【警視庁捜査一課9係 season12】第5話 感想

警視庁捜査一課9係
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CASE.5 殺しの刺しゅう

ゲスト:根岸季衣、万里紗、真瀬樹里

脚本:保正和之
監督:吉田啓一郎

今回のアンケートです。投票してくださった方、ありがとうございました!

意外と均等に票が割れたのでは……と思う。差が思ってたより少ない。
女子会+村瀬さんがトップ。これは「この2人の女子会に呼ばれたい」なのか、或いは「女子会に呼ばれてる村瀬さんを見たい」なのか、どっちだろうな。
係長の料理堪能。私はこれがいいな。そーいや係長、今は作中設定ではお忙しいはずだが、料理している時間はあるのだろうか。
矢沢家セレブディナー。何を食べさせてくれるのかが問題。焼肉とかカニとかなら喜んでついていきたい。あの私、美味しいお肉が食べたいんですけど、連れて行ってくれませんか矢沢さん。

はい、今回!


◆今回の青ちゃんのサングラス、なにあれカッコいい。パカって開いてる! カッコいい!
でも開いたままで喋ったり動いたりするのはやめてw アレは手元を見る時に一時的に開けるヤツじゃないのか。

◆で、殺害現場はホテルの一室。被害者はファッションブランドの社長なので、部屋の中には服とマネキンがいっぱい。服はともかく、マネキンに囲まれて殺されるのは嫌だな……
浅輪さんの刺繍に着目する点もそうだけど、小宮山主任の「なんでこれ(このマネキン)だけ裸なんだろう?」とかにも、どことなく係長っぽさを感じる。
今回は浅輪さんが「係長みたいにはいかない」けど「係長に似てきた」と示す回だけども、なんとなく、今後はその「似てきた」が9係全体に波及していくのかなぁ、なんて思ったりもしている。

◆志保には花の名前がわからぬ。
浅輪 「主任。この花って、なんの花ですかね?」
小宮山「これは……菊でしょ。……でも、それって重要?」
浅輪 「……菊!?」
矢沢 「いや……」
浅輪 「菊!?」
矢沢 「いや……」
そこでを選択するのが小宮山主任。これが「チューリップ」とか「桜」とかなら可愛げがある感じもするが、「菊」かぁ……
ここでの浅輪さんと矢沢さんの顔芸っぷり。後ろで青ちゃんまで首を振ってるぐらいなんですが、それは……
村瀬さんの反応が気になるところだ。画面にはいなかったもんな。

◆今期初めて、早瀬川先生の元に小宮山・村瀬コンビが。今期は何かと浅輪さんが訪れてたからね。
青ちゃん・矢沢さんは……先週、早瀬川先生がぶっ倒れた時に乗り込んできてたな。

◆そりゃあ主任なんだから、他のメンバーに指示出さないといけないもんな、小宮山さんは。それを考えないで突っ走ろうとする村瀬さんが悪い。
青柳「いや……俺、一言も喋ってねぇんだよ」
つまりこれは、吹越さんのアドリブなんだろうかw 「捜査会議なのに俺だけ台詞ないんですけど」的な。

◆矢沢さんが優しく真面目に聞き込みをしている後ろで、人の職場を勝手にいじくり回す青ちゃんがいつでも素敵。
そしてイタズラしてる青ちゃんを聞き込みしながら無言で手で制する(っていうか突き飛ばしてツッコむ)矢沢さんがいつでも素敵。矢沢さんはホント好きだ。

◆浅輪さんは、やっぱり今期は基本的にはひとりで聞き込み、捜査関係者の準レギュラーが登場する回ではその人とコンビ、みたいになるのだろうか……なんか絵面が寂しいな。
詩織さんのツンケンな態度にも負けないフレンドリーな聞き込み態度。人当たりがいいところは浅輪さんの元々のポテンシャルだと思うが、プラスアルファで色々と観察し、突っ込んでいこうとするところが係長フォロワーである。

◆村瀬さんの呼びかけに「はぁーい」と答え、矢沢さんに捜査報告させて自分は「そういうことでーす」「あっ、そうなんですか?」とテキトーにも程がある返答をする青ちゃん大好き。
今回に限らないけど、ここ最近の村瀬さんは青柳さんを煽ることにご執心だな(ただし、情報を隠すのを注意する時は除く。それに関しては村瀬さんが正しい)。
そんなんだからナミカワ洋裁店と詩織さんのことに気づかないでいたことに青ちゃんに逆襲食らうし、矢沢さんにも「そうだそうだ!」って言われるんだ。この時、青ちゃんと矢沢さんが顔を見合わせてるの、本当に仲がいいなって。

◆元々の人当たりのよさと、係長譲りの観察眼が混ざると、浅輪さんって聞き込み対象者視点から見るとこんなに鬱陶しい人になるのかw だってニコニコした人の良さそうな笑顔で近づいてくる「好青年」と思いきや、ズバズバ物事に切り込んでくるんだぜ。怖いよ。
浅輪「嫌われちゃったかなぁ……係長みたいにはいかねぇか……」
めっちゃ係長フォロワーな浅輪さん。これが自覚的に、まるで係長の後を追いかけるようにやってるところがなんつーかもう物悲しくてしょうがない。こんなこと考えたって仕方ないんだけど。
でも係長も、結構な割合で人に鬱陶しがられたり嫌われたりしてた……記憶があるが、それは時たま強烈な「係長アンチ」が出て来てたからだろうか。昔の事件にまつわる逆恨みで、とかで。

◆青柳「それにあの女のせいで、俺、村瀬にバカにされたんだもん!」
矢沢さんいわく、「それもう逆恨みじゃないですか」。でもそれこそ青ちゃん。
青ちゃんだってとっくに40過ぎてる設定のはずだし、中の人なんて50だって過ぎてるはずなのに、「だもん」が似合うのが吹越さんっていうか青ちゃんなのか。
やっぱり青ちゃんはJKにモテそう、という謎の偏見が私の中にある。「ギャップがかわいい! カッコいい!」とかいってモテそうという偏見。話には何の関係もない。

◆父と娘の関係性が呪われている世界観であると(私が勝手に)思っている『9係』ワールドですが、母と娘の関係も割とトラブル率高いよなと思うこの世界。
どういう組み合わせであろうとも、親子は難しいとは思うけどね。

「さすがの俺も気づかない」し、「わかりにくいよ、ここ!」と、矢沢さんに自己評価の高さを見せつけていくスタイルの青ちゃんさん。ハンガーに頭をぶつけてる……
青柳さんのああいうの、吹越さんのアドリブなのか、マジでミスしてんのを面白いからそのまま流されてるのか、ホントわかんないw 矢沢さんも同じ感じ。この2人のは、どこまでがアドリブでどこまでがマジなのかがわからない。いつまで経ってもわからない。

◆たぶん、既に出ているネタですが、どうしても言いたい。
捜査2日目とでもいえばいいのか、彩音さんに聞き込みしてるときや、綾音さんのマンションの防犯カメラの映像をチェックしてる時、ヨシエ縫製に行ってる時の矢沢さんのあの、白ベースの赤・青のハーリキン・チェック?とかいう派手なネクタイ。
アレ、今期『捜査一課長』第2話でヤマさんが「もんじゃ!」ってマイク芸してたときのネクタイと同じシロモノじゃないかなと思う。たぶん間違いない。こんな短期間で、っていうか同局の同クールドラマ内で衣装を使いまわすとかあるんだな……今期は水9と木8が同じ東京の撮影所だからだろうか。
つまり、ヤマさんも矢沢さんと同じファッションセンスなのでは説。ってことは、ヤマさんもカラフルなシャツを着こなすとか、私服で帽子・蝶ネクタイ・ステッキ装備とかやってくれんのかね……
これは『9係』にはあまり関係ないか。じゃあ『捜査一課長』の感想にもこれ書いておきます。
でもヤマさんがつけてると「派手なネクタイだな……」って思うのに、矢沢さんがしてると「矢沢さんならアリだな」みたいに思う、この差はなんなんだろう。やはりセレブの余裕なんだろうか。
実は今回、初見時に一番目を奪われたのはこの矢沢さんのネクタイでした。前回のアンケート結果を踏まえるに、矢沢さんのファッションやヤマさんのネクタイを合わせてチェックしてる方は、実はそんなに多くないのかもしれない。私は超少数派。だったら悲しいなぁ。

◆取調室の椅子に座る村瀬さんは「邪魔だから」で退けられ、代わりに座った矢沢さんは「ちょっと悪いな」でお腹に引き出しをぶつけられ、再び「ちょっと退いて」で矢沢さんから小宮山さんに交代する取調室の椅子。
っていうか、取調室にメインキャスト4人と取り調べ対象者と(台詞はないしあまり目立たないけど)記録係が集まってるって状況、めっちゃ賑やかというか、狭いw
改めて言うまでもないことだけど、やっぱり『9係』ってめちゃくちゃだよなぁ……そこが好き。
なんつーか、一種の舞台劇っぽいところがある。普通のドラマならNGじゃろこれ、みたいなのが普通にスルーされて放送されてたり、アドリブばんばん入れたりするようなところ、掛け合いが命なところとか。出演者も、舞台で活躍してる方多いもんな。
この話には関係ないが、椅子に座った小宮山主任がすっと手を出したらさっとワンピースを手渡す村瀬さん。だいぶ慣れたな、っていうかあの仕草をする小宮山主任がカッコよすぎた。村瀬さんを飼いならしすぎだろ。ビビるわw

◆そんな狭い取調室に浅輪さんまで入ってきて、ワンピースの刺繍について訊くだけ訊いて、スマホで写真撮ってさっさと出ていく。
その様子を指して青柳さんいわく、「なんか、アイツ係長に似てきてないか?」
そうやって作中でツッコむのやめろw やめてくれ……
係長、っていうか渡瀬さんが演じる刑事役では、携帯電話(スマホ)のカメラでさらっと重要なものの写真撮っていくのがお約束だったよな。『おみやさん』とかでも。

◆今回のキーは花だから、頼る先は早乙女さん。花といえば早乙女さん。使いどころが難しいなw でも私、早乙女さん好きなんだよなぁ。だからもっと出番ほしい。中の人がお忙しいだろうし色々あるのはわかるんだけど。
早乙女「その前に。倫太郎さんのお使いでいらしたんですか?」
浅輪 「いえ。今日は、自分の考えでここに来ました」
早乙女「そうですか。じゃあ、拝見しましょう
相手の気持ちを汲んだ返答をし、相手が望む反応を踏まえた上での受け答えができる。話し上手の聞き上手。
浅輪さんの婿養子スキルが係長にはもう発揮しようがないので、今度は早乙女さんに対して発揮されてる……義母(のような存在)に対しての対応力が半端ない。
仮に係長が今期も登場できていた状態で今回をやったとしても、浅輪さんはひとりでここに向かわされたか、或いは係長がこの場にいてもなんとか2人を取り持って話を繋いでたんだろうなと思うw
浅輪さんが9係に来て得たものは色々あるだろうけど、この婿養子スキルは本当に羨ましい。真面目な話、これは浅輪さんの一番の武器じゃないかと思う。

◆まだいたよ、絵描き俊介さん。いつまで早乙女さんに飼われるんだ……羨ましい……ヒモか、ニート息子か……いや、こんなシュッとしたイケメンと同居できる早乙女さんが羨ましいと思うべきなのか……
で、早乙女さんだけじゃなく、絵描き俊介さんの絵描き設定も活かして浅輪さんの閃き。絵描き俊介さんの手を握り、わけわかんないままの早乙女さんとハイタッチする浅輪さん。置いて行かれた2人のポカーンとしたテンションのハイタッチに一番笑ったw かわいいw
ここでのテーマ、2010年のだ! これ好きなんだよなー。夏の頃だよね。テーマ曲の中では、個人的にはこれが一番印象的だ。この曲めっちゃカッコいいのに、最近だとあんまり使用されなくて悲しい。

◆今期の浅輪さんは係長フォロワーなので当然といえば当然なのかもしれないが、取調室に訪れてメインゲストを相手にすると、係長の憑依具合が更に上がるな。台詞の言い回しとか、もう係長じゃん……

◆青柳さんの持ってるお菓子(ドーナツ?)につられて視線が動く矢沢さんと、青柳さんからもらって素直に食べてる村瀬さんかわいいな。なんで普通に食ってんだよ2人ともw

◆早瀬川先生が迷いなく書類を渡す相手が、浅輪さんになってる……
っていうか、血痕のこと調べてんのが早瀬川先生なのがびっくりした。鑑識さんじゃないのか!
まあ来週、伝説の鑑識さんが再登場するから多少はね? 現在の『9係』ワールドの鑑識って、猪狩さん以外はあんまり優秀じゃないし。

◆青柳さんと矢沢さんのダブルで厭味ったらしい聴取、めっちゃ怖いw 鬱陶しいし怖いw
青ちゃんの「髪の長さが違うからわかりにくいんで、それ、外してもらえます? いや、その髪の毛、ウィッグですよね?」とか、2人揃っての「よろしくお願いしまーす」とか。本っ当酷いw こんな2人が大好き。
個人的には青ちゃんの「(現場にあった血痕を)あなたの血液と照合させてもらっていいですか? ん? 嫌ですか? なんで嫌なんだろう……い、いいですか?」って追い打ちが本当に好きでしょうがない。こんな聴取は本当に嫌だなぁw

◆その頃、小宮山・村瀬コンビも厭味ったらしく聴取していた。
小宮山「いやいやいや。村瀬さん、正確にお伝えしないと」
村瀬 「ああ、そうだな。失敬」
この2人って、青柳・矢沢コンビと違って真っ当というか、あんまり意地悪い捜査や取り調べはしない真面目なイメージだったんで、今回のこれは衝撃だった。それとも私に覚えがないだけか。
でも青柳・矢沢コンビの厭味ったらしさからすれば、今回のこれだって全然真面目だよなぁ。その真面目さ故に割を食うことも多いのがこの2人な気はするが。

◆殺害の実行犯の動機はヤンデレのブチギレ。
「詩織のものになるぐらいなら、殺すしかないじゃない!! そうすれば、私だけのものでしょ? 彼も! 仕事も!!!!!」
そんなヤンデレ全開の動機に、青ちゃんが引き気味のテンションで「ちょっと、何言ってんの? あんた。殺したって自分のものになんかならないでしょー? なぁ?」とド正論をかます青柳さん。青ちゃんはさらっとド正論かましつつぶっ飛んだことができるキャラ。
その後、号泣しだす綾音さんにすーっと引いていく青ちゃんと矢沢さんが好き。矢沢さんの顔、露骨に引いてるじゃないかw

◆人を殺しちゃった後の彩音さんの動揺っぷりが結構好き。
フィクションだからある程度当たり前だけど、結構みんな平然と人を殺していくようなドラマが多い中、あの動揺ぶりは新鮮だった。そうだよなぁ、人を殺すって、本来はそれぐらい大きくて重たいことだよなって。

◆詩織さんと真面目な人情話やってるところで、青ちゃんはひとりサングラスで遊んでいた。開けるなw 矢沢さんをぶっ叩くなw(これは泣きそうになってる矢沢さんにだから、ってのもあるだろうけど)
そして演出も遊ぶ。舞い散り過ぎのバーベナ。あれはもう散っちゃうだろw

事件自体は、たぶん小宮山・村瀬コンビと青柳・矢沢コンビだけでも、時間はかかってもいつか解決できたんじゃねーか感がある。浅輪さんが刺繍の裏側に気づいたから時間短縮できたけど、って。
浅輪さんが相変わらず係長を憑依しながら捜査してたけど、浅輪さんの捜査はほぼ詩織さんとお母さんの親子人情物語の解決に割かれてたのが印象的でした。なんか『遺留捜査』感ある。いや、別にどっちも死んでないですけど。ごめん、ものすごいイメージだけで言ってしまった。
話が面白かったかは別だけど、このバランスは結構好き。係長と違って、なんだかんだで9係のメンバーをまとめているってわけでもない浅輪さんがひとりだけ突き進んで事件を解決する、ってのもどーにもアレなので、係長フォロワーの浅輪さんは人情話担当、他4人で事件そのものは解決、っていうのは、意外に収まりのいい着地点のひとつなのかもなぁ。
今期は倫子ちゃんももう出るかどうかがわからんので、係長憑依状態じゃないと浅輪さんの役割がホント対早乙女さんの婿養子スキル発揮か、或いは新レギュラーの黛さんや(再レギュラーだけど)絵描き俊介さんを受け止める係ぐらいしかなくなっちゃうんだよな。
でも、常に係長の捜査を念頭に置いてる浅輪さんのことは、実は嫌いじゃない。
なので、上手いこと9係内で役割を分担してくれると嬉しいなぁ、と思いました。

次回!

帰ってきた伝説の鑑識・猪狩さん。1年ぶりですね。現在の『9係』で唯一頼れる鑑識さん。
なんか青柳さんと矢沢さんが鑑識ルックだったんだけど……まさか矢沢さんが出戻るのか……(スピンオフ設定)
先週の『緊急取調室』がオウム、今週の『捜査一課長』が牛、そして次週の『9係』が犬。なにこのテレ朝刑事ドラマの動物推し。動物強化月間かなんかだろうか。
次回の浅輪さんは、猪狩さんとコンビを組むんだろうか。浅輪さん一番の武器である婿養子スキルを発揮できる相手、まだいたな。猪狩さんだ。

ってなわけで、次回以降も期待! しておりますよ。

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