【警視庁捜査一課9係 season12】第4話 感想

警視庁捜査一課9係
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CASE.4 ねらわれた監察医

ゲスト:白洲迅、河西健司、松下恵

脚本:ハセベバクシンオー
監督:長谷川康

羽田美智子:亡き渡瀬恒彦さんへの思い語る「魂がそこにいる」 ドラマ「警視庁捜査一課9係」に出演

羽田さんが語る今期『9係』
詳しくは言わないので、ぜひ読んでほしい。

今週号の『TVガイド』には、イノッチ×吹越さん×田口さんのインタビューが!
そして同号の春ドラマ特集に、『9係』のコーナーも! 黛教授が竹中直人に決まった経緯や、浅輪さんと倫子ちゃんの関係性の行方なんかの質問にPが答えてるよ! チェックチェック。
一番笑ったのは、次回登場予定の絵描き俊介さんの今期初登場シーンについて。そんな発想でいいのかw

今週のアンケート結果です。投票してくださった方、ありがとうございました!

選択肢はそれぞれ、

ケーキ装飾→S3『装飾(デコレーション)死体』
コロッケ→S10『おいしい死体』
くまいるちゃん→S11初回SP
かかし→S12『かかし連続殺人』

です。近年に偏っているのは、私の記憶力の問題。
確かに「『9係』で一番インパクトのあった死体は?」っていうと、ケーキ挙げるかもしれない。

あと自分の中でインパクトデカかった死体(の状況)は、
・ウェディングドレスでダイブ
・絵の具塗れ
・ヨガ
・コスプレ
とかかなぁ。
なんかやっぱり記憶が近年に偏ってる、っていうか昔からこんなに死体がエキセントリックだったっけ?

今回も死体が鍵!
ってなわけで、いってみよう!


◆冒頭解剖。
いきなり場面が解剖だったのでちょっと状況が分かりづらかったんだが、今回早瀬川先生が解剖しようとしていたご遺体は、元は別に9係の皆さんが担当してた事件で解剖依頼したわけではない、んだよな?
助手の広岡くんを守って倒れる早瀬川先生。広岡くんはピンピンしてんのに……やはり間近で毒ガスを吸っちゃったからってことなんだろうか。

◆ICUに入ってる早瀬川先生を泣きそうな顔で見つめる小宮山さんと、そんな小宮山さんに声をかけようか迷って、そっと離れる村瀬さん。このシーンがめっちゃ好き。
その後、一言も泣き言を言わずに捜査している小宮山主任も。小宮山さんも一度殺されかけたなぁ、そういや。

◆矢沢さんが「足跡痕(あしあとこん)」って言ってたけど、なんか聞きなれない言葉だな。実際にああ言うのかな。
でも『9係』は「現場」もこだわりで敢えて「げんじょう」ではなく「げんば」で通してるらしいので、実際がどうだとかそういうのはどうでもいいんだろうと思う。

◆最近の青ちゃんのトレンドは台詞強奪ハモリ。
青柳・矢沢 「(コルセリンの)盗難届が出ました」
青柳・小宮山「遺棄現場に近いわね」
小宮山さんともハモリをこなす青ちゃん素敵かよ。掛け合いに命をかける青柳さん素敵。これで台詞強奪ハモリされてないのは、浅輪さんと早瀬川先生ぐらいか。黛教授とそれをやるとは思えないしw

◆「ゼネラルサイバー」に「ネクストデータ」に「サンシャインテクノロジー」という、絶妙なダサさがある企業名たち。
なんかこう、なんとも言えないダサさだw 実際の企業名と被っちゃダメだからなんだろうけど。このセンス、嫌いじゃない。

◆物腰柔らかく物事を尋ねるふりをしつつ、青ちゃんは「人がね、ひとり死んでるんですよ」とか「それでコルセリン使って何かしでかしてやろうとか考えたの?」「人は見かけによらないところもあるかもしれません」とか言っちゃうお人。そんな刑事らしくない刑事の青ちゃんが好き。
矢沢さんも矢沢さんで、基本的に丁寧に優しく聴取してるのに、工場従業員の弘美さんの「ちょっと無愛想なとこがあるかもしれませんけど」「ええ、まあ、確かにね」と割と適当な相槌打ってるところが好き。

◆死体すらも人を傷つける凶器になる時代。毒物に爆弾って……ご遺体を調べるという職務を全うするだけで死ぬ危険性がある現代。理不尽に死亡フラグが立つホラゲーだってもっと前兆があるぞ。酷い話だ……
視聴者層が被っているからか『科捜研』の風丘先生の名前が実況で散見されたが、毎年精神面でフルボッコな目に遭いがちな風丘先生が身体面でもフルボッコにされたら、たぶん私は泣くのでやめてほしい。

◆腕章を矢沢さんにつけさせる青ちゃんは幼稚園児。
でも今回、割と青ちゃんは全面に出て動いてたよな。浅輪さんの次ぐらいに活躍してたのでは。
青ちゃんは自由に動けるキャラクター性が強いので、書きやすそうだなぁと思う脚本家さんと、逆に動かすのに苦労してそうだなぁって人と分かれる。自分の中では。
浅輪さんは(今期はともかく)係長の面倒を見たり倫子ちゃん関係で存在感発揮できてるから書きやすそう。
一番話によって扱いのブレが有るのは、小宮山・村瀬コンビだと思ってる。自分は。

◆村瀬さんが青ちゃんの手柄狙いの情報独占の悪癖を責めるのは最もなんだけど、今回の案件だと、青ちゃんがあの場で素直に古川さんのことを話してても間に合わなかった可能性が高いんだよなぁ。ってところで、青ちゃんはギリギリで守られてる感じだ。
そこで小宮山主任が「ちゃんと確認しなかった私の責任もある」としながらも、その場で誰を責めるでもなく「今は事件捜査が最優先」ってことで状況の整理を始めたところ、できる主任感があって安心できる。たまに暴走はするけど、小宮山主任の安心感は半端ないな。
地味に村瀬さんが「いやいや、小宮山くんが……」って言ってんのも、それでも小宮山主任の意図を汲み取って状況整理に務めるのも好きだ。今回の小宮山主任・村瀬さんのやり取りは、そんなに目立つものではなかったけど好き。

◆廊下で1分以上歩きながらのワンカットの捜査報告、『9係』の皆さんの実力と信頼関係が見えるようで。しかも2回も。
これは余談なんですが、先日、久しぶりに過去集めたドラマ関係のインタビュー記事を掘り起こしてたら、渡瀬さん×イノッチ×ツダカンのインタビューを見つけまして。
そのインタビューで渡瀬さんがツダカンのことを、「台詞のキレの良さがいい。面倒くさい説明セリフをとうとうとわかりやすく言えるのは、お前さんじゃなきゃできない」って仰ってて、ツダカンが「泣きそう」って言ってたのがもう、もうな……
そうやって皆さんの実力、掛け合いに全幅の信頼を置いていたのが係長、いや渡瀬さんだったんだなぁ、と。だからこういうシーンができるんだなぁって。

◆そんなツダカン演じる村瀬さんですが、扉の認証カードに嫌われている模様。
青柳「そのカード、人を選ぶのな」
村瀬さん、Suicaとかと一緒にそのカードしまってない?
そうやって磁気が弱ってるカードでも、タイミングによって認証できたりできなかったりするから……

◆黛教授の謎のオーラに気圧され、マトモに話ができてない青柳さんと村瀬さん。ちょっと気の毒だw

◆早瀬川先生が意識戻ったと聞いたときの、泣きそうな顔と声の小宮山さんが好き。
それでも早瀬川先生のところに行くのではなく、捜査に行く小宮山主任が好き。

◆過去の事件の掃除機のコード巻取りを使った他殺偽装トリック、できる・できないはともかく『法医学教室の事件ファイル』でやってそうな感じだったな。こちらでは助手の広岡くんが実験台になったりしてたんだろうか……

◆小宮山主任はゲーマー。忙しいだろうに、据え置きのゲームやる暇あるのかな……
村瀬 「しかし小宮山くん、こういうゲーム機に記録用のハードディスクが入ってるって、よく知ってたな」
小宮山「常識でしょう?」
村瀬 「えっ!? ……まさか君……夜な夜な独り寂しくピシュピシュ! とか?
小宮山「『独り寂しく』は余計だろう?」
村瀬 「すみません……」
なんで村瀬さんは見える地雷原に自ら突入していく方向性なのか。そして「ピシュピシュ!」って、村瀬さんのゲーム観がどれぐらいで止まってるか、そして小宮山さんがやりそうなジャンルはどういうものだと思ってるのか、とかがよくわかる。
このあと、データから重要な記録を見つけた小宮山主任が「はぁ!?」って声を上げたら「はい」って言っちゃってる村瀬さん……
話には全く関係ないけど、小宮山さんがやってるゲームのジャンルが気になる。なんだろ、オンラインのFPSを縛りプレイとかしてそうなイメージ。或いは、狩りゲー。で、早瀬川先生と組んでるの。早瀬川先生と一緒にかなりの高レベルだったりするんじゃねーか。

◆パソコンの遺書が偽装、これは刑事ドラマにおけるお約束。
という視聴者の思い込みによる予想を裏切りあざ笑うかのような話。古川さんは殺される覚悟があったようだが、殺されなくても、罪をかぶって自殺するつもりだったんだろうな。
でも遺書について、青ちゃんたちが気づくきっかけくらいはほしかったな。なんでもよかったんだけど。たぶん古川さんの遺体の第一発見者である弘美さんに送られたメールに結婚式の出席について書かれてたからとか、そこらへんかなぁという気はするし、そうやってこちらで補完もできるけど。

◆浅輪「いやぁ、なんつーんすかね、その……係長的な勘が働いちゃったみたいな感じですかね
これがシリーズ当初、係長の行動に振り回されて文句言ってたヤツの台詞ですよ。泣くしかねーわこんなん。調子乗ってんじゃねーよ……! こっちから泣くから……それでみんなに「次期主任候補!」っておだてられてるのを含めて。
青柳「次の主任は浅輪かもな」
もちろんこれは青ちゃんのいつもの軽口なんだろうけど、主任がころころ変わる主任持ち回り制の『9係』の歴史を踏まえてそういうこと言うのやめろw
でも今期以前から、割と青ちゃんは浅輪さんに対しては評価高めだよなーというのを思い出している。前も矢沢さんに「そんなんじゃアイツに追い越されちゃうよ」とか言ってたもんな。矢沢さん本人は出世とか興味ないから気にしてなかったけど。

◆黛他の3人に比べて、君は見どころがあるな」
黛教授の手の動きからするに、ハブられてるのは青ちゃんなのかね。
やけに回復の早い早瀬川先生が元気になれたのは「気合」のおかげ、ってところから、黛教授と係長の過去の因縁が明らかに。
でもこの話は、実は東映公式で結構昔から語られていた話なので、答え合わせみたいな感じではあるけど。
当時のことを思い出してお腹を壊す黛教授。そうか、青ちゃんの仲間か……青ちゃんとはお腹弱い仲間だから、磁石の同じ極同士みたいに反発しちゃうのかなw
浅輪さんと倫子ちゃんのことを「次期主任候補のフィアンセちゃん」って称する小宮山さんが好き。小宮山さん、別に出世にガツガツしてるわけじゃなく主任というポジションそのものにもこだわってないから、こういう時も浅輪さんをからかえるぐらいの余裕があっていいな。あと、単純にのろけまくる浅輪さんとの掛け合いが可愛らしくて好き。

◆2週連続で打ち上げオチ。同じ「一件落着」で。村瀬さんがぼそっと「またかよ……」って嫌そうに呟いてるの好きだw
ちゃんとひとり分を空けてじゃんけんしてる、ってTwitterで見た。ホントだ……
そしてじゃんけん。早瀬川先生の快気祝いなのに、早瀬川先生ひとり負けってw 酷いw

◆毎年お馴染み、主題歌CDプレゼントコーナー。今年も青ちゃん、いや吹越さんの「少ねえ!」の声に答え、どどーんと100名さまにプレゼント。詳しくはテレ朝の方の公式HPへ。ここで田口さんも「うん」って頷いてんの好きw
そんなやり取りにこらえきれないように笑っちゃうツダカンと原さんとか、羽田さんの「いい曲です!」ってアピールしてくれるところとか、すごく素敵で大好きだ。
ここ、毎年皆さんの素が出てるよなー。去年とかも、渡瀬さんの笑顔が印象に残っている。残ってるんだ……

今回の話を見るに、コルセリンを仕込んだのは「監察医全体」に対する怒りによるものっぽいので、5年前の事件を担当した早瀬川先生が今回も解剖を担当したのは全くの偶然っぽい。
それで逆恨みからの怒りを引き当てて事件に巻き込まれて死にかける早瀬川先生、不運すぎるにも程があるだろ……
事件に巻き込まれて死にかけるのは『9係』ヒロイン勢の通過儀礼みたいなものなので、これで名実ともに早瀬川先生も『9係』の不運ヒロインの仲間入り。ヒロイン勢トップ争いをしてるのは何かと事件に巻き込まれてた妙子さんと、何かと私生活含めトラブルに巻き込まれがちな倫子ちゃんです。

柳沢さんの自殺の仕方がすごく苦しそうで嫌だ。敢えて会社で自殺する道を選ぶところも加味すると、もうな。
しかも自殺までも隠蔽しようとした社長のせいで、自らの命を懸けた、まさしく決死の行動は無に帰す可能性もあったわけで。わざわざ会社で自殺するってことは、そこには彼なりの強い思いがあったはずなんだよな。
今回の犯人である一郎さんは「柳沢さんの遺体を見て、親父のことを思い出した」と言ってたけど、実際に彼がやったことは柳沢さんの意思を無視したものだったわけだ。ただ自分のエゴを突き通しちゃっただけなんだな。
作中での扱いは古川さんより小さかったけども、柳沢さんも十分にこの犯人(たち)に命も尊厳も踏みにじられた人だよなぁ。
そこには誰も触れなかったから、なんか本当に柳沢さんは無駄死に感が半端ないな……

自殺と他殺の反転をキーにして色々と要素を詰め込んでて、事件を追うので精一杯って感じで掛け合いも少なめだったな。もう少し話を整理した上で時間延長か、2時間とかで見てみたい話だったかもしれない。

次回!

初回以来の早乙女さん・絵描き俊介さん登場。
凶器は左利き用の裁ちばさみ!
絵描き俊介さんの手を握ったり、早乙女さんとハイタッチしてる浅輪さんはなんぞ。

ってことで、次回以降も期待! しておりますよ!

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