【警視庁捜査一課9係 season11】第1話 感想

警視庁捜査一課9係
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CASE.1 最強の宿敵、登場! 死んだクマ男の秘密・幻の青いチューリップに宿る殺意!

ゲスト:山本圭、森下哲夫、西尾まり、坪倉由幸、堀内正美

脚本
【前編】深沢正樹
【後編】岡崎由紀子

監督:杉村六郎

お昼の『ワイド!スクランブル』に渡瀬さん、イノッチ、羽田さんの3人が出演してたよ! 以下簡単にまとめ。コメントは大体の意訳です。正確なものではありません。

・生放送で渡瀬恒彦さんが見られるのは『ワイド!スクランブル』だけ!
それについて渡瀬さんご本人曰く、「(自分を指さし)つまんないんですよとご謙遜なさってました。

『9係』も11年目。チームをまとめていくのは大変なところもあるのでは? という質問に対して。
渡瀬「いや、僕は全然まとめてなくて。皆が、『9係』を好きっていうので勝手にまとまってる、っていうだけの話です」

・しかしイノッチ曰く、「皆で稽古というかカメラリハーサルやっている時に、『もう1回やってみよう』って言ってくださるのは渡瀬さん。それで段々まとまっていくっていうのはある」だそうです。

・監督さんではなく渡瀬さんがそういうこと(もう1回やってみよう)言うんですか? という質問には。
イノッチ「自主練みたいな感じですよ! 監督さんは別でやってくださいますけども」
渡瀬「そうですね。『1回やってみようか』ってことから始まって。皆で好き勝手なこと言いながら」
一緒にメイキング映像が流れてたけど、僅かな間ながらその映像からも現場の雰囲気の良さが伝わってきました。

・その雰囲気の良さは井筒監督も羨ましいと漏らすほど。「よく若い子や綺麗な女優さんが『ムードメーカー』と言われるが、実はそうじゃない」とのことで。
しかし渡瀬さん曰く、「うちの(ムードメーカー)はイノッチです」だそうですが。

・そういえば 小宮山主任 3年目
ということで羽田さんからのコメント。
羽田「最初は緊張して、『こんなメンバー、まとめられない!』って思って。すごい緊張してたんですけど、もう悟りました。『無理だからやめよう』って。割りきりました!」
イノッチ「その前に『緊張してた感』も全然見えてこなかったですけど!」
羽田「本当に緊張してるよ! 毎回!」
イノッチ「いやでもね、羽田さんがいてくださるおかげでね、ほんわかするんですよね、現場が」
羽田「ありがとうございます……でもそんな主任、どうかと思いますけどねw
渡瀬「ある女優さんがね、羽田さんのことを称して、『空気清浄機』って仰ってました
大五郎「今、スタジオの空気も良くなりました!」

・今回の目玉は野際陽子さん(天敵)。野際さんとの共演はどうでした? との質問。
渡瀬「『嫋やか』っていうか『上品』っていうか『しなやか』っていうか、色んな褒め言葉が当たる方で、現役でシャキッとしててとても素敵だと思いました」
大五郎「野際さんは捜査にも口を出される役なんですか?」
渡瀬「ちょっと引っかかってくる。なんにでも引っかかってくる」
イノッチ「でも、なんて言うんですかね、『渡瀬さんのこんな顔見たの初めて』っていうか、『大人の男性が困っているのが好きな女性』はたまらないと思います! 『あんな渡瀬さん見たこと無い!』っていうお顔がいくつか出てきますので」

『9係』を楽しみに待ってくださっている方々に一言!
渡瀬「(シーズンが)11、ってことは10年間続いてきて、それは皆さんに見ていただいたから続いてきたわけで、今年も是非、ご覧になってください。お願いします」

・最後、アナウンサーさんによる番宣中に「チャンネルはそのまま!」と決めポーズを取るイノッチ素敵。

ということで、やってきました『9係』season11初回! 張り切って感想いってみようか!


◆開幕から主題歌。よし、事件解決だな!(違います)
登紀子さん(倫太郎さんの奥さんで倫子ちゃんのお母さん)のお墓参り、って確か前にも何回かあったよね。そこで徐々に係長と美智子ちゃんの距離が縮まっていったのが確認できたりしてたよね。
しかし、この冒頭のお墓参りイベントで、浅輪さんの口からほぼ前シーズンから今回までの間の出来事を一気に説明させたのはすごいと言うべきなのか、詰め込み過ぎというべきなのか……しかも浅輪さんと係長の口ぶりからするに、なんか前シーズンからさほど時間が経ってないようにも聞こえるぞ。実際のところ、どうなんだろう?
今回、初回時点で「登紀子さんが死んでから15年」だのなんだのとシリーズの大きな出来事が起きた年に言及する発言が何回かありましたが、正直私は『9係』に関する時系列が曖昧なので、そこら辺の検証は詳しいお方に聞いてみたい。
いや、あからさまに矛盾してるってことはさすがにないんだろうけど……去年の「浅輪くんが9係に来て10年」(=『9係』シリーズ初回から10年)発言といい、正直、時間の経過とかに関してはあまり深くツッコまない方がいいような気はするんだけどね。

◆冒頭のお墓参りイベントで明かされた事実一覧
・とりあえずパリにいる(いた)倫子ちゃんとはメールで連絡をとっている浅輪さん
・パリのコンテストでは2位で悔し泣きする倫子ちゃん
・指輪を渡そうと思ったけど渡せなかった浅輪さん
・巡査部長に昇進した浅輪さん。そのせいで矢沢さんへの扱いが……
・昇進したことを倫子ちゃんに伝えるのは指輪渡してプロポーズした時に、と目論む浅輪さん(しかしそれはラストに崩れる)

たかが冒頭2分程度でこの情報量ですよ。視聴者はちゃんと処理しきれてるのだろうか……
どうでもいいけど、墓参りイベントシーンでは係長と浅輪くんの息が白い……いつ撮影だ、これ……寒そうだ。

◆団地に蠢くクマの着ぐるみ、というビジュアルに俺たち視聴者がモノの見事に釣られクマー(・(ェ)・)
そりゃあ、あんな着ぐるみクマー(・(ェ)・)と団地でいきなり遭遇してしまったサラリーマンさんも驚くわけで。
しかし倒れた着ぐるみへの呼びかけが「クマさん! クマさん!」なのは……なんというか、真面目にやれ。なんだろう、酔っ払ってたのかな……あのサラリーマンが、というより、作った人たちが。

◆(・(ェ)・)の正体→「くまいるちゃん」という名の子どもたちにそこそこ人気のあるアニメキャラクター
「そこそこ子どもたちに人気のある」というのがミソですね。子どもたちに「大人気」というわけじゃない。それがよく表現された、絶妙に可愛くないスマッシュヒットな感じのデザインのクマだよね、「くまいるちゃん」。いつも思うけど、こういう無駄なところに全力な制作陣が好きです。
キャラクターの説明をしてくれた矢沢さん自身は「くまいるちゃん」を気に入っているのか、いちいち「クマの着ぐるみ」「クマ」という発言を「くまいるちゃん」に訂正してたのも地味にツボです。

◆浅輪さんの迷推理。
浅輪「もしかしたら、朝方だったから暗がりで、本物のクマだと思って刺された、ってことはないですかね?」
一同「えっ……?」
青柳「猟師が、か……? 猟師だったら猟銃だろ」
村瀬「青柳さん。殺害現場で無駄口叩くのやめてもらっていいっすか?」
これが元で青柳さんには「その物言いが気に入らない」とか言われてる村瀬さんですが、そもそも根本をたどればこの青柳さんの無駄口は浅輪さんの迷推理からなので、この指摘は浅輪さんにすべき。まあ、「調子こいてると昇進取り消されるぞ」とツッコんではいたけど。でもそのツッコまれたときの浅輪さんの顔からするに、割と反省してない。
その後の矢沢さんに対する姿勢といい、今期は浅輪さんウザキャラ化フラグなのだろうか……『9係』世界でも良心の部類に入ると思ってた浅輪さんまで毒されるとはな……

◆年商100億でプレーボーイでモデルやタレントとも噂になってるイケメン通販会社社長(クマ)
浅輪「車で着替えてここに来てるってことは、自らの意思でクマになってるってことですよね」
小宮山クマとしてこの団地に来たなんらかの理由があるってことよね」
殺害現場の状況のインパクトからして当然かもしれないけども、被害者のステータスよりクマであったことの方が重要視されすぎてて笑える。なにこのシリアスに見せかけようともしてないシュールな笑い……どこを狙ってんの。笑ったけど。

◆青ちゃんスマイルはアレだ、確かに子どもは泣くかもしれんけど、(一部の)大人(のファン)からは大人気だから……大丈夫、だよ……たぶん。
「ほら。もっと笑って」と青柳さんの子ども対策を気にする矢沢さんに、「笑い方がわからない」青柳さん。そういえば青柳さんの心からの笑顔って、『9係』劇中にあったっけ。笑ってるときって大体シニカルに笑ってるような気がしている。

◆野際陽子さん演じる新キャラ・早乙女静香さん。
あの係長が! 完全に頭上がってない!
そのせいか、なんか野際さんの存在感も相まって、すげぇ強キャラに感じる。別に目立った捜査妨害してきたわけでも、そもそも表立って係長と対立してたわけでもないのに(初回前編だと、知り合い庇って嘘は吐いてたけど)。
係長と早乙女さんの会話からすぐに2人の関係を理解する浅輪さんの理解力(婿養子力とも言う)がすげぇ。正直、私があそこにいたら「え、お二人はお知り合いなんですか?」ぐらい聞いてしまいそう。
で、早乙女さんから発せられる“強者の波動”でも感じ取ったのか、係長の知り合いだとわかるやいなや、さっと礼儀正しく(?)挨拶に向かう村瀬さん。「私、捜査一課9係で係長の補佐を勤めております村瀬と申します。お見知り置きを」
その後の小宮山さんは名乗る際、特に自分の階級は言っていないので、なんか早乙女さんの立場からすると村瀬さんの方が立場が上にも聞こえちゃうよね。

◆早乙女さんとの初対面時に発覚した事実一覧。
・奥さんの七回忌には行かなかった(行けなかった)係長
・最後に係長と早乙女さんが会話したのは、1年半前の国際電話以来(事件的には重要なフラグ)
・登紀子さんは20年前に倫太郎さんと別れ、ひとりで育て上げた娘の倫子ちゃんが立派に独り立ちしたことを見届けて、15年前に他界した
・半年前までニューヨークでお花の先生をしていて有名だったけど、恵まれない子どもたちに資産の95%を寄付して、現在は団地の自治会長
・浅輪さんのことを知っている(倫子ちゃんに聞いた?)

どことなく漂う気品のせいかオーラのせいか、厭味なことばっかり言って係長を黙らせて9係の面子も気まずそうにしてるのに、「嫌だなぁ」っていうよりかは「強キャラキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!」みたいな雰囲気漂っててすげぇ。野際さんじゃなきゃたぶん、こうはなってないだろうな。

◆早乙女さんの方が係長をどう思ってるかはともかく、係長はストレートに苦手なんだな、早乙女さんのこと。浅輪さんが「お茶でもします?」って気遣うほどには。
浅輪「いやしかし、元気な方でしたね、早乙女さん」
係長「ごめんね、言葉の端々にとげがあって……」
浅輪「いいえ! 全然!」
係長「そうか……君、慣れてんだ」
浅輪「……は?」
係長「(ちらっと早乙女さんの方を伺って)2人、どっか似てるもんね」
浅輪「……あ、倫子ちゃん? ……なるほど
いやいやいや、「なるほど」じゃねーですわよ、浅輪さん。そこで理解・納得していいのか。一応係長の娘で、君の恋人だぞ!
というか係長も、自分の娘に対してそれはちょっと酷くねーかw 確かに、初期の倫子ちゃんはツンツンで口悪かったけどさぁ……

◆で、結局この後の早乙女さんの家の中でのひとりごと(誰かへの語りかけ)は、倫子ちゃん相手ってことでよろしい……んだよね。2回めはお線香とか映ってたもんね。

◆早瀬川先生が今回の被害者に対して「それを調べるのはそっちの仕事」とある種のテンプレになった台詞を吐かずに「私、興味あるわ」って興味を示してたのは、その「謎」が遺体に関するものだったからなのかな。でも興味示してたのはクマの着ぐるみとタトゥーだしなぁ……どっちも普段の早瀬川先生なら、テンプレ台詞言って終わりにしそうではある。いや別にどっちでもいいんだけど。

◆投資詐欺グループ「イーグル・キャピタル」。投資家たちから金を巻き上げ、1年ほど前に姿を晦ませた謎の詐欺グループ。
シンボルマークまであり、その主犯である今回の被害者・浜中は胸にそのマークをタトゥーとして刻んでいた。
……ちゅ、厨二病……?

◆上記の投資詐欺グループについて説明してるとき、座った矢沢さんの肩にやたらと手をおいて払いのけられてて、挙句「気になりますよ! 何してるんですか」とまで言われてた浅輪さんはなんなんだ。巡査部長になったからか。
しかも、
浅輪「ああ……矢沢
矢沢矢沢!?
浅輪「報告すんの忘れてた。浜中は、『ローズナイト』っていうキャバクラに行ってたからね?」
青柳「キャバクラね」
浅輪「うん。じゃあ、頼んだね(矢沢さんの肩に手を置いて去る)」
矢沢「……今、呼び捨てにしましたよね?」
青柳「お前と同じ巡査部長になったからじゃねぇか?」
矢沢「ああー、それでだ……」
小宮山「あはははは……村瀬、コーヒーおかわり
村瀬「え?」
そこでコーヒーカップ受け取っちゃう村瀬さんが悲しいなぁ。
浅輪さんのタメ口は衝撃的。でもまあ、過去には(キレ状態だったといえ)「小宮山ぁっ!」とか言ってるので、これも浅輪さんの素なのかもしれん。とか書くと、なんかまるっきり嫌なヤツだな、浅輪さんw
しかしこの9係、皆仲良しである。“年功序列”って言葉は存在しないらしい、完全実力主義でもあるか。ううん、甘いんだか厳しいんだかわからん。

◆9係のお茶係は安定の係長。おかしくない、これが普通。
お菓子配布係は青柳さん。前編はどら焼き。美味そう。もぐもぐ。

◆不気味な顔(笑顔なつもり)をキープしながら子どもに近づく青柳さんが不審人物。そりゃあ、隼人くんも警戒して逃げ出すってなわけで。
最初から矢沢さんが単身で隼人くんの元へ行って、心を開かせてから青柳さんが行けばよかったんではないの、とか言ってはいけない。言っちゃあダメなんだよ、そこはさぁ!
というか、青柳さんと隼人くんのお母さんが「重い話」してる短時間に、隼人くんから大切にしているぬいぐるみを借りることが出来るぐらい心を開かせる矢沢さんの対人スキルマジぱねぇ。さすが9係唯一のリア充セレブ妻帯者……! 今期も早苗ちゃんと福太郎くんが出ますように(願望)。

◆足立さんの部屋にどっちが行くかで揉めて、速やかにジャンケンバトルに移行する9係メンバーは仲良しと言うべきなのか、捜査の緊張感がないと言うべきなのか……?
青柳さんと小宮山さんがじゃんけん。グーで小宮山さんの勝ち。小宮山さんの「じゃんけん、ほい! うっへっへ」が無駄にイケメン。なんだアレ。なんだコレ。

◆芽衣ちゃんに泣かれて「なんで泣くんだ?」と困惑し、「だから、アンタの人相が悪いからですよ!」と指摘され、不貞腐れてぬいぐるみを床に落とす青柳さんはさすがブレない。でも子どもの前でそれはやめよう。だから泣かれるのよ。
まあその後、芽衣ちゃんを泣きやませようとしている浅輪さんと矢沢さんの後ろで、目をパチクリさせたりとお茶目な部分はあったけど、芽衣ちゃんはそっち見てないしな……ついでに浅輪さんも(たぶん本当は気づいてるけど)気づいてない(ふりをしている)からな……ううん、青柳さん不憫。

私が見落としてるだけなら申し訳ないんだけど、広木さんと足立さんが無実である根拠って、何かあったっけ?
なんか特に根拠が無いまま、いきなり村瀬さんと小宮山さんが足立さんの前に広木さんを連れて来て、「2人は無実で、お互いに犯人だと思い込みかばい合っていた。2人とも事件とは無関係」とか言い出してビックリしたんだけど。
あのタイミングで広木さんを連れてきたってことは予め2人が無実だと知った上で呼んできたっていうことで、それに気づかせるきっかけみたいなのも特に描写されてた記憶が無いんだけど。
……証拠は……?

「クマの着ぐるみを着た男が団地で殺害される」なんていうある意味で『9係』らしいというか、深沢脚本っぽいエキセントリックなシチュエーションをどうやって成立させるつもりなのかな、と思ってたら、キャラがものすごくエッジの効いたセリフを吐いてくれて、ものすごくエキセントリックなオチになったでござる。
「クマさん。残念だったな、父親になれなくて」
「あんなクソ野郎は、ケモノの姿で死ぬのがお似合いだ」

借金のせいで奴隷のようにこき使われたのが、そんなに屈辱だったんだ……死に方まで辱めてやろう、って動機がストレートに殺害状況のエキセントリックさに繋がっているのは、犯人のキチガイっぷりがダイレクトに伝わってきてコレはコレで怖い。あまりに状況がシュールすぎるので、ちょっと笑えちゃうってのもあるんだけど。
で、そんな犯人に対して「もうすぐ娘に会える父親を殺したんだ。それが人間として許される行為だと思うなよ」とか、なんか色んな意味で周囲が反応しづらい台詞を吐く係長は、これ無意識にやってんの? 意図的にやってんの?
やめなよ、そういう自虐的なの。

というところで【前編】はここで終わり。ここからは【後編】。

◆被害者の持ち物を漁る係長と、それを見ている青柳さん。
青柳「スコップ」
係長「違います、『移植ごて』」
ここまで見て、青柳さんが「どう違うんですか? 同じようなものじゃないですか。もっとホンシツを見ましょうよ、係長」とか言ってくれねーかな、と期待したのは私だけでいい。元ネタが分かる人は私とお友達になろう! まあ、最近アニメ化されたゲームなんですけど。

◆認知症の里中さんに「晴美さん」と呼ばれる小宮山さん。なんでも美人女優・堀晴美のファンだかららしいけど……?
里中「相変わらず綺麗だ……」
小宮山「はあ……」
村瀬「……えっ!?」
小宮山「ほっ……ほほほ」
村瀬さんが酷いけど、まあ言いたい気持ちはわからんでもない。小宮山さんがストレートに浮かれてるのがちょっと意外。でもそうか、小宮山さんも女の人だもんなぁ……とか言うと小宮山さんにぶん殴られそうだな。

◆お年寄りに好かれるタイプの「好青年」・浅輪。もう「青年」って歳でも……いや、なんでもない。
要するに浅輪さんは純粋に「人たらし」の才能が有るのかも。まあ確かに、基本的には根が真面目で素直なので、バカやっても嫌われなさそうではある。「オセロ」でもあるんだけど。

◆被害者の家で分厚いガラス越しに声が聞こえづらいよコントする青柳さんと矢沢さん。青柳さんが理不尽。
それに仕返しする矢沢さんも素敵。分厚いガラス越しにまた声が聞こえづらいよコントしてると思ってたら、ガラス戸開けてちゃんと声が届くようにした上で「わかりませーん!!!」。素敵すぎる。

◆プラントハンターは、確か深夜時代の『マツコの知らない世界』に出てたな、とかなんとか思い出す。崖とか色んなところに赴くから命懸けの職業だ、って言ってたよ。たぶん。

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 「 ヒ_i〉                            ゝ 〈
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 i  i           /__,  , ‐-\           i   }
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 i   ゝ、_     |     ´ ̄`       | ,. ‘´ハ   ,!
. ヽ、    `` 、,__\              /” \  ヽ/
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::r―–―/::7   ノ    /
       ヽ.      ヽ::〈; . ‘::. :’ |::/   /   ,. “
        `ー 、    \ヽ::. ;:::|/     r'”
     / ̄二二二二二二二二二二二二二二二二ヽ
     | 答 |     コ ロ ン ブ ス       │|
     \_二二二二二二二二二二二二二二二二ノ

これは「コロンビア」。ごめん、青ちゃんがこういうポーズ取ってたとかではないんですが、思いついてしまったので。

◆青ちゃんさんの伝統芸・証拠隠し(靴下の中)に対して、最早真っ当に咎めるのではなく、褒めるフリして揶揄するという方向性に切り替えた矢沢さん。
……大変だなぁ、この人も。

◆小宮山さんにはチューリップの匂いかがせてたのに、自分はかがせてもらえない上に、目の前でチューリップをプレゼントされたので村瀬さんおこ。大人気ねっすよ。
後編は美人女優扱いといい、なんか熱い謎の小宮山さんageタイムがあったな。

◆助手の日高さん(メガネ美人)が私の好みにドストライクです本当にありがとうございました!!!
それはともかく、植物(園芸含む)の世界にも「ビッグビジネス」とかいう言葉があるんですね。考えてみりゃ当たり前の話かもしれませんが、ついついそんな言葉とは無縁のものだ、とか考えちゃうよね。自分と関わりがないと。
それに対して、ストレートに「要するに金儲け」とか言っちゃって素敵なアクションもしてくれる青柳さんはホント視聴者の代弁者やでぇ。
教授との「左手、怪我してますよね?」「してません」「いや、してますよね?」コントはアレ、なんなんだw アドリブなのかどうなのか、判断に困るw

◆里中さんの「青いチューリップ」という言葉に関して調べてみようとなった時に、真っ先に「専門家に聞いてみます?」と言い出すのが浅輪さんだし、それに対して「『専門家』って……早乙女さんだったら、僕、パスね」とかヘタレたことを言い出すのが係長。この言い草からするに、本当にイヤなんだな、早乙女さんと対峙するの。
一応「図書館に行きたいから」という前置きはあるものの、「専門家は、好青年に任せるよ」と本当に丸投げする係長。……(未来の)婿養子に対するイビリ方がパねぇです。が、ガンバレ浅輪さん。

◆その浅輪好青年が本当に(捜査情報のためとはいえ)仕事中に早乙女さんの園芸手伝ってて草生える。園芸だけに。
ミントの繁殖力は嫌がらせに使えるレベルだって、ばっちゃが言ってたよ。
あっという間に早乙女さんに取り入って、ミントティーをご馳走になるぐらいまでになってる浅輪さんの好青年っぷりが異常。まあ今回は、家にいる倫子ちゃんと浅輪さんを会わせたいって意図の方が強かったんだろうけど、でも浅輪さんに対して好感情を抱いていないと家にまで上げたりはしないよね。

◆ということで、早乙女さんのご自宅で久々の対面を果たす浅輪さんと倫子ちゃん。倫子ちゃんはピエールとかいう大先生に、「君の作るお菓子には『人生』が足らない」とか言われたらしく……
倫子「なんか……致命的だよね。人間としても欠落した部分があるって言われたみたいで……そりゃあ、私は両親は離婚してるし、母にも死なれてるし、実の父親も、あんなだしね。もうさ、わかんなくなっちゃって。それで帰ってきちゃった」
「あんな」「あの人」なんて言いつつ、前シーズンではすげぇ心配してたりしてたじゃんかよーなんだよー倫子ちゃんはマジツンデレ。

◆前編に続いて、お茶淹れは係長担当、お菓子配布係は青柳さん。今回のお菓子はマドレーヌ。このマドレーヌ、実は羽田さんが現場に差し入れしたものをそのまま使ったんだとか。ソースは羽田さんブログ。
で、このお菓子食べながらの捜査会議に散りばめられる小ネタの数々。
・実はさりげなく、村瀬さんのカップでコーヒー飲んでる青柳さん(係長がカップを配った段階で間違えた?というネタかな?)
・配られたマドレーヌを紙ごと食べてしまってた村瀬さん
・小宮山「伝説の美人女優よ! 里中さん、堀晴美の大ファンだって」
 村瀬「そう。で、あろうことか小宮山くんを掘晴美と間違えたんだよ!」
 小宮山「うふふ…… あ ろ う こ と か ? 
 青柳「はっはっはっはっは」

◆そうじゃないだろう。
浅輪「あ、矢沢。俺の残り、食っていいよ」
矢沢「えっ……いいの?」
タメ口に慣れちゃってるし、そもそも他人の残りのマドレーヌ食って嬉しいのかっていう……

◆堀晴美さんの花壇は確かに立派だったけど、今は誰が管理してんだろう。あの甥っ子さんなのかな。ちゃんと手入れしてないと、あれだけの花壇は維持できないと思うんだけど。

◆「晴美」のDNA鑑定結果を提示するときにまでネタを仕込む芸人刑事の鑑・青柳さんと矢沢さん。いや別にこの2人、芸人ではないと思うけど。
チャカは鉄砲、釈迦に説法って、だれうま。

◆9係に園芸部があったとは。
矢沢「さすが園芸部長!」
浅輪「ああ」
青柳「巡査部長だろ」
矢沢「俺もだよ!」
青柳「威張るなよ!」

◆事件解決後、再び主題歌タイム。冒頭で流れたからもうないかと思ってた。
倫子「私って確かに、人間としても女性としても、中途半端だったのかもしれないな」
浅輪「そんなことないよ、倫子ちゃん」
倫子「いいの。少し冷静になったら、今やるべきことが見えてきた」
浅輪「そうだよ! 前向きになんなきゃね」
倫子「ひとつ。これからは、愛する人を大切にする」
浅輪「……いきなり照れるな、こりゃ。あははははは」
倫子「ふたつ。きちんとした家庭を築く」
浅輪「えっ……?」
倫子「みっつ。だから……結婚してください

はいはいおめでとうおめでとう!
やっとかよ! やっとだよ! season11にしてようやくだよ! おめでとう!
指輪まで用意しておいて、グダグダしてたら倫子ちゃんに漢前逆プロポーズされる浅輪さん、っていう構図がすげぇこの2人らしい。でも男としてそれでいいのか、浅輪ぁ!
でも倫子ちゃんの逆プロポーズに免じて許す。
……あ、そういえば返事は? 次回?

山本さんの演技が、認知症のときも過去もどっちもいい感じに狂ってて怖かった。なんていうか、あらゆる意味で洒落にならん感じ。

しかし考えるほどに謎なんだが、なんで今回の犯人さんは凶器を持ち去らなかったのか。いくら植木鉢とはいえ、あれだけの大きさで割れてて血のついた状態のものを持ち運んでたら目立つ、ということなら、せめてもっと細かく砕いてから埋めればいいのに。
しかも、あの花壇にミントを植えたら不自然だということは、未だに園芸店やってるなら理解してて当然の知識だと思うんだけど。別にわざわざミント植える必然性が作中の描写からは見当たらないし(強いて理由を考えるなら、凶器に使った植木鉢に元々ミントが植えられていたかもしれない?ぐらい)。よくわからん。
まあ今回は衝動的な殺人だったわけで、「そんなことも考えられないぐらいテンパってた」で大体のことは解決しちゃうんですけどね。

相変わらず、『9係』の世界じゃ、親子(特に父娘)の関係は呪われてるなぁ、というのを象徴するような初回の2編でした。特に後編。この世界においては、親子関係はウエディング衣装並に呪われてるよなぁ。どっちにも関わらないほうが吉、ということか。嫌な世界だ。

後編の倫子ちゃん逆プロポーズにより、「浅輪倫子化計画」が音を立てて始動し始めたわけですが、そこに倫子ちゃんの人間としての成長とか、早乙女さんがどう絡んでくるのか? っていうのが今期の見どころなんですかね。
『9係』においては、事件ドラマでありつつ事件はオマケみたいなところがあるので、そういうキャラクターのドラマにこそ期待をしたいですね。

ってなわけで、次回ぃ!

セクハラ整体師が殺された!
復讐劇に冤罪ってどういうこと?
倫子ちゃんの手作りお弁当! なんか青柳さんと矢沢さんに中身見られてるぞ! ちきしょう浅輪爆ぜろ!

というわけで、次回以降も期待! しておりますよっ。

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