【科捜研の女 season16】第8話 感想

科捜研の女
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File.8 最後のターゲット

ゲスト:渡辺大、大島さと子、松田賢二、松浦雅

脚本:戸田山雅司
監督:濱龍也

前回、「マリコさんって爆弾解体したことなかったっけ? 一応ないんだっけ?」と書いたら、「シーズン1で解除してた」とご指摘いただきました。ありがとうございます!

ということで、相馬さん卒業回後編。
「相馬さん加入は5年前の12月15日」という話をどこかで見まして、ホントかと思って確かめたらマジだった!
同じ日に加入と卒業か……やっぱり何か持ってんのかな、相馬さん。

今回!


◆前後編のときはおなじみ、マリコさんの特撮風ナレーションつきの前回のあらすじ。

◆土門「だとしても、無茶がすぎるぞ」
せっかくマリコさん(たち)の身を案じてこんなこと言ってくれてんのに、当のマリコさんは発見した事実にしか興味なし。
マリコさんはもう少し自分の身を案じようよ。何事も、まずは自分の体という資本を大事にしないと……

◆藤倉「まさか、お手柄だとでも思ってるんじゃないだろうな」
藤倉刑事部長が言ってることは、土門さんがマリコさんに言ってることと同じ。つまり「無茶すんな」っていう。藤倉刑事部長、マジでここ最近は厭味成分減ってますね(当社比)。そんな藤倉刑事部長も好きです。
しかし佐伯本部長はといえば、ニコニコ動画(推定)を見て喜んでいた。
佐伯「ネット上等。結果オーライってヤツだ」
なんか佐伯本部長のこういう系統の台詞って、無駄に語感が良くて思わず口に出したくなります。昨シーズンの「大逆転! 汚名返上! 捲土重来! 名誉挽回! リベンジ!」とか。
あと、自分の中では着々と、「佐伯本部長が楽しそうな話、面白い説」が成り立ちつつあります。そもそも、佐伯本部長が出張ってくる話になると話の規模もデカくて話が派手になるんで、そういう話だと自分好み、っていうのはあるかもしれないw

◆しかし、一緒に現場にいたマリコさんは佐伯本部長と藤倉刑事部長からのお咎めなし。なんでだよw 土門さんに(マリコさん本人は全く気にしてなかったけど)怒られてたから?

◆こうして相馬さんがマリコさんに耳をつねられるのも最後である。

◆珍しく、作中の時間が現実より先である。芳賀議員の講演会が12月19日なので。
それにしても、よりによって住宅街に爆弾仕掛けることないじゃない……ホテルに爆弾を仕掛けることないじゃない……関係ない人が危険な目に遭いすぎである。
そしてメインターゲットも配達員・芳賀議員の娘・採石会社の社長はただ爆弾の事件に巻き込まれただけで、事件そのものには巻き込まれただけレベルで関係が浅いのに、口つぐんでたら爆弾送りつけられるって……理不尽すぎるな。警察から口止めを頼まれたら、そりゃ口つぐむだろ。この3人なんか、本当にただ巻き込まれただけなんだから。
今回の犯人の頭のネジは完全にぶっ飛んでるんで、「関係ない人を巻き込むな」っつーても、話が通じた可能性は低いだろうけど。

◆とうとう『科捜研』にも、「血の旅団」という厨二病センスあふれる爆弾テロ組織が……しかもどうやら日本国内で活動しているっぽいニュアンスで出てきた……
マジかよ、そんな危険国なのか『科捜研』の日本は。おちおち京都にも行けねぇ。
と思ったが、この京都では銃が使われる犯罪とか爆発事件とか毎年日常茶飯事レベルで起きてるし、なんだったらウイルステロ(未遂)だって起きてるし、過去には新興宗教団体がやべー組織だったみたいな話もあったんで、今更すぎる話だった。そんな世紀末のような世界だったら、そりゃあ爆弾テロ組織ぐらいいるよな、という謎の納得。勝手に納得。

◆宇佐見「爆発物処理班員は不測の事態に備えて、DNA型を登録しているはずです」
そうなのか。それって、顔とか身元を特定する主な要素がなくなってもわかるように、ってこと?
なんか規模が大きい爆発だと、DNAとか採取できなさそうなイメージだ。イメージなだけで、実際がどうなのかは知らない。

◆蒲原青年って、なんか結構かわいい字を書くんだね。少し丸っこい。
それはともかく、今回の犯人の箕輪さん。写真しか出番のない前回から、スタッフクレジットに名前が載ってたもんな……

◆いくら爆弾犯が絡んでいるからって、今は一般人の尾野崎から強引にスマホを奪うことにした土門さんはいつもどおりだし、それをアイコンタクトでわかる蒲原青年も、かなり毒されてるなって。

◆箕輪さん、現時点での今期で一番のぶっ壊れ系犯人である。尊敬する故人のために自らの凶行を正義と確信した正しい意味での確信犯だし、最後のターゲットは府警本部と自分、なところがもう。もう最初に口開いた瞬間から「あっ、コイツやべぇ。話通じない系だ!」っていうアレ。
そんな箕輪さんの手を止めさせる土門さんの説得。確かに正しい意味での確信犯には、「お前の行動は無意味」という他ないよな……それに加え、「それやったらお前が憎むものと一緒になっちまうんやで」ってのもドンピシャ。確信犯には目的を見失わさせることが重要、と。

◆柿本さんが意味ありげに(無意味なんだけど)冷凍処理済の爆弾を見やるから、「まさか、柿本さんが箕輪さんの意思を知って、徳武さんの無念を晴らすために犯行を勝手に引き継いじゃうとか……?」なんて最悪な想像をした視聴者は挙手。
それやってたら、たぶん相馬さんは最悪な心境で卒業することになり、あのラストはなかっただろうから、柿沢さんには何もありませんでしたは正しいと思います。

◆箕輪「府警本部は、組織自体が腐ってる」
……ああ、うん、まあ……色々ありすぎたな、この府警本部は。
ここまでぐうの音も出ない主張をされると、反応に困るw

◆卒業回ということで、マリコさんと屋上デートの権利を勝ち取る相馬さん。以前はマリコさんになりきって土門さんと屋上まとめやってたし、なんだあの屋上、マリコさんと土門さんの密会場所だってみんなが知ってんじゃん。じゃあ密会じゃないじゃんな。
相馬「俺にはまだ、『科学で人を救う』なんて言葉、口にする資格ありません。あのとき、広場の噴水で、柿沢先輩や、マリコさんたちと爆弾を見つけたときね、あのとき、俺、怖気づいて動けなかったんです。正直、逃げ出しかけてました」
本職の爆弾処理班員の中でも肝が座ってそうな柿沢さんや、今までくぐってきた修羅場が常人の人生10周分ぐらいはありそうなマリコさんと自分を比べるって、なんか言葉にするとものすっごいハードな環境だ。
そこはもうちょっと自分に甘くなってもいいんじゃ……と思うんだけど、相馬さん的にはそれが嫌なんだろうな。

◆50代に見えない沢口靖子が50代の肌の悩みを語る50の恵も、『科捜研』と一緒に見るのは年内最後である。

◆蒲原青年は先に(他の署員たちを退避させるという目的の下)退避させ、自分は最後まで箕輪さんにつく。土門さんカッコいい。
しかし、それをやるなら自分もマリコさんのことは言えないw やっぱり似た者同士である。

「毛髪学 ~老いた毛根の蘇生術~」。著者は堀内拓真。「毛根から若返る! これであなたの幸せもフサフサじゃ!」。
表紙の絵、どう見てもイラストやである。侵食しすぎw
どんな事態でもどんな話でも身体を張って笑いを取りに来るスタイルの佐伯本部長、さすがです。

◆日野所長が、ぶっきらぼうだけど落ち着きつつ「君たちも早く退避して」と言ってたところが好き。

◆マリコさんが相馬さんを先に避難させようとするところでうるっときたし、それを拒否して相馬さんが残ったけど、声が震えてるところがめっちゃ好き。爆弾処理前、もはや既に相馬さんが泣きそうである。
今回の犯人が仕掛けた爆弾のトラップはマリコさんの判断力をも鈍らせるレベル。カバー外してタイマー見た時点で4分前だしな……
マリコさんの指示をきいてひとりで退避してたら、その時点でバッドエンド確定だったという。マリコさんがいなかった、居酒屋での柿沢さんとの会話が爆弾処理の鍵になる、ってのはシャレオツですね。

◆マリコさんとの初めての共同作業です! これが最後でもあるんですが。

◆相馬さんの格好がルパン三世。グリーンなのはともかく、なんであんなテッカテカの生地なんだよw サングラスはもうツッコミ待ちでしかないだろコレw
相馬さん、カナダ行き。
日野 「君みたいな男が、他所で勤まるとは思わんけどな……」
この時点で既に日野所長のツンデレ力発揮である。
そして初登場時などの振り返り。そうそう、風丘先生の差し入れロールケーキをひとりでかぶりついて食っちゃったりな。泰乃さんの胸触ろうとしたりな。あったな。そんな因縁の深い(?)風丘先生、今回は出番なかったな……見送りにもいなかったし……
亜美 「でも私、相馬さんの……空気の読めないボケにもならないボケ、結構好きでした!」
亜美ちゃんもまたツンデレ。ということにしておきましょう。
蒲原 「新天地では、周りに迷惑かけるなよな」
相馬 「砂糖は入れすぎんなよな」
蒲原青年の甘党、公式。そして蒲原青年もまたツンデレ。
宇佐見「美味しいお茶が飲みたくなったら、いつでも顔出してくれ」
相馬 「はい。でも僕は、コーヒー党です」
宇佐見さんが相馬さんに対しては敬語を崩してタメ口きくの、好きだったな。
日野 「本当にいいのか? まあ、なんだったら休職扱いで戻ってこれるようにだって出来るんだけど」
相馬 「いや、まあ、これ以上俺が活躍しちゃうと、マリコさんとか、他の皆が俺に頼りすぎちゃって、よくないでしょ」
亜美 「逆でしょ。ずっとマリコさんに頼りっぱなしだったのに」
日野 「そういう、ひねくれて面倒なところ……」
相馬 「……はい?」
日野 「私は案外、嫌いじゃなかったよ」
日野所長がまさかのツンデレ爆発。オッサンのツンデレとか誰得だよ、いいぞもっとやれ。「休職扱い」、乾くんのときも言ってたなぁ日野さん。
相馬さんを一番叱っていたのは日野所長、つまり相馬さんをなんだかんだで一番目をかけていたのも、実は日野所長だったのかもしれません。
後編は、相馬さんももちろんだけど、日野所長が本当に好き。

◆後進育成をしたマリコさんのしんみりな締め。
土門 「出来の悪い弟子ほど、可愛いって言うからな」
マリコ「……『弟子』? 別に私は、相馬くんの……」
土門 「普通の上司なら、部下に教えられるのは仕事のやり方だけだ。だがお前は、もっと肝心なことを、『科捜研としての軸』を、あいつに教えてやることが出来た。違うか?」
マリコ「そうだと……いいわね」
相馬さん自身は他の皆さんと割合カラッと別れてんだけど、マリコさんの方がしんみりしてんのがなんかこう、くるものがあるな。

こまけぇこたぁいいんだ。
相馬さん、5年間ありがとうございました。お疲れ様でした!
カナダからひょっこり、大量のメープルシロップ抱えて日本に遊びに帰ってきてもいいんだぜ。甘党の蒲原青年歓喜。
実はまだ卒業の実感が湧いてないんだけど、正月スペシャルの頃ぐらいにはじわじわ実感が湧くんだろうか。
なんにせよ、本当にお疲れ様でした。ありがとう。

ということで、次回は1月3日! 木曜日じゃないよ! 夜8時じゃなくて9時からだよ!

科捜研の女:新メンバーに渡部秀 “愛されキャラ”に沢口靖子「エクボが可愛い」

次回の1月3日夜9時からの正月スペシャルからの新加入メンバーはまさかのオーズさん。日野さんではなく火野さん。映画で上様と異次元コラボしてたオーズさんです。
『仮面ライダーオーズ/OOO』っつーたら主題歌がまさしく大黒摩季なわけで、つまり『科捜研』の皆さんは正月スペシャルでは、欲望渦巻くメダル争奪戦をするんだな……1月クールからは主題歌が変わるはずなので、オーズなタイミングは正月スペシャルしかない。
私は『オーズ』さんに関しては、主題歌と上様コラボの映画しか存じ上げておりません。申し訳ない。

そんなことはともかく、名前である。なんて読むんだ、まさか「ろた」じゃないよな……と思っていたら、まさかのそのまま「ろた」くんである。マジかよw 一発で変換できないw
風丘先生以来の辞書登録メンバーである。正確には『9係』の浅輪さん・倫子ちゃん以来です。
“愛され男子”とは。ゆるふわ系ってことなのか? なんか台本上では、語尾にハートマークついてんだってよ。マジかよw どんななんだ、想像がつかないw
どんなキャラなのか、そしてどうなっていくのか。

そもそも、あの予告冒頭のヘルメット+半纏姿のマリコさんはなんなの……?

ってなわけで、次回以降も楽しみ! にしておりますよ!

今回の東映公式では、相馬さんの卒業と送別会の様子が。ぜひぜひチェック!

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