連続!」
その異色過ぎる内容のスペシャルドラマ二夜連続の煽りみたいな台詞がフラグ……でもなかった。ちゃんと日野所長が止めてくれた。よかった。
日野 「そんなこと言ったら、全ての死体に事件性があるよ! ……“わずかな可能性を探る”。そういう非効率な仕事も、時には必要かもしれない。でも事件にもなってないのに、みんなを巻き込むのは所長として許可できません!
マリコ「……そうですね。すみませんでした」
日野 「あとね、これいつもいつも言ってるけど、早く帰れる日は、早く帰らないと! はい、解散!」
初回で「事件解決に必要なのは効率ではなく、ただ目の前の可能性を追求していくこと」を説いた日野所長が言ってるのがポイントだよな。確かな被害者がいる事件なら、日野所長はたぶんここで折れてた。でも、そうじゃなかったから今回はきちんと所長としての責務を果たした。
これ、何かにつけ言ってると思うんですけど、日野所長は所長として研究員の皆さんを様々な面で支えなきゃいかんので、こうやって鑑定以外のところでも意地を見せてくれるのが大好きです。そうなると、必然的にマリコさんにちょっとおこ、みたいなことになっちゃうのかもしれんけど。


◆今回の話、唯一ケチをつけるなら医局の鍵と有田先生の知り合いの鍵屋、被害者の隣人が(おそらく)その鍵屋勤務、ってのはミスリードにしてもホント酷いw
「実は自殺でした」が肝だからこそなんだろうけどさ。
もう一回言うけど、これ酷いよ。二度目は笑ってやらないぞ。三度目はもっとマジで言う。酷い。


◆マリコさん単独鑑定。マリコさんの辞書に「諦める」の文字はない。
そこに来たのは、戻ってきた宇佐見さん。そこで怒涛の自分語りを始めて、しかも「マリコさんは、何故いつもここまでするんです?」と、主人公の根幹を問う大役を任される。やはりイケメンだからか。イケメンは得という話か。
ではなくて、たぶんそれは宇佐見さんが、科捜研内で一番「マリコさんに近い」からだと思う。宇佐見さんは常識人の仮面被ってるけど、絶対枷(お母さんの介護とか)を外したらマリコさん側の人でしょ。昔、マリコさんを信じて、致死率100%のウイルスに感染した疑いのある遺体を遠隔で指示されながら解剖した人ですよ。明らかに常人ではない。
そういう人だから、共鳴するものがあるんだろうなというのは度々感じる。マリコさんvs宇佐見さん回、アルタイラウイルス再び回とか。マリコさんも、宇佐見さんは若干特別扱いしているというか、敬意を払っているんだろうなと思う節がある。残念ながら日野所長や、年下の亜美ちゃん・呂太くんさんへとは、明らかに接する態度が違う。
だから今回この大役に選ばれたんだろうな、適任なんだろうなと思ったんだけど、これを「卒業フラグ」と捉える人も多くて驚いた。確かに「今は状況が落ち着いてるけど、母親の病状がまずくなったら味方してやらん」(意訳)とも言ってるしな。


◆マリコさんを動かすもの、それは。
マリコ「ご遺体を見る度にいつも思うんです。最後の声が聞けるのは自分しかいない。そう思ったら、勝手に体が動いて……」
宇佐見「……やはり、マリコさんを動かしているのは、強い使命感なんですね」
この台詞に対して、あなたはどう思った?
そしてそれは、最後の土門さんとのやり取りで、どう変わった?
それはともかく宇佐見さん、思わずマリコさんが頭を下げるほどのイケメンぶり。シリアス回の宇佐見さんには隙がなさすぎる。文句のつけようがないイケメン。ぐうの音も出ない。ちくしょう。
いいよ、毎週やるアンケートのとき、これからイケメンの宇佐見さんは「殿堂入り」扱いで絶対選択肢に入れてやらねーから! 私みたいな僻むしか出来ない平民は、こんな嫌がらせしか出来ねーから! ちくしょう! ちくしょう!


◆本編とは全然関係ない話その2。
弓原さんの隣人の鍵屋さん、なんか佐藤二朗さんに似てない? 雰囲気とか、演技とかが。私だけか?


◆藤倉「(犯行の手口に)気づけないなら、榊、お前がプロじゃないってことだ。勝手な鑑定をした上に、事件性を見つけられなかった。それがお前の結論だ」
相変わらず藤倉刑事部長の台詞回しはカッコいい。
だから『耳撃者』はノーカン! 2年経った今も言うけど、色んな意味でノーカンなんだ! 私の中では!!!!!
はい、話を戻して。
ここで土門さんがグッドタイミングの援護射撃。久しぶりだな、この感じ……
でも一応は真っ当な方法で藤倉刑事部長に対して説得を試みる辺りは、ホントこの3人の関係性が変わったよな……という部分であり、それでも変わらぬこの3人のそれぞれの「使命感」があり、と。
(マトモな時の)藤倉刑事部長は正論しか言わない。言い過ぎることはあるけど。というか、事実しか言わない。この人がいなければ、真っ先に破滅するのは間違いなくマリコさんだと私は思ってるよ。


◆15年(以上は)前の回想だけでわかる、この3人の関係性と立場。
風丘先生は、その人格できっと誰からも好かれてきたんだろうなぁ。人付き合いの苦手な弓原さんが頼りにするぐらいに。
そして弓原さんは自己申告どおりに、人付き合いが下手だった。
有田准教授は、なんだかんだと言いつつも、きちんと教授たちとも付き合えていた。「無理を言われ」るのも、おそらくはその実力や人柄を買われてのことなんだろう。
などと考えれば考えるほどに、切ない。きっと弓原さんの中には、この2人への羨望も、嫉妬もあったはずなのに、それでも論文を風丘先生に見せて頼り、最期には最も大切であろうそれを有田さんに預けたんだから。


◆マリコさんは人付き合いがわからない。ラノベタイトルっぽいその2。或いは萌え系漫画っぽい。
マリコ「有田先生はなんて言ってるんです?」
風丘 「有田先生には聞いてない。っていうか、聞けない」
マリコ「どうして?」
風丘 「……私と有田先生は、ほぼ同い年。でも今は私が教授で、彼が准教授。それが同じ医局にいる。……わかるよね?」
マリコ「さっぱりわかりません」
ノータイム即答やめろw さすがの付き合いが長いマブダチ風丘先生もドン引き案件。
アレだろ、マリコさんは「柵」を「さく」って読むんだろ。風丘先生はちゃんと読める。マリコさんがあっさりと乗り越えるのは「さく」だけど、風丘先生にとって問題なのは「しがらみ」。
風丘 「……有田先生は私がいる限り、洛北医大では教授になれないの。だから他の大学の教授選に応募している。そんな人に、せっかくの論文を、私の口からケチつけるようなこと……でもさっき、弓原先生の死に事件性が出たって聞いて、このままってわけにもいかないし……」
マリコ「風丘先生」
風丘 「わかってくれた?」
マリコ「9割方、意味不明でしたが、なんとなく雰囲気だけはわかりました。私がなんとかします!」
だから科学バカモードになったマリコさんに日本語は通じねぇって前から言ってんだろ! 日本語によく似た言語を操ってはいるが、その実、それは日本語じゃないから。これは風丘先生が悪い。呂太くんさんのワケわからん呻きすらも適切に翻訳してみせた、翻訳こんにゃく機能を備えた宇佐見さんを連れてくるべきだった。
10年付き合ってずっと仕事を一緒にしてきて色んな経験を共有しても、言語が違うとここまでわかりあえないもんなんだな……人付き合いって、切ない。


◆で、マリコさんが何するかと言えば、直球ストレート勝負。一応、蒲原青年(今回はここで初登場)を連れてはいるものの、やっぱり風丘先生の話を理解してたとは思えない。逆に理解できた1割はなんだったの? 「有田先生が弓原先生の論文取ったかもだけど風丘先生はなんか言えないっぽい!」ぐらいなのか。
言語モードが違うのにそこまでは理解できたんだから、ここはむしろマリコさんを褒めるべきなのかもしれない。もちろんこれ、冗談ですよ。


◆私もマリコさんに肩をポンポンと叩かれて優しく起こされたい。そして起きて真っ先に飛び込む光景が、マリコさんのニコニコ笑顔であってほしい。そんな生活を、夢見てるんだ、夢見てたんだ……
でも私は亜美ちゃんのような有能なスキルも図太さもないので、この科捜研では爪弾きにされる。むしろマリコさんにしばかれるタイプ。現実は非情である。
しかし、うたた寝する亜美ちゃんかわいいな。珍しいな。


◆徹夜明けで目眩を覚えてよろける日野所長と、それを見やる意味深な宇佐見さんのカットはなんなんだよ……こんなんが卒業フラグとか言ったら怒るぞ……


◆私の認識の問題だろうけど、監視カメラの映像が11月6日で「1ヶ月前」、封筒に筆圧が残ってたメモは9月28日で「3ヶ月前」。
……じゃあ今は、一体何月なの?
なんかこう……言い表せない矛盾を感じる。いや、たぶん私の日時感覚の認識の問題なんだろうけど。


◆筋弛緩剤を投与されて殺されそうになった経験があるのに、今もピンピンしてる主人公がいるんだってさ。
皆さんの息が真っ白。めっちゃ寒そう。
真相解明の場に風丘先生がいる新鮮さ。
そして、こんな辛い真実を風丘先生に暴かせる残酷さ。旧知の仲である過去の同僚の命がけの行為を暴かせるって、それメンタルへ大打撃だろ。風丘先生個人のメンタル攻撃のターンが終わったと思ったら、今度はこういう形かよ……風丘先生、なんでいつもメンタル攻撃されてしまうん? そういう星の下に生まれてしまったのか……?
ただ、安野医学部長の予算検討は、本当に僅かばかりだけど風丘先生の、そして法医学にとっての希望になったんだ、と思いたい。思わせてくれ。そうじゃないと、あまりに風丘先生が報われないので。なんなの、風丘先生はイジメられなきゃいけないんですか!? そんな酷いことをしたんですか!?


◆マリコ「また藤倉刑事部長に怒られるわね」
「また」、つまり常習犯だという自覚があるだけ上等だと思うよ。自覚がある分、タチが悪いとも言えるけど。
マリコ「でも、明らかになった真実で、救われた人もいたわよね?」
ここのマリコさんの台詞、どことなくだけど土門さんにすがるようなニュアンスを感じる。こんな問いかけをすること自体、マリコさん自身も今回の事件の結末には思うところがあったんだろうなぁ、という感じ。
そこで慰めるでもなく、ちゃんと事実を言うのがこういうときの土門さん。
土門 「いや……今回は、被害者を増やしただけかもしれん」
マリコ「え?」
土門 「これで奥さんに、保険金はおりなくなった。人の論文を発表した有田先生は、これから茨の道を歩くだろう。だからこそ、どんな理由があれ、俺は自殺を認めない。自殺は、被害者になると同時に、加害者になるってことだ」
マリコ「でも私は……使命感を奪われてなくなった人を、そんな風には思えない」
土門 「以前、仕事に使命感を持てず、犯罪者になった女性警官がいた。使命感を持つあまり、殺された女性刑事がいた。もしかしたら、使命感ってやつは、人を殺すことがあるのかもしれんな……」
ここのスタッフクレジットで、(回想)の表示がもっとコントロールできてたら、もっと「うおー!」ってなれたのにな。無茶振りですけど。
それはともかく、この台詞は土門さんがマリコさんに突きつけた問いであり、同時にこのシリーズが我々視聴者に投げかけた問いかけなんじゃないでしょうか。

「あなたにとって、『使命感』とはなんですか? それはどのくらいの価値があるものですか?」

この問いに、マリコさんが答えを出さなきゃならなくなるのが今期最終回……なんだと、いいなぁ。


そんな余韻をぶっ壊すのが次回予告アイキャッチなんですが。
SNS映えも意識した視聴者対策とはいえ、これは本当にシリアスブレイカーw
同じシリアスブレイカーでも、CDプレゼント告知に復帰した物理グリーンとPCイエローは許す。これはしゃーない。欲を言えば、もっとはっちゃけてもええんやで。仲良さそうで何よりだ。



風丘 「『臨床のドクターより収入は低くても、それを補って、余りある社会貢献が出来るのが法医学のドクター』」
マリコ「……えっ?」
風丘 「弓原先生がよく言ってた」
マリコ「法医学に、使命感を持っていたんですね」
その使命感が彼を絶望に追い込み、殺してしまった。
だけど彼の最期の真実を拾い上げたのも、間違いなく法医学なわけです。
今回の事件、いや自殺を暴いたマリコさんたち。それを「余計なこと」とは、私は決して思えない。思いたくない。
だって弓原さんの奥さんは、確かに夫の死因を、そして最期に抱えていた苦しみを知ることが出来た。
有田准教授は、他人の論文を自らの名で発表した後ろめたさから開放された。
土門さんが最後に言ったことは事実だけど、きっとそれだけじゃないと私は思う。
確かに法医学者としての知識もプライドも、命すら掛けて取った弓原さんの行動の重さは計り知れない。それを思えば、今回のマリコさんたちの行き過ぎた行動は、余計だったのかもしれない。
それでも、死者の価値を貶めるわけではないけれど、尊重されるべきは今現在を生きている人たちだ。そのために法医学があるんだと、今期他局のドラマでもやってますね(そっちは見られていないんですが)。
それをわかっていたからこそ、弓原さんだって過去に「余りある社会貢献が出来るのが法医学のドクター」だと言っていたのだから。それさえ見失わなければ、きっと弓原さんが選ぶ結末は違っていた。
不謹慎な喩えだけど、アドベンチャーゲームでいうならば、弓原さんが選択を間違えてこういうバッドエンドへのルートに入ってしまったのは、自らが「使命感」として背負っていたはずのものの意味を見失ってしまった、そのときからなのかもしれません。
だけど、せめて最期にその苦しみを掬い上げてくれた人がいたならば、そして掬い上げたことにより、大きな苦しみと一緒にでも、わずかな救いを遺された人たちが得られたなら、それは間違いなく弓原先生が信じていた、そしてマリコさんや風丘先生が信じている法医学の力なのだと、私は思います。


そして、最後に投げかけられた問い。

物議を醸した今期初回も、今回ラストで出てきた7話もS15も、そして今回も、「あなたの正義は何?」と問いかけてくる話。
今回の締めが「使命感(正義)は人を殺すことがある」、それが土門さんの口からマリコさんに向けられたってことはつまり……の余韻をぶっ壊す予告芸。本当に罪深い。去年の風丘先生&呂太くんさん回の後のマリコ姫より酷い。いや、『科捜研』のカラーを保つために意図的にやってるんだろうけどさぁw

それはさておいて。

私たち視聴者とマリコさんの間には壁、或いは断絶とも呼べるそれが確実にあって、私たちはマリコさんにはなれないし、なってはいけない。なったらそれは、きっと常人には抱えきれないほどの大きなものだから。
ただし、事件を通じマリコさんを経由して投げられた問いかけを無視することも、してはいけない。そう思う。
こういうときの土門さんの立ち位置って少し特殊で、少しだけマリコさんより問いかけの「正解」に近い位置に入るんだけど、必ずしも土門さんが正しいわけでもない。そして藤倉刑事部長は現実を教える立場にいる。つまりマリコさんの枷。
でも枷がなければマリコさんは、おそらく糸が切れた凧のようにどこか遠くにいってしまうだろうから、藤倉刑事部長の存在だって大事なんですよ、と私は言いたい。つまり、私が藤倉刑事部長推しなだけだな。そして土門さんも、もちろんマリコさんも好きだ。みんな大好きだ!

突然の告白もさておこう。

くどいようだが、今期のキャッチコピーに「科学と正義は進化する。」とある以上、マリコさんの「使命感」とは「正義」と置き換えても話は通るんですよ。ってか、たぶんそうなんだよ。
で、これも前から度々言ってる気がするが、私にとって『科捜研』のS12からS15って、テーマ的に地続きなんです。

S12は「芝管理官(対立キャラ)に正義を問う話」。問われた立場の芝管理官(当時)は、「続ける」という選択をして監察官になった。
S13-14は「藤倉刑事部長(対立キャラ)に正義を問われる話」。前のシーズンであれだけ言ったなら、お前らの抱く“正義”ってなんだ! と真っ向からぶん殴られてたシーズン。
で、S15は「落合刑事(対立キャラ)に正義の陰を見せられて尚、闘い続けることを選択する話」。正義の裏側に深い影があっても、それでもマリコさんは自分の正義を信じて進み続けるから、闘いは終わらない。

じゃあ、今度は何を問われているのか。
今期の話の流れからするに、「正義(使命感)以上に大切なものがあったときに、あなたは何を選ぶ?」という、天秤の問い……みたいな。
なんかこう、カッコよく表現できたら良かったんですけども、こういう感じしか浮かばなくて。
誰かが卒業とかそういうのはさておいて、マリコさんの今のやり方は、間違いなく誰かの大切なもの(家族との時間だったり、睡眠だったり)を犠牲にして成立しているもの。それは今のところはギリギリで成り立ってるけど、じゃあ成り立たなくなったらどうするの?
というような、ある意味で赤と青のコードみたいな究極の選択を迫られる回が最終回!

……だったら、どうしよう。
いやあの、私の予想や妄想なんて当たった試しがないからね。これでのほほんと通常回で最終回を迎えてS17を締められてもコメントに困るが、キツい話が来たらそれはもう私が泣くから……色んな意味で……

でも、割と『科捜研』ってそういうところのバランス感覚には、驚くほど敏感というか気を使っていると思う。今回の安野医学部長の最後の台詞のように、ひとつくらいは救いがある。
だからきっと、どんな最終回が来ても大丈夫。今のマリコさんは、周りが心強いんだから。そんなみんなが、大好きです。だから誰も、卒業しないでね。



長々書いたら疲れた。読んでくださった方も、お疲れ様でした。
はい、ぱっぱと次回!

息子登場!?
隠し子がいたなんてマジかよ、土門さん最低だな見損ないました。今から日野所長のファンになります。

そんな少年の名前は「昴」くん、そしてテーマのひとつに「星空」「宇宙」がある……
とくれば、連想するのはもちろん! 『流星のロックマン』ですよ!
……じゃあ、次週の脚本担当の岩下さんもカプコンユーザーだったの……?(絶対違う)
とはいえ、私は『流星のロックマン』シリーズはやってないんだが。『OSS』ではかなりお世話になったけど。流星のロックマン強すぎるんだもん……
『ロックマンエグゼ』シリーズは外伝除いてそれなりにやりこんだけど、世界観を引き継いだ『流星』は評判が賛否両論真っ二つすぎて怖いのと、バトルシステムが変わったのが躊躇う原因。私は、バトルシステム含めて『エグゼ』シリーズが好きだったんだ……あと、『6』の締めは『4』や『5』での迷走を上手いことまとめた、カプコン作のシリーズにしては珍しく綺麗にまとまったゲームだと思う。GBAのゲームの中では本当におすすめ。

……あれ? なんか全然違う話をしてる。アカン。真夜中だからもうブレーキが効かん。あと、(私にしては)真面目に語ったから、ふざけたり関係ない話をしないと保たない。シティーハンターの冴羽さんが3分間真顔保たないのと一緒。ダメ。真面目な話ができない体質。


どこに話を落としていいのかわからなくなってきたので強引に落とすけど、次回はSF大作チックな壮大な話らしいよ!
星空と少年、そして亡くなったはずの父親と、サブタイ『一番大きなバラ』。ロマンチックの香りがする! 冬のエモい話だ! きっとそうなんだ!

そうやって最終回までのカウントをしつつ、次週以降も楽しみ! にしてますよ!



やっと終わった。最後のここまで読んでくださった方がいらしたら、本当にありがとうございました。振り返れば8割方は無駄話だったな。今度からはもっと短く出来るよう、努力はします。

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